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2017年04月25日 (火)

★レポート★【 D 】バンド史上初!4月23日(日)フリーライブ@Zepp Tokyo、15年目に向かう新章の幕開け───。

REPORT - 00:03:44

2017年、結成14周年を迎えた5人組ロックバンド“D”。

 

14周年を迎えてもなお、新たな挑戦を続け、自らの道を切り開き続けるDが、バンド史上初となるフリーライブを4月23日(日) Zepp Tokyoにて開催した。

この日はまさに新たな物語の幕開けとなった。

2015年9月リリースの「HAPPY UNBITHDAY」から始まり、シングル「MASTER KEY」、そして昨年10月リリースのアルバム「Wonderland Savior」の3作品に渡り“アリスの世界”を描いてきたDが、2017年に放つ新コンセプトは“妖精王の物語”。

 

アーティスト写真を公開するやいなや、大きな反響を呼んだ 美しすぎる“妖精”ビジュアルと、待望の新曲「Dark fairy tale」がこの日のライブで初披露になるということで、新たな物語への期待に胸を膨らませたファン約2,000人がZepp Tokyoに集結した。

 

ライブはこの日初公開となる新曲「Dark fairy tale」のミュージックビデオから華やかにスタートした。
お伽話のような幻想的で美しい映像、そして切なく悲しいストーリー展開に観客は息を飲み、Dが魅せる新たな物語の世界に一気に引き込まれていった。

 

幕が開き、メンバーが登場するやいなや、会場からは大きな歓声とため息が漏れた。
黒×紫の美しい衣装に身を包んだメンバーはまさに妖精そのものだった。

 

煌びやかな妖精たちは、序盤から“攻め”の姿勢で、瞬く間に観客の心に火を付けた。
「7th Rose」、「闇の国のアリス」、「Night-ship “D”」など、会場と激しく一体となる楽曲が続き、一気に会場の熱気は最高潮に達した。

 

そして、この日は14周年を記念するライブということで、メンバー各々がDとして初めて作曲した曲を次々に披露。
これまでバンドを支え続けてきてくれたファンと共に重ねてきた記憶・景色を振り返った。
この世界にDが残してきた楽曲の1曲1曲が全く色褪せることなく、その歌声・音色は、進化を続けるDというバンドに相応しい輝きを纏い、新たな光を放っていた。

 

本編ラストの曲は、この日初披露となる新曲「Dark fairy tale」。

妖精の世界の煌めきと、妖精王の美しくも悲しいストーリーが見事に表現された楽曲は、Dが描く物語の無限の広がりと奥深さを十分に感じさせるものだった。
まさに、15年目に向かう新章の幕開けに相応しい楽曲と言えよう。

 

アンコールは、14年間支えてくれたファンへの感謝、そして会場に集まってくれた多くのファンと今この時を迎えることができたことへの感謝の気持ちを込めて、「EDEN」そして「Dearest you」、「春の宴」などが演奏された。大きな愛が溢れ、会場は暖かな優しさに包まれていた。

 

「この先も夢を見させてやるからな!」

というASAGIの強い言葉通り、新しい夢の世界の扉を開け、その先へ向かう力強い一歩を感じさせるライブとなった。

 

そして、この日ニューシングル「Dark fairy tale」の6月28日リリースが発表された!
美しくも悲しい妖精王の物語が全4形態で表現される。限定盤A-TYPEは、「Dark fairy tale」のMusic Videoとメイキング映像が収録されたDVD付。そして限定盤B-TYPEは、美麗なアートワークが存分に楽しめるブックレットが付属となる。また、限定盤D-TYPEに封入されるジャケットサイズステッカーにはある特殊な仕掛けが!なんと、そのステッカーにARアプリをかざすと妖精メンバーが出現する“妖精降臨仕様”となっている。妖精の世界が存分に楽しめるシングルとなる予定だ。

新宿BLAZEでのニューシングル発売記念ワンマン、ニューシングルを引っ提げての夏ツアーも発表となった。
7月21日(金)仙台CLUB JUNK BOXからスタートし、ツアーファイナルは8/29(火)に赤坂BLITZで開催される。発売記念ワンマン、そしてツアーを通して、妖精王の物語がどのように紡がれていくのか、
Dが描く壮大な世界観をぜひライブで体感してほしい。

 

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★2017628日発売

D New Single Dark fairy tale

 

限定盤A-TYPE (CD+DVD) ¥1,800+ / VBZJ-46

CD:「Dark fairy tale」他、全4曲収録予定

DVD1.Dark fairy tale Music Video 2.Dark fairy tale Music Video Making

 

