2024年01月09日 (火)
【ライヴレポート】ツアー千秋楽とHAKUEIの誕生日が重なった特別な夜に、PENICILLINがみせた濃密なパフォーマンス
REPORT - 18:00:47ふたつの大切な節目を迎えたこの夜、PENICILLINはまたあらたなスタートを切ったと言えるのかもしれない。
2023年は夏に渋谷公会堂ことLINE CUBE SHIBUYAでの[30th anniversary tour real final]を開催し、その後10月に入ってからは最新音源となるDVD付パンフレットCD『永遠と花束を』をリリースしたPENICILLINが、11月よりライヴバンドとしての存在感をより強く放ちながらいそしんでいたのは[PENICILLIN 2023 WINTER TOUR「永遠と花束を」]だ。
そして、そのツアーファイナルとなった横浜1000CLUBでの公演については当日がヴォーカリスト・HAKUEI の誕生日だったこともあり、別途[PENICILLIN 2023 WINTER TOUR「永遠と花束を」 TOUR FINAL&HAKUEI BIRTHDAY LIVE「SUPER HEART CORE ’23」]というタイトルがつけられ、何時も以上にスペシャルで濃密な時間がおりなされていくことになったのである。
いかにも年の瀬らしく、ベートーベン作曲「第九」を登場SEにしたうえで今宵のPENICILLINがまず演奏しだしたのは深淵なる響きに満ちた「腐海の砂」で、いきなりアッパーな曲では攻めこむのではなく、ある意味での変化球的なアプローチを仕掛けてくるあたりが実に心憎い。むろん、そのあとには「憂鬱と理想」のような極めてアグレッシヴなロックチューンも惜しみなく投下されていったのだが、PENICILLINほどのキャリアと楽曲数を誇るバンドともなると、TPOに応じての聴かせ方、見せ方、楽しませ方を自在に変えることが出来るのも特徴のひとつと言えよう。
「こんばんは、PENICILLINです。今日は12月16日ということで、ツアーファイナルなんですけどワタシの誕生日と同日でもあり、両方の意味をかねたライヴとしてやらせていただくことになりました。みなさん、こんなにたくさん集まっていただき本当にありがとうございます。というわけで、今日で53歳になったんですけれどもね。ドラクエでいうとLEVEL 53って凄く強そうだし(笑)、僕はこれからも好きな感じでロックンロールをやっていきたいと思ってますので、よろしくお願いします!」(HAKUEI)
もちろん、このライヴでは最新シングルの表題曲「永遠と花束を」が本編中盤のここぞという場面で千聖のエキサイティングなギターソロが映え更に盛り上げることになったほか、O-JIROの頼もしい2バスプレイが轟いた「快感フィクション」、さらにはヘヴィな音像の中でHAKUEIが貫録あるヴォーカリゼイションをじっくりと聴かせた「パライゾ」と、本編だけでも粒ぞろいの楽曲たちが観衆を圧倒していたと言っていい。
なお、そんな本編が終わってからアンコールまでの間には客席フロアから♪ハッピーバースデー HAKUEI♪の歌声が自然と湧きあがることに。
「みなさん、お祝いしていただいてありがとうございます。そして、今日のアンコールでは1曲やりたいのがあるんですけど、なんだと思いますか?僕が何歳になったか考えて欲しいんだよね。そう、たまたまなんですけどPENICILLINには53っていう数字の入った曲があるんです。ちなみに、トランプでいうと53枚目のカードはジョーカーなんですけど。そのほかにも、うちに数字の入った曲ってなんかあったかな?あぁ、そうだ「99番目の夜」があった(笑)。じゃあ、56年後の誕生日ライヴの時は「99番目の夜」をやりますね(笑)」(HAKUEI)
ということで、アンコールでは「number53 -僕ラハ53番目ノヒト-」(アルバム『No.53』収録)が披露されることに。また、その後にはメンバーからのバースデーケーキがHAKUEIに贈られ、なんとこの場面では2007年までベーシストとして在籍していたGISHO氏からも、素敵な花束とお祝いメッセージが届けられるという心温まる一幕も。それにくわえ、今回のツアーのために作られたという新曲「雷電」がツアー初日よりも確実に進化した状態で聴くことが出来たこの日のアンコールは、いろいろな意味で盛りだくさんであったと言えるはず。
「年を重ねても相変わらずステージに立てて、こうやって歌うことが出来ていることを、メンバー、スタッフ、そしてみなさんに心から感謝しております。本当にありがとうございます。ライヴって文字通り、命が燃えてるなっていう感覚になれる場なんですよ。独特なエネルギーを感じられるこの場が好きで、とにかくライヴっていうものがやりたくて、僕はバンドを始めました。やっていくうちに夢や目標が出来ていってここまで来た気はするんですけど、将来的には「99番目の夜」を誕生日ライヴでやるまで頑張りたいと思います。(中略)ここからも突っ走っていきたいので、みなさんよかったら一緒に着いてきてください!」(HAKUEI)
ダブルアンコールでは、無敵のヒットチューン「ロマンス」を歌う前にこう述べたHAKUEI。もはやレジェンダリーな領域にいるにも関わらず、何時までも守りには入ることなく、常に攻め続け、どんな時にも麗しい立ち居振る舞いで躍動し、エモーショナルな歌で人々を魅了しながら輝き続ける彼は、やはりPENICILLINにとって唯一無二のフロントマンであるとしか言いようがない。
それと同時に、PENICILLINがこうしてふたつの大切な節目を迎えたことにより、またあらたなスタートを切ったことも事実なのではなかろうか。なぜなら来年3月下旬には次なる[PENICILLIN 関東サーキット2024(仮)]の開催が早くも決定しているというではないか。ライヴバンドとしてこれからも最前線に立ち続けていく意志を固めているPENICILLINと、その看板を背負う立場であるHAKUEIの邁進ぶりは、きっとここからさらに加速していくものと確信する。
PHOTO:折田琢矢
TEXT:杉江由紀
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2023年12月16日(土)
