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2017年11月09日 (木)

【allure idea】14年ぶりの一日限定再結成!オーディエンスと共に動かした止まった刻。

REPORT - 18:45:57

去る9月2日、全国区で活動していた「allure idea」の一日限定復活ライブが行われた。

バンドの紹介などは以前に行わせていただいたが、

https://archive.visunavi.com/news/227075/

今回はその様子を遅ればせながらレポートさせていただく。

 

この日は地元北海道を中心に活動しているバンド「シックス」の20周年を記念した企画で、北海道バンドはもちろんの事、沖縄からはDEAD BLAZE、東京からはemmureeと幅広い出演者でイベントが開催された。

当日各バンドの転換時には、シックスのレーベル惨劇レコードの鬼脳-KINO-さんが楽しいトークやバンド紹介をしており、集まった各バンドのファンが全バンドを楽しめる様、開場を盛り上げていた。

 

allure ideaは後半の出演となったのだが、転換時の音出しからオーディエンスのテンションは押さえきれず、ドラムの翔が現れた時には最高潮を迎えていた。

「雪の約束」から彼らのステージは幕を開けた。

やさしいイントロのアルペジオから、会場の想いを集め1曲目が始まる。

神羽は変わらぬ透明感で歌い上げ、そのステージに応えるかの様にファンも当時の記憶が甦り、自然と振り付けをし、口ずさむ素敵な光景が拡がった。

 

「allure ideaの聖域へようこそ」との煽りから、「mental derangement」の暁、朱莉のによるギターの掛け合いが鳴り響く。

激しい楽曲に否が応にも会場のボルテージは上がり続ける。

一度MCを挟み、3曲目にはラストライブでも演奏していないという「黒猫の首輪」を演奏。

この曲はミディアムテンポで、ギターのチョーキングが印象的。

一曲の中に静と動が詰め込まれた感情的な楽曲だ。

間髪いれずに「見テ見ヌフリ」のギターカッティングが始まると同時に歓声が起きた。

煽る神羽の声にも一層の力を感じ、当時を想わせる歌いまわしが自然と溢れてきていた。

続く「糸」では深く心に響く歌詞と、耳に残るメロディの楽曲。

オーディエンスと一体となり歌い上げるセクションは、感動と共に様々な感情が湧き上がってくる瞬間であった。

そしてラストに演奏された「Psychology」はallure ideaにとって絶対にはずせない楽曲だ。

当時と変わらぬノリや振り付けをするオーディエンスに連られてか「意外と覚えているもんだな」と神羽も振り付けが自然に出てきていたようだ。

今回「allure idea」の一日再結成に至るまで決して簡単な道のりではなく、神羽・暁・朱莉が現在活動中のバンド「KAUXS」が、主催バンドである「シックス」からのオファーを受けるところから始まり、すでに北海道から離れているにも関わらず参加を決意した雫、音楽活動から遠のき、出演を幾度と断りながらもメンバーに幾度も誘われる事で出演を決めた翔。

こうしたいくつもの偶然が今回の奇跡を生み出し、共に「allure idea」を作り上げてきたファンが集まった。

 

ラストのMCでも「俺たち5人を作ったのは俺たちだけでなく、今日来てくれているみんながallure ideaを作った」という感謝が告げられた。

またいつか「allure idea」のライブが行われる事を祈りながらも、変わらぬ世界観を生み出し続けているライブを、裏づけされたパフォーマンスで繰り広げる「allure idea」の進化や一つの答えと言っても過言ではない「KAUXS」の活動にも注目していきたい。

 

文◎熊田 雪

 

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-セットリスト-

2017年9月2日(土)

札幌Crazy Monkey

1.雪の約束

2.mental derangement

3.黒猫の首輪

4.見テ見ヌフリ

5.糸

6.psychology

 

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◆official HP

https://kauxs.wordpress.com/

 

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◆LIVE SCHEDULE

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【公演日】2017年12月17日(日)

【会 場】札幌Crazy Monkey

【公演名】Miracle that there is in you Vol.8

【時 間】開場16:30/開演17:00

【料 金】前売2,000円(D別)/当日2,500円(D別)

