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2024年01月31日 (水)

【ライヴレポート】<ヘルブロス ONEMAN TOUR「シャングリラ」FINAL>2024年1月26日(金)青山RizM◆各々の音楽人生を経てヘルブロスとしての「今」を刻んだ白熱のステージ!

REPORT - 20:00:28

ヘルブロスが、1月26日にワンマンツアー『シャングリラ』のファイナル公演を青山RizMで開催した。今ツアーは1月10日発売されたばかりのミニアルバム『シャングリラ』を引っ さげての東名阪ツアーとなり、同ミニアルバムや、前年5月にリリースしたフルアルバム 『PARADISE』の楽曲を中心に構成され、熱気のあるライヴを届けた。

 

 

 

 

ヘルブロスは、セッションバンドとしての活動を経て、2021年に夢人(Vo)、千歳(Gt)、 てら(Ba)、大熊けいと邦夫(Dr.)の現メンバーで本格始動。2023年には1st ONEMAN TOURを行なったほか、すでにシングル3枚、ミニアルバム2枚、フルアルバム1枚をリリースするなど、ハイペースで楽曲を生み出している。

 

この日のライヴは、ミニアルバム『シャングリラ』の冒頭を飾る「white」からスタート。 幻想的なメロディに夢人の伸びやかな歌声が響き、2曲目の「Rejection」では、汚れた世界での息苦しさを重く激しいサウンドで叩きつける。かと思えば、青と赤の照明が怪しげな世界を生み出す「シャングリラ」で、葛藤や苦悩といった内から溢れ出す感情をダンサブルなサウンドにのせて届けるなど、多彩な楽曲と巧みな演奏で冒頭から一気に世界観を作り上げていった。

 

 

 

「ついにやってまいりました。ツアーファイナル。あのヘルブロスが、こんなにお客さんのいるライヴやってるぞ。みなさん来てくれてありがとうございます!」

 

初のMCタイムの合間にオーディエンスからの力強いメンバーコールが届けられると、「あったかいですね、最初から」と笑顔を見せた夢人が、動員が少なかった頃のエピソードとして、イベントではMCのタイミングになるとまるで“すんっ”と時が止まったようになる瞬間があった、という苦い思い出話を笑いを交えて話し、集まってくれたファンの存在に改めて感謝を伝えた。

 

 

 

その後はアップテンポなリズムが開放感を生む「PLAN.B」、ベース・ドラム・ギターの演奏がフィーチャーされたドラマティックなナンバー「灰泥」、情熱がほとばしる 「Signal」で感情を解き放ち、未来を強く信じたいという願いが描かれた「if」では、夢人のやや掠れた力強い歌声が胸を突き刺す。メロデイの良さもさることながら、振り幅のある楽曲を見事に1つのステージへと昇華させるヘルブロスの表現力は圧巻だ。

 

 

 

 

さらに、妖艶な魅力を放つ「タナトーシス」が始まると、てらがベースをハイポジションに持ちかえ指弾きで色気のある音を響かせ、「紋白蝶」では千歳が華やかなギターソロを披露。その後に続く「タイムマシン」では、大熊の軽やかなリズムが一気にライヴの空気感を変えてしまうなど、楽器陣のテクニカルなプレイが次々と飛び出し会場を更に盛り上げていく。

 

メンバーも参加した中盤のトークでは、「ヘルブロスの昔話に触れてみようと思うんですけど」と話し始めた夢人が前出のMCに続き、応援してくれる人が増えるまでに時間がかかったこと、メンバー自身はいつもふわふわとしていて4人の仲がとても良いことなどを報告。そのうえで、楽しいだけではなくライヴのブッキングなど表には見えない細かな作業もあるが、それを担ってくれているというリーダー(千歳)に突然の感謝を伝え、千歳が照れたように笑う場面も見られた。

 

 

また、ベースのてらが「ヘルブロスには良い曲が多い」と改めて自身のバンドを自画自賛し、ドラムの大熊が「みんなエグいよね。曲を書くスピードが早い」と話すと、夢人が「リリースの数も半端ないんですよね。みなさの手元にフルアルバムが届く頃には、次の作品が出来てて」と言葉を続ける様子からも、お互いへのリスペクトと、この4人で作る音楽を心から楽しめているといった絆を感じさせた。

 

 

「あとは、はっちゃけて終わるだけっていう感じで!」

 

