2021年10月24日 (日)
【ライヴレポート】<ベル 7周年ワンマンツアー「拡声決起ストライキ」ツアーファイナル>2021年10月17日(日)東京キネマ倶楽部◆7周年を迎えたベル。「俺たちの8年目にどうぞご期待ください!」
REPORT - 21:00:25ベルが、東京キネマ俱楽部にてベル7周年ワンマンツアー「拡声決起ストライキ」ツアーファイナルを開催、慣れ親しんだ会場でファンと共に盛大に7周年をお祝いした。
7月にリリースされた「拡声決起ストライキ」を引っ提げ、8月から全国14都市全16公演を回るワンマンツアーを決行、これまで14公演を駆け抜けてきたベル。
昨今の情勢により、万全の状態でライヴへ挑むことも難しくなった中で、これまで全14公演を駆け抜けてきたベルは、誰1人欠けることなくこの日を迎えた。まずはその意識の高さと、彼らを含め本ツアーに関わったすべての人の努力を評価したい。
また、2部構成で行われたこの日のライヴは、有観客であり両公演とも配信を行うなど、記念すべき日を少しでも多くのファンと共有したいという彼らの想いが感じられた。
15公演目となる第1部は全編アコースティック。ステージにもフロアにも椅子が用意されており、しっかりとベルの世界観を堪能できる会場づくりがされている。
薄明るく照らされたステージへ、黒のシックなスーツに身を包んだメンバーが登場。
いつもの立ち位置へ各々が着席すると、心地よい緊張感の中「平行線」から第1部の幕が開けた。
悲しく恋を綴った楽曲に会場の雰囲気もあいまって、まるで1日限りの流しを観ているような儚さ。
“東京 此処は今日も土砂降り——” 「東京蜃気楼」で歌われたそんなフレーズは、この日の空模様とも重なり、そこにいた全員が一音一音を嚙み締めるように聴き入っていた。
“キネマらしいアコースティックを披露していけたらなと思います。”
MCでハロがそう口にすると、「もう一度」「LOST SEASONS」と哀切な恋の情景を綴った楽曲が続き、タイゾ(Gt.)の琴線に触れていくようなギターの音色が切なさをリードし、ルミナ(Gt.)も繊細に音を紡いでいく。
「アコースティックって言うと、座って楽しむみたいな空気がバチバチに出てますけど、体を揺らしたかったら揺らせばいいし、僕が手拍子って言ったら手叩いて欲しいし、固くならずに楽しんでいきたいと思います。」とハロ。
一回手拍子の練習していいですか?と、客席とやり取りした後は、ジャジーな正人(Dr.)のドラムに誘われ「カラータイマー」へ。
そして、“この会場にぴったりの今日だけのスペシャルな曲も”、と告げると、ここからはゲストであるヴァイオリン黒色すみれのさちを招き入れ、「アモーレ!」と高らかにタイトルコール。タイゾはアコースティックギターのボディも使いながらリズムを取り、賑やかなラテンのリズムに思わず身体が揺れた。
ヴァイオリンを入れた6人編成での演奏は、“アコースティックライヴ”といえど、緩急激しく展開され、ベルの世界観をよりドラマティックに演出してくれる。
その後は、行進曲の様なリズムアレンジが印象的な「三丁目ブルース」、疾走感と哀愁を纏った「自我の水槽」などを続けて披露。
「アコースティックにできないベルの曲ってないんだなって改めて思ったんですよ。」というハロの言葉の通り、どの楽曲もアコースティックアレンジではまた別の情景が思い描かれるような1曲になるのだから、贅沢でずるい。
この東京キネマ倶楽部にぴったりなナンバーを、と始まった「午前3時の環状線」は、交われないすれ違う男女が描かれた1曲、本家とは対になるように男性目線で綴ったというこだわりも。ワルツ調のメロディがもの悲しさを語っていく。
そしてアコースティックライヴのラストを飾ったのは「綿飴」。寄り添うような明弥(Ba.)のベースライン、ヴァイオリンの音色だけで歌を紡ぐ瞬間には、何度も胸がキュッと締め付けられる切なさを覚えた。
色んな挑戦をしたいと、既にリリースされているアコースティックアルバムの第2弾、第3弾への意気込みも語ったハロ。これからもベルの楽曲がアコースティックで展開される事が期待できそうである。
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聴かせるライヴを展開した第1部から少し時間を置いて、いよいよツアーファイナルとなる第2部の公演へ。
再びキネマ俱楽部へ足を踏み入れると、会場内は一変、ストライキの集会所の様な物騒さを纏っていた。フロア中、ステージ中に張り巡らされた旭日旗の書かれたビラ、ステージ下手にある階段を上がった先にはテーブルや椅子を積み重ねたバリケード、「拡声決起ストライキ」へ込めたメッセージが書かれた看板。
