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2023年01月09日 (月)

【KIRITO】全国ツアーで示したKIRITOという概念、大切な人たちへの深い愛情

REPORT - 14:16:01

 2022年にKIRITO名義でのソロワークスを始動し、楽曲制作とライブ活動いずれも長年Angeloで行なってきたペースと同様に一切手を緩めることなく、11月のアルバム『NEOSPIRAL』発売と『KIRITO Tour 2022-2023THE CREATING REAL WORLD」』のスタートによって、正真正銘の本格始動と相成ったKIRITO。さらには、自身最小編成でのアコースティックライブや初のディナーショー開催といった新たな試みも行うなど、濃密な1年間を過ごしてきた彼が、2023178Spotify O-EASTにてツアーファイナルを迎えた。

KIRITO2

ステージ後方には『NEOSPIRAL』の巨大な立体モチーフと、それを囲むように菱形に組まれたトラスが設置されており、会場の大型LEDを活かした映像演出も加わるファイナルにふさわしいステージとなったこの日。まずはアルバムの収録順と同様に『NEOSPIRAL』の12曲が繰り広げられていった。本作はリード曲「Discord」をはじめ攻撃力の高いナンバーが並ぶ作品であり、当然それはステージにも反映されるわけだが、本編終盤に投入された既存曲の「Clue」「Aim」といったヘヴィーナンバーも過去最大の威力を発揮したことは、サポートを務める海(Gvistlip)、JOHNG)、MasaBNOCTURNAL BLOODLUST)、AllenDr)とのバンド感の向上と『NEOSPIRAL』あってこそのものだと言えよう。

 

また、中盤でのバラードナンバー「雫」、それに続くKIRITO自身のことが描かれた「Storyteller」の流れはどうしても胸を打つものだった。これまで幾度も道を切り開いてきたKIRITOだが、そこにはいつも信じてくれるあなたがいたから、いくつもの選択肢の中ここに立つことを選んだのだと、そんなメッセージを歌う。さらに、本編ラストナンバーとなった2006年発表の「TEAR」では〈君がそこに確かにいるなら やっと先に進める気がして/もう迷わず唄える気がして〉と歌ったわけで、それはKIRITOの胸にある大切な人たちへの思いは変わらないばかりか、あの時から約17年もの時を共に積み重ね、より確かな存在となっていることの証でもあった。なお、「TEAR」では2022年に発表してきた楽曲たちのMVを組み合わせた映像が映し出されるというドラマティックな演出があったことも付記しておきたい。

KIRITO引1

ちょうど1年前の189日は同会場でのAngelo活動休止前ラストツアーのファイナルだったという事実もあり、KIRITOは「DECIDE」を歌う直前こう話したのだった。

 

「あれからもう1年。不安だったり、どうしたらいいかわからないという気持ちの人が多かったと思いますが、今は安心していると思います。どんな時であれ、KIRITOは有言実行の男として、必ず言ったことは現実にします。そうやって生きてきました。だから大丈夫。これから先ももっと攻撃的で、君たちにとって当たり前の居場所をどんどん作っていくからね。またここで約束します。いつでも決断と、そこからの現実が大事ですから、ここで深い決断を歌います」

 

そして、「来年、再来年、振り返った時にKIRITOについてきて良かったと、そんな自分が誇らしいと、そう全員に思わせることを約束します。これからまた命懸けで戦っていきます。同時に楽しみながら素敵な景色を作っていきますので、ついてこいよ。最大の愛と感謝を込めて」という言葉から、雲が流れる青空と今ツアーのタイトル「THE CREATING REAL WORLD」が大きく映し出される中「EXIT」を歌い終えると、胸に手を当てフロアを見渡し、最後に拳を固く握り締めて頷くKIRITOの姿が印象的だった。

KIRITO引2

今ツアーの開催に際してKIRITOは「色々なことが証明されると思う」と話していたわけだが、『NEOSPIRAL』に象徴される攻撃性、50歳という年齢に逆行したハードなステージ、ソロでありバンドであること、名義が何であれKIRITOKIRITOであること、ファンへの深い愛情多くのことを証明してくれた。そしてツアー中、「概念/GAI-NEN」という言葉が半ばネタのように多用されてきたが、実際のところ真理だと感じているのは何も筆者だけではあるまい。数々の証明がある通り、まさにこれがKIRITOという概念なのだ。

 

今後のKIRITOの動向としては、先述のCLUB CITTA’振替公演のほか、自身の誕生日当日となる224日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて恒例のバースデー公演が開催される。また、18Spotify O-EAST公演の模様を収めた映像作品のリリースも新たに決定した。KIRITOという概念をぜひ会場と映像で体感してほしい。

 

 

(文・金多賀歩美)

 

 

SETLIST

 

KIRITO Tour 2022-2023THE CREATING REAL WORLD

2023.1.8 () Spotify O-EAST

01. テロメア

02. ANTI-MATTER

03. Discord

04. BUTTERFLY IN A PHANTOM

05. VICTIM

06. INTO THE MIRROR

07. MASTERMIND

08.

09. Storyteller

10. RAID

11. NEOSPIRAL

12. I BLESS YOU

13. Suicide View

14. Clue

15. Aim

16. DECIDE

17. TEAR

Encore

01. GARDEN

02. カンナビス

03. EXIT

 

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Release

 

★LIVE Blu-rayDVD

KIRITO Tour 2022-2023THE CREATING REAL WORLD

2023.4.26 Release

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・受注生産限定盤(WEB限定)

Blu-rayKIXB-00004  / 9,800+税 別途配送料

特殊パッケージ、16Pブックレット、アクリルスタンド付属(ライブ写真使用)

収録内容:1/8 LIVE映像全編、ロードムービー

受注期間:~3/26()23:59

詳細・お申込はこちら→ https://ffb.tokyo/kirito/

お届けは4/26()頃を予定しております。

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・通常盤

DVDIKCB-8003334  / 6,300+税

収録内容:1/8 LIVE映像全編

 

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★NEW ALBUMNEOSPIRALNow On Sale

 

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【配信】

NEW ALBUM NEOSPIRAL サブスクリプション配信開始
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Live

 

KIRITOTHE AGE OF TRANSCEND

2.24()LINE CUBE SHIBUYA 

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1800開場/1830開演

サポートメンバー:Gt.(vistlip)Gt.JOHNBa.ChiyuDr.Allen

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[販売チケット]

全席指定公演

料金:9,500円(税込)

ファンクラブ先行料金:9,000円(税込)

ファンクラブ先行受付期間:~202319(月・祝) 2359

制限枚数:お一人様1公演につき2枚まで ※同行者は非会員可

3歳以上有料/別途手数料あり

詳細はこちらhttps://bit.ly/3hF4OwK

 

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KIRITO Tour 2022-2023THE CREATING REAL WORLD

2.16() CLUB CITTA’川崎(振替公演) 

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1830開場/1900開演

サポートメンバー:Gt.(vistlip)Gt.JOHNBa.Masa(NOCTURNAL BLOODLUST)Dr.Allen

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[販売チケット]

全席指定

料金:9,300円(ドリンク代別・税込)

