2022年05月04日 (水)
【ライヴレポート】<Psycho le Cému New Concept Live『RESISTANCE~覚醒の狼煙~』>2022年5月3日(火・祝)LINE CUBE SHIBUYA◆「未来はもう始まる」という歌詞のとおり、幕を開けた彼らの未来。
NEWS - 15:00:2023周年を迎えたPsycho le Cémuが5月3日LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でニュー・コンセプト・ライブ!!
Psycho le Cémuと言えば、ド派手なヴィジュアルを思い浮かべる人が多いかもしれない。けれどもそれは、さまざまなコンセプトを打ち立てて活動する彼らの一面にすぎない。彼らはもっと多面的な魅力と想像を超える可能性に満ちたバンドだ。結成23周年を迎えた5月3日、LINE CUBE SHIBUYAでのNew Concept Live『RESISTANCE~覚醒の狼煙~』を観て、そんな思いを新たにした。
この日、お披露目になった新コンセプトは、「RESISTANCE」。彼ら5人はレジスタンスの一員であり、さまざまな自然現象や物を操る力を手にしている。ライヴの冒頭、紗幕には彼らが生きる世界をイメージさせるような言葉が現れた。そこでは、人間の犯した罪の数だけ雨が降っているらしい。雨音のSEが、現実から異世界へと観客を誘っていく。
紗幕が上がって目に入ってきたのは、ステージ後方、ひときわ高い位置になびいている「アカツキ」の旗。そこへYURAサマから順に一人ずつ登場するメンバーは、「我が隊は諸君らを歓迎する!」という言葉で締めくくる堂々たる演説を聞かせる。何が始まるのかと食い入るようにみつめる観客。緊張感に満ちたオープニングだ。
最後にDAISHIが姿を現し、始まった一曲目は「アカツキ」。コロナ禍で20周年記念ツアーの延期が続く中、それでも前へ進む意志を強く示したこの曲が新コンセプトの鍵となっている。みなぎる気合いが感じられるような演奏に、つややかなDAISHIの歌声が乗る。そのまま「ノスフェラトゥ」「2020」と続くセットリストからは、シリアスでドラマチックな新コンセプトの方向性が感じられた。
紗幕が下り、「罪の雨」をイメージさせるような水滴の映像に稲光が走る。THUNDER MASTERであるDAISHIが雷を操ったようだ。この後も、各メンバーがさまざまな異能の力を発揮していくのだが、キャラクターとメンバーの個性のミックス具合がほどよく、メンバーを深く知るファンもそうでない観客も楽しめる仕上がりだった。
「インドラの矢」が始まると、高い集中力でライヴに臨んでいる5人の緊張感が伝わってくる。ロックバンドとしての本領発揮といったところだろう。語り掛けてくるかのように始まったLidaのイントロのフレーズから「妄想グラフティー」、歌の説得力が光った「蒼い星」と、楽曲のクオリティと演奏力の確かさを堪能させてくれる。特にDAISHIの歌声は豊かでノビがあり、細部にまで神経の行き届いた歌は圧倒的な存在感を放っていた。
時計の文字盤の映像に続くのは、TIME MASTERのYURAサマ。そして「クロノス」が、紗幕を下ろしたまま始まる。演奏するメンバーの姿に映像が重なり、視覚的に非常に面白い効果をあげていた。楽曲を聴かせるだけではない、エンターテインメント性にあふれるライヴを展開してきた彼らならではと言えるだろう。
FIRE MASTERのAYAは、持ち前のキュートな一面も垣間見せつつ、炎の大きな輪を出現させたかと思うと、マイクを手にして最初に放った言葉が、「はい、(ここから)現実」。緊張し続けてきた会場の空気が一気にゆるむ。おなじみの「おっは~」の挨拶をすると、観客や各メンバーの心の声が聞こえると言いつつ、チクリと毒の効いた一言を交え、笑いを誘っていた。ここでAYAのMCが入ったことで、YURAサマとAYAがダンスで華を添える「Prism」への流れも違和感なく自然だった。幅広い音楽性も彼らの魅力であるだけに、「RESISTANCE」というひとつのコンセプトの中でもこのような工夫は嬉しいところだ。