【出 演】KAUXS / キズヅラダンディ / AMI’s company(東京) / THE DAYSIES(旭川) / STELLA(帯広) / No Colors Actor / STONE DEAD CRAZY(釧路) / JADESTER

【チケット】DMにて予約受付

https://twitter.com/kauxs_official

【問合せ】札幌Crazy Monkey TEL:011-211-4480

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◆リリース情報

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【タイトル】

「Voice of Mind」

「were wolf」

iTunes storeにて発売中

https://kauxs.wordpress.com/profile/

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2017年11月09日 (木)

【ライヴレポート】2017年10月24日(火)新宿ReNY◆豪華対バンや異業種コラボなど多様なコンテンツ盛りだくさんのVisUnite Fest Special Edition vol.01、大盛況!!

REPORT - 01:27:45

 業界初のバーティカルプラットフォームアプリ“VisUnite”が、初の大型フェスを主催。それが、「VisUnite Fest Special Edition vol.01」。

 

  1024()に新宿ReNYを舞台に開催したイベントへは、MEJIBRAY/NOCTURNAL BLOODLUST/The THIRTEEN/Initial’L/AllS/MORRIGAN/NvMの計7バンドが出演。

 

OAトップを飾ったNvMは、「VisUntieアプリ内ランキング1位」に輝き出演を獲得。MORRIGANは、このフェスへの出場を賭けたイベントで堂々の「動員1位」を記録。それぞれに実績を持って「VisUnite Fest Special Edition vol.01」へ参戦してきた。他の出演者たちは、今のヴィジュアルシーンで高い人気と実績を誇るバンドたちなのはみなさんもご存じだろう。

 

  この日はライブと同時に、ロビーに設置した物販ブースに於いて甘党スタイルさんによる「ハロウィン仕様のスイーツの無料試食ブース」や「コスプレイヤー占い師による占いブース」も登場。開場時や転換時にも飽きさせない工夫が成されていた。

 

そして終演後にはVisUntieオリジナルのお土産袋にフライヤーや湘南ゴールドエナジードリンクをプレゼントなど最後まで面白い演出をしていた。

 

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NvM

 ギターの音がハウると同時にNvMのライブは始まりの合図を告げた。冒頭を飾った『CALL YOUR NAME』を武器に、NvMは、轟くビートと重低音の効いたギターサウンドを荒々しく突き付け、「かかってこい!!」と観客たちへ挑み出した。演奏は、激しさと雄大さを交錯するように1曲の中で多様に変化。ヴォーカルの朋は、ラップやデスボも交え楽曲へ黒い衝動を塗り重ねてゆく。終盤へ向かうにつれ攻撃性とスケールを増す演奏。フロアーでも前方の人たちが中心ながら、黒く唸る音へ、身体を折り畳みながら想いをぶつけていた。

  オープニングアクトという現実など、この舞台に上がったら何も関係ない。続く『BRING IT ON DOWN』でも、重厚で黒いリフ&ブラストビートを叩きつけ、自由に暴れ狂えとNvMは観客たちを煽りだした。最後尾まで詰めかけた観客たちまでとは言わないが、熱した様は、次第に後ろへ伝わり始めたのも事実。身体にズンと響く重い音の衝動。意外とサビ歌がメロディアスなのも特徴的だ。

  「俺たちが、この日のフェスにまずは火をつけてやる!!」「「アプリで選ばれた実力を見せてやる!!」、その気合いを具現化するよう、最後もNvMは激重なデスリフナンバー『ESSENTIAL PUNCHLINE』を叩きつけ、観客たちへ痛い興奮と熱を注いでいった。終盤には客席を二分しウォール・オブ・ デスもNvMはぶち噛ましてゆく。NvM、瞬時に現れ暴れ尽くし瞬時に消えていった、まるでハリケーンのような連中だった。

 

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MORRIGAN

 MORRIGANは、黒い奈落の底から這い出るように姿を現した。ベースのKULOE

に至っては棺桶の中から登場。ライブは、重厚ながらも凄まじい勢いを持って駆けだした『THE DAWN DEEP DOPE』からスタート。MORRIGANが突き付けたのは、攻撃的かつメロディアスな、暗黒な香りを携えたダータメロなスタイル。ただ重く激しく攻めればビジュアル系ではない、つかみを持った歌と楽曲全体が醸すダークな匂いへどれだけ酔いしれ、我を忘れ熱狂出来るか。彼らが存在する意味を、MORRIGANは『THE DAWN DEEP DOPE』を通し教えてくれた。

