2018年01月29日 (月)
キリト(Angelo)、約10年振りのソロ公演で魅せた“唄い手”としての表現
REPORT - 12:16:13
昨年9月に最新アルバム『HETERODOX』をリリースし、11月からスタートした全国ツアーを今年1月6日に終えたばかりのAngeloのヴォーカリスト、キリトが1月28日、ディファ有明にてソロ公演『KIRITO Acoustic live 18’「DEEP PERCEPTION」』を開催した。
PIERROT活動中の2005年2月にソロ活動をスタートさせたキリトは、Angelo結成後の2007年までにシングル6枚、アルバム2枚をリリースしてきた。現在は、前述の通りAngeloとして精力的な活動を展開している中、この度、約10年振りのソロ公演となった。
定刻を迎え、真紅の幕が開くと同時に「逆光」でスタートしたこの日のステージは、盟友TORUxxx、ギル(Angelo)のギタリスト二人、西脇辰弥(ピアノ、ハーモニカ)、そして弦楽カルテットという編成で行われ、アコースティックライブと言えども大所帯。また、キリトがギターを手に歌う姿は、ソロ公演ならではの光景だ。普段とは異なる場内の空気に「今日はじっくり世界観を楽しんでもらえれば」と告げたのだった。
その後もソロ、PIERROT、Angeloの各楽曲を披露し、「振り返ると、いろんなことをやってきたな」と感慨深げな様子も。様々な場面を経ながらラストナンバー「PERIOD」に至るまで、アンコールを含め全20曲、2時間に渡る濃密な時間を繰り広げた。
昨年11月1日、今回のライブ開催にあたり、キリトは自身のブログに「約10年振りに、名義は関係なく、自分が唄い手として作ってきた世界が自然に繋がるようなステージになればと思います」と綴っていた。まさにその言葉通り、全楽曲を今現在のキリトとしての表現で魅せてくれた特別な一夜だった。
なお、本日の公演の模様は受注生産限定DVDとしてリリースされることが決定。また、Angeloとしては2月24日、キリトの誕生日当日にTOKYO DOME CITY HALL公演が、そして3月11日には品川インターシティホールにて次回ソロ公演『KIRITO Acoustic live 18’「MICROTREMOR PULSE」』が行われる。
(文:金多賀歩美)
<セットリスト>
- 逆光
- COLD
- 毒薬
- DOOR
- 陽炎
- 砂丘
- ラストレター
- Cherry trees
- Suicide View
- 薄紅の欠片
- 深い眠りが覚めたら
- 誰もいない丘
- 螺旋
- Voice of the cradle
- BIRTHDAY
- EXIT
- TEAR
Encore
- ANSWER
- SEE YOU AGAIN
- PERIOD
【ライブ情報】
KIRITO Acoustic live 18’「MICROTREMOR PULSE」
2018年3月11日(日)品川インターシティホール
OPEN/START:17:15/18:00
Info:ディスクガレージ 050-5533-0888
【リリース情報】
受注生産限定
LIVE DVD 発売決定
KIRITO Acoustic live 18’「DEEP PERCEPTION」
■受注生産限定DVD
KIXB-00001~00002/¥8,000+税
受注期間:2018.1.28(日)21:00~2018.2.26(月)23:59
お申込はこちら→https://www.ffb.tokyo/kirito/
※お届けは3.10(土)を予定しております。
※CDショップ等でのお取り扱いはございませんのでご注意下さい。
【Angeloライブ情報】
Angelo LIVE at TOKYO DOME CITY HALL「THE CYCLE OF REBIRTH」
2018年2月24日(土)TOKYO DOME CITY HALL
OPEN/START:17:45/18:30
Info:ディスクガレージ 050-5533-0888
2018年01月25日 (木)
【ライヴレポート】<HERO 10th ANNIVERSARY ONEMAN TOUR 2017「10年後に見た景色」>「世界で1番君に出会って良かった。」
