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2021年10月09日 (土)

【ライヴレポート】<「MUCC TOUR 202X 惡-The brightness world」 2021年10月3日(日) ザ・ヒロサワ・シティ会館>◆バンドならではの光景が幾度も繰り広げられる、泣き笑いに満ちたフィナーレ──。

REPORT - 21:21:19

 102日、セミファイナルのステージ。ライヴが中盤に差し掛かろうというタイミングのMCタイムで、ツアーの主役はいきなり表情を歪ませた。

泣きそうになる顔を必死に腕で隠そうとするのだが、40過ぎた男がそんな子供みたいな泣き方するか?と思わず突っ込みを入れてしまうほど、それは不恰好で恥ずかしい姿だった。

「え、もう泣くの?」と、逹瑯も驚きながらけたけたと笑っている。「今からこんなんじゃ、明日はどうなっちゃうんだよ」——

 

でも、そんな男だからこそ、この24年間、彼はたくさんの人に愛されてきた。

悲しみとか痛みとか苦しみとか、そんなネガティブな歌ばかりを発表してきたバンドだけど、そこにはいつも彼の不器用な笑顔とまっすぐな優しさがあった。

現体制ラストとなるツアー、MUCCの地元で開催された2デイズは、そんなバンドならではの光景がなんども繰り広げられる泣き笑いに満ちたフィナーレだった。

 

 

ドラマーSATOちが2021年春のツアーを最後に脱退することを発表したのが去年12月。

そこを起点に年の瀬の武道館、ベスト盤「明星」のリリース、そして56日にフィナーレを迎えるラストツアーで、バンドは現体制にピリオドを打つ予定だった。

しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響によってツアーは延期と中断を余儀なくされ続け、およそ5ヶ月のアディショナルタイムを挟んで迎えることになったツアーファイナルで、ついに彼がバンドを去るのだ。

 SATOち_MIT1_39459-2

 

オープニングSEから1曲目「惡 -JUSTICE-」とともにラストライヴの幕が上がる。

4人で鳴らす音がいつもと違って聞こえるのは、観る側に変なバイアスがかかっているからなのか、それとも彼らの感情の表出によるものなのか。そんな理性と感情が錯綜した状態のまま演奏はCRACK」へ。

オーディエンスは声の代わりに持参した打楽器を鳴らしたり、ヘッドバンギングなどで激しく応戦している。

その光景にはもちろん声が出せないもどかしさや、バンドを去るドラマーへの思い——「ありがとう」という言葉すら投げかけることが出来ない息苦しさがあった。

声が出せない中で行われた「娼婦」のコール&レスポンスや「G.G.」のシンガロングでも、それは同じだった。

 MUCC_MIT1_37049-2

 

シリアス一辺倒の「アイリス」のパフォーマンスを終えると、逹瑯が我に返ったように口を開く。

「気合が入りすぎちゃって、自分が鬼気迫る感じになっちゃって、危ねえ危ねえ、そういえば今日は楽しもうと思ってたんだって(笑)」。

さらに彼は湿っぽい空気を変えようと「今日はあと何回泣くんだろうね」とジョークをSATOちに振ったものの、すでに本人は目を合わせることもできない状態。しかし、その後披露された「スイミン」には、4人が音を合わせることの歓喜に溢れかえっていた。

楽しむことでしか前に進めないことを、バンドが改めて思い出したように見えた。

 逹瑯_MIT1_38119-2

 

いつもは客席やオーディエンスに寄り添うことが多いYUKKEが、何度も後ろを振り返りながらSATOちの様子を伺っていた。

ミヤの荒々しいギターソロは心の慟哭を聞いているようだ。

余計な感情を断ち切るように、逹瑯は歌うことに全神経を注いでいる。

「パノラマ」「落陽」「アルファ」とセンチメンタルな曲が続いても、ドラマーがその感傷にいちいち引っ張られても、ステージには楽しむことを忘れず前へ進もうとする4人。その光景はまさにMUCCというバンドの歴史そのものだと思った。

