2016年09月30日 (金)
【ライブレポート】★PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~★2016年9月25日(日)大阪・堂島リバーフォーラム!
NEWS - 13:30:58Ken(L’Arc~en~Ciel)主宰のライヴイベント、
「PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~」のツアー3本目、
大阪 堂島リバーフォーラム公演が開催された!
この日のレポートを出演者の声とともにお届けする。
この日のトップバッターはPARTY ZOO初参加のGUTS AND DEATH(ごっつぁんです)。
登場するなり、まず歌舞伎メイクのドラマーカブキン(Youtuberでもある)に注目が集まる。
観客が自然に拳をあげてしまうようなキャッチーな楽曲で会場も熱を帯びる。
そして、最後の2曲をYUKKE(MUCC)がベースで参加。
より一層音が分厚くなり、この日限定の4人でのグルーヴで会場を盛り上げた。
「トップバッターで全力疾走してきましたー☆
スーパー楽しかったです!!
Kenさん、YUKKEさん ありがとうございました(●´-`●)!!」(GnD 揺紗)
続いては豊洲PIT公演に続き2回目の出演のA9。
眩しいほどに白い衣装に身を包んだ5人が登場。
それはまるでこれから夢の世界へと連れて行ってくれる執事のようにも王子のようにも見え、
その期待通りに5人の演奏は煌びやかな景色を作り出した。
観客もその景色を楽しみ、夢の世界に心酔していた。
「猛獣たちの競演、PARTY ZOO大阪公演お疲れさまでした。
このツアーに参加させてもらい、物凄く成長できていると感じています。
間違いなく、今後のステージに活かされることになると思います。
今日のステージも、先日Kenさんにアドバイスを頂き予定より少し変更したり!
次回はA9としてはラストの出演、10月2日Zepp DiverCityです。
遂におれもKen With Naughty Starsに参戦します!!
楽しみにしてください!!」(A9 沙我)
2009年に突如出現したバンド「カラス」。
逹瑯、ヒロト、KENZOのオリジナルメンバーに、
AKi、圭が加わったこの日限定のメンバーでA9の白から一転、暗黒の黒へと塗り変えていく。
持ち曲3曲すべてを颯爽とやりきり、あっという間にカラスは羽ばたいていった。
「全曲やりきった!!
次は新曲できるといいな!」(逹瑯)
続いては、BAROQUE。NEW SINGLEリリースの情報が堂島公演の前日に発表され、
今やこのBAROQUEの勢いを止められるものはいないだろう。
二人とも一見クールで熱さとは無縁のように思えるが、
二人が発する輝く音色の中には必ず熱さが存在している。
そしてこの日はKenが1曲参加。KenがプロデュースしたNEW SINGL「G I R L」を
ステージ上の5人が本当に楽しんでいた。
「PARTY ZOOも早いものでもう折り返し!
BAROQUE的には最新シングルGIRLの先行リリースがあったりで特別な1日でした。
このツアーでずっとちゃんとやりたかったCELEBRATEが出来たり
KenさんとGIRLを演奏したりライブもスペシャルなライブになりました。
大阪の皆ありがとう!」(圭)
そして、トリを飾るのはMUCC。
堂島公演の数日前にできたばかりという新曲を披露。
一度聞いたらすぐにのれる楽曲に逹瑯のタンバリンも入り、初めて聞くにも関わらず、観客は大盛り上がり。
次々と曲が展開していく度に高揚感が増していき、
「よくわからないけど楽しい!」という、まさに“音”を“楽”しむ集団がそこにあった。
「大阪PARTY ZOOさいこーだったー!
今日はGnDにも2曲参加させてもらいました!たのしかった!思い出深い一夜でした。
アンコールのせっしょんの虹に感動!!
次回ZEEPにも期待してねー!」(YUKKE)
最後はKen with Naughty starsのセッションへ。
「大阪で生まれた女」をミヤ(MUCC)とKenがデュエット。
この選曲やお揃いのサングラスに会場からは笑い声も。
二人は曲に入り込んだまま、しっかりと歌い上げた。
この日の園長はヒロト。どうしてもやりたかったという、
L’Arc~en~Cielの「虹」と「fate」をKenとともに演奏。
会場は虹のイントロのアルペジオをヒロトが弾いた瞬間に大歓声。
最後はイベントソングの「PARTY ZOO」を出演者総出で披露し、幕を閉じた。
残すは東京 Zepp DiverCityと仙台PITの2公演。
この貴重な体験を是非多くの人に味わってもらいたい。
「今日セッションで音に溶け込めたよー!気持ちいい!
