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2023年08月04日 (金)

【ライヴレポート】<deadman x MUCC「産声」>2023年7月28日(金) 渋谷Spotify O-EAST◆

REPORT - 20:00:41

 

22年という歳月を経て、deadmanMUCCが再び相まみえたこの夜。

deadman×MUCC《産声》」が行われたSpotify O-EASTへ集った観客は、何とも幸せな気分でいっぱいになったことだろう。

両バンドの音楽と個性を堪能し、仲の良い5人の言葉と表情に歓喜し、普段はまず聴けない演奏に狂喜乱舞する。

あっという間に過ぎた、まるで夢のような一夜の模様をお届けする。

 

 

開演前、幕の開いたステージのセンターでは、ブラックライトに照らされた光と透明なシートで出来た檻が、deadmanの登場を待っていた。

フロアを埋める観客からも興奮が漂っているようだ。この夜の幸福は、この時点ですでに約束されていたのかもしれない。

 

 

BGMがやみ、会場が暗転。拍手に迎えられる中を静かにaieとサポートを務めるkazu、晃直が登場。

闇に溶け込んだまま眞呼が揃ったところで訪れる沈黙。

彼らの曲の中でも圧倒的な存在感を放つ「蟻塚」で、ライヴはスタートした。

イントロで眞呼が遠吠えのようなファルセットを聞かせ、重苦しい暗黒の世界へと引きずり込まれて行く。

照明はごくごく限られ、薄暗いステージから得られる情報は少ない。

だからこそ聴覚が鋭敏に音に反応し、想像力を喚起される。ここまで、会場中の集中力を操ることのできるバンドはそうはいないだろう。

 

 

 

まさにdeadmanらしいオープニングから、「rabid dog」「lunch box」と続き、眞呼は檻の中でのたうち回り、透明のシートを破って腕を突き出し、もがき続ける。

deadmanというバンドが持つ閉塞感が目の前で体現される一方、サウンドは生命力あふれるように躍動していた。

 

この夜はライヴだけにとどまらず、「産声」をテーマに新曲を制作、スプリットシングル『産声』をリリースしたことは、会場に足を運べなかった人にとっても要注目のニュースだ。

次に、その収録曲「猫とブランケット、寄り添い巡り合う産声」をプレイ。

初披露でもあり、若干の緊張感も漂わせつつ、いつも以上に丁寧にメロディを届ける眞呼の歌声に観客が耳を傾ける。

この夜の眞呼の歌は、観客に聴かせたいという意志をいつも以上に感じさせるような、気合いに満ちたものだった。

 

 

 

 

ここで2マンライヴならではのお楽しみ、MUCCのカヴァーを披露。選曲は、なんと「アカ」だ。

表現者としての自身を確立している眞呼とaieゆえ、もともと曲が持つ個性を凌駕し、すっかり自分のものとして演奏していた。

そこに、MUCCに対するリスペクトがしっかりと感じられたことがまた、両バンドのファンにとって胸アツだったのではないだろうか。

 

 

曲が終わり、ひと際大きな拍手で迎えられた後、「今日、元気いいね」と楽しそうな眞呼の声がすっかり温まった会場に広がる。

あとはここから強く熱せられていくだけ。「blood」から、立て続けに勢いのある曲で観客を煽り、

冷静さを吹き飛ばした観客はヘドバンの波をつくり出し、フロアを埋め尽くす。

熱く、それでいてクールにプレイに集中するaieは、同時に人間くさくもあり、そんなステージでのプレイや佇まいは唯一無二だ。

 

 

 

 

積極的にフロアとコミュニケーションを取りたがっているように見えた眞呼が、最後に「俺たちの歌を」と口にして始まったのは、「聖者の行進」。

優しさと温もりが会場を包み込むように広がっていく。儚く切ない願いが込められた美しい曲に、いつしか穏やかな心持ちになっている自分に気づかされた。

 

 

転換中に流れるBGMZI:KILLをしばし懐かしく聴いているうちに、おなじみ「ホムラウタ」のSEが流れ始めた。大きな手拍子と掛け声が鳴り響く。

後攻のMUCCのライヴの始まりが告げられ、フロアを興奮が渦巻いていく。そこへ登場したミヤ、YUKKE、そして逹瑯はみんな、全身真っ黒な衣装に身を包んでいる。

アンプさえなく、後方にはドラムだけというシンプルなステージが新鮮だ。

 

