2017年12月01日 (金)
【ライヴレポート】<SID TOUR 2017 「NOMAD」ツアーファイナル>11月25日(土)北海道・わくわくホリデーホール◆ファンからのサプライズにメンバー号泣。「この場所でまた会おう──」
REPORT - 21:45:149月23日(土・祝)より全国16か所を回るホールツアー『SID TOUR 2017 「NOMAD」』を開催していたシド。
そのツアーファイナルが11月25日(土)に北海道・わくわくホリデーホールにて開催された。
今回の『SID TOUR 2017 「NOMAD」』は、今年9月にリリースした3年半ぶりのアルバム『NOMAD』を引っ提げた全国ホールツアー。
各地SOLD OUT続出の中、ファイナル札幌公演もSOLD OUTの中、開演。外の気温はマイナス2℃、雪も積もる極寒の日だったが、会場は3階席のてっぺんまで超満員だ。
ライブは“再会”をテーマにしたスケール感が魅力の「NOMAD」でスタート。
「いくぞ!」とヴォーカル・マオがファンを煽ると、一気に速度を上げて「XYZ」へ突き抜ける。
開放感たっぷりのキラーチューン「Dear Tokyo」では、会場から大合唱が巻き起こった。
「こんばんは!お待たせしましたシドです!」とマオが挨拶。
続く「KILL TIME」では、スキルの高いプレイとマオのヴォーカルが絡み合い、シドの新境地を感じさせる。
そして、TVアニメ『将国のアルタイル』のオープニング主題歌「螺旋のユメ」、『劇場版「『黒執事Book of the Atlantic」』の主題歌「硝子の瞳」と、アニメタイアップを手掛けてきたシドならではのメロディセンスが光る楽曲達はファンを彼らの世界へと引き込む。
メンバー紹介では、ベース・明希が「過去最高のツアーファイナルだったって言わせてみせる。全力で楽しもうぜ!」と意気込み、ギター・Shinjiは、「今回のツアー、みんなからの愛を感じています!昨日は楽しみすぎて眠れなかった。」と明かした。
「今日最後ですよ!きっちりNOMADになってください!」と茶目っけたっぷりにコメントしたのはドラム・ゆうや。
ヴォーカル・マオは、「今日まで待ってたでしょ?全部吐き出して帰ってね!」とファンに向けた。
雪の積もる札幌にピッタリな世界観を魅せた「スノウ」、さらに「泣き出した女と虚無感」へと続く。
シドの代表曲の1つともいえる「嘘」で魅了すると、今回のアルバム『NOMAD』の中で最も異色かつ新しさを感じさせるナンバー「低温」を披露。
激しいながらも、内に秘めた熱を感じさせる演奏に大きな拍手が沸き起こった。
ライブは早くも後半戦へ。シドの攻撃的な側面を感じさせる「躾」、「バタフライエフェクト」とロックチューンでたたみ掛けると、ビートが軽快な「MUSIC」、疾走感あふれる「V.I.P」を熱唱。
「今日、外は雪だけど、まだまだ俺たちは夏だよな?!夏したいよな?!」とマオの煽りから披露されたのは、インディーズ時代の名曲「夏恋」。気がつけば「ラストいけるか!」とマオが叫び、「one way」へ。
「おい!おい!」と会場が割れんばかりの掛け声と、サビではファンが右に左にモッシュを繰り広げ大熱狂の中、本編は終了した。
アンコールは、ファルセットが特徴的な「ミルク」からスタート。レアな選曲にファンからは歓声が沸く。
今回のホールツアー16公演、全会場で行ってきたというグッズ紹介コーナーでは、メンバーがそれぞれ自らプロデュースしたグッズを紹介。
メンバー同士のやりとりは終始笑顔で、14年続いてきたメンバーの仲の良さや、素が垣間見れた。
「結婚しよう!」という煽りから始まり、歌詞からは狂気を感じさせる「プロポーズ」、そして「眩暈」と、いよいよライブはクライマックス。
Shinji、明希、ゆうやの奏でる音と、マオのシャウトが轟いた。
「もう1曲増やしちゃおうかな?」と突然のマオの発言に、ステージ上ではメンバーの緊急会議。
追加楽曲として決まったのは、マオ自身が上京した時の気持ちを歌ったという「Re:Dreamer」。
急遽決まったメンバーからのサプライズに会場からは大歓声が沸き上がった。
MCではマオから、来年2018年5月5日(土・祝)のZepp DiverCity TOKYOを皮切りに、6月16日(土)のZepp Tokyoまでの全12公演を駆け抜ける全国ライブハウスツアーが明かされると、悲鳴にも近い歓声が起こった。
アンコールラスト、“この場所でまた会おう”と歌うファンへのメッセージも込められたバラード「普通に奇跡」では、なんと、ファン一人一人が、スマホのライトをステージに向け掲げるという逆サプライズ。
メンバーにも知らされてなかった突然の演出に、メンバーは演奏しながら号泣。マオは感無量で、歌えない場面も。
