2016年12月05日 (月)
【ライヴレポート】<ユナイト 椎名未緒フィーチャーイベント>11月23日、24日 表参道GROUND★未緒パパ(本物)登場!「俺が無口になったのは親父の影響」。
REPORT - 14:29:4811月23日、24日の2日間に渡ってユナイトのリーダー、ギタリストである椎名未緒の誕生日を祝うフィーチャーイベントが、
表参道GROUNDで開催された。両日ともソールドアウト、多くのU’sが椎名未緒の誕生日を祝うハッピーな空間となった。
初日は「第二回 パンチ選手権 ~地獄に一番近い男達~」。このライヴのパンチとは〈全力を尽くす〉という意味で、
「立ち位置にこだわらない」「コロダイOK」など、通常とは違うハードモードになっている。
それ故にユナイトのバンドTシャツとクロックスという〈ドレスコード〉と、激しいモッシュやダイブが発生しても
後から文句を言わないという「椎名未緒がルール」な同意書を提出するという〈パンチコード〉が儲けられている特別仕様となっている。
開演前の影アナでは「仲良く死んでください」という未緒。
横浜銀蝿の「ぶっちぎりRock’n Roll」に乗せてメンバー全員が特攻服で登場。
胸には〈拳〉と刺繍が施され、結(Vo)の背中には〈蘇魔威縷(※スマイル)〉、未緒は〈地獄〉、LiN(G)は〈前言撤回〉、
ハク(B)は〈椎名爆誕〉、そして莎奈(Dr)は〈我等友情不滅〉という文字が。
気合十分なヤンキースタイルにU’sも大きな歓声を送る。
1曲目の「HELIOS」から始まり、「粛清とチョコレート」では早くもコロダイが発生し、
〈パンチ〉の名にふさわしい展開をみせてくれた。
激しいライヴのため、「軽いケガは仕方ないにしても重傷者は出さないように、つらくなったら周りで助け合って」とフロアをきづかう結。
そして「休憩タイム」としてこの二日間の主役である未緒のMCへ。「神と呼んでくれ〜」と手を振り、「パンチがあっていいと思います!
俺らキラキラ系じゃん? ユナイトのライヴは暴れられないというイメージがあるかもしれないけど、今日は下品なユナイトのライヴをしよう!
(フロアを動画撮影しているから)世の中のやつらに”やばくない”?と思わせよう!」とU’sたちを激励した。
その言葉でライヴは激しさを増し、モッシュやヘドバン、拳が飛び交い、熱気あふれる空間となった。
「world wide wish」ではコロダイが続出し、ステージ中央でカオスとなったフロアを見ながら満足そうな未緒。
そして最後はミラーボールの煌めく中「starting over」で締めくくられ、
熱狂の初日は未緒の「では第三回地方大会でお会いしましょう!」という言葉を残して終幕となった。
そして2日目は「祝典:パープルレシオ」。通常スタイルのユナイトのライヴとなる。
とはいえこの日は未緒の誕生日当日、なんと全員扇形のヘアスタイルにメガネの「未緒スタイル」で登場。
結いわく「今日はスタンダードなユナイトのライヴ」のことで、「原典:パープルレシオ」からはじまり、
ポップな「プログルーミー」「マイ アイ ロニカル」からシックな「約束」「君は知らない」と、
前半から新旧問わず多彩な楽曲でU’sを魅了した。
中盤には「未緒さんがやってみたかったことをやるコーナー!」と称して、「こう見えて多才なので、まずはドラムを……」と未緒。
莎奈と交代して未緒がドラムを叩く「鳥籠好餌責務 -TORIKAGO like obligation- 」、
続いてハクと交代し「ディストリー」、そして未緒がボーカルを担当し、代わりに結がエアギターをやりきる「universe」と、
この日ならではの貴重なステージをみることが出来た。
そしてサプライズはまだ終わらなかった。未緒が「ギターを始めたのは元は父親の影響で、一緒に思い出を作りたい」と呼び込むと、
なんと大きな花束を手にした未緒の父親本人が登場。未緒とは対象的に饒舌なキャラクターで和ませる。
「俺が無口になったのは親父の影響」と未緒がポツリ。そしてそのまま「starting over」をユナイトのメンバーと共に熱唱し、
堂々としたステージングをみせた(なお、未緒の「755」によると未緒父はのど自慢大会優勝経験があるとか)。