REPORT - 12:00:3210年前の4人は、自分たちの未来の姿をどんな風に想い描いていたのだろうか。HEROが10年後に見た仮初めな最期の景色は、場内を埋め尽くした人たちの熱狂の笑顔の花が咲く景色だった。これが、幕を閉じる景色になるのか。それとも、また10年後に集まり物語を描き出すのか。いや、もっと早い時期にJINの気まぐれから物語を再開するのか、今はまだ何もわからない…。
2017年12月22日(金)、HEROはZEPP TOKYOを舞台に「10th ANNIVERSARY ONEMAN TOUR 2017」のファイナル公演として「10年後に見た景色」と題した単独公演を行った。すでに発表になっていたように、この日のライブを持ってHEROは活動を停止する。その後の未来図は、メンバー自身もまだ見えていない。まずは10年間の歩みの集大成を、この日のライブへすべて注ぎ込む。それが、HEROと一緒に歩み続けてきたヒロイン(ファン)たちへ恩返す一番のお土産になることを4人はわかっていた…。
素顔の心で「めっちゃ好き」と叫べるって最高じゃない。
開演前にスクリーンへ映し出されたHEROからのメッセージ。彼らは未来ではなく、「今」を生きようとしていた。「今」感じるすべてが、未来へ繋がる答えになることを知っている。だからこそ4人は、「今」を楽しもうとしていた。
「思い出を作ろう、ZEPP TOKYO楽しもう!!」。幕開けを飾った『「色合せの法則」』が放たれると同時に、生きた命を抱いた音に触発され、場内を埋めつくしたヒロインたちが右へ左へ身体を揺らし、この日を、この瞬間の記憶を身体へ刻もうと騒ぎだした。「何年経った時も僕たちは笑いあって居るんだろうな」と歌う彼らの願いを、誰もが胸の内に記憶していた。駆けだした『feeling』の演奏。思いきり走りたい、悲しみを忘れてしまうほど頭を振っていたい。両隣の人たちと一緒に飛び跳ねながら、誰もがその瞬間、楽しいに心を満たしていた。
『BEST FRIEND』が流れたとたん、会場のあちこちに産まれたサークルモッシュ!HEROの演奏を最高の遊び道具に変え、誰もがクシャクシャの笑顔を浮かべ、思いきり身体を揺らし騒いでゆく。ヤバいよ、はしゃぎたくて気持ちがウズウズしっぱなしだよ。
YU-TAの唸るベース演奏から始まった宴は、『罪と罰』へ。激しさと光を持って駆ける演奏へ飛び乗り、満員のヒロインたちが「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」と声を上げ、飛び跳ね、頭を振り続けていた。冒頭から一切演奏を止めなかったのも、仲間たちと一緒にこの瞬間を一瞬たりとも途切れさせたくない気持ちから。悲しみを心に滲ませるくらいなら、HEROらしく騒ぎ続けたほうが「らしい」じゃない。
「最高の思い出を俺たちにください」。『Ring a Ding a Song』の演奏を合図に、会場中の人たちが一斉に身体を大きく前に、左右へと揺らしだした。「今日をずっと忘れられない想い出にするんだ」と歌う彼らの想い通り、会場を支配していたのは想い出を焼き付けようと騒ぐ姿だった。無我夢中ではしゃげばいい、それが楽しいを心へ刻み込む答えなんだから。
場内中から響いた「めっちゃめっちゃめっちゃ好き」の叫び声。気持ちを有頂天なくらいハッピーに染め上げてゆく『めっちゃ好き』の登場だ。会場中のヒロインたちが「好き」という気持ちの告白を、熱狂に変え届けてゆく。「ばかやろう」と、照れた気持ちを歌を通して返すJIN。この会場には、両想いな愛の告白による幸せなオーラが満ちあふれていた。誰もが素顔の心で「めっちゃ好き」と叫べるって最高じゃない。なかなか無いよ、こんなに大声で「めっちゃ好き」と言うことなんて。
再び、ベースから楽曲はスタート。HERO流の煽りナンバー『Listen to me』が始まると同時に、互いが感情を剥き出しに熱いバトルを繰り広げてゆく。剥きだした裸の気持ちで熱く一つに溶け合う。この瞬間、僕等は無敵な楽しさに支配されていた。「10年間で一番楽しい日にしてくれ」。その通りの気分を存分に味わっていた。
「ありがとう」の告白が、何時しか心を優しく濡らしていた。
