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2022年06月19日 (日)

【ライヴレポート】<ゼラ お試し無料ワンマン『AFTER FORUM』>2022年6月5日(日)心斎橋FanJ twice◆

REPORT - 22:00:16

2022年6月5日、心斎橋FanJ twice。

この日、ゼラのお試し無料ワンマン<AFTER FORUM>が開催された。

 

前日に新しいヴィジュアルが解禁された彼ら。
SEが流れる前から、ライブの始まりを心待ちにしているファンでホールは埋め尽くされていた。

 

会場のBGMがフェードアウトし、オープニングSEが流れ始めると空気が変わったのを感じた。
幕が開くとメンバーの姿が現れ、緊張感が張り詰める中『黒よりも暗い黒』で1曲目とは思えないほどに会場が揺れる一体感を生み出し、『AFTER FORUM』が始まった。

2曲目の『デザイア』でも1曲目からの勢いのまま会場の熱気をさらに上げていく。
休む隙も与えないまま『ローマングラス』が流れ出し、艶めかしくも激しいゼラの一面が見えた。

続く『LAST GAME』も怒涛のように続き、ミナギのギターソロからのAquiも加わってのツインギターパートでは目も耳も心も奪われるほど心地よい瞬間だった。

Gt.ミナギ.jpeg

Gt.Aqui 

ここでやっとBGMが流れ、一息つけると思いきや氷翠の「今すべてを終わらせよう」という一言からの『「悲愴」』でオーディエンスたちを休ませないゼラ。
ハイトーンボイス、ファルセットやミックスボイスを使いこなす氷翠にしか唄うことが難しいこの曲で更に会場は一つになっていく。

続いての『「エリカ」』では歌詞の主人公の感情を全身を使って表現しオーディエンスを魅了する。

Vo.氷翠.jpeg 

ここでやっとMCとなり、気付けば怒涛の前半戦が終わる。
Aquiが「ごめんね、みんなより楽しんでるわ。くそ楽しいよ最高。」という言葉からもわかるほど全メンバーの表情も輝きを増していた。
「死ぬ気でここにぶつけてきてください。まだまだ飛ばしていきましょう。」という煽りからの『「絶望」』で会場にもヘドバンの花が咲き乱れる。

Ba.流.jpeg

 

『ドグラ・マグラ』では「こんなもんではへばんねえよな!」と更に会場を煽る氷翠。
オーディエンスも更に激しさを増し応えていく。
メンバーとオーディエンスがお互いをぶつけ合い、気付けば本編ラストの曲になっていた。

「お前たちのすべてをここでもらっていいかい?ここに集まってくれた愛すべき君たちと共にこの素晴らしき未来へと」と全てを未来につなげるようにラストの曲に選んだのは『「未来」』。

アンコールの手拍子も鳴り響き、「こんな夜遅くなのに仕方ねえな!」とアンコールの『傀儡』で更にゼラもオーディエンスも激しい波を作っていく。

最初から最後まで狂ったように暴れ倒した『AFTER FORUM』。
最後まで怒涛の勢いとはこのことのように、暴れ倒したセットリストは圧巻だった。
ゼラメンバーもオーディエンスもライブ後の表情はやりきったという輝いていた。

 

今後のゼラはGt.ミナギ、Ba.流が同じ誕生日ということで6月19日に2部制のワンマンが大阪の心斎橋somaで開催される。
この日もどのような景色を見せてくれるのか、今から楽しみである。

 

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<SET LIST>

ゼラお試し無料ワンマン
『AFTER FORUM』
6月5日(日)心斎橋FANJ twice

1. 黒よりも暗い黒
2. デザイア
3. ローマングラス
4. THE LAST GAME
5. 「悲愴」
6. 「エリカ」
7. 「絶望」
8. ドグラ・マグラ
9. 「未来」
EN.1 傀儡

 

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<RELEASE>

 

★ゼラ 7th SINGLE
『XIDE SCOPE』
2022年7月6日(水)RELEASE

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PCM-303A
A-type 2,000円(税別)
[CD]1.XIDE SCOPE 2.逆乱
[DVD]XIDE SCOPE(MUSIC VIDEO)

…………………………………………

PCM-303B

B-type 1,500円(税別)
[CD]1.XIDE SCOPE 2.逆乱 3.Fearless

 

『XIDE SCOPE』MV SPOT
https://www.youtube.com/watch?v=IYN4e_a6WdY

 

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<ライヴ>

 

