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2021年10月02日 (土)

【ライヴレポート】<NOCTURNAL BLOODLUST presents 6DAYS OF CHAOS >2021年9月26日(日)SHIBUYA CYCLONE◆ライブハウス然とした熱気と、ライブハウスを超えたスケール感。全12組との対バン形式で実施されたノクブラの6夜公演、熱狂のうちに終了。

REPORT - 12:00:12

 926日、怒濤の6日間が幕を閉じた。

NOCTURNAL BLOODLUSTの主宰により東京・渋谷のライブハウス、CYCLONEを舞台に繰り広げられた

6 DAYS OF CHAOS』が、この夜をもって完結に至ったのだ。

6夜連続ではなく、94日、5日、12日、20日、25日、そしてこの26日と、週末を中心に断続的に組まれていたこの公演は、彼ら自身がヘッドライナーを務めながら、各公演2組のゲスト・バンドを招き、いわゆる対バン形式にて実施されてきた。

つまり6日間を通じて、12組のバンドがノクブラとぶつかり合うことになったというわけだ。

 

 

当のNOCTURNAL BLOODLUSTからすれば、ちょうど91日に「THE ONE」と題されたニュー・シングルが発売された直後でもあるだけに、時期的には何よりも同作品のプロモーションに重きを置きたかったはずだし、去る2月の『THE DAWN OF A NEW AGE』(Veats Shibuyaでの12回公演)、5月の『2 DAYS ONEMAN LIVE“NEW WORLD ORDER”』(SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでの2夜公演)という有観客公演からの流れを汲みながら、今回もワンマン公演を行なうのが教科書通りの流れではあったかもしれない。

また、こうして多数のゲストを招くのであれば、もっと規模の大きな会場でのイベントにするという選択肢もあったはずだ。

そこで敢えてひとつのライブハウスを拠点とした対バン形式での実施という選択がなされていたことに、何よりも彼ら自身の意思が反映されていたといえる。

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筆者は全6公演のうち5公演までを観てきたが、まず公演初日にフロア後方で彼らのパフォーマンスに触れた際に味わったのは、「ノクブラが然るべき場所に帰ってきた!」という興奮だった。

いや、もちろん前述の各公演においても、配信では味わうことのできない音圧、精度の高い演奏を存分に堪能することができていたのだが、整然と客席が並ぶ環境で向き合うのとはやはりの強さが違う。

確かに、去る2月と5月のライブにおいても起立しての観覧は可能だったし、今回の舞台となったCYCLONEの場合も椅子無しでこそあれ観覧位置が完全に指定された状態にあり、従来のようなフロアの自由度が取り戻されていたわけではない。

ただ、不思議なもので、座席が無いというだけで何かひとつ足枷が外れたような感覚があり、ステージ上の5人が発するものがよりダイレクトに伝わってくるように感じられた。

当然ながら彼らには、本意ではないながらも重ねてきた全席指定公演の経験から学んできたこともあるはずだ。

が、こうしてよりライブハウス然とした空気が色濃い場で向き合ったことで、筆者自身「このバンドがどこから生まれてきたか」を改めてリアルに実感させられることにもなった。

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ただ、誤解して欲しくないのだが、ノクブラにライブハウスの空気が似つかわしいというのは、彼らがそのサイズ感にとどまるバンドだという意味ではない。

実際、初日の時点で、CYCLONEのステージが彼らにとって狭すぎることは明白だった。

しかし、ライブを重ねるごとにメンバーたちのステージ上での循環が活発かつ円滑になり、各自の表情からもナチュラルな高揚感が伝わってくるようになった。

しかも、一般的なライブハウスの平均を超えるクオリティを伴った大音量がこの会場の特徴でもあるだけに、研ぎ澄まされた演奏が必要充分以上の迫力を伴いながらビシビシと伝わってくるし、楽曲展開と見事にシンクロした照明効果にも、そこがライブハウスであることを忘れさせるかのようなスケール感があった。

いわば、大型フェス会場の最前方ブロックで観ているかのような興奮が、そこにあったのだ。

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これまでのライブからも、このバンドが過去以上に音楽的に足並みが揃った状態にあること、機会を重ねるたびにその精度が高まっていることを実感させられてきたが、この『混沌の6夜』における彼らのパフォーマンスから感じられたのは、完全にすべてが噛み合った状態にあるバンドにプラス・アルファの何かが加わった際の、桁外れの強さだった。