更にはステージ後方、上手下手に垂らされた大きな弾幕や、ステージの赤いパトランプ、センターに置かれた “共闘”と書かれた演台、その一つひとつ全てにこだわりの感じられるセットが、開演前からフロアの期待を掻き立てる。
また第2部では客席はスタンディングに。待ちきれない様子でステージを見つめるファンの姿には、いつものライヴハウスの光景が戻ってきたような感覚を覚えた。
定刻を少し過ぎたころ、暗転と共にSEが流れ込むと、フロアは手を上げ、扇子を掲げ、メンバーを出迎える。軍服を模した衣装に身を包んだメンバーが登場すると、割れんばかりの声援が聞こえるよう。
ハロが演台に立つと、拡声器を手に1曲目「拡声決起ストライキ」が始まった。
客席で掲げられた真っ赤なペンライトは、熱弁を振るうかの如く歌うハロの姿を一心不乱に支持している。そして、“「此処まで、愛を…」”の言葉で「愛と免罪符」へ続き、第1部でも演奏された「午前3時の環状線」はベルらしさの色濃く出た1曲。華やかなシャッフルのリズムに思わず身体が揺れ、間髪入れずに「ゼンマイピエロ」を披露すれば、冒頭から一気に会場のボルテージを上げていく。
「僕らよりヴィジュアル系でこの会場が似合うバンドはいないと自負してます。」とハロ。
買いかぶりなどではなく、東京キネマ俱楽部という会場は、“歌謡サスペンス”を掲げるベルの楽曲の魅力を存分に底上げしてくれると思う。
アグレッシブなギターソロが光る「ルフラン」、青一色の照明の中、縋るように言葉を紡ぐハロが印象的な「蜘蛛の糸」や、ミラーボールに照らされながらミドルテンポで官能的に展開される「綿飴」も続けて披露。
MCでは「このツアーが発表された当初、僕はキネマを一旦最後にしたいと言いました。」とハロ。ベルにとっては家の様に落ち着ける、安心できる会場であると話したキネマ俱楽部。
だからこそ、「次のステップへ行くために、今日を最後にしたいと言いました。」と語り、「最後にしたいと言ったからには、形にしたい。」と、本日の公演の模様がDVDになることを発表。現メンバーになり初めてのライヴ映像作品は、「僕らの覚悟も含めて全部パッケージにしたい。」と意気込んだ。
MCも明けライヴも後半戦へ、正人の気合の入ったドラムプレイから、メンバーのソロパートを展開。客席は拡声器の形を模したペンライトをメンバーそれぞれのカラーに変え、ステージに応える。
明弥のスラップベースでさらにテンションを上げた、「正直者は馬鹿を見る」は、タイトルままの歌詞を繰り返すフレーズが印象深い。
Wo.. Wo..のイントロが始まり、フロアも一斉に飛び跳ねた「サマーランドスケープ」は、「拡声決起ストライキ」発表への布石として公開されシーンをざわつかせた「無敵のアゲ卍SUMMER」がアレンジされた1曲。サビではタオルを振り回したり、ルミナがラップを披露するなど、色濃いコンセプトを持ちながらもバラエティに富んだ展開が得意なベルならでは。
「かかってこい!もっと頂戴!」と欲しがり「ルイスキャロル」では、ダークでファンタジーなメロディに合わせ、ウサギの耳を作ってぴょんぴょん跳ねるフロアの姿が何ともかわいらしい。
かと思えば一変、鋭いシャウトの中、頭を振り乱し狂気を見せた「ネオトーキョークラシック」、“お前たちの本気そんなもんかい?まだまだいけるだろ?”と様々なドラム展開に一気にテンションの上がる「花市匁」へと続き、ラストの「真夏のバラッド」へ。切なげな歌謡テイストはそのままに、軽快なステップでメンバーも自由にステージを駆け周り、熱気を纏ったまま本編が終了。
昨今、有観客でのライヴでは観客が声を出すことはできない為、めいいっぱいの拍手でアンコールを呼ぶことが多いが、ベルでは観客の“アンコール!”の声をスピーカーで流す斬新さ。
それはアンコールに限ったことではなく、本編でのブレイクの際にも、BGMで昭和の歌謡曲を流していたりと、声が出せない状況の中、音が途切れる事無く続く工夫で熱を冷ます暇を与えない。
黒電話の音が響き渡ると、会場がどよめいたのが分かった。懐かしいSEで登場したメンバーを手拍子で出迎え、「あの日の僕の君と雨」からアンコールはスタート。
始動した頃を意識して組んだというアンコール前半、「やってない」「華」と懐かしい楽曲が続く。
「14都市16公演ってなかなかこのご時世で攻めたツアーを回ってきました。」とハロ。
「あれ(バリケード)どうやって組んであるのか分からない、怖い(笑)」とこだわりの詰まったステージの仕上がりに驚きつつ、ここまで一緒に作り上げてくれたスタッフへ感謝の言葉を述べた。
