2017年12月30日 (土)
【速報】<グリーヴァ>単独公演TOUR2017「Dead[en]D」ファイナル◆2017年12月30日(土)高田馬場AREA◆その目に、胸に焼き付けた「古き良き時代の継承者」の想い
REPORT - 23:29:172012年07月01日、高田馬場AREAにて産声をあげた「古き良き時代の継承者」をコンセプトとするバンド「グリーヴァ」の解散ライブが、同会場となる高田馬場AREAにて開催された。
90年代ビジュアル系を彷彿させる衣装を身に纏い、どこか懐かしさ漂うメロディーと楽曲を武器に結成当初から黒ビジュアル系のブームメントを再度盛り上げてきた彼らの解散は、今年の夏に発表された。
秋から冬にかけて全国各地へ向けたロングスケールの単独公演ツアー<Dead[en]D」>を行い、最終日を迎えた本日の公演は1部、2部共にソールドアウト。
セットリストの最初と最後に「Dead[en]D」をぶつけてきた彼らの想いがひしひしと伝わる。
「今日はみんなの泣き顔を見たいわけじゃないんだ、僕達のかっこいい姿を目に焼き付けて欲しいんだ」と狂鬼(Vo)がMCで語ると、多くのオーディエンスが拳と声で答える。
最後の最後まで常に前を向き、グリーヴァらしく突っ走る姿がとても印象深かったライブだった。
PHOTO:DARKRED
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2017年12月30日(土)
高田馬場AREA
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●「Dead[en]D」-1-
1部 SET LIST
~SE
1.Dead[en]D
2.操リ人間
3.鬼ノ犇メク籠目唄
4.Fake
MC
5.Betrayal
6.血液ゼリィ
7.幻影Syndrome
8.Hateful fragrance
中間SE
9.-終焉-
10.水中沈む透明な匣
11.灰降ル丘…
12.Art play
中間SE
13.解離性同一性障害
14.道化師ノ唄
15.「僕ノ自殺理論」
MC
16.Bondage
17.MAD[ism] Night party
18.毒-ドク-
encore
1.脳内妄想薔薇薔薇doll
2.Limited World
3.無常成ル世界ノ解答
4.自己精神殺害推進會
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2017年12月30日(土)
高田馬場AREA
●「Dead[en]D」-FINAL-
2部 SET LIST
~SE
1.退廃的狂葬
2.刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」
3.黒い涙
MC
4.煉獄
5.Existece proof
6.侵喰-shinsyoku-
7.夕刻絶交センチメンタル
中間SE
8.「君ノ存在理論」
9.ironic sky
10.こんな壊れた世界で…
11. in the Blue
中間SE
12.失明
13.Addiction
14.Liar…
MC
15.妄想主義者ノ背徳
16.蜥-tokage-
17.潔癖症ノ僕。
18.黒蟻ノ群レ
encore1
1.腐『furan』乱
2.中絶
MC
3.Memory
4.希望ト夜
5.孤独人形症候群
encore2
1.Wish
2.Dead[en]D
…………………………………………
ラストアイテム
2018年03月14日(水)リリース
Ains通販限定販売「Dead[en]D」についての記事はこちら
↓
https://archive.visunavi.com/news/259144/
2017年12月30日 (土)
【ライヴレポート】<BAROQUE TOUR「ALL OF THE LOVE, ALL OF THE DREAM」>ツアーファイナル公演◆2017年12月25日(月)ディファ有明で魅せた集大成。「会えるのがいつになるのかはまだ分からないけど、いえるのは“笑顔で待ってて下さい”ってこと」
REPORT - 22:00:13BAROQUEが12月25日(月)に東京・ディファ有明で『BAROQUE TOUR「ALL OF THE LOVE, ALL OF THE DREAM」』ツアーのファイナル公演を開催。