より色彩をました各バンドの演奏が会場中に広がったいい夜だった。」(Ken)
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PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~
2016.9.25 堂島リバーフォーラム SET LIST
【GUTS AND DEATH】
1. GR8EST MOMENT
2. FIRE AWAY
3. NORM CORE?
4. 超シュプレヒコール
5. 21世紀の革命と創造
6. テキーラウイスキースピリタス (with YUKKE)
7. MATSURI (with YUKKE)
【A9】
1. SHINING
2. RAINBOWS
3. PRISMATIC
4. 春夏秋冬
5. 華【hæ・nǝ】
6. すべてへ
<Deeply Entwining Session>
【カラス Re-born】
1. LASTICA
2. Mr.Shadow
3. free
Vocal : 逹瑯
Guitar : ヒロト, 圭
Bass : AKi
Drums : KENZO
【BAROQUE】
1. DREAMSCAPE
2. ガリロン
3. SWALLOW THE NIGHT
4. MEMENTO
5. 我伐道 (with ヒロト)
6. CELEBRATE
7. PLANETARY LIGHT
8. G I R L (with Ken)
【MUCC】
1. ファズ
2. KILLEЯ
3. CLASSIC
4. BILLYx2 〜Entwines ROCK STAR〜(新曲)
5. ハイデ
6. ENDER ENDER
7. 蘭鋳
8. TONIGHT
【Ken with Naughty stars】
1. 大阪で生まれた女
Vocal : ミヤ, Ken
Guitar : ヒロト, YOUSAY
Bass : AKi
Drums : SATOち
2. 虹
Vocal : 怜
Guitar : ヒロト, Ken
Bass : AKi
Drums : SATOち
3. fate
Vocal : 怜, 将
Guitar : ヒロト, Ken
Bass : AKi
Drums : SATOち
4. PARTY ZOO
Vocal : 逹瑯, 怜, 将, AKi, Ken
Guitar : ミヤ, 圭, Ken, ヒロト,
Bass : YUKKE, AKi, 沙我
Drums : SATOち
and Naughty stars
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■「PARTY ZOO ~Ken Entwines Naughty stars~」ツアースケジュール
2016年10月2日(日) Zepp DiverCity Tokyo
【出演】A9, BAROQUE, Made in Asia, MUCC, Ken with Naughty stars
OPENING ACT:VALS
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
2016年10月9日(日) 仙台PIT
【出演】AKi, BAROQUE, Made in Asia, MUCC, Ken with Naughty stars
Deeply Entwining Session:I❤B-T
(問)キョードー東北 022-217-7788
全会場 OPEN 16:00 / START 17:00 21:30終演予定
【チケット料金】
オールスタンディング
前売券 ¥7,000(税込・ドリンク代別)
当日券 ¥8,000(税込・ドリンク代別)
【チケット受付サイト】 https://ticket-every.jp/all/partyzoo
【ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスでも発売中】
<イープラス> http://goo.gl/IIBcBu
<チケットぴあ> http://goo.gl/83x86S
<ローソンチケット> ZeppDiverCity http://goo.gl/kWudkF、仙台PIT http://goo.gl/1YhPTM
PARTY ZOOオフィシャルサイト http://www.party-zoo.com
2016年09月29日 (木)
【ライブレポート】Sick²★無料ワンマンライブ「Sick²の無料ワンマンが埋まらないわけねーだろ」2016年9月27日(火)新宿BLAZE!!