「各地で僕たちは想いのこもったライヴを行ってきました、そして各地で色んな思いを受け取ってきました。まだまだツアーファイナルこんなもんじゃないって知ってます。ツアーファイナルキネマ、まだまだぶっ飛ばしていけるか!」と「天」へなだれ込むと、ルミナとタイゾはステージ中央で無邪気にギターの掛け合いを見せ、ハロは燻る気持ちを発散させるように高らかに歌い上げる。
さらに続く「乙女劣等行進曲」では端正な顔を歪めながら狂ったようにドラムを奏でる正人、忙しい変拍子にまだまだ熱狂が終わらない。
「馬鹿になれるか東京!」と「RED」では、観客のペンライトで真っ赤に染まった会場。下手の階段をかけ上がったタイゾをルミナが追いかけ、バリケードのオブジェを背に並んで演奏したりと仲の良さが微笑ましい場面も。
「東京蜃気楼」は明弥のどっしりとしたベースラインが作る、疾走感あるエッジの効いたナンバー。全てを出し切るかの様にフロアも激しく頭を振り乱す。
MCへ入り「改めて今日、この場所を選んでくれて本当にありがとうございます。」と何度目かの感謝を述べたハロ。「帰ってくる為にキネマを選んだのではなく、家出するつもりで。」
ベルにとってこの会場は、相性のいい慣れ親しんだ会場なんて言葉では表せないほどに、特別な思いが詰まっている。だからこそ、“巣立ちの時期”が必要と捉え、バンドもいつまでも同じ場所にとどまって満足していたらいけないと力強く語った。
「ベルってどんなつもりでライヴしてるんだろう?ってこの先絶対に思わせないんで。美しい過去ばかりじゃなくて、楽しい未来を僕らとみんなとで描いていけるように。」と、思いを込めて披露した「未来予報士」。ベルと歩む確かな未来を見据えた、ファンとの約束の様な暖かい1曲に、会場中に晴れやかな笑顔が咲いていた。
過ぎてしまう時間はいつだって名残惜しい、「本当に、本当にラスト行こうか!8年目行くぞお前ら!ついてこい!」と最後を飾ったのは「見世物小屋は鳴り止まない」。
ここに余力を取っておいたかのように飛び跳ね、最後の一瞬まで惜しみなく遊びつくすフロアに、負けじと力強いステージを魅せたメンバー。演奏を終えたときの“やり切った!”という悔いのない清々しい表情がグッときた。
ハロ以外の言葉は少なく展開されてきたこの日の公演。周年ライヴにありがちな、歴史を振り返り7年の月日をたどるような・・というようなものではなく、8年目への覚悟をしかと見せつけられた1日だったと思う。
「今から朝の入りに戻ってやり直したいくらい楽しかった、だけど!明日からの方がもっと楽しいから、俺たちが楽しませるから、ありがとうございました!」と、会場にいるファン、画面の向こうで応援するファンをしっかりと見つめ、飾らないまっすぐな言葉を伝えたハロ。なにより、7年目を迎えてもなお成長し続ける姿勢を見せてくれるのが嬉しい。
その言葉通り、公演終了後には様々な展開が発表されているので是非チェックしてみて欲しい。
「俺たちの8年目にどうぞご期待ください。」そんな彼らの言葉どおり、予測できないベルの8年目には大いに期待したいと思う。
TEXT:糸永緒菓子
PHOTO:S.Yoshiura
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2021年10月21日 (木)
【ライヴレポート】<DEZERT LIVE TOUR 2021 / RAINBOW -カメレオンは空を見上げて笑えるか?-【追加公演】>10月16日(土)恵比寿LIQUIDROOM◆「俺たちは“君”をここで待ってる」──。◆SORA(Dr)配信番組第2回はNatsu(NOCTURNAL BLOODLUST・Dr)を迎え10月29日(金)にオンエア
REPORT - 18:00:51新音源『RAINBOW』を提げての約2年ぶりの全国ツアーで各地を廻ったDEZERTが、言わばその東京凱旋公演として10月16日に恵比寿・LIQUIDROOMで追加公演を開催した。
チケットは即ソールドアウトし、熱量の高いステージが繰り広げられた。
今回はそんな忘れられない一夜となった公演の模様をレポートする。
また、SORA(Dr)がマーヴェリックのオフィシャルニコニコチャンネル、オフィシャルYouTubeチャンネルにて配信する番組「DEZERT SORAの爆音 怒羅夢 純愛組!」の第2回の放送が10月29日(金)放送決定した。
今回はNOCTURNAL BLOODLUSTのNatsu(Dr)をゲストに迎え、前回好評の声が多かったドラムバトルをはじめ、第2回放送にして初のロケ撮影敢行!
マーヴェリック所属の2バンドのドラマーが向かった場所とは…?