各会場ごとに自分たちと所縁のあるゲストプレーヤーを招いて、2人体制になって以降あまり演奏していなかった曲を次々とプレゼントしてきた今回のツアー。そのファイナルとなったディファ有明はBAROQUEのみの単独公演となった。
目の前に広がるのは、彼らがアルバム『PLANETARY SECRET』を作った頃から、ずっと思い描いていたBAROQUE初の“円形ステージ”。
そこで彼らが表現してみせた『PLANETRY〜』の集大成とは‥。
全会場の思いにつなぐように、ディファ有明の入り口には各地のファンがメッセージを書き入れたターポリン幕4枚が並べて飾られていた。
場内に入ると、客席の真ん中に設置された巨大な円形ステージはUFOのようで、圧巻の一言。オーディエンスがそれを取り囲み、さらに円形ステージの後方には横長のLEDパネルまで入れた特殊な会場構成から、BAROQUEの本公演にかける並々ならぬ熱量が伝わってくる。
19時を過ぎた頃に場内が暗転。ライブは「CELEBRATE」で幕を切った。
たっぷりボーカルエフェクトをかけた怜の声、星空とコンタクトをとるように伸びていく圭のギター。
神聖で厳かな雰囲気のなか、信じられないほどの光を放つ光源が輝きだし、真っ白い宇宙空間が会場いっぱいに広がっていく。
「PLANETARY LIGHT」、「DREAMSCAPE」で、バロッカーたちが手首にはめた赤、白のLEDリングをオン。
すると、それが宇宙に散った星々に見えてくる。このオープニングだけで、細部まで楽曲のイメージで統一しまくったライブのクオリティー、その圧倒的な世界、質の高さに圧倒されまくる。
「どう? このステージ。宇宙船みたいでしょ? ライブ終わったら飛んでいきそう」と怜がこの日のステージを自慢げに話したあとは、怜もギターを持ち「BLACK BANE」、「メロウホロウ」というロックチューンで暗闇を切り裂いていく。
続く「SKY WALKER」は、この日のような異空間では、ここぞとばかり楽曲の持ち味を発揮していく。怜は再び声をエフェクト。
その歌声、各楽器の音像、そこに美しいライティングが加わって、曲に溶け込んだオーディエンスを宙に浮いてるような幻想的な感覚へと導き、歌に描かれた“ワンダーランド”へと誘っていったところは格別だった。
こうして、ライブは中盤まで『PLANETARY SECRET』の曲を続けて披露していった彼ら。
リリース前から、このアルバムの世界観は徹底してモノトーンで表現してきたBAROQUEだった。
その当時は、陰影が強かった世界も、ツアーやライブを重ね、そこでバロッカーたちの思いを受け取った結果、どんどん変化していって、いま自分たちが描きたい『PLANETARY〜』は、こんなにもハイライトで輝く世界になったことをこのステージを通して彼らは次々と表現していく。
中盤で「キズナ」、「ORIGINAL LOVE」をメンバー2人だけでアコースティックバージョンでパフォーマンスして、アルバムリリース時には表現することのなかったぬくもりを柔らかく豊かな音色で伝えていった場面などは、まさにそうだ。
そうして「魔女と林檎」からの後半は、ステージとオーディエンスがつながって盛り上がっていく曲を連ねて演奏。
そして、彼らがたくさんの人とつながっていったなか『PLANETARY〜』の先に彼らが見つけたと確信したもの。
それを、もっとも表していたのが、リリース時にはなかった楽曲「YOU」の存在だ。この日、この曲を本編ラストにプレイすることで、彼らは、君たちに会えて陰影が強かった『PLANETARY〜』の世界がどんどん光に満ち溢れていったんだよということを、宝石のようにキラキラ輝く夜景を写したLEDをバックに、無数の真っ白いサーチライトでオーディエンスを照らしながら伝えていったのだった。
とびきりブライトな輝きをもったダンサブルな「PLAY」から始まったアンコールもまた秀逸。
「何千何万何億の君への想い」、「teeny-tiny star」、ものすごい量のピンク色の花吹雪が場内に降り注いだ現在のBAROQUEを象徴する代表曲「GIRL」とつないだ場面では、ファンタジックな輝きを放つ曲たちを通して、会場に集まったオーディエスに少年・少女の頃のピュアな心を思い起こさせいったのだ。
こうして、光に満ち溢れた世界を感じたBAROQUEが、次に表現していく未来をたっぷりと届けたあと、再び『PLANETARY〜』というアルバムの始まりとなった「MEMENTO」で、この日のライブを締めくくった。
