2022年04月10日 (日)
【ライヴレポート】<HOWL メルヘンオーディション『 /150』>2022年4月8日(金)渋谷club asia◆今日集まってくれた全員がHOWLのことをかっこいいバンドなんだよ、好きなんだよって言ってもらえるようなアーティストになろうと思います。」(Vo.真宵)
REPORT - 23:17:10HOWL史上最大キャパに挑んだワンマンライブ<メルヘンオーディション『 /150』>が2022年4月8日(金)、天候にも恵まれ渋谷club asiaで開催となった。こちらの模様をお届けしたい。
「人生のメリーゴーランド」に合わせて、まさかのステージからではなく、客席脇の窓枠の中から登場したyuki(Dr)、よっぴ(Gt)、ゆうと(Ba)、真宵(Vo)の4人。
メルヘンオーディション。この日のライブテーマにぴったりなSEに包まれ、色とりどりのライトがステージとフロアの間にかかっている幕にも反射して醸し出す幻想的な雰囲気はまさに「メルヘン」である!
この日の1曲目を飾ったのは「Mr.Moonlight」。幕越しのメンバーにも見えているであろう“はうるんるん”(ファンの愛称)がかざすキラキラリングがとても綺麗だ。
続く「ふぁぼって人生。」。曲が始まるとすぐに幕が落とされ、やっとメンバーとのご対面である。
ステージ上には宮殿風のソファーが置かれていたり、ドラムのyukiもセンターでなく上手側にいたりと、いつものHOWLのライブとはテイストが異なっている。
ワンマンライブでは初披露となる「メルヘン」な衣装を着こなすメンバー。前回は“かっこいい”テイストだったが、フェアリーな装いも案外似合う!?
続く「迷宮ディスコニック」ではジャジーなメロディーに乗せて、会場を盛り上げていく。会場に集まった“はうるんるん”も楽しそうに応えており、みんなが待ちに待ったライブだったことが伝わってくる。
「こんばんは、HOWLです!」という真宵の挨拶で、MCが始まった。
「こうやってHOWLを選んでくれたってことは、HOWLのライブが楽しいにきまってるって全賭けしてくれたってことで良いですか?この4人の未来にちょっとだけ期待しても良いかなって思ってくれた、違いますか?」と会場に問いかける真宵。
「俺らが1番得意なことは、みんなのことを褒めることです。渋谷、手拍子ちょうだい!」との真宵のメッセージで「生きてるだけで褒められたい。」に突入。1サビが終わったところで「DARLIN’!!」が始まった。そう、今回はメドレーで楽曲を伝えてくれるのである!まさにHOWLのいいとこ取りである。
続いては「無防備フライデー」へ。HOWLで1番難しいフリがあるが、“はうるんるん”はそんなことお構いなしに会場を盛り上げていく。
「頭ちょうだい!」
真宵の一言でメドレー最後の「極楽浄土」が披露された。会場がひとつになっていく。
メドレーの後は「絶景FLAGS」。会場にはHOWLのフラッグ(旗)を持った“はうるんるん”が多く、今年1番の絶景がメンバーには見えているのではないかと思わされる。
「メルティナイト」と続き、今度は会場を大人な雰囲気で包む。元気な部分も大人な部分も持ち合わせているのがHOWLの良さだ。
異世界感強めのバックミュージックにあわせ、ここでメンバーの自己紹介が始まった。
「今日は楽しい日なので、ここでなら話せますよ、メンバーさん!」と真宵が問いかけたところ、yukiが話し始め、なかなかレアな展開を見せる。
話の最中にソファーに座り込む真宵、よっぴ、ゆうと。ソファーはぎゅうぎゅうだ・・・。
「全員で立てて良かったです。幸せな1日にします」とyukiが伝えた。
ディズニーランドが好きなよっぴ。夢は「ディズニーランドみたいなバンドになること」で、よっぴは“ほぼダッフィー”とのこと・・・(?!)。