LidaがIRON MASTERであるのは、メタル好きが由来しているからなのか、「フルメタルに溺れ合おうぜ!」と、ハードな「銀狼」を激しいノリで聴かせ、GHOST MASTERのseekをフィーチャーした「Murderer・ Death・Kill」では、ホラー映画さながらの映像を使うなど、曲とメンバーのキャラクター、ひいては新コンセプトを巧みにリンクさせ、一瞬たりとも目が離せないライヴが続く。
ライヴも終盤戦に入り、メンバーも観客も感情を高ぶらせ、荒々しさを増していく。その熱が「愛の唄」で心地よい温もりになって会場を包み込んでいった。美しく輝く照明の光に、それまで目にしていたのは暗い夢であったのかとも思えたが、流れ出した雨音に、5人のレジスタンスが生きる世界へ連れ戻される。青い照明に彩られる中、最後に贈られたのは「哀の雨」。しっとりと大人っぽくしめくくった本編は、最後まで新コンセプトを丁寧に表現し、Psycho le Cémuがこれから進む道をはっきりと提示した。
その後、流れるエンドロール。そして伝えられたのは、「物語は始まったばかり」ということ。この暗くすさんだ雨の続く世界は、コロナ禍にあえぐ現在の世界の状況とも重なる。「アカツキ」で「もう一度行こうぜ」と前へ進み始めた彼らは、雨を降りやませ、明るい世界を取り戻せるのだろうか。コロナの終息は未だ見えないが、23年の間にさまざまな出来事を乗り越えてきた彼らだからこそ、たくましく突き進んでいくはずだ。ステージ上ではためくアカツキの旗の下に揃った5人の姿は雄々しく、誇りに満ちていた。
ファンファーレで華やかに23周年をお祝いして始まったアンコールは、本編がウソのようにハッピーな空気にあふれ、5人も笑顔。一人ひとり、この23年間のお礼を口にし、これからへの決意を表明していく。そしてこの日の最後を飾ったのは、「REMEMBARANCE」。DAISHIの歌声が始まった途端、広い会場の空間がさらに大きく広がり、そこへ声が満ちていくような心地よさを感じた。
「未来はもう始まる」という歌詞のとおり、ここからまた彼らの未来は幕を開けた。未来のことはまだ誰にもわからない。けれども、5人の充実感に満ちた晴れやかな表情を見ていると、彼らの未来が明るくないはずがない、そう思えた。まずは7月からのツアー『RESISTANCE-領域拡大-』で、ひとりでも多くの人が現在の彼らに触れることを願っている。
文◎村山幸
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<最新情報>
■Psycho le Cému「RESISTANCE-領域拡大–」
7月13日(水)新横浜NEW SIDE BEACH!! 開場18:00 開演18:30
7月18日(祝・月)HEAVEN’S ROCK宇都宮VJ–4 開場17:00 開演17:30
7月20日(水)HEAVEN‘S ROCKさいたま新都心VJ–3 開場18:00 開演18:30
7月27日(水)柏PALOOZA 開場18:00 開演18:30
7月30日(土)浜松窓枠 開場17:00 開演17:30
8月6日(土)山梨KAZOO HALL 開場17:00 開演17:30
8月11日(祝・木)水戸ライトハウス 開場17:00 開演17:30
8月26日(金)LIQUIDROOM 開場18:00 開演18:30
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モバイルFC 先行受付5月3日21:00~5月15日23:59迄
一般発売6月19日
お問合せ:DISK GARAGE050–5533–0888(平日12:00~15:00)
*浜松窓枠(サンデーフォーク静岡054–284–9999)