そこに始まったのは、先ほどdeadmanがカヴァーした「アカ」。本家本元の演奏に、改めて両バンドの個性を実感する。

もちろんこれは誉め言葉だが、逹瑯の歌は感情過多とさえ言いたいほどで、歌から滴るような感情が聴く者の心をえぐるのだろう。

 

「スイミン」「絶望」と観客の感情が爆発するに任せた後は、「楽しんでるかい、兄弟!」とフロアへ呼びかける。

「兄弟」というのは、眞呼おなじみの言い回しだ。楽屋に戻ったaieが、MUCCファンのことを優しいと言っていたという裏話も飛び出し、楽しんでいるさまが伝わってくる。

 

 

 

 

そんなMCの後で、YUKKEのベースから始まったのは、スプリットシングルに収録されている新曲「死の産声」。

誕生の瞬間を彩る産声と死を結びつける、そんな死生観は作詞を手掛けたミヤならではのものだろう。

“泣いて生まれて 笑って死んでいく”という歌詞は、まさに人生そのものだ。

「産声」という同じテーマでも、それぞれの価値観が反映された結果として曲として成立していることが、2曲を並べることで目の当たりにできるのがまた興味深い。

 

 

 

 

ミヤのギターから「溺れる魚」が静かに始まり、逹瑯が物語るように歌っていく。

水の中で窒息する魚の悲哀とでも言おうか、文字通り苦しみに満ちた歌が胸に迫る。

そしてそのまま、deadmanの「溺れる魚」のカヴァーへ。同じタイトルの曲があることを逆手にとるように、続けて演奏するというひねくれ具合もMUCCならでは。

これまで、逹瑯がさまざまな曲をカヴァーするのを耳にしてきたが、いつになく真正面から挑んだ正統的なカヴァーになっているような印象を受けた。

 

 

 

 

緊張感に満ちたイントロから、“君に会いたかったんだ”という合唱の声が響いたおなじみ「娼婦」。

不穏な空気の中、ベースのスラップが響き、逹瑯が中指を立てながら観客をにらみつけて「大嫌い」が始まる。

剥き出しの嫌悪感と相反するように、血沸き肉躍る掛け声と歌声が心地いい。そして最後は「蘭鋳」で荒れ狂った大団円を迎え、MUCCのライヴが終了。

 

 

 

 

大満足の本編の後は、とっておきのアンコール。Tシャツ姿で登場した5人は、すっかりリラックスムードでとりとめのないおしゃべりを繰り広げる。

眞呼がキャラ変して(?)、ステージでしゃべるようになっただとか、aiekazuが付き合っているというウソをAllenが鵜呑みにしかけただとか、22歳以下の観客がいるかを確認して「パパだ」と笑い合ったりだとか、ファンには嬉しい、貴重な一コマとなった。

 

アンコールで演奏されたのは、deadmanでもMUCCでもなく、BUCK-TICKの「TO-SEARCH」「さくら」「スピード」の3曲。

あっちゃん好きを発揮して櫻井敦司ばりのパフォーマンスに没頭する眞呼をはじめ、バンドキッズに戻ったかのように、BUCK-TICK縛りのアンコールを完遂した。

 

 

 

 

どこまでも真剣に音楽に向き合い、どこまでも楽しくステージに立っていた5人。

そんな姿を目にできたことがファンにとっては何よりも特別で幸せな時間になったのではないだろうか。

また次もやりたいと口々に話していた言葉を信じて、22年も経たないうちにぜひ次の機会を企画してほしい。

そのときはどんな夜になるのか、今からもう期待はふくらむ。

 

 

 

PHOTO◎マツモトユウ
TEXT◎村山幸

 

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deadman x MUCC「産声」

2023728() 渋谷Spotify O-EAST

SETLIST

 

 

deadman

1.蟻塚

2.rabid dog

3.lunch box

4.猫とブランケット、寄り添い巡り逢う産声

5.in media

6.アカ MUCCカバー

7.blood

8.quo vadis

9.701126

9.re:make

10 聖者の行進

 

 

MUCC

1.アカ

2.スイミン

3.絶望

4.死の産声

5.溺れる魚 MUCCオリジナル

6.溺れる魚 deadmanカバー

7.この線と空

8.娼婦

9.大嫌い

10.蘭鋳

 