青春の熱い風を届けるように響いた、『「相対性理論」』。誰もが無邪気な少年少女に戻り、優しく歌いかけるJINの歌声に眩しい輝きを重ねていた。ウキウキ騒ぐ気分を届けたのが、超ポップなロックンロールナンバーの『自分応援歌』。汚い言葉をポップに軽やかに毒づいてゆく、JIN。「首を洗ってまっていろ」ですか、もちろん「かしこまりました」ですよ。
ファンキーなポップンロールナンバー『ロン』では、会場中の人たちが両隣の人たちの腰に手を重ね、「ロンロンロロンロロンロンロン」と声を張り上げはしゃいでゆく。どんどんテンションを上げ続けたい。限界なんて言葉はとっくに忘れた身体だからこそ、どこまでも天井知らずで上がりたい気分だ!『セツナウタ。』が始まった瞬間、会場中のヒロインたちが両隣の人たちと一緒に全力で跳ねだした。その演奏は、心に躍動を与えていく。輝く音に包まれながら、心を嬉しく騒がせてゆく。
JINは、思いやりと優しさをたっぷりに『カゾエウタ。』を届けてくれた。HERO流の関白宣言ナンバー『カゾエウタ。』を誰もが4人と約束を誓うように、胸の中でギュッと歌を抱きしめていた。「大事なのは何千回何万回「ありがとう」って君に言える事~出会ってくれて、ありがとう」。その想い、ずっとずっと身近で聴いていたかった。そんな「ありがとう」の告白が、何時しか心を優しく濡らしていた。「次は叫ぶ番だ、愛してるぜ!」JINの言葉を合図に飛び出したのがサビ歌始まりの『「to you…」』。ロマンチックな、だけど身体を熱く弾ませる歌と演奏に刺激され、誰もが最高の笑みを浮かべはしゃぎ続けていた。「こうやって目を閉じれば昨日の事の用に見える」、JINのロマンチックな告白が胸をキュッと熱く潤したのも嬉しかった。
「大きな声で」「出てこいや!!」
「1曲1曲これが最後だと思って暴れてくれよ」。激しく躍動するロックナンバーが炸裂。HEROは『人間定義』を突きつけた。頭を振らずにいれない、喉が痛くなるくらいの絶叫を上げなきゃ嫌だ。沸き上がる情熱を全身全霊でぶつけたい。剥きだした感情と感情とのバトル。でも、そこには確かな愛が満ちていた。
「大きな声で」「出てこいや!!」。最後を彩ったのが、HEROのライブの大定番ナンバー『超過激愛歌-Super Ultra Lovesong-』。誰もが全力で身体を折り畳み、この瞬間を一緒に愛し 合おうとはしゃぎ倒していた。この瞬間を消えない興奮として身体へ深く刻むように、JIN、SARSHI、YU-TA、yusuke、そしてヒロイン全員が、感情のストッパーをぶち壊し、くしゃくしゃな笑顔で騒ぎ倒していった。
今回の活休は僕のせいなんですよね。
アンコールの演奏前に、一人一人想いを語りだした。
yusuke「HEROは今日で一体活動停止になります。今になっても、自分で実感が沸かないんですよ。うちのメンバーは一緒にいたら笑いが絶えないんで、今日もずっと一緒に笑ってたし、ずっと笑いの絶えない時間を一緒に過ごしてきました。すごい自分自身好きなバンドなんで、HEROが出来て本当に良かったなと思ってます」。
YU-TA「中学生の頃にバンドを好きになって、そっからずーっとバンドのことしか考えてない人生の中、こうやってHEROがあるんですけど。そのバンドが、まさか10年続くとは…。今日はこんなに人が集まってくれて、曲始まりのときにはグッときてましたが、真ん中あたりはいつものライブだなと思ってたんですけど…。せっかくライブへ来たんだから、最後まで楽しんでいってください」。
SARSHI「今日ライブを演って思ったのが、すっごい何時も通りのHEROだなってこと。休止を掲げたライブなのに、こんなにも笑顔のライブって他にはないなと思って。それが出来てる俺ら、すごいなと思いました。HEROの音楽はこれからも続いていくし、またこの4人でステージに立つときは、またよろしくお願いします」。
JIN「今回の活休は僕のせいなんですよね。毎週歌ってきて精神的にちょっとおかしくなってしまいまして。ときどき、倒れそうになるんですよ。だから、「ちょっと休ませて欲しい。先のことは正直どうなるかわからない」とメンバーに話をしたら、3人ともそれを受け入れてくれたように、このメンバーで本当に良かったなと思ってる。今はまだ、定期的に続けるにはちょっと。でも、今後のことは自分でもどうなるかわからないので…祈っててください」
