2021年11月13日 (土)
【ライヴレポート】<mitsu Birthday Oneman Live「Re:BEAST」>2021年11月11日(木)渋谷REX◆「Re:BEAST」=「再び野獣になる」。「聴くだけでグッとくるような、刺さりまくるライブを続けていこうと思います。」
REPORT - 20:00:2611月11日はmitsuの誕生日。 今年は自身の誕生日当日にライブが開催された。
今回のライブタイトル「Re:BEAST」は、直接的にいうと「再び野獣になる」ということ。
そこには「未来を創るために破壊する」という想いが込められている。
誕生日ということもあり「生まれ変わる」意味も込めて「Re:」が冠された。
mitsuはライブ前のインタビューで「音楽を楽しみたい! 楽しむことだけを考えた一点突破なライブにしたい。」と話していた。
今年の「みつの日」以来のREXのステージ、しかもバンドセッティングは1年10ヶ月ぶり。
この1年10ヶ月は、配信ライブを始めたことや、歌唱表現の大きな変換点となったライブ「DEEP LAYER」など、mitsuにとってさまざまな変化が起きた期間だ。
mitsu自身も「大きな変化があったから、ライブハウスでやる普通のライブってどんな感じだったかな? という感じ。今やるライブは、過去にやっていたライブと全然違うものになっていると思う。特にバンドセッティングは本当に久しぶりだから、もはや“新しいもの”という感覚。このメンバーだからこそできる音楽、その瞬間でないと生まれない音楽を楽しんでもらいたいし、俺も楽しみ!」と話していた。
セットリストは全16曲というボリューム。mitsuとギター:夢時、ベース:燿、ドラム:風弥の4人編成から始まり、キーボード:藤原 泰斗、バイオリン:柴 由佳子(サポートメンバーの敬称略、以下同様)による「親密」シリーズの編成、そして全員がステージに上がる6人編成で構成される。
セットリストを考えるとき、mitsuは「今回の編成が最も活きるように、同期なしで演奏できる曲にした。同期なしでかっこいい曲。それに、“今まで通り”を壊す並びを意識した。フロアを巻き込んで盛り上げていくライブというよりは、音楽と向き合って、音楽によって熱が生まれていくセトリにしたいと思った。」と語る。
サポート陣もこの想いを共有していて、藤原泰斗は「この日のためにアレンジを作り込むというよりも、その場の空気感とかセッションみたいなノリを大切にしたいと思っています。バンドセッティングでの演奏が久しぶりなので、参加する全曲が楽しみ!」風弥は「mitsuのライブは毎回アレンジが変わるし、その日のテンション感が明確に反映されて、その時じゃないと生まれない何かが生まれるから楽しい。そこに便乗できるのが最高! 楽器陣のことを信頼しているのが伝わるから、その信頼に応えるという楽しさもある。リハでこまかく話し合ったこともあるけど、それすらも今日の空気感次第で良い方向に変化するだろうから、その変化を楽しみたい。」と話してくれた。
幕が上がると同時にトップギアで演奏される「For Myself」でライブが始まった。バンドセッティングでロックっぽさ全開の演奏に、観客は手を振り上げ応えていた。
スタートの勢いは衰えることなく「Live Your Life」「It’s So Easy」へと続く。mitsuの歌唱も力強く、観客を煽るように挑発的。
短く挟まれたMCでは「何もかも変わったから、振りを忘れててもいいよ! 今日からまた新しく、イチから創っていこう!」と、自由に音楽を楽しんでほしいという気持ちを伝えた。
「砂の城」「遥か」と続き、5曲を演奏した4人編成のパートでは、骨太なロックを聴かせてくれた。
優しくも寂しげなピアノから始まる「蛍」から、「親密」の3人編成に。続く「スローペース」の2曲では、歌唱表現の幅が広がっていることを感じさせた。
過去のインタビューで、体力づくりに励むことで歌唱力が上がったと話しているmitsuだが、単純に声量が上がったとか音程が安定したなどというだけではなく、表現力までもレベルアップしている。
さらに、歌唱力にとどまらず身体表現も向上していることが感じられる。
これは、配信ライブで培ってきた経験のすべてが結実したものだろう。「親密」の3人が積み重ねてきたものが存分に発揮されていた。
「親密」編成のMCでは「みんな楽しんでくれているって信じているけど、俺がすごい楽しんでいるので、ありがとう! ライブハウスの空気感、雰囲気が最高。みんなも楽しんでいってね!」と語りかける。
ここで次の曲のために呼び込まれた風弥は「いつものかざみつと違うね。今日、かっこいい! いつものテンションとちょっと違う(笑) 俺もすごい楽しんでます。」と話す。
「親密」の3人に風弥を加えた4人で演奏する「Naked」は、アコースティックとドラムという初めての編成。
ドラムが加わった「Naked」は力強さが増し、よりいっそうエモーショナルに響く。マイクなしで歌う場面もあり、mitsuの声量に驚かされた。