ENCORE

En1.TO-SEARCH BUCK-TICKカバー

 Vo.逹瑯/Vo.眞呼/Gt.ミヤ/Gt.aie/Ba.kazu/Dr.晁直>

En2.さくら      ※BUCK-TICKカバー 

Vo.逹瑯/Vo.眞呼/Gt.ミヤ/Gt.aie/Ba.YUKKE/Dr.晁直>

En3.スピード    ※BUCK-TICKカバー  

Vo.逹瑯/Vo.眞呼/Gt.ミヤ/Gt.aie/Ba.YUKKE&kazu/Dr.Allen

 

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deadman×MUCC リリース情報≫

 

■スプリットシングルCD『産声』 3,000円(税込)

MAVERICK STOREで受注販売

https://www.maverick-stores.com/deadman-mucc/ 

【受注期間】 2023731日(月)22:0087日(月)23:59

【商品発送時期】 9月中旬より順次発送予定

※特製B5スライダーケース仕様

※集合+各メンバーソロショットポートレート6枚付属

ポートレートを入れ替えることにより着せ替えジャケットが可能

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<収録曲>

01. 猫とブランケット、寄り添い巡り逢う産声 / deadman

02.死の産声 / MUCC

03. 猫とブランケット、寄り添い巡り逢う産声 (Version 逹瑯)

04. 死の産声 (Version 眞呼)

05. 猫とブランケット、寄り添い巡り逢う産声 (Original Karaoke)

06. 死の産声 (Original Karaoke)

 

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≪配信情報≫

 

84()よりスプリットシングル『産声』よりdeadman「猫とブランケット、寄り添い巡り逢う産声」とMUCC「死の産声」の配信開始

配信リンク https://deadmanmucc.lnk.to/jvKlis 

 

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deadman

<Official HP> https://davidskullnorecords.net/ 

<Official Twitter> https://twitter.com/deadman_fuz 

 

 

MUCC結成25周年特設サイト≫ https://mucc25th.55-69.com/ 

<Official HP> http://www.55-69.com/ 

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<Official Instagram> https://www.instagram.com/mucc_official/ 

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<Official YouTube Channel> http://www.youtube.com/channel/UCExoaicqsoRZbKdFehPmmEQ?sub_confirmation=1 

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2023年08月03日 (木)

【ライヴレポート】<MUCC 25th Anniversary TOUR「Timeless」~志恩・球体~>2023年7月26日(水)東京・Zepp Shinjuku◆にぎやかで愛に溢れるミヤ・バースデー。「俺の第二の故郷は、ここなんで」

REPORT - 20:00:47

MUCCが、2023726日(水)に東京Zepp Shinjukuで<MUCC 25th Anniversary TOURTimeless」~志恩・球体~>を行なった。

結成25周年を記念して、過去に発表したアルバムを軸にするツアーを2022年から開催しているMUCC

この日は、2008年に発表した8thアルバム『志恩』と2009年に発表した9thアルバム『球体』を中心にしたツアーのひとつ。

またライヴ・タイトルでは一切触れていないものの、726日はギターのミヤの44回目の誕生日でもある。

 

 

そのミヤがセレクトした開場BGMと、ミヤの誕生日を祝う気持ちで、開演前からすでに熱さも充満するソールドアウトとなったZepp Shinjuku

SE「球体Instrumental」が響くとハンドクラップも起こり、ステージは照明で赤く染まっていった。まず登場したのはサポートの吉田トオル(Key)とAllenDr)。

そしてストロボ・ライトも点滅し始めたステージに現われるYUKKEB)とミヤ(G)。一気に高まる興奮と緊張感。

SEが「99」のシーケンス・フレーズへと切り替わり、一人、照明を浴びながらミヤがギター・フレーズを奏でていった。

泣きと哀愁のメロディが夢烏たち(オーディエンス)の気持ちを惹き込んでいく。

 

 

だがその直後のこと。逹瑯(Vo)がステージに登場し、大きく足を広げたと思えば、衝動の塊のような咆哮をとどろかせた。

同時に何本ものスモークが激しく上がり、バンド・サウンドは業火のごとく夢烏を襲う。

身体も脳も叩き起こされ、荒れ狂う海原のように極悪なうねりを夢烏たちはフロアに作り上げていった。

 

 

 