限定盤B-TYPE (CD+豪華ブックレット) ¥1,800+ / VBZJ-47

CD:「Dark fairy tale」他、全4曲収録予定

豪華ブックレット

 

通常盤C-TYPE (CD) 1,200+ / VBCJ-30021

CD:「Dark fairy tale」他、全4曲収録予定

 

限定盤D-TYPE (CD+ステッカー) 1,500+ / VBZJ-48

CD:「Dark fairy tale」他、全3曲収録予定

妖精降臨仕様!ジャケットサイズステッカー封入(5種ランダム)

ステッカーにARアプリをかざすとメンバーが出現する特殊ステッカー!(ステッカーの絵柄のメンバーが出現します。)

 

☆限定盤A-TYPEB-TYPE/通常盤C-TYPE(初回生産分のみ)に「トレーディングカード」封入(6種ランダム)

 

【全4形態同時購入特典】
全4形態収納オリジナルスリーブケース
※一部ショップでは特典のご用意がない場合がございます。詳しくはショップにお問い合わせ下さい。
※特典は全て先着となり、無くなり次第終了となりますので、予めご了承下さい。 

 

【D「Dark fairy tale」発売記念スペシャルキャンペーン!(CD封入応募キャンペーン)】
全4形態に封入されている「応募券」(全4形態分)をハガキに貼ってご応募いただいた方に、下記特典をプレゼントいたします。

 

A賞:「直筆サイン&お名前入りB2ポスター」(抽選で100名様)
※メンバー全員の直筆サイン入り
※ポスターにはご当選された方のファーストネームをお入れします。

B賞:応募者全員プレゼント「Dark fairy tale」非公開写真(直筆サイン入り2L版)

キャンペーン詳細は、CD封入のチラシをご確認下さい。

 

【New Single「Dark fairy tale」 4/23(日)Zepp Tokyo終演後72時間限定スペシャル予約特典】
ローチケHMVにてNew Single「Dark fairy tale」をご予約の方に、ここでしか手に入らないスペシャルな特典をプレゼント!
URL: http://www.hmv.co.jp/product/detail/7836701
[ご予約期間] 2017年4月23日(日)21:00~4月26日(水)21:00まで


 

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【ライブ情報】

◆D 14th Anniversary Special Premium Live 高田馬場AREA 5Days
5月1日(月) 高田馬場AREA 「Exceed your limit」~Produced by HIROKI~
5月2日(火) 高田馬場AREA 「燃え上がれ赤」~Produced by Tsunehito~
5月3日(水・祝) 高田馬場AREA 「Memory of the Wind」~Produced by HIDE-ZOU~
5月4日(木・祝) 高田馬場AREA 「K.M.N.N(今日は皆で猫になろう)」~Produced by Ruiza~
5月5日(金・祝) 高田馬場AREA 「L’amour de VampireⅢ」~Produced by ASAGI~ SOLD OUT!

 

OPEN 16:30 / START 17:00
[料金] 前売¥4,200 / 当日¥4,700 (税別・オールスタンディング ※D代別<一般>

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◆D New Single「Dark fairy tale」発売記念ワンマン
「Dark fairy tale ~The midsummer night’s Dream~」

6月21日(水) 新宿BLAZE  OPEN/START 17:30/18:00

 

[料金] スタンディング¥4,500(税別)/DRINK代別 
※3歳以上チケット必要
[一般発売日] 5月20日(土)~
※当日は終演後㊙企画有り

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◆D TOUR 2017 「Dark fairy tale」

7月21日(金) 仙台CLUB JUNK BOX OPEN/START 18:30/19:00
7月23日(日) 札幌cube garden OPEN/START 16:30/17:00
7月27日(木) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE OPEN/START 18:30/19:00
7月30日(日) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 OPEN/START 16:30/17:00
8月2日(水)  金沢AZ OPEN/START 18:30/19:00
8月4日(金)  名古屋Electric Lady Land OPEN/START 18:30/19:00
8月6日(日)  OSAKA MUSE OPEN/START 16:30/17:00
8月12日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!! OPEN/START 16:30/17:00
8月14日(月) 岡山IMAGE OPEN/START 18:00/18:30
8月16日(水) 広島SECOND CRUTCH OPEN/START 18:00/18:30
8月18日(金) 福岡DRUM Be-1 OPEN/START 18:30/19:00

 

[TOUR FINAL]
8月29日(火) 赤坂BLITZ OPEN/START 18:00/18:30
※当日はご来場者全員に未発表曲音源(CD)プレゼント!!