心揺さぶる感動的な演奏に観客の拍手が鳴り止まず、予定になかった「PLANETARY LIGHT」を再度演奏して、ライブは終了した。
アンコールのMCでは、彼ら自身から来年のBAROQUEについて語られる場面も。
「『PLANETARY LIGHT』を作って2年半。
BAROQUEが2人になって、それでもやる意味あるのっていうところから、やっと『PLANETARY〜』を作る気持ちが生まれて。
応援してくれたファンが離れちゃうかもしれない、コアな人やアンテナはってる音楽ファンにしか届かないかもしれないって思って作ったものが、その間に奇跡みたいなことや出会いがあって。
いまはあの頃夢みてた円形ステージも叶うぐらい大成功した。
そこに俺たちものせられそうになるんだけど、ここはちゃんと軌道を戻して。
『PLANETARY〜』を作るとき、怜と2人で“時間がかかってもいいから、納得しないものはやらない”って約束したんだけど。
その原点に戻って。来年は新しいライブの予定は入れてなくて。アルバム作るのに専念して、作品作りに集中しようと思う。
たくさんいい曲できてるし、まだまだたくさんやりたいこともあるので。よろしくお願いします」(圭)
「そのためにも、ちょっと充電するね。会えるのがいつになるのかはまだ分からないけど、いえるのは“笑顔で待ってて下さい”ってこと」(怜)
この発表を聞いて、悲痛な叫びをあげる観客が一人もいなかったのは、このライブを通して、BAROQUEが表現したいこの先の未来が決して暗いものではなく、夢見るようなファンタジックなブライトな世界があることを知ったからだ。
そんなニューワールドをもった作品をBAROQUEが届けてくれるまで、ワクワクした気持ちで期待して彼らのことを待っていたいと思う。
LIVE PHOTO by Jun Tsuneda、TAKAO OGATA
⦿BAROQUE OFFICIAL SITE http://www.pigmy.jp/
⦿BAROQUE OFFICIAL Twitter @BAROQUEofficial
2017年12月29日 (金)
【ライヴレポート】2017年12月26日(火):<戦国時代-The age of civil wars->TSUTAYA O-EASTを舞台に初陣を告げた熱狂の戦い!
REPORT - 15:57:05元JURASSICのYU+KIことNao-A(Vo)、元SIAM SHADEのKAZUMAことKz(G)、VAMPSやGACKT、布袋寅泰などのサポートベーシストを担当していたJu-kenことDate(B)、元SIAM SHADEのメンバーであり、現在はBULL ZEICHEN88の一員としても名を馳せている淳士ことS.N.D(Dr)。移り変わり激しい時代の中で戦いを繰り広げてきた4人の戦士が集まり、今年より戦国時代-The age of civil wars-は活動の狼煙を上げた。
11月には、1stアルバム『初陣-First battle-』を発売。そして12月26日(火)、戦国時代-The age of civil wars-はTSUTAYA O-EASTを舞台に日本に於ける初ライブ(初ライブはロンドン)を行った。
無数の軍旗がたなびくステージ。巨大なスクリーンに映し出されたイラスト姿のMANZOUが語った、「4人の初陣が素晴らしいものになることをみなさん見届けてください、いざ出陣!!」の声。
煽るその声を受け、爆裂する炎の映像と荘厳な音に乗せ4人が姿を現した。S.N.Dのドラムセットは、お城の土台の上に聳え立っている。なんて、らしい演出だ。もともとイラスト姿を通し姿を現したバンドのように、ライブも、さまざまな絵背景に背負い、物語を描くように進行してゆく。
戦いを挑むべく戦国時代-The age of civil wars-の初陣を飾ったのが、激しく荒れ狂う歌と演奏を突きつけた『戦友』だ。背景に映る無数の炎の映像は、メンバーたちの感情を投影した姿。轟く調べの上で、勇壮に歌うNao-A。KzがNao-Aの歌へ巧みに寄り添えば、身体を揺さぶるS.N.DとDateの演奏に魂が打ち震え、Kzの攻めるギターに気持ちが熱く昂ってゆく。「舞い上がれ赤き血を」、その言葉へ想いを重ねるように、フロアーに集った戦士たちも拳を振り上げ、共に熱狂の戦いへ踏み出していった。
