2015年07月25日 (土)
速報!【Acid Black Cherry】★猛暑の幕張で40,000人が熱狂!★フリーライブの東京公演が幕張海浜公園内特設会場にて開催されました!
REPORT - 23:00:49Janne Da Arcのボーカル・yasuのソロプロジェクト、Acid Black Cherry(以降:ABC)が現在行っている、80,000人を招待するフリーライブの東京公演が幕張海浜公園内特設会場にて行われた。
この80,000人を招待するフリーライブは、7月11日に愛知県 セントレア島野外特設会場からスタートし、「4年に一度の大感謝!」の名の下に、ずっと応援してくださっているファンの皆様に感謝の気持ちを還元していく『ABC Dream CUP 2015 LOVE』内の企画である。
今回の幕張海浜公園内特設会場は、ステージ前方から最後方の一般開放エリアまで440メートルもある縦長の会場の為、巨大スクリーンも4台設置。
フリーライブ本編後半ではyasuが集まってくれたお客さんに少しでも近づこうと、
フロート車に乗って後方エリアまで移動するなど会場を盛り上げつつ、激しいヘッドバンギングと伸びやかな唄声で、誰でも入場できるフリーエリア含め40,000人を熱狂させた。
台風12号の影響で積乱雲が急激に発達し、東京などではゲリラ豪雨が降った前日
とは打って変わって、この日は35度の猛暑日となった。
直射日光にガンガン照らされたステージ上では、サポートドラムの淳士(SIAM SHADE / BULL ZEICHEN88)のシンバルが変形するなどのハプニングもあった。
尚、この4年に一度の大感謝のフリーライブは来週8月01日(土)の大阪府 舞洲ABC特設会場でファイナルを迎える。
(Photo by 今元秀明)
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2015年07月21日 (火)
【ライブレポート】THE MICRO HEAD 4N’S★A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-★2015.6.28 IKEBUKURO BLACK HOLE
REPORT - 18:26:26ニューシングル『イカレタリアル』とDVD『A BEGINNING FROM THE END. -Diverge-』を同時発売,ドラマーのTSUKASAがヴィジュアル系演歌歌手・最上川 司としてメジャーデビューするなど、話題にことかかないTHE MICRO HEAD 4N’S(マイクロヘッドフォンズ)。
ヴォーカルのRickyが今夏のワンマンツアー<A BEGINNING FROM THE END. -Endroll->をもってバンドを離脱するというニュースには心底驚かされたが、だからこそTHE MICRO HEAD 4N’S の“今”を心に刻もうと、東京・池袋BLACK HOLEで開催された<A BEGINNING FROM THE END. -Endroll- スマホ会員限定LIVE!! 2 days>には、熱烈なマイフォファンが一挙集結。2日間でTHE MICRO HEAD 4N’Sの楽曲全曲を披露するというこれまでにない試みとあって、両日参戦するマイクローンも多く、2日目のこの日も、会場は開演前から熱気を帯びている。
幕が上がり、“Second Emblem”のSEが流れだすと同時に、割れんばかりの大きな拍手がわき、次第に手拍子へ変わっていく。すると、黒を基調とした新衣装に身を包んだTSUKASA(Dr)、kazuya(G)、ZERO(B)、SHUN.(G,DJ)、Ricky(Vo)が順にステージへ姿を現し、オープニングナンバーの“雷鳴”が炸裂。ダークでアグレッシヴなサウンドに合わせ、メンバーもマイクローンもいきなりジャンプ! 続く“Curtain Call”では、冒頭から「オイ! オイ!!」と激しいコール&レスポンスが巻き起こり、サビのコーラスは大合唱に。早くも会場に一体感が生まれる。
まだまだ足りないといわんばかりに、「声が枯れるくらい声出していけ!」とRickyが煽り、青いライトの中、“I’m like a bird in a cage & U too”へ突入。メンバーもマイクローンたちも、なりふり構わず頭を振り乱す。