 

[料金] スタンディング¥4,500(税別)/DRINK代別 
8/29赤坂BLITZのみ スタンディング¥5,000(税別)/DRINK代別
※3歳以上チケット必要
[一般発売日] 6月10日(土)~

 

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【プロフィール】
2003年4月、ASAGIとRuizaを中心にバンドを結成。2005年に現メンバーとなる。
メンバーはASAGI (Vo)、Ruiza(G) 、HIDE-ZOU(G) 、Tsunehito(B) 、HIROKI(Dr)。
2017年4月に結成14周年を迎えた。
世界観を重視した、ドラマ性を持った作品を次々に発表し、2008年にメジャーデビュー。そのビジュアルと完成度の高いストーリー性を持つコンセプトが海外でも高い評価を得る。2011年から独自活動を行い、世界10か国のワールドツアーを決行。バンド結成10周年の2013年メジャー復帰。
2014年バンド初の47都道府県ツアーに挑む。その後約1年間の活動休止期間を経て、2015年9月にアリスの世界をコンセプトにしたシングル「HAPPY UNBIRTHDAY」にて完全復活。昨年10月には約2年ぶり、そしてアリスシリーズ完結作となるフルアルバム「Wonderland Savior」をリリース。2017年1月、「Wonderland Savior~月の歯車~」ツアーを無事成功させた。

 

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■Official Site

D official website http://www.d-gcr.com

GOD CHILD RECORDS website http://www.god-child-records.com

D オフィシャルブログ「我らの航路に!」 http://ameblo.jp/official-d/

■Label Site http://jvcmusic.co.jp/d/

 








2017年04月23日 (日)

【ライヴレポート】幻鬼、アコギ1本で歌いきった1st ワンマン [ 氷の世界 ]

REPORT - 14:02:13

4月22日、晴れた昼下がり。
高田馬場Live cafe monoという場所で、ex.MeteoroiDのボーカリスト幻鬼による初のソロライブが開催された。
MeteoroiD解散後、数ヶ月の時間を経てファンの前に姿を現した幻鬼。彼が用意したのはその歌声と、ギター1本。
マンスリーアコースティックライブ第1弾「氷の世界」の模様をお届けしようと思う。

 

派手なSEが鳴り、ステージに登場するメンバーの名前を叫んだり声を張り上げたりするのが慣習。そんなヴィジュアル系の世界とは少し違い、静かにステージに現れた幻鬼、そしてそれを見つめるファンたち。
ライブタイトルでもある「氷の世界」を連想させる幻想的な映像をバックに、おもむろにMeteoroiDの楽曲「DIVER」のサビを歌い、挨拶を告げた。

『ある程度セットリストは決めてるんですけど 、ある程度なんで。僕のさじ加減でやります』

そう言って始まったのは、METEOROIDの頃の楽曲だというバラード。
タイトルもないこの曲は、「愛してるとごめんねは時に同じ意味を持つ ごめんねの数だけ歌うよ 愛してると」というメッセージ性のある歌詞が並ぶ優しい曲。幻鬼の歌声とギターのみのシンプルなサウンドで、言葉がすっとダイレクトに入ってくる、そんな感覚を覚えた。

次に始まったのは切なさがメロディーに乗って届く「黄泉の風」。和風のメロディーはアコースティックギターの音との相性がとてもよく、高らかに歌い上げる姿に観客はじっと聞き入る。
どこか優しさを感じる空間。それはMCでも一緒。
幻鬼らしいアットホームで緩いトークを聴かせ、『出来るか分かんないけど』などという前置きもしつつ演奏されたのは「Vocalist」。

歌うこと、生きることをテーマにしたこの曲に見られるように、彼の歌詞は等身大な部分を見せつつも、心の中に潜む想いや人の弱さを投げ掛ける。バン ドサウンドでも生きていたその言葉たちは、ギターのみのシンプルなサウンドに乗ることによって更にダイレクトに届く。そんな気がした。
続いて披露された「anticlockwiseの心臓」では歌いながらも途中で演奏を止め、『ここから先は5月歌う』、とファンを焦らした。そんな幻鬼らしい一面が再びこうして見られることも、嬉しさの一つだ。

『(MeteoroiDの)前にRED universeってバンドやってたんだけど。知ってる人いる?』と呼びかけ、そのRED universeの楽曲である「CODE BLUE」の一節を歌い上げた幻鬼。
福山雅治のあのお馴染みの曲「桜坂」のカバーを披露したり、バンドをやることに対しての思いや経験を語ったりと、ソロならではの自由な身のこなしも見せつつ、続いてもRED universeの楽曲「Lover’s Lane」を弾き語る。彼の歴史も辿れる嬉しい演出だ。