今回も見逃せない番組内容となっている。是非、今後の放送に注目してほしい。
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●DEZERT LIVE TOUR 2021
RAINBOW –カメレオンは空を見上げて笑えるか?– 【追加公演】
ライヴレポート
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カメレオンというのは、基本的に生き餌しか食べない生物であるらしい。
また、カメレオンと言えば狩りの際や興奮状態の時に体色を変化させることでも有名だが、両方の眼をそれぞれ別に動かすことで獲物を立体視できる特性を持つことから、かつてのヨーロッパでは賢者の象徴として認識されていたという説もある。
「生きてるか、東京!」
今年7月に7曲入りの新音源『RAINBOW』を発表し、その後は8月29日の名古屋ボトムラインまで続いた約2年ぶりの全国ツアーで各地を廻ったDEZERTが、言わばその東京凱旋公演として、このたび10月16日に恵比寿・LIQUIDROOMで開催したのが[DEZERT LIVE TOUR 2021 RAINBOW –カメレオンは空を見上げて笑えるか?- 【追加公演】]だ。
そして、今宵ステージにあがった途端まずは曲を演奏しだす前段階で、フロントマン・千秋が観客に向けて放った問いかけがこの一言だったのである。
もちろん、誰であろうと肉体が死んでいればライヴの場に馳せ参じることはかなわないわけで、千秋の発したこの言葉はごく当たり前なもののようにも感じるが、一方で人間は時にメンタルの不調から“死んだように生きている”状態に陥ってしまうケースもないわけではない。
今このタイミングでオーディエンスに対して投げ掛けられた千秋からの率直な言葉は、単なる挨拶以上の意味を持っていたように思えてならない。
かくして、この夜のDEZERTはこのバンドが初期から一貫して死生観について描いてきたことを証明する「「絶蘭」」でライヴの口火を切り、2019年にリリースされたアルバム『black hole』の中でも特にバンドサウンドのグルーヴィーさが存分に活かされているエモみ満載な「Thirsty?」、今回のツアータイトルとも少なからずの関連性を持つ最新音源『RAINBOW』収録のアッパーチューン「カメレオン」、Miyako(G)・Sacchan(B)・SORA(Dr)がイントロ部分でそれぞれのプチソロと粋なプチセッションを繰り広げてみせたあとに千秋(Vo)が毒気と茶目っ気の共存するヴォーカリゼイションで魅了した「殺されちゃう」と、いきなり冒頭4曲の段階で既に各メンバーがフルスロットルなモードに達していることがわかるハイテンションな空気感を醸し出すことに。
しかし、よくよく考えれば今回の追加公演はツアーファイナルからは約1ヶ月半の時間が経過して行われたわけで、実質的には単発ライヴにも等しいものだったことになる。
にも関わらず、彼らがこれだけバンドとしての熱量をしょっぱなから音に込めることが出来ていたというのは、とても一朝一夕で成しえることではなかったのではなかろうか。
ここ3~4年の彼らが基礎の基礎からやり直すような姿勢でライヴバンドとしての手腕を着実かつ丹念に磨いてきたことを思うと、まさにその成果がこの夜のパフォーマンスに色濃く滲んでいたのではないかと思うのだ。
音像としては限りなくザラついたグランジ・ロックのテイストが強い「神経と重力」、Miyakoの紡ぐフォーキーな優しい手触りのギターサウンドの中に一匙の狂気が見え隠れする「あなたのそばにいる」、Sacchanの弾いたリリカルな鍵盤フレーズを筆頭に繊細かつ奥深い響きがその場に拡がった「天使の前頭葉」、SORAによる的確なシンコペと千秋がサビで氾濫させた叙情的な旋律がある意味での懐かしさを生み出していた「MONSTER」と、本編中盤ではDEZERTの“バンドとしての懐の深さ”を感じさせる楽曲たちがあれこれと並んでいた印象も強いが、いよいよ佳境に入ってきた場面でここぞと投下されたのは「デザートの楽しいマーチ」。
「今からこのツアーで一番成長した曲をやりますよ。まださ、俺たちと君との間には距離があるけど心配は要らない。
ちゃんとこの状況を克服した後は、またオールスタンディングでぐっちゃぐちゃになってやれる時が来た時にもまたこの曲やるからさ。
その時はおまえら、しっかり突っ込んで来てね!!」
ツアー開始当初は音源通りの歌詞をそのまま歌っていた千秋が、随所で今その瞬間の気持ちを言葉にしてぶつけていくラディカルなスタンスは実に痛快で、たとえば〈だからこうやってロックバンドなんかを最愛のバカ達とここ恵比寿で今日もやってるんです〉というくだりに対しては、声は出せないながらもフロアにいる観客たちがいっそう沸き立っていたことは明らかだった。
「まだ生きてるか?今回のツアーは最初の方はなかなかうまくいかなかったけど、途中からけっこう楽しくなってきて、メンバーともちょっと良い感じに仲良くなれました(笑)。
(中略)コロちゃん(コロナ)が猛威を振るうようになって約1年半、俺たちもみんなもいろいろあったよな。
夏に『RAINBOW』出した後は昔の方が良かったとか、今の方が良いとかいろんな意見もあったし、今回のツアーで俺は皆に伝えたいことをどうやって伝えたら良いんだろうとか、俺はなんで歌ってるんだろうって考えてた。
そして、ひとつ答えが出たんだよ。俺は、おまえたちに歌ってはいない。俺は“おまえ”に向かって歌ってる。ひとりひとりの“君”に歌ってる。
そう思った時に、俺は心が晴れたし「これからも頑張ろう」と思えた。もっと良い景色が見たいって、めちゃくちゃ普通のバンドマンが言うようなことを自分もシンプルに願うようになりました。
「もっと君たちと良い景色が見たい」って言ってみたかったんだ(笑)」
シーン切っての天の邪鬼である千秋が、ここで吐露した素直にも程がある赤裸々な言葉たち。
きっとこれは、DEZERTの未来に繋がって行くものになると確信する。
「生きてるうちに、いろいろやっちゃおう。曲もどんどん作るし、ライヴもいっぱいするから、まだコロナがどうなるかはわかんないけど大丈夫。俺たちは“君”をここで待ってるから。
“カメレオンは空を見上げて笑えるか?”ってさ、笑えるかどうかなんてわかんないけど、とりあえず先に進んでみましょう!