そして結の呼びかけにより、フロアから一斉に「パパー!」と咲かれると「死んでもいい!」と、
満足げにステージから去っていく未緒父であった。
後半戦はこの夏のツアーで重要な役割を果たした「くくる」、「アンハッピータイムリーパー」、「粛清とチョコレート」、
そして「ラストスパート決めていこう!」と結。おなじみの「いただきます!」から「ice」へ。
そして「絶望クリエイター」では昨日の〈パンチ選手権〉さながらのコロダイが発生し、莎奈もフロアへダイブするほどヒートアップした。
そんな興奮さめやらぬまま、結が「ヴィジュアル系を始めて10年以上立ちますけど、
今も目の前で応援してくれる人がいることが嬉しいので、この場を借りてお礼を言いたいと思います」とU’sへの感謝を述べ、
「最後に僕たちからアイを届けます、受け取ってください」と、「アイ -‘ation-」を歌い上げた。
恒例の記念撮影を終えた後、突如未緒コールと共にフロアに広がる紫のサイリウム。U’sから未緒への嬉しいプレゼントとなった。
「今日まで生きてこれたのは、とても幸せなことだなと思いました。
これからも一緒に生きていきましょう!」という未緒の言葉で終演を迎えた。
そして、この日の夜に9thシングル「A Little Picture」のリリースも発表された。
2017年1月27日から始まる6周年イベントツアーに向けて、ますます加速するユナイトから目が離せない。
文◎藤谷千明
写真◎西槙太一
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【LIVE情報】
■6th Anniversary oneman live [U&U’s -PICTURES-] at EX THEATER ROPPONGI
・2017年3月29日(水)EX THEATER ROPPONGI ※ワンマン
【チケット】 ・レギュラーシート \5,000-
◆一般発売日:2016年12月10日(土)
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■ユナイト6周年記念主催イベント 「トモダチコレクティブ」
・2017年1月27日(金)福岡DRUM Be-1 / w: Chanty / Develop One’s Faculties / SHARE LOCK HOMES
・2017年1月31日(火)大阪MUSE ※莎奈バースデー / w: カメレオ / HERO
・2017年2月14日(火)仙台MACANA ※LiNバースデー / w: HERO / SHARE LOCK HOMES
・2017年2月25日(土)金沢AZ / w: SHARE LOCK HOMES / CHISA&将吾feat.ユナイト
・2017年3月18日(土)名古屋M.I.D ※結バースデー / w: カメレオ / ダウト
・2017年3月28日(火)EX THEATER ROPPONGI / w: A9 / カメレオ / ダウト / HERO / CHISA&将吾feat.ユナイト / 他
【チケット】1/27(金)~3/18(土):前売\4,800、3/28(火):前売\5,500-
◆発売中
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■リリース情報
9th single 「A Little Picture」
・会場&通販限定盤
2017年1月18日(水)発売 / \2,000(税込) / DCUN-08
【収録曲】
1.A Little Picture
2.くじらのゆめ
3.チュリップ
4.A Little Picture(off vo.)
5.くじらのゆめ(off vo.)
6.チュリップ(off vo.)
・通常盤
2017年1月25日(水)発売 / \2,000(税込) / DCCL-214
【収録曲】
1.A Little Picture
2.瞼に残光、
3.チュリップ
4.A Little Picture(off vo.)
5. 瞼に残光、(off vo.)
6.チュリップ(off vo.)