オフィシャルHP先行受付

19(月・祝) 2359までhttps://eplus.jp/kirito22-23hp/

 

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KIRITOオフィシャルサイト】

https://kiritoweb.com

KIRITOオフィシャルTwitter

https://twitter.com/kirito_0fficial

KIRITOオフィシャルファンクラブ『cells』】

チケット優先予約やFC限定コンテンツ等、あらゆる情報を掲載。 皆様のご入会、心よりお待ちしております。

https://account.kiritocells.com/

KIRITOオフィシャルYouTubeチャンネル】

https://www.youtube.com/channel/UCROwGYdxNBNeS8Xvdvd-yPQ

【公式ニコニコチャンネル「KIRITO CHANNEL」】

https://ch.nicovideo.jp/kiritoofficial


2022年12月31日 (土)

★1万字超!濃密ロングレポートでお届け★【ライヴレポート】<V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP>2022年12月27日(火)日本武道館◆Visual Rockに敬意を込めて──。さまざまなかたちの愛が満ち溢れた一夜。

REPORT - 18:00:35

敬愛に篤愛、信愛と慈愛、あるいは盲愛や偏愛。さまざまなかたちの愛が、その空間の中には繚乱としながら交錯し、ひたすらに満ち溢れていたのだった。
“Visual Rockに敬意を込めた大型イベント”として、このたび日本武道館にて7時間以上にもわたるスケール感で開催されたのは、その名も[V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP]。
オーガナイザーをつとめたのはDEZERTのSORA(Dr)で、彼としては名だたる先輩アーティストたちからこれまでに受けた多大なる恩や愛を、このイベントを通して返していくことを目指したのと同時に、自らがヴィジュアル系バンドを10年以上も長く続けて来ていることに対しての誇りと矜持を持つからこその訴求点として、この“V系って知ってる?”という言葉を世に投げ掛けたかったのだという。

 

         ◆         ◆

 

数ある音楽カテゴリーの中でも、日本発のサブカルチャーとしての特異な独自性を持ち、今やその歴史も30年以上となってきたVisual Rock/ヴィジュアル系/V系の世界はなかなかどうして奥深い。
その証左として、今回このタイミングで行われた[V系って知ってる?powered by MAVERICK DC GROUP]は、ここまでの時代変遷なども踏まえながら実に多角的なかたちでシーンの過去と今現在、そしてここからの未来をも予兆させるような興味深い内容となっていたうえ、公演前にはチケットも見事ソールドアウト。
ある意味、この[V系って知ってる?]は大きな転換点になっていく可能性が高そうだ。

 

         ◆         ◆

《アルルカン》

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感情過多で愛情過多。これはいずれも褒め言葉となるが、今回[V系って知ってる?]の一番手として登場するやいなや、ヒリつくような鬼気迫るパフォーマンスで昼下がりの武道館に集った観客たちの心を掌握することになったアルルカンは、ポエトリーリーディングを主体とした楽曲「PICTURES」で即興的な歌詞を場内に響かせ〈たくさんの期待を持って今日、君たちはここに来た。僕たちもたくさんの想いを持ってここに来ました。そこにあるのは敬意と野心!〉と、まずは自分たちの本音を赤裸々なかたちでさらけ出してみせることに。

そして、その後にはMUCCの25周年、D’ERLANGERの再始動15周年、girugameshの限定復活を祝しながら〈先輩たちがくれたものの上に僕たちは今いることが出来てます〉とも言葉にし、そのうえで〈気に入らない シーンに元気がないとか言われてんだろ 今のバンドはたいしたことないとか思われてるのも全部気に入らない でも一番気に入らないのはそれをひっくり返せない自分自身で これを憧れと呼んでいいのなら ただの憧れでは終わりたくない!!〉とフロントマン・暁は激しく叫んだのだった。

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「ヴィジュアル系に俺はいっぱい照らしてもらったから、次は俺が光になりたいと思っています」との言葉を添えてから歌い出し、曲の最後には「そう遠くないうちに僕はここにワンマンで立ちたいと思っています!」とも宣言することになった「世界の終わりと夜明け前」から感じられた、確かな希望を滲ませた力強い歌と説得力をはらんだ音像。
いよいよ2023年には10周年のタームへと突入するアルルカンにとって、そんな感情過多で愛情過多な音楽は何よりも強い武器となっていくに違いない。

 

         ◆         ◆

 

《NoGoD・団長》

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いわゆるレーベルや事務所の枠なども超えた大規模イベントとなった[V系って知ってる?]において、オーガナイザーとしての重責を果たしてくれたのはSORA(DEZERT)だったが、ことステージ進行の面で今回かなりの尽力ぶりをみせてくれたのはNoGoDのヴォーカリスト・団長であったと言えよう。
機材転換のために必要な幕間において、軽妙なトークとカラオケ歌唱にて場を盛り上げてくれていたのにくわえ、この日は楽屋裏でも並行してニコ生配信『V系って知ってる?powered by MAVERICK DC GROUP“裏の裏” 』の放送までこなしていたのだ。団長は本当に器用過ぎる!

また、事前にSNSにてアンケートをとったうえで決めたというカラオケの選曲センスもすこぶる素晴らしく、マイクを片手にちょっとした舞をしながら高らかに歌いあげたMALICE MIZERの「月下の夜想曲」といい、往時のJanne Da Arc・yasuがファンに対する超接近パフォーマンスを繰り広げていたことをオマージュしたような動きを見せながらの「ヴァンパイア」、色褪せない名曲を間違いのない歌唱力で聴かせてくれたSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」、さすがはX SUGINAMIのメンバーだけあってもはや普通に持ち曲のひとつとなっているX JAPANの「紅」と、幕間ごとに観衆を飽きさせることなく楽しませてくれた団長のエンターティナー魂には最大級の拍手を送りたい。
なお、最後にNoGoDの「神風」を歌う前には「次はひとりじゃなく、バンドでここに歌いに帰ってきます!」との言葉が彼からあったこともここに付記しておこう。

 

         ◆         ◆

 

《girugamesh》

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まさか、このような日がやって来ることになろうとは。2016年に行われた[girugamesh ONEMAN TOUR 2016 “鵺-period-”]をもって解散をしてから早いもので6年の月日が経った今年、girugameshは2022年2月に新曲として「engrave」を配信リリースし、YouTubeのMAVERICK DC公式チャンネルではそのMVも公開されることになったのだが、このたび[V系って知ってる?]の出演バンドとしてその名が連ねられた際には、おそらく喜びと同時に驚きを感じた方たちも多かったことと思う。

現在の各メンバーはトラックメイカーとしてlynch.など多くのアーティストを手掛けているЯyo 、2021年に行われたMUCCのツアーに仙台でゲスト参加するなど時折ステージに立つこともある左迅、映像制作や自らのアパレルブランドを展開している愁、基本的には音楽的な表立った活動のない弐と、いずれも自分のバンドで日々ライヴ活動をしているようなスタイルではないため、今回の復活もこの日のためだけの限定復活になるそうだ。

