2017年06月16日 (金)
【ライヴレポート】<SUGIZO vs INORAN PRESENTS BEST BOUT~L2/5~>6月11日(日)ZeppTokyo
REPORT - 16:09:05LUNA SEAの双璧ギタリスト、SUGIZOとINORANのソロ・プロジェクト同士の国内外対バンツアー<SUGIZO vs INORAN PRESENTS BEST BOUT~L2/5~>。
その内、<JAPAN Leg>と名付けられた日本国内編のファイナル公演が、6月11日(日)、ZeppTokyoにて行われた。
この対バン企画の初回は、2016年6月9日“ロックの日”に単発公演としてZepp DiverCityで実施。
今年は同日に大阪・なんばHatchでツアー初日を飾り、この東京公演は通算第3回戦の“名勝負”となる。
定刻を10分ほど過ぎた18:10、開演を待つ観客が鳴らす手拍子の中、紗幕越しのステージ向かって右側にSUGIZOのシルエットが浮かび上がる。
ヴァイオリンを一弾きするごとに「SUGIZO!」コールが起き、投影された円形の紋様が幕上で回転し始め、リズム隊が加わった。
対する左側には低いポジションでギターを構えているINORANのシルエットが出現し、ヘヴィーなロック・リフを掻き鳴らす。
背後には森の樹々や水面の波紋といったイメージ映像が映し出され、音を重ね合う2人のシルエットは、大きく手前に迫ったり奥まって小さくなったりを繰り返し、まるで影絵の世界に入り込んだような摩訶不思議な情景を立ち上げる。
長いセッションの後幕が振り下ろされ全貌が明らかになると、青い光が広がり、ほどなくして音がピタリと停止。
対戦であることを忘れるほどに美しい調和を見せたオープニング・セッションだった。
大阪公演とは順番が逆になり、この日の先攻はSUGIZO。
オープニング・セッションの余韻からなだらかにSEへと繋げ、MaZDA(プログラミング&キーボード)の操作でエレクトロニック・ビートが脈打ち始めると、SUGIZOは両手を優雅に広げて姿を現した。
「“BEST BOUT”へようこそ! INORANセレブのNO NAME?(INORANファンの呼称)の皆さん、SUGIZOです、よろしくお願いします。SUIZOセレブのSOUL’S MATE(SUGIZOファンの呼称)の皆さん、SUGIZOです」との挨拶に、ドッと笑いが起きる。
“セレブ”というのは、去る5月29日(月)に日本武道館で行われたLUNA SEA結成記念28周年ライヴを報じるニュース字幕で、ファンの呼称“SLAVE”を“セレブ”と誤記されて話題となった事案がネタ元なのである。
「憎っくき、そして愛しきINORANのためにこの会場を温めたいと思いますので、よろしく」と言葉を続け、ピンと右手を高く掲げると、瞬時に1曲目「IRA」に向けて神経を集中。
この曲を含め、セットリストの過半数を占めたのは、電子音楽を徹底追求した最新アルバム『音』からの楽曲群。
その他、サイケトランスやテクノ、ファンクなど様々なジャンルを織り込んだダンスミュージックで全編をまとめあげ、歌わず語らず、VJ・ZAKROCKが繰り出す映像と照明を効果的に組み合わせながらノンストップでめくるめく音世界を立ち上げていく。
「IRA」に話を戻すと、モノクロの電子的な波形が映し出され、ストロボライトが激しく明滅する舞台背景。強靭で鋭いインダストリアル・ビートに乗せてSUGIZOのギターは雄叫びを上げる。
時には、リボンコントローラーなるライトセーバーのような透明なバーでモジュラー・シンセを操作。
両手を悠然と広げ、魔導士のように観客をアジテートする。
緊迫感が頂点まで達すると、「TELL ME WHY NOT PSYCHEDELIA?」ではカラフルなライティングでムードを一変。
ギターリフのキレ味は鋭く、寸分の狂いなく緻密である。
「FATIMA」では光が差し込む海の映像を背後に、SUGIZO本人も照明に青く染められ、会場は一気にひんやりとした空気感に。
SUGIZOの艶やかなヴァイオリンは切なげに揺らぎ、4人のベリーダンサーが艶めかしく身を揺らす映像とシンクロした。
左右からスモークが噴出すると、背後には腐敗した女神像が一面に映し出され、複雑な拍子と銃弾のような激しいドラミングが切迫感漲る「Lux Aeterna」へ。
社会情勢や政治に対する憤怒が抽象的に表現されたこの曲。
何度か挟まれるギターアルペジオの静謐なパートは、苦悩するSUGIZOの心の揺らぎを表わしているかのようだ。
空爆や原発の映像、無垢な眼差しで真っ直ぐにこちらを見つめる戦地の子どもたちの写真を背後に、悲鳴を上げるかのようにギターを掻き毟るSUGIZO。
音楽と映像とSUGIZOの佇まい、すべてが一体となって強いメッセージが伝わって来るインスタレーションアートを観ているように思えた。
両手を合わせ、天を仰ぎ祈るような姿を見せた後、「Decaying」では激情を炸裂させる。komaki(Dr)のドラムはタイトかつ身体性が高くパワフルだ。よしうらけんじ(パーカッション)がグラインダーで火花を豪快に散らす様は壮観で、フロアからは大歓声が湧き起こった。