PENICILLIN 2023 WINTER TOUR
「永遠と花束を」
横浜1000 CLUB
【SET LIST】
SE 第九
01 腐海の砂
02憂鬱と理想
03 SAMURAI BOY
04 still alive
05 UFO対ラオウ
06 SCREAM
07 Too young to die!
08 永遠と花束を
09 anti catastrophe
10 ハル
11 WARP
12 WHITEHOLE
13 Why?
14快感♾フィクション
-Gt solo-
15 パライゾ
En1
16 number53–僕ラハ53番目ノヒト–
17 雷電
18 SEX
En2
19 ロマンス
20 Fly
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【PENICILLIN Official Site】
【PENICILLIN Official Fan Club】
https://www.penicillin.jp/fanclub/enrollment
【PENICILLIN Official Twitter】
https://twitter.com/PENICILLIN_info
【PENICILLIN Official Youtube Channel】
https://www.youtube.com/@DDJincMusicVideo
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<LIVE>
■結成32周年ライブ
HAPPY BIRTHDAY & VALENTINES DAY LIVE SPECIAL 2024
2月10日(土) 新宿ReNY 開場17:15/開演18:00
2月11日(日) 新宿ReNY 開場16:15/開演17:00
オールスタンディング9,000円(税込/D別)
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=TICKET=
【オフィシャル先行(抽選)】
受付期間:1月9日(火)12:00~1月16日(火)23:59
受付URL:https://eplus.jp/penicillin2024/
制限枚数:お1人様1申込4枚
…………………………………………
【一般発売(先着)】
1月28日(日)10:00
・イープラス https://eplus.jp/
[問]サイレンエンタープライズ03-3447-8822
■関東サーキット2024(仮)
3月23日(土) 西川口Hearts 開場17:00/開演17:30
3月24日(日) 柏PALOOZA 開場17:00/開演17:30
3月31日(日) 新横浜NEW SIDE BEACH!! 開場17:00/開演17:30
4月06日(土) 新宿BLAZE 開場16:45/開演17:30
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オールスタンディング8,500円(税込/D別)
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=TICKET=
【FC[QUARTER DOLL]会員先行(抽選)】
受付期間:1月15日(月)12:00~1月24日(水)23:59
受付URL:会員コンテンツ内にてご案内
制限枚数:各公演お1人様1申込4枚
【MOBILE FC会員先行(抽選)】
受付期間:1月15日(月)12:00~1月24日(水)23:59
受付URL:会員コンテンツ内にてご案内
制限枚数:各公演お1人様1申込4枚
【オフィシャル先行(抽選)】
受付期間:1月25日(木)12:00~2月1日(木)23:59
受付URL:https://eplus.jp/penicillin2024/
制限枚数:各公演お1人様1申込4枚
【一般発売(先着)】
2月17日(土)
イープラスhttps://eplus.jp/
[問]サイレンエンタープライズ 03-3447-8822
2024年01月09日 (火)
【ライヴレポート】<V系って知ってる!-VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023->2023年12月31日(日)EX THEATER ROPPONGI◆今の時代に必然性を持って行われた決意表明──。
NEWS - 09:20:20時代は移りゆく。ヴィジュアル系という単語が使われるようになって、はや30年以上。
長い歴史の中ではこれまでにさまざまな出来事が起こり、たくさんのバンドたちが現われ、そのたびに刻々とシーンは変遷を繰り返し、いつしか海外でもVisual-Rock/Visual-keiとして認知されるようにもなって、気付けば今現在に至っている。
そんな日本固有のV系文化をより浸透させるべく、2022年末には日本武道館にて[V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP]と題されたイベントが開催され、その際にはDEZERTのドラマー・SORAがオーガナイザーとして大活躍することになったのはいまだ記憶に新しい。