  「闇に踊れ!!」、ヴォーカルARYUの煽りとソリッドな音を突き付ける『Everlasthing』へ触発され、大勢の観客たちが右へ左へ駆けだせば、思いきり拳を突き上げ跳ねだした。神経を次々と断裁するような激烈なギターのリフ。真っ黒い奈落へグイグイ引き込むように、MORRIGANは黒い刺激と衝撃を与えてゆく。ダークでラウドだけではない、そこへ強烈な存在感を重ねてゆく。彼らがここへ登場するチャンスを手に入れたのも、なるほど納得だ。

最後も、凄まじい轟音の弾丸を連射するように、MORRIGANは『UNDER WORLD.』をブチ噛ました。身体を熱く昂らせる演奏、でも歌は、拳振り上げ寄り添いたくなるメロディアスさを携えている。唸る音に興奮を覚え、心へ染み入る歌に陶酔してゆく。90年代ダーク系の匂いも抱かせながら、最新なラウドスタイルで攻めてゆくMORRIGAN。彼らも、今後が気になる存在だ。

 

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MEJIBRAY

  心へ響く美しい衝動。その音色は、演奏が唸りを上げると同時に華激さを加えだした。『VENOMS』を通しMEJIBRAYが突き付けたのは、壊れそうなほど痛く美しい衝動と高揚。躍動を抑えられない身体、でも気持ちは耽美でメロウな歌へグイグイ引き込まれていた。いきなりの美しい衝動に我を捨て去り身を任せてゆく。それが、たまらなく嬉しかった。

  VICTIM(ism)』が飛び出すと同時に観客たちが右へ左へ騒ぎだした。グサグサ突き刺さるエッジ鋭い音の衝撃。身体は熱く興奮を覚えながらも、妖艶な歌を投げつける綴の歌声に心は陶酔を求めていた。ザクザクと唸るギターを含め、妖しい音の唸りへ溺れたくなる。次第に鋭さを増す演奏へシンクロするように綴が猛り狂いだした。ヒステリックさと壊れそうな耽美さが織りなす『-XV-』に合わせ、会場中の人たちが身体を大きく揺らしていた。

  トライヴァルな音色が場内へ響き出す。その演奏に合わせ大勢の人たちが歌い出した。気持ちを一つにした『ナナキ』の始まり。その演奏は、一気に激しい鎧をまといだした。酔いしれたいほど胸を刺激する歌、でも演奏は、鋭い音を突き付けながら観客たちの身体へ熱狂を注ぎ続けてゆく。なんて毒々しくも華やかな存在だ。墜ちサビでふたたび生まれた合唱。気持ちを魅了してゆくその様は、痛みを携えたその歌声と演奏は、快楽を呼び起こす最高の刺激剤だ。

  枷と知能それってとても人間らしいって神様は笑ってるの-“』の演奏に合わせ、右へ左へ騒ぎだす観客たち。感情を高揚させるメロウでトリップな楽曲を通し、MEJIBRAYはフロアーを大きく揺さぶる衝動を与えてゆく。ノンストップで突き付けるサイコメロディックな音のグルーヴに身を委ねていたい。それが、たまらない恍惚だ。

  激しさと雄大さをまとったMEJIBRAY流スタジアムロックナンバー『“DECADANCE – Counting Goats …if I can’t be yours -“』を通し、彼らはフロアーに生まれた熱気と興奮へどんどん熱を加えてゆく。それは、華やかさをまとった毒のよう。その音を飲み干すほどに、心に輝きを抱きながら心地好く酩酊していける。「生きてるか」「お前、今そこに立ってるか、歩き続けろ」。強いメッセージをぶつけてゆく綴。MEJIBRAYの音楽は揺るぎない芯を持っている。その叫びに寄り添い、一緒に快楽へ溺れる続けていたくなる。「ちゃんと明日へ向かって歩いてけよ」。つねに痛みを共有しながらMEJIBRAYは仲間たちへ寄り添ってゆく。だからその歌や演奏を、何度も何度も熱した感情でつかみたくなっていた。

