2017年06月09日 (金)
【ライヴレポート】6月1日 高田馬場AREA<Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live「ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~>★with 手鞠 篇★
REPORT - 13:43:07あれから1年の歳月が経過。ちょうど1年前も、Soan プロジェクトは高田馬場AREAの舞台に立っていた。あのときもSoan プロジェクトは、手鞠と芥、2人のヴォーカリストを軸に据えた2つのスタイルで、Soanの意識の中に渦巻く「静と動の衝動」を音楽を介し伝えてきた。
この1年間の歩みの中Soan プロジェクトは、Soanプロジェクトwith芥『慟哭を鼓動として道とする音』/Soanプロジェクトwith手鞠『静謐を制し征する音』と2枚のミニアルバムをリリース。東名阪を舞台にした全国ワンマンツアーも重ねてきた。その歩みの一つの集大成として。そして、未来へ続く道を示そうと、Soan プロジェクトは6月1日に高田馬場AREAを舞台に「Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live「ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~」を開催した。
この日はSoan自身の誕生日も祝いつつ、静と動を描いた2部構成で実施。静かなる心の衝動を描いたSoanプロジェクト with 手鞠から、物語は幕を開けた。
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Soanプロジェクト with 手鞠
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「あらがいようのない時間という概念の中にあっても変わることのない想い…あれから一年、再会の日を綴ったこの想いから始めよう。一年前のあの日と同じように」…手鞠の独白を受け継ぐ形で、ゆったり厳かにSoanの奏でるピアノと弦楽の調べが重なりだした。あの時を思い起こすように、『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』が始まりの音色を場内へ染み渡らせてゆく。一年という歳月は、その音楽に深い蒼を塗り重ねていた。Soanプロジェクト with 手鞠が奏でる演奏へ、大勢の人たちの心が迷いなく吸い寄せられていた。
「この場所で再会の喜びを分かち合ってから一年が経ちました。この一年間でみなさんと高めあったもの、深めあったものを。Soanさんのバースデーの日に、我々とみなさんとで繋ぎ合ってきた音楽を堪能していきたいと思います」
手鞠の言葉に続き、タイゾのスパニッシュなギターの音色が場内に響きだした。瞬時にこの舞台は、遥か遠くに広がる異国の地へと変貌。哀愁と情熱が戯れるように交錯する音の上で、手鞠が心の内側から沸き上がる慟哭を『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』へぶつけてきた。彼らは、心の嘆きを歌へ投影し物語を描いてゆく音楽の遊牧民たち。その音色に、気持ちはずっと縛られていた。
「新しい夢に向かい、期待や不安を持って歩む姿を僕は見ていたい」。『そして君は希望の光の中に消えた』が触れた人たちの心に手を差し伸べ、一緒に踊ろうよと誘いをかけてきた。その手を握った観客たちは、身体を揺らし、蕩ける調べの中へゆっくりと堕ちていった。それが、とても心地好い微睡みだと知っているかのように…。
「この曲は、このプロジェクトの一つの答えだと思います。このプロジェクトのメンバーが願うもの。それが、ここで共鳴します」
静かなる情熱とでも言おうか、沸き立つ感情をスパニッシュな音色に乗せ、彼らは響かせた。とても力の籠もった歌と演奏だ。今にも壊れそうな感情を、彼らは暗鬱な音のベールで覆いながら伝えてゆく。もともとはSoanプロジェクト with 芥として表現していた楽曲を、手鞠流の表現を加えたアコースティックなスタイルにアレンジ。『sign…-resonance-』が示した剥き出しな音と歌の暗示が、胸に痛みを持って突き刺さってきた。
Soanの奏でるピアノの音色に乗せ、手鞠が語りだす。「記憶とは、何時しか都合の良いものに変えてしまう。それはかならずしも罪なことではない。大切な人を守る本能的なものだから。でも僕は、君の記憶だけは変えたくないんだ…」と。
今にも零れ落ちそうな涙の滴を、鍵盤を叩く調べに変えながら。もの悲しい弦楽の音色も塗り重ね、手鞠は『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』を歌いだした。嘆くように歌う涙色の混じった手鞠の歌声が、切ない想いを呼び起こしていく。チクチクと刺す痛みを、この歌に触れている間だけは愛おしく抱きしめていたかった。夕暮れのような演奏は、心の内側から悲しみを引きずり出さずにいれなかった。
タイゾと祐弥のギターの音色が重なりだした。「何時か君の魂は誰かと出会う日が来るのだろうか。それに気付くこともなく、それそれの時間軸を歩んでいくのだろうか。もし、そうだとしても、君は幸せを歩んでいて欲しいんだ」。
手鞠の言葉を受けて流れた、Soanの奏でるピアノの音色と折り重なる2本のアコギとヴォイオリンの調べ。みずからの身を滅ぼすように、触れた人への鎮魂歌として歌い奏でるよう、『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』が場内へ切々と響きだした。死して、その愛を確かめることが正しいのか、その身を滅し、ふたたび産まれ出ることが幸せなのか。己の存在の意味を問うように、Soanプロジェクト with 手鞠は生きる意味を問いかけてきた。その歌と演奏は、触れた人たちの心と身体を解けない運命の鎖でギュッと縛りつけていた。
意識を歪ませるように響く音たち。「価値観の相違とは相反する記号の反発。君もそうだろう、あなたもそうだろう、今、揺るがないこの意志でそのすべてを否定しよう」。祐弥のギターが力強く掻き鳴らされると同時に、手鞠が高らかに歌声を響かせた。情熱を携え、勇壮な音色を掲げ、彼らは『正否の相違、或いは利害の不一致』を奏でだした。激と凪二つの表情を魅力に、抑揚を持った歌声と音色を楽曲の中へ彼らは織りまぜてゆく。高鳴る鼓動へ導かれるように、Soanプロジェクト with 手鞠は秘めた情熱をモノクロな炎を放つ音景色の中へ投影していった。