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★Psycho le Cému OFFICIAL SITE★
2022年05月03日 (火)
【ライヴレポート】<DEZERT LIVE TOUR 2022 “再教育ツアー”>2022年5月1日(日)名古屋DIAMOND HALL
NEWS - 21:00:45不可逆な時の流れの中を生きている以上、悩んでいても悲しんでいても明日はやがてやって来る。
逆に、いくら楽しくてもどれだけ名残惜しくても、その貴重な時間が永遠にずっと続くこともない。
時はただ一方向に向かって刻々と流れ続けていくだけ。そして、DEZERTという今まさに伸び盛りな状態にあるバンドは今、どうやらその速い時の流れの中でもきっちりと地に足を着けながら日々逞しく歩き続けているようだ。
「もう、俺はほぼ限界です。おまえたちにひとつ言っておきますが、限界は超えちゃダメだ。限界を超えると歪みが起きて壊れちゃう。
だから、限界が来そうになったらそこを乗り越えるために自分の中のキャパシティを拡げて生きていこう。
もちろん、時間はかかるぞ。ここから一緒に一生懸命やっていこう。ただ、時には限界を超えなきゃいけない夜もあるらしい…!!」(千秋)
今春、最新シングル『再教育』を発表したのちに3月29日の渋谷CLUB QUATTRO公演から開始した[DEZERT LIVE TOUR 2022 “再教育ツアー”]が最終日を迎えたこの夜、名古屋ダイヤモンドホールでのワンマンライヴがいよいよアンコール終盤に差し掛かったところで、フロントマン・千秋が放ったのはこの言葉。
『再教育』の表題曲を皮切りに、終始ライヴバンドとしての表現力をオーディエンスに対してこれでもか!とステージ上で刻々とみせつけていったDEZERTは、今宵その場所で単なる新音源お披露目ツアーとは全く異なる、まさに「再教育」の歌詞を地で行く〈求めたのは「未来」じゃない そうです 今だけです〉な姿勢を、あますところなく音とパフォーマンスを通じて我々へと強く感じさせてくれていた。
ちなみに、「再教育」については初日の渋谷では千秋が観客に対して曲中でクラップを求めていたのに対し、この名古屋でのファイナルにおいては千秋が求めずとも自然に盛大なクラップが発生することに。
また、シングル『再教育』のカップリング曲である「インビジブルビリーヴァー」ではフロア内で激しいヘドバンの嵐が巻き起こるなど、今回のツアーから投入された新曲たちがもはや完全に第一線で強い攻撃力を発揮するものへと進化していた点は、やはりとても印象的だった。
そればかりか、殺伐としたタイトルに反して底抜けな盛り上がり感が場内に蔓延した「殺されちゃう」の前にはSORAの持ち味を凝縮した華やかなドラムソロや、物静かな風貌とはある意味で裏腹なMiyakoのエモいギターソロ、そして何故かSacchanについてはベースソロではなくTikTok風ダンスソロが披露されるなど、今回のライヴでは各メンバーの魅力が随所に活かされていたところも、かつてのギスギスした不穏な緊張感が漂っていた時期がまるで嘘に思えるほど、今現在のDEZERTが芳しいアゲ状態にあることをよくあらわしていたのではなかろうか。
とはいえ、DEZERTの内面には始動時から今に至るまで決して失われることのない深淵が変わらず息づいているのもまた事実で、この名古屋公演に関して言えば本編中盤での「「擬死」」から「神経と重力にかけての流れの中で、本来の歌詞を逸脱した千秋による即興的ヴォーカリゼイションをもって、ディープな世界が展開されていった場面は他の追随を許さぬ圧倒的な引力を持っていたと言える。
少しばかり具体的に書くならば、「「擬死」」での〈僕は本当の自分を誰にも見られたくないんだ〉〈僕はこんな自分を変えたいがために今を歌ってる〉という即興のくだりと、「神経と重力」の本来的なフレーズ〈ああ 「強くなりたい」〉は根底で繋がっているようにも感じられ、過去の既存曲をも今の旬なものとして表現することが出来る千秋の素晴らしい手腕とセンスに、あらためて感嘆してしまったほどだ。