アコースティックパートの終わりにMCで「俺たちみんな上手くなったでしょ。これまで、普通ではいられなかったから、音楽の力を信じて頑張ってきました。今日のライブはこれまでのことが報われた時間です。“やっぱりかっこいい! 前よりかっこいい!”って思ってもらえたらうれしい。純度100%の俺たちの音を受け取って欲しい。」と話し、サポートメンバー全員がステージ上に揃う。
フルメンバーで「キンモクセイは君と」「鼓動」を演奏。音色に広がりが増し、メンバー同士の息もぴったり合っている。演奏を楽しむ気持ちがそうさせているのだろう。
mitsuも全員で奏でる音楽を存分に楽しんでいるようで、MCで「ライブ1本1本を大事にするようになったけど、改めて強く思う。REXのステージもすごく気持ちいい。最高! ライブって特別なんだね。今日は最高の誕生日!楽しい時間を続けて、繋いでいって、またみんなで楽しみたい。」と話す。
ここからライブは最終パートへ。mitsuも「過去のライブ史上、一番激しいセトリ」と言っていたとおり、ラストまで駆け抜けるように演奏された。疾走感が冴える「エトリア」、ジャズの雰囲気をまといゴージャスに奏でられる「MIDNIGHT LOVER」、ラテンの空気感に満ち、燃え上がるように情熱的な「蜃気楼」。
「Crazy Crazy」でさらにボルテージを上げ、mitsu もサポート陣もテンションは最高潮。
攻撃的でパワフルな「Into DEEP」まで息つく間もなく駆け抜けた。
ラスト曲前のMCで「いつも偉そうなこと言ってたのに何もできなくて、情けない時間が多かった。でも、今日見てくれたみんなには伝わってると思う。俺、大丈夫そうでしょ? コロナ禍を言い訳にして、俺がビビってたんだなと思いました。今は、やっぱり戦わなきゃダメだなって思っています。その意思を表明するためのライブでした。聴くだけでグッとくるような、刺さりまくるライブを続けていこうと思います。これからもよろしく!」と、率直な想いを伝えるmitsu。最後の曲「ラストヒーロー」には、mitsuの決意が込められていた。
今年で33歳になったmitsu。悩み、落ち込み、手探りで進んできた期間が続いていたが、それは少しづつ強さを身につけている期間でもあった。
この日のライブでは、迷いがない目で、力強い声で、全力の歌唱で、過去の自分を壊し未来へと進む野獣の姿を見せてくれた。
バンドセッティングで、ライブハウスで歌うmitsuはやっぱり格好良い。
安直な言葉だが、それ以外に適した言葉が浮かばない。ステージが似合う、バンドの音が似合う、というだけではない「何か」がライブで生まれるのだ。しかもその「何か」はライブごとに違うものが生まれる。
「Re:BEAST」で見せてくれたのは、1年半続けてきた配信ライブでの成長であり、mitsuがいまやりたいことの全部であり、mitsuが進む先を示す一点の光だった。
この日のライブは、ステージ上の全員がこの瞬間にしか生まれ得ないセッションを心から楽しんでいることが強く伝わってきた。
曲そのものの格好良さもさることながら、数々のアドリブもこのライブでしか聴くことができない素晴らしいものだった。
会場の渋谷REXも、今年4月末ごろにLEDスクリーンが設置され、以前よりパワーアップ。照明演出が豪華になり、ライブをよりいっそうエモーショナルにしてくれる。
来年開催が発表された都内ツアーの最終日(みつの日)は渋谷REXが会場だ。パワーアップした渋谷REXをその目で確かめてほしい。
【SET LIST】
1.For Myself
2.Live Your Life
3.It’s So Easy
4.砂の城
5.遥か
6.蛍
7.スローペース
8.Naked
9.キンモクセイは君と
10.鼓動
11.エトリア
12.MIDNIGHT LOVER
13. 蜃気楼
14.Crazy Crazy
15.Into DEEP
16.ラストヒーロー
Text:板垣可奈子
Photo:Aki(Lc5)
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2021年11月11日(木) 渋谷REX
mitsu Birthday Oneman Live
「Re:BEAST」
【出演】
mitsu
【サポートメンバー】
Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)
Bass:燿(摩天楼オペラ)
Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)
Keyboard:藤原 泰斗
Violin:柴 由佳子(チーナ)
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<ライヴ>
【2022年 都内ツアー決定!】
・1月25日(火) 下北沢Garage
・2月4日(金) 下北沢CLUB251
・2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
・2月17日(木) 原宿RENON
・2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