そう、僕らはこの瞬間、HEROになっていた。
アンコールの最初に演奏したこのが、『「タイムカプセル~10年後の君へ~」。「君だけにこの歌を贈ろうと思うんだ~10年後、この歌が届いてると信じて」と彼らは歌いかけてきた。本当に10年後、この歌をふたたびこの4人の演奏で…HEROという姿を通して耳にしたい。「そっと目を閉じれば見える10年後の二人が」。その歌をヒロインたちは笑顔で胸の中へしまい込み、4人の告白を熱狂という想いに変えていた。この瞬間の風景、僕らはけっして忘れないから。
『カントリーロード』の演奏が流れだすと同時に、場内中へ響いた叫び声。会場中のヒロインたちが両隣の人たちと腰を組み、「はいはいはいはい」と黄色い声を響かせピョンピョン跳ね続けていた。一つ一つのジャンプが、この地にHEROと一緒に刻む別れのジャンプとなるかのように…。終盤を彩ったのが、ハートフルな歌として心に響いた『「Life」』。「あとどれくらい笑えるかな~この「今」を精一杯「笑って」「泣いて」いたいな」。僕らの関係に涙なんかは似合わない。何時だってHEROと僕らは、笑顔に包まれた中、キラキラ輝く汗を心の握手にしてきた関係。頭を空っぽに、舞台上のメンバーへ向け笑顔で飛び跳ね続けることが、お互いが繋がりあっている証なんだもの。またこの笑顔と逢いたいな。
次、何時逢えるかわからないからこそ、今は精一杯はしゃぎ続けたい。
「最後一緒に歌ってくれるか、10年間ありがとう。自慢のバンドだったぜとみんなに言ってくれ、いいか」。最後の最後に届けたのが、『「ソプラノ」』だ。また明日会えないかな」「ごめん明日予定あるの」、何時も以上にその声の交わしあいがフロアー中へ高らかに響いていた。最後の最後まで、何時ものHEROらしく。でも、何時も以上にハートの熱いライブを、メンバーもヒロインたちもこの地に描いていた。会場中を熱く震わせたサビ歌の合唱。そう、僕らはこの瞬間、HEROになっていた。何時だって幸せを与えてくれるHEROという姿に、僕も私もなっていた。「世界で1番君に出会って良かった」の歌通り、本気でそう思える瞬間だった。最高に輝かせてくれてありがとう。
「本当に愛してる。ありがとう、バイバイ!」。その声を合図に、胸の涙腺を暴走させる人たちも。終りを惜しむように演奏を止めないメンバーたち。でも、これが最後とは限らない。あくまでもしばしの別れ。だから最後まで、お互いに笑顔で想いを交わしあっていた。それが一番僕らとHEROに似合うユニフォームだからこそ!!!!
会場が明るくなっても、誰も立ち去らない場内。明日のことはまだ誰もわからない。ただ、このHEROの記憶を、こうやって記録として残していけたのが嬉しい。次もこの物語を書き続けたいから、僕らは待ってるよ。今日のような笑顔と涙の日を…、いや、もう涙はいらないから、また笑顔で騒げる「今」を!!!!
PHOTO:菅沼剛弘
TEXT:長澤智典
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<セットリスト>
『「色合せの法則」』
『feeling』
『BEST FRIEND』
『罪と罰』
–『Ring a Ding a Song』
『めっちゃ好き』
『Listen to me』
『「相対性理論」』
『自分応援歌』
『ロン』
『セツナウタ。』
『カゾエウタ。』
『「to you…」』
『人間定義』
『超過激愛歌-Super Ultra Lovesong-』
-ENCORE-
『「タイムカプセル~10年後の君へ~」』
『カントリーロード』
『「Life」』
『「ソプラノ」』
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<HERO 10周年記念アニバーサリーフェア 2/1(木)~3/17(土) in ライカエジソン全店>
昨年の12月22日、10周年アニバーサリーライブを“ZEPP TOKYO”にて大盛況に終えた“HERO”からのお知らせ。
10周年記念アニバーサリーフェアを2/1(木)~3/17(土)にてライカエジソン全店にて開催決定!