演奏は、一気に華やかさを増してゆく。誰もが右手を振りながら、優しく光放つ歌と演奏をつかもうとしていた。『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』が届けたのは、互いに出会ったことで生まれた純粋な喜び。いろんなカルマを背負おうが、この出会いを大切に育みたい。だから互いの手を握りたい。華麗に舞うように、いや、感情の炎を激しく燃え盛らせ、触れ合うひとときの喜びをしっかりと抱きしめていたかった。
「絆が深まると音にも現れる。それを我々は実りに、互いの価値を確かめあいながら、畏敬を持って音楽を高め続けていきます」
これまでの心の揺れをすべて仕舞い込み眠りへつくよう、最後にSoanプロジェクト with 手鞠は『相対する質量の交錯する熱量』を演奏。光を塗した音色は、触れた人たちの心へ幸せの音色を積み重ねてゆく。観客たちは優しい想いの欠片たちを受け止めながら、彼らの姿へ祝福の拍手を胸の中で贈っていた。温かい音色と想いに抱きしめられ、うっとり酔い続けていたかった。
静かな高揚から、一変。続く物語は、内なる衝動を沸き上がる感情のままに投影したSoanプロジェクト with 芥のステージへと受け継がれた。
(Soanプロジェクト with 芥篇へ続く)
PHOTO:遠藤真樹
TEXT:長澤智典
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【Soanプロジェクトwith手鞠 Member】
Produce・Music・Drums・Piano:Soan
Lyric・Vocal:手鞠
Acoustic Guitar:タイゾ(from Kra)
Acoustic Guitar・Chorus:祐弥
Violin:Sachi(from 黒色すみれ)
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【Set List】
Lyric:手鞠 Music:Soan
1.『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』
2.『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』
3.『そして君は希望の光の中に消えた』
4.『sign…-resonance-』
5.『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』
6.『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』
7.『正否の相違、或いは利害の不一致』
8.『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』
9.『相対する質量の交錯する熱量 』
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【Release Information】
Soanプロジェクト2nd Mini Album
『旋律、静かな願いと。調律、その脈動に問う。』Release決定
- Soanプロジェクトwith手鞠
2nd Mini Album『旋律、静かな願いと』
2017.8.9(水)Release 6曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-317
- Soanプロジェクトwith芥
2nd Mini Album『調律、その脈動に問う』
2017.9.6(水)Release 7曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-318
2017.6.2(金)~全国SHOPにて予約開始!!
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-★LIVE情報★
【Schedule】
7.05(水)新横浜NEW SIDE BEACH!!
7.15(土)池袋EDGE
8.09(水)『旋律、静かな願いと』Release
8.22(火)渋谷Rex(Oneman)
8.23(水)渋谷Rex(Oneman)
9.06(水)『調律、その脈動に問う』Release
9.25(月)高田馬場AREA(2man)
9.26(火)高田馬場AREA(2man)
9.30(土)大阪RUIDO(2man)
10.01(日)名古屋ell.FITS ALL(2man)
10.27(金)渋谷TSUTAYA O-WEST
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★CD情報★
Soanプロジェクト1st Mini Album On Sale
『静謐を制し征する音、慟哭を鼓動として道とする音』
- Soanプロジェクトwith芥
1st Mini Album『慟哭を鼓動として道とする音』
2017.1.18(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-306
『慟哭を鼓動として道とする音』試聴動画
https://www.youtube.com/watch?v=IebAhlhy8c0
- Soanプロジェクトwith手鞠
1st Mini Album『静謐を制し征する音』
2017.2.1(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-307
『静謐を制し征する音』試聴動画
『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』試聴動画
- SNS
【Twitter:Soan official Twitter】
https://twitter.com/soan_official
【Blog:Soan official Blog】
【SoundCloud:Soanプロジェクトオフィシャルアカウント】
https://soundcloud.com/soan_project
2017年06月09日 (金)
【ライヴレポート】<The Benjamin ONEMANSHOW>2017年6月7日★TSUTAYA O-WEST★何時だって青春に戻れるって素敵じゃない!