続いて真宵曰く問題児(?)のゆうと。話し出すと、なぜかソファーに座り始める。どこまでも自由だ・・。
「いつもと違った感じ」のHOWLではあるものの、MCはいつも通りである。
「恥ずかしいを超えた先に楽しいとかドキドキは待っている」ことを中学生だった真宵は知った、とエピソードを話し、「俺に付いてくればばっちりなんで、付いてこれますか?」「さんざん『行けますか』なんて聞いたけど、みんなにある選択肢はyes or yes!それだけです」と煽り始まった「honey♡drunker」。
“はうるんるん”と真宵が曲中、タオルをガンガン振りまわし、会場が再びMC前の盛り上がりに戻る。
そして定番のメンバーコール。大好きなメンバーに向けて、“はうるんるん”も思い思いのジャンプを繰り広げる。会場を煽り続ける真宵の誘導で、会場はひとつになる。
続けて、「UNVENUS」。地べたに座るよっぴ、ソファーに座るゆうと。
どんどん会場をモノにしていき、アグレッシブなステージを披露する。拳で応える“はうるんるん”にもメンバーの「楽しい」が伝播しているのが、目に見るように分かる。
「先天性君症候群」ではステージ後方の幕が開いて映像が流れ、楽曲を盛り上げる。「ENIGMA」とライブで盛り上がる定番曲が続く。「こんなに愛してるのに」と歌詞が表示され、こんなに相思相愛な会場なのに、「声」が出せない今の現状とも重なり、辛い気持ちも込み上げた。
続くMCではよっぴがギターで音色を奏で、真宵が言葉を紡いでいく。
「バンドを始めて4年目、4月8日のライブに選んだタイトルが「メルヘンオーディション」。どういうイメージを持つかな?
去年の10月に今日のライブをやることに決めてから、「メルヘンオーディション」の意味について、考え込む時間が多くて。俺的には夢を追う資格があるのかと審査される時間、というイメージがあって。
「夢」って言葉にたくさんぶつかってきたと思う。夢を追うのにも信頼がいるし、才能がいるし、制限時間があるし。そろそろ審査、ゲームから降りた方が良いんじゃないかと思ったり、そもそも夢持ってたっけと考えたり。“夢持ってる風バンドマン”じゃんってどうしたら良いか分からない時期もあったんだよ。
でも作品を作るのは好きだし、歌詞とかを書いて、みんなから感想をもらったりする、そこに充実感はあったし。夢ってものに、引っ掛かってた時期があった。今年に入ってからだけど、自分がたまたまいった場所で、先輩がメンバーに対して、冗談かもしれないけど「HOWLまだやってたんだ」みたいにって言ってるのを見ちゃって。すぐそこを飛び出したんだけど、涙が止まらなかった。でもそこで思ったのは、自分の仲間と作ってきた時間をバカにされるのって悔しいんだ、って思ったんだ。
そのことをみんなにもここで伝えておかないといけない気がする。俺のせいで、どこかで恥ずかしい思いをさせてたら、ごめん。HOWLが売れていないせいで、こうじゃいけないと思ったんだ。
みんなに今日伝えたいことは、応援してくれるみんなにとって、かっこいいボーカリストでいよう、このバンドをちゃんとかっこいいバンドにしようと思ってるってこと。今日集まってくれた全員がHOWLのことをかっこいいバンドなんだよ、好きなんだよって言ってもらえるようなアーティストになろうと思います。」とメッセージを伝えて始まったのが「アーティスト」。
「傷だらけでいいさ ダサくたっていい 一人きり 流し続けた涙も 弱さも強さに彩る アーティストであれ」という最後のメッセージが心い深く突き刺さった。
「君たちが信じてくれた僕たちを信じたいと思います。」と「PRAYER」へ。「君が信じた僕を信じたい」という歌詞がMCの話と重なる。