その何かをもたらしたのは、ライブハウスという環境ばかりではない。

彼らと同じステージに立ったゲスト・バンドたちの熱演も、ノクブラの火に油を注ぐことになったはずだ。

実際、筆者自身も全12組の共演者たちのうち10組のステージを目撃してきたわけだが、ヘヴィでラウドという共通項はありながらもさまざまな個性を持ったバンドたちが感じさせたのは、あわよくばヘッドライナーを喰ってやろうという、良い意味でがつがつとした意欲と勢いだった。

実のところ、なかには本領を発揮しきれなかったバンドもいたことだろう。

ただ、それでも、各バンドがもたらす色調の異なった刺激が、その場の熱を上昇させ、ノクブラの体温や心拍数を高めていたことは間違いないはずだ。

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また、とても興味深かったのは、公演初日の時点では「リリースされたばかりの新曲」として披露されていた

“THE ONE”が、シリーズ終盤ではライブを締め括る象徴的な楽曲として、早くも特別な存在感を放つものとして進化を遂げていたことだ。

コロナ禍がまだ完全終息には至っていないこの現状の中、ロック・バンドにとって「やりたくてもできにくいこと」の筆頭が、ライブハウス・ツアー実施とフェス開催ということになるだろう。

それこそ新作発表後のツアーにおいて楽曲たちが成長を遂げていくさまを実感できることが、本来はバンドにとっての活力や次なる作品生み出すうえでの燃料にもなるわけだが、途切れ途切れのライブ活動ではそうしたものもなかなか得難いという現実がある。

ただ、こうして9月に集中的に実施された6公演は、ノクブラ自身にとっても“THE ONE”という楽曲にとっても進化を体感できる好機となったはずだ。

同時に、短期間のうちに同じ場所でさまざまな熱演を味わえたという意味においては、志を共にするバンドばかりが集うフェスを観終えた時のような充足感もあった。

昔から「必要は発明の母」などと言われるが、ツアーもフェスも実施が難しい現状がこうした発想に繋がったのだと考えれば、コロナ禍によりもたらされたのはネガティヴなものばかりではないのではないか、と思えてくる。

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この6日間はNOCTURNAL BLOODLUSTにとっても、各共演者たちにとっても大きな収穫となったに違いない。

ノクブラのフロントマンである尋は、このシリーズを通じて「友達ができた」などと照れくさそうな表情で認めていたが、ライブハウスとバンドにとって苦境が続く中でこうした共闘を成功させたことが、次なる新たな流れを生むことに繋がるはずだと信じたいものだ。

そして公演最終日には、その尋の口から、1031日に同じCYCLONEにてハロウィン公演の実施が決まったことが報告された。

昨年同様、今年のハロウィンも渋谷が例年のようなお祭り騒ぎになることはないはずだし、それは来年以降へのお預けとなって然るべきだろう。しかしその夜、同じ渋谷の地下空間で、彼らは極上の刺激を提供してくれるに違いない。

 

 

文◎増田勇一
写真◎
NOCTURNAL BLOODLUST:Seijiro Nishimi

2021.9.4-1_C-GATE ライブ写真
写真◎C-GATE:Seijiro Nishimi

2021.9.4-2_Sailing Before The Wind 20210904_photo by Ryo Minekawa
写真◎Sailing Before The Wind:Ryo Minekawa

2021.9.5-1_AZAMI ライブ写真

写真◎Azami:岩渕 直人

2021.9.5-2_Graupel ライブ写真

写真◎Graupel:秋和杏佳

2021.9.12-2_Sable Hills ライブ写真

写真◎Sable Hills:秋和杏佳

2021.9.12-1_Falling Asleep ライブ写真

写真◎Falling Asleep :瀬川ダイジュ

2021.9.25-2_Earthists. ライブ写真

写真◎Earthists.:ayo kajino

2021.9.26-1_PROMPTS ライブ写真

写真◎PROMPTS:ゆうと。(@musicmagic3923)

2021.9.26-2_MAKE MY DAY ライブ写真

写真◎MAKE MY DAY:Yuto Fukada

 

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NOCTURNAL BLOODLUST presents 6DAYS OF CHAOS

2021926日(日) @ SHIBUYA CYCLONE 

SETLIST

 