ライヴの後半戦はMCの和やかな雰囲気とは一転。夢人もギターを持ちツインギターで、 結成初期の「Doomsday」や「ドラマ」「Joker」といった激しい楽曲たちを連投。ステー ジ上では千歳とてらが立ち位置を入れ替わり客席を煽り、夢人が鋭い視線でオーディエ ンスを挑発。オーディエンスは折りたたみやヘドバンでその熱量に応えた。

 

 

 

本編のラストはファンへの想いが詰まった「ラクエン」、そして共に歩く未来を歌う「プラネタリウム」をオーディエンスを含む全員の大合唱で響かせる。明るい照明の中、ファンと共に歌い、その大合唱を見つめる4人の姿には凛とした清々しさが漂っていた。

 

 

 

アンコールではAYABIEの楽曲をリテイクした「メリーゴーランド」、やわらかなメロディラインが美しい「Contact」を披露。ダブルアンコールの「Ficton」を届け終わると、 メンバーはステージに一列にならび手をつなぎ、オーディエンスを伴っての大ジャンプでライヴを締めくくった。

 

ライヴ全体を通して深みのある豊かな歌声を届けた夢人、真っ直ぐに客席を見つめ華のあるギタープレイを披露した千歳、全身を揺らし楽曲の世界に没頭するようにベースを弾くてら、メンバーの背中を後ろから見守り、多彩なリズムで全体を包んだドラムの大熊。 プレイヤーとしての卓越した技術と、一途にバンドに向き合い、純粋に音楽を楽しむ4人の姿が印象に残るライヴとなった。

 

また一方で、本編のMCでマイクをはずして小声で「こんばんは」と、客席の一人ひとりをガン見する夢人に、オーディエンスからはクスクスといった笑いがこぼれたり、「良いこと思いついた!」と突然ファンを巻き込んだ「ド・レ・ミ」の大合唱で無邪気に喜ぶ様子からも、ファンと過ごすライヴが“楽しくて仕方がない”といった気持ちや自然体の魅力が溢れていた。

 

ヘルブロスの楽曲には、迷いや痛み、葛藤や焦燥感といった負の感情と共に、そのもがきと向き合っていこうとする強さや純粋さが溢れている。真っ直ぐに生きようとするからこそ生まれる心の振れ幅。そのどちらの感情にも寄り添い、等身大で音楽を奏でる彼らのライヴにぜひ触れてみてほしい。

 

 

 

 

今後は、3月から5月にかけてマンスリーで行なわれるヘルブロス主催のイベント『暗黒武 術界』の開催が発表されたほか、この日のライヴもYouTubeチャンネルにて公開が予定されている。

 

 

TEXT:原千夏

 

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★ヘルブロス OFFICIAL SITE★

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2024年01月27日 (土)

【配信番組レポート】2月3日(土)Zepp Shinjuku(TOKYO)<AKi LIVE 2024 「Birthday Bash!」>開催記念事前配信番組「AKi Stream Talk Show」◆AKi Special BANDメンバー座談会!夢の四天王集結!打ち上げはボードゲーム!?

REPORT - 19:00:21

AKiの誕生日当日である23Zepp ShinjukuTOKYOで開催される<AKi LIVE 2024 Birthday Bash!」>を記念して事前配信番組<AKi Stream Talk Show>がシド公式YouTubeで生配信された。

 

配信に参加したのは当日AKi Special BANDとして登場する、HIROTOアリス九號. 、咲人NIGHTMAREShinyaDIR EN GREY、そして主役であるAKi4人。

 

AKiHIROTOJAKIGAN MEISTERSERAPHとそれぞれソロワークスでも活躍している4人だが、プライベートでの関係も濃いようでここでしか聴けないこぼれ話に花が咲いた。

 

冒頭では、名実共に国内を代表する4人による、全く不要の丁寧過ぎる自己紹介の一幕も。

 

Shinya「結成27年も経っているDIR EN GREYというバンドのドラムのShinyaです。」

咲人「結成24周年を迎えましたNIGHTMAREでギターを弾いています咲人です。」

HIROTO「結成19年目、アリス九號. HIROTOです。」

AKi「本厚木からやって参りましたシド、ベース明希です。」

 

 

 

 

 

言葉の端々からも、各々の関係性の良さが見える4人だが、今回のスペシャルな座組に至った理由はAKi曰く、咲人とは以前ソロで共演の打診があった時に叶えられなかったことへのリベンジ。HIROTOとは昔から一緒にプレイしたいという話が出ていた中で、まさかのサウナでの会話から実現。Shinyaとは2018年の<Birthday Bash!>以来、ステージで共演したかったとのこと。