REPORT - 16:36:42
11月2日(水)にニューシングル「罪と罰とマゾヒスト」のリリースを控える4人組ヴィジュアル系ロックバンドSick²が9月27日(火)新宿BLAZEを舞台に、無料ワンマンライブ「Sick²の無料ワンマンが埋まらないわけねーだろ」を行った。
チケット料金が無料という、なんとも太っ腹な企画を用意してくれた彼らのステージがどんな模様だったかお届けしたいと思う。
ライブが始まる直前、フロアを見渡すと溢れんばかりの観客が…。
「Sick²の無料ワンマンが埋まらないわけねーだろ」というライブタイトル通り、見事に会場は観客で埋め尽くされていた。
ステージ上のスクリーンには新作の罪と罰とマゾヒストのMVが流れ出し、観客からは盛大な拍手がおこった。
今宵の無料ワンマンライブがスタートしたナンバーは、『CRAZY TOKYO』。
和の要素がふんだんに散りばめているサウンドに合わせ初っ端から豪快に暴れまくる。
不気味なイントロが鳴りだし続いたのは、『鬼畜カレシ』。数多くのヘドバンが飛び交い闇の世界に引きずり込まれていく。
『Pandemix』では、「思いっきり新宿BLAZEを揺らしてみようか。」とジェネ★(vocal)が煽り盛大なモッシュが巻き起こっていく。
MCではジェネ★が、
「広い会場に来るとやってみたい事ってあるじゃないですか。例えばここが日本武道館だったら「2階席ー!!」とかやるじゃないですか?
これぐらいの規模なんで前と後ろに分けようと思うんですけど、協力してもらっていいですか?前の方3、4列のみなさんこんばんは!!(観客こんばんはー!)
今日の無料ワンマンはですね、先に有料のチケットの方から整理番号が早くて入ってくるシステムになってるの知ってます?
ということですね、前の方のお客さんはチケットを買った方が多いんじゃないかと思うんですよ。そうですね?ありがとうございます!
みなさんのおかげで僕らバンド出来てます。はい拍手~。今日1日本当最後までめちゃくちゃ楽しんでいってください。そこより後ろの方はうぃっす!
無料で入って来てんだよね?ちーす!あざす!適当に楽しんでもらっていけばいいと思いまーす」
とSっけのあるMCをかました。
ろっしーこと大志(drums)は、
「今日入っているのは3億人と聞きました!3億人の皆様お待たせしました!みんなの太陽ろっしーでございます!」
と語るとジェネ★に「3億人は人数多いから減らして」と言われ、「じゃあ30人ぐらいのお客さん…。」と返すとジェネ★に「それ俺の親族…」と可笑しな会話をする場面も。
ここで次に披露する『罪と罰とマゾヒスト』の振付レクチャーをジェネ★と大志が担当した。
大志が観客役となり、可愛らしいフリをしながら熱烈にジェネ★に指導されていく。
そして11月2日(水)に発売されるニューシングルの『罪と罰とマゾヒスト』をようやく披露。
振付けレクチャーのおかげか、観客も楽しそうに手をうさ耳にしながら怪しくキュートに踊り狂っていた。
スピード感溢れる『CLUBSICK』では、軽やかに身を揺らしながら毎度お馴染みのSick²コールがオーディエンスから聴こえてきた。
新宿BLAZEが破壊されてしまうのか!?と思わせるぐらい会場が揺れまくったのは、『妄想悪魔審判』。
殺せ!殺せ!というフレーズが脳裏に刻みこまれ、恐怖の空間に誘いこまれてしまいそうだ。
『VOID』では、髪が乱れる程のヘドバンと折り畳みが起こり、Sick²が作りだす暴走の世界は止まらない。
続いてのMCでは、祭-まつり-(guitar)がどうしてもやりたかったという、海外ドラマの主人公が久々に友達に会ったときのモノマネを炸裂!!