1 Pleasure of Torture

2 Punch me if you can

3 Malice against

4 Life is Once

5 REM

6 VENOM

7 THE ONE

 

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LIVE

NOCTURNAL BLOODLUST presents “DEADLY HALLOWEEN”

20211031日(日) SHIBUYA CYCLONE  OPEN 17:00 / START 17:30

 

【チケット料金】

 前売 5,800 (税込 オールスタンディング) NOCTURNAL BLOODLUST 特製不織布マスク付(5枚セット)

 ※入場時ドリンク代別途必要

 ※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止

 ※立ち位置指定

【オフィシャルHP先行】

 オフィシャルHP先行 *イープラス抽選受付 *スマチケのみ(分配可) *12枚まで *同行者登録有り        

 受付URL:https://eplus.jp/ncbl/hp/               

 受付期間:927日(月)12:00103日(日)21:00                   

 入金期間:106日(水)13:00109日(土)21:00                   

【一般発売】20211016日(土)

【問】DISK GARAGE 050-5533-0888 https://www.diskgarage.com/ 

 

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Release

NEWシングル「THE ONE」発売中

 ストリーミング&ダウンロード https://ncbl.lnk.to/THEONE 

 THE ONE Music Video  https://youtu.be/539-pDPquFQ  

 

【初回限定盤(CD+DVD)】価格:5,350円(税込) 品番:DCCA-1052/1053

CD 1.THE ONE 2.Corruption 3.THE ONE Instrumental

DVD> NOCTURNAL BLOODLUST SPECIAL ONLINE LIVE”収録

20201220日に行われた新体制での初のオンラインライブを完全収録!

<収録楽曲(全16曲)>1 Life is Once 2 ONLY HUMAN 3 THE BEGINNING 4 銃創 5 Punch me if you can

6 VENOM 7 PROPAGANDA 8 REM 9 ZeTeS 10 Malice against 11 the strength I need 12 The Wasteland

13 FACELESS 14 Left behind 15 Feel myself alive 16 Reviver

 

【通常盤(CD)】価格:1,500円(税込) 品番:DCCA-1054

CD> 1.THE ONE 2.Corruption 3.THE ONE Instrumental

 

≪インストアイベント開催中!≫

102日(土)13:00 タワーレコード横浜ビブレ店

102日(土)16:00 タワーレコード渋谷店

詳細はコチラ: https://www.nocturnalbloodlust.com/news0015/ 

 

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2021年10月01日 (金)

【ライヴレポート】O-JIRO(PENICILLIN)の誕生日を祝う「とのさまGIG」を2日連続で開催!O-JIROらしい冴えた選曲の数々に興奮が止まらない!

REPORT - 12:00:25

 ヴィジュアルシーンの中、「生誕祭」をテーマに据えた公演を初めて行なったのがPENICILLINO-JIRO(Dr)だ。

「とのさまGIG」と題したメンバーの誕生日を題材にしたワンマン公演は、当時は物珍しさと同時にこれまでにはなかった、ライブを行う切り口として嬉しい衝撃を与えていった。

あれから20年以上の時が経過。

今やヴィジュアルシーンに限らず、多くのアーティストたちが大切なイベント事として「生誕祭」を行っている。

PENICILLINO-JIROが最初とは言わないが、「とのさまGIG」を毎年行い続けてきたことが、今に繋がる「生誕祭」が通例化してゆくうえで大きな影響力を与えたのは間違いない。

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  今年もO-JIROの誕生月にあたる9月に「とのさまGIG」が行われた。今回は911()12()に新宿ReNYを舞台に開催。

昨年はコロナ禍の影響もあり「とのさまGIG」は無観客ライブ配信という形だったが、今年は人数制限があったとはいえ無事に観客を入れて行なわれた。

そこにライブ配信も加え、より多くのファンたちがO-JIROの生誕祭公演に触れることも出来ていた。

有観客/ライブ配信というハイブリッドな形でライブを届けるスタイルは、今のPENICILLINではスタンダードになっている。

そこも時代の波を29年に渡り巧みに泳ぎ続けてきたPENICILLINらしい冴えた戦術だ。

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今回の2DAYS公演は、2日間の演目ともO-JIROがほとんど選曲。

これまで形にしてきたPENICILLIN全曲のデータをリスト化し管理しているO-JIROらしく、お馴染みの演目の中へ、さりげなく懐かしい曲やライブで滅多に演奏しない楽曲を加えてゆく遊び心を、2日間に渡って見せてきた。