そして「愛情絶対値」で“はうるんるん”とHOWLの互いの愛を確かめた。「どうしようもない僕のことを 選んでくれた君へと全てを捧げよう」これがきっとHOWLなりの愛情表現なのだろう。ぜひ歌詞を見ながら、ゆっくり聞き直したい楽曲である。
「去年の10月にこの公演を決めてから、4人で同じ目標に向かって活動できているのも、集まってくれているみんなのおかげだと思っています。ありがとうございます。」そこから誕生日についてのエピゾードを真宵が語る。
「誕生日って居なくなっちゃった人に気がついてしまう日のイメージもあって。楽しいだけで良い筈なのに。でも、そんな正直な気持ちにも向き合って作った楽曲です。居なくなっちゃうかもって思ったら、辛いし、どう生きていいのかも分かんないけど。それもきっとみんなのことを大事に思ってる証拠だと思います。この曲を今日一緒に過ごしてくれたみんなに送りたい。」と今年2月のバースデー公演より披露されている「1/365 day」を披露した。
曲の途中では紙吹雪が舞う。ほんのりピンクになった紙吹雪はまるで、桜の花びらのようだった。
そこからムードを変えて「An inch ahead」へ。大サビ直前で曲が止まり、まさかの映像が流れ始める。CDの発売、5大都市ツアーの決定が告げられた。
余韻もそのままに、「メロドラマ」が始まる。会場がHAPPYで幸せな空気でいっぱいになっていた。「今度は俺らからみんなの街に会いにいくからな!」と、ツアーの決定に真宵も嬉しそうだ。
「asia、大ラスいけるかー!いつでも来てください。がむしゃらにつっ走れって言いたいわけじゃないです。今日ライブに来てくれて、もし楽しかったなら、この時間は君が踏み出さなかったら出会えなかったこと。たまに泣いたっていいと思う。でもそこからまた踏み出した先に今日みたいな楽しい空間があるかもって希望を持って生きてほしいんだよ。」と最後の曲「#prologue」が始まった。
「走り出せ 走り出した先に何があるか わからないけどもう嫌なんだろ 泣いてるだけは このままじゃ終われない」。
きっとHOWLのライブに来る勇気を持てるのだとしたら、その先はHOWLに委ねてしまえば良い。きっと素敵な景色、絶景に連れていってくれるはずだ。
これから先も自信を持って「HOWLが好きだ」と言える、そんなアーティストであり続けて欲しいと切に願うライブだった。
「これからもHOWLはみんなと夢を追い続けていきますので、これからもよろしくお願いします。3年以内に武道館しようぜ!」と男らしいゆうと。その他いつも通り、言わんくて良いことも言い、会場を笑いの渦に。
「後ろまでいっぱいありがとうございます。ライブがめっちゃ好きで、みんなの笑顔が好きで、それを見るためにライブやってるんじゃないかと思うくらい。これからもその笑顔を僕たちで作らせてください。」とyuki。
「うちらは大きくなりたいと思ってるんで、もっともっと大きなところを想像できるライブにしたいと思って。みんなを喜ばせられる事が俺なりのビジュアル系の世界観です。今日は良い1日だったなと思います。」とよっぴ。「言いたいこと全部言ったしなーー・・・・うーん、好きです!」とまとめた真宵。
バンド結成4年目を迎えているHOWL。
まだまだ彼らの成長は止まることを知らない。
4周年を目前に初の5大都市ツアーやリリースを控え、更なる活動が期待される。
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<セットリスト>
SE
1.Mr.Moonlight
2.ふぁぼって人生。
3.迷宮ディスコニック
MC
メルヘンオーディションスペシャルメドレー
4.生きてるだけで褒められたい。
5.DARLIN’!!