『志恩』と『球体』の世界観を現在のMUCCが再構築した曲が、1曲目となった新曲「99」だ。

歪んだ声や突き抜けるメロディを駆使した逹瑯のボーカル、メロディック・デスの旨味もたっぷり吸った攻撃的リフやリズム。そこに煽情的なフレーズも入り込む。

この25年間で培ったMUCCの圧倒的実力は、ライヴに次ぐライヴでさらに研ぎ澄まされ、熱量も説得力もハンパじゃない。

 

 

 

「オイ、新宿! 俺の誕生日だ、暴れてけよ!!」―ミヤ

 

本日の主役自らが夢烏たちを荒っぽく歓迎。逹瑯も「全力で祝おうかー!!」とシャウトのように叫びながら、曲は「咆哮」へ。ラウドで激情たっぷりの音が暴れ狂う。

 なにしろ、『志恩』と『球体』は、AVENGED SEVENFOLDBULLET FOR MY VALENTINEらとのカップリング・ツアー<Taste of Chaos 2008>など、MUCCが精力的な海外ツアーを行なっている最中にリリースや制作されたアルバムでもある。エレクトロやメタル・テイストも強めで、ハジけていく曲や尖ったナンバーも多い。

つまりライヴで威力を発揮する曲たちだ。そうしたナンバーを次々とたたみ掛け、熱を注ぎ込み続けるMUCC

歓声も掛け声も思いっきりあげながらモッシュでぶつかり合う夢烏たち。熱狂と狂騒の渦がMUCCを激しく彩り続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

「新宿区歌舞伎町でここだけが唯一、治安がいい場所。思う存分、はっちゃけて、暴れていってくれ」―逹瑯

 

ライヴの様相は激しさを増すばかりながら、MUCCを愛する夢烏たちしかここにはいないから、治安は確かにいい。

一切の遠慮なく強烈なプレイや邪悪な歌いっぷりで圧倒しながら、楽しさマックスの笑顔もこぼすメンバーたち。

夢烏たちの身も心も激しく突き動かしながらライヴは展開していった。

 

 

 

しかし中盤には、もちろん『志恩』からの「小さな窓」や、『球体』からの「讃美歌」など、想いの溢れる言葉や音で、心をつかんで魅了するMUCCも。

それぞれの楽曲を生み出して、すでに10数年もの時が経った。その間にバンドとして、メンバー個人として経験した出来事の中には、当然、悲しさや寂しさを伴なうこともあったはず。

そうしたことが意識せずとも曲にフィードバックされ、メロウな曲や歌から自然に滲み出る様々な想い。

生まれたとき以上に膨らみと包容力のある曲になって、夢烏たちの心を丁寧に包み込んでいった。

 

 

 

だがミヤの呪術的なフレーズを合図に「志恩」へ突入すると、ライヴは再び急展開。

照明で不気味な陰影も浮かべた表情で、メンバーは邪悪な音を叩きつけていく。

「空と糸」では「起きてるのか、新宿! コロナでなまってんじゃねーぞ!!」とリフを弾きながらミヤはさらに焚きつける。

鋭利で凶暴なMUCCサウンドが夢烏たちを激化させ続ける。しかし、そんなもんでは本日の主役は満足しない。

「今日のために、わりと緩めの会場選んだつもりだ。やれるヤツは、やれ!!」とミヤ。

そうして始まった「フライト」では、夢烏たちの肩車がいくつも出現し、曲のキメと同時に、ミヤの誕生日を祝うクラッカーのテープのごとく跳び、そのままクラウドサーフも。

こんな祝福されたら、やっぱり黙っちゃいないのがミヤ。「フライト」の勢いのまま「1曲追加します!」と、『極彩』からの「謡声」をブチ込んだ。

イントロ直後に慌てふためく吉田トオルの姿に、全く予定になかった曲だったことが伺える。こうしたお祝い返しなどもありながらライヴはエンディングへと向かっていった。

 

 

アンコールでは、一人、ミヤが感謝しながらステージに登場。

 

44歳になりました。ありがとうございます。1819歳で上京して、すぐ歌舞伎町でバイトを始めたんですよ…」―ミヤ

 