REPORT - 12:53:48
それは、未来を見据えた一つの挑戦だった。2015年2月8日の初ライブから数えて2年4ヶ月。6月7日にThe BenjaminはTSUTAYA O-WESTで単独公演「The Benjamin ONEMANSHOW TOUR2017春「BOYS WILL BEGIN」FINAL『Tomorrow know today』」を行った。
この公演は、2月に発売した1stアルバム『BEGIN』を手に、同月よりスタートした無料東名阪ワンマン公演や、イベントツアーを経たうえで行われる一つの締め括りとなる単独ライブ。一連の流れの集大成でもあるが、何より、2年4ヶ月の歩みの中で築いた成果を示す場にもなっていた。
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彼らは「奇跡の大逆転の始まりだ」と力強く歌いかけてきた。
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ここから奇跡の大逆転が始まるのか…The Benjaminのワンマン公演は、アルバムのタイトル曲『BEGIN』からスタート。跳ねたロックンロールナンバーに乗せ、ミネムラ”Miney”アキノリは「ここから大逆転の始まりだ」と力強く宣言。彼らは、この日のライブに一つの結果を求めていた。そのための宣言歌として、The Benjaminは「奇跡の大逆転の始まりだ」と力強く歌いかけてきた。
歌のマイクはツブク”Mashoe”マサトシへ。彼は軽快に弾むマージービートの上で、ステップを踏むよう軽やかに『ブラシ』を歌いだした。フロアーにいる人たちも、身体を疼かせる演奏に身を預け心地好く跳ね続けてゆく。まるでアメリカンハイスクールのプロムを体感している気分!?。冒頭から場内は、ロックンロールが流れる明るく華やかなパーティ会場へ塗り上げられていた。。
「とろけるように熱くなって」。アクセルを踏み込み、一気に加速を上げたロックンロールナンバー『ベイクドチーズ』が、「もっともっとはしゃいじゃえよ」とけしかけてきた。一緒に「WOW」と甲高い声を上げながら騒ぎたい。熱くなった感情は、意識までとろけさせてゆく。
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それが、火照った身体が求める最高のパーティ気分ってやつじゃない?!。
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「このライブの中で何度も伝えるであろう言葉を先に言っておきます。今日は来てくれてありがとう。昨日のことも明日のことも忘れてこの時間を楽しもう!!」
ツブク”Mashoe”マサトシの弾むベース演奏から、楽曲はディスコビートに乗せ『Brother』へ。「男って」「そういうもんだろ」と、男の色気を振りまき煽る姿がイカすじゃない。ファンたちが笑顔で両手を大きく広げ、メンバーらを抱きしめるように求めていた気持ちも納得だ。
「321でジャンブ!!!」の掛け声に合わせ、観客たちが無邪気に飛び跳ねだした。『バンジージャンプ』に合わせ、昂った気持ちのまま思いきり咲き続けたい。それこそが、火照った身体が求める最高のパーティ気分。
続いて流れたのが、ハートウォーミングな『バスタオル』。愛しき人への想いを、優しさいっぱいの言葉を通し抱きしめるように歌うミネムラ”Miney”アキノリ。彼の口説くような歌声に触れていると、ギュッと抱きしめられた気分になる。いや、実際にミネムラ”Miney”アキノリは会場中の人たちを歌のバスタオルで包み込み、温かい気持ちで側に寄り沿っていた。
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聡明な彼の歌声に触れていると、不思議と涙腺を刺激され涙の海が瞼に広がってゆく気分。
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これまでの温かい空気の中へ新鮮な風を注ぐように、The Benjaminはクールなギターロックナンバー『ブロックショット』を演奏。何時もは温かい歌声を響かせるツブク”Mashoe”マサトシが、ここでは低音効かせたダウナーな歌声でせまってゆく。一見クールに見えるが、その声の中から彼のいい人オーラがジンワリ滲んできたところもポイントだ。
クールなムードを抱きながら、演奏はスリリングなギターグルーヴナンバーの『ビルディング』へ。マイナー調の楽曲を立て続けに突き付け、The Benjaminはトンがった姿を提示。甘いだけじゃない、ときにはダンディな男の香りを振りまき、彼らは観客たちにクラッと目眩を覚えさせてゆく。
晴れた演奏と歌声を重ねながらThe Benjaminは『Brick』を披露。とても解放感とスケールにあふれた、爽やかなスタジアムナンバーだ。何より、ツブク”Mashoe”マサトシのメロウな歌声に心がスーッと吸いこまれてゆく。聡明な彼の歌声へ触れていたら、不思議と涙腺を刺激され涙の海が瞼へ広がってゆく気分になっていた。
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意識がどんどん白くなっていく。この楽しさ、バッチグーだよ!!