6.無防備フライデー
7.極楽浄土
8.絶景FLAGS
9.メルティナイト
MC
10.honey♡drunker
short SE~drum solo
11.UNVENUS
12.先天性君症候群
13.ENIGMA
MC
14.アーティスト
15.PRAYER
16.愛情絶対値
MC
17.1/365 day
18.An inch ahead
19.メロドラマ
20.#prologue
END SE
Photo: 折田琢矢
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OFFICIAL WEBSITE
公式 @HOWL_staff
Vo.真宵:@myi_howl
Gt.よっぴ:@yoppy_howl
Ba.ゆうと:@yuto_howl
Dr.yuki:@yuki_howl
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【ONE MAN LIVE】
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●HOWL ご新規さん大歓迎ワンマン『「HOWLさん…!よく友達のリツイートで流れてきます。楽しそうなライブしてるのは知ってるんですけど、実際に見たことはないです。あれって本当に開催してるんですか? 」「いや知らねーーーんだったら教えてあげよう!!楽しいライブは試験範囲。仲の良い友達には教えてあげなきゃいけない」』
2022年5月27日(金)新宿HEIST
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●HOWL ONE MAN LIVE TOUR 2022「僕らだけの約束」
8月6日(土)新宿HEIST
8月8日(月)福岡graf
8月9日(火)広島Yise
8月10日(水)大阪・心斎橋VARON
8月12日(金)名古屋・今池3STAR
8月15日(月)池袋EDGE
https://howl-official.com/contents/50297
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【RELEASE】
●2nd single「タイトル未定」
2022年6月21日(火)RELEASE
インストアイベント第一弾(予約会)発表!!
https://howl-official.com/contents/50206
2022年04月10日 (日)
【ライヴレポート】<David『5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」』>2022年4月9日(土) 池袋harevutai◆「旧約誓書」公演に描いたのは、罪人を赦すDavid(聖母マリア)の姿。
NEWS - 21:48:554月9日(土) 池袋harevutaiを舞台に、Davidの『5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」』が幕を開けた。
このツアーを含むDavidの5周年Projectは、1年という長い歳月をかけ続いてゆく。
その始まりの物語を描き出したのが、先にも触れた池袋harevutaiで行なわれた2部構成の本公演。
ここでは、【1部 5周年新章初LIVE】【2部 MVシューティング&LIVE】両公演の模様をお伝えしよう。
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【1部 5周年新章初LIVE】
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場内へ、厳かに流れ続ける賛美歌…。
鳴り響く教会の鐘の音色に乗せ幕は開く。
Joint Artistの面々(Gt/erina Ba/Яyu Dr/SHO)は、十字架に繋がれた罪人となっていた。
ゆっくりとステージ現れたSUIの姿は、聖母マリアの化身そのものであった。
「囚われの世界」
ライブは,これから始まる長大な物語の二つの感情の一面を担う、最新シングル『Messiah –旧約–』の演奏から。厳かな音色と、狂気や熱情を内包した感情が交錯。SUIの歌声が、その場に訪れた人たちの心を、創世の時代へと連れてゆく。愚かなる罪を背負い続けた人たちに、Davidは赦しや祈り、願いという感情を授けてゆく。強欲に支配された時代を舞台に、SUIは見ている人たちを贖罪の物語へと導きだした。
罪人の赦し乞う姿を音像化した『Rosario』では、人の豪を描きだした荒ぶる演奏の上で、償いを乞うように歌っていた。「旧約聖書」に描かれた…というよりも、その聖書が生まれた人が人として混沌としていた時代の中へ、Davidは観客たちを導いては、あの頃の人たちの心の性を曝してゆく。
ここは,罪人たちが集いし世界。SUIは,その罪人たちに赦しを施す存在(聖母マリア)として、この地に立っている。
惑う罪人たちの運命を見定め、占うように言葉を呟いた『Tarot』。