最後までステージに残ったマオは、「最高のライブと、ズルいサプライズをありがとう!」と涙ながらに語り、マイクを通さず「愛してます!」と締めくくった。
シドは、来年2018年、バンド結成15周年という、記念すべき周年イヤーを迎える。
今回のツアーに、ファンとの固い絆と、バンドとしての成長を感じさせた彼ら。今後、彼らが見せる世界に、さらに期待したい。
写真◎原田直樹
====================
2017年11月25日
『SID TOUR 2017 「NOMAD」』 北海道・わくわくホリデーホール
—SET LIST—
01.NOMAD
02.XYZ
03.Dear Tokyo
04.KILL TIME
05.螺旋のユメ
06.硝子の瞳
07.スノウ
08.泣き出した女と虚無感
09.嘘
10.低温
11.躾
12.バタフライエフェクト
13.MUSIC
14.V.I.P
15.夏恋
16.oneway
EN
01.ミルク
02.プロポーズ
03.眩暈
04.Re:Dreamer
05.普通の奇跡
====================
<ライブ情報>
■SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 2018
2018年5月5日(土・祝) Zepp DiverCity TOKYO 〜ID-S限定LIVE〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月6日(日) Zepp DiverCity TOKYO 〜ID-S限定LIVE〜 OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月12日(土) Zepp Osaka Bayside 〜ファン投票LIVE(大阪編)〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月13日(日) Zepp Osaka Bayside 〜暴れ曲限定LIVE〜 OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月18日(金) Zepp Nagoya 〜ファン投票LIVE(名古屋編)〜 OPEN 18:00 / START 19:00
2018年5月19日(土) Zepp Nagoya 〜暴れ曲限定LIVE〜 OPEN 15:00 / START 16:00
2018年5月26日(土) 福岡DRUM LOGOS 〜ファン投票LIVE(福岡編)〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年5月27日(日) 福岡DRUM LOGOS 〜暴れ曲限定LIVE〜 OPEN 15:00 / START 16:00
2018年6月2日(土) Zepp Sapporo 〜インディーズ曲限定LIVE〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年6月9日(土) SENDAI GIGS 〜昭和歌謡曲限定LIVE〜 OPEN 17:00 / START 18:00
2018年6月15日(金) Zepp Tokyo 〜ファン投票LIVE(東京編)〜 OPEN 18:00 / START 19:00
2018年6月16日(土) Zepp Tokyo 〜暴れ曲限定LIVE〜 OPEN 15:00 / START 16:00
■シド 結成十五周年記念公演 「シド初め」
2018年1月1日(月・祝) Zepp Tokyo
OPEN 16:00 / START 17:00
【チケット料金】
1Fスタンディング / 2F指定席 / 2Fスタンディング¥7,300(税込/ドリンク代別)
※未就学児童入場不可
【チケット一般発売日】12月23日(土・祝)
【問】 キョードー東京 0570-550-799
====================
<リリース情報>
■SID 日本武道館 2017 「夜更けと雨と/夜明けと君と」 12月27日Release
KSBL-6297〜8(DVD/2枚組) ¥10,000+税
KSXL-252〜3(Blu-ray/2枚組) ¥12,000+税
※DVD、Blu-ray ともに収録内容は同一です
<DISC1>日本武道館 2017 「夜更けと雨と」 (2017.5.12)
<DISC2>日本武道館 2017 「夜明けと君と」 (2017.5.13)
※2017年5月12日、13日におこなわれたシド 日本武道館公演ライブ2DAYSの模様を収録。
DAY1「夜更けと雨と」、DAY2「夜明けと君と」の全演奏曲を完全収録!