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ただ、それでも「girugameshが復活するなら」と今回のイベントに参戦することを決めたファンは相当数いたそうであるし、実際に彼らが「Break Down」を当時と変わらぬ爆音で放ってみせると場内は一気に沸き立ち、そこから3曲目の「evolution」まではまさに駆け抜けるかのようなステージングの連続となったのである。
ひとまずはこれにて手仕舞いだとしても、我々としてはまたそのうちgirugameshならではの刺激的でラウドな音をおかわり出来る日がやってくることをぜひ望みたい。

 

         ◆         ◆

《ムック》

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ムックとMUCC。それは単なる表記の違いのようにも思えるが、概念としてはよりバンドの根に近い部分に在るのが“ムック的なそれ”であり、その根から派生していった多くの枝葉をつけているのが今現在のMUCCというものだとも考えられそうだ。
「ムックです。めっちゃいいイベントじゃない。素敵な後輩とかっこいい先輩、そしてヴィジュアル系ってかっこいいよねって思って集まってくれてるフロアのみんなと、こうしてライヴがやれてるって凄く幸せだなと思います。ありとがうございます」(逹瑯)

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つい先般まで、各地にて[MUCC 25th Anniversary TOUR 『Timeless』~是空・朽木の灯]という25周年だからこその過去をたどるツアーにいそしんでいた彼らはこの夜その際の衣装を身に纏い、セトリの面でもアルバム『是空』『朽木の灯』から厳選した楽曲たちを軸としながらのライヴを繰り広げてくれたのだが、この[V系って知ってる?]におけるバンド名表記はムックであり、そのステージングから感じられたのは彼らの持つ三つ子の魂と言ってもいいような真髄であり、彼らのこのイベントに対する真意であったと言えるような気がしてならなかった。
一方で、2023年の2月からの彼らは次なるツアーとして[MUCC 25th Anniversary Special Live ムック試験導入公演その5.暴れて、感じて、声出しOK。『咆哮』]を敢行し、いよいよここで取り戻すべきものを取り戻すための試みに着手するというではないか。25年の時を経てなおライヴバンドとしての凄みを増し続けていく彼らのここからも、つぶさに追って行きたいものである。

 

         ◆         ◆

 

《キズ》

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黒地に白で“VISUAL”と染め抜かれた旗を肩にかけ、おもむろにステージ上へと現れた来夢が最初に歌い出したのはキズにとっての代表曲となる「ストロベリー・ブルー」 だった。
彼らは2022年1月にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) で[VISUAL]と題したライヴを行っているほか、2023年3月26日に予定しているNHKホールでの単独公演には[残党]というタイトルをつけているのだが、これは来夢いわく「俺らもファンもVisual Rockの残党だから」という意味で冠したものであるとのこと。

と同時に、来夢としてはヴィジュアル系という言葉に対しては、どこか曖昧としていて釈然としないものを感じているところがあり、個人的にはVisual Rockという単語の方を使いたいのだそう。ゆえに、今宵のライヴにおいても彼は「さぁ、やろう。俺とおまえらのVisual Rock!!」というMCをしていたわけだ。

ちなみに、今回のライヴでは【一撃】(YouTube投稿企画)のリアル版のごとく「銃声」で逹瑯がゲスト参加する一幕があり、ここでは武道館のステージ上で丁々発止の渡り合いをみせたキズと逹瑯の勇姿を堪能することが出来たのだった。

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そこからも鉄板曲や訴求力の高い楽曲を連打したうえで、ラストにはシビアな現実をシュールな歌詞とインパクトの強いサウンドで仕立て上げた「リトルガールは病んでいる。」をブチあげ、そのバンド名のとおりにくっきりとした傷跡を残していった彼らの不敵ぶりはもはや痛快でさえあったほど。堂々と反旗を翻し、邁進していくキズのこれからが実に楽しみだ。

 

         ◆         ◆

 

《D’ERLANGER》

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攻撃的なサウンドではあるけれども、ステレオタイプのメタルやパンクとは違うモダンさを持ち、フロントマン・kyoの描き出す妖しくドラマティックな歌詞世界が特徴的でもあるD’ERLANGERは、1989年にインディーズでのファーストアルバム『LA VIE EN ROSE』を発表した際、自ら“SADISTICAL PUNK”という言葉を提唱することによりその希有な存在感を確立したバンドだ。
当時の世の中にはまだヴィジュアル系という言葉はなかっただけに、今この時代にD’ERLANGERが[V系って知ってる?]と銘打たれたイベントへリビングレジェンドとして出演してくれることは極めて意義深い。

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かくして、2022年で遂に活動再開から15周年を迎えたD’ERLANGERは今宵まずCIPHERの弾くイントロのキラーフレーズが流麗な「DARLIN’」と、Tetsuの叩き出すキレのあるビートにSEELAの生み出すグルーヴが重なることでいっそうの躍動感が際立つ「LULLABY」を武道館へとおしみなく投下。
「楽しんでますか?では、お嬢ちゃんたち。少し暴れましょうか?」
ジェントルにしてエレガントなkyoの煽りは本日もブレることなく絶好調で、このあとにはNWの風情を含んだ「INCARNATION OF EROTICISM」や、再始動後に生まれた楽曲である「LOVE/HATE 」や「Love me to DEATH」で成熟したオトナのロックバンドだからこそ醸し出せる濃厚な色香というものを存分に発揮してくれたD’ERLANGER。
来年の5月から7月にかけて予定されている全国ツアーでも、きっとその勇姿を拝むことが出来るだろう。

 

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《DEZERT》

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千秋はいつだって、空気など読まずに平気で核心をついてしまう。今回の[V系って知ってる?]でセッションパートに入る前のトリとして、オーガナイザーであるSORAを擁するバンド・DEZERTがイベント前半戦を締めくくることになったのは自然なことであり、まずは最新シングル曲「The Walker」を演奏した後にSORAがこのイベントに対する真摯な気持ちを率直に述べてくれたのだが。
その後、DEZERTにとっての大切な意思表明を託した「TODAY」を歌い出す前にヴォーカリスト・千秋はこう切り出したのだ。

「僕にとってのヴィジュアル系は青春そのもので、恩人でもあります。(中略)でも、昔と今じゃ時代は変わったよね。もはやヴィジュアル系とかロックっていうのは世の中的にダサいわけでしょ。
でもさ、俺は残念なことにまだヴィジュアル系っていうものに憧れを持っちゃってるんですよ。ロックに憧れ持ってるんです。音楽に憧れ持ってるんです。
だからさ、このイベントの主旨もヴィジュアル系復興とか?もう一回流行らそうとか、そういうのやめません?上の人たち。
「まだヴィジュアル系なんて聴いてんの?」みたいなこと言うヤツらのことは知らんし。そいつらにかけてる時間なんてないんです。
俺たちがやるべきことは、過去の栄光をもう一回掲げることじゃなく、大好きだった音楽を後世につなげていける力を持つことです。
俺たちはもっと力をつけて、もう一度この武道館に帰ってきて単独公演をいつか近いうちやります。その時は、ヴィジュアル系バンド・DEZERTのことをよろしくお願いします!」(千秋)