 YUKKE_MIT2_46970-2

ミヤ_MIT1_38772-2

 

楽しいことよりも辛いことが多いバンドだ。苦しさや耐えがたい痛みを通り抜けた先にしか、明るい光はなかった。

楽しむことを求めなくなったら行き止まり。そうやって今までずっと続いてきた。

しかし、SATOちは限界を迎えたことで、別の道を行くことになった。

そんな4人が今、ステージで次々と襲い掛かる感傷と格闘しながらも、その先にあるはずの光を探していた。

堪え難いリアル、その先にある笑顔を求めて——

「すごく……いいライヴが出来ているような気がします」と自画自賛した逹瑯の言葉に、恭しい拍手が起こった。

 

 

ライヴ後半、前日と同じように「スーパーヒーロー」や「My WORLD」で顔を歪ませながらスティックを振るSATOち。

それにつられてなのか、次第に3人もこみ上げてくる感情に抗えない様相を呈してきた。

演奏は自分たちに向けられたものになり、オーディエンスはもはやそんな4人を見守るだけしかできない。

20歳の時にそんな関係性は捨ててきた」「友達でいたかったらとっくバンドは解散してた」と、取材ではその関係性について何回も否定されてきたけど、やはり彼らは今でも「友達」だった。そのことを本編ラストの「スピカ」が物語っていた。

 SATOち・逹瑯_MIT1_47292-2

 

そして計7曲、2回のアンコールを経て4人のラストツアーは幕を閉じたかのように見えた。

別れの歌「明星」は4人のMUCCを締め括るに相応しい曲だったし、「これからは俺、夢烏(ムッカー/MUCCファンの呼称)になるんで」というSATOちの挨拶も彼らしかった。

脱退が決まってから今日までの長かった道のりもこれで美しく終わりを告げるかと思いきや——

 

 

鳴り止まない拍手の中、再び幕が上がると、そこにはジャージ姿の3人とボウリングのピンの被り物に身を包んだSATOちが。さらには彼らのバンド仲間たちの姿もある。まさかの思わず客席から漏れてしまう笑い声。

そして「MUCC体操」というラジオ体操もどきの特別版が披露される。

さっきまでの涙を返せ!とクレームを入れたくなるような演出だが、彼らはこの日を迎えるずっと前からわかっていたのだろう。

最後は笑って別れたい、でも、それが出来ない自分たちのことを。だからこんな蛇足をあえて用意していたのだ。

 MUCC体操A_MIT1_50844-2

 

泣き笑いに忙しかった3時間。4人もきっと慌ただしかったことだろう。

辞めるメンバーがここまで泣いてるラストライヴは初めて見た気がするが、それでも湿っぽい気持ちにはならず、清々しい気持ちでエンディングを迎えられることが出来たのは、4人が24年前と変わらず、別々の道を歩むことになっても繋がっていようと思っているからだ。

 

 

翌日、すでに彼らは新体制によるシングル「GONERWORLD」を115日にリリースすること、さらにツアーも発表された。MUCCというバンドワゴンは止まらない。

どんなに辛い道のりがあろうと、その先にある光や笑顔を求め、突き進んでいく。

そういう宿命のバンドなのだ。

 

MUCC_MIT1_44574-2 

写真◎Susie
文◎樋口靖幸(音楽と人)

 

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MUCCMUCC TOUR 202X -The brightness world

2021103()

ザ・ヒロサワ・シティ会館

SETLIST

 

01. -JUSTICE-

02. CRACK

03. 神風 Over Drive

04. 娼婦

05. G.G.

06. 海月

07. アイリス

08. スイミン

09. Friday the 13th

10. SANDMAN

11. パノラマ

12. 落陽

13. アルファ

14. スーパーヒーロー

15. DEAD or ALIVE

16. 目眩

17. 前へ

18. My WORLD

19. スピカ

 

En1

1. 九日

2. 家路

3. 優しい歌

4. ハイデ

 

En2

1. 1997

2. 蘭鋳

3. 明星

 

En3

1.MUCC体操特別版

 

