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2017年10月30日 (月)

【ライヴレポート】結成15周年を迎える孤高のバンドthe GazettEが、9年ぶりの富士の裾野の野外ライブで魅せた圧倒的な存在感!11月5日(日)WOWOWで放送!

REPORT - 13:23:40

 

 the GazettEが富士急ハイランドに帰ってきた。異常気象のせいか、雨が降り続いた8月。しかし、9年ぶりにthe GazettEが行なった大型野外ライブは、奇跡的に晴れ間すら覗いた。

 陽の光がまだまだ残る中、メンバーが決意を胸に秘めた凛々しい表情で登壇。待ち構えていた1万人が熱烈に歓迎した。ステージ中央に堂々と陣取るリーダー・戒を4人が取り囲むようにして「Nausea & Shudder」でライブはスタート。RUKIが観客へ少しでも近づこうと、2曲目「INSIDE BEAST」で早くも花道へと躍り出た。方や、麗と葵の両ギタリスとはステージの上手(かみて)と下手(しもて)に分かれてダッシュ。ライブ人気の高い「Filth in the beauty」へなだれ込むと、ファンは髪を前後に大きく振り乱して喜びを体現した。

 

 RUKIが「気合入れてかかってこい!」を煽ると、オーディエンスもますます臨戦態勢に。「ATTITUDE」をはじめ、ファスト&コア、かつラウドなナンバーを矢継ぎ早に連打していった。これら綿密に構築された超難曲を自在に操るメンバーのプレイアビリティの高さもまた、the GazettEのライブの魅力だ。

 葵のエモーショナルだが時折抒情性を帯びるギターや、REITAのメロディックかつグルーヴィーなベースライン、麗の精密なリズムに裏打ちされたテクニカルなプレイ、パワフルかつ躍動感あふれる戒のビート。それらが打ち込みの攻撃的なまでに無機質な音と重なり合い、奇跡的なダイナミズムを生み出し観客の体を否応なしに揺り動かしてしまう。

 

 中盤では、加熱しすぎるオーディエンスをなだめるように「GENTLE LIE」「REGRET」「FADELESS」といったメロウなナンバーが続いた。低く太い歌声から情感込めて高らかに歌い上げるハイトーンヴォイスまで、RUKIの変幻自在の歌声と全身を使ったパフォーマンスによって、歌詞の世界観を巧みに描き出していく様は圧巻だった。

 

 観客の手拍子で始まった「赤いワンピース」は、灼熱の後半戦への号令だった。「Psychedelic Heroine」で、RUKIは腰を妖艶にくねらせてファンを悩殺。会場のあちこちから歓喜の悲鳴が飛び交った。かと思えば、「SLUDGY CULT」では1万人が1つの塊となってジャンプ!息のあった跳躍に、長年培ってきたファンとの信頼関係を垣間見た気がした。

 「IN THE MIDDLE OF CHAOS」からはさらにギアが入り、文字通りカオスの真っ只中へと突入。「HEADACHE MAN」でRUKIは、ステージにしゃがみ込んで熱唱したかと思えば、次の瞬間にはファンのヘッドバンギングを渇望するように「頭!頭!頭!」と絶叫し、会場はトランス状態へと堕ちていった。

 ラストを飾ったのは「関東土下座組合」だ。「この会場を地獄に変えてくれ!」とRUKIが叫ぶと、観客は一斉に地面に膝をつき、土下座で頭を振り始めた。その光景は一見異様だが、それは15年の歴史と信頼に裏打ちされた絆の形とも言えるものだろう。

 

 本編が素晴らしいものだったことは、鳴り止まないアンコールの声からもわかる。5人が再びステージに現れると大歓声に包まれた。哀愁を帯びたアコースティックギターに乗せてしっとりと「LAST HEAVEN」を歌い始める頃、ようやく夜の帳が訪れたのだった。

 続く「ガンジスに紅い薔薇」は、10年前に発表された曲だ。新旧の楽曲を幅広く演奏したことも、多くの時間を分かち合ってきたファンへの謝意だったのだろう。「BLEMISH」「Ruder」「LINDA~candydive Pinky heaven~」など5曲を演奏し、「最高だった。愛してます!」と手を振り5人はステージを去っていった。