もう曲調がどうとか、そんなことはどうでもいい。俺たちが生きている限りDEZERTです。よろしくお願いします!!!」
夏から続いてきた今回のツアーを締めくくるために、この夜の本編ラストで歌われたのは、渾沌とした今の時代にこそ必要な尊い博愛の歌「ミザリィレインボウ」。
〈君と僕 誰かのために 架かる虹は色んな色だ その色を赦した心は きっと明日より綺麗な場所だろう〉
曲の後半でこう歌いあげた時に、千秋は「…そう信じて!」という言葉をすかさず添えてみせた。
殺伐とした歌やグロテスクな歌もこれまでにさんざん歌ってきたDEZERTが、今もって悪意や憎悪を曲として生々しく具現化させることがある一方、希望や生きることの意味をここまで潔く高らかに表現出来るようになった今。
彼らはそれこそカメレオンのごとく、この世で起きているリアルタイムな事象を生き餌として貪欲に喰らいながら、彼らならではの独自な視点を持ちつつ、これからもその時々で変幻自在に色を変え、DEZERTだけが描き出せる素晴らしき世界をわたしたちへと届けてくれるに違いない。
そう。カメレオンたちは、今いる場所よりもさらに美しい空の下で笑える日をいずれきっと迎えることになるはずだ。
文◎杉江由紀
写真◎西槇太一
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DEZERT LIVE TOUR 2021 / RAINBOW –カメレオンは空を見上げて笑えるか?–
【追加公演】 2021年10月16日(土)恵比寿LIQUIDROOM
<SETLIST>
01 「絶蘭」
02 Thirsty?
03 カメレオン
04 殺されちゃう
05 Sister
06 蝶々
07 ラプソディ・イン・マイ・ヘッド
08 「擬死」
09 神経と重力
10 あなたのそばにいる
11 天使の前頭葉
12 MONSTER
13 デザートの楽しいマーチ
14 Your Song
15 脳みそが腐る
16 「君の子宮を触る」
17 「遺書。」
18 ミザリィレインボウ
En1 脳みそくん。
En2 「切断」
En3 「殺意」
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≪「DEZERT SORAの爆音 怒羅夢 純愛組!」第2回放送≫
【放送日】 10月29日(金)
【出演】 SORA(DEZERT)
・Twitter: https://twitter.com/DEZERT_SORA
・Instagram: https://www.instagram.com/dezert_sora/?hl=ja
・必ず毎日更新している音声SNS[Voicy]: https://voicy.jp/channel/1890
【ゲスト】 Natsu(NOCTURNAL BLOODLUST)
・Twitter : https://twitter.com/natsu_nb
・Instagram:https://instagram.com/natsu_nb
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≪DEZERTリリース情報≫
■ALBUM『RAINBOW』発売中
【初回限定盤】<レイ盤>(CD2枚+DVD)DCCL-238~240 ¥5,500(税込)
【通常盤】 <ンボウ盤> DCCL-241 ¥2,750(税込)
サブスク/ダウンロード https://dezert.lnk.to/KWTntAhQ
『Your Song』 Official Music Video https://youtu.be/3L-8OE7UU1I
『ミザリィレインボウ』 Official Video https://youtu.be/B6qOHpx9stA
『カメレオン』 Official Video https://youtu.be/jLVHx_P7-sM
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DEZERT オフィシャルサイト http://www.dezert.jp
DEZERT YouTube URL : https://www.youtube.com/dezert_official
DEZERT 公式Twitter : https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL
DEZERT 公式 Instagram : https://www.instagram.com/dezert_official/?hl=ja
千秋 YouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/channel/UCbWWFZ7Px-9sWIyInENfc6g
SORA YouTubeチャンネル : https://www.youtube.com/channel/UC4DXfy7kAvGfRuA_A4-VATQ
SORA Voicy「SORAの元気になるハナシ」 https://voicy.jp/channel/1890
2021年10月18日 (月)
【ライヴレポート】<David「Hexagramearth -運命の糸と意図-」>2021年10月12日(火)SHIBUYA PLEASURE PLEASURE◆動員目標160人を達成!Davidが切り開いた物語は、5周年公演の場となる晴れ舞台へ──LIVE DVD化も決定した公演をレポート!