メンバーの名前を呼ぶ歓声が鳴り響く中、最初のMCへ。「昨日のライヴ、実は約半年ぶりのワンマンでした。そんなブランクをまったく感じさせないほど、すごいライヴだったけど、今日もすごいんだろうな。せっかくだから、本気で遊ぼうぜ!」と、次の“EARNEST GAME”へ。kazuyaとTSUKASAもカウンティングに加わり、ZEROがステージ前面に踊り出てフロアを煽ると、マイクローンたちが体を大きく折りたたみ、激しいヘドバンで応酬。勢いはそのままに、続く“PRISONER”では、赤いライトに妖しく照らされながら、kazuya、ZERO、SHUN.の動きに合わせて、すべての観客が一斉にジャンプ。会場が揺れ動く。
「オマエら、もっと来いよ! イカれちまえよ!」というRickyの雄叫びと共に始まったのは、5月14日に発売された新シングル“イカレタリアル”。SHUN.とZEROが頭を振り乱し、会場からは拳が高く突き上げられる。
あまりの盛り上がりに室温が一気に上昇、「もうムリだ、暑くて!」とRickyが音を上げると、フロアからは「脱いで! 脱いで!」とコールがかけられる(笑)。「今日も来てくれてありがとう。ここで少しクールダウンしたいと思います。まず、美しくなった彼を紹介したいと思います。着ぐるみを脱いだ、SHUN.!」と、SHUN.に話題が移すも、ふたりでダイエット&リバウンドの自虐ネタを競うように披露。
「ラーメンを食わせろ! 寿司も食いてぇ! でも、結果にコミットするぜ! 痩せるぞ!! 後半も暴れていこうぜ!!」と、SHUN.がフロアを煽りだすと、Rickyがギターを手にし、「次はTHE MICRO HEAD 4N’Sからの、メッセージを込めた曲を送ります」と、“声なきスマイル”がスタート。オレンジ色の光に包まれながら、やさしいギターの音色と伸びのある美しい歌声にすっかり聴き惚れるマイクローンたち。曲が終わると、温かい拍手が惜しみなくバンドに送られる。
ピースフルな雰囲気が一転、会場が突如暗くなり、鐘の音が響き渡った。そのまま、“生命の塔”のドラマティックな世界観に浸ったあとは、ダークなストイシズムの中に心地よい美しさが広がる佳曲“Calling”が続き、マイクローンたちは一心に耳を傾ける。
少しクールダウンしたところで、Rickyが下手にはけ、サーチライトが会場を照らす。インストナンバーの“I’m SPIDER”だ。スリル感に満ちたダンサブルなチューンが炸裂し、コーラス部分では手やタオルを楽しそうに振りながら踊りだすファンが続出。フロアは驚喜にわく。
「オマエら、もっと声だせよ! 行くぞ!」とSHUN.が檄を飛ばす中、Rickyがステージに戻り、“慟哭のGYPSY”に突入。激しいリフと荒々しいリズムに突き動かされ、マイクローンが一斉にジャンプ。会場がまたしても大きく揺れる。
その勢いのまま、「まだまだ遊ぼうぜ! 叫べ!跳べ! 暴れろ!!」と、“I surrender”へ雪崩れ込む。思わず「REVERBERATIONS!!!」と叫んでしまったRickyの間違いを気にするどころか、むしろそれを楽しむように、マイクローンたちが一斉にタオルを回しだす。kazuyaとZEROは背中を合わせて演奏、狂喜乱舞する観客を笑顔で眺めている。
続く“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”では、フロアの列が完全に崩壊。前後左右、もみくちゃになりながら、ヘドバン、おりたたみ、モッシュ、なんでもありのカオスに。フロアモニターに乗り、天井づたいに体を前に乗り出して、「上手! 次、下手! 後ろ! 前!!」と、Rickyがフロア各所を煽りまくる。最後の最後にTSUKASAのシンバルが鳴り響き、一体感の頂点を最高の形で締めくくった。
「こういうライヴだからこそ、挑戦的なことをやりたいと思います。今を最高のものにしましょう!」というMCに続いて披露されたのが、今回の2 daysライヴのハイライトである、リアレンジされた“「今」=「全テ」”。アグレッシヴさと疾走感がさらに際立った新ヴァージョンを、両手を大きく広げて歓迎するマイクローンたち。なんともいえない高揚感と幸福感に包まれる。余韻にひたっているあいだに、本編が終了。「最後までありがとうございました。THE MICRO HEAD 4N’Sでした!!」と、メンバー5人が笑顔でステージをあとにする。
