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2016年08月23日 (火)

ライヴレポート【0.1gの誤算】<2016年8月3日池袋BlackHole【有害だらけのいちご狩り】>自身のスタイルを貫く1stワンマンライヴ

REPORT - 00:32:40

2016年8月3日池袋BlackHoleにて0.1gの誤算1stワンマンライヴ【有害だらけのいちご狩り】が開催された。
公演のチケットはソールドアウト、始動から4ヶ月しか経っていない新人バンドとしては異例のスピードである。
また、メディア露出を一切せずライヴ活動やSNSを中心に口コミにより人気が拡散していることからも彼らの実力が伺える。
思った通り、圧倒するライヴアクトを見せてくれた。

開演前、フロアは既に超満員不安と期待が入り混じったようなピリッとした空気に包まれていた。
照明が落ちいよいよスタートか、とその前にアナウンスが入る。Vo.緑川裕宇がライヴに備えての注意事項を述べる。
そして「暴れない奴は来るな、安心して付いて来い。俺らのやり方が気にくわないならもっとオススメの他のヴィジュアル系バンドさんがいると思います」
と切れ味鋭い一言。彼の歯に衣着せぬ発言は時に議論を呼び、炎上することもしばしば。ただし、そこにはイズムがあり、付いてきてくれるファンに対しては惜しみない愛情が込められている。現に暴れない奴は帰れ!と言いながらもフロア後方には暴れられない理由がある人や音楽を耳で楽しみたい人のためにパーテーションで区切られた「暴れないゾーン」が用意されている事からも気遣いが伺える。

アナウンスが終わり幕が開くと同時にSEが流れ出す。1人づつ登場するメンバーそれぞれの名前を呼ぶファンたちの声がまるでライヴへの期待度に比例しているかのように会場を埋め尽くす。ボルテージは一気に上がっていく中、緑川が登場。

「俺にしか扱えない曲 そしてお前らの歌」と一言語りライヴの火蓋は切って落とされた。一曲目「有害メンヘラドール」はポップな曲調から一転、一気にハードな曲調に変わり、目まぐるしく曲調とBPMが変化し続けるトリッキーな曲だ。こんなに変化が激しければノリについていけないのでは、と思ったがそんな心配は杞憂であった。流石は「有害」ないちごちゃん(ファンの愛称)達、一糸乱れずに付いていく様子はゾクッとさせられる迫力である。とはいえ、メロディラインのキャッチーや歌詞も想いがストレートに届く内容であるため、初めて聞いた人にも受け入れられるように計算された曲作りがされている。その発言から大味なバンドに見られがちではあるが、きちんと音楽的に裏打ちされた実力を有しているバンドだということがはっきりと分かる一曲だ。

一曲目で会場が一体となった所で「ネットで叩きたい奴は叩け、そんな奴らに向けてのアンサーソング」と言い放った次曲「【L】1126【悲劇】」ではDr.神崎流空のタイトかつ攻撃的なドラムソロがステージに華を添える。続く「NEVER ENDING」ではBa.眞崎大輔のセンス溢れるベースラインが非常に映えていた。

そして「他のバンドが言えないことを言う」と始まった『真実』を意味する「Truth」。この曲でも緑川のスタイルを存分に表現している。
そして楽器隊によるセッション、ジャジーな雰囲気になり会場は一旦落ち着きを取り戻す。

「暴れにくい奴がいたら俺に言って、場所を確保するから」とフロアをファンが楽しみやすくする一面も見られた。

世の中に必要ないものはない、というメッセージが込められた「残飯パセリーナ」は会場が座りメンバーに芝居が入るパートがあるユニークな曲だ。
「千年恋歌-五月雨-」は和を前面に押し出した曲で、彼らの曲調の幅広さを見せつけられる。

会場が暗転し緑川裕宇が一言、「声を聞かせろ」と語ると割れんばかりのメンバーコールが続く。
そして「緑川でなく本名の桑山で話します」とトーンダウン。ステージの上の緑川裕宇でなく、素の自分の気持ちを述べたいという意味なのだろう。
桑山裕宇として恥ずかしそうにしながらもワンマンライヴに対しての感謝の気持ちを語った。こういった愛嬌がある一面も彼の魅力なのだろう。