■ゼラ全国無料ワンマンツアー

『Voyage to the end』
7月1日(金)心斎橋FANJ
7月7日(木)福岡graf
7月20日(水)岡山CRAZYMAMA 2nd Room
7月21日(木)神戸KINGSX
8月3日(水)今池3STAR
8月16日(火)巣鴨獅子王

 

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<OTHER SCHEDULE>

6月30日 OSAKA MUSE(振替ワンマン)
7月6日 福岡graf
7月14日 赤羽ReNY alpha(振替ワンマン)
7月15日 巣鴨獅子王(SOLD OUT)
7月31日 大阪RUIDO
8月11日 心斎橋JUZA(企画ワンマン)
8月15日 巣鴨獅子王
8月25日 HOLIDAY NEXT NAGOYA
8月30日 心斎橋3会場
8月31日 大阪BIGCAT

 

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OFFICIAL SITE
https://kalmian-joker.zera/



2022年06月19日 (日)

【ライヴレポート】[DEZERT SPECIAL LIVE 2022 in 日比谷野外大音楽堂 “The Walkers”]2022年6月18日(土)日比谷野外音楽堂◆「あなたたちが気付いた時には、わたしたちDEZERTは“此処”にいるので。それだけは忘れないでいて欲しい。」──千秋(Vo)

REPORT - 21:00:57

絶望ではなく、希望でもなく。容赦のない雨に打たれる中ではあったものの、今宵のDEZERTが我々に向け示してくれたものとは、真摯に前を向き何事も諦めずここからまた歩き続けていくのだ、というバンドとしての強い意思だったのではなかろうか。

 

このたび、DEZERTにとって史上最大キャパでの開催となった日比谷野外大音楽堂での[DEZERT SPECIAL LIVE 2022 in 日比谷野外大音楽堂 “The  Walkers”]において、本編終盤で「「遺書。」」を歌いだす

のにあたり、フロントマン・千秋が観衆に対して語った言葉。まず、このレポートではそれをあらかた記しておきたいと思う。

 

 

「俺たちは、DEZERTとしてかれこれもう10年やってます。次にやる曲は初期の頃から随分とお世話になってきてますが、当時の僕は生きたくもなく、死にたくもない、そんな弱い普通の青年でした。

でも、前に進むためにはどちらかを選ばなきゃいけない。かっこつけてばかりでもいられない。

じゃあ、そもそもなんで前に進まなきゃいけないのか?それは多分、いろんな人に出会える可能性が高いから前に進みたいんだと思います。

前の方がきっと俺にとって価値のある人間がいるはずだから。(中略)

俺にとっては前しか価値がないんだよ。だから、今日この歌は絶望ではなく、希望でもなく、もっと前に行くために今の自分を殺さなきゃいけない。

そんな勇気の歌として、DEZERTからおまえたちにぶつけます」(千秋)

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ちなみに、本来「「遺書。」」は〈…明日を諦めますか??〉という疑問形のフレーズで締めくくられるのだが、当夜の千秋はその後さらに〈僕は諦めません!〉と断言する歌詞を追加して歌ってみせることに。

また、話は前後するが本編中盤での「「擬死」」でもオリジナル音源では〈ねぇ、ちゃんといって目の前がもう見えないから〉と歌っていた部分を〈ねぇ、ちゃんと考えて じゃなきゃもう前に進めない〉と歌い替えたうえで、曲の最後に「全部受け容れてただ進もう。それしかないな。俺たちにはそれしかないから」という、受け手側へのメッセージのようでいて自己暗示ともとれるような言葉も添えていたのである。

 

そして、これらふたつの場面でみられた事象たちは、やがて本編ラストに歌われた「The  Walker」への布石となって繋がっていき、そのまま“The  Walkers”と題されたこのライヴについての大義名分をあらためて明確にすることにもなった。

だがしかし、その一方で今回のライヴについては小難しいことは抜きにして、彼らにとっての初野音であったという事実だけを捉えたとしても充分にその意味は大きいはず。

何故なら、それこそ始動したばかりの初期あたりはもちろんのこと、なんなら5年ほど前でも内向性の強さが目立っていたDEZERTというバンドが、まさか日比谷野音で開放感&解放感のあるパフォーマンスをしてみせることになるとは…その未来図を描けていなかったのは何も筆者だけではあるまい。

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今春に行われていた[DEZERT LIVE TOUR 2022 “再教育ツアー”]を経ての収穫と成果がバンドの放つ圧の強い音の中にありありと反映されていた、オープニングの「再教育」といい。もはや円熟の域にさえ達しつつあると言っていいような、濃密グルーヴを全体のアンサンブルから存分に楽しむことが出来た「Thirsty?」といい。