メンバーの姿が見えなくなるや否や、アンコールを求める声が次々に上がり、紫色のツアーTシャツに着替えたメンバーが再登場。トークタイムが始まる。Rickyが再び「最近、どう?」とSHUN.にダイエットネタを振ると、チアシードの効果などを熱弁して、女子力の高さを見せるSHUN.。最近、毎朝15キロ走っており、腕を振ると腹斜筋がつくからと、デューク更家のようなポージングで競歩のデモンストレーションをし、会場は爆笑の渦に。
そんなSHUN.とは対照的に、ZEROは「世界一楽しい場所へようこそ…」と、マイクローンたちへクールに語りかけ、新しいツアーグッズや7月に控える自身のバースデーライヴについてコメント。「ツアーはもちろん、各地でインストアイベントもあるので、みなさん、一緒に楽しい夏にしましょう!」と、フロアを盛り上げる。
「みなさん、感極まってますか? 2 days、体に来るものがあります。ツアーをするとすぐに筋肉がつくので、糸撒いたらぶつーんって。逆にツアーがないと筋肉がなくなっちゃって、ベッドから起きられないんですよね」と、TSUKASAはいつもの天然っぷりを発揮。「おじいちゃんか?」と突っ込まれると、「体を動かすのはいいことです。みんなはいいなー、駆け回れて。僕は手だけ駆け回ります」と笑いながら手首を回す。「何曲か打ち込みにして、ステージの前で駆け回る?」とRickyからオファーがあるも、「フロントマンが大変ということは演歌をやりはじめてよくわかったので、大丈夫です。このあとも盛り上がっていきましょう!」と、kazuyaにつなげる。
事務所の社長業で多忙を極めるリーダーのkazuyaは、あらためてTHE MICRO HEAD 4N’Sの楽しさを痛感したとコメント。「最近はギタリスト以外の仕事もいろいろしているんですけど、僕はやっぱりギターとバンドが好きです。マイフォ、本当に楽しい!」と、メンバーとマイクローンたちに語り、フロアから拍手がわく。
「そして、ヴォーカルのRickyです。なんか聞いて」とRickyがメンバーに振ると、間髪入れずに「最近、どう?」とSHUN.。「ひさびさのマイフォ、めちゃくちゃ楽しいです。マジでカッコいいわ」とRickyが語り、そんなRickyがヴォーカルを務めるTHE MICRO HEAD 4N’Sを見られるのもあとわずかなのかと、少し複雑な心境になるも、そんな空気を察してか「まだまだ、がんばっていきましょう! そう、あの曲も残っています(笑)。さあ、みんな暴れようか!」と、アンコール1曲目の“UN-CONTROLLED”へ。
Ricky、kazuya、SHUN.、ZEROが頭を振り乱すのに合わせて、フロアでもヘドバンの嵐が巻き起こり、会場の温度が再び上昇。「ついに来たぜ!!」と、アンコール2曲目の“REVERBERATIONS”では、イントロから激しいコール&レスポンスの応酬に。「みんな、拳を上げてみようか! 拳REVERBERATIONS!」とRickyが叫ぶと、観客が全員、拳をくるくる回しながらヘドバン。さらには、「次はくびれを作るぜ! ダイエットREVERBERATIONS!!」と、SHUN.のデモンストレーション付きで、今度は腕を前後に大きく振りながらヘドバン。「ZEROくんがまだ不満そうです。みんな、後ろを向いて、ZEROくんを喜ばせてあげてください!」と、最後はマイクローン全員がステージに背を向けてヘドバン合戦に。ZEROはもちろん、メンバー全員がご満悦の様子だ。
盛り上がりが最高潮に達したところで、ラストに披露されたのは、まさにこの場にふさわしいTHE MICRO HEAD 4N’Sの代表曲“HELLO MY CLONE”。会場一体となっての大合唱は、見事なまでに壮観だった。
フロアに照明が戻り、終演がアナウンスされても、「もう1回! もう1回!!」と、アンコールを求める声が一向に止まない。そんなファンの声援に応えようと、もう一度ステージに戻るRicky、kazuya、SHUN.、ZERO、TSUKASAの5人。あらためてメンバー紹介を行い、残り4本となったツアーへの意気込みを語った。
Rickyがヴォーカルを務める現メンバーでのワンマンライヴは、残すところ7月31日(金)HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1、8月8日(土)名古屋 ELL Fit’s all、8月14日(金)大阪 RUIDO、8月23日(日)渋谷 TSUTAYA O-WESTの、4公演のみ。THE MICRO HEAD 4N’S第2章の終わりを、目に、そして胸に、しっかり焼きつけると同時に、このファイナルツアーを次につなげんとする、バンドの未来を感じ取りたい。
