NEWS

2018年06月05日 (火)

【ライヴレポート】<umbrella 1stアルバム「ダーウィン」 リリース記念ワンマンツアー【Chapter.7「 ダーウィンへの伝言 」】>2018年6月4日(月)新宿LOFT

NEWS - 16:34:23

 1stフルアルバム『ダーウィン』(530日発売)のリリースに伴い、64日から【Chapter.7「 ダーウィンへの伝言 」】と銘打った全国ツアーをスタートさせたumbrella

同ツアーは彼らがアルバムを携えて行う初めてのツアーであると同時に、初の単独ツアーのため、バンドの実力が試される場といえる。

そこで彼らはどんなライヴを見せてくれるのだろうと思いながら、ツアー初日の会場となった新宿LOFTへと足を運んだ。

 

オープニングSEの「Sing in the rain」が流れ、メンバーがステージに姿を現し、客席が騒然となる中、ライヴは煌びやかな「anima」から始まった。

シックな黒装束に身を包み、ステージ中央に立ってエモーショナルな歌声を聴かせる唯。

客席を見渡して爽やかな笑顔を浮かべつつ、テイスティーなギター・ソロを奏でる柊。

長い黒髪をなびかせながら、ファットにうねる重低音を紡いでいく春。

タイトなリズムやダイナミクスを効かせたドラミングが光る将。

ハード・チューンで一気に炸裂するパターンとは異なる抒情的な幕開けながら、瞬時に場内をumbrellaの世界に染めたのは見事。

メンバー4人の存在感の強さも相まって、ライヴが始まると同時に、強くステージに惹きよせられた。

 

その後は躍動感に溢れたサウンドとキャッチーなサビ・パートをフィーチュアした「ヨルノカーテン」やパワフルな「Frontier」、アップ・テンポの「ヤマアラシの涙」などを相次いでプレイ。

“エモさ”を湛えた彼らの楽曲は感情を揺り動かす力を備えているし、ライヴではそれがさらに増幅される。

ライヴが進むに連れて加速していく流れも決まって、オーディエンスの熱気はどんどん高まっていった。

 

4曲聴かせたところで、「こんばんは、umbrellaです」と唯が挨拶。

「ワンマン・ツアーが始まりました。歌を大事にしたバンド、曲を大事にしたバンドとして、こういう場所に立てること、そしてそれを見守ってくれる人がいることに感謝します」という言葉を挟んで、中盤では洗練感を纏ったサウンドとセクシーなボーカルを配した「hollow」や、力強く疾走する「五月雨」、ソリッドなサウンドとクールなボーカルをマッチングさせた「叩けば誇り」などをプレイ。

多彩な楽曲で様々な情景を描いていく構成は観応えがあるし、タイトなアンサンブルもさすがの一言。

優れた表現力を発揮して、世界観で魅せるライヴの良さをたっぷりと味わせてくれた。

 

アッパーなミディアム・チューンの「スカイフィッシュ」から始まったライヴ後半では、心地好くドライヴする「ミラーガール」やメロディアスな「SCAB」などが畳み掛けるように演奏された。

ライヴ中盤とは一味異なる激しさを見せつつ、常にエモーショナルな味わいを放つのは彼らの特色といえる。

メンバー全員が音楽を奏でることを楽しんでいることが伝わってくる自然体のステージングや安定感と勢いを併せ持ったサウンドなども含めて、“激しいumbrella”も本当に魅力的だ。

 

そんな彼らに引っ張られる形でオーディエンスのボルテージもさらに高まり、拳を振り上げたり、ヘヴィなパートでは全力で折り畳みをしたり、息を揃えてジャンプしたりといったリアクションを見せる。

本編を締め括った「Witch?」では、場内が一つになったことを感じさせる華やかな盛り上がりとなった。

 