DVD、Blu-rayともに初回仕様分のみ、豪華パッケージ&32p写真集付き。
シド オフィシャルサイト http://sid-web.info
シド オフィシャルTwitter https://twitter.com/sid_staff
2017年11月20日 (月)
【ライヴレポート】<TAKE NO BREAK>[Demonstration ~伍~]2017年11月11日(土)下北沢CLUB251◆そうここから踏み出そうか 開かれる扉の向こうへ
REPORT - 15:31:26もはや、バンド以上にバンド然としたライヴパフォーマンス。彼らが今宵この場で繰り広げていたのは、まさにそれでしかなかった。
昨秋にNIGHTMAREが活動休止となって以降、その動向が注目されていた中でヴォーカリスト・YOMI が本名の“淳”と名乗り、ギター・U.K.、ベース・朋(12012~現More)、ドラム・デスヲ(P.I.MONSTER他)という、なかなかにクセモノ揃いな盟友たちを率いてのソロプロジェクト・TAKE NO BREAKを起ち上げたのが、かれこれ今春のこと。
ちなみに、いずれのメンバーも淳とはもともと“長年の呑み仲間”という関係性にあったそうで、「このメンツだからこそ出来るような面白いことや、今までやっていなかったようなこと」をやっていきながら、近年の淳が抱えている喉の病気のリハビリをも兼ねた活動をしていくことを念頭に、満を持して動き出したのだという。
その後、7月には初音源となる鮮烈なシングル『BREAK THE LIMIT』を発表して、淳の生まれ故郷である仙台では[Demonstration ~零~]、また東京においては[Demonstration ~壱~]題したファーストライヴを行っていたわけだが、なんとこのたびの彼らはそれからたった3ヵ月ほどで強烈な次弾を放つことに。
この10月末にミニアルバム『BRAND NEW SOUND』をリリースしたうえで、それを受けてのシリーズライヴ[Demonstration]を仙台・名古屋・大阪そして東京にて行い、最終日となったこの下北沢CLUB251公演[Demonstration ~伍~]では、いよいよバンドとしてのボトムが完全に固まってきたところを我々に対して見せつけるに至ったのである。
「今回のツアーでは仙台、名古屋、大阪と廻ってきて今日この東京に帰って参りました!なんか、こうして4ヵ所でやってみて自分的に凄く感じているのは、始まった頃より「歌いやすくなってきたな」っていうことなんですよ。そして、全体的なことに関してもタダの呑み仲間だったところから(笑)、ここに来てしっかりとバンドになって来たなって感じてます!」
これは淳がアンコールにて発した言葉になるが、ミニアルバム『BRAND NEW SOUND』の冒頭を飾る「ALBA」から始まったこの夜のライヴは、夏のファーストライヴの時と同様に本編では一切MCをはさまず楽曲のみで押して行くスタイルがとられていたものの、その内容自体は確かに約3ヶ月前のそれとは全く異なっていたと言っていい。ステージから発される熱量、音の中に渦巻く濃厚なグルーヴ感、メンバーたちのみせる心からの笑顔や伸び伸びとしたさま。それらはどれもこれも、TAKE NO BREAKが既に淳のソロプロジェクトとしての体裁や枠組みをとうに超え、もはや彼らがバンド以上にバンド然とした存在になって来ていることの証として受け取れたのだ。
とはいえ、いかんせんまだ始動から半年ちょっとではオリジナル曲の数が少ないのも事実であり、本編終了後に大きなアンコールの声が場内から湧き上がった際、彼らは本編中にも演奏した「BREAK THE LIMIT」と「RUN THE WORLD」の2曲でその声に応えることとなったのだが、同時にここではここからに向けた吉報がもたらされる一場面も…。
「今度、12月30日には渋谷WOMB[BRAND NEW START with OREmind]というライヴをやるんですが、これが僕たちにとっては来年に向けた本当の意味での新しいスタートになります。そして、1月の後半か2月のアタマくらいにはアルバムを出させてもらって、2月からは今回よりも規模の大きい全国ツアーをやることになりました!」(淳)
「今日は僕ら、これから皆で打ち上げで呑みに行っちゃうので公式サイトの更新は明日になりますがよろしく(笑)」(U.K.)
なお、11月13日からは1週間ほどセンター街近辺に7ヵ所に設置されている渋谷ヴィジョンにて、年末のライヴに関する告知CMが1時間ごとに流されるそうで、さらに年内には公式動画サイト・TNBchの開設も決定しているのだとか。
「ここから1歩ずつ、1歩ずつ行かないとね。今年はこうして、僕の為に集まってくれた皆とソロプロジェクト・TAKE NO BREAKを始めさせてもらえて凄く嬉しいし、普段はなかなか言葉に出来ないですけど本当に感謝してます。いろんな人に助けてもらえているのは、きっと僕の人徳なのかなと(笑)」
いかにも淳らしい茶目っ気たっぷりなこの言葉に、すかさずギタリスト・U.K.が「その人徳っていう言葉、ちゃんと意味わかって使ってます(笑)?」とツッコミを入れるあたりも、TAKE NO BREAKならではの微笑ましい絶妙な連係プレイであったことに間違いなく、この夜このステージ上で起きた全ての事象からは、今の彼らがとても良いテンションでこの活動と音楽に対して向きあっていることがひしひしと伝わってきた。
アルバム『BRAND NEW SOUND』の収録曲「ALBA」の中の一節に《そうここから踏み出そうか 開かれる扉の向こうへ》とあるとおり、TAKE NO BREAKの目指す未来は彼ら自身の手によって、ここからさらに切り開かれていくことになるはずだ。
Writer◎杉江由紀
Photographer◎sentaro
★TAKE NO BREAK★
2017年11月16日 (木)
美しきソロシンガーKayaがボーカルを務めるデカダンスユニット「Schwarz Stein」、東名阪ワンマンツアー開幕!初日東京公演にMana様(MALICE MIZER/ Moi dix Mois)がサプライズ登場!