本日の主役Gt.河村友雪へのバースデーソングを歌うと「終わり!で俺戻るから!」と煽りと共に緑川裕宇に変化、激しい煽りと共に「夏らしいことしたくないか!?」と始まったのは発売したてのNew Single「必殺!からくり七変化!」。フロアに降りた緑川を中心に盆踊りとモッシュを繰り返す。会場はさながら夏祭り会場、夏を感じられる自由なパフォーマンスに会場は皆笑顔に包まれていた。「新曲やるぞ!」と始まったのは「【S】0723【終焉】」小柄だが確実な演奏力で楽曲を支えるBa.眞崎、不可思議なキャラクターだがテクニカルなフレーズを得意とするGt.水田魔梨、華やかで流麗なプレイを魅せてくれるGt.河村、そしてセンスあるドラムフレーズをこれぞV系ドラマー!といった激しさで叩きつけるDr.神崎それぞれのソロプレイが映えるアップチューンな一曲だ。

「超有害、だけど超カッコ良い、そんな俺たちどうですか」と始まったのは「こんな僕ら、どうですか?」。緑川裕宇水鉄砲を取り出し撃ちまくり、逆ダイでは会場中の観客が全員前に詰め暴れまくる。まさに熱狂、彼らのライヴの真骨頂である。そしてラスト「必殺!からくり七変化!」で更に熱狂を紡ぎ本編は終了。

鳴り止まないアンコールの声が響く中会場のスクリーンに東名阪無料ワンマン、ミニワンマン、そして一周年を記念したワンマンの情報が映された。この突然の発表に歓声が上がり、次いで幕が開くとそこにはメンバーが。「呼んだのはお前らだからな、好き勝手やらしてもらうぜ」とアンコール一発目に持ってきたのは「21gの感傷」だ。緑川と観客によるコールアンドレスポンスや、この規模のライヴハウスでは珍しく緑川扇動によるウェーブも巻き起こった。

そして緑川がこう語る「「始動ワンマンで今回のワンマンをソールドアウトさせたら次は600キャパのライヴハウスでワンマンをやると約束した、正直もっと大きな箱でやりたい。でもゆっくりでいい、せっかく組んだバンドを焦って壊したくない。だけど、次のワンマンソールドしたらその時は楽しみにしてろよ!」とファンと交わした約束に対する想いを語った。

「ナツイロドロップ」で爽やかに歌い上げ、緑川が叫ぶ「お前らならもう分かると思う、この曲が何を歌っているか!」と本編でもやった新曲「【S】0723【終焉】」を再び演奏。

そしてライヴは場を掌握した緑川の思いのままに進む、「21gの感傷」、「こんな僕ら、どうですか?」と続き会場の熱狂はピークを迎える。「これからも俺たちは嫌なことは嫌だという
このスタンスは曲げねぇ」と伝えラスト「【L】1126【悲劇】」で0.1gの誤算の初めてのワンマンライヴ、まさに狂宴と呼ぶにふさわしい一夜は幕を閉じた。

正直、彼らの自由奔放なライヴスタイルは決して万人に受け入れられるタイプではない。バンドが始動してまだ幾ばくも経ってはいないがその間に敵を多く作ってきたのも事実である。しかし、彼らの想い、伝えようとしているメッセージはただひたすらに真っ直ぐであり、それに呼応するファンもまた確実に増えている。その結果が今回の池袋BlackHoleワンマンソールドという事実なのであろう。今後も彼らは自身のスタイルを貫くであろう、その結果がどのようなものになるか楽しみに見守っていたい。

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0.1gの誤算イベント・ライヴ情報

 

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2017年3月23日
1st anniversary 2nd ONE MAN
【最強と最恐】
高田馬場AREA

 

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【東名阪無料ワンマンツアー】
2016年12月1日 HOLIDAY OSAKA
2016年12月2日 HOLIDAY NEXT NAGOYA
2016年12月11日 渋谷RUIDO K2

 

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2016年11月26日
ミニワンマン at 池袋Cyber
【L】1126【悲劇】

 

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2016年9月12日
緑川裕宇Birthday主催
【毒突く犬】
TSUTAYA O-WEST