ツアー初日にして、完成度の高いライヴを披露してみせたumbrella

馴染みの薄い新曲を並べたセットリストでオーディエンスを魅了したことからは,『ダーウィン』の収録曲の良質さや、彼らのポテンシャルの高さを痛感させられた。

幕開けの仕上がりが良かっただけに、ここからツアーを通して楽曲が育ち、構成などの細部を詰めていけば圧倒的なライヴになるに違いない。

それを強く予感させる良質なステージだった。

 

文◎村上孝之  

写真◎YOSHIHITO_SASAKI

 

 

====================

 

<リリース情報>

 

★1st full album「ダーウィン」NOW ON SALE

価格:3000(+税) 品番DCCNM-505

【収録曲】01.anima 02.ヨルノカーテン 03.SCAB 04.ヤマアラシの涙 05.ミラーガール

06.hollow 07.五月雨 08.O3 09.叩けば誇り。 10.アラン 11.夕立

 

animaMVフル https://youtu.be/BIJHMuPQWuA

「ダーウィン」試聴動画 https://youtu.be/9kIlOy0pvJM

 

「ダーウィン」発売記念インストア情報詳細 http://xxumbrellaxx.com/event?tags=INSTORE 

 

——————————-

 

2018年64(月) Release

LIVE DVD「傘が生まれた日」

 

価格:4630円(税抜) ※ライヴ会場限定販売

【収録曲】 01.スロウレイン、02.Frontier03.スカイフィッシュ、04.「月」、05.WALK

06.ヨルノカーテン、07.軽薄ナヒト、08.アンドロイドと果実、09.Labo10.SCAB

11.Witch?12.永久地図、13.東へ、14.アラン、15.「管」、16.Door 全16

 

====================

 

<ライヴ情報>


umbrella 1stフルアルバム「ダーウィン」リリース記念ワンマンツアー【Chapter.7「 ダーウィンへの伝言 」】

~横浜編~  65()  Music Lab.濱書房   OPEN18:00 START1830
~名古屋編~615() 名古屋MUSIC FARM   OPEN18:00 START1830 ※名古屋MUSIC FARM30周年記念公演 
~神戸編~  626() KOBE太陽と虎       OPEN18:00 START1830 
~京都編~  628() 都雅都雅               OPEN18:00 START1830 
~岡山編~  71()  岡山PEPPERLAND     OPEN17:00 START1730 
~福岡編~  72()  小倉FUSE                OPEN17:00 START1730 
~新潟編~  78()  新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE  OPEN17:00 START1730 
~大阪編~  723() umeda TRAD <柊生誕祭>                OPEN18:00 START1830 

 
【チケット料金】78日新潟編まで  前売り3500円 当日4000円 
        723日大阪編のみ  前売り4000円 当日4500

 【チケット発売中】 e+ https://eplus.jp/ath/word/55436 

 

…………………………………………

 
umbrella -fan meeting- 【傘の日】
611() 南船場地下一階(大阪)OPEN18:00 START1830 

【チケット料金】前売り3000円 当日3500
【チケット情報】
 バンド物販手売りチケット(4/23新宿LOFT公演~物販にて発売)
 バンド予約(4231000~予約開始 umbrella.information@gmail.com 
【入場順】 1.手売りチケット 2.バンド予約

 

====================

 

umbrellaオフィシャルサイト http://xxumbrellaxx.com/ 

 







2018年06月03日 (日)

【ライヴレポート】<THE BEETHOVEN 5th Anniversary ONEMAN TOUR 2018 「Masquerade」
「Classical×Masquerade」 2018年5月31日(木) TSUTAYA O-WEST>「5年間の感謝を込めて―――」

REPORT - 00:00:51

 その始まりはとても厳かだった。

 

 それは、ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第14番 『月光』第1楽章をSEとする、THE BEETHOVENというバンド名に相応しい幕開け。1801年に作曲されたというこの曲は、ベートーヴェンの耳が聞こえなくなり始めた頃の作品だとされている。この曲が、美しいながらも切なさと悲しさを含むのは、薄れていく音への深い想いが切々と描かれている心情を現しているかのように思えてならない。そして、この曲をSEとして用いる彼らTHE BEETHOVENという存在が放つ音もまた、特殊なバンド形態を持つからこそ生まれる刹那的な衝動である様な気がしてならない。