 

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TheTHIRTEEN

幕が開くと同時にメンバーらが姿を現した。「ここにあるそれがすべて!!」、真緒が絶叫すると同時に、演奏は『BITES THE BLACK』へ。猛り狂った音が会場中を縦横無尽に駆け巡る。全力で疾走する歪んだ音の衝撃、剥きだした野生の心を持って歌の牙を突き付けてゆく真緒。沸き上がる感情を互いにどれだけぶつけあえるか、The THIRTEENのライブは戦いだ。剥き出しの感情をぶつけあう戦闘の地だ。

  叫び声と共に、フロアー中から突き上がる無数の拳。そこには、黒い躍動が渦巻いていた。観客たちの感情に熱い火を注ぎ込む真緒。ダークでサイコティックな『PHANTOM PAIN』が、嬉しいほどに痛い興奮を注ぎ込んでゆく。「かかってこい!!」の叫びは、互いを熱狂の中で結びつける呪文。黒い熱狂にまみれたい、それが、何よりも本能を剥き出しにするこの場へ相応しいユニフォームだからこそ

 気持ちが沸き立つ感覚と言えば良いだろうか、歪みを上げた漆黒な音の渦へ巻き込まれてゆくことが、たまらなく刺激的だ。歪んだ音の唸りの中、歌心を持った『MONTAGE』が胸に響いてきた。真緒の歌へ導かれながら、今は激烈な音の渦の中へただただ溺れていたい。

 胸を心地好く刺激する美月のギターリフとテンポ良く駆ける演奏。メロディアスでタイトな演奏の上で、歌謡メロな魅力も隠し持った『WHITE DUST』が懐の中へグイグイ飛び込んできた。歌に刺激を覚えれば、真緒の煽りに興奮を返したくなる。歌に魂と身体を揺さぶられる。何時しか大勢の観客たちが、一緒に「オーオーオー」と歌い叫んでいた。いや、そうしたくなるほと心が嬉しく震えていた。

  「一つになれるかーい!!」。最後は理性の箍をぶち壊す感情破戒熱狂ブラストナンバー『Abnormal Bullets』だ。猛り狂う演奏に立ち向かい、ともに感情を振り絞りぶつかっていけばいい。沸き上がる絶叫。己を剥き出してこそ、The THIRTEENと一緒に絶頂を迎えていける。延々と続くかと思われた煽りの応酬。熱狂という時間の中、The THIRTEENは終始、魂を振り絞りぶつけあう戦いを描きだしていった。そこへ参加してこそ、忘れられない興奮を身に纏えただろうとでも言うように

 

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Initial’L

 とても耽美でメロウで繊細でトライヴァルな演奏と歌声だ。『Fly Of Angels』に乗せ一人唄う悠希。その後ろには、次々とステージに足を運び出したメンバーの姿が

「君たちの声を聞かせろ!!」。ライブは、エレクトロなダンスビートもミックス、ワイルドでヘヴィネスでグリッターなロックンロールナンバー『VISION』から幕を開けた。妖しく熱狂へ導くInitial’L流のダンスロックは、とても艶かしくてクレイジーで心地好い。その演奏へ身を委ねるだけで、身体を揺らし跳ねたくなるのも納得だ。

  「まだまだ全員の声が聞きたいぜ!!」、飛び交う絶叫を受け、楽曲は『HIVE』へ。唸るロックンロールな演奏。疾走する楽曲の上で、悠希は心地好く歌を這わせてゆく。ワイルドでタフな、何よりグルーヴィな演奏に魂を揺さぶられ、拳を振り上げずにいれなかった。

  「イケるか、ReNY!!。もっともっと一体感を出そうか!!」「いくぞ、飛べー!!」。エレクトロなダンスビートとワイルドな音をミックス。感情を昂らせる演奏へ飛び乗り、大勢の人たちが『LAST FIGHT』に合わせ、無邪気な笑みを浮かべ跳ね続けていた。Initial’Lは、この会場を巨大なダンスフロアーに変えてゆく。グルーヴを導き出す唸る音楽に飛び乗れば、自然と跳ねたくなるだろうと言わんばかりに。

