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2022年07月12日 (火)

【ライヴレポート】<KiD ファーストワンマンツアー「だから空気を読んだ」>2022年7月7日(木)渋谷近未来会館◆「1人になったけど1人じゃなかったなって、このツアーを通して思った」

REPORT - 19:54:32

 R指定の凍結(活動休止)から2年。ギターの楓が満を持して始めたソロプロジェクト・KiDは、多くのファンの期待を受けて軽やかに活動を進めていくはずだった。ところが、世間がコロナ禍に入ったことにより、思ったようにライヴを展開することはできなかった。

 

ライヴ活動が再開されて1年、それだけに、ファーストワンマンツアー「だから空気を読んだ」を有観客で開催できると決まったときは、喜びもひとしおだったに違いない。全4本、ツアーファイナルまで勢いよく駆け抜けることとなる。

そして、ファイナルの会場に選んだのは、渋谷近未来会館。オープンしたばかりのライヴハウスだ。内装イメージが香港の廃墟というだけあって、入口からエキゾチックな雰囲気が漂う。

そんな中、ライヴが行われたのは77日ということもあり、会場内に七夕飾りが用意されていたのも趣がある。色とりどりの短冊にはファンからの願い事が書かれており、更に気分を盛り上げていく。あとはライヴが始まるのを待つだけだが、今一度、KiDについて説明したい。

まず、KiDは楓のソロプロジェクトではあるが、ライヴは音源とは違って、彼が単独でステージに立って歌うわけではなく、サポートメンバーを率いたバンド編成という形で展開されていく。

なお、このツアーで選ばれたサポートメンバーは、ボーカル・真宵(HOWL)、ギター・威吹(ダウト)、ベース・ハク(ユナイト)、ドラム・S1TKAshmaze.)の4人。

これまで共演してこなかったメンバーもいるだけに、楓が作る音楽を通して彼らとどのような化学反応を起こしてくれるのか、期待が高まる。

 

定刻から少し過ぎた頃、楓が先陣を切ってステージに現れた。黒い衣装と鎖骨下辺りまで伸びた赤いエクステが大人っぽさを引き立てており、これまでのヴィジュアルイメージを良い意味で変えていた。

そのまま中央に置かれたお立ち台へと勢い良く上がると、観客とアイコンタクトを取るような姿勢で周りをギラギラと見渡す。その後にメンバーが続き、「空気を読んだ」でライヴ本編はスタートした。

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真宵の「さぁ、踊ろうか渋谷!来いよ!」という煽り文句をきっかけに、楽器陣も勢いよく演奏を進めていく。

 

「楽観的ノイズ」では曲の冒頭から手拍子が起こるなど、ファーストワンマンツアーとは思えないほど、観客と呼吸が合っているところを見せてくれた。

本ツアーの開催にあたり、いくつか音源を出してはいるものの、楓以外のファンには曲の認知度はそれほど高くはなかったはずだ。

それでも、サポートメンバーがKiDの楽曲の世界観を理解し、自分の音へと消化させたことで会場内に良い空気を生み出してくれた。

その証拠に、真宵は自分のバンドの曲であるかのように慣れた雰囲気で楽曲を歌い上げていく。

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その横で威吹と楓が卓越した演奏力で引き立てると、ハクとS1TKは全身でリズムを刻みながら観客を魅了していく。「揺蕩う」の後には、本日最初のMCを。

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「本日はツアーファイナルにお越しいただき、ありがとうございます。短いツアーでしたが、一緒に廻ったメンバーを紹介させて下さい」という楓はいつになく楽しそうな顔をしている。他のメンバーも、その表情と言葉から本ツアーが如何に充実したものだったかが伺える。

和気あいあいとした雰囲気の中で演奏されたのは、「心美人」。曲の途中、楓はボーカルと見間違うほどのアグレッシブなリップシンクで曲を印象付けた。

激しいイントロから妖艶な展開を見せた「刻々」、ギターの対照的なアプローチがきらりと光った「ブラインド」、丁寧な言葉で紡がれた「ククル」、曲終わりに暖かな拍手に包まれた「フラフラ」など、すべての楽曲において異なる個性が表れていた。

何より驚かされたのは、これらすべての楽曲を楓一人が作詞・作曲を手掛けていること。

これまでバンドで表現してきた過激で独特な描写とは別に、彼が持つ世界観とポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられた気がした。