観客も啞然としながらも、クスッと笑ってしまう人々も見られた。
たくま(bass)は3年前にハマっていたというポケモンのコダックのモノマネを披露。
「コダック…」と発言しただけだったが、溢れんばかりの笑いが会場から聞こえてきた。
大志は、「9月27日という日は、5年前にDEVI+TEC(デビテック)というSick²の前のバンドがファーストデモライブをした日なんですよ。
なんとこの日ヴィジュアル系デビューの日でした!!」と発言。それに対して、ジェネ★は「お前ヴィジュアル系デビューしてんの?」とツッコんでいた。
大志は「5年前に俺はヴィジュアル系をデビューしたんです。そして、この5年間でヴィジュアル系をわかったことがあります。
年々いろんなバンドが結成されて、解散、活休していくのを見てきましたが、バンドを解散しないようにするための方法は上に上り続けることだと思います。」
と普段のムードメーカー的なキャラの大志が真面目な話を語ってくれた。
ジェネ★は、
「ここ新宿BLAZEはですね、僕らがバンドを始めた頃はこんな大きい会場で出来るなんて思っていなかったんですけれども、今こうやって立つことが出来ています。
そして12月27日に今回みたいに無料じゃなくて、有料のライブっていうことで何人来てくれるかわかんないですけど、
僕ら的には自信を持ってステージに上がって今日よりも良い景色が見れて、この新宿BLAZE今は広いと思ってますけれども。
あんな会場でライブをやったこともあったなーみたいな感じで言えるように、ここをステップアップの通過点としてこれからもどんどんSick²は大きくなっていこうと思うので、
今日のライブを目に焼き付けてください。」
と熱く語ってくれた。
MCが終わると、邪悪なメロディーに包まれながら左右に揺れていったりするのが印象的な『deep:sleep』でどんどんヒートアップさせていく。
そして、『フレゴリの錯覚』ではサイリウムのリングをキラキラと光らせながら手バンをしまくるオーディエンスが見られた。
忙しないフリで体力を崩壊させていく『Dr.Earache』で、ボルテージはマックスに!
ラストは、『ヴィデオドローム』で最大の激しさを魅せつけ本日の無料ワンマンライブは幕を閉じていった。
Sick²は、11月3日(祝日)~10都市11箇所ワンマンツアーを行う。
ツアーファイナル「女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。7」は、12月27日(火)に本日行われた会場新宿BLAZEにて開催されるので、
ぜひとも足を運んでSick²の魅惑な世界を目撃してほしい。
(TEXT 橋本 美波)
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9/27 新宿BLAZE
setlist
1.CRAZY TOKYO
2.鬼畜カレシ
3.Pandemix
4.罪と罰とマゾヒスト
5.CLUBSICK
6.妄想悪魔審判
7.VOID
8.deep:sleep
9.フレゴリの錯覚
10.Dr.Earache
11.ヴィデオドローム
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リリース情報
2016年11月2日(水)発売
『罪と罰とマゾヒスト』
TYPE-A[CD+DVD]¥2,000(税抜)
1.罪と罰とマゾヒスト
2.イケナイコドモ
DVD:罪と罰とマゾヒストMV
TYPE-B[CD]¥1,500(税抜)
1.罪と罰とマゾヒスト
2.イケナイコドモ
3.Jungle×Jumble
TYPE-C[CD]¥1,500(税抜)
1.罪と罰とマゾヒスト
2.イケナイコドモ
3.M-control
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■Sick²10都市11箇所ONEMAN TOUR
『Trip or strip』
11月3日(木)新宿RUIDO K4
11月8日(火)札幌Crazy Monkey
11月10日(木)仙台HooK
11月18日(金)浜松FORCE
11月19日(土)HOLIDAY NEXT
11月21日(月)福岡DRUM SON
11月22日(火)広島セカンドクラッチ
11月24日(木)心斎橋VARON
12月3日(土)長野J
12月22日(木)高松DIME
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全公演共通
[OPEN / START] 18:00 / 18:30
[前売り / 当日] ¥3,500 / ¥4,000(1D別)
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■TOUR FINAL
『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。7』
2016年12月27日(火)新宿BLAZE
[出演]
Sick²