・3月2日(水) 渋谷REX
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<サポートメンバー>
Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)
Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)
Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)
その他詳細は後日発表。
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【mitsu INFORMATION】
◆mitsu Official Website
◆mitsu Official Twitter
◆mitsu STAFF Official Twitter
https://twitter.com/mitsu_official
◆mitsu Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/c/mitsuOfficial
◆mitsu Official SoundCloud
https://soundcloud.com/mitsu-official-882610076
2021年11月07日 (日)
【ライヴレポート】<MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER>2021年11月4日(木)新木場USEN STUDIO COAST◆「何時かおまえらの声が、世界中に響きわたりますように──」
REPORT - 15:58:04壊れても、傷ついても、たとえ何かを失ったのだとしても。
彼らが今また前を向いて力強く歩き始めたことが、ある意味では全てなのだろう。
「進もうか…!」
あれから約1ヶ月。実に24年もの間、苦楽を共にしてきたドラマー・SATOちが脱退することになった[MUCC TOUR 202X 惡-The brightness world]のツアーファイナルを経て、逹瑯・ミヤ・YUKKEの3人体制となった新生MUCCが今宵[MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER]の初日として立つことになったのは、新木場USEN STUDIO COASTのステージだ。
そして、このツアー初日にしてMUCCとしてのあらたな一歩でもある大切なライヴを始めるのにあたり、しょっぱなで音出しおよび歌い出しをする前にフロントマンである逹瑯が、まず場内に集った夢烏(ムッカー=MUCCファンの総称)たちに向けて投げ掛けたのが、前述のシンプルかつ万感のこもった言葉だったのである。
なお、今回のツアーについては5都市で2公演ずつが行われていくスタイルがとられており、そのうち1公演目はいずれも公式FCである朱ゥノ吐VIP会員限定公演となっているため、この東京での初日には言わばガチなコアファンが詰めかけていたことになるが、ここに来て新体制となりサポートドラマーとしてSerenity In Murderなどでも活躍しているAllenを迎えた彼らのライヴアクトに対し、果たしてここからどうなっていくのか?という不安と期待をオーディエンスの多くが持っていたであろうことは想像に難くない。
だがきっと、MUCCがこの夜この場で最初にミヤとYUKKEがともにローGチューニングを用いたヘヴィサウンドを烈しく炸裂させ、逹瑯が深く咆哮するかのようなヴォーカリゼイションをもって「惡 –JUSTICE-」を投下してみせたその瞬間、受け手側はきっと感じたのではないかと思う。 「MUCCのたどってきた旅路は何も途切れてしまったわけではなく、この時点からまた新しい道に繋がっていくのだ」と。
鋭く斬り付けてくるような音から徹底した攻めの姿勢を感じた「CRACK」といい、SATOちが作詞と作曲を手掛けた「神風Over Drive」でライヴを加速させるその方法論といい、今回のツアーは過去を否定したり分断することなく、あくまでも前回のツアーを踏まえた上での内容と構成になっていたことに、ある種の安堵を覚えたのは何も筆者だけではないに違いない。
もっと簡単に説明するなら、今ツアーはそのタイトル通りに現時点での最新アルバムとなる『惡』の楽曲たちを、SATOちの残していった曲も含めて引き続き深堀りしていく場にもなっているわけだ。
(メンバーに確認をとったわけではないが、どうやら「アイリス」などをはじめとして何曲かのアレンジ細部や曲間のつなぎ部分などが前回ツアーとは変化していたような気がする)
「新しいツアーが始まりました。これからいろいろなことが始まっていきますし、環境も変わってまだ先のことはほんとにわかりませんが、手探りで未来をたぐり寄せていけたらなと思っておりますので、みなさんよろしくお願いします。待っててもなんも来ねーからさ。自分からたぐり寄せていこうぜ!いいかい?」
逹瑯のこのMCを受け、ここで演奏されたのはツアー初日の翌日にあたる11月5日にリリースされた