 

 誰もが一夜限りの狂おしい宴の終わりを感じていた。その時、余韻に引きずられて立ち尽くしていた観客の前に、5人が再登壇。この日最大級の歓声と拍手が沸き起こった。

 RUKIが、この場にいる全員に贈ると告げて歌い始めた「TOMORROW NEVER DIES」には、この場で感じた思いを忘れずに明日からも共に頑張ろうというメッセージが込められていたに違いない。1万人と5人が魂を分かち合った瞬間、夏の夜空に大きな打ち上げ花火が舞い上がった。あまりに濃厚でアツい一夜は、花火のように鮮明で、それでいて儚い夢物語のように闇夜に消えていったのだった。

 

この模様は11月5日(日)夜10時より、WOWOWで放送される。15周年を迎えてますます充実し、加速していく彼らのスペシャルなライブを是非、その目に焼き付けてほしい。

 

 

(橘川有子)

 

 

■■■WOWOW番組情報■■■

the GazettE 15周年スペシャルライブ“BURST INTO A BLAZE 3”

放送日:11月5日(日)夜10時 [WOWOWライブ]

収録日:2017年8月19日

収録場所:山梨 富士急ハイランド・コニファーフォレスト

 

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★プレゼントの応募方法や詳しい番組の情報は、番組サイトで!

http://www.wowow.co.jp/gazette/

 









2017年10月28日 (土)

【WOWOW】BUCK-TICK 30周年 WOWOWスペシャル<BUCK-TICK THE DAY IN QUESTION 2017 at 日本武道館>独占生中継決定!

REPORT - 20:44:56

2017年、BUCK-TICKがメジャーデビュー30周年を迎えた。

1987年9月にメジャーでの第一歩をしるした彼らは、以来メンバーチェンジを一切行なっていない。

加えて、常にメジャーという戦場にとどまり、1年と間を置くことなくバンド活動を継続させてきた。

9月には、オールタイムベストアルバム『CATALOGUE 1987-2016』の発売に加え、スペシャルライブ「THE PARADE」を実施、11月に はニューシングル「BABEL」を発表する。

 

そして10月21日より全国ツアー「THE DAY IN QUESTION 2017」がスタート。

これまで30年間 生み出してきた楽曲から選曲された特別なライブが展開されている。

 

WOWOWでは、2017年のBUCK-TICKの活動を締めくくるこの注目のステージから、最終公演となる12月29日の東京・日本武道館でのライブを生中継する。

 

幾度となく立ち続けてきた武道館のステージ、30年目の BUCK-TICKはどんな景色を見せてくれるのか。

 

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■■■WOWOW番組情報■■■

BUCK-TICK 30周年 WOWOWスペシャル
生中継!BUCK-TICK THE DAY IN QUESTION 2017 at 日本武道館
12月29日(金)夜6:30[WOWOWライブ]

 

収録日:2017年12月29日

収録場所:東京 日本武道館

【番組サイト】 http://www.wowow.co.jp/music/bt/

 

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2017年10月25日 (水)

【BUCK-TICK】<お台場J地区特設会場ライブレポ>「明日からまた音楽と共に生きていこうと思います」◆デビュー30周年記念の野外ライブ2daysをWOWOWで10月28日(土)に楽曲ノーカットで一挙放送!

REPORT - 16:32:30

1987年9月、衝撃的なインパクトをもってメジャーデビューし、1989年にアルバム『TABOO』でチャート第1位を獲得、トップアーティストの仲間入りを果たしたBUCK-TICK。

以降も不動のメンバーで日本のロックシーンに絶大な存在感を残し続けてきた彼らが、今年デビュー30周年を迎えたことを記念し、9月23日、24日に東京・お台場J地区特設会場で単独野外ライブ「“THE PARADE” ~30th anniversary~」を開催した。

それぞれ“FLY SIDE”、“HIGH SIDE”という冠のもと異なるセットリストで行なわれ、合計約2万人を動員した二日間の模様を、10月28日にWOWOWにて楽曲ノーカットで一挙放送する。5人のパフォーマンスはもちろんのこと、それぞれの個性を存分に活かしたヴィジュアルや、野外ライブならではの空撮映像も必見だ。