また、本編終盤で歌われた「「遺書。」」でも非常に興味深い歌詞改変が一部なされることになり、ここでは以下のような千秋の言葉から曲が始められることになった。
「昔、この曲でおまえたちに怒りをぶつけ、長く活動してきた中では自分にも怒りをぶつけ、どうしようもない日々もあった。
それでも、わかってくれる人もちらほらいる、そんな現実。どうしようもないけど、失いたくないから俺は過去も未来も全部獲る。そのためには何が必要か。
歌が下手でも、生き方が下手でも、何度だって自分を殺してまた新しい自分を生きる。俺はそんな人生を送っていきたいから、今日ここでその気持ちを込めてこの曲を歌います。希望と絶望を込めて…遺書を書こう!」(千秋)
〈だから誰かに僕の命を半分あげることにしました〉→〈だから誰かに僕の音楽を半分あげることにしました〉と意図的に歌い変えられたこの「「遺書。」」から感じたのは、すなわち今の千秋が感じているのであろう強い使命感だった気がする。
そのうえで、本編最後に奏でられた「ミザリィレインボウ」は現状の彼らにとっての大切な代表曲と言えるもので、千秋はこの歌に対してもこのような言葉を添えていた。
「この曲は、希望の曲でも絶望の曲でも何でもない。ただ俺たちが真っ直ぐに、あなたたちとおなじ目線で贈る愛の歌だと思って聴いてくれ」(千秋)
〈戦い愛する風も 憎しみを貫いた雨も 見て見ぬふりはもうできないよ〉〈無様に架かる 僕らの虹よ 大丈夫さ 行こうよ ミザリィレインボウ〉といったここでの歌詞たちは、昨年発表された音源『RAINBOW』に収録された楽曲でありながら、今この瞬間にこそ響くものとして聴衆の心に深く沁みていったのは言うまでもない。
その後、この夜のアンコールでは2015年にMiyakoが加入したタイミングで作られたものだというレアな未音源化楽曲「ともだちの詩」が久しぶりにふるまわれたほか、「包丁の正しい使い方~終息編~」では観客に対してスマホ使用が解禁され、SNSへの動画拡散がバンドから推奨されるという一幕も。そうしたさんざんの盛り上がりをみせた後に、大ラスの1曲である「「殺意」」を前に千秋が語ったのが、あの冒頭の「もう、俺はほぼ限界です」という言葉だったわけだ。
当然、この夜のDEZERTはそこから限界点を見事に撃破することで[DEZERT LIVE TOUR 2022 “再教育ツアー”]を無事完遂することになったのである。
しかし、早くも6月18日にはDEZERT史上最大キャパとなる日比谷野外大音楽堂での[DEZERT SPECIAL LIVE 2022 in 日比谷野外大音楽堂 “The Walkers”]が決定しており、ここでは千秋が「3年前からずっと悩みながら詞を添削しながら書いてきた曲」であるという「The Walker」のCDが入場者全員に無料配布されるとのこと。
この春の “再教育ツアー”で、ハジける時にはとことんまでハジけ、深く潜行していく時にはどこまでも深く潜行していき、愛を表現する時には限りなく貪欲かつ率直に愛をステージ上にて溢れさせてきたDEZERTが、いちロックバンドとしての大幅な伸暢をみせたことを考えれば、今度の日比谷野外大音楽堂での彼らはさぞかし堂々たる姿で我々をさらに驚かせてくれるものと予測出来る。
思えば、最新シングル『再教育』のカップリング曲「ミスターショットガンガール」でDEZERTは、〈派手にいこうぜ 所詮どうせぐちゃぐちゃの未来歩いていくんだ〉と歌っているではないか。
彼らはここからも不可逆な時の流れの中で、たとえまた何かしらの紆余曲折があったとしても、きっとひたすらに歩き続けて行くに違いない。
写真◎古川喜隆
文◎杉江由紀
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DEZERT LIVE TOUR 2022 “再教育ツアー”