Davidは抗う人の感情を、罪に目覚め、痛みにさいなまれる人の心を。そして、みずからの運命に翻弄される人たちの惑いや葛藤を、『Mage』を通して突きつけた。いや、David自身がその罪を背負う聖母となり、天へと赦しの祈りを捧げていた。
罪を、豪を、あらゆる感情を解き放ち、過ちさえも無垢な色で塗り替えるように、Davidは願いを空へ解き放つよう『羽化と理想』を歌っていた。感情を解き放つ躍動した演奏に乗せ、Davidは抱えた黒い想いの塊を天へ捧げていた。フロアには、手を大きく広げるDavidの動きに合わせ、両手を大きく広げる人たちの姿も広がっていた。
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「赦しと開放の世界」
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「すべての者に赦しを!」。 赦し乞う罪人たちの気持ちに赦しや施しを与え、心に渦巻いた罪をすべて消し去ろうとSUIは歌っていた。罪の呪縛を解き放った人たちを狂喜の宴へ招き入れ、心を開放するように演奏された『Gothculture -Claustrophobia-』。
熱情した声と演奏に刺激を受けた人たちが一斉に立ち上がり、身体を揺らし、熱を放つ宴の中へその身を捧げてゆく。
荘厳かつ激情した演奏も印象深い『Gothculture -Decadent Art-』を通し、SUIは宴に相応しい熱情した聖血を人々の感情へ注ぎだす。想いを解き放つSUIの歌声や演奏の熱に触発された人たちが力強く拳を振り上げ、共に熱した業火の中、一つに溶け合うことに喜びを覚えていた。
「Davidは、罪から解き放たれたたあなたたちが乱れることを赦します」。その言葉を合図に『荊棘の意図』を突きつけた。フロアでは長い髪の毛を振り乱し暴れ狂う元罪人たちの姿があった。サビ歌では、SUIに煽られ、その場で大きく飛び跳ねる人たちの姿も。あらゆる心の罪を消し去り、魂を開放したとき、誰もが本能へ導かれるまま、舞台の上に立つDavidへ向けて沸き立つ感情をぶつけていた。
胸の奥から沸きだす熱い脈動へ寄り添うように、心解き放たれた人たちは『Blood -Reason for existence-』を通し、本能のままに暴れ狂うことで存在理由を示し楽しんでいた。黒い心の塊をすべて消し去ったとき、人は、一番素直で無垢な存在になれる。純潔な姿へ、Davidは熱情や熱狂という血を注ぎ込み、宴へ足を運んだ人たちの心を無垢な神の子に変えていった。
聖母マリアの魂を、みずからの身体へ呼び入れたDavidが、この日より始めた新しい物語。囚われた罪人の心を解き放つ姿を描きだした、この日の物語。その始まりとなる第一章の終盤を飾ったのが…。
「その声を、想いを、その手広げて、ここから物語を作っていきましょう」。Davidとしての生きる術を決定づけた『Gothcolture –序章–』を歌い、互いに伸ばした手を心の中で繋ぎ、熱情した新しい物語を熱狂の絵筆で宴の中へ共に記してゆく。そして…。
「選ばれたあなた達との尊い時間。またこの世界へ集まってください」。最後にDavidは、『Dresscode』を通し、ゴシック浪漫で高陽シンフォニックな世界の中へ見ている人たちを巻き込み、無数の拳突き上がる熱狂の宴へと、この地を染めあげていった。
…………………………………………
【2部 MVシューティング&LIVE】
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2部公演は,最新シングル『Messiah –旧約主–』に収録した『Rosario』のMV撮影を兼ねてのライブ。舞台上には、数多くの十字架を設置。舞台中央に祭壇を設ければ、キャンドルの光で照らす花道を用意。観客たちも、スタンディングで舞台を囲んでいた。 いつものライブ用のセットとは異なる装いで、Davidの儀式を味わえたのが嬉しい。
静寂を切り裂くように流れだす、力強いピアノの音色。Davidのライブは、バラードの『Moira』を朗々と歌いながら幕を開けた。次第に強さを増すピアノオケへ気持ちを重ね合わせるように,SUIの声も次第に熱を増せば、感情的に乱れ揺れ動きだす。狂おしく嘆く歌声が、闇が支配する空間へ、熱情した赤い血のような色を塗り重ねてゆく。
ここからは、この日一番の目的となる『Rosario』のMVシューティンクへ。「『Rosario』はステージで映える曲だからこそ、一緒に映像として作り上げたくて」とDavidは語っていた。
まずは『Rosario』のリハーサルとして、Davidと観客たちで楽曲に合わせた振りなどのノリ方を確認。祈りのポーズや、祈りのポーズをしながらのヘドバン、拳を振り上げる場面、手バンや折りたたみなど、いろんなノリ方を、楽曲に合わせて確認。一連の流れを把握したうえで、本編の収録へ…。
シューティングは、全部で2回実施。さすが百戦錬磨のファンたちのように、最初のリハーサル時点でノリ方をしっかりとつかんでいたことから、最初からライブ慣れし暴れる様を見せていた。その姿に刺激を受けたDavidも、歌の世界へ酔いしれるように、凛々しくも躍動した姿を見せてゆく。背景の巨大なプロジェクターにも映像を投影。どんな風にMVの中へ反映してゆくのかも楽しみだ。