新体制での記念すべき初シングル『GONER/WORLD』の収録曲であり、まさに未来というキーワードが随所にちりばめられている「GONER」。
ここからの本編中盤は今現在のMUCCの有り様を投影したような選曲がなされていき、このタイミングで聴くからこそやけに沁みてくる初期からの名曲「我、在ルベキ場所」や、シングル『GONER/WORLD』のカップリングでありながら既にファンの間では秀逸なMUCC流シティポップチューンとして表題曲たちに負けないほどの人気を集めている「XYZ.」がパフォーマンスされたほか、次いでの「流星」からはまるでひとつの物語のような流れが生み出されていくことになったのも、非常に印象的なところであったと言えよう。
星空に彩られた切なくドラマティックな夜を歌った「流星」からの、夜と朝の狭間で霞む空のほのかな色合いに希望を託した歌となる「暁」。そして、逹瑯がこの一言を叫んでから場内へと放たれたのが「明星」だ。
「“あいつ”の為にも、止まれねーよなぁ!!」
去年SATOちの脱退が決まった際に作られたこの曲は、もともと宵の明星をモチーフにして作られたものになると思われるが、ことこのライヴにおいては脈絡的に明けの明星を示唆していたとも考えられはしないだろうか。
夜の終わりを告げるように、明け方の東の空に輝く明星。その実態は宵の明星と同じく金星であることに変わりはないものの、いわゆる“巡りという名の時間経過”によってそこに生まれる意味合いは変わってくる。
以前に聴いた「明星」と、この場で聴くことが出来た「明星」にさまざまな面で違いがあったのは、おそらくその構図とも似た時間経過が大きく作用していたように思えてならない。
そればかりか、このあとライヴの本編を締めくくることになったSATOちとミヤによる共作曲「My WORLD」、喪失と痛みを抱えた中で夜明けが訪れていく情景を描いた「TONIGHT」、今になって聴くことで〈過去と今を映した星が2つ輝いている〉という一節がより感慨深く響いた「スピカ」も、全てはMUCCというバンドの体現してきた克明なリアリズムを、現在進行形のものとして感じられる曲たちばかりであったと断言出来る。
もっとも、アンコールにおいては何時も通りにMUCCのユルい一面が発揮される時間も存分にとられていて、ここではYUKKEの誕生日イブを夢烏らがハミングによるハッピーバースデーの歌で祝ったり、サポートドラマーのAllenが前日にSATOちからLINEで「大丈夫だよ。失敗もライヴの一部だよ」という応援メッセージをもらっていたことが明かされたうえ、そんなAllenはなんとメンバーと同じ茨城出身で茨城と米国テネシーの間に生を受けた英語がしゃべれない系ハーフ(笑)であることも判明。
かくして、ほどよく雰囲気がユルんだところでの「優しい歌」では再び観衆によるハミングが場内にあふれ、美しき賛歌「ハイデ」に胸を打たれつつも、一転しての「蘭鋳」ではこの空間に居合わせた誰もが見事にカタルシスへと誘われることになった。
「何時かおまえらの声が、世界中に響きわたりますように!!」
MUCCにとっての大切な一夜において、最後の最後に奏でられたのはシングル『GONER/WORLD』のもうひとつの表題曲で、制作時にはミヤがTwitterで呼びかけをしてファンからコーラスパートの音声を募集り、最終的に1000件を超えるトラックを全て音源に使用したという、正真正銘のバンドとファンで共に創りあげた「WORLD」だった。
ここで聴けた〈world. the beginning of the world 壊れた世界を超えて〉という歌詞から受け取れたのは、MUCCの未来に向けた決心そのものだったのではなかろうか。
そういえば、今回のライヴではステージ奥のバックドロップにツアータイトルとして掲げられている“The brightness world”というフレーズが折りに触れ漢字表記にて“閃耀世界”と映し出されており、それこそMUCCがここから目指していこうとしているのは、そんなまばゆい場所なのかもしれないとも感じた次第である。
壊れても、傷ついても、たとえ何かを失っても。彼らが今、また前を向いて力強く歩き始めたことがある意味では全てなのだとしたら。
12月3日に彼らが再び新木場USEN STUDIO COASTに凱旋したとき、MUCCはもはや壊れた世界のことなどものともしないさらなる圧倒的な突破力を手にしているはずだ。
文◎杉江由紀
写真◎Susie
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『MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER』
2021年11月4日(木)USEN STUDIO COAST
SETLIST
1.惡 -JUSTICE
2.CRACK
3.神風 Over Drive
4.アメリア
5.海月
6.アイリス
7.アゲハ
8.GONER
9.我、在ルベキ場所
10.Friday the 13th
11.SANDMAN
12.XYZ.