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ふたたびパーティブロックへ。ひねくれたロックナンバー『ブーメラン』を通し、「因果応報」と歌いながらThe Benjaminは場内へ熱を膨らませだした。ソリッドでタイトな演奏が、騒ぎたいだろうと煽ってゆく。もう何時だって準備はバッチグーだ!!
ステージ中央に立っていたのがウスイ”Tacky”タクマ。「さぁお前たち、ヤレるのか?!」、いきなり大声を出しすぎて立ちくらみしてしまうのが、彼らしいじゃない。「お前たち突き刺せるのか」、カリスマロックスター気分に酔いしれ、ウスイ”Tacky”タクマはそう叫び続けていた。
ウスイ”Tacky”タクマのバッチグーポーズを合図に、演奏は『バッチグー!』へ。フロアー中の人たちが加速し続ける躍動的な演奏へ飛び乗り、思いきり飛び跳ね、両手でバッチグーポーズを決めながら大騒ぎしてゆく。夢中ではしゃいでくうちに、意識がどんどん白くなっていく。この楽しさ、バッチグーだよ!!
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とても健康的なウォール・オブ・デスじゃないか。それを作りだせるのがThe Benjaminの特色、彼らのライブだからこそ味わえる熱狂の交わしあい(愛)だ。
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『BATTLE FEVER』が会場中の熱気を爆発させる合図だった。ギターを置き、マイクを手にしたミネムラ”Miney”アキノリが、激しく暴れ狂う演奏を背に煽りだした。サビではフロアー中をめいっぱい使い、観客たちがぐちゃぐちゃにまみれてゆく。まさに、熱狂と熱狂をぶつけあう闘いだ。互いに笑顔で身体をぶつけあう。とても健康的なウォール・オブ・デスじゃないか。まさに、彼らのライブだからこそ味わえる交わしあい(愛)だ。
熱狂のブサーが胸の内に鳴り響いた。The Benjamin流シンガロングなメロコアナンバー『ブザー』の登場だ。誰もが3人の煽り声を受け、感じるままに「オーオーオーオーオー」と雄叫びを上げ、フロアー中ではしゃぎまわってゆく。
熱くとろけるような熱狂の想いを胸に、The Benjaminは『ベーゼ』を演奏。3人の積極的にせまるアプローチにタジタジ?!。いやいや観客たちのほうが思いきり両手を広げ、The Benjaminの熱い音楽の接吻を次々と両手で受け止めては、舌を絡ませるくらいに熱狂的な接吻に変え舞台上へ返していた。キュンキュンときめく胸の鼓動が、とても心地好い。
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「またこのTSUTAYA O-WESTからスタートだ」、ミネムラ”Miney”アキノリの叫んだその言葉こそ、彼らの、The Benjaminを応援する人たちみんなの想い。
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「お前らの壊れたその翼を、この血塗られた…○△□×◇◎○…プレイボール」。ミネムラ”Miney”アキノリの言葉を合図に飛び出したのが『バッターボックス』だ。ゴキゲンなロックロールナンバーに乗せ「イエーイ」と叫びながら、一緒に歌い、熱狂の試合(ライブ)に酔いしれたい。身体がどんどん熱くなる。このゲーム、白熱ところか、身体を灼熱な色に染め上げてゆく。
「飛ばしてこいうぜ」。心地好く、軽快に駆けるように『ブレーキ』が流れだした。感情のストッパーを壊し、アクセルをグッと踏み込みながら突き進めばいい。心地好く走る演奏に触発され、ぐんぐん気分が上がりだす。弾む気持ちを止めたくない。もうブレーキなんて必要ない。ワクワクとした気持ちのまま、一緒に心地好く逝っちゃいたい!!!
