2016年01月12日 (火)
【ライヴレポート】★CLØWD★2016年1月7日 TSUTAYA O-WEST★DANGER CRUE RECORDSから4月に3rdシングルを発売&新宿ReNYワンマン決定!「一緒に理想郷を求めていこう!」
REPORT - 00:00:14CLØWDが活動の狼煙を上げたのが、1年前となる2014年1月8日、池袋EDGEを舞台に主催ライブを開催してのことだった。あの日を始まりにCLØWDは、ミニアルバム『フィクションØ』と2枚のシングル『#夏の微熱』『狼煙/Thank you for coming』を発売。始動後すぐに全国を舞台に据え、精力的なライブ活動を続けてきた。
昨年8月に池袋EDGEで行った初のワンマンライブ「理想郷」は、5月のチケット発売後たった1分でSOLD OUT。その勢いを受け、直後に発表されたのが、今回の「CLØWD 1st Anniversary ONEMAN LIVE「名も無き明日はない」だった。あえて早い時期からこの日の開催を告知することで、たった1年間でTSUTAYA O-WESTを満杯にするまで上り詰めてやるという意志を彼らは示してきた。そして、その言葉は現実のものとなった…。
響きだした厳かなピアノの音色、重なるように流れた重厚な音の調べ。ステージ前面を覆った幕に、巨大なフラッグを手にしたVo.KØUの姿が映しだされた。その幕が降りると同時にライブスタート、冒頭を飾ったのは最新シングル『狼煙』だ。フラッグを背負いながら、満員の観客たちへ挑むように歌うKØU。凛々しくも挑発的な楽曲が、熱を求める大勢のファンたちを飲み込んでゆく。なんて雄々しき幕開けなんだ。大きな旗を振りながら歌うKØUの姿は、まるで未来へ向ってゆく先導者のよう。
CLØWDにとってこの日のワンマンライブは、彼らの1年間の歩みがどんな意味を成したものだったかを示す場でもあった。
次代を揺さぶる独裁者のごとく、みずからの未来を鼓舞するように雄々しく歌と演奏を轟かせた『独裁Rhapsody』。舞台上と客席との垣根を超え、剥き出しの野生をぶつけあった『Liar’s Game』と、CLØWDは序盤から熱く熱く攻め続けていた。
「TSUTAYA O-WESTを真夏に変えてやろうぜ!」
心地好いラテンビートが炸裂、激しくも開放的なサマーホットチューンの『レッドホット・ディスコ』では、会場中の人たちがディスコロックに身を預け、タオルを振りまわし一斉にはしゃいでゆく。
「その声を僕たちにください。CLØWDと共に歩んでいこう。」
光を求め駆け上がるように奏でた、気持ちを熱く希望に満たしてゆく『Drive for Dream』。続く『CHECK MATE』では、腹の奥底へガンガンに響く重厚な演奏に刺激され、観客たちが一斉にモッシュしながら熱狂。『セブンスセンス』が生み出した、魂を熱く高揚させてゆく雄々しきドラマ。
中盤では、年始めらしく羽織袴姿でメンバーが登場。KØUに至ってはお城の殿様のよう。熱狂はふたたび目覚めてゆく。懐深い雄大な楽曲を奏で、観客たちを大きな音のうねりの中へ導き入れた『WAKE UP』。切っ先鋭い演奏を通し、魂熱した人たちへ痛心地良い刺激を与えた『Take_53』。
「この5人で歩んできた物語をお聞きください。」
KØUの言葉に続いて奏でたのが、ハートフルなミッドナンバー『四人五脚』。幾多の試練乗り越えた歩みを振り返るように、会場中の人たちを優しく包みこむように歌い奏でるCLØWDのメンバーたち。なんて温もりを感じる歌と演奏なんだ。
終盤にはKØUが逆席へ降りて観客たちを煽り、共にモッシュや折り畳みしてゆく風景も。ファンたちも共に歩んできた仲間たちだからこそ、KØUは一緒に汗に、熱狂にまみれたかったに違いない。