SUGIZOは頭を激しく振りながら黙々とギターノイズを掻き鳴らし、大きく両脚を広げて仁王立ちするとネックを高く掲げて仰け反る。
音圧が頂点まで高まったところで、真っ赤なライトが白い閃光へと切り替わり、「禊」へ。
呼吸と間の取り方が複雑なこの曲は、聴いているこちら側も息を詰め、バンドに巻き込まれていくようなスリルに満ちている。
よしうらがセンターに出て来てジャンベを叩く場面も楽しく、SUGIZOも自ら頭上ハンドクラップを誘って観客との一体感を強めていった。
締め括りは、SUGIZOのライヴには欠かせない「DO‐FUNK DANCE」。
小気味よいギター・カッティングを絶え間なく繰り出しながら心地よさげに身を揺らし、ステージを左へ右へとダッシュして勇ましくプレイする。
痛快なリフを掻き鳴らしスッとネックに手を滑らせて音を止めると、センターへと戻ってエフェクティヴでシンセ的なギターフレーズを奏でた。
リズム、音の抜き差し、音色のチョイスと1曲の中で様々な変化を見せ、起伏に富んだ魅惑の世界に惹き込んで行く、圧巻のパフォーマンスだった。
スタンドマイクを引き寄せ、「最高でした! SUGIZOでした」と挨拶するとバンドメンバーを紹介。「皆、本当にどうもありがとう」と感謝を述べ、「次はINORANを最高に盛り上げてください。いいですね? 愛してます!」と述べ、メンバー一列に並んで深く礼をしてステージを去った。
「Hey,Tokyo! Are you ready? 飛ばして行こうぜ!」。
テンションから何から、後攻のINORANはすべてがSUGIZOと異なっていた。左右からスモークが勢いよく吹き出し、疾走感漲るロックナンバー「grace and glory」を放つと、フロアは拳を突き上げて盛り上がる。
ギターを掻き鳴らしパワフルな歌声を響かせるINORANは、間奏で前へと歩み出てモニター足を掛け、フロアを見渡して顔をほころばせた。
最新アルバムの表題曲であり訴求力抜群のアンセム「Thank you」では、左右にステップを踏みリズムを取りながら、時にはハンドモーションも交えて全身で語り掛けるような真っ直ぐな歌を届ける。
迷いを感じさせない、力強い表現はこちらの胸にストレートに飛び込み、沁み込んでくる。
「Get a feeling」では自ら手拍子を先導し、シンプルな8ビートの骨太なロックを鳴らしていた。
「Hey,Tokyo! 会いたかったです! “BEST BOUT 2017”へ、ようこそ。皆来てくれてありがとう!」とまずは挨拶。
3公演目にして初の後攻であることに触れ、「どうやって攻撃しようかな?と思って横で見てました。兄貴のあのすごいステージに負けないようにしようと思ってます。それには皆の力が必要です!」と語り掛け、「Awaking in myself」をしっとりとスタートした。
やがて曲調はアッパーに転じ、INORANもu;zo(Ba)もジャンプを繰り返しながらアグレッシヴに歌い奏でていく。
直球のロックを連打した後に披露したのは、ヒップホップ、クラブミュージックの要素を取り入れ、ラップ調のメロディーラインを持つ「2Limes」。
ゴリッとした質感のグルーヴィーなサウンドが腹に響き、Yukio Murata(G/my way my love)が弓で弦をこするギターソロもインパクト絶大。
INORANワールドに酔いしれた観客は大拍手を送った。
「すげぇ今、素敵な笑顔してるよ?」とフロアを見渡したINORANは、「俺とSUGIZOの兄貴…」と語り始めると、「“SUGIZOの兄貴”って(言い方)、おかしいね?(笑)。SUGIZO先生? SUGI様? SGZ? SUGIZO系?」としっくり来る呼び名を探りつつ、「気持ちいいです!」と笑顔。
「ここでちょっと呼んじゃうよ?」と観客と共に「SUGIZO!」と大きな声で呼び込むと、SUGIZOはジークンドーの構えをして威嚇しながら登場。
しかしすぐに大きく腕を広げ、INORANとハグを交わした。
SUGIZOはこのイベントを「ライフワークみたいになってきた」と評し、来年以降の展望をほのめかすと、「今日次第だな。だって、今日国内最後だもん」とINORAN。
SUGIZOが「君ら次第で永遠に日本最後になるかも(笑)」とSッ気を覗かせると、INORANはすかさず「ひどっ!(笑)」とツッコみ、息の合ったところを見せた。
SUGIZOが「この中にRYU(ICHI/LUNA SEA Vo.)セレブいますか?」 「J(同ベース)セレブいる?」 INORAN「真矢(同ドラム)セレブは? u;zoセレブは?」と点呼を取ってセレブネタをここでも繰り返し、会場を沸かせた。
INORANが「せっかく俺らのライヴに来たんだから、美しい景色を見せてくれよ!」と呼び掛け、SUGIZOを交えて「Beautiful Now」をセッションした。
INORANはセンターで凛と真っ直ぐに立ち、コードを掻き鳴らしながら熱く歌唱。