『バニー』が甘くとろけそうな気分に心を染めながら、会場中の人たちを一体化したパーティへ連れ出した。誰もが最高の笑顔を浮かべ、両手をうさぎの耳に見立てピョンピョン飛び跳ねていた。なんて可愛い愛しのバニーたちだ。演奏が終わってすぐ、メンバーらが「可愛い」と叫んだ気持ちも納得だ。
「楽しみだ楽しみだ、わぁ」と会場中に響いた合唱。The Benjaminが届けたのが、甘く軽やかに弾けたポップチューンの『バスストップ』。淡い青春の香りを匂わせる歌を通し、会場にいた人たち全員が少年少女に戻り、甘酸っぱい片思いの恋心を胸いっぱいに吸いこんでいた。
「このバトストップからスタートなんだ」。この歌は、The Benjaminの次なるステップへ向けての宣言だ。誰もが笑顔ではしゃぎながら、これからのThe Benjaminの道のりへ楽しい期待を寄せていた。終盤に生まれた「楽しみだ楽しみだ」の合唱。「またこのTSUTAYA O-WESTからスタートだ」、ミネムラ”Miney”アキノリの叫んだその言葉こそ、彼らの、The Benjaminを応援する人たちみんなの想いなのは間違いない。
「もしタイムマシーンがあったとしたら、半年前の自分に会いに行ってTSUTAYA O-WESTのワンマンすげぇ楽しかったよと伝えたいと思います。未来の自分に会いに行って、この日が今へ繋がる道へのきっかになったんだよと言われるような気がします。最期まで気持ちを込めて伝えます」(ミネムラ”Miney”アキノリ)
「明日の自分へバトンタッチ」。ミネムラ”Miney”アキノリの歌声を合図に、The Benjaminは最期にバラードの『バトンタッチ』を演奏。一つ一つ言葉を噛みしめながら、メンバーらは次々と歌をリレー。それぞれ会場中の人たちの心へ想いを植えつけるように3人は歌いかけてきた。明日の扉を空ける前にそれまでの熱狂を胸のアルバムへ刻むよう、3人はハートウォームな歌声を持って真っ直ぐに思いの丈を届けてくれた。
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The Benjaminのライブに触れてる間だけは、永遠の少年少女でいれるんだもの。何時だって青春に戻れるって素敵じゃない。
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いろんな想いを両手に抱きしめ大空へ羽ばたくように、The Benjaminはアンコールを告げる最初の歌として『SORA』を演奏。ゆっくりと、でも確実に熱を持って上がってゆくダンスロックナンバーだ。ツブク”Mashoe”マサトシの歌声が気持ちを明日へ、未来へ連れてゆく。サビでは、誰もが右手を天高く突き上げ飛び跳ねていた。すべての悲しみも喜びも引き連れ、 大勢のファンたちの想いも抱きしめながら、The Benjaminは大空へ舞い上がっていった。
「俺たちの愛する君たちへの歌です」、最期にThe Benjaminは『バーバラ』をプレゼント。一瞬にして会場を熱狂のロックンロールなパーティ会場へ塗り上げ、最期の最期まで無邪気な笑顔で場内を埋め尽くしていった。もちろんフロアーは、ぐちゃぐゃなモッシュパーティ常態だ。
でも、この熱狂こそを味わいたいんだよ。The Benjaminのライブに触れてる間だけは、永遠の少年少女でいれるんだもの。何時だって青春に戻れるって素敵じゃない。それを感じさせるThe Benjaminもまた、永遠に青春を続ける素敵なおっさんたちじゃないか!!
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そして、これからのThe Benjaminについて…。
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The Benjaminは、夏と秋に会場限定盤として作品を発売する。夏は全国各地をイベントツアーでまわることも決定。秋は、9月10日にツブク”Mashoe”マサトシの地元である宇都宮HELLODOLLYで生誕ワンマン公演とアフターバースデーパーティを実施。10月13日には、渋谷SESEOを舞台にサポートドラマーpinkyの誕生日イベントを開催。10月16日には、赤坂SO-DAを舞台にウスイ”Tacky”タクマの生誕祭をアコースティックワンマンという形で行う。11月7日のミネムラ”Miney”アキノリの誕生日には、新宿ReNYを会場にレーベルBadeggBoxの5周年イベントを開催することを発表。さらに、10月から東名阪ワンマンツアーも決定。これからのThe Benjaminの動きが楽しみになってきた。
TEXT:長澤智典
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The Benjamin Web http://thebenjamin.jp/
ミネムラ“Miney”アキノリ twitter https://twitter.com/minemuraakinori
ミネムラ“Miney”アキノリ Blog http://ameblo.jp/baddies-minemura/
ウスイ“Tacky”タクマ twitter https://twitter.com/takuma_baddies
ウスイ“Tacky”タクマ Blog http://ameblo.jp/baddies-takuma/
ツブク“Mashoe”マサトシ twitter https://twitter.com/mattsun2272
ツブク“Mashoe”マサトシ Blog http://ameblo.jp/baddies-tsubuku/
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★LIVE情報★
- The Benjamin ONEMAN SHOW TOUR2017秋
『Boy’s shock Box』
出演:The Benjamin
全公演OA:有り
2017年10月15日(日)大阪D’
2017年10月28日(土)名古屋UNLIMITS
2017年11月25日(土)渋谷STARLOUNGE
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- メンバーバースデーイベント決定!!