場面は、一変。タップダンサーSaroとドラマーとのリズムバトルが勃発。互いに表情や仕種を見合いながらリズムを交わす熱い戦いを展開。そこへベースの猟平が加わり、重低音効いたバトルグルーヴを投影。この手のパフォーマンスを描き出せるのも、卓越した演奏力はもちろん、枠を超えた表現力を持ったCLØWDの強みだ。
純白の衣装へ着替えたメンバーを招き入れ、Saroも加えた形でヘヴィグルーヴな『Worry?』へ。雄大かつ魂を熱く歓喜させる演奏に触れ、モッシュしながら大騒ぎしてゆく観客たち。これぞCLØWD流のダンスロックパーティだ。白熱した演奏は、ラウドな音の塊が否応なく身体を揺さぶってゆく『傷声』へと進化。熱い音の弾丸を食らって冷静でいれるわけがない。すっかり場内は逆ダイ止まない狂った宴の様相を呈していた。
「心の傷は全部吐き出させたか!俺たちにしかできねぇライブだぞ。しっかり暴れたか!」
KØUの言葉が胸に熱かった。
「俺たちはまだ夢の途中です。さらに理想郷を超えた最高のライブや音楽を、これからも君たちのその胸に届けていくよ。」(KØU)
熱い気持ちを確かな絆として結ぶように『#夏の微熱』が飛び出した。熱した感情を歌と演奏に変え、この地で作りあげた想いの絆を途切れない証として、みずからとファンたちの心へ刻んでいった。そして…。
「たくさんの感謝の気持ちを込めて。」
最後に届けたのが、メンバー自身の素直な感謝の気持ちを投影した、美しくも儚さを秘めたドラマチックなバラード『Thank you for coming』だ。込み上がる感情のままに歌うKØUの歌声に触れていると、一緒に涙腺へ豊かな泉を浮かべたくなってしまう。それくらい、嬉しい感謝の想いに頬を濡らしたかった。空から降り注ぐ雪に身を預けながら、そんな風に感じていた。
「TSUTAYA O-WESTはまだ通過点でしかないから。ここにいるみんなを連れていくから。」
互いの絆をふたたび確かめるように、アンコールで『キミトボクラ-』を演奏。開放的な楽曲に触れ、誰もがクシャクシャの笑顔の花を咲かせながら、ふたたび幸せのひとときを作り出すことを約束するよう、最後まで熱狂のハグを交わしあっていった。
この日のワンマンを通しCLØWDから、2つの嬉しい発表が届けられた。それが、「DANGER CRUE RECORDSと契約し、2016年4月27日に3rd SINGLEを発売」「5月7日(土)新宿ReNYを舞台に、CLØWD ONEMAN LIVE 2016「RUDENESS RESORT ReNY」開催」のニュースだ。
今のCLØWDが持つ実力と勢いが、何処まで大きな支持の輪を広げてゆくのか楽しみになってきた。
TEXT:長澤智典
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-セットリスト-
『狼煙』
『独裁Rhapsody』
『Liar’s Game』
-MC-
『レッドホット・ディスコ』
『Drive for Dream』
『CHECK MATE』
『セブンスセンス』
-CM映像-
『Delight & co.で登場』
『WAKE UP』
『Take_53』
『四人五脚』
BaDr&Saroセッション
『Worry?』
『傷声』
-MC-
『#夏の微熱』
『Thank you for coming』
-ENCORE-
『キミトボクラ-』
CLØWD Web
http://clowd.tokyo/
2016年01月11日 (月)
【Royz】「究極の終わりと始まり」の姿を見せつけたZepp Tokyoでのファイナル公演を通し、NEW BEGINNINGしたRoyz。4月に発売する通算4枚目のアルバム『S.I.V.A』を手に、二度目の「47都道府県単独ツアー」ツアーも決定!