 

★0.1gの誤算★

http://gosan0-1g.com/

 



2016年08月12日 (金)

ライブレポート【ViV】初の無料ワンマンツアー「VIV無料ONEMAN TOUR 2016「タダじゃ済まさねぇ夏。」★8月10日(水)新宿RUIDO K4★

REPORT - 15:54:19

 

 

 

 灼熱の日々が続く8月、ViVは東名阪仙を舞台に初の無料ワンマンツアー「VIV無料ONEMAN TOUR 2016「タダじゃ済まさねぇ夏。」を行った。そのファイナルの地となったのが、8月10日(水)新宿RUIDO K4。今回の公演では、観客たちを無料した「本編」講演のみならず、5000円のSチケットを購入してくれた人たちのために、「公開リハーサル」という名の、何時もと変わらぬ全身全霊を傾けたライブも毎回行ってきた。特徴的なのが、「公開リハーサル」では「本編」とは異なるレアーな楽曲も味わえたこと。

 

「公開リハーサル」編

 

レアーな楽曲やトークも飛びだした公開リハーサルという名の熱狂ライブ!!

「公開リハーサル」は、メンバーが客席後方から入場する形でスタート。予期せぬ登場に、ファンたちも嬉しい興奮の声を上げていた。ライブは、『ONE』からスタート。ViVは雄大な楽曲を朗々と、堂々と叩きつけてきた。 懐深くも激しさを携えた楽曲へ、観客たちは身体を全力で折りたたみ挑んでゆく。何時ものライブの光景?!。むしろ限られた(数十名の)人数だからこそ、誰もがフロアーを存分に使いながら思いきりはしゃいでいた。

観客たちが、タオルをまわしながら『MERRY’S-GO-ROUND』の演奏に飛び乗り騒ぎだした。渉の手の振りに合わせ咲けば、全身を折りたたみ歌うHIROHIROの動きへ呼応するように、誰もが思いきり身体を揺らしていく。何時しか熱した感情も、止まらないメリーゴランドのように弧を描きながら上昇し続けていた。

「拳!!」。場内にこだまする観客たちの絶叫。挑む姿のもと、ViVは激熱昂揚歌『完全無欠のスーパースター』を突き付けた。間奏では、HIROHIROと渉の煽りが炸裂。その気合いに負けじと拳を振り上げてゆく観客たち。ヒートアップした感情は、もう止められない。

 

MCでは、HIROHIROの「ステージドリンクの水をタオルにしめらせ振りまわしていたところ、飛沫が飛んできた」話も飛びだせば、「右肩」にまつわる話をしていたところへ、さゆきが「ラーメンの固さは、バリカタ??」と意味不明な突っ込みを入れてくる場面も。その緩さも、公開リハーサルならではだ。

 

オイ!!ではなく、乙女を捨て、獣になってハイトーンでイャーッと叫べ!!

 

跳ね続けるHIROHIROに呼応するように、会場中の人たちが右手を上げ跳ね続けた『Sweet Dayz,Calling』。心地好い熱風を感じさせる歌物躍動曲もViVには似合う表情だ。

 2回目のMCでも、「オイ!!ではなく、乙女を捨て、獣になってハイトーンでイャーッと叫べ」という、緩いやり取りも登場。

 

「僕らなりの”ありがとう”って何だろうと何時も考えるんですけど、今、言いたいことや伝えられることを真っ直ぐにみんなへ届けたい。また会いたい人のことを思って、この曲を贈ります」。そう語るHIROHIROの言葉に続いて演奏したのが、バラードの『「絆」』。ひと言ひと言を噛みしめるように、目の前の一人一人に語りかけるよう、「何時までもそばにいるよ」と想いを込めながらHIROHIROが歌を届けてくれた。熱く騒ぐのもライブだが、心を震わせ気持ちと気持ちで抱き合う歌も、嬉しいくらいに想いを揺らしてくれる。