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A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-
A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-
一般発売!!!
7月31日(金) HEAVEN’S ROCK 熊谷VJ-1
OPEN 18:30/START 19:00
8月8日(土) 名古屋ELL Fit’s all
OPEN 17:00/17:30
8月14日(金)OSAKA RUIDO
OPEN 18:30/START 19:00
8月23日(日) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
OPEN 17:00/START 17:30
https://www.youtube.com/watch?v=QwLE2yDchCU
★THE MICRO HEAD 4N’S★
http://themicrohead4ns.jp/?aid=278
2015年07月20日 (月)
【ライブレポート】MUCC、ツアーファイナル新木場にてヨーロッパツアーDVDの発売を発表!そしてNew Mini Albumリード曲「睡蓮」MUSIC VIDEOが限定フル視聴スタート!
REPORT - 23:08:05Mini Album「T.R.E.N.D.Y. -Paradise from 1997-」を発売したばかりのMUCCが先週7/18(土)にMini Albumリリース後初となるワンマンライブを開催した。
「MUCC TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”Final【The Requiem, Endless Nightmare, Darkness YHWH,】」と題され、国内、ヨーロッパを含む今回のツアー全体のファイナルと位置付けられた今回のライブ。
以下ライブレポートとなる。
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2015年初のツアーであった《MUCC TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”》は、4月2日の高崎club FLEEZから幕を開け、青森、金沢、大阪、徳島、周南、東京(EX THEATER ROPPONGI)とまわり、《MUCC TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”in JAPAN》と名付けられた5月10日の東京(TSUTAYA O-EAST)を公開ゲネプロ公演とし、その後に繋げられた、ヨーロッパツアー《MUCC EUROPE TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”》(全8ヵ所)へと挑んだのである。
今回のツアーは、新たな音源を引っ提げてのモノではなかったのだが、ツアー前に6月24日にリリースされることになっていたミニアルバム『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』の制作に入っていたことから、本編の約3分の1が新曲で構成されたツアーとなったのだった。
2015年に入ってからのMUCCは、音源制作を中心に行なっていたことから、久しぶりのライヴ、久しぶりのツアーとなったわけだが、彼らは、テッパンのセットリストを用意し、久しぶりの高揚を味わう安定の盛り上りを選ぶことなく、ツアーの先にあった『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』での挑戦をいち早く見せつけるべく、そこに未知なる刺激と“現在のMUCC”を置いたのである。
4月28日のEX THEATER ROPPONGIで初めてこのツアーのライヴを見たときは、旧曲の中に混在する新曲たちが、まだまだ初々しく響いていた印象であり、実際にヨーロッパに向かうメンバーとスタッフ6人のみで構築した公開ゲネプロであった5月10日のTSUTAYA O-EASTは、充分ではない環境に身を置き、自らにいろんな試煉を課してのライヴでもあったことから、新曲たちはまだまだ“完成形”を見ていなかった。