〇ZEPP TOKYOにて会場限定発売した“HERO初のアーティストブック“92ページ・オールカラーを¥3,900(税込)にて数量限定再販売!
※店舗特典:1冊お買い上げ毎にメンバーチェキ1枚(メンバー指定可能。お好きなメンバーの中から引いてもらいます)
〇HERO 各タイトルCD購入者には下記のオリジナル特典をプレゼントします!
■「BEST-タイムカプセル–」全5タイプのうちいずれか1枚お買い上げ毎に「HERO LIVEオープニングSE CD」をプレゼント!
■HERO商品(「BEST-タイムカプセル–」以外)いずれか税込1,000円お買い上げ毎に「個人アーティスト写真」をプレゼント!メンバーセレクト可能です。
是非、ライカエジソンに足を運んでください。
※「個人アーティスト写真」は昨年12月22日、ZEPP TOKYOでのライカエジソン物販で特典として配布していた写真と同様のものになります。
※商品及び特典には数に限りがございます。期間内でも在庫が無くなり次第終了となる場合がございますので予めご了承ください。
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【対象店舗】
・ライカエジソン東京店
・ライカエジソン原宿店
・ライカエジソン名古屋店
・ライカエジソン大阪店
【通信販売に関して】
今回ライカエジソン通信販売では
・「HEROアーティストブック」の販売及び特典メンバーチェキ(メンバー指定可能。指定のない場合ランダムでの付与となります)
・「BEST-タイムカプセル–」の販売及び特典「HERO LIVEオープニングSE CD」
のみ対象となります。他商品対象の特典「個人アーティスト写真」は対象外となりますのでご了承ください。
※通信販売の対象期間も店舗同様に2/1(木)~3/17(土)となります。
通信販売をご利用の方は期間内にご注文をお願い致します。
※今回はライカエジソンPCサイトからのご注文のみ受付とさせて頂きます。
お電話からのご注文は対象外となりますので予めご了承ください。
詳しくはライカエジソンPCサイトを御覧ください。
■ライカエジソンPCサイト:http://ktai.la-edison.com
[ZEPP TOKYOプレミアムチケットに関して]
当初、プレミアムチケットの特典としてプレミアムパスが含まれておりましたが、会場での受け渡しが出来ていない事が判明しました。
上記、ZEPP TOKYOプレミアムチケットの半券をお持ちの方は、アニバーサリーフェアの期間中(2/1~3/17)ライカエジソン(全店)にてプレミアムパスと引換させていただきます。
※チケットの裏面に引き換え済みの印を入れさせていただきます。
ライカエジソン(http://ktai.la-edison.com/pc/0056-map.html)
※尚、HEROプレミアムパスの郵送等は行っておりませんので、ライカエジソンへのお問い合わせはご遠慮ください。
その他、ご不明点がございましたら、下記、メールにてお問い合わせください。
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HERO Web https://hero-izm.com/
HERO twitter https://twitter.com/hero_izm
JIN https://twitter.com/hero_tajahashi
SARSHI https://twitter.com/hero_sarshi
YU-TA https://twitter.com/hero_yu_ta
yusuke https://twitter.com/hero_yusuke
2018年01月13日 (土)
【ライヴレポート】『MERRY 47都道府県TOUR 「システム エムオロギー」〜AGITATE #3「思想」』2018.1.7梅田シャングリラ
REPORT - 18:00:562017年9月3日の熊谷HEAVEN’S ROCK のCORE Limited(ファンクラブ限定ライヴ)をツアーの導入とし、その3日後の9月6日、千葉LOOKから本格的に47都道府県ツアー「システム エムオロギー」をスタートさせたMERRY。