そして、SORAはその時の貴重な経験を活かしたうえで、このたび“想いをつないでいく”ことをテーマに、自分たちよりも下の世代の有望なバンドたちや、同世代にして盟友バンドでもあるキズにも声をかけ、あらたに[V系って知ってる!-VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023-]と題したイベントを2023年の大晦日にEX THEATER ROPPONGIにて行うと決意したのだという。
なお、このイベントのタイトルはX JAPANがまだXだった頃に渋谷公会堂で行ったライヴ[Blue Blood Tour 爆発寸前GIG]をオマージュしたものでもあるとのことで、その点でも“想いをつないでいく”姿勢は見事に貫かれているのは間違いない。
また、去年は[V系って知ってる? ]と疑問系だったところが、今年は[V系って知ってる!]に変化しているところからも、SORAの強い意思が感じられるではないか。
大晦日にバンドを集めての忘年会!的なものとは異なる、建設的未来志向を持った[V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023-]は、つまるところ今の時代に必然性を持って行われた、ひとつの決意表明の場であったと言えよう。
◆ ◆ ◆
〈CHAQLA.〉
スピリチュアル風味濃厚なバンド名にして、エキセントリックな要素をまじえた楽曲たちはどれも独特な雰囲気で、そればかりか公式サイトや作品アートワークのデザインはうさん臭さ全開。あげく、物販ブースに掲げられている看板には“開眼闇市”の文字…。
全方位的にトリッキーなアプローチを仕掛けているCHAQLA.だが、ステージ上における彼らのパフォーマンスはむしろ直球勝負で、ひたすらにガムシャラだったりもする。
「最後にやる楽曲は、未来について歌ってます。イメージしたものはいつか形になり、夢は必ず叶うと思います!ヴィジュアル系の未来に向けた、俺たちの「BACK TO THE FUTURE」!!」(ANNIE A)
この言葉を受けて演奏されたのは、昨年末に発売された1stEP『開放盤』の冒頭を飾る1曲。
3月から始まる[nurié×CHAQLA.×MAMA. presents「漢上げ」]でも、彼らは未来へと向かう力強い姿を見せてくれそうだ。
〈HOWL〉
機微の領域をも音と詞で美しく描きだす、繊細な感性と優れた手腕を持つHOWL。
彼らはSORAが今回のイベント開催に向けて自らライヴハウスに足を運んでいた時に見出したバンドで、初めて観た時の印象は「音楽が純粋だなって感じた」であったという。
「“疲れたらHOWL”っていう素敵なキャッチコピーをDEZERT兄さんにつけてもらいましたが、昔から俺は疲れたらVisual Rockを心の拠り所にしてました。
生きてて自分は間違ってるのか?と思うような時も、Visual Rockだけは味方をしてくれたんです」(真宵)
音楽に救われたことがある者だからこそ描ける深淵を、彼らは2月7日発売予定(サブスクでは既に配信中)のアルバム『PATHW●RD』でも表現してくれているが、今回のステージ上ではその中からリード曲「デルフィニウム」を初披露し、2月からのツアー[間違い側の僕らが、死にたくないと言えるまで]への期待も高めてくれた次第である。
〈nurié〉
いくつもの夜を超え、ただならぬ状況下を闘い抜いてきたバンドの発する音には、鬼気迫る圧と鋭い切れ味が備わっていた。
「眼には映らない、たった一瞬の奇蹟を掴みに来ました!」(大角龍太朗)その一言を添えてから演奏された「瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで」の歌詞にあるとおり、まさに〈命を燃やし聖火を灯せ〉という姿勢を体現するようなその熱量マックスなステージングは、瞬く間に観衆の耳目と心を惹きつけていくことになった。
そして、昨年12月に発表されたばかりの5th Single『冷凍室の凝固点は繋ぐ体温』に収録されている「舐めんな」で表現されていた貪欲なメッセージや、代表曲「透明に混ざる。」を放つ前に発された「このシーンに、本気で色を塗りに来ました!」(大角龍太朗)という言葉は、
現在続行中の[nurié New Single Release Tour「0.000℃」](全箇所当日券無料)へ繋がることとなったのは言うまでもない。
〈Ashmaze.〉
限られた20分という時間枠の使い方はバンドによってそれぞれで、Ashmaze.の場合は冒頭に「2023年の悩みや迷いを払いに来ました!」(双真)とだけ告げると、あとはひたすら楽曲を演奏することに徹していたところが特徴的だった。“「苦悩」をコンセプトにそこから抜け出す為に藻掻き、その先の光を表現するバンド”であるという彼らは、昨年6月に出たファーストアルバム『NIRVANA.』の実質的タイトルチューン「ニルヴァーナ」や、それに次いで昨年11月にドロップした両A面シングル『カルマ/「時代」』からの「カルマ」をはじめとして、ネガティヴな心情を激烈な音像をもって綴ることにより、ある種の昇華を果たしているようにも見えた。