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≪アーカイブ配信≫

MUCC TOUR 202X -The brightness world』アーカイブ配信

103日(日)茨城公演 ~1010日(日)23:59まで

【販売期間】1010() 20:00まで

【配信サイト】

 <ニコニコ生放送> https://live.nicovideo.jp/watch/lv331243392  

 <イープラス Streaming+ https://eplus.jp/mucc20210501/st/  

 <LiveFrom EVENTS(海外向け)>  https://livefrom.events/collections/mucc 

 

 

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RELEASE≫                             

★NEW SINGLEGONER/WORLD」 2021115日(金)発売

<収録曲>

01 GONER(作詞曲 ミヤ)

02 WORLD (作詞 逹瑯 / 作曲 逹瑯、ミヤ)

03 XYZ. (作詞曲 逹瑯)

04 XYZ. -Original Karaoke-   (作曲 逹瑯)

05 WORLD -Original Karaoke- (作曲 逹瑯、ミヤ)

06 GONER -Original Karaoke- (作曲 ミヤ)

 

【初回限定盤】(CD+DVDMSHN-116/117  2,420(税込)

 <特典映像>・Documentary of GONER/WORLD

【通常盤】 MSHN-118 1,485(税込)

 

SPOT映像】 https://youtu.be/uR037ha8ego 

 

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★LIVE ALBUMBest live CDs from TOUR -The brightness world

 20211224日(金)発売

【朱ゥノ吐VIP会員限定受注生産盤】(CD3枚組)  MSHN-119/120/121  7,150(税込)※送料別

 <受注受付期間>2021104日(月)1200?1111日(木)2359 https://55-69.com/store/338892

【初回限定盤】(CD3枚組) MSHN-122/123/124 5,500(税込)  ゲスト参加ディスク

【通常盤】(CD2枚組) MSHN-125/126 3,850(税込)

 

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★LIVE Blu-ray&DVD MUCC ライヴ クロニクル4 ?20TH ANNIVERSARY~』

 20211224日(金)発売

【朱ゥノ吐VIP会員限定受注生産盤」(Blu-ray6枚組)MSHN-127132  19,690(税込)※送料別

<受注受付期間> 2021104日(月)12001111日(木)2359  https://55-69.com/store/338894 

【通常盤】(Blu-ray3枚組)MSHN-133/134/135  9,600(税込)

【通常盤】(DVD5枚組)MSHN-136/137/138/139/140  9,600(税込)

 

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★LIVE Blu-ray&DVD Crossroad of the brightness world

202222日(水)発売

【朱ゥノ吐VIP会員限定受注生産盤】(Blu-ray2枚組) MSHN-141/142 9,900(税込)

 <受注受付期間> 2021104日(月)12001210日(金)2359 https://55-69.com/store/338895 

【初回限定盤】 Blu-ray2枚組) MSHN-143/144 8,800(税込)

【初回限定盤】 DVD4枚組) MSHN-145/147/148/148 8,800(税込)

【通常盤】 Blu-ray MSHN-149 6,600(税込)

【通常盤】 DVD2枚組) MSHN-150/151 6,600(税込)

 

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LIVE TOUR≫                             

 

MUCC TOUR 202X -The brightness WORLD is GONER

特設サイト https://tour.55-69.com/ 

 

114日(木) 東京 USEN STUDIO COAST(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 1700 START 1800

115日(月) なんばHatch(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 1700 START 1800

1116日(火) なんばHatch OPEN 1700 START 1800

1122日(月) 仙台GIGS(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 1630 START 1730

1123日(火/祝) 仙台GIGS OPEN 1630 START 1730

1126日(金) 金沢EIGHT HALL(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 1630 START 1730

1127日(土) 金沢EIGHT HALL OPEN 1630 START 1730

1130日(火) 名古屋ダイアモンドホール(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 1700 START 1800

121日(水) 名古屋ダイアモンドホール OPEN 1700 START 1800

123日(金) 東京 USEN STUDIO COAST  OPEN 1630 START 1730

 

【チケット料金】前売¥9,600  (税込) ※入場時ドリンク代別途必要

【一般発売日】20211030日(土) 