2022年5月1日(日)名古屋DIAMOND HALL
SETLIST
01 再教育
02 Thirsty?
03 インビジブルビリーヴァー
04 カメレオン
05 insomnia
06 Sister
07 ミスターショットガンガール
08 殺されちゃう
09 Call of Rescue
10 「擬死」
11 神経と重力
12 「秘密」
13 デザートの楽しいマーチ
14 Your Song
15 「遺書。」
16 ミザリィレインボウ
EN1 ともだちの詩
EN2 普通じゃないⅢ
EN3 True Man
EN4 包丁の正しい使い方~終息編~
EN5 「君の子宮を触る」
EN6 「殺意」
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≪ライヴ情報≫
■DEZERT SPECIAL LIVE 2022 in 日比谷野外大音楽堂 “The Walkers”
2022年6月18日(土)日比谷野外大音楽堂
OPEN 16:30 / START 17:30
(問) DISK GARAGE 050-5533-0888
※入場者全員に新曲「The Walker」CD無料配布
【チケット料金】前売¥6,000(税込)/ 当日¥7,000(税込) 全席指定
【プレイガイド3社合同抽選二次先行 チケット受付中】
イープラス https://eplus.jp/desert/
ローソンチケット https://l-tike.com/dezert2022/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/dezert-t/
<受付期間> 4月27日(水)12:00~5月6日(金)23:00
<入金期間> 5月11日(水)15:00~5月15日(日)23:00 (イープラスは21:00)
※お1人様2枚まで
※スマチケ・紙チケット併用
【一般発売】2022年5月22日(日)
≪The Walker Project≫ 特設サイト https://www.dezert.jp/twp/
■Documentary of “The Walker”
5月7日(土)21:00 DEZERT Official YouTubeにて配信開始
“The Walker Project” -Teaser- https://youtu.be/0iNrFKusQkE
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≪リリース情報≫
■NEW SINGLE『再教育』 発売中
<初回限定盤>(CD+DVD)DCCL-242~243 3,500円(税込)※収録内容詳細 https://bit.ly/3iTsf2h
<通常盤>(CD)DCCL-244 1,500円(税込) ※収録内容詳細https://bit.ly/3LnZLKi
【サブスクリプション・ダウンロード】 https://dezert.lnk.to/JTjvO9
【CD購入】 https://dezert.lnk.to/1xPjjY
【収録曲(初回限定盤/通常盤共通)】
1. 再教育
2. インビジブルビリーヴァー
3. ミスターショットガンガール
「再教育」MV https://youtu.be/d8vmkYykmaY
「インビジブルビリーヴァー」 リリックビデオhttps://youtu.be/dwCK1va2ZyQ
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DEZERT オフィシャルサイトhttp://www.dezert.jp
DEZERT YouTube URL https://www.youtube.com/dezert_official
DEZERT 公式Twitter https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL
DEZERT 公式 Instagram https://www.instagram.com/dezert_official/?hl=ja
千秋 YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbWWFZ7Px-9sWIyInENfc6g
SORA YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC4DXfy7kAvGfRuA_A4-VATQ
SORA Voicy「SORAの元気になるハナシ」 https://voicy.jp/channel/1890
2022年04月26日 (火)
【ライヴレポート】<Rickyソロデビュー13周年記念ワンマンLIVE 2022〜THE☆ANNIVERSARI☆CKYー春めぐり ソロもそぞろに 十三年ー>2022年4月10日 (日)渋谷REX◆Ricky Worldの基軸であるデジタルサウンドと自由度の高いバンドサウンドが融合したカラフルかつ幅の広いステージ。
REPORT - 19:00:25
Rickyソロデビュー13周年記念ワンマンLIVE 2022
「THE☆ANNIVERSARI☆CKYー春めぐり ソロもそぞろに 十三年ー」のライブレポートをお届けします。10月には東名阪ツアーも企画中!お楽しみに!