13.流星
14.暁
15.明星
16.目眩
17.My WORLD
18.TONIGHT
19.スピカ
En-1.優しい歌
En-2.ハイデ
En-3.蘭鋳
En-4.WORLD
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<MUCC INFORMATION≫
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≪RELEASE≫
★NEW SINGLE「GONER/WORLD」発売中
<収録曲>
01 GONER(作詞曲 ミヤ)
02 WORLD (作詞 逹瑯 / 作曲 逹瑯、ミヤ)
03 XYZ. (作詞曲 逹瑯)
04 XYZ. -Original Karaoke- (作曲 逹瑯)
05 WORLD -Original Karaoke- (作曲 逹瑯、ミヤ)
06 GONER -Original Karaoke- (作曲 ミヤ)
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【初回限定盤】(CD+DVD)MSHN-116/117 ¥2,420(税込)
<特典映像>・Documentary of GONER/WORLD
【通常盤】 MSHN-118 ¥1,485(税込)
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<LIVE TOUR>
■MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER
特設サイト https://tour.55-69.com/
11月4日(木) 東京 USEN STUDIO COAST(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 17:00 START 18:00
1月15日(月) なんばHatch(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 17:00 START 18:00
11月16日(火) なんばHatch OPEN 17:00 START 18:00
11月22日(月) 仙台GIGS(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 16:30 START 17:30
11月23日(火/祝) 仙台GIGS OPEN 16:30 START 17:30
11月26日(金) 金沢EIGHT HALL(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 16:30 START 17:30
11月27日(土) 金沢EIGHT HALL OPEN 16:30 START 17:30
11月30日(火) 名古屋ダイアモンドホール(朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ) OPEN 17:00 START 18:00
12月1日(水) 名古屋ダイアモンドホール OPEN 17:00 START 18:00
12月3日(金) 東京 USEN STUDIO COAST OPEN 16:30 START 17:30
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【チケット料金】前売¥9,600 (税込) ※入場時ドリンク代別途必要
【チケット発売中】 ※朱ゥノ吐VIP会員限定ライヴ以外
イープラス https://bit.ly/300HQYa
ローソンチケット https://bit.ly/3qtn9yX
チケットぴあ https://bit.ly/3bQ8jcZ
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■配信チケット
『MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER』11月4日東京公演アーカイブ配信
【受付期間】2021年10月4日(月) 12:00~11月11日(木)20:00
※アーカイブ配信 11月11日(木)23:59まで
【チケット料金】¥4,500(税込)
【配信サイト】
<ニコニコ生放送> https://live.nicovideo.jp/watch/lv333867578
<イープラス Streaming+> https://eplus.jp/mucc20211104/st/
<LiveFrom EVENTS>(海外向けチケット購入サイトとなります。) https://livefrom.events/mucc
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<イベントライヴ>
■DANGER CRUE 40th Anniversary JACK IN THE BOX 2021 supported by MAVERICK DC GROUP
2021年12月27日(月) 日本武道館 OPEN 14:00 / START 15:00
【出演アーティスト】
Petit Brabancon
NOCTURNAL BLOODLUST with GUEST
DEZERT with GUEST
MUCC feat. GRANRODEO
D’ERLANGER (CIPHER/SEELA/Tetsu) with GUEST
44MAGNUM feat.高崎晃(LOUDNESS) -JACK IN THE BOX SPECIAL VERSION-
MDC 40th Anniversary SUPER ALL STARS
and more…
…………………………………………
【MAVERICK公式LINE最速チケット先行予約】
<受付期間> 11月8日(月) 23:00まで
<MAVERICK公式LINE> https://line.me/R/ti/p/%40dangercrue
※MAVERICK公式LINE最速先行は、\550引き(\8,250)
※MAVERICK公式LINEにお友達登録をした方対象の受付となります。
※枚数制限は、1人最大4枚まで
【JITB2021オフィシャルホームページ先行予約】
<受付期間> 11月9日(火) 12:00~11月15日(月) 23:00
【チケット料金】全席指定:前売¥8,800(税込) / 当日¥9,900(税込)
JACK IN THE BOX 2021オフィシャルサイト http://www.jack-itb.com/
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<Official HP> http://www.55-69.com/
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2021年11月05日 (金)
【ライヴレポート】PENICILLIN<千聖 BIRTHDAY LIVE「ROCK×ROCK〜千50聖~」>2021年10月02日(土)恵比寿リキッドルーム◆「ケーキをもらって景気がいいね!」(千聖)◆キッズのような初期衝動を持ち続け、いつまで経ってもキラキラしているロックバンド、PENICILLINここにあり!