 

AKiHIROTOとの出会いは、AKiが上京したての頃にHIROTOが家に遊びにきたことと思いきや、その前に大阪のバナナホールで対バンしバチバチの睨み合いがあったという、当時のバンドシーンの熱を思い起こさせる回想も。また出会いではないが…”としつつも、2003年にはNIGHTMARE赤坂BLITZ公演DIR EN GREYの伊勢原市民文化会館公演でビラ配りをしていたというエピソードも飛び出した。この話には咲人もShinya初耳!とのこと。

 

 

 

 

 

HIROTOも負けじと、2004年のNIGHTMAREZepp Tokyoにビラ配りに行ったとぶっちゃけた。

 

一方、咲人は2000年頃に地元仙台のホールにファンとして、DIR EN GREYを観に行った帰りにビラを配ったことを懐かしんだ。Dieが投げ込んだペットボトルをキャッチしたNiyaがその場で、聖水の如く飲み干したという破天荒なエピソードも。

Shinyaは「僕はビラ配ったことないですね。」と、らしく物静かに語った。

 

元々の交友関係が深い面々だが、一夜限りとはいえ、ついにバンドになったという感慨と共に、ステージではどのような化学反応が起きるかが楽しみとのこと。

AKiの楽曲を、友人としても信頼できるバンドで一体どのようにプレイされるのか。しかし、もちろんこのメンバーである。ミュージシャンとしての側面でも、奥深いやり取りに期待が集まる。

 

 

 

 

また、番組終盤では2018年のBirthday Bash!の打ち上げエピソードも大暴露。

 

「前回は●までいったよね?」

「●●だっけ?あれ、●●●●?」

「地獄の●●」

「●●を知らないバンドマンいるの?」

「今回の打ち上げはShinyaさんの家でボードゲームやる!?」

など、あまりに親しみやすい、ギャップ溢れるワードが飛び出した。その模様は是非アーカイブ(https://youtube.com/live/roXTL5L2GNIで楽しんでいただきたい。

 

 

 

 

202423日、Zepp ShinjukuTOKYO。この20年余りのヴィジュアルロックシーンを愛してきた者なら必見の一夜。

HAZUKILM.Cそして、AKi Special BANDの競演は何ら誇大的なこともなく、まさにヴィジュアルロックシーンの<夢>である。

 

先の示唆的な発言も含めて、当日はどのようなライブが繰り広げられるのか、その場でしか確認し得ない光景を、是非その目に焼き付けてほしい。

 

 

 

 

 

 

AKi LIVE 2024 Birthday Bash!

202423日(土) Zepp ShinjukuTOKYO

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Guest Artist HAZUKI / LM.C

 

<バンドメンバー>

Guitar HIROTO(アリス九號.

Guitar 咲人(NIGHTMARE

Drums ShinyaDIR EN GREY

 

MC

団長(NoGoD

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【チケット料金】

スタンディング ¥7,500(税込・ドリンク代別)

4歳以上有料

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【一般発売中!】

チケットはコチラ

https://aki.lnk.to/BirthdayBash

 

詳細はコチラ

https://www.dangercrue.com/AKi/live.php

 

 

<AKi OFFICIAL SITE>

https://www.dangercrue.com/AKi/


2024年01月27日 (土)

【ライヴレポート】<cali≠gari 30th Caliversary“1993-2024”「青春の抜け殻」>2024年1月20日(土)◆cali≠gari、大寒の日に日比谷野外大音楽堂で30周年記念公演を敢行

REPORT - 19:00:18

一年のうち最も寒いとされる大寒の2024年1月20日、cali≠gariが東京・日比谷野外大音楽堂で〈30th Caliversary“1993-2024”「青春の抜け殻」を開催した。日比谷野外大音楽堂は、2003年6月の無期限活動休止や、2014年9月の第7期cali≠gari終了と、cali≠gariの歴史の中で大切な節目を迎えた場所。その会場が2024年10月から老朽化による改修に入るとのことで(※なお日比谷野外大音楽堂は1月25日に使用期間の変更を発表。2025年9月末頃まで利用できることになった)、真冬の野外公演を敢行した。

 