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 2度目のMCでは、先程よりもリラックスしたのか、メンバーの素の感じが出ていた。とはいえ、終始かっこよくキメていたわけではない。楓はR指定の時と同じく、ここでもしっかりとメンバーからいじられており、話のオチでは観客の笑いを誘う。どうやら、己のキャラクターに関してはソロプロジェクトになっても変えようがないようで、見ているこちらとしては安心する部分でもあった。

また、楓は本ツアーがスタートする前、燃え尽き症候群になったら嫌だと言っていたそうだが、その心配を吹き飛ばすかのように、真宵が「燃え足りねぇよな。最後まで俺についてくれば大丈夫です!KiDしようぜ!」という言葉を受けて、闘志に火が点いたように見えた。ここからの快進撃は目を見張るものがあった。

「悲観的ノイズ」では楓がステージ前方まで迫り出してきて眼差しで観客を煽っていく。曲の中盤で自然と場内から拳があがったのは、メンバーの鬼気迫る演奏力あってのものだと思う。勢いは衰えることなく、「マンホール」でもメンバーそれぞれ積極的にステージを動き、後方の観客まで盛り上げていく姿勢に心を打たれた。

「ガラシャ」では、威吹の奏でる音色が曲を引き立てる。それを見た楓がすぐさま上手側へ移動した後には、お互いに背中合わせで演奏する場面も見られた。以前から友人関係でもある2人だが、そのキャラクターは似て非なるもの。しかし、こうして同じステージに立つと、お互いの志が似ているのが音を通して伝わってくる。

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そして、彼らに負けることのない個性で迫ってきたのが、残りの3人だ。KiDの楽曲はポップでキャッチーなものばかりではないだけに、ハクはユナイトとは違ったアプローチ法で観客を楽しませてくれた。真宵とS1TKにいたっては、物怖じしない姿勢で楽曲を引っ張っていってくれたのが見事だった。

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こうして作り上げられたKiDのライヴは、「ほぞを噛む」で本編を締めくくった。冒頭、時勢に逆らうかのような攻撃的な真宵の言葉が印象に残っている。ライヴ中に声を出すことすらNGとなってしまったこの風潮に対し、「ご時世とこの瞬間、どっちが大事なんだ。俺はこの瞬間だ!」と高らかに告げた彼の堂々たる姿は、とても清々しかった。

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 アンコールでは、オープニング同様、楓が先にステージに現れた。まずは、本ツアーに協力してくれたサポートメンバーに感謝を述べると共に、少しだけ過去を振り返る。

「R指定が凍結してから、どうしよう、音楽辞めようかなって悩んだけど、やっぱり音楽やりたいって思った時、自分が世に出してない曲を聴いてもらいたいなっていう思いがあって。とりあえず、ファンサービスじゃないけど、曲だけ出し続けようかなって思っているうちに、ライヴをしたいなっていう欲が出てきて……」つらつらと、自分の思いを話し始める楓。

「イレギュラーなスタンスで音楽活動を続けているから、俺が歌わないことはどうなのって未だに周りからは言われるけど、俺は俺で、俺のスタイルが合っていると思って信念持ってやっているから、そんなこと言うぐらいならお前ら自分のバンド頑張れやって思うし。

実際、ヴィジュアル系音楽ってしんどいし、辞めていく人も多いけど、そんな状況にも関わらずサポートしてくれるって本当にすごいことだなと思うし、それを観に来てくれるファンの方々、本当にありがとうございます。

ツアータイトルの「だから空気を読む」っていうのも、コロナとか、色々とこれは良いんじゃないか悪いんじゃないかっていう価値観が人それぞれあると思うんですよ。今まで以上に空気を読まないとワーワー言われる時代だから、そんな中で自分がどう選択をするかっていうのはバンドマンに限らず、みんなもそうで。

音楽関係なく生きていく上でそういう局面がいっぱいあると思うので、後悔のない選択をして下さいっていう。俺も後悔のない選択をしようと思ってKiD始めて2周年を迎えることができたので、やって良かったと思います。1人になったけど1人じゃなかったなって、このツアーを通してめっちゃ思いました。ほんと、ありがとうしか出ないけど……、ちょっと泣きそうになってきちゃったから待って。

とりあえず、音楽を続けさせてくれてありがとう!」

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音源をリリースし、ツアーをする、その繰り返しがミュージシャンにとって当たり前であり、幸せなことだった。しかし、そんな状況はコロナ禍で一変。当たり前なんてどこにも存在しない。だからこそ、自分が好きでやってきた音楽を続けられる環境に今も置かれているのはとても幸せなことだというのを実感したと言う。