観客たちを煽るNao-A、掲げた意志を示すように、彼らはバンド名を冠した『戦国時代 –The age of civil wars-』を叩きつけた。背景に映る「五重塔」は、彼らの陣地。まさに守るべき地を背負いながら、4人は未開の地へ魂を燃えたぎらせ突き進んでゆく。興奮覚える情動な楽曲に触発され、身体を揺さぶらずにいれない。「燃える魂」の言葉通り、この戦い、最初から冷静でなどいれるわけがない…。
「揺らせー!!」、熱した演奏を力に重厚な音の翼をはかめかせ、戦国時代-The age of civil wars-は『常翔』に乗せ飛び立った。飛翔する彼らと一緒に羽ばたきたい。荒れる重厚な音、魂を燃やす音の刺激は、何時しか僕らにも黒き翼を授けてくれた。二つの拳の翼をはためかせ、彼らと一緒に熱狂の果てまでへ夢中で飛び続けたい。なんて雄々しくも灼熱な戦いだ。まさにここは、熱狂と熱狂とが渦巻く気持ちを熱く唸らせる戦場だ。
「やっと逢えたね、拙者とか言うと思った?(笑)。今日は一緒に命を燃やしてくれますか、もっと上げていこうぜ!!」(Nao-A)
新しい始まりを告げる春の季節へ誘うように流れた、『SAKURA』。でも、連れ出したのが戦国時代-The age of civil wars-だもの。桜(魂)の色がショッキングなほど艶やかな、燃えたぎる血潮を胸に抱かせる楽曲だ。背景には『SAKURA』のMVを投影。KzとDateが寄り添い演奏すれば、Nao-Aは伸びのある歌声をテンション高く力強く響かせてゆく。華やかな演奏へ、大砲のように轟く音を次々と叩きつけ援護するS.N.D。華やかさの中に燃え盛る炎の幻影を見ながら、誰もが熱狂に溺れていた。
軽快に音が滑り出した。心地好く疾走する『freewheeling~自由闊達~』が、熱を求めるファンたちをふたたび空駆ける青の世界へ導いてゆく。背景には、「伊達の兜」を投影。跳ねた演奏とはいえ、一音一音が重厚なのがこのバンドらしさ。その音へ優しい色を塗りたくるNao-AとKzの歌声。力強いNao-Aの歌声を縁取るように支えてゆくKz。2人の重なりあう歌声へ、心に奮い立つ勇気を感じずにいれなかった。
羽ばたいた気持ちをゆったり旋回するように舞い踊らせたのが、『Lonely』だ。背景には、4人のイラスト姿のMVを投影。切なさ抱いた歌とはいえ、雄大な演奏とNao-Aの懐深い歌声に触れていると、4人と一緒に大空をランデブーしてゆく気分になれる。下界に広がる悲喜こもごもな風景を胸に受け止めつつも、今は、彼らと一緒に魂を解き放ち空を飛び続けていたい。
今にも感情壊れそうなNao-Aの歌声へ、そっと刹那の声と哀切なギターの音色を塗り重ねてゆくKz。『夢の果て』、なんて壮大さと切なさを抱きながらも、胸の奥底へズンッと哀しい衝動を落とし込んでゆく楽曲だ。込み上げる想いをひと言ひと言しっかり空へ届けるように歌うNao-A。彼の想いを支える哀切ながらも重厚な演奏。戦国時代-The age of civil wars-が描く瞼潤す物語が、ジワジワと込み上げる痛い衝動を与えてくれた。
ループマシーンを駆使し、次々と音を重ねながら楽曲を作りあげるKz。ワイルドでダーティなギターの音色が次々と重なり、気持ちを熱くさせるロックなグルーヴを描き出してゆく。その音の絵の上で、Kzは高揚抱くギターソロを奏でていった。
『道化師』のMVが流れ出すと同時に、メンバーたちがステージへ。突きつけるS.N.Dのドラムビートを合図に、戦国時代-The age of civil wars-はふたたび挑みかかるよう、勇壮にスタジアムロックナンバー『道化師』を朗々と歌い奏でだした。スケール大きな楽曲の中に描きだす激しさと高揚。彼らは、音楽というドラマを映し出してゆく。そこへはつねに、魂を揺さぶる「挑む」熱気が満ちている。その刺激に触発されたら、拳を振り上げずにいれなくなる。
「新曲です。ぶっ飛ばしていこうかー!!」(Nao-A)
戦いの真っ只中へ駆けだすように流れたのが、『戦場』だ。背景には、戦いの地と無数の軍旗はためく映像が映し出されていた。勇壮さの中、どこか優しさを持って歌が響くのも、彼ら自身が守るべき大切な人たちの想いを背負い、音楽シーンという戦場へ戦いを挑んでゆくから。この歌は、戦国時代-The age of civil wars-の未来へ突き進むための宣言歌。『戦場』、なんて魂を奮い立たせる光を携えた歌だ。
「いざ参れ!!」と掛け声を上げたくなるように、重厚で高揚した演奏が魂を熱く震わせる。『いざ参れ』の歌に合わせ、誰もが拳を興奮の槍に変え、熱狂の渦の中へ行進し続けていた。力強く高らかに突き進め。今は、それが答えだ!!!!