REPORT - 23:01:06昨年11月25日に、B.P.RECORDSへ所属する己龍/Royz/コドモドラゴンの3バンドが合同で制作リリースしたシングル『FAMILY PARTY』。同作品を手に3バンドは、昨年12月より合同ツアー「FAMILY PARTY」を全国各地で開催。そのファイナル公演として用意したのが、1月8日-10日の3日間に渡り、Zepp Tokyoを舞台にそれぞれのバンドが1日ずつワンマンを行う形でのライブだった。
同ツアーのファイナルシリーズ最後を飾ったのが、RoyzOnemanLIVE「FAMILY PARTY Final-Royz編–」と題し、1月10日(日)にZepp Tokyoの舞台に立ったRoyzだ。
この日の彼らのライブには、もの凄い気迫が漲っていた。むしろ、「やってやろうじゃねぇか!!」という喧嘩や戦いを挑む気持ちと言ったほうが正解か。その理由もわかる気がする。ヴォーカルの昴も何度となくMCで語っていたが、今回行った「FAMILY PARTY TOUR」の中、己龍もコドモドラゴンも凄まじい熱を持ったライブを毎回見せつけてきた。その様を身近で観ていたRoyzの4人は、「今の自分たちでは負ける」と危機感を覚え、ツアー序盤の時期は悩み続けていた。その中で改めて感じたのが、「他と比べるのではなく、もともと2バンドにはない魅力でRoyzは自分たちの地位を築きあげてきたのだから、有りのままの自分たちを全力で出し切れば良い」ということだった。その気迫に魅了された人たちも多かったのだろう、この日のRoyzのライブには、「FAMILY PARTY TOUR」を通してRoyzを好きになった己龍やコドモドラゴンのファンたちも足を運んでいた。もちろん、この日のライブを観たら、彼女ら彼らは間違いなく“Royzギャ“にもなったはずだ。
ライブは、最新ナンバー『Emotions』から幕を開けた。ダークでエモーショナルな、別の言い方をするなら“黒い衝撃“を彼らはド頭から叩きつけ、場内の観客たちの感情を一気に熱く解き放っていった。「誰にも真似出来ねぇ極上の空間を作りあげていこうじゃねぇか」、昴の声を合図に爆発音が鳴り響き、荒々しく『マーブルパレット』が駆けだした。場内は、観客たちが腕に付けたRoyzバンドが放つ真っ赤な光と熱した興奮に包まれてゆく。
序盤からRoyzのライブは、頭振り乱しヘドバンに興じたり、左右どころか前後にモッシュしてゆく暴れ祭りの場に化していた。艶やかな歌と猛り狂う演奏が重なりあった『囁姫遊女』、会場中の人たちが「Voi!Voi!」絶叫を舞台上にぶつけ、タオル振りまわし熱狂の風を巻き起こした『疾風迅雷』。互いに、荒ぶる感情を剥き出し煽り続けた『MASK』など、殺るか殺られるかの高揚した空気が場内には渦巻いていた。
中盤には歌に心委ねたくなる、美しくも温もりを持ったラブソング『Always』と『Tear drop』を披露。たとえ歌われた内容が切なかろうが、その2曲に触れている間は、ずっと彼らの胸の中に抱かれ、優しい温もりを肌に覚える。そんな、心包まれてゆく嬉しさを感じていた。
「それでは狂気の世界へ」という昴の言葉通り、後半戦も、我を忘れ頭振り乱すことがルールと言わんばかりの熱狂が繰り広げられた。『ESTROUS SPIDER’s』『Lolita complex』『FlashBack』でバーストした感情と感情とをガチンコでぶつけあえば、高揚した歌を響かせた『FINAL』では昴と共に絶頂感を覚えゆく感覚も。光へ向かい気持ち解き放った『0』。本編最後を飾った『Supernova』で「起こせよ」「Supernova」と掛け合いながら、昴が絶叫した「間違いなくここが俺たちの居場所だ」という言葉を実感するように、誰もが一緒に気持ち合体した喜びを感じあっていた。