 ステージを覆う黒い幕がゆっくりと左右に開くと、そこには、混沌とした世界観を描き出す「哀-Ai-」を奏でるマコト(Vo)、福助。(G)、ミネムラアキノリ(G)、那オキ(B)、YURAサマ(Dr)の姿があった。オーディエンスは歓声を上げる間も与えられず、目の前に広がるTHE BEETHOVENの世界に引き込まれていった。静かに佇み、その音を受け入れていたオーディエンス。それは、無理に盛り上げていこうという焦りのない、実にコンセプチュアルでマイペースな幕開けだった。

 福助。作曲・マコト作詞による「哀-Ai-」は、5月16日にリリースされたニューシングル「Masquerade」の1曲目を飾っていた楽曲でもあり、ステージには、ジャケットとして用いられていたこの作品を象徴する【喜怒哀楽の仮面】が2つ掲げられていたのだが、哀しみを宿したシックな幕開けは、このシーンに確立した個性を刻み込んだ5人だからこそ成るライヴの形を見せつけられた瞬間であった。説得力のある福助。の泣きのギターソロには、“さすが”の年輪を感じさせられた。「哀-Ai-」は、“今まで自分がやってきていない音楽が、ここで出来ていることがすごく楽しい”と語っていた福助。のTHE BEETHOVENへの想いを強く感じた1曲だ。2曲目はシングルの流れをそのままに、ミネムラ作曲・マコト作詞による「Face of Masquerade」が届けられたのだが、いなたいメロを持つスピード感ある歌モノであるこの曲は、これまでのシックな流れを断ち切った勢いでライヴを牽引し、続く「L・S・L・G」では、ユニゾンのギターブレーズと4つ打ちのドラムフレーズとループするベースフレーズがフロアのオーディエンスの体を揺らした。

 

「こんばんは。THE BEETHOVENです! 5月16日から始まったワンマンツアー『Masquerade』、本日無事にファイナルを迎えることができました。ありがとう! 今回5周年ということで5本のツアーをやってきましたが、今日、本日、5月31日、ちょうど5年前、この場所、この時間に始動を開始したということで、丸5年になります! これもみなさんのおかげだと思っています! ありがとうございます」

 

 マコトは、この日最初のMCで、今回のツアーの意味と、そこに込められていた想いを語った。

 そう。2018年5月31日。『Classical×Masquerade』というタイトルを掲げ、O-WESTのステージに立ったTHE BEETHOVEN はこの日、5周年の記念日を迎えたのだ。

 思い起こせば、まったく個性の違う癖の強いバンドを本拠地とするメンバーが、THE BEETHOVENというバンドに席を置き、新たに息を吹き込み、初めてステージに立った5年前のこの日も、ゆっくりと黒幕が開き、彼らが登場した。あれから5年とは、ありきたりな言葉だが、時の経つのは本当にはやいものだ。

 同じヴィジュアルシーンに身を起きながらも、まったく別の思考を持ったバンドを本体に持つマコトと福助。と那オキとYURAサマが、本体とはまったく違う衣裳に身を包み、それぞれのルーツを活かした楽曲をTHE BEETHOVENの音として生み出して届けていたのが、とても新鮮だった初ライヴ。3年前に加入したミネムラは、まだ5年前の始動時には在籍していなかったのだが、またギタリストとしても、アーティストとしても格別に個性の強い存在であるミネムラが加わったことで、THE BEETHOVENは、よりその振り幅を広げたと言っても過言では無いだろう。楽曲の振り幅が広がったというのはもちろんのこと、この日も、ギタリストでありながらも、もはやパフォーマーと言うべきではないか? というほど躍りまくる華やかなステージングでライヴを盛り上げていた。