SUGIZOはMurataとINORANの間に立ち、絶妙なアーム使いでまろやかな響きを生み出し、楽曲に夢幻の美を加えた。
間奏で2人は向き合い、共に頭を激しく振りながらプレイ。
終盤ではINORANの背後からSUGIZOが身を寄せ、首元にキスをしようとするようなアクションも見せ、親しい“兄弟”ぶりを見せつけた。
「スペシャル、スペシャル、スペシャル・ギタリスト、SUGIZOでした!」とINORANは最大級の賛辞を送ると、SUGIZOはINORANを正面から抱き、礼をしてステージを後にした。
上昇したボルテージのまま「Rightaway」へと雪崩れ込むと、INORANのヴォーカルは一層自由度を増していく。
ある時は鼻に抜けるような艶っぽく、またある時は突き放すようにクールに。
七変化する声色が新鮮だ。
観客に歌を委ねる場面も多く、笑顔のINORANは手招きをしたリ耳に手を当ててファンの歌声を聴いたりと、実に生き生きと楽しそうだった。
いよいよラストが近付く中、「Get Raid」では男女でフレーズを分けたコール&レスポンスをRYO YAMAGATA(Dr)の叩くイントロに乗せて練習。
「もっと腹から声出せよ!」「今日という日を最高の1日にしてくれ!」とINORANは積極的な参加を求め、それにフロアがしっかりと応えるものだから、会場の熱気はうなぎのぼりに上昇していく。
いよいよ曲をスタートすると、INORANは激しく左右に頭を振り、アスリートのような俊敏性を感じさせるステップでリズムを取り、熱く歌い奏でていった。
「ライヴは楽しいのう。ずっとこの場所にいたいのう」と名残惜しそうに語り始めると、「SUGIZOも俺もソロデビュー20周年の年です。記念だから、なんかやるよね。やりたいよね? 皆と一緒にいたいよね?」と期待感を煽る。
「ライヴやるためには音源がなきゃダメだよね?」との言葉から、8月23日(水)に2枚組セルフカバーアルバムをリリースすること、既に発表されている9月29日(金)の恒例バースデーライヴに加え、ツアーが決まったことなどをアナウンス。
割れんばかりの大きな拍手と歓声が沸き起こった。
「楽しそうでしょ、今年? 俺も待ち遠しいです」との言葉に続き、セルフカバーアルバムにも収録予定でライヴ定番曲の「raize」を披露。悲しみがあれば喜びも強くなる、と歌うフレーズの説得力は年々増すばかりであり、20周年という節目を迎える今年は特別な響きを持っていた。
最後は「皆で一つになろう!」と呼び掛けて「All We Are」を放ち、全員で声を合わせる。
フロアに歌を委ねる時も、INORANはオフマイクで大きく口を開けて必ず共に歌っていたのが印象深かった。
生命力溢れる歌と演奏、観客の放つエネルギー、それらすべてが混ざり合ったあの空間は、「またここに戻ってきたい」と願わずにはいられない熱さ、幸福感があった。
「最高に気持ち良かったよ!」と眩しい笑顔を見せたINORANは、メンバー紹介し、4人で肩を組んで挨拶。音楽を鳴らすこと、その場で人と熱を共有することでしか体感でしか見えない景色を味わわせてくれるステージだった。
フィナーレでは、SUGIZOとINORANがステージに再び現れ、まずは記念撮影。
全メンバーを呼び込んで再び挨拶した。
SUGIZOは「すごく良かったよね? 素晴らしかったので、皆のせいで永遠に最後の“BEST BOUT”ということはなくなりました(笑)」と冗談めかす。
INORANが「来年も6月9日に会おうぜ!」と叫ぶと、SUGIZOは「ダメ(笑)! LUNA SEA(の活動)があるかも。あと、これ(Xのジェスチャー)が入って来るかも」と慌てて制しつつ、「でも、何を差し置いても6月9日は“BEST BOUT”だね」とこのイベントへの愛を示した。
「同じバンドで同じギターで対バンできて…ホント、やってよかった!」とINORANが感慨深そうに語り、スタッフ、メンバーへの感謝を述べると、SUGIZOは「そしてみんな、最高でした! 皆でつくりあげた“BEST BOUT”です」と観客を含め全員に感謝を述べた。
2バンドの全メンバーが一堂に会し揃ってお辞儀し、最後はSUGIZOとINORANが2人で残り、深く礼。約3時間に及ぶ“闘い”は終結した。
2016年の初回以上にSUGIZO、INORANの音世界はそれぞれの独自性を一層深く極め、輪郭が更に際立っていたからこそ、この勝負は一層対比が鮮やかで豊かな内容となった。
アウトプットの形態、表現のベクトルは違うが、エネルギー量は同等だからこそ拮抗した熱い闘いが可能となる。
その事実に、2人がソロ活動20周年という長い歴史で培ってきたものを思うと同時に、この全く異なる個性を持つ2人が属し、高次の融合を果たしているLUNA SEAというバンドの凄みを再認識した夜でもあった。
6月17日(土)・18日(日/追加公演)は香港、6月24日(土)にはシンガポールで公演する<ASIA Leg>を残す本ツアー。
2人が示唆した来年以降の展開も期待しながら、このイベントがどんな進化を遂げていくのか、見守っていきたい。