「思いきり楽しんでいこうぜ!!」。終盤に飛びだしたのが、モッシュナンバーの『Supeoki Pain』。観客たちがフロアーをめいっぱい使いグルグルまわれば、右拳を振り上げ、大きく身体を揺らし続けていた。間奏では、メンバーどうしのセッション演奏や、HIROHIROとファンたちによる絶叫の掛け合いも登場。さらにドラムのさゆきが、観客たちと「SAY HO!!」「SAY プルン」「ミキプルーン」のやり取りを行えば、ギターの渉がリバーヴを深くかけながら「あぅ、いぇーぁ」とファンたちと掛け合う場面も。そんな遊び心も加えながら、メンバーも観客たちもパーティムードを楽しんでいた。

最後はアグレッシブな姿勢で挑みかかる攻撃ナンバー『MESSAGE』を叩きつけ、会場中にヘドバンしてゆく空間を描きながら、公開リハーサルという名のもと、限られた人たちが会場をめいっぱい駆使して騒いだライブの幕は閉じていった。

 

「本編」編

 

上がり続ける熱気は止まることを知らない。

 

本編は無料公演ということもあって、後ろまでぎっしりと人で埋めつくされていた。「殺ろうか、Tokyo!!」、HIROHIROの言葉を合図に満員の観客たちへViVが最初に突き付けたのが、ここに集まった観客たちへ贈るに相応しい『LOVE SICK』。ラウドでヘヴィなグルーブロックが舞台上から大きなうねりとなって襲いかかってきた。場内は、最初から祭り状態だ。何時しか会場は、暴れ狂うことが常識であり、正義という名のコロシアムと化していた。

ザクザクとしたギターサウンドが唸りを上げ襲いかかった。場内中から突き上げられた無数の拳。重厚な音を背に堂々と、朗々とHIROHIROが『Scarred.』を歌いあげてゆく。凛々しくも気持ちを昂揚させる歌声に触発され、観客たちも全力で頭を振り乱していた。まさに、上がり続ける熱気は止まることを知らない。

「暴れようぜ!!」。HIROHIROの動きに合わせ、思いきり右手を左右に揺らす観客たち。ワイルドなロックンロールビートを身にまとったViV。『G-lips.』が高ぶった感情に、「もっともっと」と熱気を注ぎ込んでいた。ヤバいぜ、感情も肉体も序盤から壊れそうな空気だ。

 

完全無敵な熱狂がそこには描き出されていた。

 

 「この場所でみんなと一つになりたい。完全無欠の!!」「スーパースター」。お馴染みのやり取りに続いて舞台上から解き放たれたのが、『完全無欠のスーパースター』。演奏が進むにつれ、身体の奥底から昂揚した感情がどんどん沸き立ってゆく。魂が嬉しく震える感覚?!。舞台上からけしかける歌と演奏に触発され、冷静でいれるわけがない。まさに、完全無敵な熱狂がそこには描き出されていた。

 続けざま、モッシュナンバー『Supeoki Pain』の登場だ。ギュウギュウ状態の観客たちが、狭い空間の中でさえ右に左に駆け、飛び跳ねてゆく。もみくちゃ状態?!。むしろ熱狂と興奮にまみれてこそ、『Supeoki Pain』の作り上げるバトルなパーティに参加している実感を得れるのも確か。「来い×4」のコール&レスポンスが飛びだせば、間奏では、ドラムのさゆきが「SAY HO!!」「SAY YES!!」「SAY プルプルプル」「ミキプルーン」と、壊れたやり取りを披露。ベースのRAYJIがメンバーの名前を呼べば、ギターの渉は思いきり深くリバーヴをかけた(家風呂状態になった)うえで、「おぅぅ~、いえぁ~」と色っぽくコール&レスポンスを決めていた。ライブならではなコミカルなやり取りも加えつつ、何時しか『Supeoki Pain』を通し、場内にはクレイジーなパーティ空間が生まれていた。

「暴れようぜ!!」の言葉を合図に、激しくもエモーショナルな演奏が炸裂。空へ駆け上がるよう、気持ちが絶頂へ向かってHIGHにトリップしてゆく気分。『EMOTION』は、間違いなくハートに火をつけてくれた。気持ちにガンガン熱狂のエナジーを注ぎ込んでゆく、その感覚がたまんないくらいに恍惚で快感。まさに、心狂うまで暴れるしかない気分だ!!