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,800 / 当日¥4,300(ドリンク別)
★チケット:
A.e+プレオーダー
受付期間 :2016/09/28(水) 12:00 ~ 2016/10/09(日) 18:00
B.e+一般 10/29から発売
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002204491P0030001
[問]BLAZE 03-5155-5990
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Official Site
2016年09月27日 (火)
遂に再起動!【ライブレポート】メトロノーム ONEMAN「Please Push Play」2016年9月19日 Zepp Tokyo★「オレたちもそうだが、おまえたち!おかえり!」
NEWS - 16:02:452009年に渋谷C.C.Lemonホールでのラストライブを以て無期限活動休止して7年、
2016年9月19日 Zepp Tokyoにてワンマンライブ「Please Push Play」で遂にメトロノームが再起動した。
Zepp Tokyoは2階席まで超満員の観客で埋め尽くされ、どれだけメトロノームの復活を望んでいたかを伺い知れるほど開演前から熱気に包まれていた。
ステージ上のスクリーンに映し出されたデジタル時計が時刻を刻み、ファンは5秒前から大きな声でカウントダウン。
開演時間である”“17:30:00”になったところで一瞬暗転、照明がつくと同時に定位置で演奏をするメンバーが姿を現し、
“メトロノームだっ!”というシャラクの第一声でさらに大きな歓声が上がった。
1曲目を飾ったのは「残念僕の人生」。
シャラクが“いくよ!”と呼びかけ、“僕の人生”に続いて“残念!”と叫びながらこぶしを振り上げるファン。
曲中、シャラクは“ただいま!!”と連呼した。
“準備はいいかい! いきますよ!”と呼びかけるとステージ前からスモークが吹き上がり、「プチ天変地異」でさらに疾走していく。
タイトでいてパワフルなリズムを叩き出すサポートドラムのユウイチロー(第7期メンバー)。
アタック感のある低音ベースを刻むTALBO 02のリウ。
不思議な動きをしながらソリッドなギターを弾くTALBO 01のフクスケ。
ネガティヴな歌詞をハイトーンボイスでポップに歌うVOICECORERのシャラク。
そんな“これぞメトロノーム!”という音世界に、7年間、眠っていた細胞が一気に覚醒する。
ただ懐かしいのではなく、過去の曲たちが現在の彼らよってより良くリサイクル。
この7年間メンバーそれぞれが各バンドやユニット、サポートとして活動していたため、バージョンアップされた演奏力によってさらに輝きを増して生まれ変わったのである。
イントロが流れる度にファンは歓声を上げ、シャラクと同じフリをしたり踊ったりして一体感を生んでいった。
“こんばんは! 高いところから失礼します……”と挨拶し、“だいたいの人が7年ぶりだと思うんですけど。……生きてました”とシャラクが言うと大きな拍手が沸く。
たどたどしいMCは7年前と変わらず(笑)。
“僕らは7歳、年を取ったわけですが、言い訳じゃないけど先に言っておくね。地獄のセットリストです”と言ってファンを爆笑させながら大喜びさせた。
「僕の右脳 猿の左脳」ではループするリズムとギターリフに乗って一斉に踊り出すファン。
“いい歳なんだからケガがないように”と注意を促し、ハードなナンバー「不機嫌なアンドロイド」へ。
気合いの入ったフクスケとリウのかけ声を聴かせ、間奏ではリウが凄まじいスラップ・ベースを弾き出し、フクスケはテルミンに妖しげに気に両手をかざして音曲を奏でた。
SEが流れる中、“コンバンハ、メトロノームデス”とロボットボイスが1人ずつメンバー紹介し、最後に“第10期メトロノームデス”と言うと、
メンバーそれぞれ違う方向を向き、ユウイチローは電子ドラム、リウはキーボード、フクスケはパッド、
そしてシャラクはキーボードを弾きながらボコーダーで「thank you for my everyday」を演奏した。
続く「ハロー」では“ハロー ハロー♪”とファンも一緒に歌い、右腕を斜めに振り上げるフリも皆ピッタリだった。
“どうも相変わらずです。えっと、久しぶり過ぎてボクがどんな人物だったのかなかなか思い出すことができず。
何て言うんですかね? ……大人になりました”と言って笑いを誘うシャラク。
そして2日後の9月21日、約9年ぶりとなるニューシングル「解離性同一人物」のリリースを報告し、ファンに“よっ、メジャーデビュー!”を何度も強要(笑)。
そしてシャラクは今まで両親に“メジャー流通”という言葉で濁してきたことを暴露し、謝罪した(笑)。
“メトロノーム初のメジャーデビューシングル!”と強調して「解離性同一人物」を初披露し、最新のメトロノームサウンドを聴かせた。
“おまえら〜! おまえ様方〜! その頭は何のためについてるか知ってるか〜い? ヘッドバンキングするためだろ! 忘れちゃってんじゃないのか!”