 ※1116日なんば、1123日仙台、1127日金沢、121日名古屋、123日東京公演のみ一般発売有り

【備考】未就学児入場不可・営利目的の転売禁止

 

【先行予約】

 ●朱ゥノ吐VIP会員先行※朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ→各公演11枚まで

 ※通常ライヴ→各公演12枚まで ※同行者登録有り

  受付期間:109日(土)12:001012日(火)21:00

 ●虚無僧DU MODE会員先行

 (1116日なんば、1123日仙台、1127日金沢、121日名古屋、123日東京公演のみ受付)

  受付期間:1015日(金)13:001018日(月)21:00

 

【各公演問合せ】

 東京公演:DISK GARAGE 050-5533-0888

 大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888

 仙台公演:キョードー東北 022-217-7788

 金沢公演:FOB金沢 076-232-2424

 名古屋公演:ジェイルハウス 052-936-6041

 

【本公演への参加を検討されている皆様へご協力のお願い】

 本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、政府の感染防止ガイドラインに沿った対策を十分行った上で開催致します。

 

≪配信チケット≫

MUCC TOUR 202X -The brightness WORLD is GONER』東京公演の配信が決定!

 <朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ> 2021114日(木)

  東京 USEN STUDIO COAST  OPEN 1700 START 1800

 

【受付期間】2021104日(月) 12001111日(木)2000

      ※アーカイブ配信 1111日(木)2359まで

【チケット料金】¥4,500(税込)

【配信サイト】

 <ニコニコ生放送> https://live.nicovideo.jp/watch/lv333867578  

 <イープラス Streaming+> https://eplus.jp/mucc20211104/st/ 

 <LiveFrom EVENTS>(海外向けチケット購入サイトとなります。) https://livefrom.events/mucc           

 

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LIVE≫                                

ROTTENGRAFFTY Tribute AlbumMOUSE TRAPRelease Party(振替公演)

20211014日(木)Zepp DiverCity OPEN 1730 START 1830

【出演】 MUCCROTTENGRAFFTYDragon Ash

【チケット料金】 ¥5,610(税別・ドリンク代別) ※未就学児童入場不可

【一般発売】<イープラス>  2021101日(金)1000

【問】DISK GARAGE 050-5533-0888

 

ROTTENGRAFFTYオフィシャルサイト https://rotten-g.com/ 

 

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2021年10月07日 (木)

【ライヴレポート】<HOWL 3rd ANNIVERSARRY ONE MAN LIVE「あの日からずっと この心を離してくれないモノ」>2021年10月1日(金)渋谷WWW◆愛と感謝に溢れた一夜、そして再会を願うメッセージ。

REPORT - 18:00:06

バンド初の東名阪ツアー「絶景FLAGS」を終えたHOWLの真宵(ボーカル)、よっぴ(ギター)、ゆうと(ベース)、yuki(ドラム)の4人。

ワンマンツアーを終え、成長した姿を見せるべく、結成3周年ライブ<あの日からずっと この心を離してくれないモノ>を10月1日に、バンド史上最大キャパとなる渋谷WWWにて開催した。

前売りチケットが完売となった本公演、並びに結成当日の<待って?やっぱ結成日って会いたくね!??3周年だよ!全員集合!HOWLちゃん渋谷WWWお疲れファンミーティング!>の模様をお伝えする。

 

 

今までの活動への4人の思いが詰まった映像が流れ、WWW公演が幕を開けた。

幻想的なSEの中、たくさんの思いを背負った4人の勇姿がそこにあった。

 

ライブ1曲目は「Mr.Moonlight」。これぞHOWL!を見せつける楽曲からのスタートで、会場の盛り上がりは早くも最高潮に!そしてよっぴ(Gt)のリフから始まる「ふぁぼって人生。」、「生きてるだけで褒められたい。」とHOWLらしい明るい曲が続く。ステージもはうるんるんHOWLファンの愛称)も笑顔でいっぱいだ。

 