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その時期の公演用にと選出した珍しい曲たちを2日連続で味わえる楽しさは、今回の演目の中にも反映していた。

今回の2公演の中で両日とも演奏したのは「吸血鬼」「Mind Master Mind」「愛の世界」「天狼覚醒」「切り落とされた翼」になる。どれも耳に心地好く歌が届く曲たちだ。

同時に「Mind Master Mind」のように、閉塞した今の時代だからこそ伝えたいメッセージの強い楽曲を選んでいるところにも注目したい。

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初日も2日目も、「感情を高ぶらせる流れ」や「心地好く胸に想いを染み込ませる流れ」など、幾つかのブロックを立て、観ている側の心に様々な感情の起伏を与えるドラマチックな構成を作り上げていた。

 

いつもの公演でも見せる行為だが、今は声を出して騒げないライブ環境。

それをわかっていながら身体を熱く騒がせる曲を立て続けに並べ、観客たちの気持ちをじらすという精神的にサディッスティックな攻め方をPENICILLINは好んで見せていく。

観客たちもそれをわかったうえで、定められたルールの境界線ギリギリのところで楽しんでいる。

それもまた、今のPENICILLINのライブの楽しさだ。

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2日間のライブを総称した言葉を述べるなら、初日は「甘い誘惑」を多めに。2日目は「ビターな大人の刺激」で、PENICILLINは観客たちを刺激し続けていった。

両日に共通していたのが、それが「甘い/刺激的」どちらであろうと、閉塞した今の時代だからこそ、ライブに触れている間だけは観ている人たちの心に自由を与えていたことだ。

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自分らしくなりたくて、PENICILLINのライブに足を運んだり、ライブ配信を通して観ている人たちも多いだろう。

それが2時間強という時間であろうと、飾りを捨てた本当の姿へ戻してくれるのなら、それを求めずにいれなくなるのは当然だ。

 

次のPENICILLINのライブは102日と3日に恵比寿LIQUIDROOMを舞台に行う千聖の生誕祭「ROCK×ROCK~千50聖(センゴジュウセイント)~」公演になる。

千聖が大きな節目を迎える歳を祝う宴のように、かなり濃密なライブが行われそうだ。

 

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TEXT:長澤智典

 

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<セットリスト>

 

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●911日公演セットリスト

 

TONOGIG 2021(SE)

「イナズマ」

JULIET

「吸血鬼」

Little Grey

border line

Back to the future

Mind Master Mind

「言葉にならない愛」

「愛の世界」

「天狼覚醒」

γ-大戦」

DEATH DANCE

-ENCORE 1:

「切り落とされた翼」

SEX

-ENCORE 2-(有観客のみ)

orb

 

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●912日公演セットリスト

 

TONOGIG 2021(SE)

「聖・MARIAN HURRICANE

Rosetta

「吸血鬼」

Too young to die!

「秘蜜のデザート」

Back to the future

Mind Master Mind

CRASH

「愛の世界」

「天狼覚醒」

「太陽」

NEW FUTURE

-ENCORE 1-

「切り落とされた翼」

99番目の夜」

-ENCORE 2-(有観客のみ)

FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE

 

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★インフォメーション★ 

 

 

【ライブ情報】

 

 

■千聖 BIRTHDAY LIVEROCK×ROCK~千50聖(センゴジュウセイント)~」
102()恵比寿LIQUIDROOM 17:3018:00
103()恵比寿LIQUIDROOM 16:3017:00

オールスタンディング9,000(税込/D)

現在、一般チケット発売中!

 

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■千聖 BIRTHDAY LIVEROCK×ROCK~千50聖(センゴジュウセイント)~」

リアルタイム配信決定!!