仮に歌詞の内容やメッセージ性だのを全て取っ払ってしまったとしても、そもそも今のDEZERTは純粋に音楽を奏でる団体として相当にレベルが高い。

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「Stranger」での叙情的にして繊細な千秋のヴォーカリゼイション、「殺されちゃう」でジミヘンばりの歯弾きソロまで披露したMiyakoのエモい攻めのプレイ、「Call of Rescue」で曲の輪郭を明瞭に醸し出しながらそこに奥行き感も与えていたSacchanの指さばき、「神経と重力」で時にワイルドな雄叫びまであげながらSORAが聴かせた男気満載のドラミング。

どれもこれも、それらは全てDEZERTがここまで丁寧に時間をかけながら体得としてきたスキルとセンスによって実現されていたもの、と言って差し支えないのではないかと思う。

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「今日は個人的には生きてて良かった日だと思っております。でも、人生ではなかなか上手くいかないことも多くあるから。

きみたちも、これから望んでなかった辛いことはきっといっぱい起こると思う。むしろ、生きてて楽しいことなんか少しだけなんだよ。

逆に、頑張らなくても良いことが起きて幸せな人生を送る人だっているかもしれないけどね。

でも、やっぱりまた思うようにはいかない人生になることだってある。

そんな時に「僕たちDEZERTはあなたの側にいる!」だなんていうことは言えない。無理だもん。

じゃあ、何が出来るのかっていったら… これは春からやってた“再教育ツアー”で再確認したんだけど、俺たちが出来るのは物理的にではなくあんたらの側にいることなんだよ。(中略)

あなたたちが気付いた時には、わたしたちDEZERTは“此処”にいるので。それだけは忘れないでいて欲しい。

俺たちの音楽は、もし俺たちが死んだとしても、何時だって必ずあなたたちの隣にいる。

ほんとにそう思ってます。信じて欲しい。だから、これからも僕たちをよろしくお願いします。

次の曲も、絶望でも希望でもなくただ今日この場所が美しかった、正しい場所だったという、ただそれだけを証明するための曲です」(千秋)

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ここで歌われたのは、昨年からDEZERTが毎回のライヴで大切にしてきた「ミザリィレインボウ」。

なお、従来この曲は本編最後に歌われることが定石であったが、この夜に関しては「ミザリィレインボウ」がある種の前提として供された感もあり、それを受けてのかたちで初披露されたのがこの日の入場者全員にCDが無料配布された新曲「The  Walker」であったのだ。

 

〈失ったモノの数だけ さぁ這い上がってゆく〉

〈立ち止まらないで歩くんだ〉

〈きっと綺麗な未来だけじゃないけど 僕は諦めないと決めた〉

 

公演の途中から降り出した、容赦のない雨の中で歌われたこの歌の中に込められていた深い想いと固い決意。

それは劇的かつ感動的なものとして、この場に居合わせた全ての観衆の心へ伝わっていったと確信する。

 

一転してのアンコールでは、千秋いわく“バンド初の”ステージ上記念写真を撮影したり、「True Man」では千秋からの要望でオーディエンスがスマホライトを灯してキラめかせたり、続いての「包丁の正しい使い方〜終息編〜」ではSNSでの拡散を条件として観客にスマホでの動画撮影許可が出されたりと、あれこれ楽しい瞬間も用意されていたばかりでなく、フィナーレでは、DEZERTのワンマンライヴでは欠かすことの出来ないキラーチューン「「君の子宮を触る」」と、彼らの内に在る三つ子の魂が今もって不滅であることを物語る「「殺意」」の2曲が、俗にデザギャ・デザギャ男と呼ばれるファンらをおおいに喜ばせたことは間違いない。

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「ありがとうございました。ここから俺らはまた歩き出すんで、おまえらもおまえらの人生を明日から歩いてください。

そして、おまえらが気付いた時には俺らは“此処”にいるからな。じゃあね!」(千秋)

 

かくして、終演後には出口にて何枚かのフライヤーが観客たちに手渡されることになり、そこでは以下3点が告知解禁されていたのでその内容もここにまとめておこう。

 

 

《8月に過去のアルバムについて補習するための3DAYSのコンセプトライヴ[「study」]がSHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催決定》

《2022年秋 Newリリース 決定》

《FC“ひまわり会”の発足および9月にFC限定の東名阪ツアー決定》

 

 