MCでは終始観客に話しかけるように自然体で話す幻鬼だが、ここで観客に一つの質問を投げかける。『何の曲聴きたい?』
ファンが選んだのは、彼が書いた曲の中でも特に思いの込められた、大切にされてきたナンバー「リトルボーイ」だった。
ギターの優しい音色に乗って歌い上げられるこの曲に、涙するファンの姿も。
『ラストなんですけど、以前MeteoroiDというバンドをやっておりまして』と何度目かの自己紹介をした後、話はこの日のライブタイトルへ。

「氷の世界」というタイトルに、彼のファンならあの曲を連想するだろう曲。
『今日はやらないよ。あれはタイトルだからね。謳い文句。みんな釣られたね」と冗談を交えつつ も、きちんとファンの想いに応え、最後に「ice world」を歌い上げる。

「涙声の君はもう必要ないから その涙僕に預けてよ」

幻鬼が歌うラブソング、それはファンに向けての歌なのかも知れない。彼の優しい歌声を聴きながらふと、そんなことを考えた。

 

『一人は不安』と言いながらも、集まったファンたちと共に初のアコースティックライブを成功に終えた幻鬼。今回のライブで感じた手応え、それは確かなものだったはず。
次のマンスリーワンマンは5月20日、池袋RUIDO K3にて。「眠りの森」と題されたこの日はファーストライブよりもさらにドラマティックで、沁みる音が聴けることだろう。
是非、一度彼の思いが乗せられた歌声を、あなたも耳にして欲しい。

 

TEXT:ヴィジュアル博士のる

 

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◆LIVE SCHEDULE

5月20日(土) 池袋RUIDO K3
Mini Acoustic Live [ 眠りの森 ]
【開場/開演】11:00/11:30

6月4日(日) 池袋RUIDO K3
Mini Acoustic Live [ エデンの園 ]
【開場/開演】11:00/11:30

 

◆オフィシャルサイト
https://genkipanman.wixsite.com/genki




2017年04月19日 (水)

【ライヴレポート】<MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 「羽化 -是朽鵬6極志球業シ終T脈殺-」>2017.4.14 / 4.15 @Zepp DiverCity

REPORT - 12:00:39

2017年。MUCCは20年という節目を迎えた。
茨城という地に生まれ、同じ時代を生き、共に“バンドというサウンドが放つ熱”に翻弄され、友達の提案からノリで付けたMUCCというバンド名で“バンド人生”を歩み出した10代。
今から20年前の彼らは、その頃、今の自分たちを想像出来ていただろうか?

きっと、彼らは迷わず自分たちの変化と進化を、想像出来なかったと語ることだろう。

結成から20年経った今、【MUCCというノンジャンル】を築き上げた彼らは、確実に“自分たちがなりたいバンド”になれていると思う。
しかし彼らは、今の自分たちのスタイルを結成当初から明確に持っていた訳ではないと思うのだ。
というのも、結成当初の彼らの放っていたサウンドは、メインコンポーザーであり、バンドのリーダーであるミヤ(G.)のルーツでもある昭和のフォークを基盤とする、アンダーグラウンドなダークさを宿したサウンドであり、そのサウンドに乗せて唄われる歌詞は、人間の業を赤裸々に吐露する言葉たちだった。
故に、そこにエレクトリックな質感や同期音や英語などは皆無であったのだ。
しかし。20周年という歳月の中にあった様々な出逢いや経験から、MUCCは新たなサウンドへの道を切り開いていった。

目に見えた大きな変化があったのは、2007年10月にリリースされたシングル『ファズ』であったと言えるだろう。
4つ打ちのダンスチューンであるこの曲は、MUCCがエレクトロやテクノといった、いままでのMUCCの音の中に存在することのなかった要素がふんだんに取り込まれていたのだ。

細かい変化としては、オーケストラと共存させたバンドサウンドで聴かせたメジャー5枚目のシングル『雨のオーケストラ』などを含む、2005年の11月にリリースされたアルバム『鵬翼』も、MUCC史上における一つの転換期であったとされるが、分かりやすくデジタルを取り入れたサウンドの変化が見られた2007年以降の彼らは、確実にバンドとしての振り幅と表現力を多いに広げたと言えるだろう。