■会場&通販限定CD・リリースイベント
●1月19日(木) 青山RizM
・【第一部】ミニライヴ(新曲発表&振付講座) OPEN 16:30 / START 17:00
前売¥2,000 / 当日¥2,500(税込・全立見・ドリンク代別)
・【第二部】CD購入者限定イベントOPEN18:45 / START19:00(予定)
内容:私物サイン会&握手会
※当日会場でCDをご購入の方のみ参加券配布
●2月26日(日) 長野the Venue
内容:ミニトーク&6ショットチェキ撮影会&握手
※当日会場でCDをご購入の方のみ参加券配布
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●ライヴ会場購入イベント
・1月27日(金) 福岡DRUM Be-1
・1月31日(火) 大阪MUSE
・2月14日(火) 仙台MACANA
・2月25日(土) 金沢AZ
・3月18日(土) 名古屋M.I.D
の5会場で会場&通販盤CDをご購入の方を対象にライヴ終演後握手会あり(各会場100名限定)
■通常盤・購入者対象インストアイベント
・1月26日(木) 福岡ミュージックプラザインドウ
・1月28日(土) 広島マジカルスクエア
・1月30日(月) ライカエジソン大阪店
・2月01日(水) 大阪ZEALLINK
・2月05日(日) little HEARTS.新宿店
・2月05日(日) ライカエジソン東京店
・2月11日(祝・土) 高田馬場ZEALLINK
・2月12日(日) Like an Edison.com ラフォーレ原宿店
・2月15日(水) little HEARTS.仙台店
・2月19日(日) 渋谷ZEALLINK
・3月04日(土) 池袋Brand X
・3月17日(金) 名古屋fiveStars
・3月19日(日) 名古屋ZEALLINK
ユナイト オフィシャルサイト
http://www.unite-jp.com/
2016年12月03日 (土)
【ライヴレポート】AKi Tour 2016 『Doom boombox』★12月1日(木)F.A.D YOKOHAMA「間違いなく一番熱い!」
REPORT - 16:18:03 11月中旬よりソロとしては2度目のワンマンツアー“Doom boombox”を8都市で敢行中の
AKi(シド・ベーシスト明希)が、5本目の横浜公演を12月1日にF.A.D YOKOHAMAで開催。
「間違いなく一番熱い」とMCで言い切るほどの灼熱のステージで
ツアー後半戦の火蓋を勢いよく切り、満員のフロアを大きく揺らした。
キャリア初のシングル「STORY」を11月16日にリリースしたばかりということで、
その収録曲をポイントに置きつつライブは進行。
登場するなり「トバすぜ横浜!」と叫んだAKiに応えてうねり、飛び跳ねるフロアを、
彼もステージから目いっぱい伸び上がって後ろまで煽り立てる。
「今日、俺たちは何があっても演奏やめないから。フロアはオマエ達にまかしたよ!どこまでも熱くイケよ!」と
オーディエンスに宣戦布告して、ひたすらに熱を放出していくスタイルはAKiロックの真骨頂。
初っ端から十分に熱いはずの場内が、曲が進むごとに予想を超えてヒートアップしていくのには驚くばかりだ。
その要因の一つは、妖艶さと力強さを併せ持ったAKi独自の世界観。
時に艶めかしいベースソロで魅せたかと思えば、時にゴリゴリのラインを放ち、
時に混沌の中にある苛立ちを叩きつけるように歌えば、時に麗しい旋律に乗せて想いを謳う。
メッセージ性の強いリリックと生まれ持つ甘い歌声が熱を帯びることで
“伝える”力は威力を増し、加えてアンコールで贈られたアコースティック曲では、
フロアに伸ばされた腕さえも表情豊かに想いを語って、“表現者・AKi”の底力を見せつける。
さらに特筆すべきが、春の1stワンマンツアーにMUCCとのダブルヘッドラインツアー『M.A.D』、
L’Arc〜en〜CielのKen主宰による『PARTY ZOO』等、今年40本を超えるステージで培ってきた
強靭なバンドグルーヴだ。
ドラムの宮上元克(THE MAD CAPSULE MARKETS)、ギターの加藤貴之(兎-usagi-)に