【Mashoe Birthday】
[LIVE]『Tsubuku 32 Festival』
[Party]『Tsubuku 32 Festival After Party』
公演日:2017年9月10日(日)
会場:宇都宮HELLODOLLY
詳しくは
http://thebenjamin.jp/schedule.php?id=276
http://thebenjamin.jp/schedule.php?id=277
【pinky Birthday】
タイトル:『pinkyのお誕生日会』
出演:The Benjamin/悠希/慎一郎&杏太/ハッチ/BIRTHDAY pinky BAND
公演日:2017年10月13日(金)
会場:渋谷DESEO
詳しくは
http://thebenjamin.jp/schedule.php?id=278
【Tacky Birthday】
The Benjamin Tacky Birthday Acoustic ONEMANSHOW
『タッキー!スッキー!アコースティック!~35の夜~』
公演日:2017年10月16日(月)
会場:赤坂SO-DA
詳しくは
http://thebenjamin.jp/schedule.php?id=276
【Miney Birthday】
BadeggBox 5周年記念イベント
『Bible-想像する未来はいつも楽しい-』
公演日:2017年11月7日(火)
会場:新宿ReNY
詳しくは
http://thebenjamin.jp/schedule.php?id=280
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- 元祖さわやか会Presents『Scramble Booby Trap 2017』
08.08(火) 仙台MACANA
出演:えんそく/マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル/
THE BLACK SWAN/怪人二十面奏/バラライカ/ramiel-ラミエル-
08.10(木) 名古屋今池3STAR
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
怪人二十面奏/ramiel-ラミエル-/万鬼隊
08.11(金祝) 名古屋今池3STAR
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
ramiel-ラミエル-/THE BLACK SWAN/コントラリエ
08.14(月) 大阪soma
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
ramiel-ラミエル-/THE BLACK SWAN/万鬼隊
08.15(火) 大阪soma
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
怪人二十面奏/バラライカ/コントラリエ
08.17(木) 福岡DRUM SON
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
怪人二十面奏/バラライカ/THE BLACK SWAN
08.17(木) 福岡DRUM SON
出演:マイナス人生オーケストラ/The Benjamin/シビレバシル
怪人二十面奏/バラライカ/ramiel-ラミエル-
08.30(水) 新宿BLAZE
出演:えんそく/THE BEETHOVEN/マイナス人生オーケストラ/シビレバシル/
The Benjamin/THE BLACK SWAN/怪人二十面奏/バラライカ/ramiel-ラミエル-
GUEST:LIPHLICH
08.31(木) 新宿BLAZE
出演:えんそく/THE BEETHOVEN/マイナス人生オーケストラ/シビレバシル/
The Benjamin/THE BLACK SWAN/怪人二十面奏/バラライカ/ramiel-ラミエル- …and more
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- 他、ライブ情報
2017.06.10 (Sat) 川崎セルビアンナイト
2017.06.18 (Sun) 赤坂SO-DA ※タッキー、マシューのみ出演
2017.06.23 (Fri) 名古屋ハートランド
2017.06.24 (Sat) 松本ALECX
2017.06.28 (Wed) 大塚Deepa
2017.06.29 (Thu) 渋谷REX
2017.07.07 (Fri) 池袋EDGE
2017.07.07 (Fri) 池袋EDGE
2017.07.11 (Tue) SHIBUYA DESEO
2017.07.14 (Fri) 池袋EDGE ※Mashoeのみ出演
2017.07.15 (Sat) 大阪Paradigm
2017.07.16 (Sun) 名古屋HOLIDAY NEXT
2017.07.21 (Fri) 横浜BAYSIS ※アコースティック公演
2017.07.29 (Sat) TSUTAYA O-EAST
2017.08.05 (Sat) 札幌KRAPS HALL
2017.08.06 (Sun) 札幌KRAPS HALL
2017.09.02 (Sat) 渋谷REX
2017年06月06日 (火)
【ライヴレポート】<THE BEETHOVEN 4th Anniversary ONEMAN「Classical×Circus」>2017年5月31日@TSUTAYA O-WEST!