今、MUCCというバンドは音楽シーンにおいて、いったいどのジャンルに属するのだろう? 
一般的には【ヴィジュアル系】というジャンルに属すると言われるのだろうか? 
日本の音楽シーンの中でヴィジュアル系というジャンルは、なにかと疎外されがちではあるが、MUCCは自分たちが例え疎外感のあるシーンに属され、どう呼ばれようとも全く気にしてはいない。
MUCCは、ヴィジュアルシーンのフェスや、メタルシーンのフェスや、ラウド、パンクシーンのフェスや、流行のロックバンドが一堂に会するフェスと、どのシーンにも堂々とその名を連ねているほど、MUCCという確実なジャンルを築き上げているのだ。

まさしく。MUCCとは、【MUCCというノンジャンル】なのである。

そんな彼らが20周年目に選んだのは、自らの過去との対面だった。
その対面の形こそが、2月4日の渋谷O-EASTから始まったツアー『MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 「羽化 -是朽鵬6極志球業シ終T脈殺-」』だったのだ。
このツアーは、21ヶ所23公演というスケジュールで全国をまわり、4月14日、15日のZepp DiverCity Tokyo 2days公演で、そのツアーを締めくくった。

今回のツアーのセットリストの軸となっていたのは、1月25日にリリースされた通算13枚目のフルアルバム『脈拍』であったのだが、20周年を記念する“周年ライヴ”であったことから、セットリストには軸となる『脈拍』の他に、もう1枚のアルバムが偲ばせてあったのだ。
今回のツアーでは、その“もう1枚のアルバム”が何であるかが分かる【方程式】が設けてあり、一つ前のライヴでその方程式が解けるという仕掛けになっていたのである。
その仕掛けとは、その日のアンコールの始まりが次のライヴの“もう一つのアルバム”の中の1曲であったのだ。

つまり、オーディエンスは、聴きたい曲を狙ってライヴに来れるということも可能であったという訳。
これは、ただ過去曲たちと対面するというだけでは物足りないという、彼らの粋な計らいだ。

実に、フルアルバムは、2014年の6月25日にリリースされた『THE END OF THE WORLD』以来3年ぶりとあって、アルバムツアーとしても久しぶりだった彼らは、今ツアーでは4曲目までをアルバムの収録順と同じ並びで頭に置き、しっかりとアルバムをオーディエンスの記憶に刻んでいった。

照明が堕とされ、真っ暗になったフロアとステージ。
フロアと客席を隔てる黒い紗幕にいくつもの光が彷徨うと、彼らはステージへと姿を現した。
「脈拍」へと繋がる言葉をステージ中央で逹瑯(Vo.)が唱えると、ミヤの幻想的なギターフレーズに導かれ、逹瑯の叫びと爆音と共にその幕は落とされた。

約2ヶ月ほど前に観たツアー初日と同じ流れとは思えぬほどの成長に息をのんだ。
間髪入れずに届けられていった「絶体絶命」も、つい3ヶ月前に産み落とされ、オーディエンスの元に届けられた新曲とは思えぬほどの馴染み具合である。
ミヤとYUKKEが同時に竿をまわすパフォーマンスもすっかり定番となり、オーディエンスはこの曲で大きなサークルを出現させ、力の限り走り回った。
そんな“最低最悪の景色”は、さすが、アルバム1の人気曲の風格を漂わせていた。

アルバムの流れ通りに届けられていくこともあり、前の曲が終ると、頭の中に刻まれた記憶が既に次の曲のイントロが流れ始める準備をし始める。
そんな脳内で始まった「CLASSIC」の音に、会場のクラップが加わり、音源以上に勢いを増して描かれていく「CLASSIC」が目の前に広がった。
TVアニメ『七つの大罪 聖戦の予兆』のオープニングテーマであり、ベースのYUKKEがシングルとしては初の作詞作曲ナンバーであるこの曲では、YUKKEが中央に立ち舵を取っていくフォーメーションも、このツアーで新たに生まれた景色だ。
続く「KILLEЯ」での、逹瑯が前列のオーディエンスに体を預け、そのまま天を仰いで歌い、フロアの真ん中にはサークルモッシュが出現するというド迫力な景色も、同じくツアー中盤あたりから、この曲のおキマリの演出となっていた。
オーディエンスと共に曲を育ててきた成長の過程が伺えたのも、1曲目から4曲目までを変わらぬ並びでセットリストに置いた、今回のツアーだからこそ生まれた特別な景色だった様に思う。