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この清々しいくらいの直截さに反して、音楽性や歌詞世界については一筋縄では行かないところも持つDEZERTの奥深さをより知りたい方は、年明けに東名阪にて行われる[DEZERT LIVE TOUR 2023 「てくてくツアー」]へどうぞお越しあれ。

 

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《蜉蝣 Respect Session》

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半ば憑依していた、とでも言うべきか。今は亡き大佑の率いていた蜉蝣の曲をカバーするのにあたり、千秋は歌い方から曲の合間のしゃべり方まで彼の面影を滲ませていた。
「今日は1曲しか出来ないんだけど、さっきも言ったように後世につなげていくことを考えた時、神聖な武道館でどの曲をやろうかなと思ってね。
蜉蝣の歌詞って、いっぱいキタナイ言葉も出てくるから(笑)。悩んでこの曲を選びました!」
と、千秋が歌い出したのはよりによって「アイドル狂いの心裏学」。大佑がアレなワードを観衆に言わせるステージングが定番であった曲を、発声NG規制があるのをいいことにブッ込んできたのだ。

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「今日は敢えてこう呼ばせてもらいます。蜉蝣・kazu!」と紹介したkazu(the god and death stars / gibkiy gibkiy gibkiy)、結生(メリー)、海(vistlip)、きょうのすけ(キズ)に、かつてkazuのローディだった愁(girugamesh)までが帯同して生み出した懐かしき幻影は、生々しくも刹那的過ぎたが…今はひとまず「僕が生きてるうちはまたkazuさん呼んで蜉蝣するから待っててね!」という千秋の言葉を信じていたいと思う。

 

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《シド Respect Session》

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「シドは来年20周年ですね。おめでとうございます。生意気ではありますが、後輩のひとりとして前祝いをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします」
暁(アルルカン)がフロントに立ち、Miyako(DEZERT)、ユエ(キズ)、そして先日まさにこの武道館で単独禊を成功させたばかりの影丸(-真天地開闢集団-ジグザグ)をまじえた彼ら4人がここで奏でてみせたのは、「御手紙」でも「妄想日記」でもない「必要悪」。やや意外なこの選曲は暁の声質とのマッチングが素晴らしく、メジャー進出して以降のライトテイストな音楽性が軸となったシドとは一線を画する、ディープでアンダーなシドの味わい深い世界にどっぷりと浸ることが出来た。

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なお、シド本体は新春を迎えた2023年1月21日と22日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) で久々となるライヴを行い、そこから結成20周年を祝う記念すべき日々を送っていくことになるそうなので、ファンの方々におかれましてはそちらの動きにもしっかりとご注目を!

 

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《ZI:KILL Respect Session feat,deadman》

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かのエクスタシーレコードに所属していたZI:KILLは、その昔にL’Arc-en-Cielのyukihiro、さらに現D’ERLANGERのTetsuが在籍していたことでも知られる4人組バンドで、過去には2度の武道館公演を果たしたことがあり、音楽的にはUKロック寄りな雰囲気が強かったバンドだ。
今回は眞呼(deadman/LOA-ROAR)、aie(deadman/the god and death stars / gibkiy gibkiy gibkiy)と、kazu(the god and death stars / gibkiy gibkiy gibkiy)、晁直(lynch.)、さらにミヤ(ムック)がこのカバーセッションに臨むこととなった。

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ただ、ZI:KILLのメジャーデビューアルバム『DESERTT TOWN』の冒頭を飾るパンキッシュな「DEAR JUNK」と、それに続くトリッキーで小気味の良いリズムが映える「ROUND AND FATE」の2曲が終わると、ミヤはいなくなりaieが「初めまして。MAVERICK DC GROUPの新人バンド・deadmanです」(aie)と挨拶し、いきなり deadmanの楽曲「lunch box」を4人でプレイするというサプライズ的事態が発生。ある意味、最もセッションらしくない一体感は当然のことだったと言えよう。

 

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《DIR EN GREY Respect Session 》

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リスペクトするからこそのこだわりが、そこには詰まっていた。ガラ(メリー)、來堵(アルルカン)、reiki(キズ)、ユエ(キズ)、 SORA(DEZERT)の5人によってカバーされたDIR EN GREYの「-I’ll- ~ 残-ZAN- 」は、何も普通のメドレーというわけではなく、シチュエーション自体をまるごとカバーしたものとなっていたようだ。

どうやらこれは1999年12月に大阪城ホールにて開催された“Dir en grey”時代のライヴの再現だったらしく、アンコールの際に一旦は「-I’ll-」を演奏するかのようなフェイントをしかけた後、京が客席に対し「バーカ!」と叫んでから「残-ZAN-」を演奏し、そこに居合わせた人々が唖然としたという今も伝説として語り継がれているエピソードを今の時代に再現したということだった模様。

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おまけに、ステージ上にはガラのトレードマークである学習机が置かれており、曲の最後には必殺技の三点倒立と足拍手にてフィニッシュ。分かる人にしか分からないかわりに、分かる人には最高なネタでもてなしてくれた彼らの心意気にここは乾杯したい。

 

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《GLAY Respect Session》

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 HAPPY FARM再びではなく、よりグレードアップしたバンドがここに誕生したようだ。もともとはYUKKEのバースデーライヴでmaya(LM.C)、悠介(lynch.)、YUKKE(ムック)が中心となり組まれていたセッションバンドが、ここではあらたに酒井参輝(己龍)とアレン(ムックサポート)を迎えての初お披露目となり、GLAYの楽曲をメドレー化した「誘惑 ~ 彼女の“Modern…” ~ 生きてく強さ」で彼らは会場内をおおいに湧かせることとなったのだった。

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本家・TERUとはかなり異なるスタイルながら、卓越した盛り上げ技術と伸びのある声で場内の耳目を惹きつけたmayaのフロントマンぶりや、参輝が己龍での和装とはほど遠いHISASHIコスをみせつけていたのも新鮮だったが、何より大きなトピックスだったのはYUKKEの「このベース、JIROさんが貸してくれた♡」という一言に尽きた気がする。当然、このあとSNS上にはファンからのお約束的な“#ゆっけ許さない”のやっかみ投稿が増加することになったが(笑)、YUKKEは「生きてく強さ」を楽しそうに弾いていただけに所詮はどこ吹く風だろう。そう、人生とはとことん楽しんだもの勝ちなのだ。

 

         ◆         ◆

 

《ムック Respect Session》

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来夢は今回の[V系って知ってる?]開催を前にしたインタビューにおいて、はっきりと明言していた。「昔ちょっと精神的に不安定だった時期に、ムックの「ココロノナイマチ」には気持ちを救われたところが凄くありました。
そして、あれを聴いて「俺もこうなりたい」「こうなって音楽で飯食いたい!」って思ったんです」と。
そんな彼が、この場でreiki(キズ)、奈緒(アルルカン)、Sacchan(DEZERT)、Яyo(girugamesh) と共に歌ってみせたのは他ならぬ「ココロノナイマチ」で、それを1節ずつ大事に噛みしめるかのように歌っていた時の彼の胸中はきっと並々ならぬ熱い感情で溢れていたのではないかと思われる。曲の中盤で聴かせてくれたブルースハープの音色も含めて、ここで聴けた全てがエモかった。