REPORT - 12:04:001st FULL ALBUM「Hexagramearth」の世界観を、視覚・聴覚・感覚を刺激する形で具現化してゆくライブ「Hexagramearth –運命の糸と意図–」が、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行われた。
目標に掲げていた160名動員を、開催2日前に達成。有観客/ライブ配信と2つの形で上演したのも会場に足を運べないファン(アトロポス)のため。ライブ中も、SUIは目の前の観客たちのみならず、画面の先で見ている人たちにも積極的に声をかけていた姿も印象的だった。
メンバーにerina(G)・SHO(Dr)・Яyu from Ashmaze.(B)を迎えて行ったこの日のライブの模様を、ここにお伝えしよう。
雷鳴と共に巨大なスクリーンに映し出された荘厳な映像。まるで、ホラー映画の始まりのようだ。「命の期限」について語るSUIの声が場内に響きだす。
やがて、厳かな教会の鐘の音へ導かれるように客席奥の扉からSUIが姿を現した。
彼は「わたしを紡ぐ糸は今、ここに見えた」と語りながら、手にした糸を弄びながら舞台へ向かってゆっくりと歩きだす。
もの悲しい音色に乗せ、これから始まる壮大な物語の序章を語り続けるSUI。
とても厳かな、でも、どこか悲しみを湛えた物語の始まりだ。アルバム「Hexagramearth」を紐解く鍵となる一節一節が、次々と語られてゆく。そして…。
SUIの叫ぶ「民達と運命を変えてやる」の言葉を合図に、身体を揺さぶる轟音が会場中へ鳴り響く。それまで座っていた観客たちが一斉に立ち上がり、「Providence」に合わせ、背中に宿した大きな黒い翼を広げ、その場で跳ねだした。重厚な音を背にSUIが拳を振り上げるたび、フロア中からも無数の拳が突き上がる。
SUIは「命を変え歩むその先は 新たな世界で」と歌いながら、繋がったたくさんの運命の糸を一気に手繰り寄せ、観客たちを異なるもう一つの世界へ連れ出してゆく。
勢いをさらに加速するような荒々しい演奏に乗せ、SUIが「Story Teller」をおおらかな声で歌いだした。
「この声が… 身体(あなた)を呼び醒ましたら」と歌う声が、観客たちの理性の留め金を外し、熱情させる。暴れたいのなら暴れ続けろ。それがこの世界での正しい生き方だ。
荒ぶる演奏が気持ちを熱く掻き立てる「Rituals」の登場だ。SUIは重厚な音に乗せ、沸き立つ感情を祈る姿に変え歌っていた。途中、手にしたステッキを振りかざし、観客たちを煽る場面も。
「神の国へ届け」と歌うSUIに想いを重ねるよう、フロア中で数多くの手の花が大きく揺れていた。
その様は、狂おしいほどに鮮やかだった。
「この尊き場所に喝采を」「前世から時空を超えて、この場所にやってきました。
昨日までは前世、今が現世、明日からが来世。前世から繋いだ糸を現世へと繋ぎ、明日からの来世を強く生きてゆける、クロートー/ラケシス/アトロポス。俺にとっての「運命の神」となる皆さんにはとても感謝しています。
運命は、願いによって喜びにも悲しみにも変えられる。そんなカードを、この夜も1枚届けたいなと思います。共に夜明けを願ってくれた神に捧げる運命のカードを…」
その言葉に続いて奏でたのが、「Tarot」だ。荘厳シンフォニックな音と幻想耽美な音が折り重なり、観ている人たちを不思議な運命の道へと連れだした。
Davidが示すカードへ導かれるまま、今は心地好く酔いしれたい。轟音の中から響く哀切な歌声へ溺れたい。
荒れ狂う荘厳でシンフォニックな音の中から届くSUIの歌は、運命を光へと導く神の声のよう。
先導者となったSUIの歌声が、フロア中に響き渡っていた。
幻想的なパイプオルガンの音色が会場中を覆い尽くす。
美しくも、破壊的な衝動を持って流れたのが、「D」。
今まで以上に激しく挑戦的な楽曲を突きつけ、Davidはフロア中の人たちの理性をどんどん消し去ってゆく。
SUIの煽りへ触発され、フロア中から突き上がる数多くの拳。
SUIは言葉のひと言ひと言を、深い情熱を持った声で伝えながら、高まる気持ちのままに歌い叫んでいた。
「わたしにかかる運命の糸を紡いでください」。
Davidは厳かな演奏に乗せ、ミッドメロウでダーク/ヘヴィな「Moira」を歌いだす。
スタンドに据えたマイクを両手できつく握り閉め、SUIは「もがけば もがく程に 運命の糸は乱れ絡み 心を 離さない」と、嘆く心を捧げるように歌っていた。
彼の想いへ寄り添うように響く演奏が、さらに胸を痛く切なく掻きむしる。
床にひざまずき祈るように歌うSUI。もがけばもがくほど運命の糸は複雑に絡み合う。
SUIは、その絡み合う糸を解くよう身悶えながら歌っていた。
その姿は苦しむ使徒のようにさえ見えていた。
終盤、絶叫し続けるSUIの姿は、「逃れられぬ 私の業」を嘆くようだった。
「閉塞した見えない壁の向こうにあなたがいる。そんなあなたに向けて私は不変の世界を願い叫び、愛していた…」
流れだしたのが「Gothculture」シリーズの曲たち。ゴシックでダークな、でも、美しくも気高きドラマを描くようにDavidは「Gothculture -Claustrophobia-」を歌い奏でだした。
ジワジワと熱をあげながら躍動していく演奏の上で、SUIは想いを呟き続ける。
ときにメンバーと寄り添いながら、SUIは胸の内側から込み上げる想いを美しくも気品のある声に乗せ歌いあげていた。
旋律が戦慄を呼ぶ。流れだしたのが「Gothculture -Decadent Art-」だ。
壊れゆくこの世界を嘆くように。でも、雄々しさを持ってSUIは歌っていた。
その横でЯyuが声を荒らげ、見ている人たちの気持ちを掻き立てる。この場に迷い込んだ人たちを拳突きあげる熱狂の空間へ誘いながら、SUIはその想いを歌声で焼き尽くそうとしていた。