取材・文/大前多恵
写真/Keiko TANABE
2017年06月13日 (火)
【ライヴレポート】<ギャロ 単独公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS-DIAVOLO-』>2017年6月7日、渋谷CHELSEA HOTEL!「このシーンを変えていきたいと思ってる」
REPORT - 00:26:192017年6月7日、渋谷CHELSEA HOTELにてギャロの単独公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS-DIAVOLO-』が開催された。開演前、待ち遠しそうに黒い雌鶏たち(ファンの総称)が銀の匙で皿をカチカチと打ち鳴らしていた。
やがて、ランタンを手にしたメンバーが登場。「腹減ったなぁ!」というジョジョ(Vo.)のシャウトから『夢魔-INCUBUS-』へ。他のメンバーによるコーラスが、妖婉さの中に勇ましさを感じられる。この日は動画撮影可の曲が盛り込まれた。ジョジョが「盗撮可」と筆で書かれた半紙をかかげると、スマホで撮影を始める黒い雌鶏たち。その後のMCでジョジョはこの動画撮影可について「初の試みだからどうしたらいいのか分からなかったけど新鮮でした。ちゃんとビューティープラス(画像編集アプリ)で撮って修正した?」と笑いを誘ったのだった。
怪しげでありつつ心を鷲掴みにされるレトロなメロディに、フロア全体がギャロの世界観に染め上げられていく。体内にズシズシと響くベースラインで始まったのは『死神-THANATOS-』。クラっと目眩を覚るようなアダルトさに身が悶える。「踊るよ!」そうジョジョが声をかけると黒い雌鶏たちはゆらゆらと怪しく舞った。そしてサビではモッシュでぐちゃぐちゃに。何でもアリの夜会に舞い込んでしまったようだ。
コーラスやツインボーカルの曲が多いギャロ。ジョジョのカラッとしつつもエロチシズムを含んだ声と、カエデ(Dr.)の透明感のある高音ボイスが絡まり合って溶けていく様は一瞬にして鼓膜がとろけてしまいそうだ。
「恋の呪文を唱えましょう」 ジョジョの呼びかけで『夢魔-SUCCUBUS-』へ。ゆったりとしたコーラスのイントロから一転、Aメロで高音のシャウトとデスボイスを交互に使い分けるジョジョ。フロアはさらにヒートアップし、ジョジョはフロアに降りてモッシュに参加。動画撮影可能な曲であったため、向けられたスマホにポーズを決めていた。一斉にスマホを掲げるフロアは、普段のライブでは見られない少し異様な光景であった。
激しいナンバーが続き、このまま突っ走っていくのかと思いきや、『魔王–贖罪–』では哀愁漂うギターの旋律に胸がしめつけられそうになった。続いて『黒鶏式葬送曲第壱番–ドウベ–』では、スコップを肩にかついで目をむき、ギラつくルージュがたっぷり塗られた唇でねっとりと歌い上げるジョジョ。ワジョウ(Gt.)はクルクルと回るコミカルな表情で飛び跳ねる姿を見せてくれた。そして、ノヴ(Gt.)のうねるギターとアンディの低音が特徴的な『魔王–屠星–』という完璧な流れだ。フロアは怪しさと激しさが織りなす楽曲の渦に飲まれていった。
「まだまだ気合い足りねーだろ!」 ジョジョの煽りに黒い雌鶏たちが答える。『淫魔-BELPHEGOR-』のメロディアスなイントロで黒い雌鶏たちが一斉に匙で皿を叩く音が響く。「札束が舞い散る」という歌詞の通り、熱気あふれるフロアに札束が舞うような錯覚を覚えそうだ。そして、ホラー映画に出てきそうな古い洋館がイメージされる『魔王–闇詩–』へと続く。こちらもギャロの香りがプンプンだ。ライブもいよいよ後半戦。なんと、あまりの激しさに衣装のパンツが破れてしまったジョジョ。それも気にせずに、さらに激しさを増すパフォーマンスを繰り広げていった。
『蚯蚓』ではジョジョが「力の限り思いっきり暴れてください、いいか!?」と、左右からぶつかり合うモッシュに誘導。しかし、それだけでは飽き足らなかったのか、自らフロアに降り、ジョジョを中心とするサークルモッシュへと発展した。ジョジョのやんちゃな笑みに黒い雌鶏たちもつられて笑顔になる。
「みんなの前で演奏できるのはとても幸せだと思うので、これからもよろしく」「今日も生きていて良かったなと思います。ここにいる全員のおかげです。ありがとう」MCのたびにそう、何度も感謝を述べるジョジョの姿が印象的だった。
また、『神風型駆逐艦・闇風』の最中に突然始まったジョジョの誕生日のお祝い。ノヴがバースデーソングをギターで奏で、フロアからも歌声が響く。突然の出来事に「油断してました」と、はにかむジョジョ。そこに『神風型駆逐艦・闇風』の歌詞のごとく「お食事の時間です♪」と、届いたのはサンドイッチとテキーラ。キュウリが嫌いだというジョジョのため、キュウリの入っていないサンドイッチだそう。
「お食事の時間です♪」のコールに合わせ、ジョジョはテキーラを一気した。飲み干すと他のメンバーと黒い雌鶏たちから暖かい拍手と声援が沸き起こった。