 中盤で届けられたYURAサマ作曲・マコト作詞の「背徳のサロメ」では、那オキがアップライトに持ち替えパイスピードに攻め立てた。この曲では、タイトなリズムを刻むYURAサマの安定したドラムスキルが一際引き立っていたように感じ取れた。そんな最新曲であるこの楽曲から、一番初期曲であり、『トルコ行進曲』が曲中に差し込まれ世界を一変させるトリッキーさと猟奇的な匂いを感じさせる「激パレ」が並んだ破壊的な流れはライヴの勢いを加速させた見せ場でもあったと言えるだろう。しかし。その直後、彼らはその破壊的な流れを大きく変えたのだ。

 

「5年間の感謝をこの曲に込めて―――」

 

 というマコトの一言を導入とし、オーディエンスに届けた曲は「エリーゼ」だった。包み込むようなサウンド感と歌詞に込めた想いを優しく歌い上げていくマコトのボーカル。そんな5人の音と言葉に、オーディエンスは動きを止め耳を傾けた。愛の詰まったメッセージは、優しい旋律と共に、まっすぐオーディエンスの心に響いていたようだった。

 本編ラストに置かれていたのは那オキ作曲・マコト作詞の「HEAVEN」。歌い出しのマコトのファルセットが印象的な、まさにHEAVENな景色が広がる鮮やかな1曲だ。

 【喜怒哀楽の仮面】をコンセプトに、メンバー全員の楽曲を収録した5周年の記念企画作品だったニューシングル「Masquerade」(5月16日にリリース)を引っ提げてのツアーでもあった今回のライヴの形は、さらにTHE BEETHOVENというバンドの在り方を色濃く示すきっかけになったように思う。

 ツアー自体が1年ぶりだったというマイペースなTHE BEETHOVENだが、だからこその色と、だからこその爆発力を生むのだと感じさせてくれる“ここにしかない音”は、純粋に音楽を楽しめる時間である様に思えた。

 アンコールで届けられた初期曲「Neverland」は、当初彼らにとっては、このTHE BEETHOVENがあったからこそ聴けた新たな扉を開いた1曲であったと記憶しているが、この日は、シングルにも2018年Ver.として収録された“現在のTHE BEETHOVENの音”として息を吹き返した形で届けられたのだった。
 テンポを落とし、音数を減らし、女性コーラスとの絡みを美しく魅せるこの曲は、彼らが歩みを重ねるごとに、この先も進化し続けていくことになるのだろう。

 

 この先も、毎年5月31日に、このバンドで1つずつ歳を重ねたことを、彼らとオーディエンスが始まりの場所に集まり、共に祝っていけることを切に願う。

文◎武市尚子

 

★THE BEETHOVEN★

http://thebeethoven.net/








2018年05月27日 (日)

【defspiral】8周年記念ライブを開催。10周年に向け今秋から再び全国ツアーへ

REPORT - 16:46:05

 525日、26defspiralの結成8周年記念ライブ「defspiral 8th Anniversary Live -Dear Freaks-」が、彼らにとって思い入れの深い目黒鹿鳴館にて開催された。

 

 毎年この時期に必ず開催されているdefspiralの周年記念ライブも今年で8年目。ライブタイトルにもなっている「Dear Freaks」の名の通り、共に時代と駆け抜けてきたFreaks(=ファンの呼称)とその喜びを分かち合うこの特別な周年記念ライブは、毎年暖かな空気に包まれている。今年はお台場野外特設ステージにて開催された、彼らを導き続けるhideの没後20周年ライブhide 20th memorial SUPER LIVESPIRITS』への出演もあり、本来ならhideがライブを観に来てくれるはずだった20年前のあの日のステージと同じ、目黒鹿鳴館にて、1年の中でも最も大切なライブを開催した。

 