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2001年にDASEINのボーカリストとしてメジャーデビュ後、R*A*P、RIDER CHIPS、THE MICRO HEAD 4N’Sなど、数々のバンドでボーカルを努めてきたHYPER NEO SOLOIST Ricky。
今年2022年はRickyがソロデビューして13年。これを記念したライブが4月9日、10日の2日間渋谷REXで行われた。
今回は2日目となる4月10日のライブの模様をレポートしよう。
定刻をすこし過ぎた17時5分、緞帳がゆっくりと上がる。キーボードのDIEが奏でるリリカルなピアノに導かれながらRickyがゆっくりとステージ中央に向かい、そして歌い出す。
オープニングナンバーは2010年リリースのアルバム『R☆MUSTER』収録の「春風、吹く日に…」。“初めて君と話した あの日はまだ昨日のよう”。自身のキャリアを振り返るように歌うRicky。オーディエンスもRickyの歌声に自身の思いを重ねるように聞き入る。このチューンは奥行きを感じさせるバラードではあるが、仰々しくなく言葉を噛みしめるように歌うRicky。
そして2曲目に用意されたのは、オープニングから一転、ジャンプナンバーの「ALIEN from TOKYO」。ドラムスMINAMIのフィルインを合図にオーディエンスが総立ちとなる。ステージ後方から放たれた蒼いレザー光線とサイリウムの光が交差する。アイボリーのコートをまとったRickyの頬には早くも汗が滲む。“(ソロ活動)13周年記念二日目。めいいっぱい楽しもうか”ショートMCに誘導されて3曲目にプレイされたのはマニピュレーター巧のプレイが冴えるEDM「人の振り見て我がREFRECTION」。続く「洗脳ビリーヴァー」ではシニカルなリリックを吐き捨てるようにRickyがRapする。
そして間髪をいれず披露されたのは、「SING A SONG」。優しいメロディーの上に、Rickyがボーカリストとして生きてゆくことへの強い決意表明の言葉が重なるチューン。Rickyは軽やかに左右にステップを踏み、伸びやかハイトーンでメロディーを紡ぐ。ギター眞鍋香我の小気味良いギターカッティングが軽やかなリズムにアクセントをつける。
立て続けに5曲を披露したところで、汗を拭い、ゆっくりマイクの前に立つRicky。
“ライブは去年の誕生日ライブ以来。ほんとうに久しぶりで、ライブをやれている喜びを今、感じています”。そしてこう続ける。“みんな、多少なりとも闇に包まれながら生きている。ぼくも闇に包まれながらも、自身で光りながら、誰かに照らされながら、照らし合いながら生きている。そして、ぼくが報われると思える(自分が光る)場所がライブだと思っています。みなさんにとっても、このRicky Worldが報われる場所であってほしい。そして、それがお互いを照らし合うということなんだと思います”。
そう話して、ニューアルバム『R☆LITERACY』から「闇の世界~Light to Light~」をプレイ。“誰かの光を浴びて、ぼくも誰かの光になる……”。蒼白いライトを背に受け歌うRicky。オーディエンスはサイリウムを左右にゆっくりと揺らす。Rickyの力強いメッセージがオーディエンスと共有できた瞬間。今、この空間のシンクロ率は限りなく100%に近づく。この日のライブのひとつのハイライトといってもいい瞬間であった。
ステージが真紅に染まり、キーボードのDIEが無軌道に鍵盤を叩きつけるイントロダクションから始まったのは「BLACK ANT」。ベースYUCHIが生み出すリフに、Rickyの粘っこいボーカルが絡む。マニピュレータ巧がシンセサイザーが生成するサウンドにリアルタイムでフィルタ−をかけて、音像のテンションを徐々に上げてゆく。
しこたま熱くなった会場。Rickyは一旦ステージをはけて、しばしバンドのクールなインプロビゼーションパートが披露される。そしてギター眞鍋香我のリズミカルなギターリフを導入部とした「ヨウコソサヨウナラ」、「Hi-Techno-Boy」と完全無敵のハイパーナンバーで畳み掛ける。目線を下げて、オーディエンスを指差すRicky。“俺のハートを壊したのはお前だ! お前だ!! お前だ!!! お前だ!!!”。Ricky、そしてオーディエンスは左拳を高らかに挙げ“Hi-Techno-Boy”と幾度となく繰り返す。トランス状態のまま「↑UP←SIDE→DOWN↓」に突入。瞬きするより速いスピードで照明の色が変化してゆく。
“最後みんなでグルン、グルン回しましょう!!”。そう言って披露されてのは「R☆MY WORLD」。“かすかに見えるぼくの未来 ともに生きるきみと出会い 手と手 明日と明日をつなぐためのR☆MY WORLD”。Rickyのソロ活動の黎明期にリリースされたこの曲はRicky Worldのアンセムともいえるであろう。