そして。5曲目に置かれた楽曲こそが、『脈拍』の他に偲ばせてあるアルバムの楽曲である。
それは、9日のZepp Osaka Baysideのアンコールの1曲目であった「誰も居ない家」を受けての「路地裏 僕と君へ」だった。
オーディエンスは、ミヤのつま弾く妖しげなフレーズに、SATOち(Dr.)の大きく構えたドラムが加わり、それが「路地裏 僕と君へ」だと分かると、歓喜の声を上げた。
2004年にリリースされた4枚目のアルバム『朽木の灯』からの選曲である。
業に塗れたとことん暗い世界を描き上げたこのアルバムは、【MUCCという名のノンフィクション】が詰め込まれた重要作と言っても過言では無い。
左手をネックに滑らせ低音で深い闇を描いていくYUKKEのベースがとても印象深いこの曲から、「未完の絵画」「濁空」「幻燈讃歌」と『朽木の灯』の世界が繋がれていく。
この当時のMUCCの唄は、感情そのものであり叫びであるが故、単に歌唱力だけではなく、表現力が求められるものである。13年という時を経て歌われたそれらからは、逹瑯が見て来たこと触れてきたものが積み重ねられた、“表現力の増したあるがまま”を感じ取ることが出来た。

9曲目に届けられた「りんご」から、「勿忘草」「EMP」「秘密」と、『脈拍』のラインナップへと戻されていったのだが、この流れでは確実に進化したMUCCの音の中に、“初期のMUCC”を毎回感じていた。
アルバム『脈拍』は、プロデューサーにKen(L’Arc〜en〜Ciel)を迎えての制作であったのだが、今作は、MUCCのアルバムの特徴でもある【新たなジャンルをMUCCに持ち込むというチャレンジ】よりも、培ってきたMUCCの個性のブラッシュアップを感じる1枚だと思っていたこともあり、「りんご」から始まるこのブロックに差し掛かると、改めて『脈拍』は、原点回帰と進化の両方を含んだ20周年目に相応しいアルバムであったことを実感させられたのである。

「過酷だったツアーも、今日と明日で終ります。ただね、このツアーが終るだけなんですよ。何も終った感がないんですよ」(逹瑯)

 そう。彼らは結成20周年に当たる2017年に20個の卵の孵化を提示し、それらを20周年の使命として自らに課していることから、このツアーが終っても、まだまだ卵は孵化し続けるのである。
現在、20個の内10個の卵が孵化しているが、この日のライヴで2個の卵が孵化することを新たに告知したのである。
 それは、7個目の卵から孵化する、5月4日に茨城県立県民文化センター大ホールで行われる結成記念凱旋公演『家路 〜Happy Birthday to MUCC〜』と、6月20日、21日に行われる、MUCCとして5回目・6回目となる武道館単独公演『MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 〜そして伝説へ〜』の会場で購入できるという、会場限定シングル『家路』(1,667円+税 MSHN-026)のリリースと、13個目の卵から孵化する、MUCC結成20周年ヒストリーブック『M』の発売決定(7月19日発売:(株)音楽と人 3,200円+税)だった。

どちらもやはり、過去との対面。シングルでは過去曲と向き合い、新録やパートチェンジで本気で遊び、ヒストリーブックでは過去の自分たちと向き合い、包み隠さず語りきっているのだ。

自らの過去と、とことん向き合うことを選んだ20周年。
1つ目の卵の孵化であった『脈拍』も、2つ目の卵として孵化したこのツアーも、現在の彼らを隠さずに曝け出したありのままの生き様を見せつけられるからこそ、心を大きく揺さぶられるのであろう。

この日、何度か絶頂を越える盛り上りを魅せてくれた彼らだったが、その中でも特に印象的だったのが、「名も無き夢」で魅せた“愛しいまでの最低最悪な景色”だった。
曲中に“人壁”が出現し、一斉にダイブする景色は絶景であった。

「東京! 今日と明日で勝負しようぜ! 未来と勝負しようぜ! 
明日に負けてらんねぇよな! 明日に勝ったら未来に行けるんだよ! 飛べるよな!」(ミヤ)

と叫ばれたミヤの言葉でさらに拍車がかかり、フロアはサークルモッシュとダイブを全力で繰り返し、絶頂を超えたのである。
「名も無き夢」の歌詞の中に在る様に、彼らは、失うことで強くなり、擦り切れた想いを詩として歌ってきたのだろう。

まさしく、彼らのすべては、【MUCCという名のノンフィクション】なのである。

オーディエンスは、そんな赤裸々で不器用で嘘の無いMUCCの生き様に胸を打たれ、自らの足りない部分にMUCCというピースを嵌め込み、心を満たし、自らの背中を強く押すのであろう。最高の関係性である。

「東京! よくやった!」(ミヤ)