気を取り直し、再度『神風型駆逐艦・闇風』の続きへ。カエデがギターを弾き始めてアンディがドラムを叩いていたり、ワジョウがフロアに降りてきてモッシュで圧し潰されそうになったりと、フロアはお祭り騒ぎだ。ワジョウの小柄な体はあっという間にはモッシュに巻き込まれ「苦しいです」と言いながらも、とてもうれしそうだ。ステージとフロアとの間に強固な一体感を感じられた。
あっという間にラスト。明るいメロディラインの『禁句』は短い曲ではあるが、ステージもフロアも爽快感に包まれた。「愛してます、ありがとう!」ジョジョは最後まで感謝の言葉を述べ続けた。
END SEの『嬲魔-BELIAL-』が流れる中、カエデは「我ながら最高のバンドだと思います!」と、清々しい笑顔で堂々と宣言。ジョジョは「最近、目当てのバンドが終わったら帰る人いっぱいいるじゃん? そういうの良くないと思うので、みんなは目当てのバンドが終わっても見て帰ってくださいね。偽善者とかではなく、
から」 その人情味に満ちた言葉に黒い雌鶏たちも素直に返事をする。
むせ返るほどに濃いギャロの世界観で埋め尽くされ、圧倒された空間だった。そして、ライブが終盤に近付くにつれ、ギャロと黒い雌鶏たちの結束力を魅せられた2時間でもあった。古き良きヴィジュアル系の姿、それがギャロのステージには確かにある。
TEXT:姫野ケイ
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【セットリスト】
1.夢魔-INCUBUS-
2.大日本黒鶏主義者聯盟行進曲嬰ハ短調
3.死神-THANATOS-
4.東京破廉恥劇場–ヱデン–
5.凶魔-BEHEMOTH-
6.殲魔-ZIZ-
7.夢魔-SUCCUBUS-
-MC-
8.獄魔-ASTAROTH-
9.魔王–贖罪–
10.黒鶏式葬送曲第壱番–ドウベ–
11.魔王–屠星–
12.姦魔-LEVIATHAN-
13.嬲魔-BELIAL-
14.眠神-HYPNOS-
15.淫魔-BELPHEGOR-
16.魔王–闇詩–
-MC-
17.独奏
18.蚯蚓
19.葬魔-LUCIFER-
20.畸形
21.夢葬
22.神風型駆逐艦・闇風
23.禁句
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■ギャロ単独公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS-ACUSTICO-』
ノヴ生誕祝賀公演
平成29年07月03日(月)渋谷ラママ
開場:18時30分 / 開演:19時00分
前売:特別入場券 5000円
一般入場券 3000円(イープラス)当日:3500円※ドリンク代別途
※ドレスコード:正装
★出演★ギャロ
★入場券★
壱.:特別入場券:5000円 ※完売御礼
弐.:平成29年5月13日(日)~イープラス (整理番号B001-) ※発売中
★『SHIBUYA BLACK CIRCUS-ACUSTICO-』★
※ギャロの楽曲をアコースティックで御届け致します
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■ギャロ単独公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS-NERO-』
平成29年07月16日(日)渋谷プラグ
開場:17時30分 / 開演:18時00分
前売:3500円 / 当日:4000円 ※ドリンク代別途
★出演★ギャロ
友情出演:ロャギ
★入場券★
壱.:平成29年05月20日(土)~ イープラス (整理番号A001-) ※発売中
★特別企画★
当日の演奏曲に加える楽曲リクエスト企画を開催致します
<投票項>
※投票受付期間は平成29年06月01日~06月30日迄
※1端末につき、1回投票可能です
※1回の投票につき、5曲まで御選び頂けます
※『夢宴』『NERO』収録曲以外が対象となります
★ロロロのロャギ★
Vo.目玉おワじ
Gt.ぬりカエ
Gt.ジョジョジョのジョ太郎
Ba.ノヴ男
Dr.アンかけ婆
★『SHIBUYA BLACK CIRCUS-NERO-』★
※シングル『夢宴』アルバム『NERO』収録曲が中心の公演と為ります
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■ギャロ無料単独公演『SHIBUYA BLACK CIRCUS-RINASCIMENTO-』
平成29年08月02日(水)渋谷オークレスト
開場:18時00分 / 開演:18時30分
前売:0円 / 当日:0円 ※ドリンク代別途
※特別入場券を御持ちの御客様は黒鶏式総練習(公開リハーサル)に御招待致します
★出演★ギャロ
★入場券★
壱.:特別入場券:3500円
平成29年06月08日(木)23時00分~06月18日(日)23時00分
ギャロ公式通販店『鶏越百貨店』にて販売
<鶏越百貨店【入場券御申込専用】> (整理番号A001-)