佑聖(ex. THE KIDDIE、GUTS AND DEATH)という不動のライブメンバーとの息もピッタリで、
ロック極まるインスト曲「Swag」でのスリリングな音のせめぎ合いも見事。
そんなAKiライブ楽しみ方はオーディエンスにも浸透したようで、
感情のままに身体を揺らして拳を振り上げる、そのフリーダムな盛り上がりっぷりは、
前回ツアーの比ではない。大合唱やクラップも抜群のタイミングで湧き起こり、AKi自身も
「いいよ、ライブウスっぽくて!“これがやりたかったんだよ、俺!”っていうものができてる」
と喜びを爆発させた。
「最高です」と「ありがとう」を繰り返して、右肩上がりの成長曲線を証明したツアーも
12月11日高崎club FLEEZ、12月16日、新宿BLAZEと残りわずか。
12月16日、新宿BLAZEでのツアーファイナルでは、さらに燃え上がるように熱い景色が待っているはずだ。
文◎清水素子
写真◎藤川正典
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<リリース情報>
New Single 『STORY』NOW ON SALE
<初回生産限定盤(CD+DVD)>
品番 DCCL-208〜209 価格 \1,800(税込)
■CD 3曲収録
【収録楽曲】01. STORY 02. libido 03. Missing
■DVD 「STORY」Music Video & BTS video
<通常盤(CD)>
品番 DCCL-210 価格 \1,350(税込)
■CD 3曲収録
【収録楽曲】01. STORY 02. libido 03. Skyfall
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<LIVE情報>
AKi Tour 2016 『Doom boombox』
2016年12月11日(日) 高崎club FLEEZ
OPEN 16:00 START 17:00
2016年12月16日(金) Shinjuku BLAZE
OPEN 18:00 START 19:00
【チケット料金】
前売 ¥5,500 / 当日 ¥6,000 (税込)
※入場時別途ドリンク代必要 ※4歳以上有料
【プレイガイド】
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:70854)https://goo.gl/L8iyBy
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:312-837) https://goo.gl/TXBTtG
イープラス https://eplus.jp/ath/word/72374
Yahoo!チケット http://tickets.yahoo.co.jp/tour/00001511/
キョードー東京 0570-550-799 https://goo.gl/n5bsqm
AKiオフィシャルサイト
http://test.dangercrue.com/AKi/
2016年12月03日 (土)
【ライヴレポート】カメレオ『ワンマンツアー2016 #カメレオ維新』ツアーファイナルEX THEATER ROPPONGI!
REPORT - 00:09:58
11月25日(金)、カメレオが、『ワンマンツアー2016 #カメレオ維新』のツアーファイナル公演を、EX THEATER ROPPONGIで行なった。
バンドという形態でありながら、メンバー5人全員が楽器を置いて歌って踊る「5人ヴォーカル」や、音楽活動のみでなく、身体を張った企画にも全力で挑むなど、「変幻自在」というバンドコンセプトを思うがままに体現しているカメレオ。もちろん、それはライヴも同様で、これまでも何が飛び出すのかわからないステージを繰り広げ、多くの観客を魅了してきた。
全国14カ所15公演に渡って行なわれてきた『#カメレオ維新』のツアーファイナルであるEX THEATER ROPPONGI公演は、ヴォーカルのHIKARU.が「ツアーファイナルは大阪でもう終わっていて、今日はファイナルというよりもスペシャルです!」と、MCで話していた通り、いつも以上に次から次へと様々な演出や演目が登場。もはや「やりすぎ」と言っても過言ではないほどの量になっていて、ゆえに、レポートがかなり長くなってしまって大変申し訳ないのだが……。しかし、それはまさしく「何が飛び出すかわからない」という、彼らの真骨頂が炸裂した約150分間のステージだった。