なかなか満足度のハードルが高いミヤが素直に認めたほど、オーディエンスは素晴しい盛り上りを魅せたのだ。

そして。「孵化」をラストに、オーディエンスを包み込む圧巻のサウンドで本編を締めくくり、第2部と呼べる、このツアーの見せ場でもあったアンコールへと繋げたのだった。

このツアーの特徴としてもう一つ、次のライヴで届けるもう1枚のアルバム時期の衣装を身に付け、当時のメイクを施し、当時のSEをバックに登場するという、“20周年ならではの見せ場”を用意していたのである。

届けられたのは「絶望」。
これは、2002年にリリースされた2ndアルバム『葬ラ謳』からの選曲であった。

2日目15日。
彼らは、“未来と勝負しようぜ!”という前日のミヤの叫びを、ノッケから自らに課していたかのような勢いで攻めてきた。

「脈拍」「絶体絶命」「CLASSIC」「KILLEЯ」を固定とした昨日と同じ始まりだったのだが、前日に、失うことで強くなり、擦り切れた想いを詩として歌ってきた余力を残さぬ彼らの生き様を見せつけられ、彼らの脈拍を肌で感じたからなのか、その1曲1曲に涙が込み上げ止まらかった程に、深い共感と感銘を受けた。
「絶体絶命」で、フロントの3人がSATOちに向き合い、音を重ね、想いを一つにする姿は、胸を大きく掻きむしった。

そして。この日、5曲目に置かれた楽曲は「絶望」だった。
14日のアンコールの1曲目の「絶望」を受け、「絶望」から「君に幸あれ」「黒煙」へと繋がれたのだ。

「ヤバイ。何十回とMUCCのライヴ観てきてるのに、今日、初めてMUCCを観た感覚に戻れた! 

なんでだろう? ヤバイ。この気持ちなんだろう?」
曲間に耳に入ってきたオーディエンスの言葉がとても印象的だった。

この言葉は、『脈拍』が、結成から20年のMUCCのバックボーンを追っていくアルバムであったことを意味していた気がしてならかった。

20年という節目を迎えられるバンドが少ない中、それだけの歴史を築き上げてきたことも奇跡に近いことではあるが、MUCCというバンドは、ミヤのサウンドブームが、アルバムごとに色濃く反映され、アルバムごとに毎回大きな変化を繰り返してきたバンドである故に、受け取り手である聴き手は、自分の好きなMUCCをどんどんと変化させられてしまうのである。
“提示されたMUCCを好きになれなかったらどうしよう?”という不安が毎回襲いかかる中、MUCCの中に持ち込まれる心地よい違和感のすべては、いつしか“MUCC”へと馴染み、“MUCCでしかない音”となっていくのである。
まさしく、今回のツアーは、それを証明していたものであった気がしてならない。

ステージが透明な光で包まれ、ステージとフロアが全く別の空間にある様に感じた照明の中で届けられた「君に幸あれ」は、スクリーンの中に居る4人を見ているかのような不思議な感覚に包まれた。
現在の彼らのまま、「君に幸あれ」がリリースされた2002年にタイムトリップしているかのような、不思議な時間。ピンスポットを用いず、ほぼシルエットしか見えないほどの透明な強い光が4人を包む。
オーディエンスも、遠い日の彼らをそこに重ねていたのだろう。
身動き一つせず、その曲を聴き入っていたのだった。

そんな静を打ち破り、狂ったように音をぶつけ、一気にその場を静から動へと導いた「黒煙」を境に、SATOちの叫びから、SATOち作曲の「BILLY×2 〜Entwines ROCK STARS〜」が始まった。
ハードロックンロールに、ロックスターに憧れを抱いていた頃の純粋な想いが乗った、手放しで盛り上がれるこの曲で、オーディエンスは完全に心の奥の硬く閉ざされた扉を解放した。

「盲目であるが故の疎外感」を1曲目に置いたアンコールでは、「蘭鋳」で絶頂を迎え、「1997」で絶頂を超えた。

「娼婦」から繋げられたこの曲は、“東京! 悔い残すなよ!”というミヤの叫びから始まった。
いつものように全員を座らせ、ジャンプを煽る前に、逹瑯は、“ファイナルありがとう! 武道館まで突っ走りたいと思います!”と、6月20日、21日に日本武道館で行われる『MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 〜そして伝説へ〜』への想いを言葉にした。