“Rickyでした!”。大きな喝采のなか、1時間半のパフォーマンスを終えたRickyは一度ステージを後にする。
パッチワークを模したようなブルゾンに薄いブルーのサングラスの出で立ちでステージに再び現れたRicky。抱えていたアコースティックギターをおもむろにつまびき始め「コワレタハネ」の最初のメロディーを歌い始める。Rickyの歌声の合間を縫うようにDIEのピアノがサポートする。幻想的なムードをもった「コワレタハネ」に続いてプレイされたのは、語りかけるようなミドルトーンから、訴えかけるように歌うサビでのハイトーンとレンジの広いRickyのボーカルが堪能できる「音色ミサイル→」。
“とことん愛し合っていきましょう! ラ~ブ ドッキング!!”。強く握った両拳をこめかみの前で交差させるお馴染みのポーズをきっかけに「ラブ♥︎ドッキング」がスタート。右へ、左へと大きく腕を振りRickyのフィジカルなパフォーマンスに応えるオーディエンス。
アンコールのMCではRickyが敬愛するキーボーディストDIE(hide with Spread Beaver)を含めバンドメンバー紹介と緩いカラミのあと、ピースフルな佳作「I want to tell U」を披露。軽くハネたリズムに合わせてRickyが軽快にステップを踏む。会場がリラックスしたムードに包まれる。
「I want to tell U」のピースフルな雰囲気を残したまま「キミリテラシー」に突入。そしてオーラスの「O.1.O~Only One Ocean~」へ。“新しい場所に行くぞという気持ちを込めた曲を最後にお届けします”。“舵を取れ 地平線の向こうまで”。まるで大海原で天を仰ぐように腕を大きく広げ歌うRicky。
この日はアニバーサリーライブということもあり、新旧織り交ぜたセットリストであったが、カタログのようなステージではなく、Ricky Worldの基軸であるデジタルサウンドと自由度の高いバンドサウンドが融合したカラフルかつ幅の広いステージとなった。 “名残惜しいけど……またやりましょう”そう言って、約2時間半のステージをRickyは後にした。
レポート:鈴木邦昭(ぽっくんワールド企画合同会社)
カメラマン:折田琢矢
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Rickyソロデビュー13周年記念ワンマンLIVE 2022
「THE☆ANNIVERSARI☆CKYー春めぐり ソロもそぞろに 十三年ー」
2022年4月10日(日)
SHIBUYA-REX
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【SET LIST】
M01.春風、吹く日に…
M02.ALIEN from TOKYO
M03.人の振り見て我がREFRECTION
M04.洗脳ビリーヴァー
M05.SING A SONG
M06.闇の世界~Light to Light~
M07.BLACK ANT
M08.ヨウコソサヨウナラ
M09.Hi-Techno-Boy
M10.↑UP←SIDE→DOWN↓
M11.R☆MY WORLD
――encore1――
M12.コワレタハネ
M13.音色ミサイル→
M14.ラブ♥︎ドッキング
M15. I want to tell U
M16.キミリテラシー
M17.O.1.O~Only One Ocean~
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<メンバー>
Vo:Ricky.A.P
Gt:眞鍋香我
Ba:YUCHI (sukekiyo)
Dr:MINAMI (AMBEEK)
Key:DIE
Mnp:巧
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Ricky オフィシャルサイト
http://hyperneosoloist.com/ricky/
Ricky BLOG
https://ameblo.jp/ricky-soloist
Ricky twitter
https://ameblo.jp/Ricky_A_Prmkv
Official YouTube
https://youtube.com/c/HyperNeoSoloist
DASEIN オフィシャルサイト
DASEIN twitter
https://twitter.com/dasein_555
JOE BLOG
https://ameblo.jp/joe-doramusuko/