  「警戒心とかまったくないでしょ、好きになってくれたらそれでいいので一緒に楽しんでくれますか」。悠希の言葉に続き披露したのが、美しくも雄大な景観を描き出すスケールあふれた『FIRE FLY』。歌や演奏が進むごとに、楽曲が彩りと広大さを増してゆく。歌に詰め込んだ愛しき想いへ胸がグッと惹かれだす。「僕らが明日へ連れていくよ」、その歌は身体へ熱を与えながらも、触れた人たちの心に温かい雫も浮かべさせていた。

 「こっからぶっ飛ばしていくぞ、いいかーっ!!」、華やかなダンスビートとザクザクとしたワイルドなギターサウンドをコンフュージョン、『Stop my heart』が無条件に身体を揺さぶりだした。心地好くトリップする楽曲に触れながら、誘われるままに高く掲げた手を打ち鳴らし、気持ちを熱く躍動させるダンスロックの上で誰もがはしゃぐように跳ね続けていた。

  悠希に導かれ、フロアー中を埋め尽くした「オーオーオー」の声。艶かしくも感覚をトリップさせる『Light My Fire』を通し、Initial’Lは満員の観客たちを温かいグルーヴで包み込んでいった。とても刺激的なダンスロック/グルーヴミュージックを届けてゆくInitial’L。こういうとんがった奴らの生み出す音楽だもの、何時しか陶酔しイッちゃう気分へ溺れてしまうのも納得だ。

 

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AllS

  グサッと身体へ重く突き刺さる音の衝動。MAKIががなると同時に、演奏は凄まじい速さを持って轟きだした。贅肉を削ぎ緒としたソリッドな音とエモい歌声を突き付け、AllSは観客たちへ挑みかかってきた。『Identity Disorder』のサビで作りあげた高揚も、この楽曲の魅力。何よりAllS自体が、鋼のような音が唸る演奏を通し、触れた人たちの身体へダイレクトに音のナイフを突き付けてゆく。

  「さぁ始めようか」。その言葉が本格的な戦いへの合図だった。凄まじい勢いで襲いかかるラウドなブラストナンバー『Adrenaline』。エモーショナルさも抱きながら、その演奏は鋭い刃をずっと突き付けてきた。研ぎ澄ました演奏に刺激を受け、思いきり頭を振り乱す観客たち。その様こそがここには、AllSのライブにはとても相応しい光景だ。

  腰をズンズンと揺らすスラップベースからの始まり、歪みを上げたギターが唸りを上げ重なると、楽曲は『DRIVEN』へ姿を変えだした。ヘヴィ&タイトな演奏の上で雄々しく歌いあげるMAKI。エモーショナルな歌に、ぎらついたソリッドな演奏を重ねてゆく様が刺激的じゃない訳がない。最初は様子見という感じだったオーディエンスもMAKIの歌声に心惹かれ次第に拳や叫びを上げ、強烈なブラストビートへ肉体が揺さぶられ続けていた。

 勢いを加速させるように、演奏は『FLASH BACK』へ。歌謡メロした歌に絡むメロディアスでハードエッジなサウンド、AllS流メロディアスハードロックなスタイルも、ガッとハートを掴まれ一緒に高揚の中で溺れたくなる表情だ。演奏が進むごとに熱を帯びてゆく会場。激しさに暴れ狂うだけではない、AllSの歌に嬉しく心が興奮と熱狂を覚えてゆく様が、そこには広がっていた。

  跳ねたラウドグルーヴソング『Life Of Sorrow』をブースト。歌心を持った楽曲のように、メロな歌に気持ち揺さぶられながらでも、黒く唸る音の衝撃へ身を預けずにいれなかった。「腹から声だせ!!」、終盤に飛び出した「オイオイ」のやり取り。終始熱した空気の中へ観客たちを巻き込み続けたAllSのライブ、その姿はとてもアグレッシブじゃないか!!。最後に叩きつけた今後の彼らの代表作となるであろう『Limelight』でも、AllSは気持ちを昂らせ続ける雄々しい歌物ハードナンバーを叩きつけ、突き上げた拳を下ろすことない熱狂の様を描きあげていった。

          