2回目のシューティングでは、カメラマンが至近距離でDavidを捉える映像を撮影。臨場感とライブ感あふれる撮影が行なわれた。夏を前にした時期には予定している『Rosario』のMVの公開、心待ちにしていただきたい。
ゲストで、Joint Artistとして参加しているDrのSyuが舞台へと呼び込まれた。実は、彼は一部でも罪人の鎖を解き放つ正体不明の開錠役として登場していた。ここからは、Syuをドラムに迎えてのライブへ。
生ドラムとトラックをミックスした形でのライブは、荘厳シンフォニックな『D』からスタート。Davidの振り上げる手に合わせ、フロア中からも多くの手が振り上がれば、暴れ出したSyuのドラムの音へ触発されるように、フロア中の人たちが荒ぶり猛る楽曲に合わせ、ヘドバンや拳振り上げる様を見せていた。Davidも、舞台の上に聳える十字架と戯れながら、雄々しい声を響き渡らせていた。
続く『Behind』でもDavidは、Syuの荒ぶる演奏を従え、観客たちへ狂おしい姿を見せ、フロア中に振り上がる無数の拳の景色を作りあげていった。途中、祭壇の上に立って歌う姿も披露。その姿は、民衆を導くジーザスにも見えていた。
「この先どんなことがあっても、Davidの音楽は生涯に受け継いでいく音楽であると思っています。けっして簡単に壊せる音楽でもないと思っています」。 最後にDavidは、美しくも狂おしいバラードの『Funeral Procession』を朗々と。でも、その場へ訪れた人たちの心へ染み込ませるように歌っていた。その歌声には、どんな祈りや願いを込めていたのだろうか。その答えは、これから始まるROAD TOの物語を通して目にしていきたい。
TEXT:長澤智典
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-SET LIST-
【1部】
–受胎告知–
1.Messiah
2.Rosario
SE
3.Tarot
4.Mage
5.羽化と理想
SE
6.Gothculture-Claustrophobia-
7.Gothculture-Decadent Art-
8.荊棘の意図
9.Blood-Reason for existence-
MC
10.Gothculture-序章–
11.Dresscode
SE
…………………………………………
【2部】
1.Moira (Gothic Unplugged Ver)
MC
2.Rosario
3.Rosario
MC
4.D
5.Behind
MC
6.Funeral Procession
SE
PHOTO:Lestat C&M Project
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David 5th Anniversary ONEMAN Tour「旧約誓書」特設ページ
https://davidofficial.net/messiah_tour2022/
Messiah MV FULL
https://www.youtube.com/watch?v=a4DB1Z8hOu8
「Messiah –旧約主–」Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=3i2asvX5Qaw
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<リリース>
★4/13(水) NEW CONSEPT SINGLE
「Messiah –旧約主–」
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RDCD-024 発売元/Resonance 販売元/FWD
豪華盤 \4,500(TAX OUT)
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(CD収録曲)
1.受胎告知
2.Messiah –旧約–
3.Rosario
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(DVD収録曲)
2022.1.23 高田馬場CLUB PHASE
「六芒全書 -All Story Teller-」DIGEST
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流通店舗対象メーカー特典:A3ミニポスター
RDCD-025 発売元/Resonance 販売元/FWD
通常盤 \2,000(TAX OUT)
…………………………………………
(CD収録曲)
1.受胎告知
2.Messiah –旧約–
3.Rosario
4.Testament
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流通店舗対象メーカー特典:非売品アーティスト写真