また、自分が愛するミュージシャンがステージに立つ姿を見られるのがこれほど嬉しいことだというのをファンは痛いぐらいに分かっている。これまでR指定のギタリストとして大きなステージをいくつも経験していた彼だからこそ、音楽を続けさせてくれてありがとうという、ミュージシャンにとって原点回帰ともとれる言葉に、ここにいた誰もが涙を滲ませながら聞いていた。

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アンコールでは、本編でも披露した楽曲を再度演奏したのだが、本編とは違って聴こえたから面白い。大ラスを飾った「空気を読んだ」では、それぞれの音色を通して、KiDの未来への決意を感じられた。

なお、本日サポートを努めたメンバーは、このファイナルで一旦完結ということになる。次にKiDがステージに立つ際はまた違ったメンバーを引き連れて現れるそうだが、今までにない試みなだけに、こちらも非常に楽しみだ。

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自らのギタリスト人生を豊かにさせるため、そして、ヴィジュアルシーンに生気を宿らせるため、楓の挑戦はまだまだ続いていく。

 

 

Report:水谷エリ

Photo:ゆうと。

 

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<ライブ情報>

 

2022816()池袋EDGE

202293(土)秩父ミューズパーク「バグサミ2022」

 

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https://twitter.com/r_shitei_kd_


2022年07月10日 (日)

【ライヴレポート】<HOWL SUMMER LIVE 2022>2022年7月8日(金)新宿HEIST◆HOWLの夏が始まった!夏らしい催し物も用意された、“HOWL SUMMER”。

REPORT - 16:40:58

<HOWL SUMMER LIVE 2022>と銘打たれたライブが7月8日(金)、新宿HEISTにて開催された。

開場から開演まで1時間半、時間が取られた本公演。一体、会場では何が行われていたのだろうか・・・?

“HOWL SUMMER”の名に相応しく(?)祭囃子が流れる会場。物販の横に設置された・・・射的!「HOWL縁日」として、夏らしい催しが用意されていた。ここでしか手に入れることが出来ないアクリルスタンドなどが景品になっていた。

 

“HOWL SUMMER”は同じく新宿HEISTにて831日にも開催される。夏の終わりに、HOWLと一緒に残暑を楽しんでみるのはどうだろうか。

 

徐々に会場のBGMが大きくなっていき、ライブへの期待も高まっていたところ、新しいSEにのせて「ボクは全肯定霊。」の衣装を身に纏ったメンバーが登場。

1曲目は新曲であるその「ボクは全肯定霊。」からスタート!CD発売後に披露されたHOWLらしい楽しいフリがついた楽曲である。会場のHESITは声出しOKとのことなので、久し振りにコール&スレポンスを繰り広げる。最後は「生きてるだけ褒められたい!」と会場全体で叫んだ上で楽曲「生きてるだけで褒められたい。」へ。続けてタオルを回す「DARLIN’!!」。フロアはHOWLならではのHAPPYな空気でいっぱいになった。

 

HOWLです!!みんな楽しいね!!!」と煽る真宵に、「楽しい!」と返す会場の一体感がライブらしくて、素晴らしい。

 

HOWL珠玉のバラード、聞いてください。」との一言で始まる「ぐーたらこーぽれーしょん」。曲ふりのタイミングから会場には笑いが起きていたので、バラードが始まらないことはみんな分かっていたようである・・・。久し振りの披露となる楽曲だが、MCやコール&レスポンスで既に会場に集まったはうるんるんのテンションも上がりまくり、大いに盛り上がる。

続く「honeydrunker」で会場はますます一体感を増し、前から後ろまでオーディエンスの踊りまくっている姿がキラキラしていた。

そして曲中にはメンバーコール!ジャンプでしか気持ちを伝えられないライブも多いが、この日はコールで気持ちを伝えることが出来る!!

この熱量に、涼しかったはずの会場も外の気温に負けないくらい熱くなっていた。

 

Freezy Pumpkin Knight」とレア曲が続く。「新宿!声!声!」と真宵が煽り、フロアからはメンバーを呼ぶ声が途切れることがない。

真宵が「うるさいなぁ!」と毒づきながらMCへと突入。ここでは各メンバーが喋る。そして、ゆうと(B)から新曲「今夜はチャーハン♪」の振り付け講座が行われた。いちいち動きが面白く、会場からは笑いが起こる。