・御購入については入場券御申込専用頁を御覧下さいませ ※発売中 残少
弐.:平成29年06月05日(月)~ギャロ物販席にて配布開始 (整理番号B-)
◾︎配布箇所:ギャロ物販席 / 渋谷オークレスト
参.:ウェブチケット
※無料招待画像を受付にて御提示頂きます
※無料招待画像はギャロ公式頁、及び公式ブログやツイッターでも配布致します
※画像を保存して当日入場の際にご呈示ください
※入場はA→B→ウェブチケットの順となります
※二次配布も可能です
★黒鶏式総練習(公開リハーサル)★
※公演当日15時30分頃より開始予定
※15時00分頃よりスタッフの案内で整列、御入場頂きます
★特別企画★
・黒鶏式公演撮影(動画)
※公演中、指定の曲のみ撮影可
※SNS投稿可(ハッシュタグに #ギャロ 必須)
★『SHIBUYA BLACK CIRCUS-RINASCIMENTO-』★
※シングル『無題』『ALICE IN WORLD`S END』ミニアルバム『東京シンデレラ』『東京破廉恥大サーカス –新世界–』『黒鶏論 -NEO JAPANESQUE BEAUTY AND DESTROY-』収録曲が中心の公演と為ります
★ギャロ Official HP★
2017年06月09日 (金)
【ライヴレポート】6月1日 高田馬場AREA<Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live「ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~>★with 芥 篇★
REPORT - 13:58:05あれから1年の歳月が経過。ちょうど1年前も、Soan プロジェクトは高田馬場AREAの舞台に立っていた。あのときもSoan プロジェクトは、手鞠と芥、2人のヴォーカリストを軸に据えた2つのスタイルで、Soanの意識の中に渦巻く「静と動の衝動」を音楽を介し伝えてきた。
この1年間の歩みの中Soan プロジェクトは、Soanプロジェクトwith芥『慟哭を鼓動として道とする音』/Soanプロジェクトwith手鞠『静謐を制し征する音』と2枚のミニアルバムをリリース。東名阪を舞台にした全国ワンマンツアーも重ねてきた。その歩みの一つの集大成として。そして、未来へ続く道を示そうと、Soan プロジェクトは6月1日に高田馬場AREAを舞台に「Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live「ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~」を開催した。
この日はSoan自身の誕生日も祝いつつ、静と動を描いた2部構成で実施。静かなる心の衝動を描いたSoanプロジェクト with 手鞠に続く、躍動的な物語をSoanプロジェクト with 芥が場内に描きだした。
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Soanプロジェクト with 芥
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場内へ轟く勇壮な調べ。最初の一音が流れたその中へは凄まじい気が詰め込まれていた。それまでの静謐な空間へ情熱の炎が一気に沸き立つよう、Soanプロジェクト with 芥のライブは『不確かな箱庭』からスタート。荒ぶる音の波が次々と襲いかかってゆく。怒りにも似たその音に触発され、観客たちも拳を高く振りかざし、舞台上へ熱をぶつけだした。祈るように叫び声を突き付けてゆく芥。雄々しい芥の歌声は、今宵のライブが凄まじい破壊力を持ってせまってゆくことを知らしめていた。
身体を大きく揺さぶる熱狂のダンスロックが炸裂。躍動するビートに飛び乗り、思いきり跳ね続けていたい。暴れ狂わずにいれない。Soanプロジェクト with 芥流ダンスナンバー『薄紅は舞い散り寂光に消える』に刺激され、会場は暴れ狂う観客たちにより赤い熱狂の色に染め上がっていた。
Shunのギターに導かれ駆けだした演奏。観客たちを煽り続ける芥。火照った感情を、もっともっと高めたい。限界はまだまだ先にある。それを知っているからこそSoanプロジェクト with 芥は、『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』を通し、熱した観客たちの気持ちへ途切れることなく熱い炎を注ぎ続けていった。凄まじい音の圧だ。でも、圧倒的なパワーで迫り来る歌と演奏が、最高に刺激的だ。
会場を埋めつくす黄色い嬌声。その声を遮るように芥は語りだした。「その微笑みを、涙を失うのが怖かった。縛りつけられたいのは僕なのか、君なのか。さぁ、ずっと…」。
芥の叫びを合図に、演奏は『透過幕』へ。これまでの熱狂から一変、蒼い衝撃と言おうか、冷めた感覚を抱かせる楽曲だ。でも、その演奏は間違いなく熱を内包していた。ほとばしる演奏と興奮を抑えた芥の歌声が錯綜しながら、今にも破裂寸前な感情を抱えつつ物語は突き進んでゆく。