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David Official Site
https://twitter.com/_david_info
2022年04月10日 (日)
【ライヴレポート】<Houts4周年記念ワンマン『宣刻』>2022年4月6日(水)心斎橋soma◆
REPORT - 20:00:504月6日大阪、心斎橋somaにてHouts4周年記念ワンマン『宣刻』が開催された。
この日は、まん延防止措置も解除されたということで、条件付きではあるが、マスク着用であればオーディエンスも歓声が許された特別感が増すライブとなる。
SEが流れ新しい衣装を身に纏ったメンバーが登場、HS(Houtsファンの名称)が手拍子で応えることにより一気に一体感が生まれ始める。
「4周年、2022年4月6日俺らとお前らで一緒に創って行こういいか!」
このボーカル@-atto-の煽りをきっかけにHoutsとオーディエンスを繋ぐ1曲『Reckless』で会場の空気を非日常の世界へ導いていく。
▲Vocal.@-atto-
『パレット』で会場をパステルカラーのような優しい笑顔であふれさせたかと思いきや、続く『RED』が流れ始めると拳ヘドバンで激しくヒートアップしていく。
その勢いのまま『Monster』で妖しげなサウンドを刻み@-atto-の感情的な一言一言が胸を刺していく。
『アノキシア』では会場が揺れるほどのジャンプやヘッドバンギング、サビの妖艶なダンスで一体感が増していく。
この日一回目のMCでは、コロナ前では当たり前の光景だった、暗転中の歓声を数年ぶりに聴くことができた@-atto-が感極まり泣き出す場面もあったが、ギター樹奴の機転もあり会場を明るく笑い声の溢れる空気に。
▲Guitar.樹奴
「今日という特別な日を一緒に生きて下さい。」この一言で始まった『ALIVE』では@-atto-の心に訴えかけるような唄声。零のHSを一人ひとり見渡しながら奏でる感情的なギターソロ、
ギター樹奴が唄うボーカルパートではHSも高く飛び応えていく。メンバーとオーディエンスを支える柚葉のドラム。
この曲でHoutsのバンドとしての絆、HSとの絆の強さ、これからも一緒に創って行こうという決意を感じた。
▲Guitar.零
▲Drums.柚葉
Houtsの代表曲ともいえる『L.blind』が流れ始めると会場の熱量はほぼMAXに。
怒涛の勢いで『No fate』へ。
会場内にヘッドバンギングの嵐が吹き荒れる。
休む間も与えず『Cattleya of sadness』でさらに激しい嵐を巻き起こしていく。
その後2度目のMCでは各メンバーが抱負を語り、それぞれの想いを全員で分かち合い、もっと高みを目指そうとするHoutsの意気込みを感じることができた。
未来への希望と熱気が会場に広がる中、「一緒に今日を生き抜いて下さい」との煽りからの『ヒロイン』。
始動から演奏してきた『self…』を本編最後に選び、感情的な叫びと熱気が会場に残る中、メンバーはステージを後にした。
冒頭にも述べたようにオーディエンスの歓声が条件付きで許されたイベントということで、数年ぶりに手拍子ではなく「アンコール」とHS達の声が響く中、ステージに戻ってきたメンバー。
改めて感謝の気持ちをHSに伝え、コール&レスポンスの煽りからの『メーデー』、
Houtsが大切な日に演奏してきた『Re…gret』
メンバーもHSも感動に包まれ終演を迎えた。
4周年記念ワンマンを無事に成功させた彼らは5月に初の会場限定シングルをリリース。
5月からは主催ツアー、3マン企画なども開催されるHouts。
これから私たちにどのような景色を見せてくれるのか今から期待していようと思う。
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Houts 4周年記念ワンマン
『宣刻』
2022年4月6日(水)心斎橋soma
SETLIST
1. Reckless
2. パレット
3. RED
4. Monster
5. アノキシア
6. Alive
7. L.blind
8. No fate
9. Cattleya of sadness
10. ヒロイン
11. self…
En.1 メーデー
En.2 Re…gret
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<RELEASE>
★2022年5月18日(水)
会場&サブスクリプション限定Single
『嘘』
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¥1,000(税抜)
1.嘘
2.DEAD or LIVE
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<ライヴ>
■Houts『嘘』発売記念主催イベント
『Lie or True』
…………………………………………
2022年5月18日(水)心斎橋soma
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OPEN 17:30 / START 18:00