来る1月22日にSpotify O-EASTにて[Ashmaze. ONEMAN TOUR 2023-24 「PARADOX」]のファイナルを迎える彼らが、藻掻きと苦悩を経たうえで確かな光の射す場所にたどりつくことを願いたい。
〈色々な十字架〉
嘘から出たまこと、とはこのことか。奇才・ティンカーベル初野がtinkと名乗り、もともとは2020年のエイプリールフールに企画として生み出した90’sV系リバイバルバンド・色々な十字架は、いつしか単なるネタの領域を逸脱しはじめ、昨夏には名盤と言っても過言ではない初のアルバム『少し大きい声』を生み出すに至った。
また、昨年9月にはcali≠gariの桜井青がXで彼らについて言及しているほか、11月に開催された3rdワンマンにはゴールデンボンバーの鬼龍院翔やNoGoDの団長などが現場に駆けつけたり、という事態にまで発展。
今や彼らは、ガチで新進気鋭な注目の存在になっているのである。
むろん、今宵も耽美な音とシュールな詞を交錯させながら色々な十字架が供してくれたトンチキ世界は秀逸な中毒性を滲ませており、2.5次元ミュージカルの手法を導入した演出も観衆を湧かせていた。「面白いって思ったら、チャンネル登録お願いします!」(tink)
〈グラビティ〉
キラキラ系令和最新型バンド、と呼んでも良いほどの絢爛さに騙されてはいけない。グラビティは華やかな見た目も武器のひとつだが、キャッチーでいてロックなテイストを含んだ楽曲のつくりは丁寧であるし、ヴォーカリスト・六の書く詞にはどれも明確な意思やねらいが込められている。
たとえば、この夜の1曲目「終わっちゃんちゃん」における〈イッカンノオワリは2巻の始まり〉という1節からは、ひとつの気付きを我々は得られたはず。
また、オーガナイザー・SORAからのリクエスト曲として奏でられた「憧れの炎」については、アーティストとしての矜持を感じることも出来た。
ちなみに、昨秋より療養していたギタリスト・myuが1月からは復帰し3月21日のZepp DiverCity TOKYO公演[TOUR FINAL 52Hzの流星群]でも完全体グラビティを体験出来るとのこと。期待アレ。
〈鐘ト銃声〉
昭和レトロの幻影が、令和の時代に甦る感慨深さといったらない。DEZERTのSacchanいわく、鐘ト銃声は「ヴィジュアル系にはこういうバンドが必要です」という存在になるらしいのだが、確かに軍艦マーチをSEにしながら登壇し、腕章付き学生服と白塗りを装備した出で立ちで、エログロナンセンスな歌詞を全開にした「東京都無職小林アキヒト(28) 」を絶妙にレトロ感の滲むバンドサウンドで打ち出していく彼らの在り方は、良い意味で伝統芸能的だ。
また、フロントマン・狂ヰ散流の立ち居振る舞いにはシアトリカルな風情も備わっていて、前述楽曲ではお立ち台上にて絶頂の声をあげつつ敢えての下半身脱衣をしてみせ、“やらかし”感を演出する一幕(ただし、キュロットの下にはタイツ着用しておりコンプラ的にはセーフ!)も。
そんな性傷年日本劣等倶楽部を標榜する鐘ト銃声の全貌は、[2024年 春のツアー(単独公演)]でより露になることだろう。
〈VIRGE〉
無音の中で緞帳が上がると、途端にフロアからはオーディエンスたちの発する威勢の良い歓声があふれだすも、その喧騒を制するかのようにヴォーカリスト・遼-ryo-が凛とした響きのアカペラで歌い出したのは、願いの歌「Le ciel」。
「ヴィジュアル系への愛と信念を持って来ました。はじめまして、VIRGEです!」(遼-ryo-)との叫び以降はバンドアレンジにて同曲が演奏されることになり、そこからは昨年10月に加入した新ベーシスト颯熾-soushi-ともども一丸となりダイナミズムに満ちた音を聴かせてくれた彼らは、2月よりAshmaze.との2マンツアー[叙]を開始するそうだ。
なお、この夜の最後を飾った「空に落ちる蛍」でも終盤では遼-ryo-のみがステージに残ってまたも独唱を聴かせてくれることになったのだが、こうしたイベントで丸裸な歌そのものを武器に闘えるバンドはそう多くない。3月から5月まで続くワンマンツアー[生きては苦界]にも要注目。
〈ビバラッシュ〉
茶番風味の全力エンターテインメントは、あっぱれの一言。“アゲみ集団”を自称するビバラッシュは、1曲目の「ナチュラルバイセコー」を始める際にフロントマン・るいまるがLED電飾とパーティモールでデコったママチャリで舞台上まで乗りつけ、一気に観衆の心を掌握。
「これ、見てわかるでしょ?出落ちです(笑)」(るいまる)と、開き直るスタンスも好感度大。ただ、茶番のくだりに時間をとりすぎたのか、12月にリリースされたメジャーデビュー曲「有頂天ラリアット」を演奏し終わった段階で、彼らの持ち時間は残り1分に。それゆえ、3曲目の「踊らされた人生」はサビにもいかないまま即終了。
「マジで終わった(笑)。ありがとうごさいました!続きはZeppでやろうぜ!!」(るいまる)
よって、気になる方は2月6日にZepp Shinjukuにて開催される[ビバラッシュ LIVE TOUR 2023 WINTER OUT OF THE BOX ~◯◯の箱~ FINAL]で是非!