 絶望ではなく、かといって淡い夢でしかないような希望などでもなく。容赦のない雨に打たれる中ではあったものの、今宵をもってDEZERTが “The Walkers”となり踏み出した新たなる一歩は、諦めとは無縁な可能性に満ちた素晴らしい未来へと必ずや繋がっていくことだろう。

 

 

 

文◎杉江由紀

写真◎西槇太一

 

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DEZERT SPECIAL LIVE 2022 in 日比谷野外大音楽堂 “The Walkers”

2022年6月18日(土)日比谷野外大音楽堂

<SETLIST>

 

01 再教育

02 Thirsty?

03 胃潰瘍とルソーの錯覚

04 インビジブルビリーヴァー

05 Stranger

06 Sister

07 ミスターショットガンガール

08 殺されちゃう

09 Call of Rescue

10 「擬死」

11 神経と重力

12 秘密

13 デザートの楽しいマーチ

14 Your Song

15 「遺書。」

16 ミザリィレインボウ

17 The Walker

 

EN1 脳みそくん。

EN2 True Man

EN3 包丁の正しい使い方~終息編~

EN4 「君の子宮を触る」

EN5 「殺意」

 

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<最新ライヴ情報①>

 DEZERT_Study デジフラ

「study」

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「study」#9 -真夏の“タイトルなし”補習編-

2022年8月3日(水) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 18:30 / START 19:00

…………………………………………

「study」#10 -真夏の“最高の食卓”補習編-

2022年8月9日(火) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 18:30 / START 19:00

…………………………………………

「study」#11 -真夏の“TODAY”補習編-

2022年8月17日(水) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 18:30 / START 19:00

…………………………………………

【チケット料金】 全席指定 ¥7,700(税込)

…………………………………………

【ひまわり会 チケット先行受付(抽選)】

※受付ページは後日お知らせします。

 受付期間:2022年6月25日(土)12:00~7月2日(土)21:00

 入金期間:2022年7月7日(木)13:00~7月10日(日)21:00

…………………………………………

【オフィシャルHP先行受付(抽選)】

 受付期間:2022年7月4日(月)12:00~7月10日(日)21:00

 入金期間:2022年7月14日(木)13:00~7月17日(日)21:00

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【一般発売】 2022年7月24日(日)10:00~

(問) DISK GARAGE 050-5533-0888

 

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<最新ライヴ情報②>

DEZERT_FCデジフラ 

“ひまわり会”発足記念OFFICIAL FANCLUB TOUR

「ひまわり超会議(^з^)-☆2022」

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2022年9月24日(土)新宿BLAZE

OPEN 16:45 / START 17:30

(問) DISK GARAGE 050-5533-0888

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2022年9月27日(火)大阪MUSE

OPEN 18:30 / START 19:00

(問) キョードーインフォメーション 0570-200-888

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2022年9月28日(水)名古屋Electric Lady Land

OPEN 18:30 / START 19:00

(問) サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

…………………………………………

【チケット料金】オールスタンディング ¥5,500(税込)

…………………………………………

【ひまわり会 チケット受付(抽選)】※受付ページは後日お知らせします。

 受付期間:2022年7月19日(火)12:00~7月28日(木)21:00

 入金期間:2022年8月2日(火)13:00~8月7日(日)21:00 

 

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<オフィシャルファンクラブ情報>

 

DEZERTオフィシャルファンクラブ「ひまわり会」

詳細はこちら  https://www.dezert.jp/ 

 

 

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<リリース情報>

 

★NEW SINGLE『再教育』 発売中

<初回限定盤>(CD+DVD)DCCL-242〜243 3,500円(税込)

※収録曲特典等詳細  https://bit.ly/3Pzuze3  

<通常盤>(CD)DCCL-244 1,500円(税込)

※収録曲特典等詳細  https://bit.ly/3yOKeAi 

…………………………………………

【サブスクリプション・ダウンロード】 https://dezert.lnk.to/JTjvO9  

【CD購入】 https://dezert.lnk.to/1xPjjY  

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「インビジブルビリーヴァー」 リリックビデオ https://youtu.be/dwCK1va2ZyQ

  

「再教育」MV https://youtu.be/d8vmkYykmaY

  

 

 

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DEZERTオフィシャルサイトhttp://www.dezert.jp  

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DEZERT 公式Twitter  https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL  

DEZERT 公式 Instagram  https://www.instagram.com/dezert_official/?hl=ja 

SORA Voicy「SORAの元気になるハナシ」 https://voicy.jp/channel/1890  











2022年06月15日 (水)

【ライヴレポート】<圭 TOUR「SENSE OF WONDER」>2022年6月6日(月)東京・代官山SPCE ODD◆圭、スリーピース編成スタイルでソロ初のツアー開幕!