この日は台風が関東に上陸。悪天候の中集まってくれた会場のファンへ向けた真宵(Vo)からの挨拶を挟み、会場を煽った「DARLIN’!!」へ。タオルを回して、HOWLの思いに応えるはうるんるん。「ぐーたらこーぽれーしょん」、そして「honeydrunker」と続き、みんなの事、アゲ(揚げ)ちゃって良いですか?「無防備フライデー」。

 

ベースをアップライトベースに持ち替えたゆうと(Ba)。1周年でも2周年でも毎年やってきた曲、抱きしめるように歌いたい、という真宵の言葉のあとに「StarryGoRound」が披露された。優しく暖かい気持ちが会場を包み込む。

続く「メルティナイト」もしっとりした空気で、また違ったHOWLの顔を見せてくれた。

 ゆうと

空気を一変させ、yuki(Dr)の激しいドラミングが炸裂した「UNVENUS」で、これまでの柔らかい空気をひっくり返し、激しく攻めていく。そのまま「先天性君症候群」、「極楽浄土」、「PRAYER」とどんどん会場のボルテージは上がっていく。一系乱れぬヘドバン、拳ヘドバンがつづき、会場の一体感もMAXへ。

 yuki

みんなが照らしてくれた暗闇の先に今日の景色があります。だから、みんなには俺たちからの次の曲のメッセージを受け取る義務がありますと始まる本編最後の「An inch ahead」。「君が差し伸べた手のひらは 中指立てるためじゃなく 繋いで夜を明かすために」という一節が真宵というボーカル、HOWLというバンドのカラーや人間味を表している。名残惜しいが、この曲で本編は幕を閉じる。

 よっぴ

アンコールの代わりの拍手に迎えられ、始まったのは映像。2022年4月8日に渋谷club asia公演が開催される知らせ、続いて新曲「絶景FLAGS」のMVが届けられた。そして、なんと映像中に新しい衣装を身に纏ったメンバーが登場!

 

アンコール1曲目は初披露となる、その「絶景FLAGS」が届けられた。真宵の手には大きく「HOWL」ロゴの入ったフラッグが。「ゼッケイヲミニイコウ」というキーワードとともに、公演のタイトルでもある「あの日からずっと この心を離してくれないモノ」という歌詞が曲中に含まれていることがわかり、ツアーとワンマンが「点」ではなく「線」で繋がっていたことが明かされた。

 

「あの日からずっと この心を離してくれないモノ」が真宵にとって、14歳の時と今とで変わっていること、目の前にいるみんなと見る絶景を作りたい。だから次の曲をみんなで歌える日まで何も諦めるつもりはない。このバンドを守り続けたい。という熱い気持ちを伝える。この熱気を帯びたまま、「ボクラノシンフォニー」へ。声が出せないはうるんるんの心の声をメンバーがカバーする、素敵な楽曲だ。

真宵 

ここでメンバーからのひとこと。まずはyuki(Dr)。普段は緊張しないのに流石に今日は緊張したようで、足が震えているようだ。バンドっていいな、幸せだなと話し、演奏中も笑顔いっぱいのyukiだった。

 

次はゆうと(Ba)。喋りたくて仕方がなかったよう。チェキホルダーの宣伝を(笑)。みんながいるから挑み続けられる、と意気込みを話したあと大ボケをかまし、会場を笑顔でいっぱいにした。

 

次はよっぴ(Gt)。夢だったWWWで夢を叶えられたこと、3年続けられたことに思いを馳せていた。次はみんなasiaに向かったり、みんなで歳を取っていきたいと話した。

 

最後は真宵(Vo)。集まってくれたことへの感謝、早く普通に会いたいという気持ちを伝えた。HOWLを守り続けるために、「いつかきっと」ではなく行きたい場所に旗を立てに行って、回収して、みんなと絶景を見る、という夢を語った。

 

真宵なりの言葉、HOWLなりの音楽を乗せた「愛情絶対値」で愛情を伝える。アンコールラストを飾ったのは「#prologue」。僕らはまた歌おうという再会を願うメッセージがWWWに響き渡る。それに応えるように宙に舞うタオル。この日何よりの演出になったのではないだろうか。