〈甘い暴力〉
いきなりの“2023年大晦日特別企画・とっても楽しいモノマネ大会”からこの夜のライヴを始めたのは、あまぼうの愛称で親しまれている甘い暴力。
ギタリスト・文はサンシャイン水族館のアシカ、ベーシスト・義は小泉進次郎、ドラマー・啓はTikTokでよく見かけるメイク動画と来て、ヴォーカリスト・咲がカマしたネタは…なんと「DEZERT兄さんで「「殺意」」のモノマネ!」というテイの短めな尺のカバー。
もちろん、これに関してはメンバー全員が参加して本気のプレイを呈してくれていた。もはや若手というよりは中堅どころの貫録を持っている彼らは、その後「うるせえ黙れ」で場内に拳ヘドバンの嵐を巻き起こし、たたみかけるように病みがちアッパーチューン「イかせて欲しい」などを連打。
彼らのライヴバンドとして卓越したスキルは、3月からの[甘い暴力 春のプレゼンツツアー「スウィート・ペイン・ロックンロール」]でも発揮されていくに違いない。
〈キズ〉
生半可な気持ちで“鑑賞”などしようとすれば、キズは渾身のフルスイングで容赦なく我々をボコってくる。それはイベントの場だろうと、ワンマンであろうとまるで変わらず、彼らは何時だって感情過多なくらいにむき出しな音の粒と、氾濫するかのような勢いで湧き出す歌詞や言葉たちをもって、対峙する者の心中にヒリつくような生傷をつけていくことになるのだ。
キズの音楽に触れることでつけられる傷とは、非物理的に刻みつけられる記憶の類いなのである。
「おい、生きてるか!みなさまの大好きなVisual Rockが過去のものではなく、今2023年に一番かっこいいバンドがいるってことを証明しに来ました。キズです!」(来夢)
その宣言どおり、彼らは手始めに「リトルガールは病んでいる。」で聴衆を圧倒しながら、来夢の弾く温かなアコギの音が活きていた「黒い雨」や、キラーチューン「傷痕」などもまじえつつ、粒ぞろいな楽曲たちを繰り出していくことになった。
「おまえら、V系って知ってるか?V系ってのは、俺は生き様だと思ってる。そうだろ?いや、そうじゃなきゃ困る。俺らに着いて来い!!」(来夢)
最後は「おしまい」で締め、確かに証明完了を果たしたキズが次に向かうのは上海と台北での公演を含む[ASIA TOUR Bee-autiful World]。キズは世界に拡がっていくー
〈DEZERT〉
烽火をあげるかのごとく、DEZERTがこの日まず力強く響かせたのは、1月10日にメジャーデビューアルバムとしてリリースされる『The Heart Tree』のオープニング曲でもある「Hopeless」だった。
めでたき門出に、シニカルなトーンで〈でもその夢の先に一体何を望める?〉と歌うDEZERTはつくづく一筋縄ではいかないバンドで、その詞の裏にはたぎるような野心がきっちりと存在していると感じられる点も実に心憎い。
なお、このライヴでは「TODAY」が最後に急遽演奏されることになり、その前にはフロントマン・千秋から以下のような逸話を聞くことが出来たことも付記しておこう。
「去年は[V系って知ってる?]やったけど、今日のバックドロップは?が!に変わっとるやろ。これ、SORAくんが5時起きで朝早く来てガムテープで貼ってた。
SORAくんの言う“思いをつなげていく”っていうの、俺はどうでもいいと思ってたんやけど。でも、ここきて俺も誰かのために音楽やりたいって思い始めてしまったんでね。
それがきっと、僕たちの生きる理由になると今は信じてます。そして、うちらはこれからVISUAL ROCKのシーンの先頭に立たしてもらいますんで、よろしくお願いしますね。
最後に、ここにいるみんなのリーダーとなって1曲やらせてもらいます!今日を共有しようぜ!!」(千秋)
〈僕が踏み出す一歩〉を経て、今日の先につながっていくであろう明日という名の希望。DEZERTがここから自らの手でつかみにいくものは、それなのかもしれない。
〈セッション〉
なかば寝耳に水、ということだったのだろうか。確かに、関係者向けのセトリにもアンコールでセッションが行われるという記載はなかったのだが、終演後もアンコールを求める観客たちの声が一向にやまない状況に応えて、ここでは千秋が呼び込むかたちで全バンドのメンバーたちが収集されることになったのだった。
(もっとも、本当に予定外だったらしくこの時点でリアルに帰ってしまっていたミュージシャンも若干数いた…)
「[V系って知ってる! 2023]、みなさん今日はありがとうございました。じゃあ、やろか。「包丁の正しい使い方~終息編~」!」(千秋)
ちなみに、この曲についてはその昔からウォールオブデスが展開されるのがお約束となっていることもあり、千秋が煽った結果キズのreikiときょうのすけや、CHAQLA.のANNIE Aなどがこぞってフロアに降りたち、カオスな光景の中に呑み込まれていくことになった。
バンギャもギャ男もバンドマンも、それぞれに助け合いながらも思い切り暴れ倒している姿はとても微笑ましく、最高の地獄絵図がそこに出現していたと言っていいだろう。
さらには、ダメ押しの「「殺意」」でヴォーカリストたちが殺伐としたデスボをこれでもか!と聴かせてくれたところも、極めてカタルシス満載だった。
V系のかっこよさ、楽しさ、そしてヤバさ。それら全てを堪能することが出来たこのイベントを生み出してくれたSORAと、彼に賛同し尽力してくれた人たちには心からの賞賛を贈りたい。
と同時に、このような夜にまた立ち会えることを切に願いたいものだ。
PHOTO:西槇太一
TEXT:杉江由紀
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V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023-
12/31(日)EX THEATER ROPPONGI
SETLIST
…………………………………………
<CHAQLA.>
1 リーインカーネーション
2 ミスキャスト
3 play back!!