「旅人は立ち止まることが出来ず。傷つけることが自分を守るたった一つの手段だった。君に出会うまでは…」。
心地好く身体が浮遊していく。そんな不思議な、心地好い微睡みを誘う演奏だ。でも、楽曲が進むにつれ、その音色は速度と過激さを増し、触れた人たちの身体中から脈打つ興奮を導き出していった。演奏陣は、つねに熱を放ち続けてゆく。『パラドクス』でも荒れ狂う演奏を肌身に感じながら。それ以上に、楽曲の持つもの悲しいドラマを心で受け止めていたかった。慟哭した歌声を、もっともっと聞かせて欲しいと願っていた。
そのサインは、掻き鳴らす轟音の中で悲しい声を上げていた。熱を持って駆ける演奏に身体は揺れながらも、Soanプロジェクト with 芥が示した『sign…』をしっかりと受け止めていたかった。蒼い衝動とも言うべきその演奏は、刹那な色を心に刺しながらも、ずっとずっと荒ぶる声を上げ続けていた。
重厚で、壮麗な音がゆっくりと場内を浸食し始めた。静かな抑揚も、荒ぶる演奏が轟くと同時に狂乱の風景に塗り変わっていった。『undelete』が騒ぎたい感情を熱く沸き立ててゆく。朗々と歌いあげる芥、彼の声へデスボイスで熱狂の色を添えてゆくShun。もっともっと拳を。もっともっと熱した感情をぶつけてこいと言わんばかりに、Soanプロジェクト with 芥は観客たちをけしかけていた。重厚な熱狂のドラマをそこに描こうとしていった。
「打ち鳴らせ」「暴れるぞ」、煽るSoan。彼の煽りと重厚な音色に手拍子を返してゆく観客たち。演奏が炸裂すると同時に、楽曲は『朽ち木の行方』へ。凄まじい圧を持って迫る演奏。その迫力に刺激を受けた観客たちは、大きく手を振り、頭を振り乱し、Soanプロジェクト with 芥のけしかけた戦いへ熱を放ち挑んでいた。舞台上の演奏はその躍動を止めることなく、むしろ重厚な音の衝撃を次々と投げかけ、観客たちの感覚をどんどん狂わせ続けてゆく。
「踊ろうかー!!」、重く激しく弾けた演奏か飛び出した。『躁狂の踊り子』が流れた瞬間に、観客たちがタオルを振りまわし左右に走りだした。芥の招きに応じるよう、大きく手を振り続けてゆく。何時しか場内は踊り騒ぎ、潰れた声を上げる観客たちの姿で埋め尽くされていた。闇が支配する奈落の地で、我を忘れ歌い踊るメンバーと観客たち。その熱に包まれていることが、とても心地好い。
それまでの熱狂を空へ解き放つように、開放的な音色が会場中を包み込んでゆく。意識を心地好くトリップさせるダンスロックな『山紫水明の宴』へ身を委ね、頭を空っぽに飛び跳ね続けたい。熱をたっぷりと抱いた、触れた人たちを昇天させゆく光を携えた音色のなんて心地好いことか。求めれば求めるほど身体の躍動は大きくなっていく。
それは、続く『arrive』でも、そう。「飛べ飛べ」と煽る芥の声に導かれ、ずっと会場は揺れ続けていた。「さぁ、昂れ」の言葉通り、観客たちは彼らの放つ熱へ挑もうと、全力で頭を降り続けていた。
最後にSoanプロジェクト with 芥はヒステリカルでサイコティックな熱狂暴れ曲『hysteria show time』を叩きつけた。凄まじい熱と圧を舞台上から降り注いでゆくメンバーたち。フロアー中から突き上がる無数の拳。猛り狂った熱狂を終わらせまいと、会場中の人たちが身体中から熱気を放ち、この宴を楽しんでいた。
今宵のSoanプロジェクト with 芥のライブは、終始、破壊的な衝動が貫かれていた。凄まじい気迫と気迫をぶつけあってこそ成立する宴を、Soanプロジェクト with 芥は求め続ければ、その求めに相応しい興奮の風景を場内に作りあげていった。
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アンコールの宴
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「僕たちSoan プロジェクトが伝えたいものをここにすべて詰め込みます」。アンコールは、Soanプロジェクト with 手鞠とSoanプロジェクト with 芥のメンバーが勢ぞろいし、美しいバラート『刹那を駆ける命の一行に』を奏で、これまでの熱狂を優しく空へ昇華していった。なんて麗しい楽曲だ。すべてのわだかまった気持ちを浄化するように、その歌は心に染み渡っていた。何より、また新しい明日を輝かせる光を,この場で受け止められたのが嬉しかった。
演奏後には、この日の主役であるSoanの誕生日をメンバーみんなで祝福する場面も。その仲むつまじい関係が素敵じゃない。
次にSoan プロジェクトが示す物語には、どんな景色と心揺さぶる触れ合いが待っているのか。その期待を抱きながら、『刹那を駆ける命の一行』がくれた余韻に、今は浸り続けようか…。
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そして、これからのSoan プロジェクトは…。