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むろん、そのあとにデュオスタイルで暁(アルルカン)と共に歌った「絶望」 も極めて絶品で、楽器隊のおりなす手堅くもダイナミックなプレイとあいまって痛快なライヴ感をそこに生み出していたと言える。
好きだったものを好きなように歌い、それをたくさんの聴衆に楽しんでもらうことで、かつての病んでいた自分への弔いはきっと果たせたことだろう。

 

         ◆         ◆

 

《LUNA SEA Respect Session 》

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ここまで隙のない完璧な「ROSIER」のカバーが、これまで他にあっただろうか。いわゆるセッションの場でこの曲を聴いたこと自体は幾度となくあるが、しょっぱなの葉月(lynch.)による「日本武道館、おまえら全員でかかってこい。ネックスソーング…「ROSIER」!!」という煽り加減や歌いこなし加減といい、ヒロト(アリス九號.)がほぼSUGIZO化してHIROZOになっていた様子、ミヤ(ムック)はミヤでこれまでの「ROSIER」カバーでは弾いていなかったフレーズを体現することでミヤRANしていたうえ、真也ばりの手数で攻めていた堕門(アルルカン)の頼もしさ、はたまた明希(シド)はJが何時も間奏で発する例の長尺セリフを全ギメしたかと思うと、そのまま目前にあったマイクスタンドをJと同じフォームで綺麗に後ろ投げしてみせるという、最高のオマケ付。

7-7.LUNA SEA_TM221227_203050
正調「ROSIER」の醍醐味をLUNA SEAのライヴ以外で体験することが出来ることになるとは、ちょっと想像していなかったくらいだ。ヴィジュアル系やLUNA SEAに対する深い愛のなせる業、つくづく恐るべし。

 

         ◆         ◆

 

《BUCK-TICK Respect Session》

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いよいよ激愛ダダ漏れ合戦となってきたこのセッション大会おいて、登場SEに「ICONOCLASM」を選曲としていた彼らも、やはり生粋のBUCK-TICK好きだということになるだろう。
櫻井氏のイメージを意識してなのかフーディータイプの黒装束で顔を隠しながら低音と色気をブーストさせながら歌う逹瑯(ムック)、顔の左頬にはきっちりとB-Tロゴをペイントした柩(NIGHTMARE)、樋口豊氏に迫る堅実なプレイで曲の持つ雰囲気を最大限に尊重していた祥平(アルルカン)、ヤガミトール氏のプレイを考慮してかシドの時とは異なるスタイルでのドラミングをみせたゆうや(シド)、体調不良にて出演不能となったShinji(シド)のピンチヒッターとして急遽この場に駆けつけてくれた玲央(lynch./kein)。

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今年で35周年を迎えたBUCK-TICKの功績を讚えるかのように彼ら5人が一丸となって発してくれた「悪の華」は、この[V系って知ってる?]の空間にバクチク現象を勃発させることになったのだ。
歌い終えると同時に「年末にBUCK-TICKを武道館で歌える幸せよ!!」と逹瑯が嬉しさのあまり吠えたのも無理はない。

 

         ◆         ◆

 

《hide Respect Session》

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愛の力は霊をも呼ぶ、ということだろうか。それとも、この派手なお祭り騒ぎを宇宙の暇人がちょいとばかり覗きに来たということだったのだろうか。
「今日はなんか知らんけど、俺はめっちゃhideさんが来てそうな気がする!この会場のどこかにhideさんがいるような気がするから、みんなでこの気持ちをちゃんと伝えてやろうぜ!届くように!!」

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オレンジのケミカル素材を用いた衣装に、hideがしていたのと同タイプのサングラスをした来夢がまず「DICE」を歌い終えて叫んだのはこの言葉。
なにしろ、舞台上には当時hideのソロツアーに参加していたPATA(X JAPAN/Ra:IN)が加勢しに来てくれていたうえ、hideモデルのペイズリー柄MGを持ったミヤ(ムック)に、心底からhideを敬愛するSORA(DEZERT)、世代的にも多くの影響をhideから受けたはずの明希(シド)が揃っていて、それだけでなく映像モニターにはhide本人の動画も流されていたため、どこか不思議な感覚が漂っていたのは確かだ。

肉体としての実体はなかったとしても、魂と音楽は何時までも生き続けるというのはひとつの真実かもしれない。

 

         ◆         ◆

 

《D’ERLANGER Respect Session》

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このたびの数あるセッションの中でも、SORAの熱意と地道な努力がなければ絶対に実現しなかったカードがあるとしたらそれはこのD’ERLANGER Respect Sessionだろう。
詳しくはSNS上に残されているHYDEとSORAのやりとりをご覧いただきたいのだが、SORAの男気と根性と誠実な姿勢があってこそ全ては叶ったと言えるのである。

HYDE(L’Arc-en-Ciel/THE LAST ROCK STARS)、Die(DIR EN GREY)、テツ(メリー)、ネロ(メリー)というこの鉄壁の布陣でのD’ERLANGERカバーは相当レアであり、
本家とはまた異なる華やかさをたたえた彼らのパフォーマンスを現場で観ることが出来た人はせっかくなので誰かに自慢した方がいい。

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中でも、1980年代末期あたりのkyoとCIPHERがよくみせていた艶っぽいカラみをHYDEとDieで今に再現したかのような「an aphrodisiac」は、 だんだんと視線をどこに合わせていいいのかわからなくなってくるほどのキワどさがあって興味深かった。
名曲「LULLABY」 も、HYDEの存在感とD’ERLANGERの世界観が融合することによって唯一無二なものになっていたと断言したい。とにもかくにも、このようなセッションは尊いの一言に尽きる。

 

         ◆         ◆

 

《SADISTICAL PUNKERS》

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フィナーレはもちろん出来るだけ輝かしくあるべきだ。今回の[V系って知ってる?]の最後を締めくくってくれることになったのは、これまたこの日だけにしか観ることが出来ないそうそうたるメンツの揃った“SADISTICAL PUNKERS”で、ここではD’ERLANGERの「LA VIE EN ROSE」がHYDE(L’Arc-en-Ciel/THE LAST ROCK STARS)、kyo(D’ERLANGER)、逹瑯(ムック)、千秋(DEZERT)、CIPHER(D’ERLANGER)、
Die(DIR ENGREY)、Miyako(DEZERT)、SEELA(D’ERLANGER)、Tetsu(D’ERLANGER)、SORA(DEZERT)という大編成にて演奏されることになった。 

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それぞれな個性とクセの強いヴォーカリストが世代別に4人揃っている点も秀逸で、CIPHERにDieにMiyakoという全く違うタイプのギタリストが3人で音を鳴らし、それらの轟音を低域でSEELAが一手にまとめあげるさばきぶりも鮮やかなことしきり。
また、演奏終了後には本日の出演者が舞台に集合しての記念撮影や、HYDEがオーガナイザー・SORAをねぎらってのご褒美チューをしたり、千秋が事前の宣言どおりにSORAを「よくやった」と抱きしめたり、といった人間ドラマも垣間みることが出来たのだった。なおかつ、そこにいた誰もが笑顔になっていたという事実が何より[V系って知ってる?]を開催した成果を物語っていたと思う。