とお決まりの煽りから「三つ数えろ」を演奏。
同期と疾走感あふれるバンドサウンドに煽られ1階フロアはヘドバンの嵐に。
そして「めんどくさい」では“めんどくさい!”を大声でコール。
間奏ではフクスケが“オレたちもそうだが、おまえたち、おかえりぃ〜!!”と叫ぶと、ファンは歓喜の声を上げて応えた。
ユウイチローの和太鼓のようなドラミングが鳴り響き「MATSURI」がスタート。
日本人ならばきっと誰もが血が騒ぐその和なリズムに合わせてファンは手拍子。
“踊る阿呆に 見る阿呆”をコール&レスポンスし、両手を上げて踊り会場をお祭り一色に染めた。
そして本編ラストを飾ったのは「絶望さん」。
曲中に“絶望ですか?”と尋ねると、観客は“絶望です!”と答え、“ラララ〜♪”と大合唱する光景は現在においても異様な雰囲気だった。
アンコールではまずフクスケがステージに再登場、つかみどころのないキャラ全開の爆笑トークを繰り広げた。
メンバーを呼び込み、「隔離性同一人物」のカップリング曲「メタリア〜ノ?ピコリア〜ノ!」を初披露する前にシャラクが振り付け講座を行う場面も。
そしてメトロノームのライブ定番曲だった「φD-SANSKLIT」へと続き、サビではその場でジャンプしながらクルクルと回転し狂喜乱舞した。
アンコールラストは7年間待っていてくれたファン、そしてこの日、会場に足を運んでくれたファンへの感謝の気持ちも込めて「アリガト」を演奏した。
“これからもよろしく!”とシャラク。“せ〜の!”の合図で一斉にジャンプ。
“どうもありがとう! メトロノームでした!”と言ってステージを下りて行った後、スクリーンにて12月18日 仙台enn 2mdより
<再起動ONE MAN TOUR 至極当然リザンプション>が発表され最後までファンを喜ばせた。
第10期メトロノームの幕開けを飾るに相応しいライブとなったZepp Tokyo。
バンド結成当初はエレクトロをふんだんに取り入れたヴィジュアル系バンドの先駆的存在だったメトロノーム。
現在はEDMを取り入れたバンドも多く、“時代が彼らに追いついた”という見方もできるけれど、やっぱり2016年の現代も、メトロノームはメトロノーム。
ヴィジュアル系シーンにおいて一線を画する独自の音楽性、存在感を放っている。
これから現在の音楽シーンでどのようにアプローチしていくのだろうか。
そこはメトロノームのこと。
予測不可能な展開を観せていくであろう彼らの今後には期待しかない。
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■メトロノーム 第10期 起動『Please Push Play』
2016/9/19 Zepp Tokyo セットリスト
1.残念僕の人生
2.プチ天変地異
3.ねじ式
4.世界はみんな僕の敵
5.僕の右脳 猿の左脳
6.アクアリウム
7.プラネット
8.不機嫌なアンドロイド
9.thak you for my everyday
10.ハロー
11.コンピュータ
12.解離性同一人物
13.三つ数えろ
14.めんどくさい
15.MATSURI
16.PSYCHO-ENEMY
17.絶望さん
18.メタリアーノ?ピコリアーノ!
19.ΦD-SANSKRIT
20.ボク偉人伝
21.アリガト
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■再起動 ONE MAN TOUR「至極当然リザンプション」
12/18(日)仙台LIVE HOUSE enn 2nd
12/24(土)大阪 ESAKA MUSE
12/25(日)名古屋 ell.fits All
★FINAL!!
1/8(日)恵比寿 LIQUIDROOM
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■作品情報
『解離性同一人物』
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICM-1723/
NOW ON SALE
定価¥1,300 + 税|KICM-1723|KING RECORDS
収録曲
01.解離性同一人物 [作詞:シャラク / 作曲:リウ]
02.○△□☓ [作詞/作曲:フクスケ]
03.メタリア~ノ?ピコリア~ノ! [作詞/作曲:シャラク]
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・メトロノーム 公式サイト
・メトロノーム キングレコード アーティストページ
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=45127
・メトロノーム twitter
https://twitter.com/meto21_com
Photo by Hidemi Otsuka