何より嬉しかったのが、アンコールの演奏に触れていたときだ。「光の射す方へ」と歌うキラキラとした輝き放つ開放ソング『ACROSS WORLD』に包まれながら感じていたのが、「触れた人たちの気持ちを優しくリードしながら未来へ連れていってくれるからこそ、彼らの歌に手を差し伸べたくなる」嬉しい気持ちだった。「お前らとなら何処までも行ける気がしてる」と語る昴の声を胸に、心開放してゆく光に包まれた『ever』。最後に届けたフリーキーでスペイシーなRoyz流ダンスロックナンバー『THE BEGINNING』に狂喜しながら確信した、ネガティブな感情をすべて吹っ切った彼らが、この瞬間から、また新たな始まりの姿を示してくれた嬉しさ。「究極の終わりと始まりだ」と叫ぶ昴の言葉は、そのままファンたちの前で生まれ変わったRoyz自体の新たなBEGINNINGを告げていた。
Royzは、4月6日(水)に通算4枚目となるフルアルバム『S.I.V.A』を2-Type同時発売する。4人編成になってから初となるように、前作『CORE』から2年弱の活動の中、どのようにRoyzが進化してきたのかを示す最適なアイテムになりそうだ。
彼らはアルバム『S.I.V.A』を手に、4月より2回目となる47都道府県単独ツアー「Royz 47都道府県 ONEMAN TOUR『S.I.V.A』」を行うことが決定した。昨年、初の47都道府県単独ツアーを実施したばかりというのに、まさかの2年連続開催になるとは嬉しい驚きだ。同ツアーのファイナル公演は、8月20日(土)にZepp DiverCityで実施。この日、どれだけ全国各地からRoyzファンたちがお台場へ集結するのか楽しみだ。
さらに、恒例となったRoyzの生誕ライブを今年も大阪で実施。「~Royz 7th Anniversary ONEMAN LIVE~【Seven Deadly Sins】」と題し、今年は9月28日(水)になんばHatchで行う。こちらも毎年恒例のアニバーサリーライブだけに、一緒に7歳の誕生日を祝っていただきたい。
TEXT:長澤智典
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–セットリスト–
『Emotions』
『マーブルパレット』
『ブギーマン』
MC
『囁姫遊女』
『疾風迅雷』
『洗礼』
『MASK』
『Always』
『Tear drop』
MC
『ESTROUS SPIDER’s』
『Lolita complex』
『FlashBack』
『FINAL』
『0』
『Supernova』
アンコール
『ACROSS WORLD』
『Ms.Veronica』
『ever』
『THE BEGINNING』
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Royz
4th Full Album「S.I.V.A」
2016年4月6日(水) 2type同時発売
■Atype【初回限定盤】CD+DVD
¥3,500(税別)/BPRVD-212
CD11曲+DVD「S.I.V.A」PV・メイキング
■Btype【通常盤】CD
¥3,000(税別)/BPRVD-213
CD11曲+ボーナストラック1曲
★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全8種)
★全タイプ購入応募特典:応募者全員に『47都道府県Oneman Tour「S.I.V.A」』ツアーパンフレットプレゼント!