現在も続行中のこのツアーは、9月6日にリリースされた、アルバム『エムオロギー』を引っさげての全国ツアーであるのだが、そこに、結成から16年目にしてMERRYの思想を極限まで追求したと言っても過言ではないアルバムの中身と、約10年ぶりとなる47都道府県ツアーを決行した彼らの想いを重ね合わせてみると、このツアーが単なるアルバムツアーであったとは考えにくいことが解る。
それを証拠に、彼らはアルバムを作り上げる前に47都道府県ツアーを決めており、さらに、アルバム制作時には、タイトルとなっている『エムオロギー』を最初に掲げ、MERRYにとっての【禁断の世界】を追求しながら、楽曲と歌詞を作り上げていったのだと言う。
このツアーには、前半の16本に『~AGITATE♯1【妄想】』、中盤の16本に『AGITATE♯2【嗜好】』、後半の15本に『AGITATE♯3【思想】』、そして、2月3日に日本青年館で迎えるファイナルには『~AGITATE FINAL【禁断】』というサブタイトルが付けられているのだが、彼らは、MERRYの思想を極限まで追求したアルバムを引っさげ、MERRYが掲げるイデオロギーを47都道府県に轟かせることで、自らの存在意義を証明したかったのではないかと思えてならない。実際、このツアーでのステージングを見て、彼らは、自らが存在する意味と、MERRYというバンドが成すべきことは何であるのかを、改めて見つめ直したのではないかと感じた。
2018年一発目となった1月7日の梅田シャングリラでのライヴは、まさしく、そんな常軌を逸した気迫と辛辣な叫びと、痛々しいまでの激しくも繊細な感受性に胸を激しく引き裂かれた瞬間の連続だった。
それは、2017年の最後のライヴとなった、12月24日の横浜BAYSISで観たライヴとも、まったく異なるものである。この2本は、同じ『~AGITATE♯3【思想】』を掲げたライヴであったのだが、横浜BAYSISでのライヴは、2017年という年を締めくくるという意識もあったのだろう、大きく構えた余裕的な余白を感じたのだが、年を跨ぎ、約2週間ほどの冷却期間を置いて向き合った梅田シャングリラでのライヴは、新たに宿った狂気と捨て身の覚悟が感じられた、一切の余白をも用いることの無い“赤裸々なMERRY”を魅せてくれたのだ。
まさに、窮極の生き様で。
5人はインダストリアルな「「M」World Order」をSEにステージに登場すると、結生、健一、テツ、ネロによって畳み掛けられる“MERRY此処に在り”と言わんばかりの独特なフレーズのサウンドが印象的な「MASS CONTROL」からライヴの幕を開けた。
“見えるのは 黒い光 そこに在るユートピア”
「MASS CONTROL」の歌い出しを唄うガラの声は、一瞬にして感情のすべてを持っていかれるほど切なく、恐ろしいまでに素晴しく透き通っている。それは、一度聴いたら耳から離れることはない、習慣的な耽溺症状にも似た中毒性の高い、他に類を見ない、誰にも真似することはできないガラという歌い手の指紋である。
この日もその歌い出しの瞬間に、オーディエンスが心を鷲掴みにされた衝撃がフロアに充満していたのを直に目にした。
彼らはそこから、「犬型真性MASOCHIST」「gaudy」と、アルバムの並び順に届け、さらに聴き手を深みへと引きずり込んでいった。
人間の欲望が羞恥なく、言葉を選ばずに垂れ流される「犬型真性MASOCHIST」、鬱憤を爆発させた「gaudy」に、オーディエンスは放たれる重厚なサウンドに身を揺らしながら、力強く握った拳を振り上げた。
そもそもロックとは、音楽ジャンルであると同時に、既成概念や体制に対する反抗心や怒りを表現する言葉でもあり、言い方を変えれば、集団を嫌い反発する生き方を示す言葉でもある。故に、群れること、一体となることはロックと真逆の位置にあることでもあると思うのだが、MERRYと同じ意志を持って集まった異端児たちは、どうやらそこに自らと同じ生き様を感じているらしい。16年間MERRYとしての強く凛々しくも、時にどうしようもないほど情けなく惨めで哀れで、普通は隠したくなる汚く愚かな業を曝け出す人間らしい生き方を唄い続けてきた彼らのサウンドと唄を通し、根本で繋がっているのだろう、他には無い異様な熱がライヴに宿るのだ。それ故の“共感”が一体感を生み出しているのだと考えると納得がいく。
「梟」まで一気に届けられた鬱血した感情は、「Happy life」から少し景色を変えた。
汚れきった、腐れきった世界の中で、MERRYというバンドと出逢い、共に叫び、深く求めてくれているオーディエンスへの愛を感じる「Happy life」は、まさしくそこに集まった1人1人のために歌われていたと感じた、とてもあたたかな瞬間だった。