開場とともに流れ始めた客入れBGMはTUBE。大寒の上に、今にも雨がこぼれ落ちそうな悪天候の中、少しでも暖かい気持ちで待ってもらえれば、という配慮だろうか。会場の照明が落ちると、一転してダンサブルなSEが流れる。ステージセンターには[cali≠gari]の大きな電飾が掲げられ、その下に緩やかな坂が設置。その坂の両脇をこの日のサポートメンバー、パーカッションの大家一将、ドラムのササブチヒロシが陣取り、上手に桜井青(Gt)、下手に村井研次郎(Ba)、そしてセンターに石井秀仁(Vo)と、きれいなシンメトリーのV字フォーメーションを組んだ。

 

 

 

 

桜井の「野音行くぞー!」の煽りから、「淫美まるでカオスな」へ。ササブチの繰り出すタイトなリズムと、大家の小気味良いパーカッションがダンサブルな打ち込みサウンドに色を添え、「マッキーナ」ではステージでもフロアでもジュリ扇が乱舞。「-踏-」「ケセ」とアップナンバーの連発で、冷えた身体を熱く乗せていく。

 

 

ライトで真っ赤に染めたステージで放ったのは力強くグルーヴするメタルナンバーの「赤色矮星」。フロアからは「オイ!オイ!」と拳が上がった。

 

 

 

 

雨または雪の予報で過酷な状況を予想していたが、小雨が降ったり止んだりの比較的穏やかな状況に「よかったね、やれたよ。感無量です」と桜井も安堵した様子。「今日は思いっきり一緒に遊んでいただけたら幸いです」と、「隠されたもの」へ。この曲は「16 補足版」として、ファンクラブの更新特典として2023年に配布されたもの。エキゾチックなラテンのリズムに、石井のエモーショナルな歌が響く。続く「汚れた夜」もラテンをベースにしたロックチューンで、イントロのティンパニーやパーカッションが盛り立てていった。

 

 

 

 

ステージが暗くなり硬質なビートのSEが始まると、ポツポツと観客が手にしたライトが灯り始めた。石井がトランシーバー型のマイクのアンテナをグンと伸ばすと「狂う鐫る芥」へ。光の海のようになったフロアの中を、石井、桜井、村井と順に演奏をしながら闊歩する。そのまま、こたつが設置されたサブステージへと移動したメンバー。ステージに腰掛け「冬の日」を披露。メインステージにいる大家のカホンから入るバージョンは、この日のために新録してリリースした「冬の日 野音記念盤」のM2「冬の日 -うたごえ喫茶篇-」。桜井の軽やかなストロークと、村井の情感豊かなベースの響き、溜めや抑揚をつけ表現力の増した石井のヴォーカルが、冷たい冬の夜空に染み込んでいった。

 

 

 

花風吹く効果音の中、メインステージに戻ると、ピンクとグリーンの桜色のライティングの中で「春の日」、騒々しい蝉の鳴き声から「夏の日」、そして「一つのメルヘン」で“秋は忘れ また冬が”と、ぐるりと季節を巡る流れが秀逸だった。

 

メンバー紹介を受けて、村井は「やっぱりcali≠gariといえば野音ですよね。思い出がいっぱい詰まってますよね」とコメント。「この寒い中わざわざ来てくれるということは、相当cali≠gariが好きなんだなということですよね」と言うと、会場からは大きな拍手が沸いた。桜井がハート型の鏡を持って、「みんなの心がこのハートに、一つになったら、野音もう一回できるよな!この胸の高鳴りを、この胸の高鳴りを!」と煽る中、ステージを降りた石井が最前列にいた子供と戯れていて、それに気を取られた桜井もその子に向かって「お前に幸あれ」と投げかけると、「禁断の高鳴り」へ。中盤の“握り返してやるぜ”を“握り返してくれよ”と歌詞を変えて歌ったのは、そういう気分だったのだろうか。観客との距離をグッと縮めたような気がした。さらに「ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛」でドッカンとフロアのボルテージを上げると、「野音!燃えるぞ!」と「燃えろよ燃えろ」へ。天まで焦がすような熱量の高いパフォーマンスで本編を締めくくった。

 

 

 

アンコールで披露されたのは「銀河鉄道の夜」と、同じ世界線にある「廃線された未来駅にて」。夜空の下で聴くこの2曲は格別だ。晴れた星空だったらもっと気持ちが良かったのかもしれないが、小雨が降る中で聴くというのも貴重な体験だったと思う。青いサーチライトが会場を照らす「廃線された未来駅にて」での、スコンと抜けるササブチのドラムが心地良い。エンディングでは石井のスキャットに合わせてクラップが沸き上がり、一体感を作り上げた。