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Royz 47都道府県 ONEMAN TOUR『S.I.V.A』【読み方】 シヴァ
大阪/名古屋/FINAL/7周年LIVE 17:00/18:00
その他 17:30/18:00
前売り/当日 ¥4,000/¥4,500
FINAL/7周年LIVE ¥4,800/¥5,300
◆前半戦
FC申し込み期間
2016年1月18日(月)〜1月29日(金)
一般発売
2016年3月5日(土)〜
◆後半戦
FC申し込み期間
2016年2月15日(月)〜2月26日(金)
一般発売
2016年4月9日(土)〜
◆TOUR FINAL / 7周年LIVE
FC申し込み期間
2016年1月18日(月)〜1月29日(金)
一般発売
2016年4月9日(土)〜
04月12日(火) 【茨城】mito LIGHT HOUSE
04月14日(木) 【神奈川】F.A.D YOKOHAMA
04月16日(土) 【沖縄】桜坂セントラル
05月01日(日) 【群馬】高崎Club FLEEZ
05月03日(火・祝) 【長野】NAGANO JUNK BOX
05月05日(木・祝) 【新潟】GOLDEN PIGS RED STAGE
05月08日(日) 【福島】郡山CLUB#9
05月11日(水) 【宮城】仙台darwin〜智也生誕祭〜
05月14日(土) 【北海道】sound lab mole
05月17日(火) 【青森】Quarter
05月19日(木) 【岩手】盛岡CHANGE WAVE
05月21日(土) 【秋田】Club SWINDLE
05月24日(火) 【山形】MUSIC昭和SESSION
06月01日(水) 【栃木】宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
06月03日(金) 【山梨】甲府CONVICTION
06月05日(日) 【岐阜】CLUB ROOTS
06月07日(火) 【富山】Soul Power
06月08日(水) 【石川】金沢AZ
06月10日(金) 【福井】福井CHOP
06月12日(日) 【京都】KYOTO MUSE
06月14日(火) 【奈良】奈良NEVER LAND
06月16日(木) 【和歌山】和歌山CLUB GATE
06月18日(土) 【兵庫】神戸VARIT.
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06月26日(日) 【静岡】浜松FORCE
06月28日(火) 【鳥取】米子 AZTiC laughs
06月30日(木) 【島根】出雲APOLLO
07月01日(金) 【山口】LIVE rise SHUNAN
07月03日(日) 【広島】SECOND CRUTCH〜公大生誕祭〜
07月05日(火) 【福岡】DRUM Be-1〜杙凪生誕祭〜
07月08日(金) 【長崎】DRUM Be-7
07月10日(日) 【佐賀】GEILS
07月12日(火) 【宮崎】SR BOX
07月14日(木) 【鹿児島】SRホール
07月16日(土) 【熊本】B.9 V2
07月18日(月・祝) 【大分】DRUM Be-0
07月20日(水) 【愛媛】松山サロンキティ
07月22日(金) 【高知】X-pt.
07月24日(日) 【徳島】club GRINDHOUSE
07月26日(火) 【香川】高松DIME
07月28日(木) 【岡山】岡山IMAGE
07月30日(土) 【滋賀】B-FLAT
07月31日(日) 【三重】松阪M’AXA
08月06日(土) 【千葉】柏PALOOZA
08月07日(日) 【埼玉】HEAVEN’S ROCK VJ-3
08月11日(木・祝) 【大阪】BIG CAT
08月13日(土) 【愛知】Bottom Line
〜TOUR FINAL〜
8/20(土)【東京】Zepp DiverCity
〜Royz 7th Anniversary ONEMAN LIVE〜
【Seven Deadly Sins】
09/28(水)【大阪】なんばHatch
★Royz★
2016年01月11日 (月)
【コドモドラゴン】「ここが、夢のど真ん中」Zepp Tokyoの舞台で一つの夢を叶えた瞬間!3月に発売するシングル『HEMLOCK』を手に、初の「47都道府県単独ツアー」を決行&ファイナルはZepp Diver City Tokyo!