 「お腹は空いたかい?召し上がれ~!」と、その「今夜はチャーハン♪」が披露された。これは先日発売されたシングルに収録されている楽曲で、まだまだ新曲だが「チャーハン」というキャッチーなワードからも想像出来る通り耳馴染みの良い楽しい楽曲で、会場の盛り上がりも加熱する。

そして「チャーハン」の次は「揚げ物(フライ)」である。HOWLの“お食事楽曲”1曲目の「無防備フライデー」へと続く。

HOWLの“楽しい”が詰まったライブに、笑顔いっぱいの空間が生まれる。ヴィジュアル系というダークな印象が強いジャンルにおいて、ここまで振り切った楽曲が出来るのもHOWLの魅力だ。

尚、お食事楽曲2曲はワンマン以外でも聞くことが出来るので、ぜひ対バンイベントでHOWLに触れる機会があった際には、彼らの楽しい世界にぜひ浸っていただきたい!

 

「アガってんのか、新宿!めいっぱい来いよ!」と「極楽浄土」へ。会場もヘドバン、拳とメンバーの思いに応えていく。ほっこりした楽曲も、かっこいい楽曲も、どちらの楽曲にもHOWLらしさが目一杯詰まっている。

「先天性君症候群」、「UNVENUS」とライブ定番曲が続き、更に場内の熱気を上げていく。

本編ラストは「ENIGMA」。

「ラストいけるか?全部出し切れよ、良いか!本当にいけんのか?声!」と真宵が煽る!フロアに繰り広げられる全力のヘドバンに、まだまだ終わりたくない気持ちが詰まっているようだ。

ここで1時間を大きく超えているライブ。HOWLにしては短めだったが、お決まりとなった長めのMCを挟んではいるものの、ほぼ動きっぱなしのはうるんるん。彼ら&彼女らにとって夏バテは関係ないようで、安心である。

 

場内からの熱いアンコールにこたえ、メンバーが登場。ライブでのかっこいい雰囲気を一変させ、ゆるい空気が流れる。

ここで、縁日で用意されていた射的を使い、アンコールで演奏する楽曲を決めることに。なんとメンバー全員が射的を成功させ、4曲を披露することとなり、はうるんるん”も大喜び!

 

1曲目はよっぴ(Gt)の生誕で演奏することの多い「wolf Lady」。会場に集まったはうるんるんのリクエストで披露することが決まったので、もちろん練習はゼロ、ぶっつけ本番である!(楽曲はよっぴの前所属バンドの楽曲)

曲中では「おい!おい!」と真宵が煽り、3月のよっぴ誕生日公演以来の演奏とは思えない完成度を見せる!

「まだまだ熱くなろうぜ!最後まで俺たちについてこい!」と、リクエストが最も多かった「アーティスト」へ!はうるんるんからの絶大な支持を得ているのも納得の、HOWLならではの美しい楽曲だ。

「このまま行くぞ!」と「PRAYER」が続く。少し季節は過ぎてしまったが「雨に濡れていたアジサイの花を 綺麗だねって話す君に 咲いた笑顔が枯れないように そっと祈ろう」という歌詞は、会場に集まった「君」たちの笑顔が枯れないように、メンバーが祈りを込めて音楽を伝え続けていることを強く思わせる。

本日の最後は「An inch ahead」。はうるんるん聴きたいであろう楽曲がアンコールでたっぷり演奏され、ボリューム満点のライブとなった。そう、90分予定のライブが2時間を超えていたことを、最後に記しておきたい。

 

長い時間も、緩急ついた楽曲たちの披露に時間を忘れて楽しむことが出来る、そんなHOWLのライブ

8月にはメンバーの出身地も含む、初の全国ツアーも予定されている。日本全国、お近くにHOWLがやって来た際にはぜひ、遊びに行ってもらいたい。

HOWLの夏は始まったばかり!!

締めくくりである831日<HOWL SUMMER LIVE 2022>まで、HOWLの夏は終わらない。

 

 

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<セットリスト>

 

NEW SE

1.ボクは全肯定霊。

2.生きてるだけで褒められたい。

3.DARLIN’!!