そして、「不均衡キネマ」「絶望」という定番的な流れから、彼らの個性であるレトロックでオーディエンスを躍らせた。ガラが大道芸人を思わすステッキを持ったパフォーマンスを加えて魅せる「不均衡キネマ」も、もはやMERRYというバンドの特許であり、MERRYというバンドの象徴だろう。
上手と下手の天井から吊るされた年代を感じるシャンデリア、ゆっくりとフロアの上で回転し方々に光を放つミラーボール、ステージのバックに施されたベルベットのカーテンの深い赤。古き良き時代のグランドキャバレーを彷彿させる、どこか寂しげで哀愁をおびたこのハコ(梅田シャングリラ)に、MERRYというバンドはとても馴染んでいた。ガラという演者も、この空間にスッポリとハマっていたのも、彼自身がそんな空間を味方につけていたからだろう。
続けて届けられた「リフレイン〜土曜日の涙〜」「平日の女 -A面-」といった、彼らが名付けた哀愁をおびた綺麗なメロディ=“レトロック”では、そんなシチュエーションも手伝い、いつも以上にオーディエンスの心をグッと近い距離に引き寄せたのだった。
黒電話が携帯に、読み物が紙からネットへと当たり前のように移り変わった時代の中で、恋愛の形も叶わぬ恋の形も姿を変えようとしている。すべてにおいてカジュアルになってしまった時代は、奥ゆかしさや哀傷という感情すらも奪ってしまっている気がしてならない。行間に宿るガラによって綴られた陰を落とす歌詞も、自然と古さが募っていく。しかし、それはMERRYにとってマイナスなことではないと、この日彼らのライヴを観て感じた。むしろ、それこそが、改めてこの先彼らの新たな武器になろうと確信した。
【哀愁】【ナンセンンス】【エログロ】【昭和歌謡】、そして、MERRYという生き様。MERRYというバンドのすべてが網羅された満足度の高いライヴであった『「システム エムオロギー」〜AGITATE #3「思想」』は、確実に、2月3日に日本青年館で行われるファイナル公演『~AGITATE FINAL「禁断」』へと続く最後の坂道を、脇目もふらず一心不乱に駆け上がるための全身全霊の力であったに違いない。
「GI・GO」から、新たにライヴが始まったのかと思うほど激しく、遮二無二爆走し続ける彼らの想いに胸を締め付けられたアンコール。オーディエンスは、そんな彼らの極限の叫びに負けじと、爆音の中でもハッキリと聞き取れるほどの声で、ガラが綴った言葉(歌詞)を叫び返した。
「under-world」「sweet powder」は、それらが新曲としてライヴに加わった当時よりも、さらに熱く熟していたと感じた。赤いツバ広のハットを斜に被り、ガラという人間に宿る気だるさと妖艶さを惜しげもなくひけらかしたパフォーマンスで魅了した「sweet powder」や「赤い靴」には、改めて絶対的なポテンシャルを感じさせられた瞬間でもあった。
「47都道府県ツアーもあっという間に一桁になってしまって。1ヵ所1ヵ所積み重ねてきたものが、最後の2月3日の日本青年館でどう花開くのか。どうみんなに返すことができるのか、というのをいろいろと考えていますので、楽しみにしていてもらえたらと思います。ぶっちゃけ、悔しいライヴもあったし、あぁ、もう出し切ったって思えたライヴもあったけど、そういう全部のライヴが、俺たちの背中には乗っているから、そのすべての想いを全部持って青年館のステージに立とうと思っていますので、是非、ファイナルも集まってもらえたらなと思います。必ずいい景色を魅せます。必ず幸せにします」(ガラ)
“心の中に、俺たちが動いている映像が残るようなライヴにしたい”と、ガラは言った。
今、目を閉じてもはっきりと映像と音が蘇る。SHOW要素の強いMERRYのライヴは、聴覚はもちろん、視覚にも深い印象を残し、もっと言うなれば、触覚すらも記憶の中に残すほど、艶かしい。
バンド側が残そうとする痕跡が、しっかりと聴き手に届いているのは、バンドとして実に素晴しい形である。
この日は、いつもよりMCの時間を少し長く取り、メンバー1人1人がファイナルとなる日本青年館への想いを語ったのだが、まったく同じ想いをそれぞれが持ち、やはり、ガラと同じく、47本のツアー1本1本を背負ってファイナルへと向かうことをオーディエンスに誓ったのだった。