REPORT - 18:21:09↓ここから下の御写真はクリックで大きくなります(各ブラウザの戻りボタンで記事へお戻り下さい)
2017年11月12日(日)、渋谷REXにて『Schwarz Stein -15th Anniversary-』が開催された。
Schwarz Steinは性別を超越した美しきソロシンガーKayaと、キーボード&コンポーザーHoraの2人によるゴシックユニット。
2002年にMALICE MIZER/Moi dix MoisのManaプロデュースにてデビュー、解散後、様々な活動を経て2014年に活動を再会し、今年が15周年となる。
15周年を記念して開催される東名阪ワンマンツアーの初日東京公演に、元プロデューサーであるManaがサプライズ出演した。
「Perfect Garden」「Current」などの人気曲をはじめ、新曲「方舟」「Apocalypse -eclipse ring-」や、アッパーな「PREDICT -Rosen Clarion-」、Horaがボーカルを務める「CREEPER」など激しい曲が続き、フロアのテンションが最高潮に達したところで、Manaがサプライズ登場。自身がプロデュースするMoi-meme-Moitieの漆黒の衣装を身にまといManaが登場すると会場は大歓声に包まれた。
ManaがSchwarz Steinプロデュースを決めるきっかけになったと言われる至高のバラード「transient」や、初期のレア曲「Beautiful the virgin」にギターで参加。
アンコールではライブでの人気曲「Succubus」にManaがキーボードとして参加する嬉しいサプライズが発生。サウンドチェックでManaがMALICE MIZERの「再会の血と薔薇」イントロ部分を演奏し、会場かた悲鳴にも似た大歓声が起こる一幕も。
明日17日の大阪公演では同じくMALICE MIZER_ZIZのKoziがゲスト出演、名古屋公演にはKein/deadmanの眞呼がゲスト出演することが決定している。
昨日15日には初となるベストアルバム(15曲入りアルバム2種)が発売となったSchwarz Stein。
ビジュアル系シーンの歴史を変えた伝説のバンド・MALICE MIZERの美意識を正当に受け継ぐゴシックユニットの活動に今後も注目したい。
Photo:Mayumi Fukaminato
====================
【Release】
『Schwarz Stein THE BEST -LICHT-』『Schwarz Stein THE BEST -DUNKELHEIT-』発売中
ZEAL LINK全店およびライブ会場、オフィシャル通信販売にて発売。
オフィシャル通信販売 http://traumerei.theshop.jp/
【Schwarz Stein Profile】
MALICE MIZER/Moi dix MoisのリーダーManaプロデュースで2002年にデビュー。現在ソロシンガーとして活動するKayaと、Kayaソロ楽曲の大半も作曲するコンポーザーHoraからなる2人組ユニット。耽美な歌詞とノスタルジックなメロディをEDMやトランスサウンドといったダンスサウンドで構築し、唯一無二の世界を作り上げている。
【Schwarz Stein LIVE情報】
11月17日(金)ワンマン公演@大阪RUIDO ゲスト:Közi(MALICE MIZER/ZIZ)
11月12日(日)ワンマン公演@今池GROW ゲスト:眞呼(Kein/deadman)
【Mana LIVE情報】
12月2日(土)Moi dix Mois15周年スペシャルイベントライヴ15th Anniversary ~Grand finale〜Dis inferno XV@新宿ReNY
【Kaya LIVE情報】
11月23日(木)アコースティックライブ『CafeNOIR』@サラヴァ東京
12月06日(水)『シャン!シャン!シャンソンフェスティバル2017』@第一生命ホール
12月24日(日)クリスマスディナーショー@サラヴァ東京
====================
★Kaya★
★Schwarz Stein★
http://schwarz-stein.jp/
★Mana★
http://manamonologue.blog16.fc2.com/(Mana)
http://www.moidixmois.net/(Moi dix Mois)