 

各所に感謝を伝える真宵。様々な人たちに愛されているということが伝わる瞬間だった。そして各メンバーからもはうるんるんへ愛を伝えた。

 

最後も映像で幕を下ろした。新しいアーティスト写真とともに、シングルのリリース、リリースライブの告知、新春初詣ワンマンやバースデーライブの開催を伝えた。

 

そしてエンドロールの中、BGMには未発表の新曲「いきたくない」がサプライズで流れる。きみのいない明日なんてね いきたくないよそんなメッセージが印象的な温かいナンバーだ。音源化は未定とのことだが、再び会場で聴けるのを楽しみに待ちたいところだ。

 

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<HOWL 3rd ANNIVERSARRY ONE MAN LIVE

「あの日からずっと この心を離してくれないモノ」>2

021年10月1日(金)渋谷WWW

<セットリスト>

 

SE

1.Mr. Moonlight

2.ふぁぼって人生。

3.生きてるだけで褒められたい。

MC

4.DARLIN’!!

5.ぐーたらこーぼれーしょん

6.honeydrunker

7.無防備フライデー

MC

8.Starry Go Round

9.メルティナイト

10.UNVENUS

11.先天性君症候群

12.極楽浄土

13.PRAYER

14.An inch ahead

en

1.絶景FLAGS

2.ボクラノンフォニー

3.愛情絶対

4.#prologue

END SE

エンドロール:いきたくない

 

翌日はファンミーティングを開催。前日のライブとは打って変わって、ゆるい雰囲気でのイベントとなった、「メルティナイト」で大人な空気を出したと思いきや、終わるとすぐにゆるい雰囲気でのトークが繰り広げられた。こちらのイベントでは1曲終わるごとに、楽しいトークが繰り広げられた。

 

アップライトベースに持ち替えたゆうと。前日も披露された「StarryGoRound」をこの日はアコースティックバージョンで届けた。

カバーゾーンへ。まずは「ドライフラワー」。続けて「丸の内サディステック」。

最後の曲の「evergreen」。会場のはうるんるんに手拍子をリクエスト。

 

ライブが終わると、yukiが仕切るトークコーナーへ。メンバーのほんわかトークが繰り広げられた。

休憩を挟んで、箱の中身はなんだろなゲームへ。そのまま撮影会に突入したが、他のメンバーが撮影中、残りのメンバーがフロアに出て、ファンとの交流を楽しむ風景もファンミーティングらしい、まったりとした空気感だった。

 

 

  • メルティナイト
  • StarryGoRound
  • ドライフラワー(カバー)
  • 丸の内サディステック(カバー)
  • evergreen

 

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OFFICIAL WEBSITE

https://howl-official.com/

 

公式 @HOWL_staff

Vo.真宵:@myi_howl

Gt.よっぴ:@yoppy_howl

Ba.ゆうと:@yuto_howl

Dr.yuki@yuki_howl

 

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LIVE

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HOWL Halloween Party 2021

20211028() 東高円寺二万電圧

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絶景FLAGS発売記念ワンマン「RISE A FLAG

20211119日(金)新宿HEIST

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HOWL Premium Christmas Live 2021

20211224()渋谷Starlounge

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新春初詣ワンマン「共鳴ル初メ。」

2022112日(水)池袋EDGE

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ゆうとBDワンマン「ROCK!!HERO!!

2022212日(土) 新宿clubSCIENCE

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真宵BDワンマン「一蓮托生」

2022215日(火)渋谷Starlounge

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よっぴBDワンマン「よぴバサウルスTOKYO2022

202231日(火) ZircoTokyo

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最大キャパワンマン「メルヘンオーディション『  /150』」

202148日(金)渋谷club asia

 

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RELEASE 

 

★1st single「絶景FLAGS

20211124() RELEASE

Music Video

https://youtu.be/ml3DU9ep_Kg

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EVENT

 

絶景FLAGS発売記念!HOWLオンライントークイベント

1128() 時間:17:00~25:00

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ihe3wprvx11.html

 