しかし。7月18日に新木場Studio Coastで行なわれた今ツアーのファイナルでは、彼らが『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』を通して魅せたかった景色とMUCCというバンドの原点と現在進行形のMUCCを色濃く感じさせられた、見事なサウンド感とオーディエンスの心をしっかりと掴んだ最高なノリを見せつけてくれたのだった。
始まりは「睡蓮」。
この日のライヴのサブタイトルであった【The Requiem, Endless Nightmare,Darkness YHWH,】へと誘うかのような、宗教色を強く感じる混沌とした世界は、まさにMUCCの結成当初からの基軸を思わせた。
マイナーでありながら鮮やかで美しく、どこまでも透明な世界を描き出すミヤのアルペジオと、奥の深さを感じさせるSATOちの抜けのいいドラムはオーディエンスの言葉を奪い、そして吸い寄せた。和の旋律をも宿す「睡蓮」は、“朝焼け”の景色を思わすミヤの台詞から幕を開け、デジタルな同期を軸としたイントロは、激しい世界をそこに作り上げていった。
逹瑯が歌詞を紡ぐように唄う本編へと流れが移り変わると世界は一変。一気にクールダウンした本編は、YUKKEのベースフレーズを中心に柔らかく、そして切なく揺蕩った。
実に彼ららしい人間的な感情が赤裸々に描かれた言葉で埋め尽くされていく世界は、18年というバンド歴が作り上げた産物。
素手で“心”という部位をギュッと握られたような感覚とでも言おうか。邦楽ならではロック感。
まさにMUCCというバンドの個性を強く感じさせるモノだった。その音はメロディアスに、そしてダンスに、そしてディープに激しく畳み掛けられた。
『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』で表現したかったという“ミクスチャー”と、MUCCの18年を感じるその音と言葉は、フロアを埋め尽くしたオーディエンスを熱狂の渦へと引きずり込んだ。
ここ最近のライヴではテッパン曲となっていた「ENDER ENDER」のノリも、ヘヴィさを増した新曲たちの影響もあってか、間奏前にはHiHiHiHiの力強いかけ声がオーディエンスから沸き上がるなど、確実に曲の温度が高くなっていたのを感じさせられた。
目まぐるしいジャンルレスな展開を魅せる「D・F・D(Dreamer from Darkness)」では、時おり差し込まれるミヤの唄声と逹瑯のロウの利いた深みのある声が交互に曲を彩っていく。
混沌とした世界観とヘヴィロックという原点を根底に残しつつも、その時々の自分たちの中での“流行”を貪欲に自らの個性と融合させ、その領域を広げ続けてきた彼ら故、境界線という言葉もジャンルという枠も関係ない。
まさに、彼らがここに提示した“今、リバイバルしかけてる90年代の音楽のいいところと、現代の音楽とを融合させたモノ”は、新たなる個性の確立のきっかけを作ったのだ。
それをはっきりと証明していたのが、「HATEЯ」 (※正式表記はЯの上に×印)。これ以上にない攻撃的なサウンド感とラウドにアレンジされたレゲエのリズムとラップ・メタルを用いた独特な譜割りに、MUCCらしいメロディラインを活かした新境地は、まさしく、“新たなるMUCCの個性の確立”を感じさせられるモノであった。
90年代のハード・コアと、現代のロックとの“ミクスチャー”を色濃く感じさせる『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』は、そんなMUCCというバンドの基軸を、さらに際立たせる結果となったのだ。
この日、「HATER」は、刹那を宿したドラマチックな激しさを色濃く感じさせた、柔らかな歌モノ「B.L.U.E〜Tell me KAFKA〜」と、アコギの音色とベースのメロウなフレーズが哀愁を漂わす「レインボー」に挟まれた形で届けられたのだが、オーディエンスは、その振り幅の激しさに振るい落とされることなく、見事なノリで彼らの音に応えていた。
バンドとオーディエンス。そこに、素晴しく、理想型の関係性を見た気がした。
『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』の音たちは、ヨーロッパツアーを経験したことで、本来宿していた重厚感に加え、更に逞しくなっていた。