 

ダブルアンコールで再びステージに登場したメンバーから、6月15日(土)の村井研次郎50歳のバースデーから始まるツアー「17」の開催が発表された。ということはアルバム『17』が制作されるということで、「頑張ってこれから作ります」と桜井。「また野音に立ちたいと思っております。みなさんまたご一緒してください。まだまだ青春しないとね」と語ると、「野音で青さんと言ったらこれですよね」(村井)と、桜井と村井が向き合って「グッド・バイ」イントロを弾くと、拍手喝采。ここからはcali≠gariのアンセムを畳み掛けた。「野音、青春してますかー?」と「青春狂想曲」を披露し、その勢いのまま「ブルーフィルム」のイントロに入ったものの、石井が歌に入れず「もう一回やろうかな。もう一回」と止めると、「このバンド30年よ。大丈夫?」と桜井が苦笑いしながらもやり直す場面も。「あなたたち、セックスは大好きですか?」とセックスコールを煽るとラストナンバーの「エロトピア」へ。先程この4曲をcali≠gariのアンセムと記述したが、同時にこの野音での思い出深い曲でもあった。過去の野音での名場面が、曲とともに走馬灯のように頭をよぎったのは言うまでもない。「たくさんの野音の思い出をありがとうございました。またここで遊びましょう。おやすみなさい」。名残惜しそうに桜井が言葉を残し、ステージを後にした。そんなしみじみとした余韻をぶっ壊すように、終演するやいなや冬の女王・広瀬香美の「promise」が流れたのもcali≠gariらしいか。

 

 

 

現在cali≠gariは結成30周年のアニバーサリーイヤーを邁進中。〈30th Caliversary“1993-2024”〉を共通タイトルに、5月までは毎月30日(2月は29日)に企画の違うライヴを予定している。そしてステージで告知されたように、6月から〈cali≠gari TOUR 17〉がスタート。果たしてこの事前告知がアルバム『17』制作に向けて彼らの首を絞めることになるのか、はたまた尻に火をつけることになるのかは分からないが、バンドとして円熟味の増してきたcali≠gariが作る最新作『17』がどんな作品になるのか、今から楽しみだ。

 

 

取材・文◎大窪由香
撮影◎マツモトユウ

 

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<ライヴ情報>

 

【cali≠gari 30th Caliversary”1993-2024″】

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■「ロリータコンプレックス」

2024年1月30日(火)Shibuya eggman

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■「同級生は13歳」

2024年2月29日(木)Spotify O-WEST

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■「カリ≠ガリ vs プロレス」

2024年3月30日(土)新宿FACE

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■「FC強制更新GIG」

2024年4月30日(火)横浜7th AVENUE※FC限定

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■「0」

2024年5月30日(木)中野ZERO小ホール

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cali≠gari TOUR 17

2024615日(土)小岩ライブシアターオルフェウス ※FC ONLY2部制)

2024622日(土)柏PALOOZA

2024628日(金)新宿LOFT ※2部制

2024630日(日)名古屋Electric Lady Land

202476日(土)徳島club GRINDHOUSE

202477日(日)KYOTO MUSE

2024714日(日)盛岡CLUB CHANGE WAVE

2024715日(月祝)仙台MACANA

2024720日(土)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE

2024726日(金)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

202483日(土)岡山image

202484日(日)梅田バナナホール

2024811日(日)水戸ライトハウス

2024817日(土)福岡DRUM Be-1

2024824日(土)札幌cube garden

2024825日(日)札幌cube garden

202497日(土)LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

 

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<リリース情報>

 

★ニュウアルバム「17」今夏発売予定

 

★「冬の日」(MSNB-143)

発売日:2024.02.28(水)

価格: ¥2,000(税抜¥1,818)

 

【収録曲】

1 カリ≠ガリのコマーシャル〝青春の抜け殻〟

2 冬の日

3 月に吼えるまでもなく

 

【Bonus Track】

4 冬の日 -うたごえ喫茶篇-

5 冬の日 -No Synthesizer ver.-

 

【特別教材1週間でマスター!ボーカリスト養成講座 】

6 冬の日(カラオケ)

7 月に吼えるまでもなく(カラオケ)

8 冬の日 -うたごえ喫茶篇-(カラオケ)

 

同日(2/28)には LittleHEARTS.新宿店にてインストアイベントも開催

 

 

cali≠gari オフィシャル

https://www.kyakusitsu.com