REPORT - 18:00:4810月4日生まれの千聖のバースデーライブ“ROCK×ROCK”が、10月2、3日に恵比寿リキッドルームで2デイズで行われた。本稿ではその初日の模様をレポートする。
厳かなハッピーバースデーソングのリミックスがSEで大音量で流れ、板付きでスタンバイしていたメンバーが1曲目の演奏を始める。50歳の誕生日というある種人生の節目を祝う今年の“ROCK×ROCK”初日は、勢いのある曲で景気良く始まるのではなく、幻想的な曲「腐海の砂」でスタート。前日まで別プロジェクトThe Brow Beatの2デイズでシャウトをぶちかましたHAKUEIの喉も調子良さそうだし、トレモロピッキングやオクターブ奏法でドラマチックに音壁を作る千聖のギター、3拍子を基本にプログレ的な緊迫感もあるリズムを支えるO-JIROのドラムも安定している。PENICILLINといえばキャッチーでアッパーなロックチューンで知られる存在だと思うが、同時にこうした深い曲をしっかりと演奏できることもライブバンドとして長く生き残っている要因のひとつだろう。
深海の底に緩やかに、そしてズブズブと沈めていくかのような、そんなサウンドスケープでオーディエンスを異次元に導いたところで、「恵比寿行くぞー!」とHAKUEIが叫ぶと、空気は一転、千聖のバースデーを会場中で祝福するかのごとく、威勢のいいロック曲「NEW FUTURE」をぶっ放す。そしてO-JIROのフィルと千聖のフィードバックを合図に、間髪入れず「幻想カタルシス」へ。タッピングやアーミングを交えた往年のギターヒーローを彷彿とさせる千聖のギタープレイがこの日も冴え渡るが、そんな中にも昭和歌謡的な情緒やダークさを漂わせているのがPENICILLINスタイルだ。
そうして頭3曲が終わると、大きな拍手が場内に響き渡る。
「千聖くんが50歳を迎えるということでバースデーライブが開催できて良かったです。今日は晴れたな。昨日は台風だったけどな。」とHAKUEI。
永遠の18歳の千聖は50歳のバースデーライブという名目に対し「普段は3代目千聖なんだけど、今日は初代千聖に来てもらったから大丈夫」と説明。続けて「よく生きていたな」と千聖が言い放つと、「よく続いてんな」とHAKUEIがいい「なんで続いているか教えてあげようか? 本当はみんなのおかげと言いたいんですけど、でも今日だけは許して。千聖リーダーのおかげです!」と、この日の主役を称え次のセクションへ。
「border line」が始まり、葛藤する少年を鼓舞するような歌詞がどこか郷愁的で、胸に響く。一方「僕には翼があるんだ」と歌う次の「魔法ダイヤ」は少し大人になってからの葛藤と希望を想起させ、ある種これまでの半生を追ったような展開に。曲の後半ではスタンドにセットされたアコギを奏でつつ、続いて、アコギスタイルのまま「理想の舌」へ突入。パーカッシブなギターが情熱的で、バイオリンの同期も相まって、さながら『情熱大陸』ばりのドラマチックさを感じさせる。
ここでまた鳴り止まない拍手が起こり、O-JIROが口を開く。「台風もいなくなって良かったですね。絶対来ると思ってたんですけど。たぶん今日は本人の強い望みが叶ったんでしょうね。千聖「50歳までバンドをやるということを想像してましたか?とかよく聞かれるんだけど、正直50歳になることすらイメージしてなかったよ。でも俺はたぶん20代より今元気だよ、ライブは。オフステージは20代よりめちゃくちゃだけどね(笑)」。
中盤は「LOVE DRAGON」「one star」「JUMP#1」とオルタナ的なバラードだったり、シアトル的なヘヴィロックだったり、ハードなロックンロールだったりと、PENICILLINの楽曲の幅広さをここでも見せつける。なお、「LOVE DRAGON」には“一番星”、「one star」には“大地を蹴って”というワードがある。言葉つながりでこの3曲を続けたのだとしたら、それもワザアリだ。
「非常事態宣言明けたんだよね。まだ声出しちゃいけないんだっけ? でも声出しちゃダメなライブってもうなかなかないぜ。ちゃんと声出せるようになったときにはもう思いきり、こういった状態になる以前より楽しめるようにしましょう」