メロディを響かせながらも重く唸るDateのベースに、タイトな音を轟かすS.N.Dのドラム。リズム隊のセッション演奏は、手数勝負のバトルと言うよりは、重厚な音の中、どれだけ滾る感情を導き出せるかの戦いだ。つねに戦いへ挑む姿勢を音を通し描いてゆく、そこが戦国時代-The age of civil wars-らしさだ。
戦国時代-The age of civil wars-流ダンスロックナンバーの登場だ。エフェクト系の映像を背に響かせた『Dancing Samurai Soul』の演奏とNao-Aの振る扇子の動きに合わせ、場内でも無数の扇子が舞い踊ってゆく。その演奏は、無意識のうちに身体を上へ上へと弾ませた。ここは戦国時代の浮世な宴の場?!。舞い踊れ?!。いやいや、雅なダンスロックへ飛び乗り全力で騒ぎ狂え。
またも魂へ熱した血を注ぐように、感情をグッと力強く突き動かす演奏が響きだした。『戯言』を胸に掲げ、戦国時代-The age of civil wars-の4人と一緒に、まだ観ぬ世界へ突き進みたい。巧みに個性を混ぜ合わせ、騒ぎたい衝動へ戦国時代-The age of civil wars-は熱を注いでゆく。
黒い感情を剥き出しに襲いかかったのが、『Monster』だ。感情を揺さぶるサビ歌を頂点に、演奏は終始闇を抱く演奏を叩きつけてゆく。だからこそ、サビで見えた光に僕らは感動と興奮を覚えずにいれなかった。
戦いも終盤戦へ。戦国時代-The age of civil wars-の真っ赤なロゴを背にぶつけたのが、嵐のごとく荒れ狂う音の旋風を巻き起こす『Wheter true or false」』だ。強烈な熱を持った音の塊をぶつける演奏陣。でも、その歌声に確かな存在感と気持ちを高揚する歌心が渦巻いているからこそ、心はその歌へ惹かれずにいれなかった。終盤に起きた熱い手拍子。熱狂の炎はフロアー中へ広がってゆく。そして…。
Nao-Aがタオルを手に頭上高く振りまわすと同時に、演奏は『愛染明王』へ。背景には、「直江兜」が映し出されている。疾走するビートナンバーの上で、誰もが無邪気な戦士となり、刀の変わりにタオルを振りまわし、気持ちを一つに重ねあう戦いを繰り広げていた。反目することが戦いではない。戦国時代-The age of civil wars-は求め合う気持ちを一つに溶け合わせるため、互いを鼓舞しようとライブという戦いを挑んでゆく。こうやって最高の熱狂で抱き合うことこそ興奮と恍惚だと言うように。
アンコール前、ふたたびスクリーンに、MANZOUが登場。「4人が志を一つに立ち向かっていく様は、まさに戦(いくさ)」。まさに、その言葉通りだ。さらに、何故、戦国時代-The age of civil wars-が誕生したのかをMANZOUは語ってくれた。
MVを背景に映し出した『狂歌乱舞』より、戦国時代-The age of civil wars-はふたたび戦場へ。轟く雅ロックナンバーの上で、Nao-Aが挑むように歌をぶつけてゆく。突きつける衝動と包み込む抱擁を轟く演奏の中へ混ぜ合わせ、戦国時代-The age of civil wars-はこの地へ、大勢の人たちの心へ燃え盛る炎を燃やしていった。
「これからもみんなの背中を押していけるように。また絶対に帰ってくるから待っててください。またみんなに逢えることを信じてこの曲を贈ります」(Nao-A)
最後に、これまでの熱狂の戦いをすべて空へと昇華するよう戦国時代-The age of civil wars-の青いロゴを背に、心地好くも解放感にあふれた『輪廻の華』を4人はプレゼントしてくれた。マイクを突きつけ呼びかけるNao-A、へ、会場中の人たちが拳の声を返してゆく。この日、互いに感じあった戦いの歩みと、産まれたばかりの歴史を心のフォルダへ保存するように、この風景を誰もが心のシャッターで次々と写し取っていた。
これから、どれだけの数の思い出と重なる歴史を記録していけるだろうか。戦国時代-The age of civil wars-も僕らも、まだまだ記憶の容量はたっぷりとある。来年からも音楽の地で、一緒に戦いの歴史を刻み続けようじゃない。今からでも遅くはない、次の動きが発表になったとき、ぜひ一緒にこの戦いへ参加し、共に心を重ね合わせ一つに溶け合おうではないか。
PHOTO:遠藤真樹
TEXT:長澤智典
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–セットリスト–
『戦友』
『戦国時代 The age of civil wars-』
『常翔』
『SAKURA』
『freewheeling~自由闊達~』
『Lonely』
『夢の果て』
~Guitar Solo~
『道化師』
『戦場』
『いざ参れ』
~Ba&Dr Solo~
『Dancing Samurai Soul』
『戯言』
『Monster』
『Wheter true or false」』
『愛染明王』
-ENCORE-
『狂歌乱舞』
『輪廻の華』
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