4 BACK TO THE FURTURE
…………………………………………
<HOWL>
1 アンダーテイカー
2 閲覧禁止
3 人間退職
4 デルフィニウム
…………………………………………
<nurié>
1 RooM-6-
2 瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで
3 舐めんな
4 透明に混ざる。
…………………………………………
<Ashmaze.>
1 カゲロウの錯覚
2 ニルヴァーナ
3 カルマ
4 GENOM
5 拝啓、嫌いなお前へ
…………………………………………
<色々な十字架>
1 大きな大きなハンバーグ
2 蜜
3 GTO
4 TAMAKIN
…………………………………………
<グラビティ>
1 終わっちゃんちゃん
2 推し推し!!推し事!
3 憧れの炎
4 人生カワタニエン
…………………………………………
<鐘ト銃声>
1 東京都無職小林アキヒト(28)
2 午前0時の匿名希望
3 性傷年4月の憂鬱
4 完全育成計画備忘録
…………………………………………
<VIRGE>
1 Le ciel
2 拒絶
3 Mother
4 千(short ver.)
5 空に落ちる蛍
…………………………………………
<ビバラッシュ>
1 ナチュラルバイセコー
2 有頂天ラリアット
3 踊らされた人生
…………………………………………
<甘い暴力>
1 うるせえ黙れ
2 イかせて欲しい
3 暴動
4 勝て
…………………………………………
<キズ>
1 リトルガールは病んでいる。
2 地獄
3 黒い雨
4 平成
5 傷痕
6 おしまい
…………………………………………
<DEZERT>
1 Hopeless
2 君の脊髄が踊る頃に
3 「誤解」
4 Call of Rescue
5 「君の子宮を触る」
6 「秘密」
7 TODAY
…………………………………………
<セッション>
1 包丁の正しい使い方~終息編~
2 「殺意」
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<OFFICIAL SITE>
CHAQLA. https://www.chaqla-web.com/
HOWL https://howl-official.com/
nurié https://nurie-web.jp/
Ashmaze. https://www.ashmaze.com/
色々な十字架 https://t.co/LdRjz9s5bo
グラビティ http://gravioffi.com/
鐘ト銃声 https://kanetoinfo.tokyo/
VIRGE http://virge-web.com/
ビバラッシュ https://vivarush.jp/
甘い暴力 https://sweet-violence.jp/
DEZERT https://www.dezert.jp/
2024年01月06日 (土)
【ライヴレポート】<Petit Brabancon EXPLODE -02->2024年1月2日(火)、3日(水)LINE CUBE SHIBUYA◆凄くて、面白い──。その両面が矛盾なく内包された2日間。
REPORT - 21:00:28凄かった。そして面白かった。
このふたつの表現はちょっと噛み合わないようにも思えるが、その両面が矛盾なく内包されていたのがこの2日間のPetit Brabanconのライヴだった。
凄くて、面白い。それが2024年のPetit Brabanconのモードだったのである。
「Petit Brabancon EXPLODE -02-」と題された東京・大阪2箇所計4日間に及ぶライヴシリーズの最初の2日、1月2日3日東京・渋谷LINE CUBE SHIBUYAに於ける2デイズを見た。
それぞれ「Gushing Blood」「Neglected Human」というサブタイトルがつけられ、アウトテイク楽曲「Prayer」を含むCDシングルが配布された。
CDのカプリング曲は両日それぞれ異なるが、ライヴのコンセプトもまた異なるようだ。とはいえ演奏曲目が大きく違うわけではない。
レパートリーの多いバンドなら2日間を全く異なるメニューにすることもできるだろうが、彼らはまだフル・アルバムを1枚、EPを1枚と何枚かのシングルを出しているだけで、絶対的に曲数が足りない。
両日とも全19曲が演奏されたが、そのうち17曲は2日間共通だった。要は演奏された曲はほぼ同じものだったと言っていい。
つまりは少ないレパートリーの中で、いかにやりくりして2デイズの変化をつけるか、というのが今回のテーマのひとつでもあったはずだ。
もちろん2デイズを全く同じようなショウにすることもできたし、そうしているバンドも多いだろうが、彼ら及びスタッフのこだわりと観客へのサービス精神がそれを許さなかったのだろう。
では2デイズのショウにどうやって変化をつけたかといえば、まず曲順が全く異なっていた。
プチブラの場合この曲の次はこれ、なんてお約束の予定調和がないからこそ、成り立つ。
そしてもうひとつは演出。ステージ背後には左右に巨大LEDスクリーンが設置されていたが、その映像を使用した楽曲は2日とも異なっていたのである。