ザクザクとしたワイルドビートが轟かせながら、ViVは『君の為なら死ねる(僕×君)』を突き付けた。ViVのためなら死ねる?!。俺は死ねないが、ここにいる連中は、その覚悟を持って夢中で熱狂の渦に溺れていた。好きなバンドに全身全霊で熱狂の闘いを挑むのは、支持してくれる人たちへ最高のおもてなしをすることは、裸の感情で想いの拳を交わしあうのと同じこと。大サビ後に生まれた♪ラララーララ♪の合唱が、嬉しいくらいに胸に震える喜びと感動を与えてくれた。本気で気持ちを一つに重ね合わせるって、こういうことだよ。これぞ、最上級の快楽じゃないか!!

本編最後に叩きつけた『MESSAGE』でも、会場中が、絶叫と熱狂と愛に満ちた空間に染め上げられていた。動くのも大変な空間の中でさえ、誰に遠慮することなく身体を折りたたみ、頭を振り乱し、暴れ狂い続ける観客たち。それくらい、完膚無きまで?!ViVの演奏が理性を壊してくれたという証明だ!!

 

今日という日は今日しかねぇぞ、燃えていこうぜ!!

 

「僕たちとみんなの曲です」。アンコールの最初に奏でたのが、優しく暖かな想い伝わるバラードの『「絆」』。訪れた一人一人の心へしっかり想いを染み渡らせるように、HIROHIROが込み上がる想いのままに歌いあげていた。それまでの熱狂が嘘のよう、誰もがジッと『「絆」』へ耳を、心を傾けていた。いや、そうしていた(痛)かった。

心が浄化された気分。そんな無垢な気持ちへ寄り添うように『Destiny』が響き渡った。君らと僕らの運命を確かめるように、愛しい人たちへ想いを伝えるよう、ViVは歌で熱い抱擁を求めてきた。その愛情を、誰もが大きく手の花を咲かせ受け止めていた。まわるミラーボールの下、大勢の人たちが運命を感じでいた。ここで出会ったことが、きっと長く続いてゆく大切な関係に発展してゆくという喜びを…。

 

やまないアンコールの声を受け、メンバーらはふたたび舞台へ。飛びだしたのが『MERRY’S-GO-ROUND』。演奏に合わせクルクルと手をまわすたびに、観客たちが指につけたカラフルなリングライトもギラギラとまわり続けてゆく。「輝き始めた夜に」という歌詞に似合う熱した風景が、そこには生まれていた。

その熱気をさらに高めようと突き付けたのが、ラウドでワイルドビートな『バレないようにkissして』。冒頭から大きく頭を振りまわし騒ぎ狂えば、舞台上へ絶叫のデスボイスを返してゆく風景も。サビの「バレないように」「kissして」のやり取りを通したスリリングな興奮。まさに絶叫と絶頂を味わっている気分だ!!

「今日という日は今日しかねぇぞ、燃えていこうぜ!!」。最後の最後に『Cage』を叩きつけた頃には、場内は轟音と熱狂に支配されていた。でも、それこそが「暴れ歌物系」を自負するViVらしいライブの光景じゃないか。

 

新宿RUIDO K4を舞台にViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」を行うことを発表。

 

 ファイナル公演後に、ViVから新たな情報が告知された。それが、9月22日(木祝)に新宿RUIDO K4を舞台にViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」を行うことの発表だ。ふたび新宿RUIDO K4の地を選んできたのが嬉しいポイントだ。他にもいろんな主催イベントの発表も控えているように、これからもViVの動向へ目を光らせていて欲しい。そしてライブ当日を、何時ものように震えて待て!!