青いライトがステージを照らす中、和の趣きを感じさせるアレンジが施された登場SEが流れると、真っ黒なローブに身を包み、カメレオンのパネルで顔を隠した5人が登場。そして「『#カメレオ維新』ファイナル、ぶち上がっていこうぜ…………後ろだ、バカヤロー!」とHIKARU.が絶叫すると、なんと客席後方からカメレオメンバーが登場! そのまま5人ヴォーカル曲「↑アゲていこう歌↑」でライヴをスタートさせた。黒いローブを脱いだダンサー達がステージで踊る中、座席数限定SS席、平日お試し半額席、ハートフルファミリー席など、様々なシートプランが用意されていた客席のカメコカメオ(カメコカメオはカメレオファンの愛称)と共に激しく踊りまくるメンバー達は、ステージにあがると「準備運動は終わりだ!」と「運命開華ディスコ」へ。異常なまでに大量かつカラフルなレーザー光線が会場全体に照射される中、客席ではカメコカメオが持った和柄の扇子が乱れ舞うという、ハイブリッドな光景を作り上げていた。
ドラムのTakeshiによる恒例の「ハナゲ」コールも、この日は事前に録音した自作のナレーションを使った凝りようで、「鼻毛刀」(というものの実際は傘)を振ると、客席からハナゲの声が巻き起こる。また、「なぞなぞ」では、歌詞にある<1+1=ぱろぷんて>をなぞった演出として、和テイストなEDMが大音量で流れる中、光るゴム製のヨーヨーをフロアに投げこんでいたカメレオメンバー達だったが、ステージ天井からゆっくりと金だらいが出てきて、ラストにはメンバー全員の頭へ見事に落下! あまりの痛さに転げ回り、「おいスタッフ! CO2出すって言ってたじゃねえか!」と声を荒げるメンバー達だったが、Takeshiがその場から起き上がれず、急遽駆けつけた救急隊からドクターストップの合図が。そのまま舞台袖に担ぎ出されたが、とりあえず続きをやろうと4人で歌っていると、Takeshiが首にコルセットを巻いてカムバック。元気に踊り狂っていた。
曲を終えると、そのままTakeshiのドラムソロコーナーへ。首のダメージもそっちのけで、熱いドラミングを繰り出していた彼だったが、途中、ワイヤーで宙に吊られてドラムが叩けなくなってしまった。そこでスタッフに渡された2本の「鼻毛刀」を使ってエアドラムを披露。しかし、さらに上へ高く吊られてしまうと、「見せてやるよ! 鼻毛乱舞を!」と、手渡された「巨大な鼻」を振り回すと、その「巨大な鼻」の穴からカラフルな鼻毛が飛び出したのだが……おそらく、今この文章を読んでいる方は、何をしているのかまったくもって意味がわからないのではないかと(苦笑)。しかし、以前、「KAMENICATION!」のオフィシャルインタビューで、ライヴ中に当て振りをしているというコメントを見かけて「ちゃんと叩いてるから!」とキレていたTakeshi。もちろん宙づりになっている最中はドラムの音を流していたわけだが、そのことをネタにしつつ、なおかつ熱量の高いドラムプレイを繰り出していたところは、彼のちょっとした意地もあったのかもしれない。
また、『#カメレオ維新』での限定アレンジとして「愛と憎しみは紙一重」を披露。Takashiが奏でるキーボードで幕を開けたこの曲は、アップテンポな原曲の速度をやや落とし、どことなく昭和歌謡の空気が漂う意匠が施されていて、より感傷的なものとして生まれ変わらせていた。そして、そんなセンチメンタルな空気を増幅させるかのように、続けて「大雪警報」へ。ちなみに、ライヴ前日は11月にも関わらず都心で初雪が降ったこともあり、実にタイムリーな選曲だったのだが、アウトロ部分では、照明を駆使してステージを見えないようにし、各自持ち場で演奏していたはずの5人が、瞬く間にステージ前に置かれている5本のマイクスタンドの前に移動しているというパフォーマンスで客席を驚かせていた。