2021年10月06日 (水)

【ライブレポート】<The Brow Beat LIVE 2021~Let’s play harevutai, shall we !?>9月30日、10月1日@東京建物 Brillia HALL◆2日間に渡る公演に描いた多様な音楽性と荒ぶる姿。「みずから行動を起こさない限り、何も現状は変わらない」──Ryuji

REPORT - 17:11:06

 アニメ「遊☆戯☆王SEVENS」の主題歌にも起用。7月にシングル「ハレヴタイ」を発売し、メジャーへ進出したThe Brow Beat。メンバーは、Ryujiこと俳優の佐藤流司とPENICILLINHAKUEI

 

  異色で異彩を放つ2人が生み出す音楽性は、大衆性にあふれた歌からアンダーグラウンドな匂い発する楽曲まで振り幅も広ければ、子供たちからマニアックな音楽好きのハートまでしっかりつかんでいる。圧倒的な女性支持を得て活動を始めたThe Brow Beatだが、ヴィジアル/サウンドメイキングともに既存の枠を逸脱した面を示すごと、その姿に惹かれた男性ファンたちも着実に増えだした。

 

  The Brow Beatは、メジャー進出後最初のアクションとして、東京建物 Brillia HALLを舞台に930日と101日の2日間に渡り「The Brow Beat LIVE 2021Let’s play harevutai, shall we !?」を行った。The Brow Beatにとっては、20202月以来の有観客ライブ。久し振りにファンを前にして、客席中から見えるマスク越しの笑顔に興奮を覚え、積極的に拍手のリアクションを求めれば、その喜びを何度も言葉にしていた姿も印象的だった。           

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  2日間とも、最新シングル「ハレヴタイ」に収録した曲たちを軸に据え、インディーズ時代にリリースした「ラグナロク」「Hameln」「Adam」と3枚のアルバムの中から、ライブで人気の曲やRyujiHAKUEIのツイン・ヴォーカルを活かした曲たちを、2日間に渡り巧みに選出。

 

  今回の公演は、「メジャー進出後初のライブ」「久し振りの有観客」という2つの大きな理由もあり、初日は新しい舞台へ飛び立つ意志を記した「ハレヴタイ」で幕を開け、今の自分たちの姿勢を示してきた。

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  その後、「Grind age」や「21グラム」など、激しさや感情の内側を刻んだダークな(闇や病みの感情)面をいろんな角度から次々描きながら、「サザンクロス」「光のアルペジオ」などを通し、ふたたび終盤へ向け希望抱く姿を提示。ライブで生きる激しめの楽曲を中心に据えながら、一人の主人公の揺れ動く心模様を巧みに表現。アンコールで「アイリス Acoustic  Ver.)」を披露していたように、初日は、The Brow Beatの持つ表現豊かさをドラマチックな一つの物語として描きだしていった。

 

  ラウド/ヘヴィな曲調で激しく攻める「シンデレラ」から幕を開けた2日目の公演は、「ハレヴタイ」のような希望に満ちた表情や「灯篭流し」のように胸に染みるバラードも加えながら、全体的に感情を剥き出しに荒々しく攻める楽曲を多く並べ、閉塞した今の時代だからこそ「強く生きろ」という意志を荒ぶる気持ちを持って突きつけてきた。

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  2日間に渡る公演ともに細かい見どころが多くあった中、特筆したいのが「21グラム」のときの鬼気せまるRyujiの歌声と表情だ。和要素を活かしたこの曲は、気持ちの変化に合わせダーク/ラウドと楽曲の表情も次々変わってゆくオルタナティブでドラマチックなスタイル。暗鬱な曲調に乗せ人が抱え持つ愚かな感情を嘆く表情を示せば、激しく唸る音に気持ちを重ね合わせネガティブな要素を吐き散らし、光をつかもうと高らかに絶叫してゆく様へ変わっていく姿を、Ryuji1曲の中で何度も見せてきた。それは、役者だからこそ成りきれた姿。MC時の、強気なのに優しい兄貴的な姿とは異なる、人格が壊れそうな様は、音源はもちろん。機会が訪れたらライブを通してぜひ見てもらいたい。