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
…………………………………………
★チケット:4/23(土)10時~発売
e+
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/3612280001-P0030001
…………………………………………
[出演]
Houts/ミスイ/GREN/ANSIFLE
[問]soma 06-6212-2253
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2022年6月6日(月)今池3STAR
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OPEN 16:00 / START 16:30
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
…………………………………………
★チケット:4/24(日)10時~発売
e+
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/3612290001-P0030001
…………………………………………
[出演]
Houts / ism / GREN / 【2nd/A】Re:bellion / DAMILA / Ruler
[問]3STAR 052-753-5902
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2022年6月21日(火)池袋Black Hole
…………………………………………
OPEN 16:00 / START 16:30
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
…………………………………………
★チケット:4/30(土)10時~発売
e+
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/3613930001-P0030001
…………………………………………
[出演]
Houts / Amarna / UnliFurps / GREN / トゲ
[問]Black Hole 03-5955-7396
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■2ヶ月連続スリーマン企画
『DEAD or LIVE』
6月22日(水)巣鴨獅子王
6月23日(木)巣鴨獅子王
7月11日(月)巣鴨獅子王
7月12日(火)巣鴨獅子王
7月13日(水)巣鴨獅子王
詳細後日解禁
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■Houts柚葉バースデーワンマン
『404 not found』
2022年7月5日(火)心斎橋JUZA
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
★チケット:
Live Pocket抽選販売
4/30(土)12:00〜6/5(日)18:00
Live Pocket一般発売
6/11(土)10:00〜7/5(火)12:00
■購入ページURL
https://t.livepocket.jp/e/houts_yuzuha
[出演]
Houts
[問]JUZA 06-6282-2280
====================
■Houts東阪ワンマン
『来光と落日』
2022年8月2日(火)心斎橋FANJ
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
★チケット:
Live Pocket抽選販売
受付開始日:5/14(土)12:00〜6/12(日)18:00
Live Pocket一般販売
発売開始日:6/18(土)10:00〜8/2(火)12:00
購入ページURL
https://t.livepocket.jp/e/houts_0802
[出演]
Houts
[問]FANJ 06-6120-6800
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2022年8月23日(火)巣鴨獅子王
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)
★チケット:
Live Pocket抽選販売
受付開始日:5/14(土)12:00〜6/12(日)18:00
Live Pocket一般販売
発売開始日:6/18(土)10:00〜8/23(火)12:00
購入ページURL
https://t.livepocket.jp/e/houts_0823
[出演]
Houts
[問]巣鴨獅子王 03-5972-4439
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