 カラオケ屋でお客さん勧誘のバイトをしながら曲を作っていた話や、バイト時代の様々なおもしろい出来事も暴露。

「俺の第二の故郷は、ここなんで」と、お笑いトーク・ライヴと化すミヤ@Zepp Shinjukuである。

YUKKEと逹瑯も加わって、歌舞伎町にまつわる話が止まらない。トリオ・ザ・MUCCの独演会となっていく。

 

 

また話は、グッズのひとつ“パイ扇”のことに。LEDで鮮やかに光る扇子だ。「みんな、点けてみて。せぇ~の!」とYUKKEの言葉を合図に光らせると、吉田トオルが「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」をピアノで弾き始め、LEDスクリーンには“HAPPY Birthday TO MIYA”の文字やキャンドルのCGが。

夢烏たちが歌いながら祝う中、ステージには巨大な誕生日ケーキも登場。

さらに、MUCCFC旅行<ムックランド>シリーズのキャラ“チャッピー・ラビット”(ミヤがデザイン)も駆けつけて、生みの親を祝福。

にぎやかで愛に溢れるお誕生日会となった。

 

 

 

20分のトーク・ライヴの後は、フライングVを持つチャッピー・ラビットも交えて「蘭鋳」を全員でかき鳴らす。

曲の中盤、座ってからの一斉ジャンプの合図を出すのは、もちろん主役のミヤだ。

 

MUCC最初の44歳、一緒に遊ぼうぜ! 歌舞伎町、全員、死刑!!」―ミヤ

 

 

 

全身全霊で楽しむMUCCと夢烏たち。そして25年前のバイト中、この第二の故郷で見た人間ドラマから作った「娼婦」も披露。

いろいろな曲展開が入ってくるあたり、当時からの音楽的貪欲ぶりが現われている。この日のラストを締めくくるのは、未来に向けた願いも込めた「WORLD」。

メンバーがハーモニーを歌いながら曲に入っていくと、夢烏たちも歌声を響かせていく。

MUCCの演奏と夢烏らの歌はひとつになって、さらに夢烏たちは愛も込めて手を掲げ続ける。

互いに笑顔を見せながら感動のエンディングを迎えた。

 

 

PHOTO◎冨田味我

TEXT◎長谷川幸信

 

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MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~志恩・球体~

2023726()Zepp Shinjuku

SET LIST

 

1 99

2 咆哮

3 アゲハ

4 梟の揺り篭

5 オズ

6 レミング

7 ファズ

8 アンジャベル

9 カナリア

10 浮遊

11 燈映

12 小さな窓

13 讃美歌

14 志恩

15 空と糸

16 塗り潰すなら臙脂

17 シヴァ

18 フライト

19 謡声

20 hanabi

21 リブラ

 

ENCORE

En1 蘭鋳

En2 娼婦

En3 WORLD

 

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<リリース情報>

 

★会場限定シングル『99

ライヴ会場で発売中 

2,500(税込)

“MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~志恩・球体~会場限定発売

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<収録曲> 

01. 99  

02. 99Original Karaoke) 

03. MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~鵬翼・極彩~-Official Bootleg-2023.04.16 水戸ライトハウス)図南の鵬翼~輝く世界

 ~サル~遮断~赤線~最終列車~昔子供だった人達へ~鳶~語り部の詩~雨のオーケストラ~こもれび~謡声~モンスター~ココロノナイマチ

 

99 MUSIC VIDEO 

 

 

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<ライヴ情報>

 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~志恩・球体~』

2023821日(月) 水戸市民会館 グロービスホール

OPEN 17:30 / START 18:30

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【チケット料金】  前売 7,800(税込)  ※全席指定

【チケット一般発売中】

 イープラスhttps://eplus.jp/mucc2023tour/  

 チケットぴあhttps://w.pia.jp/t/mucc2023tour/   

 ローソンチケットhttps://l-tike.com/mucc/   

 

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NIGHTMARE×MUCCツーマンツアー『悪夢69

817日(木)Zepp Nagoya       開場17:30 開演18:30

818日(金)Zepp Osaka Bayside    開場17:30 開演18:30

824日(木)Zepp Haneda(TOKYO)    開場17:30 開演18:30

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【出演】NIGHTMARE/MUCC

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【チケット料金】

Tシャツ付チケット>前売15,000 (税込)  

<通常チケット> 前売 10,000円(税込)  

※入場時ドリンク代別途必要

【チケット一般発売中】 https://eplus.jp/sf/detail/3868200001  

 

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■『Allen birthday presents KIRITO vs MUCC