-MC-

4.ぐーたらこーぽれーしょん

5. honeydrunker

6.Freezy Pumpkin Knight

-MC-

7.今夜はチャーハン♪

8.無防備フライデー

extend

9.極楽浄土

10.先天性君症候群

11.UNVENUS

12.ENIGMA

アンコール

1.Wolf Lady

2.アーティスト

3.PRAYER

4.An inch ahead

END SE:ボクは全肯定霊。

 

 

Live photo by 千佳 @cka_photo

 

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OFFICIAL WEBSITE

https://howl-official.com/

公式 @HOWL_staff

Vo.真宵:@myi_howl

Gt.よっぴ:@yoppy_howl

Ba.ゆうと:@yuto_howl

Dr.yuki@yuki_howl

 

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ONE MAN LIVE

 

HOWL ONE MAN LIVE TOUR 2022「僕らだけの約束」

86日(土)新宿HEIST

88日(月)福岡graf

89日(火)広島Yise

810日(水)大阪・心斎橋VARON

812日(金)名古屋・今池3STAR

815日(月)池袋EDGE

https://howl-official.com/contents/50297

 

HOWL SUMMER 2022

8月31日(水)新宿HEIST






2022年07月06日 (水)

【ライヴレポート】<XANVALA ONEMAN TOUR 2022「ASK」〈Yuhma生誕祭2022〉>2022年7月1日(金)池袋BlackHole◆この日はYuhmaの意向により、ファン投票でセットリストを作成!当のYuhmaは「変に緊張して頭が真っ白になった」。

REPORT - 22:00:21

XANVALAは現在、全国ツアーXANVALA ONEMAN TOUR 2022ASK」を行っている。その一環として、71()に池袋BlackHoleを舞台に、ギターYuhmaの生誕祭「XANVALA ONEMAN TOUR 2022ASK」〈Yuhma生誕祭2022」が行われた。当日の模様を、ここにお届けしたい。

 

 

 「さぁΛ、始めようか、かかってこい!」。ライブは、巽の熱い煽り声を合図に飛び出した『デスパレート』からスタート。そこには、声を出さないだけで、コロナ禍前のライブハウスにあった環境が広がっていた。楽曲に合わせ、数多くの拳が突き上がれば、飛び跳ね、ヘドバンしながら髪を振り乱すなど、最初から理性のストッパーを外し、祭り上がる景色が生まれていた。

 

 熱狂の景色は最後まで続いていたことを、先に伝えておきたい。もっともっと熱を感じあおうと、XANVALAは次に、「お前の壊し方を」と歌う『DROID』をぶつけてきた。この日はYuhmaの意向によりファン投票でセットリストを作成。コンセプトを理解しているΛが作り上げたセットリストだからこそどれも騒がずにいれない、冷静という言葉を消し去る楽曲たち。身体を突き刺す音の衝撃が、凄まじい。轟音轟く中でも、しっかりと歌を届ける巽。改めて歌い手としての実力の高さを感じさせられた。フロア中から熱いクラップが起きた『左耳の悪魔』でも、深く身体を折り畳めば、手を高く掲げ踊る様など、熱狂に嬉しく溺れるΛたちの姿があった。

 

「今日は何の日かわかるか?!今日は、国民安全の日。今日はYuhmaの誕生日だ!!おめでとう!!Yuhmaも大きくなりました」。巽のしゃれた言葉も冴えている。この日は、メンバー全員がYuhmaの衣装姿というのも、生誕祭らしい光景だ。

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「わたしは、悪くない」。次に演奏した『ケ・セラ・セラ』は、Yuhmaが作曲を担当。凄まじい破壊力を持った変拍子を活かした楽曲だ。ジェットコースターのように、次々と表情を変えながらも爆走していく。多種多様な攻め方をしてゆくところが、トリッキーなプレイを得意とするYuhmaらしい。知哉の手による『Bamby』も、激しくもトリッキーな面を見せる楽曲。この2曲が立て続けに流れることで、気持ちを緩める暇もないジェットコースターを、止まることなく2周したくらいの衝撃と体力の消耗を感じていた。XANVALAのライブはダイエット効果があるエクササイズのようという噂を、実感する様がそこには広がっていた。ライブは、さらに速度を上げながら『帝』へ。容赦なく攻めるメンバーたち。その気合と気迫を、同じように熱狂した姿で受け止め、ぶつけ返すΛたち。このジェットコースターは止まらない。短いMCの時間が一瞬のブレイクタイムのように、この日も感じていた。

知哉  

 

これまでの熱狂から表情を塗り替えるように、XANVALAはミドルメロウな『Dearest』を歌い奏でだした。巽の歌が胸にジンと染み渡る。とても美しくメロウな楽曲だ。哀愁を帯びた歌に演奏は寄り添いながらも、気持ちを騒がせる激しさを見せるところもXANVALAらしさ。

 