そんな名MC後に名曲「Melody」を激しくプレイしたのち、ハードコア曲「快感∞フィクション」を続け、昨年急逝したエディ・ヴァン・ヘイレンを偲ぶような爆撃機的なギターソロを轟かせてから、本編ラストとしてフリージャム的な演奏でグイグイ攻めていく「Desire」を畳み掛けライブ本編が終了。
アンコールの拍手に応え、ハッピーバースデーソングをSEに、ステージにケーキとともにメンバーが再登場。
「ケーキをもらって景気がいいね!」
そんなギャグでいつも以上にハードに攻撃しスベった千聖だが、オーディエンスが声を出せないことにむしろ救われたかもしれない(笑)。
この日のセットリストは千聖が自ら組んだそうだが、HAKUEIが「お、この曲がきたかとセットリストを見たときに思った曲です」と伝え披露されたのは、インディーズ時代の曲「Little Love Story」。そして次の曲「fantasia」に続く。O-JIROのマーチングスネアで始まる応援歌のような曲で、千聖の誕生日を盛大にお祝いした形でライブは一旦終わるが、その後、配信を除く会場のみでもう1曲「FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE」を披露して全てが終了した。
PENICILLINが結成された1992年のころは、50歳でロックバンドをやるなんてことをほとんどの人が想像していない時代だった。それが今、こうして50代でも普通にロックバンドができる時代になった。PENICILLINがその功績の一端を担ったことは間違いない。ぶっちゃけ、当時はPENICILLINのようなバンドが長続きするはずはないと思う人も多くいたはずだ。ロックは孤高なものであるべきーー。そんなパブリックイメージをぶっ壊し、ロックは何でもありの自由なものであり、多くの人と共有できるものであるということをPENICILLINはその音楽とライブで示した。結成以来変わらず、キッズのような初期衝動を持ち続け、そしていつまで経ってもキラキラしているロックバンド、PENICILLINここにありといったバースデーライブだった。
TEX:吉田幸司(ROCK AND READ)
PHOTGRAPHER:折田琢矢
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【ライブ情報】
■新譜「Euphoria」リリース記念ライブ
Arise to Euphoria
11月23日(火)
新宿ReNY
開場17:00/開演17:30
全席指定10,000円(税込/D別)
【全ての情報はこちら】
PENICILLIN Web
↓↓
https://www.penicillin.jp/
ファンクラブ入会案内はこちら
↓↓
https://www.penicillin.jp/fanclub/enrollment
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【セットリスト】
<千聖 BIRTHDAY LIVE「ROCK×ROCK〜千50聖~」>
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10月2日(土)
SE
「腐海の砂(Intro Long Ver.)」
「New Future」
「幻想カタルシス」
「border line」
「魔法ダイヤ」
「理想の舌」
「Love Dragoon」
「one star」
「JUMP#1」
「Melody」
「快感∞フィクション」
〜Gt.Solo〜
「Desire」
-ENCORE 1-
「Little Love Story」
「fantasia」
-ENCORE 2-(有観客のみ)
「FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE」
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10月3日(日)
SE
「天使よ目覚めて」
「幻想カタルシス」
「記憶の固執」
「冷たい風」
「魔法ダイヤ」
「ネオグラマス」
「Heartbeat」
「one star」
「WHITE HOLE」
「Desire」
「快感∞フィクション」
「Blue Impulse」
-ENCORE 1-
「ひび割れたHOLY NIGHT」
〜Gt.Solo〜
「Dead Coaster」
-ENCORE 2-(有観客のみ)
「スペードKING」