94日(月)Zepp DiverCity(TOKYO)

開場17:30 開演18:30

出演:KIRITO/ MUCC

 


 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Timeless」~カルマ・シャングリラ~』

2023101日(日)仙台 GIGS

2023104日(水)渋谷 CLUB QUATTRO

2023107日(土)松山W studio RED

2023109日(月・祝)広島 CLUB QUATTRO

20231014日(土)長野 CLUB JUNK BOX

20231015日(日)金沢EIGHT HALL

20231021日(土)札幌PENNY LANE 24

20231022日(日)札幌PENNY LANE 24

20231024日(火)青森Quarter

20231028日(土)福岡BEAT STATION

20231029日(日)福岡BEAT STATION

2023114日(土)名古屋ボトムライン

2023115日(日)名古屋ボトムライン

20231111日(土)なんばHatch

 


 

■『MUCC 25th Anniversary TOUR Grand Final Bring the End toTimeless&WORLD」』

1228()東京国際フォーラム ホールA  開場17:00 開演18:00

 

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MUCC結成25周年特設サイト≫ https://mucc25th.55-69.com/ 

<Official HP> http://www.55-69.com/  

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2023年07月19日 (水)

【ライヴレポート】<PENICILLIN 30th anniversary tour real final>2023年7月17日(月・祝) LINE CUBE SHIBUYA◆PENICILLINが“渋谷公会堂”で繰り広げた3時間一本勝負──。

REPORT - 12:00:40

 刺激的でいて美しく、何より格好よろしいのがPENICILLINというバンドである。そんな彼らが、このたび30周年の節目を締めくくるべく開催したのは[30th anniversary tour real final]と題されたライヴで、その舞台に選ばれていたのは渋谷公会堂。

 

 現状での公式名称はLINE CUBE SHIBUYAとなっているものの、そもそも渋谷公会堂といえばPENICILLINにとっては1995年9月に初のホールワンマンを行った場所であると同時に、2013年2月には20周年記念のライヴを行った想い出深い場所でもある。そして、リニューアル後の渋公に初見参することとなった今宵の公演は、長いキャリアを誇るライヴバンド・PENICILLINだからこそ体現することが出来た、ガチもガチの“3時間一本勝負”であったと言っていい。

 

「今日は[30th anniversary tour real final]ということで、いつものライヴとは違うんですよ。今日のライヴのテーマは“挑戦”です。大体いつもは20曲弱くらいやる感じなんですけど、今日は30周年に掛けて30曲やります!会場の音止め時間が21時なんで、ギリギリまでね。だから、今日は本編とかアンコールとかの区別はありません。MCも巻きでいかないといけない(笑)。あと、30周年ということでちょっと期待されていた方たちもいるかと思いますが、ゲストもありません。とにかく、現在進行形のPENICILLINの音をここで思いっ切りブチかましていきます!!」(HAKUEI)

 

 

 

 この潔い公言どおり、このライヴでは今年2月に発表されたベスト盤『30 -thirty- Universe』に収録されていた楽曲たちを中心に、まさにこの30年をかけてPENICILLINが着々と紡ぎ続けてきた珠玉の名曲たちや、久しぶりにライヴで聴けることになったレア曲などが贅沢なくらいの並びでこれでもかと連打されていくことになった。

 

 バキバキのスピードチューンから、繊細なバラードまで自在に叩きこなすドラマー・O-JIRO。Vシェイプのギターやエクスプローラータイプのギターを駆使し、ワイルドなロックギターはもちろん、エモいフレーズもしっかりと堪能させてくれるギタリスト・千聖。絶対的な存在感と圧倒的なパフォーマンス力でPENICILLINを牽引する、フロントマン・HAKUEI。彼らが集結して始動した1992年2月14日以来、彼らは今日まで“一度も活動休止期間をとったことがないバンド”としてもつとに有名で、文字通りにこの30年という月日を駆け抜けてきたという事実はとても尊い。

 

 

 

 

 

 もちろん、このステージ上ではPENICILLINのキャリアを語るうえで欠かすことの出来ない大ヒットチューン「ロマンス」も披露されたほか、「太陽の国」をはじめとした数曲では千聖の親友にして盟友であった故・KOJI(Lacryma Christi~ALvino~ALICE IN MENSWEAR)の愛用していたミラー仕様のカスタムギターが印象的に使われる一幕もあり、いろいろな意味でこの[30th anniversary tour real final]は、さまざまな時代やここまでの時の流れを感じられるものでもあったのではなかろうか。