 場内中に鳴り響くブザー音。流れだすフィルムの音。そこに乗る巽の言葉。心地好く跳ねる演奏に乗せて届けたのが、『眠る秒針』。中盤にXANVALAは、巽の歌に心を酔わせる曲たちを並べてきた。『眠る秒針』では、Λたちも舞台上のメンバーらをジッと見つめながら。ゆっくりと身体を揺らしながらも、巽の歌声に心を寄せていた。

 

「行こう、俺たちの正しい道を」。後半は、ふたたび怒濤の攻めた展開へ。宗馬の煽り声に合わせ、拳を高く突き上げ飛び跳ねるΛたち。「その手を上げろ、ここが俺たちの理想郷だ!!」。巽の声を合図に『XANADU』が飛び出した。これまで以上に高く突き上がる拳。フロア中のΛたちが、その場で小さくステップを踏めば、限られた空間の中で思いきり飛び跳ねていた。互いに熱をぶつけあうことでライブ空間に生まれる理想郷。この日もXANVALAΛたちは、みずからが欲しい理想郷を自分たちの手で作りあげていた。

巽 

宗馬 

70.  

黒く重い轟音が炸裂。カオスな音の中で、我を忘れて騒ぐに相応しい『LEGAL』。この曲では、フロア中にはザンバラと大きく髪や掲げた手の揺れる光景が広がっていた。間奏の煽りパートでは、宗馬が、70.が、知哉が、そしてYuhmaがお立ち台に立って(知哉はドラムなので、その場でたちを煽っていた。互いに熱した感情と感情をぶつけあう景色が最高だ。

 

「もうガタガタうるせぇな!!」、飛び出したのが『誰が為の幸福論』。Yuhmaは、演奏しながらも、振り上げた手をゆらゆらと揺らし、いろんなアクションを見せていた。ときに、Λたちを煽る場面も。ライブはクライマックスに向けて、どんどん熱を上げ続けてゆく。「俺たちの道を行こう」と叫ぶ巽。楽曲は、本編最後を飾った『聖戰』へ。巽の「生きていくことこそ、わたしの聖なる戦争だ」の言葉が胸に刺さる。『聖戰』でも、メンバーとΛたちは気持ちを剥き出しに強く求めあいながら、互いに心の手を伸ばしては、きつく結び合っていた。大きく身体を折り畳みながら、熱気渦巻く会場にその身を浸していた。

 

 アンコールでも、XANVALAは『CREEPER』を突きつけ、この会場を暴れ祭る宴の場に染め上げていった。演奏後、Yuhmaが「変に緊張して頭が真っ白になっていたよ」と語っていた。最後にXANVALAが演奏したのが、この日、会場で配布したCDに収録していた、XANVALA初のメジャーキーナンバーの『DAYS』。激しくも、心を大きな空間の中へ解き放つ楽曲だ。耳にスーッと溶け込む歌も印象的。騒ぐというよりも、曲の世界に気持ちを寄り添え、心で沸き立ちたい楽曲だ。

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ライブ後には、主役のYuhmaにメンバーからプレゼントが手渡されたこともお伝えしておこう。この熱狂の続きは、XANVALA ONEMAN TOUR 2022ASK」で味わってくれ。

 

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photo by @a_kwsk_1985

TEXT:長澤智典

 

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<セットリスト>

 

『デスパレート』

DROID

『左耳の悪魔』

『ケ・セラ・セラ』

Bamby

『帝』

Dearest

『眠る秒針』

XANADU

LEGAL

『誰が為の幸福論』

『聖戰』

-ENCORE-

CREEPER

DAYS

 

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<ライヴ>

 

■XANVALA ONEMAN TOUR 2022ASK

07.22()【静岡】浜松FORCE

07.23()【大阪】心斎橋soma

07.25()【愛知】HOLIDAY NEXT NAGOYA

07.26()【長野】長野LIVE HOUSE J

08.01 ()【栃木】宇都宮HELLO DOLLY

08.04 ()【群馬】前橋DYVER

08.07 ()【埼玉】浦和Narciss

08.13()【千葉】柏Thumb up

08.20()【神奈川】川崎Serbian Night

TOUR FINAL

08.27()【東京】新宿BLAZE

 

 

ツアー特設サイト

http://linksta.ge/JR3gXcDH

 

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Official Site

http://www.xanvala.com

Twitter

XANVALA @XANVALA

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Vo. @XNVL_Tatsumi

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Gt.Yuhma @XNVL_Yuhma

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Gt.宗馬 @XNVL_Souma

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Ba.70. @XNVL_70

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Dr.知哉 @XNVL_Tomoya

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