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  2日間ともに共通していたのが、中盤にRyujiのみが歌うブロックを設けていたこと。正しく伝えるなら、本来、The Brow BeatRyujiのための音楽プロジェクト。HAKUEIThe Brow Beatのプロデューサーであり、メンバーも兼ねている立場。ツイン・ヴォーカルは、あくまでも補佐的なもので、メインはRyujiの歌を伝えることにある。ただ、最近はツイン・ヴォーカルを活かした楽曲が増え、それらの曲の評価や評判も高いことから、ライブでもツイン・ヴォーカル曲が多くなりだしている。2日間の公演ともツイン・ヴォーカルを活かした曲たちが多かったのは、今のThe Brow Beat2人で歌うスタイルを追求することへ楽しさを覚えているからだ。今後は、ふたたびRyujiを中心に、ときにHAKUEIが加わる形になる可能性も十分にある。そこは、今後のThe Brow Beatの展開を楽しみにしていようか。

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  もう一つ、2日間に渡り印象的な場面を上げるなら、いつもは会場中の人たちと一緒に「命は風に乗り旅をする 命は歌に乗り旅をする」と歌う「睡蓮」での合唱シーン。

 

  観客たちが歌えないぶん、そこはメンバーたちみんなで合唱。大勢の観客たちが、大きな熱い手拍子と声を出さずにマスク越しに歌う姿を見せていた。その姿を見て、Ryujiを筆頭にメンバーたちがノンマイクでさらに大きく声を張り上げてゆく。たとえ声は出せなくとも、お互いに心が通じあえていることを感じれたとき、自然と心に込み上げる想いを覚えていた。

 

  2日間とも、終盤では感情を剥き出しに暴れてゆく姿を提示。鬱積した感情をすべて解き放ち、次の展開へ強く期待させるライブへと2人は昇華していった。

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  2日目の公演のときに、Ryujiが「みずから行動を起こさない限り、何も現状は変わらない」と語っていた。行動を起こし続けることでここまで成長してきたThe Brow Beatのように、その言葉は、2人にとって当たり前のこと。その当たり前を今、この時期に、会場を埋めつくした満員の観客たちへ向けて語ったことに強く意味があったなと感じている。そこに関してはあえて言葉にはしないので、それぞれに想像を巡らせてもらいたい。

 

  今回の2日間の公演を通し、ようやくThe Brow Beatのライブ面でも日常が戻り始めた。2日目のMCで、HAKUEIが「今、新曲を次々と作っている」と述べていたように、それが、未来でどんな形となって現れるのか。今は、それを楽しみにしていよう。

 

 

PHOTO:菅沼剛弘

TEXT:長澤智典

 

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The Brow Beat LIVE 2021

Let’s play harevutai, shall we!?」

2021930()

東京建物 Brillia HALL

 

Setlist

01.ハレヴタイ

02.日本

03.Grind age

04.Adam

05.21グラム

06.Oblivion

07.ヤタガラスの影踏み

08.ジセイノク

09.-Member Call-

10.沙羅羅羅

11.OVER

12.サザンクロス

13.光のアルペジオ

EN1.

14.アイリス Acoustic Ver.

15.睡蓮

 

EN2.

16.Snow White

17.シンデレラ

 

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The Brow Beat LIVE 2021

Let’s play harevutai, shall we!?」

2021101()

東京建物 Brillia HALL

 

Setlist

01.シンデレラ

02.Grind age

03.ハレヴタイ

04.Adam

05.21グラム

06.灯篭流し

07.BLACK SHEEP

08.パラノイド・スター

09.-Member Call-

10.沙羅羅羅

11.CLOWN

12.サザンクロス

13.光のアルペジオ

 

EN1.

14.アイリス

15.睡蓮

 

EN2.

16.Snow White

17.日本

18.L.R

 

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The Brow Beat LIVE 2021

Let’s play harevutai, shall we!?」

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