 

「この30年、PENICILLINは常に“ブッこんできた”バンドなんで。その初心は今も忘れてないけど、あらためてしっかりそれを刻みつけて31年目に突入したいと思います。ただ、みなさん気付いてます?[30th anniversary tour real final]とは言うものの、実は既に今年の2月で31周年に入っちゃってるんですよ(笑)。というわけで、最後に31曲目行くぞ!!みんなで暴れようか!!!」(HAKUEI)

 

 30曲目の「螺旋階段」で感動的に終わるのかと思いきや、そこは刺激的でいて美しく、何より格好よろしいPENICILLIN。ダメ押し的な1曲として1994年5月にリリースされたファーストアルバム『Penicillin Shock』の1曲目「God of grind」を容赦なく“ブッこんで”きたうえ、HAKUEIがワイヤレスマイクを持ったまま客席フロアに堂々の降臨をし、歌いながらぐるぐると闊歩するという緊急事態までが勃発。ここでオーディエンスが狂喜乱舞したのは当然のことだったと言えよう。

 

 ちなみに、終演後にもさらなる“ブッこみ”は用意されており、なんと来場者に対する御礼や注意事項などを告げる影アナウンスをつとめていたのは、2007年までベーシストとして在籍していたGISHO氏。冒頭でHAKUEIは「ゲストはいない」と言っていたものの、まさかこのようなサブライズがあるとは…!

 

 しかも、これだけの大きな節目が無事終わったにも関わらず、PENICILLINは相変わらず休もうとする気配がない。既に次回ライヴも決定していて、8月6日にはVeats SHIBUYAにて毎夏恒例の[「祭」2023]が行われるとのこと。つまり、引き続き31年目もPENICILLINは容赦なく“ブッこんで”いくに日々を重ねていくことになりそうな予感大。やはり、PENICILLINはどこまでいっても刺激的でいて美しく、何より格好よろしいバンドなのである。

 

 

 

 

PHOTO:菅沼剛弘

TEXT:杉江由紀

 

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【全ての情報はこちら】

PENICILLIN Web

↓↓

https://www.penicillin.jp/

 

【ファンクラブ入会案内はこちら】

↓↓

https://www.penicillin.jp/fanclub/enrollment

 

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PENICILLIN 30th anniversary tour real final

「渋谷公会堂」

2023717(月祝) LINE CUBE SHIBUYA

SET LIST

 

 

1、パライゾ-30th ver-     

2、イナズマ

3、Quarter Doll

4、CRASH

5、花園キネマ

6、冷たい風

7、WILL

8、LOVE DRAGOON

9、JUMP#1

10、99番目の夜

11、SOL

12、白髏の舞

13、ハカナ

14、one star

15、飛翔遊戯

16、make love

17、Japanese Industrial Students

18、腐海の砂

19、Lucifer ~光をもたらす者~

20、WARP

21、Rosetta

22、Desire

23、New Future

24、Time Machine

25、太陽の国

26、Realxxx

27、天使よ目覚めて

28、ロマンス

29、Chaos

30、螺旋階段

31、God of grind

 

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【視聴券販売中】

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eplus.jp/penicillin-st/

料金:¥5,000(税込)

販売期間:2023723()21:00まで

 

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Music Video

「パライゾ」

フルMV 公開中!

 

 

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LIVE情報】

 

「祭」2023

202386()
Veats SHIBUYA

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開場16:15/開演17:00

オールスタンディング9,000(税込/D別)

未就学児入場不可

・客席を含む会場内の映像・写真が公開される場合がございます

・公演の延期・中止の場合以外でのチケットの払い戻しは行いません

[]サイレンエンタープライズ03-3447-8822

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TICKET

【一般発売(先着)
722()10:00

 

 


 

O-JIRO BIRTHDAY LIVE & 千聖 BIRTHDAY LIVE 開催決定

 

O-JIRO BIRTHDAY LIVE
2023916() 新宿ReNY
2023917() 新宿ReNY

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千聖 BIRTHDAY LIVE
2023107() 恵比寿LIQUID ROOM
2023108() 恵比寿LIQUID ROOM

詳細は後日発表‼️