さらには照明の当て方やパターン、ステージ背景の色も異なっていたようで、2デイズのそれぞれが「赤」「青」というテーマカラーが設定されていたらしい。
楽曲それぞれの演奏そのものやアレンジは大きな違いはなくても、見せ方ひとつで大きく印象が変わる。
だから同じような曲をやっていても終わったあとの感想はかなり違う。
たとえば1日目「Gushing Blood」のハイライトは中盤に演奏された「非人間、独白に在らず」だった。
最初は白色光、後半は真っ赤な照明を基調に、スポットライトやスモークを効果的に使ったドラマティックな演出、プチブラ屈指のヘヴィでダークな曲調と、会場すべてを金縛りにするような禍々しく不吉で不穏なテンションの背筋がゾクゾクするような強烈な磁力は、この日のライヴすべての通奏低音になっていたと思う。いわばダーク・サイド・オブ・プチブラ、悪と闇の魅力である。
水も漏らさぬ完璧な演奏と重厚そのもののサウンドのあまりの凄まじさに、私も含めた観客は声を上げるのも忘れて(いや、実際は大きな歓声が沸いていたが)、ただ息を呑んで見守るばかりだったし、終わったあとの感想は「凄い」としか言いようがないものだった。
彼らをインタビューしていていつも出る言葉は、ライヴの重要性とツアーがバンドのありようにもたらす影響の大きさである。
多忙なメンバー揃いゆえスケジュールを合わせるのが難しく、通常であればライヴやツアーを多く重ねて楽曲もバンドも成熟・完成していくのにそれがなかなかままならない、という声も聞く。
だがそれだけにライヴの1本1本の重要性がほかのバンドに比べてはるかに大きく重いことも確かだし、その数少ないライヴの中でいかにバンドをベスト・コンディションにもっていき、より完成度の高いライヴをやるかはプロフェッショナルなミュージシャンである彼らの真価を問うもの、という言い方もできる。
そしてまさにそうした数少ないライヴの機会にあわせ、彼らはこれまでのベストとも言うべき凄まじい演奏を見せたのである。
75分間という普通であれば短いと感じる演奏時間は、たっぷりと濃厚で重い手応えがあった。
ところがこうした初日のライヴの印象は、2日目「Neglected Human」で全く覆ってしまうのだから面白い。
初日は(SEの「mind-blow」に続き)「Common destiny」で始まったが、2日目は「孤動」でスタート。
ヘヴィで重苦しい「Common destiny」に対して、バンドのレパートリー中もっともポップでキャッチーな「孤動」では客の反応が目に見えて違う。
どっちが良い曲、ということではなく、ライヴのオープニングにこの対照的な2曲をそれぞれ持ってきたことが、ライヴの狙いを物語っている。
客の反応がよければアーティストの動きやプレイも軽やかになってくる。客もアーティストも解放され、心もカラダもほぐれ、ビートが回り始める。
いわゆる「グルーヴが生まれる」「ノってくる」状態になる。ライヴ中盤以降になると、ドラム以外のメンバーがステージを縦横無尽に動き回り始めた。
前日もかなり動いていたが、運動量が全然違う。これらがすべて曲順の違いに起因するとも思わないが、「文脈」を変えるだけで聞こえるものは違ってくる。
「I kill myself」で、熱唱する京の後ろにミヤがギターを弾きながらひざまづき、それに気付いた京がニヤリと笑ってミヤにマイクを向けると、ミヤがサビの歌詞を絶叫して見せる、なんて場面もあった。
ここに至ってこのショウは、前日に見た、きっちりと自己の世界を構築して凄まじい緊張感でもって完璧に展開していく孤高のバンドとしてのPetit Brabanconのイメージとは全く異なるものだと気付いた。
ミヤは一番激しくステージで動き回り、いろんなメンバーと絡んでいる。京のステージ上の笑顔も、こんな気さくなことをやるのも初めて見たが、計算づくでできることじゃない。
つまりアーティストもまた観客と同様、このライヴを楽しんでいるのだ。
極めつけは「疑音」である。演奏の途中にミヤがステージを降りて、駆けずり回ってフロアを一周したのだ。
少なくとも私はプチブラのライヴでこんな光景は見たことがない。もちろん観客は大喜びである。これで湧かなきゃおかしい。
これがあらかじめ予定されていたことなのか、興が乗ったミヤが突発的に敢行したのか知らないが、そんなことが起こっても全然唐突には見えないライヴの流れがあったことは確かだ。
演奏の手応えに、いつも以上に熱狂的な観客の反応に、それらがもたらした解放的でエネルギーに溢れた現場の雰囲気に乗せられた彼は、きっと「そうせずにはいられなかった」のだろうと思いたい。
yukihiroのテンポの速いドラムに導かれ「Don’t forget」が始まると、まさに客席は狂喜乱舞。かつてのデジロックみたいな突進力のあるブレイクビーツはまさにライヴ・ロックンロールの華だ。
演奏が終わるとyukihiroが興奮さめやらぬといった調子でスティックを叩きつけ、客を煽るというよりは自らの荒ぶる衝動を抑えきれない様子で激しく咆哮している。
いつもクールで冷静な彼とは思えない振る舞いに、こっちのテンションもあがる。客電がつき、ライヴ終了のアナウンスがあってもアンコールを求める拍手と歓声は鳴り止まない。
間違いなく、これまで見たプチブラでもっとも興奮と熱狂渦巻く歓喜の現場だった。こんな面白く刺激的なライヴも久々に見た。いや、本当に面白い。予測のできない人たちだ。