REPORT - 15:21:46
コンセプトシングル『CIRCUS CIRCUS』を手にスタートした全国ツアー、そのファイナル公演でありバンドの初ライブの日に当たる5月31日に、THE BEETHOVENはTSUTAYA O-WESTの舞台に立っていた。『THE BEETHOVEN 4th Anniversary ONEMAN「Classical×Circus」』と題し、彼らは4年間の歩みを、この日の舞台に描き出そうとしていた。
そこは、一夜だけ姿を現したサーカス小屋のよう。場内には、物憂げなワルツが流れ続けている。これから始まる物語は、胸に痛み突き刺す刹那の風景なのか、それとも、日常を忘れた喧騒をお腹いっぱいに味わえる宴の場なのか…。それは開けてみるまでのお楽しみに、今はしておこう。
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さぁ、今宵のサーカスの幕開けだ。
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シングル『CIRCUS CIRCUS』に綴った物語を繋げるように流れだした、切々とした調べ。一転、壮麗な音を奏でるやメンバーが姿を現した。場内へ広がる黄色い嬌声…。
福助。の歪みを上げたギターの旋律が合図だった、重厚な音が場内を支配すると同時に、楽曲は『The Greatest Party』へ。これから始まる物語へ向け、THE BEETHOVENは荘厳な音物語を突き付け、訪れた観客たちの意識を臨戦態勢へ備えさせてゆく。次第に唸りを上げる演奏、何時しか場内は、その場で大きく飛び跳ねる観客たちの姿が支配していた。
さぁ、サーカスの幕開けだ。『Sorrow The CLOWN』を合図に、THE BEETHOVENが設えた幻夢な宴が始まった。ズシッと染み込む重量感を抱いた音が、身体を痛心地好く刺激してゆく。マコトの歌をリードに、誰もが今宵のサーカス小屋の演目に嬉しい期待を寄せていた。
序盤を彩る演目は、常に闇を抱えていた。現世を忘れろと言わんばかりに『Burlesque Script』か場内中へ響き渡る。背負った心の痛みを、彼らは熱した音を通し溶かしてゆく?!。いや、もっともっと色濃く塗りたくってゆくようにさえ、この時点では思えていた…。
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小屋へ訪れた人たちを彼らは演目を担う最高のキャストに変えてゆく。これは、参加型のサーカスだ。
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「今宵は、サーカスへようこそ。今日は穏やかな気持ちのもと、始動したTSUTAYA O-WESTの場で4周年を迎えることが出来ました。最後までサーカスを楽しんでいってください」(マコト)
マコトの言葉を合図に、次の演目へ。激しいギターの音が炸裂すると同時に、楽曲は嵐を巻き起こすように重く轟きだした。ザクザクとした音を突き付け、『騒乱カオティックシンフォニー』が触れた人たちの意識の螺子を歪ませてゆく。ここから猛り狂うんだとけしかけるように、THE BEETHOVENは早くも牙を剥いて襲いかかってきた。
アラビアンな世界へ誘うように鳴り響くミネムラアキノリのギターの旋律。妖しい毒牙へ犯され、徐々に身体が熱を帯びてゆく。流れだしたのが『メドゥーサ』だ。毒が身体中を駆け巡り出すと同時に、演奏も一気に速度を上げだした。妖しい色香に冒され、熱に浮かされたよう意識が混沌してゆく。火照った身体の疼きを、今は5人へ心地好く預けていたい。
華やかな宴へ誘うように、デジタルな音が場内を飛び交ってゆく。マコトの叫びを合図に、演奏は激烈ダンスロックな『L・S・L・G』へ。激しく躍動する音に身を預け、身体を揺らそうじゃないか。THE BEETHOVENは妖しい光渦巻く奈落のパーティ会場へ観客たちを引きずり込んでゆく。だったら一緒に堕ちて騒ごうじゃない。意識をトリップさせるダンスナンバーへ脳味噌蕩けさせ酔いしれようじゃないか。
奈落の宴は続いてゆく。いや、混濁し始めた意識がどんどん幻夢に惑わされていく。福助。の歪むギター旋律の上で、マコトはファルセット声を響かせていた。心地好く走り出した演奏。誰もが幻想トリップナンバー『Fragment of Resplendent』へ飛び乗り、微睡みながら心地好く身体を揺らしていた。とても気持ちを蕩けさせる歌と演奏だ。感覚がどんどん真っ白に弾けてゆく。音楽でトリップするとは、こういう恍惚な感情のことを言うのだろう。