 

 

PHOTO: Mishimagick

 TEXT:長澤智典

 

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公開リハーサルSET LIST

『ONE』

『MERRY’S-GO-ROUND』

『完全無欠のスーパースター』

『Sweet Dayz,Calling』

『「絆」』

『Supeoki Pain』

『MESSAGE』

 

―セットリスト―

『LOVE SICK』

『Scarred.』

『G-lips.』

『完全無欠のスーパースター』

『Supeoki Pain』

『EMOTION』

『君の為なら死ねる(僕×君)』

『MESSAGE』

-ENCORE-

『「絆」』

『Destiny』

-2nd ENCORE-

『MERRY’S-GO-ROUND 』-

『バレないようにkissして』

『Cage』

 

 

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ViV Web

http://vivofficial.com/

ViV twitter

https://twitter.com/ViV_0fficial?ref_src=twsrc%5Etfw

 

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★LIVE情報★

 

9/22(木祝)新宿RUIDO K4

ViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」

【開場/開演】18:00/18:30

【前売/当日】3,500/3,800

【出演】 ViV

【チケットお取り扱い】

A:e+ 8/13(土)~

■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002199091P0030001

B:当日

 

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8/20(土)大阪RUIDO

8/21(日)名古屋ell.FITS all

8/27(土)高田馬場AREA

9/5(月)大阪RUIDO

9/6(火)名古屋MUSIC FARM

9/10(土)新宿RUIDO K4

9/22(木祝)新宿RUIDO K4(ワンマンライブ)

9/28(水)大塚Deepa 

10/3(月)名古屋MUSIC FARM 

10/4(火)大阪RUIDO 

10/15(土)札幌Crazy Monkey

10/16(日)札幌Crazy Monkey

10/17(月)小樽GOLD STONE

10/19(水)新宿RUIDOK4

10/28(金)名古屋サーキットイベント(festtoke)

10/29(土)名古屋HOLIDAY NEXT

11/5(土)高田馬場AREA

11/6(日)高田馬場AREA

11/12(土)名古屋HOLIDAY NEXT

11/14(月祝)大阪SUNHALL

 



2016年08月10日 (水)

ライブレポート【Misaruka】無料ワンマン公演「-Reunion—」2016年8月8日(月)新宿ReNY。「死に物狂いで高みに立つ姿をみんなに見せてこそ、みんながつらかったときに背中を押せるんだと思います」

REPORT - 13:46:55

 

すべては、この日のために…。

昨年8月27日にMisarukaは、初の新宿ReNYワンマン公演を行った。

その時に感じた、「今のMisarukaが新宿ReNYという場を彩るうえで足りない要素」。

それを克服し、「あるべき姿として新宿ReNYにふたたび立つ」ことを目標に、Misarukaは昨年9月より12ヶ月連続企画(http://misaruka.syncl.jp/?p=custom&id=19448263)を続けてきた。

その集大成となったのが、8月8日(月)に新宿ReNYで行った無料ワンマン公演「-Reunion-」だった。この日、あえて無料公演にしたのも、自信があるからこそ、より多くの人たちに今のMisarukaの雄姿を見て欲しい想いからだった。

 

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場内を染め上げた黒い音の唸りが、感情のストッパーを破壊!

 

 幕が上がり、舞台上に現れたのは人形のように動きを止めた演奏陣4人の姿。荘厳なSEに導かれヴォーカルのruiが現れると同時に、演奏は『-Unacceptable-』へ。メンバーらの熱い煽りに触発され絶叫を上げる観客たち。が、冒頭で機材トラブルが…。むしろそのハプニングを5人は、この日の観客たちも、みずからの力に変えていた。流れ出した荘厳シンフォニックな音の絨毯の中、勇壮な音を背景に朗々と歌うrui。その気迫に負けまいと全力で跳ね続ける観客たち。マイナス要素を決起してゆくパワーに変えたとき、そこには最初から高ぶった興奮の火種が産まれていた。だから、誰もが顔をくしゃくしゃにしながら最初から全力で暴れていた。

「救済の光をあなたに」。激しく荘厳な音の轟きが場内を支配してゆく。『-Maria-』が与えたのは、闇の中に産まれた確かな強い光。荘厳な音の中へ悲哀と同時に凛々しく逞しい熱を感じたのも、そこに希望を抱けたから?!。熱狂の中へ、心の救済を求めていたから?!。

沸き上がる熱い手拍子。流れ出したのが、狂響曲という言葉が相応しいゴシックハードシンフォニックな『-Rogation-』。場内を染め上げた黒い音の唸りが、感情のストッパーを破壊してゆく。客席は、全力で身体を折り畳む観客たちの熱気が支配していた。rinのギターソロのときに観客たちのすべてが跪(ひざまず)き頭を振り乱してゆく様も、Misarukaのライブではお馴染みの光景だ。