 

         ◆         ◆

 

多様性という言葉がそれなりにもてはやされる現世を思うと、本来ヴィジュアル系こそ多様性上等なフィールドであると言えはしないだろうか。
事実、このたび日本武道館にて7時間以上にもわたるスケール感で開催された[V系って知ってる? Powered by MAVERICK DC GROUP]においても、そこに集ったアーティストたちの多彩さたるや選り取り見取りの絢爛豪華さであったと言っていい。

敬愛に篤愛、信愛と慈愛、あるいは盲愛や偏愛。さまざまなかたちの愛が交錯しながら、シーンの過去から現在を経ての未来をも予兆させるような“Visual Rockに敬意を込めた大型イベント”がここに大成功をおさめたことは、必ずや発展的な次のフェーズへつながっていくと確信する。“V系って知ってる?”という言葉をもって投じられた一石は、この先きっと波紋を拡げていくはずだ。

 

 

 

PHOTO:TAKAHIRO TAKINAMI、冨田 味我

TEXT:杉江由紀 

 

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「V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP」
2022年12月27日 日本武道館
SET LIST

…………………………………………

【アルルカン】
01. PICTURES
02. MONSTER
03. omit
04. ダメ人間
05. ラズルダズル
06. 世界の終わりと夜明け前

…………………………………………

【girugamesh】
01. Break Down
02. Drain
03. evolution

…………………………………………

【ムック】
01. 蘭鋳
02. 茫然自失
03. 空 -ku-
04. モノクロの景色
05. 名も無き夢
06. 9月3日の刻印

…………………………………………

【キズ】
01. ストロベリー・ブルー
02. 傷痕
03. 地獄
04. 銃声(with 逹瑯)
05. 平成
06. リトルガールは病んでいる。

…………………………………………

【D’ERLANGER】
01. DARLIN’
02. LULLABY
03. INCARNATION OF EROTICISM
04. LOVE/HATE
05. Love me to DEATH

…………………………………………

【DEZERT】
01. The Walker
02. 「殺意」
03. あの風の向こうへ
04. 「君の子宮を触る」
05. TODAY

…………………………………………

<V系Respect Super Session>

 

【蜉蝣 Respect Session】
01. アイドル狂いの心裏学

…………………………………………

【シド Respect Session】
01. 必要悪

…………………………………………

【ZI:KILL Respect Session feat,deadman】
01. DEAR JUNK
02. ROUND AND FATE
03. lunch box (deadman)

…………………………………………

【DIR EN GREY Respect Session】
01. -I’ll- 〜 残-ZAN-

…………………………………………

【GLAY Respect Session】
01. 誘惑 〜 彼女の“Modern…”〜 生きてく強さ

…………………………………………

【ムック Respect Session】
01. ココロノナイマチ
02. 絶望

…………………………………………

【LUNA SEA Respect Session】
01. ROSIER

…………………………………………

【BUCK-TICK Respect Session】
02. 悪の華

…………………………………………

【hide Respect Session】
01. DICE
02. TELL ME

…………………………………………

【D’ERLANGER Respect Session】
01. an aphrodisiac
02. LULLABY

…………………………………………

【SADISTICAL PUNKERS】
01. LA VIE EN ROSE

 

 

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【出演】※出演順

1.アルルカン http://arlequin-web.com/ 
2.girugamesh  https://twitter.com/real_girugamesh
3.ムック https://55-69.com/ 
4.キズ  https://ki-zu.com/  
5.D’ERLANGER https://www.derlanger.jp/ 
6.DEZERT https://www.dezert.jp/

  

7.V系Respect Super Session

…………………………………………

1.<蜉蝣 Respect Session>  
Vo 千秋(DEZERT)/Gt 結生(メリー)/Gt 海(vistlip)/Ba kazu(the god and death stars/gibkiy gibkiy gibkiy)/Dr きょうのすけ(キズ)

…………………………………………

2.<シド Respect Session>
Vo 暁(アルルカン)/Gt Miyako(DEZERT)/Ba ユエ(キズ)/Dr 影丸(-真天地開闢集団-ジグザグ)

…………………………………………

3.<ZI:KILL Respect Session feat,deadman> 
Vo 眞呼(deadman/LOA-ROAR)/Gt ミヤ(ムック)/Gt aie(deadman/the god and death stars/gibkiy gibkiy gibkiy)/
Ba kazu(the god and death stars/gibkiy gibkiy gibkiy)/Dr 晁直(lynch.)

…………………………………………

4.<DIR EN GREY Respect Session>
Vo ガラ(メリー)/Gt reiki(キズ)/Gt 來堵(アルルカン)/Ba ユエ(キズ)/Dr SORA(DEZERT)

…………………………………………

5.<GLAY Respect Session>
Vo maya(LM.C)/Gt 酒井参輝(己龍)/Gt 悠介(lynch.)/Ba YUKKE(ムック)/Dr アレン

…………………………………………

6.<ムック Respect Session>
Vo 来夢(キズ)/Vo 暁(アルルカン)/Gt 奈緒(アルルカン)/Gt reiki(キズ)/Ba Sacchan(DEZERT)/Dr Яyo(girugamesh)

…………………………………………

7.<LUNA SEA Respect Session>
Vo葉月(lynch.)/Gt ミヤ(ムック)/Gt ヒロト(アリス九號.)/Ba 明希(シド)/Dr 堕門(アルルカン)

…………………………………………

8.<BUCK-TICK Respect Session>
Vo 逹瑯(ムック) Gt 玲央(lynch./kein)/Gt 柩(NIGHTMARE)/Ba 祥平(アルルカン)/Dr ゆうや(シド)

…………………………………………

9.<hide Respect Session>
Vo 来夢(キズ)/Gt PATA(X JAPAN)/Gt ミヤ(ムック)/Ba 明希(シド)/Dr SORA(DEZERT)

…………………………………………

10.<D’ERLANGER Respect Session>
Vo HYDE(L’Arc-en-Ciel/THE LAST ROCKSTARS)/Gt Die(DIR EN GREY)/Ba テツ(メリー)/Dr ネロ(メリー)

…………………………………………

11.<SADISTICAL PUNKERS>
 Vo kyo(D’ERLANGER)/Vo HYDE(L’Arc-en-Ciel/THE LAST ROCKSTARS)/Vo逹瑯(ムック)/Vo 千秋(DEZERT)
 Gt CIPHER(D’ERLANGER)/Gt Die(DIR EN GREY)/Gt Miyako(DEZERT)
 Ba SEELA(D’ERLANGER)/Ba Sacchan(DEZERT)
 Dr Tetsu(D’ERLANGER)/Dr SORA(DEZERT)

 

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V系って知ってる? 特設サイト https://www.vkei.jp/ 
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2022年12月30日 (金)

【ライヴレポート】<MUCC TOUR 2022「新世界」~Beginning of the 25th Anniversary~「新世界 別巻」発売記念公演「新世界 完結編」>2022年12月22日(木)、23日(金)恵比寿LIQUIDROOM◆再現という範疇に留まらず、各曲の表情も表現も膨れ上がらせたライヴ。