“君とならずっと どこまでだって一緒に行けると思っていた”と歌われる「エムオロギー」は、やり直しなんてとうに出来ないMERRYという人生を一緒にここまで歩んで来てくれたファンたちに捧げる、これ以上ない愛しさが詰まったラブソングであると私は想う。
ガラは、“今回のツアーは、この曲を唄うためだけにあったと言っても過言では無い”と語る。
彼らは、“MERRYにとっての禁断の世界”を追求する中で、“MERRYにしか出来ない、MERRYが目指す本当の場所”を見つけたのではないかと思うのだ。シニカルに腐った社会を斬ろうとも、汚い言葉で理不尽を罵倒しとうとも、彼らが伝えたいことは1つ。“エムオロギー 俺はお前らを信じたい”。その言葉の裏側にある、彼らが1番大切にしているもの。それは、“この声が届く日まで歪みきった世界で 無理をしてでも もがきたい”と歌われる、この日、久しぶりにやった「閉ざされた楽園」もそう。それは、“世界がどうなったって 別にそれでいい 目の前の人達を幸せにしたいだけ”と歌われる「Happy life」に通ずる想いでもあると思うのだ。“目の前の人を幸せいしたい”そここそが、MERRYが存在する意味なのだと。
そう思うと、中盤に届けられた『エムオロギー』からの1曲である、性欲に狂ったイカレ唄「SIGHT GLASS」も、窮極のラブソングに思えてくるから不思議である。
人間の欲望を情けないほど曝け出した、体裁をかまわないありのままの生き方に、聴き手は心を奪われるのだろう。
彼らのもがきこそ、聴き手の救いとなる。それがMERRYの魅力。欲望のおもむくまま人間らしく素直に生きる。誰にでもできそうなことではあるが、人間、これが1番できない生き方なのである。それを貫くMERRYは、やはり逸材なのである。
この日、明日のことなど、きっと何も考えていないのだろうと思うほど、そこで命尽きても後悔はないのだろうと思うほど、圧倒されるほどの気迫で挑んでいた5人の姿は、人間としてとても美しい姿だった。
不確かな現実の中を、裸足のまま走り続けてほしい。もがき続けてほしい。エムオロギーを叫び続けてほしい。
それが、MERRYの1番美しい姿だと思うから。
2月3日。日本青年館のステージで。笑えない日々とさよならするために———。
Writer 武市尚子
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【ライブ情報】
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MERRY 47都道府県TOUR「システム エムオロギー」
~AGITATE #3「思想」
12/1(金) 宇都宮HEAVEN’S ROCK UTSUNOMIYA
12/2(土) 郡山CLUB #9
12/10(日) 前橋DYVER
12/16(土) 富山SOUL POWER
12/17(日) 福井CHOP
12/22(金) 水戸LIGHT HOUSE
12/24(日) 横浜BAYSIS
1/7(日) 梅田シャングリラ
1/8(月・祝) 神戸VARIT.
1/13(土) 松山サロンキティ
1/14(日) 高松DIME
1/20(土) 盛岡club change
1/21(日) 秋田LIVE SPOT 2000
1/27(土) 滋賀B-FLAT
1/28(日) 京都MUSE
~AGITATE FINAL「禁断」
2/3(土) 日本青年館
[開場 / 開演]17:00 / 17:30
■一般指定席 ¥5,500(税込)
◎チケット発売中
(問)NEXTROAD 03-5114-7444 (平日14:00~18:00)
…………………………………………
NOW ON SALE
MERRY
NEW ALBUM『エムオロギー』
【通常盤】(CD) SFCD-0210 ¥3,000 (tax out)
[DISC 1 : CD]
1. 「M」World Order
2. MASS CONTROL
3. 犬型真性MASOCHIST
4. gaudy
5. 平日の女 -A面-
6. Black flag symptom
7. 傘と雨
8. F.J.P
9. Happy life –reprise-
10. SIGHT GLASS
11. エムオロギー
Manufactured by sun-krad Co., Ltd.
Distributed by sun-krad Co., Ltd.
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