 

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魂の叫びは雄々しい歌声の矢となり、胸にしっかり突き刺さっていた。

 

「1年前から今日の日のためだけに生きてきました。みんなが集まっているから僕たちはここに立てています。何時か、君たちが此処に来たことには意味があったと思い出して欲しい」

 

公演のタイトルにも記された『-Reunion-』は、自分たちとMisarukaを支持する人たちが、共に集いあえることへの感謝の想いを詰め込んだ歌。とても美しく壮麗なのに、そこには熱い感情がたぎっている。いや、想いが強いからこそ、美しいメロディを支える演奏に、重厚さや躍動の音色が寄り添っていたと言ったほうが正解か。魂の叫びは雄々しい歌声の矢となり、胸にしっかり突き刺さっていた。

妖しいまどろみの中へ『-Medousa-』が手招きをし始めた。華麗な仕種で観客たちを煽りだしたrui。妖艶さの中へ情熱を秘めた楽曲だからこそ、鈍い情念な音の炎に身も心も魅了されてゆく。なんて赤く妖美な宴なんだ。

麗美なワルツの音色が、ruiの合図と共に破壊的な熱を持って暴れ出した。『-Rosary-』が連れ出したのは、奈落と闇が微笑みかける舞踏(武闘)会。耽美で浪漫な香りを漂わせながらも、そこには痛い快楽が伴っている。ヒリヒリとした刺のような音の痛みが、どんどん理性を妖しく惑わせ狂わせて逝った。「もっともっと狂った夜にしよう」の言葉通り、音の絵筆を通し、壊れた熱狂がそこには描き出されていた。

 

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美と歓喜に嬉しく溺れたい人たちよ、この歌が、あなたの黒い心の隙間に光を詰め込んでくれるはず。

 

「人は生きていたら何時か必ず別れる時が来る。それを悲しく思えることが財産。大切な気持ちを込めて、この歌が空へ届くように…」

 

今にも嘆き壊れそうな音の調べからの始まり。悲愴な音色へ寄り添うように流れだした壮麗な音の調べ。失った人へ…失くした人に向け、胸に溜め込んだ想いをすべて空へ届けるように、ruiはバラード『-この歌よソラに届け-』を崩れそうな心模様のままに歌いあげた。その歌は、大切な人への鎮魂歌?!。残された人の心に澱りた慟哭を、彼は愛しい人へ向け、熱く歌いあげていた。それまで熱狂していた観客たちの誰もが、その姿を食い入るように見つめていた。

一転、激しく躍動した演奏が、嘆きの昂揚歌『-Separate-』を刻みだした。哀切な想いを、熱情を持って勇壮華麗に響かせてゆくメンバーたち。胸をキュッと突き刺す歌に誰もが酔いながら、大きく大きな手の花を咲かせていた。

ruiのアカペラからの幕開け。雄々しい中に哀な色を覚えるのは、その歌声のせい?!。流れ出した重厚な演奏は大きなうねりとなり、まるで地の底からゆっくりと沸き上がるような昂揚を全身に与えていった。『-Jester-』、なんて痛く、優しく心を溺れさせる歌なんだ。

「ここに集まった最愛のお前たちにこの歌を贈るよ」。なんて壮麗で美しく、華麗で可憐な、でもチクッとした刺を持った歌なんだろう。歌に触れ続けているだけで無垢な自分へ戻れる。魂を優しく浄化するように、『-Juliet-』が心にキラキラとした眩しさを注ぎ込んでいく。美と歓喜に嬉しく溺れたい人たちよ、この歌が、あなたの黒い心の隙間に光を詰め込んでくれるはずだ。愛に包まれる幸せに、あなたは嬉しい微笑みを覚えてゆくだろう。

 

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              産まれ変わっても、あなたの側に…。

 

「とても幸せです。この5人が出会って最初にこの曲が出来ました」。その言葉を合図に飛びだしたのが、激しく昂揚した想いへ浪漫と高貴な香りをまぶしながら朗々と歌いあげた『-Sin-』。歌が、演奏が、触れた人の気持ちにどんどん沸騰した血を注いでゆく。身体中から沸き立つ興奮を解き放たねば身体が壊れそうだ。