そして、『#カメレオ維新』で行なっているもうひとつのコーナー「セットリスト開華〜YOU決めちゃいなよ!!〜」も実施された。これは、70曲を超えるカメレオの楽曲の中から、メンバー2人が「カメコカメオが聴きたいであろう曲」を1曲ずつチョイス。どちらの曲を演奏するかを、会場にいるカメコカメオの声の大きさを測定して決めるというものなのだが、元々は2択だったものが、ツアーを経ていくうちに4択に増え、なんとこの日はメンバー5人全員が曲をセレクト。「ファミリー席がある=キッズもいる」ということで、ライヴ前日に5時間かけて作ったというダンボール製のミニオンズをかぶったKouichiによる司会進行の元、メンバーがひとりひとり曲を発表していく。Daisukeは「評論家的ダンスナンバー」、Takashiは「美容整形」、Takeshiは「世界史の先生」、HIKARU.は「君となう。」と、どれも客席から大きな歓声があがっていたが、Kouichiが選曲したのは、某国民的アイドルグループの代表曲(年内に解散を発表している方々の、ナンバーワンよりオンリーワンなやつです)。そして、「これは僕がひとりで歌います!」と宣言。盛り上がるカメコカメオ達とKouichiをメンバー4人が制止するも、「ええやんけ! このツアー中、ずっと司会やってたんだから今日ぐらい歌わせろや!」と、ブチギレるミニオンズことKouichi。結局、かなり渋々と「vs 劣等コンプレックス」を選んでいたが、客席からの「全部(聴きたい)!」という声に応えて、「会場の声が130デシベルを超えたら5曲すべてを演奏する」ということに。計測してみたところ、瞬殺で目標数値を突破(笑)。5曲をメドレー形式で披露し,カメコカメオを喜ばせていた(尚、某国民的アイドルグループの曲はイントロだけ流され、Kouichiが歌おうとした瞬間に音が止まるというオチがついていました)。
他にも、熊本公演でDaisukeがネットゲームで知り合った友人(20代男性)に会っていたという暴露話が飛び出すなど、矢継ぎ早に「やりすぎ演出」が飛び出していたが、今回のツアーを経て、彼らが確実に強くなったことがはっきりと伝わってきた。「The wondrous world」は、ダンスのキレが磨き上げられ、よりスタイリッシュなものとなり、5人ヴォーカルバージョンの「♂or♀」は、この日が初披露ながらも、すでに場慣れした感のある堂々としたパフォーマンスで魅了。また、ピエロやゴリラのマスクをかぶったダンサーが登場し、客席に大量の巨大バルーンが投入された「捏造ピエロ」といったキラーチューンはもちろん、原曲では浮遊感の心地よかった「頭の中の理想の風船」も、凄まじい熱量に満ちていて、バンドとしてかなり強くなってきていることを感じさせられる場面が、多々あった。そして、いつにも増して力強かった「幸あれっ!」を届けた後、「カメレオ維新」「バンザイ!」の掛け声で会場が一体となってジャンプをし、ライヴを締め括った……と思いきや、とどめの一発として「万歳\(・∀・)/Music!」を披露。最後の最後まで何が起こるかわからない、全身全霊のパフォーマンスを繰り広げていた。
「どんな状況でも、目の前にいるみんなを必ず笑顔にする、笑顔にできる強いバンドになるために、“変化”しながら、“進化”していく」。そんな想いをツアー初日に宣言していた彼らだったが、あの手この手で攻め立てていくこの日のステージは、まさにその想いを体現するものだったと思う。そしてなによりも、「何が飛び出すかわからないステージ」は、前述の通り彼らの真骨頂であり、カメレオの原点とも言えるはずだ。そんな大切な場所に立ち返った彼らは、このツアーを通して多くのものを感じ、想い、手にすることができたと思う。「これからも俺達がカメレオであるために維新し続けていくので、かっこいいカメレオの未来に期待しかしないでください」とHIKARU.がMCで話していたが、今回のツアーで大切なものを確実に手にした彼らの未来に、それこそ期待以外をするのが難しいライヴだった。