さぁ、ここからが壮大な演目の幕開けだ。猛獣を引き連れ場内を行進するように『MiND Theater』が流れだした。気持ちをはしゃがせる演奏に導かれ、何時しか観客たちもTHE BEETHOVENが導いたパレードに参加していた。動物や演者たちと一緒にパレードへ繰り出し、今宵のパーティを無邪気な笑顔で楽しんでいた。そう、これは参加型のサーカスだ。この小屋へ訪れた人たちも、彼らは演目を担う最高のキャストに変えてゆく。
パレードは、まだまだ続く。ウキウキと胸を弾ませる『LazyLady』に身を預け、一緒に踊ろうじゃないか。ともに現世を忘れ、この空間に現れた楽園の中、ともに騒ぎ続けよう。ニヤニヤとした笑顔が止まらない、軽快に弾む演奏に刺激された身体の疼きを止めたくはない。
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このサーカスは、嬉しい眩暈を覚えさせる。不思議な狂熱のサーカスに魅せられ、何時しか意識の螺子は完全に狂っていた。
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「4周年楽しんでます、ありがとう。ツアーを通してバンドの絆も深まりました。SHIBUYA O-WESTでスタートして4年、こんな大切な日にふたたびここでワンマンが出来るのは本当にありがたいことだと思います。もっともっと盛り上がっていくのでついてきてくれますか!!」(マコト)
後半の演目は、マコトと観客たちの声の掛け合いからスタート。場内を怪しい桃源郷へ塗り変えようと、THE BEETHOVENは『BLACK』を突き付けた。「YEAH OH!」「OH YEAH!!」のやり取りを続けながら、彼らは、観客たちの熱い感情を引きずり出してゆく。
マコトの絶叫を合図に演奏は『モノローグ-my heart-』へ。鮮やかな輝きを放ち進む演奏。その華やかな空気とマコトの煽りに導かれ、ずっとずっと心地好く身体を揺らしていたかった。ふたたび会場中を巻き込み産まれたパレート。気持ちを高ぶらせる演奏に刺激を受け、誰もが熱くステップを踏み続けていた。
「もっとイケるだろう!!」、煽るマコトの声が引き金だった。解放感満載な『Wounderful World』が熱く激しく駆けだしたとたん、今宵のサーカスへ華やかな熱狂の花を添えるように、会場中の人たちが手バンやへドバンをしながら暴れだした。。
華やかでカラフルなパーティへさらに熱を注ぐよう、THE BEETHOVENは感情のストッパーを破壊する激烈ナンバー『激パレ』をぶつけてきた。全身を思いきり震わせ暴れないことには、高ぶった感情を放熱しきるなんて不可能だ。暴れ狂え、それが今宵のサーカスを楽しむ最高のスパイスだ。
「声、出していけ!!」、ダークてラウドな衝撃が身体中をハンマーで叩くように刺激してゆく。『”全部間違いなんだ、答えなど何処にも無い。”』が暴れ狂えと煽りだす。誰もが右拳を突き上げ、頭を振り乱し、スペクタクルな熱狂の演目へ共に参加していた。みずからも意識を興奮と一緒にトリップさせてこそ、この演目が成立すると言わんばかりに。
興奮と恍惚を何度も輪廻させるように、最後にTHE BEETHOVENは『輪廻LINE』を演奏。眩暈を覚えるように意識がどんどん堕ちてゆく。いや、混沌としながらも恍惚に導かれ昇天してゆく気分だ。このサーカスは、嬉しい眩暈を覚えさせる。不思議な狂熱のサーカスに魅せられ、何時しか意識の螺子は完全に狂っていた。その歪んだ興奮が、たまらなく心地好かったんだ。
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集まったエリーゼ(ファン)たちと心と心でハグしながら、5人はあふれる想いを歌い奏で、サーカスの幕を閉じていった。
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THE BEETHOVENは9月13日にYURAサマの●歳の誕生日を祝うバースデーライブを池袋サイバーで行うことを発表。マコトとYURAサマの戯れたトークに続き、アンコールでTHE BEETHOVENは『エリーゼ』を披露。
ドラマチックで華やかな三拍子の演奏の上で、支えてくれる愛しき人たちへの想いをマコトは暖かく歌いかけてきた。集まったエリーゼ(ファン)たちと心と心でハグしながら、5人はあふれる想いを歌い奏で、サーカスの幕を閉じていった。
この日は、ライブ後にOUTSTORE EVENTという形を取り、BRAND Xの矢田康平店長を迎えトークライブを行った。内容は、観た人だけの特典にしておこう。
トークライブ後には、-PREMIUM ENCORE-を実施。披露したのが、5人メンバーになって初めて形にした『奏想曲』。刹那で耽美で妖しく華激さを抱いたこの曲こそ、まさにザ・ヴィジュアル系ナンバーだ。最後にTHE BEETHOVENはゴシックシンフォニア/躍動メロウな『心臓』を演奏し熱狂を描き、今宵のサーカスの宴を閉じていった。
TEXT:長澤智典
THE BEETHOVEN Web