曲はライヴで育つという意味を、この日、彼らに改めて教えられた気がした。
わずか1ヵ月もの間に、ここまで印象を変えるとは。彼らの吸収力と貪欲さは、これまで以上なのかもしれない。
18年という歴史を築き上げてきているバンドに、ここまでの伸びしろを感じることはそうそうない。そう感じた瞬間でもあった。
この日のMCで、逹瑯が、【18年やってきて、休みたいって思ったことが無いから、まだまだ行けると思うよ! 来年はもっとやりたいね!】と話していたが、その言葉からも、今、彼らが純粋に音楽を楽しめていることが伝わってきた。
彼ら自身、『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』を作り上げたことにより、自分たちが音楽というモノに衝撃を受けた原点を見つめ返すことが出来たからこそ、改めて音楽から受ける衝動を知ったのかもしれない。
彼らは、アンコールで、ミニアルバムのオマケ曲として収録されていた、地元・茨城を舞台に描かれた、自分たちのルーツを歌詞としたミクスチャーナンバー「1997」を届け、「蘭鋳」でいつものようにオーディエンスを座らせた直後に高くジャンプさせるというおキマリの煽りをしてオーディエンスを喜ばせ、ライヴの最後にお客さんもみんなで一緒に歌える曲をイメージして作られたという「TONIGHT」を届けた。
ハイトーンの雄叫びから幕を開けるこの曲は、“ハートをズキュンとぶち抜かれる”メタルチューン。この曲では、同じ事務所に所属するシドの明希がベースで参加し華を添えた。
アンコールで叫ばれた、インディーズラストシングルであった「フリージア」の歌詞を思わす【終わりは新たな始まりだろ?】という逹瑯の言葉は、この先の彼らの意欲を物語るモノであると受け取った。
今回のツアーを作り上げた、音楽から受ける衝動が詰め込まれた『T.R.E.N.D.Y. –Paradise from 1997-』をまだ手にしていない人は、この記事との出逢いをきっかけに、是非、彼らの音に触れてみてほしい。そして。MUCCを愛して止まないオーディエンスと共に、彼らの20周年に大きな期待を寄せてほしい。
彼らは、その期待を決して裏切ることのないバンドだと言い切れるから。
Writer:武市尚子
Photo:西槙太一
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「MUCC TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”Final
【The Requiem, Endless Nightmare, Darkness YHWH,】
SET LIST
1 睡蓮
2 ENDER ENDER
3 D・f・D (Dreamer from Darkness)
4 Ms. Fear
5 G.G
6 謳声(ウタゴエ)
7 B.L.U.E -Tell me KAFKA-
8 HATEЯ (正式表記はЯの上に×印)
9 レインボー
10 娼婦
11 流星
12 ニルヴァーナ
13 ファズ
14 Rendez-Vous
15 名も無き夢
16 MAD YACK
17 Mr. Liar
EN
1 1997
2 蘭鋳
3 TONIGHT
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今回のライヴの最後にDVD「F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE ON WORLD-Paradise from T.R.E.N.D.Y.-」が今年の冬に発売される事が発表された。
今回のDVDは先日行われたヨーロッパツアー「MUCC EUROPE TOUR 2015“F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”」の映像を中心に、メンバーが各々セルフ撮影で記録したメンバー視点のドキュメンタリーな一面も覗かせるいつものMUCCのLIVE DVDとは一味違うテイストの映像作品となる。
詳細は後日発表。楽しみにしていてほしい。
またリードトラック「睡蓮」のMUSIC VIDEOのフルサイズが本日0:00より無料動画 GYAO!にて1週間限定独占視聴がスタート!