REPORT - 17:00:27

圭のワンマンツアー<SENSE OF WONDER>が6月6日、東京・代官山SPCE ODDで初日を迎えた。同公演のレポートをお届けする。

 ★220606_SPACE ODD_0001

今回の圭のワンマン<SENSE OF WONDER>の見所は、なんといっても関東近郊でマンスリーライヴを継続して行なっていくソロ初のツアー形態で開催することだろう。それを、スタンディングのライヴハウスという環境で行なうところも新しい。そうして、もっとも注目したいのは、これまではサポートメンバーを含めて5人編成で行ってきたライヴを、このツアーから圭(GtVo,BAROQUE時代から気心知れた高松浩史(Ba/THE NOVEMBERS)とKENZODr/彩冷える)を招いて、最小限のメンバーで自身初のスリーピース編成でライヴに挑むというところだ。

 

スタンディングのライヴハウス、スリーピース編成初お披露目日となったツアー初日。オーディエンスにとっても、圭のステージをこんなに間近で見るのは初めてのこと。いったいどんなライヴをするのだろうか。

★220606_SPACE ODD_0006

結論からいうと、これが予想を遥かに上回る衝撃だった。ツアーは今後も続いていくので、詳しいセットリストは書けないのだが、この日はオープニングのステージアクトから驚かされた。最新のインストアルバム『utopia.』のある曲に大胆なアレンジを施した同期音源にトキめいていると、3人が次々とオンステージ。映像をバックに、同期音をKENZOの生ドラムが引き継ぎ、バンドサウンドへと切り替わっていったときのスリルは迫力満点。そこからアッパーな歌ものへと展開していったときの歌、ギターフレーズ、スピーディーに畳み掛けるビートが一体となったときの破壊力は、小さなライヴハウス、編成もシンプルだからこその温度感でフロアを煽っていく。「スタンディングのライヴハウスで僕のライヴをやるのは初めて。好きなように身体動かして、やりましょう」と圭がオーディエンスにレクチャーしたあとに披露した「青空に吹かす夜、晴れ渡る日」(大桃子サンライズfromバンドじゃないもん提供曲)。個人的には、この曲があったからこそこの編成、スタンディングのライヴに踏み切れたのではと思うほど抜群にこれがハマっていて、新たなライヴアンセム誕生という手応えさえ感じた。インスト曲に歌もののソロ曲、BAROQUEナンバーに提供曲など圭の全キャリアの楽曲が混在する今回のセットリスト。例えば、ゆったりとしたテンポで会場を独自の世界観に引きずり混んでいった「MEMENTO」は、BAROQUE時代、鍛練してきたこの3人ならでは鬼気迫るグルーヴがライヴハウスに充満。その熱量に圧倒された場内からは、自然と大きな拍手がわきあがった。

★220606_SPACE ODD_0129

ソロになって以降、圭はこれまで歌もののライヴとインスト曲のライヴをきっちりと分けて公演を行なってきた。しかし、今回はそこも進化。「今日は『utopia.』の曲も多めなんです。歌ものの間にあんなインスト入れてくるかという感じだけど(笑)、いいですね」と本人が感想を述べると、オーディエンスが賛同を拍手で伝える場面もあった。例えば「monolith.」のように緻密に作り込まれた奥行きのある同期音源をまといながら、3人が絶妙な駆け引きで曲に没入していくインスト曲は、観客はものすごい集中力で音を浴びる感じなのだが。最小編成だからなのか、歌ものもインストものも、一貫してその根底に流れる圭ならではの音楽の美学が肌で感じられて、どんな作風の曲もスムーズに展開していったところはこのツアーの大きな収穫になりそうな気がした。

 

そうして、終盤には圭が「新鮮だね、(距離が)近くて。みんなが飛んでる姿が観たい」とリクエストして、クラップとジャンプでフロアに一体感を作り上げ、ライヴハウスならではの盛り上がりで場内を熱狂させたり。さらに、毎回ライヴのクロージングナンバーとして演奏してきた曲を演奏した場面では、観客が一斉にスマホのライトを点灯させて幻想的で美しい空間を作るなど、フロアからも新しいアクションが次々と誕生した今回のライヴ。アンコールはなし。本編のみで勢いよく最後まで駆け抜け、フィニッシュを迎えるというスタイルも圭にとっては新しい挑戦で、それも観ていて気持ちよかった。