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この日Soan プロジェクトは、9月6日(水)にSoanプロジェクトwith芥として2nd Mini Album『調律、その脈動に問う』を発売することを発表。さらに、盟友のHitomiとともに、東名阪Tour『Hitomi VS Soan』を行うことも告げた。まだまだSoan プロジェクトの動きからは芽が離せない。
PHOTO:遠藤真樹
TEXT:長澤智典
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【Soanプロジェクトwith芥 Member】
Produce・Music・Drums:Soan
Lyric・Vocal:芥(from Chanty)
Guitar・Voice:K
Guitar・Voice:Shun
Bass:Ivy(from ラッコ)
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【Set List】
Lyric:芥 Music:Soan
-SE-
1.『不確かな箱庭』
2.『薄紅は舞い散り寂光に消える』
3.『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』
4.『透過幕』
5.『パラドクス』
6.『sign…』
7.『undelete』
8.『朽ち木の行方』
9.『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』
10.『arrive』
11.『meteo trive』
12.『hysteria show time』
En.『刹那を駆ける命の一行に』(with芥・with手鞠)
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【Release Information】
Soanプロジェクト2nd Mini Album
『旋律、静かな願いと。調律、その脈動に問う。』Release決定
- Soanプロジェクトwith手鞠
2nd Mini Album『旋律、静かな願いと』
2017.8.9(水)Release 6曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-317
- Soanプロジェクトwith芥
2nd Mini Album『調律、その脈動に問う』
2017.9.6(水)Release 7曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-318
2017.6.2(金)~全国SHOPにて予約開始!!
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-★LIVE情報★
【Schedule】
7.05(水)新横浜NEW SIDE BEACH!!
7.15(土)池袋EDGE
8.09(水)『旋律、静かな願いと』Release
8.22(火)渋谷Rex(Oneman)
8.23(水)渋谷Rex(Oneman)
9.06(水)『調律、その脈動に問う』Release
9.25(月)高田馬場AREA(2man)
9.26(火)高田馬場AREA(2man)
9.30(土)大阪RUIDO(2man)
10.01(日)名古屋ell.FITS ALL(2man)
10.27(金)渋谷TSUTAYA O-WEST
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★CD情報★
Soanプロジェクト1st Mini Album On Sale
『静謐を制し征する音、慟哭を鼓動として道とする音』
- Soanプロジェクトwith芥
1st Mini Album『慟哭を鼓動として道とする音』
2017.1.18(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-306
『慟哭を鼓動として道とする音』試聴動画
https://www.youtube.com/watch?v=IebAhlhy8c0
- Soanプロジェクトwith手鞠
1st Mini Album『静謐を制し征する音』
2017.2.1(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-307
『静謐を制し征する音』試聴動画
『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』試聴動画
- SNS
【Twitter:Soan official Twitter】
https://twitter.com/soan_official
【Blog:Soan official Blog】
【SoundCloud:Soanプロジェクトオフィシャルアカウント】
https://soundcloud.com/soan_project