 

「THEME OF B-T」をSEに、デビューから現在までの歴代のアーティスト写真が映し出されたオープニングを経て、この記念公演の幕開けに相応しい「STEPPERS -PARADE-」が初日の1曲目を飾った。

新旧様々な楽曲が繰り広げられていく中、「30周年なので、30年前くらいの曲をやりたいと思います」と櫻井敦司(Vo)が告げ、1987年発表の「ILLUSION」が披露されると、拍手が湧き起こった。

さらに、星野英彦がアコギを奏でた「ミウ」、今井寿(G)もステップを踏み、皆で踊り明かした「Django!!! -眩惑のジャンゴ-」などが披露され、圧倒的な迫力と存在感を放つ「夢魔 -The Nightmare」をもって本編を終えた。

アンコールでは、「LOVE PARADE」で9つものミラーボールが輝き、お台場の観覧車が放つ鮮やかな光や、ステージ裏を電車が通過していく様、全てが相俟って、まさにパレードを思わせる素晴らしい景色を観ることができた。

そして〈御機嫌よう さようなら〉と歌う「DIABOLO」を最後に、「どうもありがとう。続きは今夜の夢でどうぞ」と、櫻井らしい言葉が贈られ、幕となった。

 

今回の記念公演のテーマでもある「FLY HIGH」でスタートした2日目。

この場所にお似合いの「THE SEASIDE STORY」や「ORIENTAL LOVE STORY」といった甘い楽曲に酔いしれれば、「スピード」では上手花道に櫻井、今井、星野、樋口豊(Ba)の4人が集結するというレアな一幕も。

続いて披露された「RENDEZVOUS ~ランデヴー~」では〈心から ありがとう〉と歌い、一礼した櫻井の姿が印象的だった。

「DADA DISCO – G J T H B K H T D –」「美 NEO Universe」など数々のダンスチューンで会場の熱を上げた後半戦だったが、ラストを飾ったのは「無題」。私たちをどこまでも深い闇の中に誘い、そして静かにステージを後にしたのだった。

 

アンコールでは

「昨日今日と、お祝いをどうもありがとう。

30年前、人生が、バンドが変わりました。

大好きな音楽を、このメンバー5人で今までやってこられて幸せです。

みんなの楽しそうな、儚そうな笑顔が素敵です。明日からまた音楽と共に生きていこうと思います」

と現在の心境を語った櫻井。

そして「新しい世界をみんなで生きましょう」と、最後に「New World」を披露し、共に未来に向かう姿を示してくれた。

去り際にヤガミ・トール(Dr)が「まだまだやります!」という力強い言葉を残した通り、BUCK-TICKの薔薇色のパレードはどこまでも続いていくだろう。

 

文◎金多賀歩美

写真◎田中聖太郎 

 

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■■■WOWOW番組情報■■■

BUCK-TICK 30周年 WOWOWスペシャル 
BUCK-TICK 2017 “THE PARADE” ~30th anniversary~

FLY SIDE   10月28日(土)午後4:00 [WOWOWライブ]
HIGH SIDE   10月28日(土)夜6:00 [WOWOWライブ]

収録日/場所:2017年9月23日、24日/東京 お台場J地区特設会場

 

★プロモーション映像とメンバーコメント映像を番組サイトにて期間限定で公開中!
【番組サイト】 http://www.wowow.co.jp/music/bt/

 

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<特集>
BUCK-TICK 30周年 WOWOWスペシャル

[ラインナップ]
BUCK-TICK Climax Together 1992   10月27日(金)夜6:00 [WOWOWライブ]
BUCK-TICK 悪魔とフロイト-Devil and Freud- Climax Together 2004  10月27日(金)夜8:00 [WOWOWライブ]
BUCK-TICK CLIMAX TOGETHER 3rd 2016   10月27日(金)夜10:00 [WOWOWライブ]
BUCK-TICK 30th anniversary WOWOW special program “THE PARADE”  10月27日(金)深夜0:00 [WOWOWライブ]
BUCK-TICK Music Video Selection 2016   10月27日(金)深夜1:30 [WOWOWライブ]