★220606_SPACE ODD_0179

とにかく3人のバンドサウンドの地力、グルーヴ、緊迫感。それが、自然と浮き彫りになるスリーピースは想像以上にグルーヴィーで機能的で、5人編成とはまったく違った新鮮さを放っていた今回のステージ。KENZOが繰り出す手数の多いタフなビート、高松が時折滑り込ませるように鳴らすメロディックなベースライン。そして、ソロになって以降はインストもの以外はフロントマンとしてヴォーカリストであることに重きを置いてパフォーマンスしてきた圭が、今回は歌いながらも全編に渡ってリズム隊とからみながらギタープレイを繰り広げていくところは、とりわけ華やか。観ていてやっぱりしっくりくる。BAROQUE時代、ギタリストとしてステージに立っていた圭が、その延長線上でギター&ヴォーカルへと進化したステージング。それは、まさにこれだったのかもしれないと思わせてくれる新境地。

 

ソロ2年目。しなやかに進化していく圭は、ここからさらに研ぎ澄まされたステージングを追求してくはず。この後、同メンバーで開催する718日の神奈川・横浜Bronth.LIVE公演、その後に待つ812日の東京・渋谷PLEASURE PLEASURE公演まで、ツアーのなかで進化していく姿をぜひとも見届けて欲しい。

 

そして、そんな圭を特集した特別番組『MOOPHORIA-帰還の満月ー』が628日、2400からMUSIC ON! TVにてオンエアされることが決定した。当日は、圭が4月17日、盟友・YUCHIBa/sukekiyo)をサポートメンバーに迎えて東京・渋谷ストリームホールで開催したソールドアウト公演の貴重なライヴ映像と、この番組のために撮り下ろした圭のインタビューを合わせて独占放送。こちらもぜひ注目して欲しい。

 

 

ライブレポート◉東條祥恵 写真◉加藤千絵(CAPS)

 

 

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<圭 TOUR//SENCE OF WONDER

 

202266() 代官山SPACE ODD OPEN 17:45 / START 18:30

2022718(月・祝) 横浜Bronth. LIVE OPEN 16:45 / START 17:30

2022812() 渋谷PLEASURE PLEASURE

*To be announced

 

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Support Members

Bass :高松浩史(THE NOVEMBERS)

Drums KENZO(彩冷える)

…………………………………………

◉チケット料金 7/18公演

スタディング

・フロアVIPチケット:\12,000(諸経費込) *前方エリア・特典付

Aチケット:\6,500(諸経費込)

※ドリンク代別途必要

…………………………………………

◉チケット発売日

7/18 横浜Bronth.LIVE公演>

Ticket Town先行 (抽選) ※電子チケット 

受付期間: 6/7()21:006/13()23:59

入金期間: 6/16()12:006/19()23:59 

https://www.tickettown.site/

※枚数制限:12枚まで

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■一般発売(先着)  ※電子チケットのみ

・イープラス 

6/25() 12:00

 

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8/12 渋谷PLEASURE PLEASURE公演>

*To be announced

………………………………………… 

info.NEXTROAD 03-5114-7444(Weekdays 14:0018:00)

 

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RELEASE INFO.

 

NEW ALBUM

utopia.

NOW ON SALE

…………………………………………

収録曲 // COMPLETE 12 TUNES

scene1____spirit in heaven.

scene2____longing star.

scene3____helix.

scene4____mobius.

scene5____sanctuary.

scene6____cell structure.

scene7____monolith.

scene8____the sin.

scene9____eve.

scene10____in the light.

scene11____embrace.

scene12____utopia.

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All Music & Produced :

Guitar & All Instruments :

Recording & Mixing, Mastering Engineer :

 …………………………………………

<通常盤>PGSK-038 (CD) 3,500

Manufactured & Distributed by sun-krad Co., Ltd.

 …………………………………………

<会場・通販 限定盤>【数量限定】 PGSK-037(CD) 6,500

※特殊パッケージ LPサイズジャケット仕様

 …………………………………………

詳細▷http://pigmy.jp/news/1133/

 

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サブスク配信中

■圭

Amazon Music Unlimitedhttps://music.amazon.co.jp/artists/B085XQWR3Y

Apple Musichttps://music.apple.com/us/artist/kei/1465709836

Spotifyhttps://open.spotify.com/artist/0maFrI7WiLIRflewebbNeF?si=W_ypbJb9SVujxq-HpkMU6Q

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