頭を振り乱し狂い咲く観客たちの姿も艶やかだ。
「クロートー/ラケシス/アトロポス、あなたたちは運命の神。ここからは、神々との戯れの時間だ!」
ステッキを手にし、SUIの叫びを受けて流れたのが、「荊棘の意図」。
攻撃的なリフを刻むギターの旋律を合図に、荒々しい音が駆けだした。
雄々しき神の一人と化したSUIが、舞台の上から神々しい姿となって歌声を響かせる。
「今日はホール公演だけど舞台でもコンサートでもない、ライヴだ」
手にしたスタンドを振りかざし、SUIは荒ぶる気持ちを剥き出しに観客たちを熱くけしかける。
その姿に触発され、フロア中の人たちが拳を突きあげ、身体を激しく折り畳み、熱狂の中へその身を投じてゆく。これは戦いだ。
互いに感情を剥き出しぶつけあい、その中で暴れながら絶叫を味わい尽くす最高の儀式だ。
荒ぶる演奏へ触発され、暴れ狂う観客たち。ここは、椅子付きのホール。
でも、いつしかそこは熱狂渦巻くライブハウスに塗り変わっていた。
演奏を止めることなく、さらに激しさを増した「Ruinous」に身を任せ、SUIは熱唱/絶叫し続けていた。
身体を思いきり折り曲げ絶叫するSUIの姿は、とても狂おしくも美しかった。
「掲げたその手は来世へと向かっています。伸ばした糸をその手でしっかりとつかみとるために、最高の舞台へ」。
流れだした「Final Act」にあわせ、SUIが、観客たちが跳ねだした。身体を熱く揺さぶる音へ触発され、頭を振り乱す観客たち。
SUIも、胸に希望や躍動する熱い魂を抱き、「最後の舞台」と歌いながらも輝く未来へ想いを馳せていた。その言葉や想いに、生き抜くための希望の翼を与え、同じ志を持った仲間たちと一緒に来世へと突き進んでゆく。そして…。
「その想いのまま大きな喝采を」「選ばれた民たちへ」。気持ち熱く躍動する「Dresscode」の楽曲に合わせ、フロア中から手拍子と拳が突き上がる。ときに胸に手を当て、沸き立つ想いをSUIは包み込むような歌声に乗せフロア中へ降り注いでいた。
「このステージへ飛び込んでこい!!」の言葉を合図に、フロア中から突き上がった拳を見ながら、SUIは観客たちの気持ちを熱く熱く煽り続けていった。
「こんな素敵な世界があるのなら、まだまだこの先も生きていきたいって心からそう思いました。ここは長い命の中の僅かなひと欠片です。
ここに来てくれたみなさんが持っている想いの欠片も一つ一つ違うと思います。
そんな中、一つのものを信じてここに集まってくれました。
この欠片達が来世へ繋がりますように」
最後にDavidは、この空間をふたたび幻想的かつゴシックでサイコな世界へ染め上げるように、エクストリームでハードコアな「Gothculture –断章–」を突きつけ、観客たちの理性をすべて奪い去り、熱狂へ身悶える暴れ人へ変えていった。
フロア中で両手を大きく広げ咲き誇る花や、髪を振り乱し作りあげた熱狂の様を見ながら、SUIは嬉しそうに歌い叫んでいた。
理性を消し去り、熱情と熱狂が渦巻く世界をこの空間へ作りあげていった。
ふたたび幕を開けた物語は、切々としたピアノの音色と美しきコーラスに合わせ歌い紡ぐバラードの「Immortal Ray」から始まった。激しい楽曲を並べた本編とは打って変わり、アンコールでDavidが見せたのは祈りにも似た姿。
SUIは、「もしも 叶うなら この身を亡くしても この場所を暖め守りたい 僕が消えてしまう前に」と願うように歌っていた。
今にも心壊れ、消えそうな声と姿で、SUIは舞台へひざまずきながら、来世へと続く道へ声の光を射すように歌っていた。
MCでの緩い様も含め、激しさと穏やかさ、2つの表情を巧みに使い分けながらDavidのライブは進んでゆく。そして…。
「運命の糸を繫いでくれた皆、この想いをもっともっと分かちあっていきましょう。
全員で血を交わしあおうか」
ふたたび熱く高ぶりだした血をさらに沸騰するように、Davidは「Blood」をぶつけてきた。
とても美しく気高くて激しいドラマチックな楽曲だ。
舞台の上にいる神々(メンバーら)が気持ちを一つに荒ぶる牙を剥き出しに襲いかかれば、フロア中の人たちも荒ぶる存在に心を変えていった。
互いに、高ぶる血を奮い立たせ暴れてゆく。
騒ぐこの血は、もう抑えられない。
最後にDavidは、「Prophet」を経てアルバムのタイトル曲「Hexagramearth」を演奏。
SUIは今宵の物語へ最後に光包み込む希望の一筋を振り注ぐように、「世界の終わりが もしあるとしたら その時は”君”の記憶で満たして 微笑む様に」と歌っていた。
その演奏は、その場にいる人たちを希望や輝きの中へ導いてゆく。
たとえそこが世界の終りという絶望にいようとも、Davidの掲げた旗の元へ集えば、僕らは未来を信じられる。
照らし出された来世へと進む道を進んでいける。
Davidは決して仲間たちを見捨てない。どんな絶望の中にいようと、ついてきてくれる人たちの手をしっかりと握り、その先へと連れだしてゆく。だから、Davidと来世を見たくなる。
ふたたびSUIが舞台へ。「思い描いた夢の景色をまた一つ叶えることが出来ました。これから、Davidの5周年に、みんなもしっかりついていく意志は固まったか?!」。
そう投げかけたうえで、12月に、大阪と東京で今年最後のライブを行うことを発表。
12月8日(水)には、この日のライブの模様を収録したLIVE DVD「Thread of fate and intent -20211012 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE-」と、完売したアルバム「Hexagramearth」のRepackage Album「Hexagramearth –運命の糸と意図–」を2タイトル同時発売。