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NOCTURNAL BLOODLUST

 まさに、トリを飾るに相応しい貫祿を持ったバンドの登場だ。幕を開けたその先に、彼らは姿を現した。凄まじい、いや、凄まじいなんてものじゃない、すべてを破戒するほどの衝撃を持ってNOCTURNAL BLOODLUSTの演奏が轟きだした。『DESPERATE』の始まりと同時に、瞬時にして会場中がヘドバンの嵐に包まれた。巧みな転調を施したプログレシッブでラウドな音の唸りが、熱狂のドラマを描き出してゆく。彼らのライブは体感するドラマだ。理性を失くさねば参加する資格のない、魂を熱く解放するドラマだ。

  尋の煽りに先導され、絶叫と共に突き上がる無数の拳。続く『Obligation』でも、NOCTURNAL BLOODLUSTは鋭く研いだ爪をガッと突き付けた。いや、研ぎ澄ました音の爪で観客たちを串刺しにしていった。凶器のような音?!。でもそれは、間違いなく観客たちに狂喜を呼び起こしていた。無邪気にモッシュし暴れ騒ぐ観客たちの、なんて楽しそうなことか

 「揺らしていくぞ、ぶっ潰すぞReNYを」。『BRAKE THIS FAKE』の演奏へ触発され、思いきり飛び跳ねた観客たち。その振動は、上の階にまで伝わってきた。なんて凄まじい熱気だ。激熱でラウドなマシンビートを突き付けられ、感情のレッドゾーンを越さないわけがない。そこへはまさに、生まれるべくして生まれた暴れ狂う宴の様が広がっていた。

  「好きなだけ暴れろや!!」、メロディックでラウドな『Strike in fact』だ。雄々しい歌に心は踊りながら。それ以上に鋼の塊のような強靱な音に身体はガンガン弾かれていた。拳振り上げずに、演奏に合わせ跳ねずに、この興奮を解き放つのは不可能だ。雄々しさと荒れ狂う情熱を混ぜ合わせた音に、身体が熱を発せずにいれない。

  「もっともっと暴れようや」「お前らの本気を魅せてもらいましょうか」「馬鹿になって何が悪い、ライブハウスは自分自身を解放するところだ」。尋の声に続き轟いた『Liberation』に合わせ、フロアー中の人たちがくるくる回転、モッシュしながら好き勝手にはしゃいでゆく。なぜか、水を一気飲みする尋。誰もが激烈な音に合わせ身体をぶつけあい、自分を解放してゆく。理性じゃない、本能が導くままに騒ぎ祭ることが、ここでの答えだ。

  「オーオオッオッオッオー!!」、尋に煽られ場内から生まれた雄叫び、激しさと華麗さを折り重ねたドラマを『I-V-III』が描き出した。激しく変幻してゆく演奏に身を任せ、絶叫上げ騒ぐ満員の観客たち。宴は、まだまだ熱狂を欲してやまないようだ。「もっともっと」と求める声。もっともっと上がり続ける熱気。そして

  「最後はパーティの時間です、よろしいですか!!」、「V」「I「「P」の叫びを合図に、最後にNOCTURNAL BLOODLUSTは『V.I.P』をブースト。誰もがクレイジーな野獣と化し、頭を空にしたパリピになり、突き上げた拳をエンジンに、猛暑以上の熱狂の空間の中、限界へ挑むように暴れ狂っていた。フロアーには大きなサークルモッシュも誕生。己を開放し馬鹿になる。その楽しさをNOCTURNAL BLOODLUSTが知らしめ、今宵のフェスの幕を閉じていった。

         

                

  終始、観客たちが詰めかけ、満員状態が続いたこの日のフェス。最近は、大勢の観客たちの作りあげる熱気を感じるイベントが少ないように、その起爆剤として、今後も定期的に開催して欲しい。この日のフェスを体感し、その気持ちがとても強くなった。

 

PHOTO:Seka

TEXT:長澤智典

 

VisUnite Fest Special Edition vol.01

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VisUnite twiter

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2017年11月08日 (水)

【ライヴレポート】<DIAURA>10月31日(火)yo-ka聖誕祭、11月01日(水)Dictatorial Halloween2017、新宿BLAZEにて繰り広げられた貴重なハロウィンライヴ!