今までYouTubeで解禁されているshort verのみの公開で、ベールに包まれていた、「睡蓮」MUSIC VIDEOの全貌が明らかとなっている。
昨今海外でも評価が再燃しているミクスチャーロックと、MUCCのアイデンティティとも言える叙情的な日本語詞が融合した楽曲を、CM、ドキュメンタリーなどから、RADWIMPS、米津玄師、凛として時雨などのMUSIC VIDEOも手掛ける掛川康典を監督に、メンバー以外にも大勢のエキストラ、そしてインパクトのあるキャストを迎えたアグレッシブかつカオスな壮大なスケールの作品が完成した。こちらもぜひチェックしてほしい。
そのほかの情報など詳しくはオフィシャルサイトhttp://www.55-69.com/でチェック!
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<<MUSIC VIDEO情報>>
無料動画 GYAO!:「睡蓮」MUSIC VIDEO(Full ver.)
URL:http://gyao.yahoo.co.jp/player/00100/v10193/v0993900000000547806/
公開期間:7/20(月)0:00~7/26(日)23:59
YouTube:MUCC 『睡蓮』MUSIC VIDEO(Short Ver.)
<<リリース情報>>
New Mini Album「T.R.E.N.D.Y. -Paradise from 1997-」
NOW ON SALE!!
初回生産限定盤(CD+DVD)
AICL-2894~5 ¥2,778+tax
通常盤(CD ONLY)
AICL-2896 ¥2,130+tax
<収録曲>
1.睡蓮
2.D・f・D (Dreamer from Darkness)
3.B.L.U.E ~Tell me KAFKA~
4.HATEЯ (正式表記はЯの上に×印)
5.レインボー
6.Rendez-Vous
7.TONIGHT
<初回生産限定盤DVD内容>
MUCC TOUR 2015 “F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE”
1.ENDER ENDER
2.D・f・D (Dreamer from Darkness)
3.HATEЯ (正式表記はЯの上に×印)
4.MAD YACK
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<<LIVE情報>>
◎COMMUNE Vol.1
2015年8月29日(土)
なんばHATCH
OPEN 15:30 START 16:30
【出演】
MUCC、D’ERLANGER、ギルガメッシュ、DEZERT、摩天楼オペラ
—–
<e+>
http://eplus.jp/sys/main.jsp
<ローソンチケット>
0570-084-005(L:58779)
http://goo.gl/8kEf4v
<チケットぴあ>
0570-02-9999(P:270-188)
http://goo.gl/D0JuC0
<CNプレイガイド>
0570-08-9999
http://www.cnplayguide.com/
—–
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
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2015年9月5日(土)
新木場Studio Coast
OPEN 15:30 START 16:30
【出演】
MUCC、D’ERLANGER、ギルガメッシュ、DEZERT、NOCTURNAL BLOODLUST
—–
<e+>
http://eplus.jp/sys/main.jsp
<ローソンチケット>
0570-084-005(L:77223)
http://goo.gl/daUUox
<チケットぴあ>
0570-02-9999(P:270-228)
http://goo.gl/avt3zq
—–
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
【チケット料金】
前売券¥5,000(税込・ドリンク代別)
当日券¥5,500(税込・ドリンク代別)
※なんばHATCH/1F立見・2F指定
※新木場Studio Coast/立見・2F指定
※未就学児童入場不可
—–
<イベントオフィシャルサイト先行受付(抽選)>
2015年7月18日(土)21:00~7月21日(火)18:00
http://www.danger-commune.jp/
【チケット一般発売日】
2015年8月1日(土)
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●MARCH ON THE DARKNESS
—–
2015年8月31日(月)
大阪 BIGCAT
OPEN 18:00 START 19:00
【出演】
MUCC、lynch.