2022年1月23日と24日には、2日間に分けDavidの全曲を披露する2DAYS公演を発表した。
さらに嬉しいサプライズとして、その場で会場に連絡を入れ、5周年を祝うワンマン公演の日取りをブッキングするという、とんでもない行動に。
結果、4月9日に池袋ハレブタイでのワンマン公演が決定。この日を皮切りに、Davidの5th Anniversary Tourがスタートすることも発表した。
「第二創世記へ向けての糸を繫ぐように」「最高の来世にしていこうな」と叫びながら、最後の最後にDavidは「なぜ生きるのか? なぜ生まれたのか? 全ての出来事を神は知るのか?」と問いかけるように「Genesis -In Bible-」を披露。
雄々しい歌声と演奏をぶつけ、Davidは会場中の人たちを熱狂に染まり狂う人たちにふたたび変えていった。「なぜ生きるのか? なぜ生まれたのか?」と答えを探すように、SUIは歌っていた。
いや、その答えはSUIも、ここにいるみんなも気付いている。あとは、その答えを確かなものにしてゆく仲間が増え続けていくのを楽しむだけ。この宴の場をさらに大きな晴れ舞台へ導くためにも…。
絡み合ったDavidと僕らの運命の糸へ、もっともっといろんな人たちを絡め、「この地を導いて、閉ざされた者の道を開き」ながら、共に未来を、世界の始まりをここから新たに築きあげようか。
PHOTO:Lestat C&M Project
TEXT:長澤智典
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<セットリスト>
「Overture」
「Providence」
「Story Teller」
「Rituals」
「Tarot」
「D」
「Moira」
「Gothculture-Claustrophobia-」
「Gothculture-Decadent Art-」
「荊棘の意図」
「Ruinous」
「Final Act」
「Dresscode」
「Gothculture –断章–」
-ENCORE-
「Immortal Ray」
「Blood」
「Hexagramearth」
-W ENCORE-
「Genesis -In Bible-」
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David「Story Teller」MV FULL
https://www.youtube.com/watch?v=o8ccGAUWEpA
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<リリース>
★12月8日(水) DVD&CD同時リリース
David 新章Tour FINAL LIVE DVD
「Thread of fate and intent -20211012 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE-」
完全限定盤
トールケース仕様
Thread Ver DVD ¥7,000(TAX OUT) RDDV-004A
※Wアンコール映像 特典DISC封入
Intent Ver 2DVD ¥7,000(TAX OUT) RDDV-004B
※SUI Solo Angle+Joint Artist Angle 特典DISC封入
専門店購入特典:特別デザインA2ポスター(絵柄2種あり)
[商品概要]
2021年10月12日に開催したダヴィデSHIBUYA PLEASURE PLEASURE公演を作品化!
David 4周年の節目に発売された1st FULL ALBUM「Hexagramearth」の収録曲を中心に、迫力のステージを展開。
オーディエンスと対角上に重なり、時には闇を光を…描き出すものは”六芒世界”として確かに完成されている。
いちソロ・アーティストの枠を超え、一つのプロジェクトとして歩き出すDavidの確固たる意志表示と運命を受け入れて欲しい。
SUI(Vocal) and Joint Artist erina(Guitar) Яyu(Bass) SHO(Drums)
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David Repackage Album
「Hexagramearth –運命の糸と意図–」
完全限定盤
20Pブックレット、Pケース仕様CD
¥3,500(TAX OUT) RDCD-023
[商品概要]
完売しているダヴィデ1st Album”Hexagramearth”収録曲を中心としたリパッケージアルバム。
スタジオテイク、ライヴテイクをSUIがセレクトして再構築。
さらにボーナストラックも加わり、2021年を締めくくるボリューム感満載のアルバムとなっている。
【参加アーティスト】
erina (Guitar)
HIZAKI from Versailles / Jupiter (Guitar)
源 依織 from Phobia(Guitar)
Toshi (Bass)
70. from XANVALA (Bass)
Яyu from Ashmaze. (Bass)
Syu (Drums)
SHO (Drums)
Mao (Piano)
2商品とも各取扱店、Wizard Store直販にて予約受付中!
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David information
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