102() 恵比寿LIQUIDROOM
【視聴券販売】Streaming+ https://eplus.jp/penicillin1002-st/

103() 恵比寿LIQUIDROOM
【視聴券販売】Streaming+ https://eplus.jp/penicillin1003-st/

両日とも

【視聴料金】¥5,000(税込)
【購入特典】公演当日撮影したデジタルフォトカード特典あり

 

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千聖 BIRTHDAY EVENT「千聖50祭」
アーティスト:千聖&Crack6
日程:20211016日(土)
時間:其の壱 14:00(開場13:30
其の弐 17:00(開場16:30
会場:バトゥール東京 (https://www.andativa-batur.com/tokyo/party/enkai/access.html)

 

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全ての情報はこちら

PENICILLIN Web

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ファンクラブ入会案内はこちら

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2021年09月24日 (金)

【ライヴレポート】<Chanty 8th Anniversary oneman『Chantyの世界へようこそ』>2021年9月16日(木)TSUTAYA O-WEST◆僕らが生きる理由に、とかそんな大それたこと言えないかもしれないけど、それに準ずる存在になりたい。──芥(Vo)

REPORT - 21:58:38

Chantyが結成8周年を記念するライブChanty 8th Anniversary onemanChantyの世界へようこそ』を開催。

 

昨年は情勢を鑑みて配信という形で開催となった周年記念ライブ、今年は有観客での実施が叶い、記念日の916日にお馴染みTSUTAYA O-WESTへ多くのファンがお祝いに駆けつけた。

 

また、今年は体調不良の為6月よりDr.成人が一時活動休止へ。ここまでChantyにゆかりのある個性豊かなサポートドラム陣に支えられながらライヴを行い、8周年のこの日にはユナイトのDr.莎奈がその役を務めた。

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暗転した会場に幕開けを知らせるようにドラムの淡々とした音が静かに響き渡る。ベース、ギター、と絡まってゆく穏やかな音色が止むとVo.芥が自身のアコースティックギターを鳴らし静かに歌い始めた。1曲目はバラード「とある星空の下」からスタート。8年前に芥と共演していた縁があったと語った莎奈。8年前に聴いたこの曲が忘れられず、この日のセットリストに組み込むことをお願いしたそう。

 

そして「Chanty 8th AnniversaryChantyの世界へようこそ』、始めます。」の芥の一声で、続く「フライト」へ一気に駆け出した。

 

その後はステージもフロアも激しく騒ぎ踊る「ファントムミュージック」、声は出せない中でも俺を!しばく!のいつものコールアンドレスポンスが聞こえてきそうなほどの盛り上がりを見せた「無限ループ」と、Chantyのフラストレーションがこもったアップテンポなナンバーが続いた。

 

MCへ入ると、「やってまいりました!8周年迎えることができました!もう4曲も終わってしまいました。」と芥。「11日、いつのライヴだってそうだけど、始まってしまったらあっという間に終わってしまうんです。楽しみな時ほど。そんな繰り返しを、365×8回続けて今日にたどり着くことができました。ありがとうございます!」とこの日を迎えられたことへの感謝の言葉を送った。

 

「それじゃ最後までついてこれますか!手あがるかい!さあ、心中しよう。」と始まった「最低」は、ここまでのあれこれを消化してくれるような爽やかで、力強い楽曲だといつ聞いても感じる。フロアも大きく手を振り飛び跳ねていた。

 

続く「ゴーシュ」もイントロからパッと視界が開けるようなライヴ感の溢れるナンバー。この辺りで既にアンコールラストの曲の様な満足感が感じられていたほど。

 

けれどこの日は久しぶりのワンマン公演であり、記念すべき周年ライヴ。まだまだChantyの世界は続いていく。激しい楽曲ながらGt.白の繊細で不安定なフレーズが光る「滅菌、消毒、絆創膏。」、さらに物々しく始まった「ひどいかお」、「魔がさした」と客席も頭を振り乱しながら応えていく。そしてそのまま「ねたましい」へと、Chantyの中でも歪みのある楽曲が並ぶと、寝付けない夜が続くよう。

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そんな緊張感のあるダークなパートでは芥の繊細な歌声に、優しく包み込むような白のギター、地を這うような野中の低音に存在感のある表情豊かな莎奈のドラムのコントラストが心地よい。

 

その後も余計なものをそぎ落としたようにひたすら伝えるライヴが続いた。

 

疾走感あるギターロック「スライドショー」は、後のMCで莎奈も泣きそうになったと話していて、思わず「分かる。」と頷いてしまった。期待と諦めの入り混じったようなノスタルジックな歌詞をライヴ空間で浴びると、ストレートに胸に刺さって離れなくなる。

 