(問)夢番地 大阪 06-6341-3525
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2015年9月1日(火)
名古屋 DIAMOND HALL
OPEN 18:00 START 19:00
【出演】
MUCC、lynch.
(問)キョードー東海 052-972-7466
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2015年9月21日(月・祝)
福岡 DRUM LOGOS
OPEN 16:00 START 17:00
【出演】
MUCC、lynch.
(問)BEA 092-712-4221
—–
【チケット料金】
前売券¥5,000(税込・ドリンク代別)
※オールスタンディング・未就学児童入場不可
【チケット一般発売日】
2015年8月1日(土)
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●SHOXX 創刊25周年記念 SHOCK WAVE 2015
2015年10月2日(金)
新木場STUDIO COAST
OPEN 15:30 START 16:30
【出演】
MUCC、ナイトメア、R指定、BugLug、MEJIBRAY
【チケット料金】
前売券¥5,800(税込・ドリンク代別)
※オールスタンディング・未就学児童入場不可
【チケット一般発売日】
2015年8月1日(土)
(問)チッタワークス 044-276-8841
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●THE BACK HORN 「KYO-MEI対バンツアー」~命を叫ぶ夜~
2015年10月23日(金)
なんばHATCH
OPEN 18:00 START 19:00
【出演】
MUCC、THE BACK HORN
【チケット料金】
前売券¥4,000(税込・ドリンク代別)
※1F立見・2F指定
※未就学児童入場不可
<オフィシャルサイト先行受付>
2015年7月21日(火)12:00~7月27日(月)23:00
http://www.55-69.com/category/liveall/live
<イープラスプレオーダー>
2015年7月28日(火)12:00~8月3日(月)18:00
http://eplus.jp/sys/main.jsp
【チケット一般発売日】
2015年8月29日(土)
(問)清水音泉 06-6357-3666
<イベントHP>
http://www.thebackhorn.com/feature/tour2015/
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◎MAVERICK DC presents DOUBLE HEADLINE TOUR 2016「M.A.D」
—–
2016年1月31日(日) 大阪オリックス劇場
OPEN 16:00 START 17:00
MUCC / AKi …and more
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2016年2月7日(日) 名古屋市公会堂
OPEN 16:00 START 17:00
MUCC / AKi …and more
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2016年2月11日(木祝) さいたま市文化センター
OPEN 16:00 START 17:00
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2016年2月13日(土) 仙台電力ホール
OPEN 16:30 START 17:00
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2016年2月26日(金) 金沢市文化ホール
OPEN 18:00 START 18:30
MUCC / AKi
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2016年2月28日(日) 広島アステールプラザ大ホール
OPEN 16:30 START 17:00
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2016年3月11日(金) 福岡市民会館
OPEN 17:30 START 18:30
MUCC / AKi
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2016年3月13日(日) びわ湖ホール
OPEN 16:00 START 17:00
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2016年3月18日(金) 中野サンプラザホール
OPEN 17:30 START 18:30
MUCC / AKi
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2016年3月19日(土) 中野サンプラザホール
OPEN 16:00 START 17:00
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2016年3月26日(土) 道新ホール
OPEN 16:30 START 17:00
MUCC / AKi
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2016年3月27日(日) 道新ホール
OPEN 16:30 START 17:00
MUCC / AKi
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【チケット料金】前売 ¥6,500(税込・全席指定)
【虚無僧DU MODE先行受付】
2015年7月21日(火)12:00~7月23日(木)16:00
詳細は後日、虚無僧DU MODEでご案内いたします。
【一般発売日】12月5日(土)
★ムック★
その存在が多方面に影響を及ぼしているムック!
ライブに参戦しないのは、かなり!かなり!もったいないです!
是非音源の方も触れてライブへも!!!!