実りあるツアーを締め括ったカメレオは、次のライヴとして12月27日(火)には、日本武道館で開催される<MAVERICK DC GROUP 35th Anniversary JACK IN THE BOX 2016>への出演が決定。そして、来年の2017年1月14日(土)には『カメレオ5周年記念特番「めちゃ×5みなさんのおかげでした」』の開催が決定している。毎年1月にはバンドの結成記念イベントを行なっているカメレオだが、前年度に引き続き、5周年イベントも六本木ニコファーレにて開催。前回同様、ニコニコ生放送を使った企画が予定されている。前年度は、ライヴはもちろんのこと、お宝映像の大放出や身体を張った企画など、様々な演目が用意されていたが、はたして今回はどんなアニバーサリーイベントになるだろうか。現在、同イベントの各種チケットを、モバイルFC「カメレオマニア」と、バンドのオフィシャルサイトにて先行受付中。詳しくは彼らのオフィシャルホームページをご確認いただきたい。また、2月11日(土)はHIKARU.のバースデイライヴの開催も発表。こちらの詳細は後日発表されることになっているので、お見逃しなく。
文◎山口 哲生
写真◎藤川 正典
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■カメレオ
Official HP http://www.kameleo.jp/
Official Blog http://ameblo.jp/kameleojp
Official Twitter https://twitter.com/kameleojp/
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●MAVERICK DC GROUP 35th Anniversary JACK IN THE BOX 2016
2016年12月27日(火) 日本武道館
OPEN 13:00 / START 14:00
【出演】シド / MUCC / ムド / シック
ユナイト / カメレオ / CLØWD / VALS
PARTY ZOO Ken with Naughty stars 20th&25th Celebration
PAUL(44MAGNUM) / JIMMY(44MAGNUM) / D’ERLANGER
MDC SUPER ALL STARS and more…
【チケット料金】前売¥7,500(全席指定・税込) / 当日¥8,500(全席指定・税込)※4歳以上有料
<チケット発売中!>
SOGO TOKYO オンラインチケット http://ur0.link/A5yT
チケットぴあ http://ur0.link/A5yZ 0570-02-9999(P:312-082)
ローソンチケット http://l-tike.com/search/?keyword=71459 0570-084-003(L:71459)
イープラス http://ur0.link/A5z8
楽天チケット https://goo.gl/LhUxR3
Yahoo!チケット https://goo.gl/Yhmc6E
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
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●カメレオ5周年記念特番「めちゃ×5みなさんのおかげでした」
2017年1月14日(土) 六本木ニコファーレ
[1部] OPEN 15:00 / START 15:30 LIVE
[2部] OPEN 19:00 / START 19:30 トークLIVE
◎リアルチケット
[1部] ¥4,500(税込・スタンディング) ※4歳以上有料
[2部] ¥3,500(税込・全席指定) ※未就学児童入場不可
◎特典付きネットチケット
[1部] ※[1部]LIVEのみニコ生で有料放送
視聴+特典A(ラバーバンド) ¥1,000 <100名限定>
視聴+特典B(直筆サイン入りカレンダー) ¥2,500 <150名限定>
視聴+特典C(チェキ5枚セット) ¥5,500 <100名限定>
視聴+特典D(チェキ1枚) ¥1,500 <150名限定>
■ネットチケット オフィシャルHP先着先行
受付期間:11/25(金)22:00~12/8(木)23:59
(問)ニコファーレ 03-3478-3750
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HIKARU. BIRTHDAY EVENT
2017年2月11日(土)
詳細は近日発表!