REPORT - 14:58:57

1222日(木)、23日(金)の2間、MUCCが恵比寿LIQUIDROOMMUCC TOUR 2022「新世界」~Beginning of the 25th Anniversary~「新世界 別巻」発売記念公演「新世界 完結編」>を行なった。

彼らが69日に発表した16枚目のフル・アルバム『新世界』と、そのアウトテイク曲を中心に構成された1221日発売の新作『新世界 別巻』という、2作に渡った“新世界”シリーズを完結させるライヴだ。

その初日となった22日(木)の模様をレポート。

 

ライヴ・ホール入口の“新世界入口”というゲートをくぐると、会場内では「皆様の心が、猛スピードで、急旋回、急上昇、急降下するアトラクションです」と様々な言語によるアナウンスも響いていた。

48月に掛けて行なわれたアルバム『新世界』のツアーを体感したオーディエンスも多いはずだが、今回は完結編。

さらに奥まで踏み込むであろうMUCCの“新世界”を味わうべく、期待と緊張感が会場に充満していた。

 

1832分、呪術的な響きを持ったインスト「新世界」が鳴り出すと、赤い照明がステージに灯り、妖しくも神秘的なムードに包まれていく。

凝ったレーザー照明で彩られたステージは、ライヴハウスというよりもホールステージを思わせる立体感と奥行きを感じさせる。

そのステージに呪術を操る主ともいうべきMUCCが静かに登場。最後に現れた逹瑯(Vo)は大きな拍手を浴びながら、しかし、表情からは集中力の凄さも伝わってくる。「新世界 完結編」にすでに入り込んでいる様相だ。

 

インスト「新世界」のムードをさらに膨れ上がらせるようにミヤ(G)がフレーズを弾き始めると、そこにYUKKEB)とサポート・メンバーのアレン(Dr)や吉田トオル(Key)が音を重ね、ライヴは「星に願いを」で始まった。

直後、曲は激しく転調し、フロアの光景をヘッドバンギングと突き上がるコブシへと変えていく。

この「星に願いを」は幻惑させるようなメロディとヘヴィネス・サウンドが交互に展開する曲であり、オーディエンスを呪縛するようにMUCCの新世界へと引きずり込んでいく。

続く「懺把乱」では、キメに合わせてメンバーがジャンプをすれば、オーディエンスも同じタイミングでジャンプ。

曲とひとつになったハンドクラップも。エネルギーをダイレクトにお互いに感じ取れることのできるライヴハウスだけに、熱量の上がり方がハンパではない。アナウンスどおりの猛スピードの急上昇だ。

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だが、ここからは急旋回も急降下も、そしてアナウンスにはなかった新たな扉も待ち受けていた。

 

ライヴで初披露となる『新世界 別巻』の「猿轡」は、「猿ども、イケんのか!」と逹瑯のドスの効いた煽りで突入。

YUKKEの弾くアップライト・ベースのアタッキーなフレーズが刺激的に飛び交い、ミヤは殺戮的なリフで攻撃しまくる。

グロウルからファルセットまで幅広い唱法で迫るのは逹瑯だ。それを浴びていると、猿轡どころか、MUCCの快楽でなぶりものにされていく感覚。

そこからの「I wanna kiss」では、倒錯した歌詞に愛撫されながら精神まで犯されていく感じも。

『新世界』の「パーフェクトサークル」に入ると、レーザー照明のサークルがサイケデリックな色合いでステージに現われ、ドラッギーな世界に連れだしてくれる。

 

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 「自然体で最後まで思いっきりライヴを、ここにいる誰よりも楽しんで帰ろうと思っているんで。

オマエらに追い越されないようにいくんでヨロシク」 ━━逹瑯

 

そう言うが、こっちは全く自然体ではいられない。長いツアーを重ねて『新世界』の各曲をすっかり染み込ませただけに、音源の形を超えたところにそれぞれの曲を引っ張り上げていく。

それは一人ひとりの心も精神も身体も奪い、それぞれを狂わせ、そして心地よく酔わせていった。

さらに『新世界 別巻』からの「別世界」ではなんの紹介もなく現われたsakuraがコンガ奏者としてMUCCに加わり、60年代のサイケデリックロック・テイストも感じさせる音の波や渦を作り出す。

ミヤのギター・ソロも、ジミ・ヘンドリックスを連想させる歪み方でフリーキーに決め、かなりヤバい効能のライヴ・ナンバーに変貌。

ロック好きにはヨダレもののブツである。

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こうして会場にいる一人ひとりをMUCCの“新世界”にとことんまで没頭させていったが、13曲目「R&R darling」から急旋回。

逹瑯が「いこうか!」と歌い出すと、MUCCのメンバーと笑顔でコール&レスポンスするようにライヴを楽しむオーディエンス。

曲の後半ではCalmeraのメンバーを中心とした6人編成のホーン・チームも加わり、曲もバンド・サウンドもさらにハッピーな雰囲気に。

そのまま続く「HOTEL LeMMON TREE」では、オーディエンスがスウィングするリズムのハンドクラップで自然に加わり、ゴージャスなビッグバンド・サウンドも生まれた。

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そしてライヴは急上昇へとモードを切り替える。メタル・スクリームを轟かせ、メタルの様式美も兼ね備えたアレンジが冴える「Paralysis」を皮切りに、「零」を叩きつけた。

スモークも吹き上がるステージでミヤが弾くのは、X SUGINAMIでもおなじみのHIDEをリスペクトするギター。

YUKKEと背中合わせになって、HIDEPATAのハモり場面を想起させるステージ・パフォームを決めるのもニクい。

もちろんフロアはヘドバンの嵐だ。続く「SLAVE」では音源よりも突き抜け方が増し、MUCCとオーディエンスの一体感を強くさせていくばかり。

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そんなライヴを締めくくるように披露されたのは『新世界』からの2曲。世界中に様々なことが起こり、今もなお混乱した世界を描いた「いきとし」では、バックドロップに赤い雨が降るレーザー照明や戦車や戦闘機、たたずむ少女の姿が。

悲しみと苦悩を感情的に歌に込めて歌う逹瑯の姿と、その思いに、心は震えっぱなしになるオーディエンス。

また歌の最後には“いつか世界中に明かりが灯りますように…”と願う逹瑯。

そして共に願うように掲げられたオーディエンスの手がフロアを彩る中、広がっていったのは「WORLD」だった。

コーラスを歌うように腕は左右に揺れ、言葉のひとつずつを噛み締めながら演奏するミヤやYUKKE

力強い優しさで歌い上げていく逹瑯。歌い続けなければいけない2曲であり、いい意味で封印できる時が来ることを望みたい2曲かもしれない。

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そしてアンコール。「久しぶりにやる『新世界』の曲、おっかなくね? ヒリヒリ感がたまらん」とステージに再登場して本音をもらす逹瑯。

YUKKEも「おっかねえけど、めっちゃ、おもしろいよな。だべ?」と思わず茨城弁。ゲストのsakuraCalmeraも交えて、普段着なトークも繰り広げ、すっかりリラックスしたMUCC