REPORT - 22:46:41昨年11月25日に、B.P.RECORDSへ所属する己龍/Royz/コドモドラゴンの3バンドが合同で制作リリースしたシングル『FAMILY PARTY』。同作品を手に3バンドは、昨年12月より合同ツアー「FAMILY PARTY」を全国各地で開催。そのファイナル公演として用意したのが、1月8日-10日の3日間に渡りZepp Tokyoを舞台に、それぞれのバンドが1日ずつワンマンを行う形でのライブだった。
同ツアーのファイナルシリーズ二番手として1月9日(金)の舞台に登場したのが、コドモドラゴンOnemanLIVE-Oneman100回記念LIVE-「FAMILY PARTY Final-コドモドラゴン編–」と題し、通算100回目となる記念のワンマンも兼ねてステージに立ったコドモドラゴン。
場内中でカラフルに点滅し続けている無数のライトリングの輝き。この日は、1枚のチケットで2名入場できるペアチケット制を実施してとはいえ、場内を光(人)が埋めつくした様はまさに絶景だった。
約2年半前にコドモドラゴンは、当時、己龍が行った47都道府県単独巡業のオープニングアクトとして全公演へ同行することが決定。巡業の初日公演の場となった、満員の観客が詰めかけたZepp Tokyoの舞台へ立ち、たった数曲とはいえライブ演奏を行った。MCでも、ヴォーカルのハヤトが「あのときは手も震えるくらい、緊張して何も出来なかった」と語っていたように、あの当時は完全に会場の雰囲気へ呑み込まれ、萎縮していた自分たちがいた。だからこそ彼らは、何時か絶対に自分たちだけの力でZepp Tokyoの舞台へ立つことを「目標にすべき夢」として掲げながら活動を続けてきた。
当日の舞台上でハヤトは、暴れ続ける大勢の観客たちを前に、何度も「一つの夢が叶ったよ」「今、このライブが、俺らの夢のど真ん中なんだ」と叫んでいた。それくらい、彼らが夢見た光景が眼前に広がっていた。でも、経った2年半でこの地に辿り着き、この光景を描き出せたのも、この日のライブを観れば十分納得のいくことだった。
「騒げ騒げ!叫べ!!」
冒頭を飾った『シリアルキラー』からコドモドラゴンは凄まじい衝撃音を叩きつけ、一瞬にして観客たちをモッシュやヘドバンの渦の中へ巻き込み出した。最初から全身全霊を込め攻めてゆくメンバーたち。その気迫に負けじと、同じように気迫をぶつけ騒ぎ続ける観客たち。そこには、『シリアルキラー』の歌詞に綴られた「狂気の沙汰がもう止まらない」様が広がっていた。
「ここが夢のど真ん中だ、もう怖いものなんて何もねぇよ!」「お前らの本気の声を聞かせてくれよ!」
重厚な音に任せ、最新ナンバー『クロトアカ』をブーストして以降、『FACE TO FAKE.』や『アリア』など、徹底して理性を破壊してゆく激烈な楽曲を彼らは次々と叩きつけてきた。ダンスロックナンバー『TETRA』ではレーザーの光とトランシーな音に包まれ踊り狂えば、ハードコアな音が炸裂した『修羅』に身を任せ、ヘドバンしながら暴れ続ける様もそこには描き出されていた。
「夢は信じていれば叶うから」と、高揚した気持ちのままに歌いかけた『アネモネ』。「ブットバセ常識を」と観客たちをけしかけた『DIVA』。meN-meNのファンキーでラウドなスラップベースも炸裂、「コドモドラゴンにしか描けない音楽だ」と突きつけた『RAD MUSIC!!』では、会場中の人たちがクシャクシャの笑顔で騒ぎ狂っていた。
「いけいけいけいけ!」「ひゃくおめ!」の掛け合いも飛び交った『ヒューマンエラー』を皮切りに、『ISOLATION』や『御礼参り』など激しく挑みかかる楽曲をぶつけ、高ぶった気持ちと気持ちをぶつけあった終盤の熱狂。だからこそ、最後に奏でた感情を高揚させる『WARUAGAKI』に触れながら、それまでの興奮を身体中から解き放つよう誰もが満面の笑顔を舞台上へ向け、心地好く熱狂に酔いしれていたのだろう。
アンコールでは、2年半前のZepp Tokyoでも披露した、コドモドラゴンをずっと支え続けてきた『RIGHT EVIL』や『NEPENTHES.』を演奏。けっして軸足をぶらすことなく、振り幅を広げながらも進化成長してゆく意志を、コドモドラゴンは騒ぎ狂う観客たちへ改めて知らしめてくれた。