さらにアップテンポなナンバーは続き、「ALIVE」でさらに会場の熱気も上がり、「WESTまだいける?踊れますか?」とダンサブルな「パッチワーク」を披露、野中のスラップベースや莎奈の軽快なリズムにフロアが揺れる。「冤罪ブルース」でのお馴染み冤罪!冤罪!の掛け声でステージとフロアが一体となって騒ぐ様子も楽しい。遊び心のある曲であればあるほど、白のピタッとピースがはまるようなギターフレーズが映えるのも爽快。

 

「もうちょっといきましょう、WEST」と芥。続けて攻撃的な「m.o.b.」を披露、相変わらず野中はベースを弾くというよりぶっ叩いている。

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言葉少なく駆け抜け、少しのブレイクの後「声聞けなくなってだいぶ経ちますね。」と芥。こんな状況になる前、客席からの大きな声援を浴びていた頃の映像を見ては、夢物語に感じていたと話す。「羨ましいし、戻りたい、もしくは(今を)乗り越えた先にあるかどうか知らないですけど、今日この空間、全然負けてない気がしませんか?」そんな芥の問いかけには、声の出せない代わりに全身でライヴを楽しんできた会場から、力強い拍手が送られた。

 

「ありがとう。このライヴっていう空間が以前よりもっともっと貴重になってるからね。毎日すっげえ色んなこと考えると思うんですよ。こんな状況だからじゃなく、いつまでこの自分の歩みって止めずに続くのか、考える毎日ですけど。改めてすげえ幸せです。」芥らしく、Chantyらしく、この日を迎えられたことへ、改めて喜びの言葉を綴った。

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そして「10秒だけ。声に出さなくてもいいので、僕たちの名前を呼んではくれませんでしょうか。」そう告げると静かにカウントダウンを始め、聞こえるはずの割れんばかりの声援をしっかりと受け取ると、本編のラストを飾ったのは「世界に見捨てられてもきっと音は鳴り止まない」。

 

去年、どこに向けて良いか分からない気持ちで1曲目に歌ったというこの曲。「今日、目の前に、画面の向こうに飛び越えて送りたいと思います。」と、その言葉通りに伝えたいという気持ちが歌から、音からひしひしと伝わってくる心染み入る1曲だった。

 

メンバーがはけた後、いつもならアンコールの声が会場中に響いてる頃。フロアは声が出せない分、精一杯の拍手を送る。

 

そんなアンコールに応え、野中、白が登場。

 

「なんか定番になってきたね。オチのない二人が先に出てくるの(笑)。」と白が会場の笑いを誘い、野中は改めてコロナによる療養から完全復帰したことを報告。和やかな雰囲気でステージが再開した。

 

1年目からTSUTAYA O-WESTで周年記念ライヴを行うChanty。途中加入し今回が3度目となる白は、「1回目は別会場だったし、去年は配信だった、有観客でのWEST公演は初めてなんですよ。やっとこれたなって感じがして嬉しいですね。」とやっと本来のかたちで周年ライヴを迎えられたことへの喜びを語る。

 

そんな白は「もっと一緒に(周年ライヴを)演ってる気がした。」と野中も驚いていたように、まだChantyとして白のいない時間の方が多かったとは思えないほど妙になじんでいるというか、ステージ中も、終始独特なペースで展開されるトーク中も、なんの違和感もなくそこにいるのが微笑ましい。

 

そして野中がサポートドラムの莎奈へバトンを渡すと、莎奈は突然振られたことに驚きながらも「皆さんおめでとうございます。8年続くって改めてすごいと思う。(中略)呼んでいただいて光栄です。」と祝いと感謝の言葉を述べた。

 

「あと2年頑張れば10年ですよ。すげー(笑)。」と芥。

 

「本当色んなことがあったし、色んなことのさなかではあります。みんなしんどいと思う。僕らが生きる理由に、とかそんな大それたこと言えないかもしれないけど、それに準ずる存在になりたい。と欲をかいて思ってしまうわけですよ。」

 

アンコール1曲目は、昨年タイトルのないまま公演の最後に披露した「君のいない世界」。明日会えたら何を話そう”7周年ライヴからその明日を繰り返してここまでまたやってきた。あの時は願いかけのようだったこの曲が、この先続く未来への約束の様に感じられ嬉しくなった。

 

「さあアンコールいけますか?光を見せてください!」と「白光」へ続くと、最後に向けフロアも腕を上げ、タオルを振り回し精一杯応えていく。

 