ゲスト全参加で「XYZ.」を芳醇なメロディやフレーズ満載のアレンジで聴かせていった。

25年やってきて、いろんな出会いといろんな別れがあったんだけど、こうやってずっと続いていくステージでいろんな人と関われるのは幸せだなと思います。ステージの上だけじゃないからね。アンタらも関わっちまったからな。1回、関わるとね、MUCCはうざいんだ()。これからもよろしくお願いします」━━逹瑯

 

改めての挨拶から、底抜けに明るい曲と紹介しながら突入したのは爆裂激速ナンバー「爆弾」。

さらに、やるつもりもないと言っていた『是空』からの「蘭鋳」が、ミヤの暴走によって特別にぶっぱなされた。

もちろん興奮ばかりが渦巻くフロア。そんな気持ちを鎮め、新しい世界へと足を向けさせる「終の行方」が、ライヴのラストに響いていった。

「新世界 完結編」と謳いながら、『新世界』と『新世界 別巻』をまとめて再現という範疇に留まらず、各曲の表情も表現も膨れ上がらせたライヴ。

そして余韻をいつまでも残す曲もあれば、新たな世界まで見せてくれた曲もある。これで本当に完結させないでほしい。

“新世界入口”ゲートをくぐったんだから、出口は見つからなくていい。そう思わせるステージだった。

 

 

 

PHOTO◎冨田 味我
TEXT◎長谷川幸信

 

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<セットリスト>

 

MUCC TOUR 2022 「新世界」~Beginning of the 25th Anniversary

「新世界 別巻」発売記念公演「新世界 完結編」』

20221222日(木) LIQUIDROOM 

 

SETLIST

 

1.星に願いを

2.懺把乱

3.-ku-

4.猿轡

5.I wanna kiss

6.パーフェクトサークル

7.GONER

8.NEED

9.HACK

10.未来

11.別世界

12.COLOR

13.R&R darling

14.HOTEL LeMMON TREE

15.Paralysis

16.

17.SLAVE

18.いきとし

19.WORLD

 

En1.XYZ.

En2.爆弾

En3.蘭鋳

En4.終の行方

 

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MUCC INFORMATION

 

RELEASE

 

NEW MINI ALBUM「新世界 別巻」発売中

<収録曲>

01. -ku- Mixed by Miya

02.猿轡

03.I wanna kiss

04.別世界

05. HOTEL LeMMON TREE

06.SLAVE

07.終の行方

08.猿轡(Original Karaoke

09.I wanna kissOriginal Karaoke

10.別世界(Original Karaoke

11. HOTEL LeMMON TREEOriginal Karaoke

12.SLAVEOriginal Karaoke

13.終の行方(Original Karaoke

 

【特別書籍特装盤】 MSHN-169/170 13,000円(税込)※受付終了

【初回限定盤】 MSHN-171/172 3,960円(税込)

【通常盤】 MSHN-173 2,530円(税込)

 

<特別書籍特装盤、初回限定盤、共通収録>

Documentary of MUCC TOUR 2022「新世界」~Beginning of the 25th Anniversary~』

新世界ツアーの密着映像にメンバーインタビューを交えたドキュメント映像

 

『新世界 別巻』Trailer映像 https://youtu.be/tAxgjCN_EQs 

『空 -ku- Mixed by Miya)』MUSIC VIDEO  https://youtu.be/Hz04NZd3GqQ  

 

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■映像作品「新世界映像全集 高画質盤」(Blu-ray)

2022222()発売

<収録曲>

01.星に願いを

02.GONER

03.R&R darling

04.COLOR

05. Paralysis

06.

07.WORLD

08.-ku-(Mixed by Miya)

 【価格】3,960(税込)

 

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KT Zepp Yokohama 配信情報≫

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~是空・朽木の灯~』 KT Zepp Yokohama公演独占生中継

【ニコニコ生放送配信チケット販売中】  アーカイヴ視聴期間:1231日(土)21:00まで

【チケット料金】 4,500円(税込)

https://live.nicovideo.jp/watch/lv339393673 

 

 

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2023 LIVE SCHEDULE

MUCC 25thAnniversary Special Liveムック試験導入公演その5.暴れて、感じて、声出しOK。『咆哮』

202326日(月) CLUB CITTA

2023214日(火) GORILLA HALL OSAKA

【チケット SOLD OUT!!

 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~鵬翼・極彩~』

202334日(土)札幌PENNY LANE 24

202335日(日)札幌PENNY LANE 24

202338日(水)広島 CLUB QUATTRO

2023311日(土)福岡BEAT STATION

2023312日(日)福岡BEAT STATION

2023318日(土)長野 CLUB JUNK BOX

2023319日(日)新潟LOTS

2023325日(土)仙台 GIGS

2023326日(日)盛岡CLUB CHANGE WAVE

202341日(土)名古屋DIAMOND HALL

202342日(日)名古屋DIAMOND HALL

202348日(土)大阪城音楽堂

2023415日(土)水戸ライトハウス

2023416日(日)水戸ライトハウス

202356日(土)日比谷野外大音楽堂

【チケット料金】 前売7,800  (税込)  ※入場時ドリンク代別途必要(5/6日比谷野音以外)

 ※4/8大阪城音楽堂公演のみ 芝生エリア席 15,600(税込)販売有り ※一般発売のみ

 ※大人2名+子供2名まで入場可能 ※お子様は3才以上~12才まで (3才未満入場不可) ※お子様の身分証確認有り(保険証・生徒手帳等)

【朱ゥノ吐+SWAMP会員先行】

 ※イープラス抽選受付 ※12枚まで ※同行者登録有り ※電子チケットのみ(チケプラ)

 受付期間:202311日(日)12:0019日(月・祝)21:00

MUCC 朱ゥノ吐+会員先行・虚無僧DU MODE会員先行】

 ※イープラス抽選受付 ※12枚まで ※同行者登録有り ※電子チケットのみ(チケプラ)

 受付期間:2023115日(日)12:00~1月21日(土)21:00

【一般発売日】 2023212日(日)

 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~志恩・球体~』

202369日(金)LINE CUBE SHIBUYA

2023624日(土)三郷市文化会館

2023630日(金)メルパルクホール大阪

2023721日(金)高崎芸術劇場スタジオシアター

2023726日(水)Zepp Shinjuku

202381日(火)浅草花劇場

202382日(水)浅草花劇場

2023821日(月)水戸市民会館

 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~カルマ・シャングリラ~』

2023101日(日)仙台 GIGS

2023104日(水)渋谷 CLUB QUATTRO

2023107日(土)松山W studio RED

2023109日(月・祝)広島 CLUB QUATTRO

20231014日(土)長野 CLUB JUNK BOX

20231015日(日)金沢EIGHT HALL

20231021日(土)札幌PENNY LANE 24

20231022日(日)札幌PENNY LANE 24

20231024日(火)青森Quarter

20231028日(土)福岡BEAT STATION

20231029日(日)福岡BEAT STATION

2023114日(土)名古屋ボトムライン

2023115日(日)名古屋ボトムライン

20231111日(土)なんばHatch

 

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