REPORT - 22:50:23

10月31日(火)、11月01日(水)と新宿BLAZEにてDIAURA単独公演が開催された。

この2日間はドレスコードが決められており、1日目の<yo-ka聖誕祭 Evil’s Night Party 2017>ではyo-ka(Vo)が誕生日をハロウィンと同一視される事を嫌悪している為、ハロウィンのコスプレを前面禁止としている。

ちなみに10月31日のドレスコードは黒服、またはyo-kaコスプレ限定となっていた。
そして2日目の<Dictatorial Halloween2017〜ハロウィンを破壊せよ〜>のドレスコードは、ハロウィンコスプレだ。

世間一般的なハロウィンより一日遅れているが、この日が“DIAURAにとってのハロウィン”となっている。

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10月31日(火) <Ains PRESENTS DIAURA単独公演 yo-ka聖誕祭 Evil’s Night Party 2017>

SEが流れ、一人ずつメンバーが登場していく。

ステージに立つまでメンバーの仮装は一切発表されておらず、メンバーが順に登場していく度に客席から歓声が上がる。

この日の仮装はyo-ka=シスター、佳衣=黒魔術師 、翔也=サタン、達也=ヴァンパイアとなっていた。
本編最後「MASTER」前で「さあ愚民共、行くぞ!ラスト!お前たちのマスターは誰だ!」とyo-kaが煽ると、いつもなら「yo-kaー!!」とレスポンスがあるはずがこの日は…客席が静まり、達也(Dr)が「テンテテンテンテン」と歌い始め、佳衣(G)が“ハッピーバースデー”のメロディを弾き始めると客席からも「ハッピーバースデーto yo-kaー!」の歌声が。同時にケーキが登場!

達也が「どう思ったの?シーンとした瞬間」とyo-kaにたずねると、「意味わかんないでしょ、俺本当もうマスター引退しようと思ったもん」との答え。

メンバー、スタッフ、愚民の協力によりサプライズ大成功である。

「愚民共、これからも俺が愛し続けてやる!ずっとついて来い!」とyo-kaからの言葉が。

また来年yo-ka、マスターにバースデーサプライズを仕掛けるのが楽しみである。

 

Photo◎DARKRED

 

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●セットリスト

01.胎動
02.開眼
03.blind message
04.is DEAD
MC
05.DEAR RULER
06.SISTER
07.二つの傷跡
08.堕落と雨
SE
09.アリア
10.流星群
11.イノセント
MC
12.selfish
13.十三階は絶望
14.赤い虚像
15.MASTER

En
01.INFECTION
02.deadly number
03.Cult
04.Lost November

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11月01日(水) <Ains PRESENTS DIAURA単独公演 Dictatorial Halloween2017〜ハロウィンを破壊せよ>

どこか不気味さを感じる始まりかと思いきや…途中からリズムが変わり、皆で手拍子をしたりとポップさも加わって、ハロウィンらしさを感じられるSEからスタート。

2日目の仮装は、昨日とは変わり…yo-ka=メーテル、佳衣=90年代V系、翔也=マリリン・マンソン、達也=コードギアスで登場。

佳衣の足元には薔薇の花びら、マイクスタンドには薔薇の蔓が巻かれており、90年代V系のイメージを忠実に再現していた。

yo-kaはメーテルならぬ“ヨーテル”、佳衣は“ロゼ様”と名づけられていた。

ロゼ様(佳衣)の曲振りでは

「この世の中に不満があるなら全力で叫べばいい 乱世ディストピア」

から始まり笑いが起きる場面も!

 

最新Singleから「シャングリラ」、11月29日に発売となる4th FULL ALBUMから「isDEAD」等が披露され、アンコール最後は「ホライゾン」で締め括られた。

来年のDIAURAのハロウィンにも是非とも期待していただきたい。

 

Photo◎DARKRED

 

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●セットリスト

01.シャングリラ
02.Virgin Mary
03.Cult
04.赤い虚像
MC
05.ダンシンインザダーク
06.Beautiful Creature
07.black sheep under the shallow sleep
08.CRIMINAL BEAST
SE
09.case of massmurder
10.Invisible
11.RUIN
MC
12.乱世ディストピア
13.カオスプレイ
14.MASTER
15.倒錯症レジスタンス

En
01.Ms.psycho
02.isDEAD
03.ホライゾン

 

★DIAURA★

http://www.di-aura.com/