そして、「蘭鋳」終わりで、逹瑯がジャンプを煽り、ヘッドバンギングでオーディエンスの熱を滾らせると、ミヤがオーディエンスに挑発的な言葉を投げた。

「東京! 過去と勝負しようぜ! 昨日、“未来と勝負しようぜ!”って言って、すげぇ盛り上がったから、今日は過去に勝とうぜ! 
 このツアーで、20年の過去と対峙してきたけどよぉ、 過去も未来もどっちだって、どうだっていいんだよ! 今しかねぇんだよ! いけるか!?」(ミヤ)

そんなミヤの叫びを受け、オーディエンスは間違いなくこの日1番の景色を魅せてくれたのだった。
このツアーの最後を締めくくったのは「シャングリラ」。
懇々と放たれる音と魂の叫び。それは、とても美しい終わりだった。
盛り上げることだけを目的としない、生きとし生ける全ての者に告ぐ、我(MUCC)こその生き様。
そんな彼らの覚悟を、ここに観た気がした。

20周年の集大成ライヴとなる6月20日21日に控える日本武道館では、20年の歴史にさらに塗り重ねられたこのツアーでの成長を、どんな形で魅せてくれることになるのだろう?

擦り切れるほどに脈打つ感覚を見せつけて来る彼らと向き合うには、相当な覚悟が必要となるに違いない。

 

 

文◎武市尚子

写真◎西槇太一

 

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◎RELEASE情報

 

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■会場限定Single『家路』 MSHN-026 ¥1,667+tax
【収録曲】
01. 家路 -2017 飛翔-
02. 家路 -3 Piece Ver. 2007 New Mix-
03. 家路 -Original Mix from 2001 (青盤)-
04. 世界の終わり -2017 飛翔-
05. 世界の終わり 〜END OF THE EARTH Ver.〜
06. 世界の終わり -Original Mix from 2002 (葬ラ謳)-
07. NO!? -2017 飛翔-
AND…

<販売公演>
2017年5月4日(木・祝)「家路 〜Happy Birthday to MUCC〜」@茨城県立県民文化センター大ホール
2017年6月20日(火)、21日(水)「MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 〜そして伝説へ〜」@日本武道館

<購入者全員特典>
「見開きガキムック 〜無垢なMUCC〜」
※A5変形片抜きサイズ

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■「BEST OF MUCC ㈼」 NOW ON SALE
2CD ¥3,500+tax(AICL3311〜2)

■「カップリング・ベスト ㈼」NOW ON SALE
1CD ¥2,500+tax(AICL3313)

■「BEST OF MUCC ㈼ & カップリング・ベスト ㈼」NOW ON SALE
4CD ¥6,920+tax(AICL3314〜7)
※5,000枚限定販売スペシャルパッケージ

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■New Album「脈拍」 NOW ON SALE!!
[初回生産限定盤A(CD+DVD+Art Book)]※3000セット限定販売:豪華盤 ¥6,920+税(AICL-3266〜3268)
[初回生産限定盤B(CD+DVD)] ¥3,800+税(AICL-3269〜70)
[通常盤(CD only)] ¥3,000+税(AICL-3271)

 

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◎書籍情報
ヒストリーブック「M」

【発売日】2017年7月19日(水)
※タワーレコード独占販売
※一般発売分のみ特殊仕様予定
【価格】3,200+tax

<オンライン予約>
ご予約はコチラ http://tower.jp/item/4496335 
※先行発売の予約は不可

<先行発売>
2017年6月20日(火)、21日(水)「MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY 飛翔への脈拍 〜そして伝説へ〜」にて先行発売
(問)音楽と人販売係 03-5452-4266

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<<MUCC LIVE情報>>
■ニコニコ超会議2017 “超音楽祭2017″
2017年4月29日(土)幕張メッセ国際展示場1〜11ホール+イベントホール

■家路 〜Happy Birthday to MUCC〜
2017年5月4日(木)茨城県立県民文化センター ※SOLD OUT
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

■THE BACK HORN「KYO-MEI対バンライブ in KAWASAKI Vol.3」
2017年5月31日(水)川崎CLUB CITTA’

■MUCC 20TH-21ST ANNIVERSARY
飛翔への脈拍 〜そして伝説へ〜

第㈵章 97-06 哀ア痛葬是朽鵬6
2017年6月20日(火)日本武道館
OPEN PM5:00 START PM6:09
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

第㈼章 06-17 極志球業シ終T
2017年6月21日(水)日本武道館
OPEN PM5:00 START PM6:09
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

【チケット一般発売日】 2017年4月22日(土)

(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

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<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial 
<Official Facebook> https://www.facebook.com/facemucc 
<Official HP> http://www.55-69.com/ 

<MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 “飛翔”>
特設ページ http://www.55-69.com/20th/