そして8周年ラストを飾ったのは「不機嫌」。「ずっと恨みつらみを込めて歌ってきました。ただ今日は、この瞬間は嘘のないように。」と芥。嘘つき・・噓つき・・のフレーズが印象的な楽曲の中で、時折そんな歌詞を否定するように嘘じゃない!と叫んでは、この場所で変わらず歌っているという事実を見せ、フロアもステージも1秒も残さず楽しむような熱狂で最後を飾った。

 

「待ってろよ、9年目。ありがとう。ということで、お開きにしたいと思います。」とこれまたお馴染みのカーテンコールへ。

 

相変わらず何も考えておらず締まりのないChantyメンバーを見て、「何が起こるかだけ教えて‥」と不安そうな声を上げた莎奈。長年見ていて自分も麻痺していたのか、他所のバンドから見ると、この全員がマイページな空気感は不安になるらしい。

 

そうした演奏中とのギャップが見られるのも人間らしいChantyというバンドならではだろう。

 

ようやく“Chanty 8周年インフィニティ8マークに見えるかららしい)の掛け声に落ち着くと、フロアと一体となりカーテンコールを終え、8周年の日も笑顔で幕を閉じた。

 

全編を通し、本当に様々なことを経験して余計なものがそぎ落とされ、飾らない姿が見えてきたなと感じたライヴだった。メンバーも口にしていた10周年へ向けた言葉。数年前の周年ライヴでは、それがいつの日かという理想の言葉のように聞こえていたが、この日は来月の旅行の予定を楽しみにするみたいな近い未来の話に感じられ、嬉しかった。

 

9周年目を歩み始めたChanty、公演終了後には新衣装でのアーティスト写真の公開や、白の加入2周年を記念したワンマンライヴの模様を収めたDVDの受注販売、そしてワンマンツアーの発表など今後の展開も発表されているので、公式情報をチェックして欲しい。

 

ファンと同じ空間を共有する事ができなくても、メンバーと離れていてもChantyChantyとして届けるものはいつも変わらない事を見せられた8周年記念ライヴ。

 

Chantyというバンドが誰かの世界の全てではなくても、その日常に寄り添う存在であり続けることは生きる理由の一つと言っても大それたことではないと思える。

 

きっと10年周年を迎えたその日にも、彼らはステージの上で変わらずにカーテンコールのポージングに悩んでいるのだろうなと想像して、少しおかしくなった。

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文・糸永織菓子

写真・張 尹澈

 

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ツイキャスプレミア配信中

視聴期限: 2021年9月30日(木) 23:59 まで

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2021年09月16日(木) TSUTAYA O-WEST

Chanty 8th anniversary oneman Chantyの世界 へようこそ

OPEN 17:45 / START 18:00

チケット 3,500円

 

[出演]

Chanty

サポートドラム:莎奈(ユナイト)

 

https://twitcasting.tv/chanty_news/shopcart/101969

 

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2021年09月28日(火) 札幌SPiCE

自家製白生誕前夜祭

 

OPEN 18:00 / START 18:30
前売り 4,500円 / 当日5,000円(D代別)

 

[出演]
Chanty

 

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2021年09月29日(水) 札幌SPiCE

自家製白生誕祭~白の日~

 

OPEN 16:00 / START 16:30
前売り 4,500円 / 当日5,000円(D代別)

 

[出演]
Chanty

 

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「冬が来たから南へ逃げろワンマンツアー」

2021年11月13日(土) 心斎橋VARON

2021年11月14日(日) 広島CAVE-BE

2021年12月11日(土) 福岡Queblick

 

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<リリース>

 

しゃらりらりららワンマンツアー振替公演Tour final白加入2周年記念特別公演 at 赤羽ReNY Live DVD

¥5,500(税別)

[DVD内容]
楽屋オフショット

 

1奏色
2犬小屋より愛をこめて
3ファントムミュージック
4 C
5パッチワーク
6逆上のパルス
7おやすみ
8スライドショー 
9ダイアリー
10不機嫌 
11実際
12ミスアンバランス
13冤罪ブルース
14m.o.b.
15春煩い
16君のいない世界 

Encore
1ひどいかお2 
2無限ループ
3フライト

 

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[購入方法]

Chanty official通販BASEにて下記期間内にご購入、入金をして頂いた方対象となります。

ご購入、入金期間:2021年9月27日~2021年10月4日

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受注生産となります。2~3週間ほどお時間を頂きまして発送となります。

 

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