コドモドラゴンは、3月30日(水)に通算9枚目となるシングル『HEMLOCK』を4-Type発売する。HEMLOCKとは、ドクニンジン(毒薬)のこと。辞書によると、「ソクラテスが獄中で毒殺された時に使われたとされるもの」。何故、彼らがこのタイトルを掲げたのか。つねにメッセージを皮肉(アイロニー)った変化球に変えながら投げる連中だけに、『HEMLOCK』の中にも、いろんな毒舌に乗せた皮肉が詰め込まれていると予想する。アイロニーとは、辞書によると「無知を装いながら、知者を自認する相手と問答を重ね、かえって相手が無知であることをあらわにし、その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせる、ソクラテスの問答法」という意味もある。もしや『HEMLOCK』という言葉も、そこと関連しているのか?だとしたら、なんてMONDO(素晴らしい)な仕掛けなんだろう。
彼らは『HEMLOCK』を手に、4月3日の沖縄Outputを皮切りに、コドモドラゴン 47都道府県 Oneman Tour「DRINK UP THE HEMLOCK!!」を開始する。己龍のオープニングアクトとして彼らの47都道府県単独巡業へ同行したときから、何時か自分たちがワンマンで47都道府県単独ツアーを行うことを目標としていだけに、ついにその夢が叶うことになった。さらに、同ツアーのファイナル会場として用意したのが「DRINK UP THE HEMLOCK!!」-Tour Final-と題し8月9日(火)に行うZepp Diver Cityを舞台にしたワンマンライブ。彼らが全国各地を巡った成果が、どんな風にファンたちと共にZepp Diver City Tokyoの会場を包み込んでゆくのか、楽しみだ。
TEXT:長澤智典
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–セットリスト–
『シリアルキラー』
『クロトアカ』
『FACE TO FAKE.』
MC
『アリア』
『Can’t stop MAD teens.』
『TETRA』
『修羅』
MC
『アネモネ』
『I am crying alone on the battlefield.』
『DIVA』
『FOX-7』
『RAD MUSIC!!』
MC
『ヒューマンエラー』
『ISOLATION』
『Sick!?』
『御礼参り』
『WARUAGAKI』
アンコール
『RIGHT EVIL』
『64』
『NEPENTHES.』
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コドモドラゴン
9th maxi single「HEMLOCK」
2016年3月30日(水) 4type同時発売
■Atype【初回限定盤】CD+DVD
¥1,800(税別)/BPRVD-208
CD2曲+DVD「HEMLOCK」PV・メイキング
[CD]
1.HEMLOCK
2.タイトル未定A
■Btype【初回限定盤】CD+DVD
¥1,800(税別)/BPRVD-209
CD2曲+DVD「HEMLOCK」マルチアングルPV
[CD]
1.HEMLOCK
2.タイトル未定A
■Ctype【通常盤】
¥1,500(税別)/BPRVD-210
CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲
[CD]
1.HEMLOCK
2.タイトル未定A
3.タイトル未定B
4.HEMLOCK(オリジナル・カラオケ)
5.タイトル未定A(オリジナル・カラオケ)
6.タイトル未定B(オリジナル・カラオケ)
■Dtype【通常盤】
¥1,500(税別)/BPRVD-211
CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲
[CD]
1.HEMLOCK
2.タイトル未定A
3.タイトル未定C
4.HEMLOCK(オリジナル・カラオケ)
5.タイトル未定A(オリジナル・カラオケ)
6.タイトル未定C(オリジナル・カラオケ)
★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全10種)
★全タイプ購入応募特典:応募者全員に『47都道府県Oneman Tour「DRINK UP THE HEMLOCK!!」』ツアーパンフレットプレゼント!