「僕は、お前たちと今しか作れない時間を過ごすために生きてきました。お前たちは何が欲しい?!」。本編最後を彩った『-What do you want?-』が流れたとたん、会場中の人たちが左右へモッシュし、全力で身体を折りたたみ、逆ダイし、胸を揺さぶるサビ歌ではタオルを振りながら、Misarukaが創りあげた情熱で華激で浪漫な交狂曲に嬉しく乱れ続けていた。理性を忘れさせる、それくらい演奏に、この空間にずっと浸っていたい。そんな狂った高貴な宴こそ、何にも変えがたい恍惚じゃないか。妖美で高貴な音楽でエクスタシーを覚えられる、それこそが最高の快楽だ!!

 

「死に物狂いで高みに立つ姿をみんなに見せてこそ、みんながつらかったときに背中を押せるんだと思います」

最後に届けたのが、会場中を絶叫と熱狂に染め上げた荘厳シンフォニック/ハード浪漫な、嘆きと昂揚が交錯した『-My Dear Rose-』だ。Misarukaらしい華激な気品さを、狂おしい音に包み込んだ演奏が、刹那という言葉の似合う歌が、いく筋もの光射し込む闇の中にこそ快楽と心の安住があることを教えてくれる。光を浴びたいんじゃない、闇の中で光に手を伸ばし存在を確認してもらえるからこそ、黒に包まれながら自分を素直に曝け出していける。そんな、自分らしくいれる舞台をMisarukaは届けてくれた。赤い光の中で暴れ狂った人たちの姿を見ながら、ここに集う意味を改めて感じていた。そう、産まれ変わっても、あなたの側に…と。

                           

PHOTO: Dora

TEXT:長澤智典

 

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―セットリスト―

『-Unacceptable-』

『-Maria-』

『-Rogation-』

『-Reunion-』

『-Medousa-』

『-Rosary-』

『-この歌よソラに届け-』

『-Separate-』

『-Jester-』

『-Juliet-』

『-Sin-』

『-What do you want?-』

-Encore-

『-My Dear Rose-』

 

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Misaruka Web

http://misaruka.syncl.jp/

 

Misaruka ライブ動画

https://www.youtube.com/watch?v=KoqDioSCZVI

 

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★LIVE情報★

 

2017年1月12日(木)高田馬場AREA

Misaruka ワンマンライブ「この身が朽ち果てて、やがて灰になるとしても」

Starwave Records Presents

 

OPEN 18:00 / START 18:30

ADV ¥3,500- / DAY ¥4,000-(D代別)

 

出演:Misaruka

 

【プレイガイド詳細】

■A:e+プレオーダー(2016年8月9日より受付開始)

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002197981P0030001

【受付期間】8/9(火)12:00~8/16(火)18:00

■B:e+(2016年9月3日10:00〜より発売開始)

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002197981P0030001

■C:バンドライブ物販&レーベルオンラインショップ(2016年9月5日より発売開始)

入場順:A→B→C→当日券

※バンド予約無し

 

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Starwave Records presents

Misaruka&Synk;yet共同主催ツアー「Legend of Eden 3」

2016年09月05日(月)池袋CYBER

2016年09月10日(土)SUSUKINO 810

2016年09月11日(日)SUSUKINO 810

2016年09月15日(木)新潟CLUB RIVERST

2016年09月16日(金)仙台Space Zero

2016年10月02日(日)浜松FORCE

2016年10月04日(火)福岡DRUM BE-1

2016年10月06日(木)大阪HOLIDAY

2016年10月07日(金)名古屋HOLIDAY NEXT

-TOUR FINAL-

2016年10月19日(水)高田馬場AREA

 

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2016年9月21日 神楽坂TRASH UP!

UNDER FALL JUSTICE主催3MAN『闇からの挑戦状』

出演:UNDER FALL JUSTICE/Misaruka/VIVALET                       22016年9月30日(金) 神楽坂TRASH UP!

THE SOUND BEE HD VS Misaruka ツーマン「MSB」

出演:THE SOUND BEE HD / Misaruka (各バンド60分ステージ)