2日目のライヴのこんな結末が、メニューや演出を考えた時点でどれぐらい想定されていたかはわからない。
だが少なくともメンバー自身こそが、こんなライヴを望んでいたのは間違いないと思う。初日のダークで重厚で痛みに満ちた完成度の高い世界もプチブラなら、2日目のまさにライヴ・バンドならではの荒々しくグルーヴ感たっぷりの演奏と客席と一体になった熱い空気感もまたプチブラなのだ。
京が「そんなもんじゃねえだろ!」「かかってこい!」「噛みついてこい!」と客を煽るのはいつものことだが、そんな彼も終わったあとは満足そうに見えた。
そしてこの週末、1月7日8日には大阪でライヴが予定されている。ゲストを招いての7日、本シリーズ唯一のライヴハウスワンマンの2デイズは、東京とはまた異なるものになることは容易に想像がつく。
私は予定をやりくりしてなんとか現場に駆けつけられないか考え始めたところだ。
PHOTO:青木カズロー/ 河本悠貴
TEXT:小野島大
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Petit Brabancon EXPLODE -02-
2024年1月2日(火)LINE CUBE SHIBUYA
Gushing Blood
SETLIST
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opening mind-blow
M01 Common destiny
M02 BATMAN
M03 Don’t forget
M04 Isolated spiral
M05 come to a screaming halt
M06 A Praying Man
M07 孤動
M08 surely
M09 Prayer
M10 非人間、独白に在らず
M11 Pull the trigger
M12 Loser
M13 Ruin of Existence
M14 Miserable
M15 a humble border
M16 OBEY
M17 渇き
M18 I kill myself
M19 疑音
Petit Brabancon EXPLODE -02-
2024年1月3日(水)LINE CUBE SHIBUYA
Neglected Human
SETLIST
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opening mind-blow
M01 孤動
M02 Miserable
M03 刻
M04 BATMAN
M05 Common destiny
M06 Ruin of Existence
M07 主張に手を伸ばす修羅
M08 Isolated spiral
M09 渇き
M10 come to a screaming halt
M11 Prayer
M12 I kill myself
M13 Loser
M14 OBEY
M15 surely
M16 a humble border
M17 Pull the trigger
M18 疑音
M19 Don’t forget
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<LIVE>
■Petit Brabancon EXPLODE -02-
【チケット一般発売中】 https://eplus.jp/pb/
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■Petit Brabancon EXPLODE -02- 暴獣
Guest : ROTTENGRAFFTY
2024年1月7日(日)大阪・なんばHatch
OPEN 17:00 / START 18:00
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■Petit Brabancon EXPLODE -02- SRBM
2024年1月8日(月・祝)大阪・なんばHatch
OPEN 17:00 / START 18:00
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【チケット料金】
1階スタンディング : ¥6,500(税込・整理番号付・ドリンク代別)
1階S席 : ¥6,500(税込・ドリンク代別)
1階A席 : ¥5,500(税込・ドリンク代別)
2階席 : ¥6,500(税込・ドリンク代別)
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<Petit Brabancon EXPLODE -02->公演グッズ
https://www.maverick-stores.com/petit-brabancon/explode-02/
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<最新楽曲>
★a humble border 作詩:京/作曲:yukihiro
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【ティザー映像】 https://youtu.be/MySSX1nRNcg
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