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コドモドラゴン 47都道府県 Oneman Tour
「DRINK UP THE HEMLOCK!!」
-チケット情報-
前半
【FC先行】
■応募期間
1月12日(火)17:00〜1月22日(金)23:59
■当選発表・入金
1月27日(水)夕刻〜2月2日(火)23:59
【チケット一般発売日】
2016年2月27日(土)〜各プレイガイド
後半
【FC先行】
■応募期間
2月8日(月)16:00〜2月19日(金)23:59
■当選発表・入金
2月24日(水)夕刻〜3月1日(火)23:59
【チケット一般発売日】
2016年4月9日(土)〜各プレイガイド
【前半日程】
4月03日(日)【沖 縄】沖縄Output
4月11日(月)【山 梨】甲府KAZOO HALL
4月13日(水)【岐 阜】岐阜CLUB ROOTS
4月15日(金)【富 山】富山Soul Power
4月17日(日)【石 川】金沢AZ
4月19日(火)【福 井】福井CHOP
4月21日(木)【京 都】KYOTO MUSE
5月01日(日)【神奈川】F.A.D YOKOHAMA
5月03日(火・祝)【千 葉】柏PALOOZA
5月05日(木・祝)【埼 玉】HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
5月08日(日)【静 岡】浜松FORCE
5月10日(火)【兵 庫】姫路Beta
5月12日(木)【鳥 取】米子AZTiC laughs
5月14日(土)【島 根】出雲APOLLO
5月15日(日)【広 島】Hiroshima CAVE-BE
5月17日(火)【山 口】LIVE rise SHUNAN
5月19日(木)【佐 賀】SAGA GEILS
5月21日(土)【福 岡】福岡DRUM Be-1
5月23日(月)【長 崎】長崎DRUM BE-7
5月25日(水)【宮 崎】宮崎SR BOX
5月27日(金)【鹿児島】鹿児島SR HALL
5月29日(日)【熊 本】熊本DRUM Be-9 V2
5月31日(火)【大 分】大分DRUM Be-0
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【後半日程】
6月02日(木)【愛 媛】松山SALONKITTY
6月04日(土)【香 川】高松DIME
6月06日(月)【高 知】高知X-pt
6月08日(水)【徳 島】徳島club GRINDHOUSE
6月10日(金)【岡 山】岡山IMAGE〜ハヤトBirth Day〜
6月12日(日)【滋 賀】滋賀BARI-HARI
6月14日(火)【和歌山】和歌山CLUB GATE
6月15日(水)【奈 良】奈良NEVER LAND
6月18日(土)【茨 城】水戸LIGHT HOUSE
6月19日(日)【栃 木】HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
6月21日(火)【福 島】郡山club #9
6月23日(木)【宮 城】仙台darwin
6月25日(土)【山 形】山形ミュージック昭和Session
6月26日(日)【岩 手】盛岡CLUB CHANGE WAVE
6月28日(火)【青 森】青森Quarter
7月01日(金)【北海道】札幌cube garden
7月02日(土)【北海道】札幌cube garden
7月05日(火)【秋 田】秋田 Club SWINDLE
7月08日(金)【新 潟】新潟GOLDENPIGS RED STAGE
7月10日(日)【長 野】長野CLUB JUNK BOX
7月12日(火)【群 馬】高崎clubFLEEZ
7月14日(木)【三 重】四日市CLUB CHAOS
7月16日(土)【愛 知】名古屋E.L.L
7月22日(金)【大 阪】大阪BIGCAT
「DRINK UP THE HEMLOCK!!」-Tour Final-
8月09日(火)【東 京】Zepp Diver City
【開場/開演】17:00/18:00
【前売/当日】¥4,500/¥5,000(D代別)
★コドモドラゴン★