 あれから20年が経ち、バンド名こそは変われどバンドとして走り続けてきた彼らを収めるには手狭な会場には、記念すべきライブを共にしようと全国から溢れんばかりの多くのファンが押し寄せた。会場の熱気は開演前からすでに高く、メンバーを待つその間にも汗が吹き出すような空気の中、SEが鳴りストロボの光の中からメンバーが登場。華々しく照らされたステージに漆黒の衣装を纏ったMASAKI (dr.) MASATO (Gt.) RYO (Ba.) がそれぞれ順にステージに登場し、最後にTAKA (Vo.) が登場すると、彼らを待ち望んだフロアの声量と温度はさらに上昇する。力強いリフとドラムサウンドが会場の空気を切り裂き「AURORA」からこの日のライブはスタート。最新アルバム『TO THE GALAXY』の始まりを物語る同曲が、この日のライブと、defspiralFreaksとの未来を切り拓いていくその様は彼らの飽くなき前に進もうという姿勢を象徴しているのではないだろうか。

 

 会場を地の底から震わせるようなRYOのベースライン、TAKAの「お前たちの声聞かせてくれ!」の叫びから飛び出したのは「PULSE」。defspiralの象徴とも言えるようなダンサンブルな楽曲に序盤から会場は大きくうねりを上げる。大きな歓声に包まれた中、転じて美しいシーケンスサウンドに載せたTAKAの艶やかな歌声から「NEW DAYLIGHT」が披露される。ゆったりと、しっかりと、光が差し込み世界が拓けていくその雰囲気は、ここが目黒鹿鳴館であることを忘れさせてくれる。続く「FAR AWAY」では、しっとりとしたピアノの調べと雄大なストリングスがTAKAの伸びやかなヴォーカルを包み込み、同時にバンドのロックサウンドが雄々しく鳴り響く。続けざまに「DREAM OF YOU」が飛び出す。メンバーは、決して広くないステージの更に最前まで身を乗り出しまるでライブ終盤のような盛り上がりに。

 

 TAKAの「今夜が正真正銘の記念日です。最高のライブにしましょう!準備はいいか東京!」との掛け声からMASAKIのドラムへと続き、妖艶な大人ムード漂う「Thanatos」から疾走感あふれるイントロの「Hollow」と中盤戦が始まる。いつもより密度の高いフロアからはさらに大きなレスポンスがこだまする。

 

MOBIUS」、「LABYRINTH」、「GHOST」と連続して妖しくダークな世界を創り上げるdefspiral。これらが収録されているアルバム『TO THE GALAXY』では、バンドの持つダークでコアな部分を表に出したかったと以前より語っていたメンバーたちではあったが、リリース後の自身最大規模のロングツアーを通し、さらにその部分が研ぎ澄まされた印象だ。さらにRYOがベースをアップライトベースに持ち替えての「カナリア」では艶めかしくホールを彩る。続いて暗闇の中ぼんやりと灯された明かりの中、MASATOの切ないギターからバラードナンバー「陽炎」が披露される。ダンサンブルで疾走感のある楽曲の印象も強い彼らだが、同時にこうした壮大で妖艶でアダルトなロックを奏でることも彼らの最大の魅力の一つではないだろうか。ダークな世界観の楽曲達から「AFTERGLOW」では、手を伸ばし、光を求めるかのよう歌うTAKAの姿に目を奪われる。

 

 「改めましてdefspiralです。2daysで被り曲無しでやらせてもらってます。たくさんの曲をやってますが、皆さん楽しんでますでしょうか!」とここまで一気に13曲を詰め込んで披露し、「8周年ということで日頃応援してくださる皆さんに楽しんでもらおうと、感謝の気持ちをもって4人やらせてもらってます!」と支え続けてくれるファンに感謝の気持ちを述べるTAKA。「ライブはみんなが主役なんで!いいかFreaks!行けるか!?行こうか!!」と後半戦がスタートし、「IN FLAMES」でハードにフロアを踊らせる。「もっと声聞かせてくれ東京!」の掛け声から「SILVER ARROW」でその勢いは更に加速していく。さらに「SERENADE」が続き、RYOMASATOのヘドバンをしながらの演奏にフロアのテンションもピークに。TAKAもマイクスタンドを振り回しながら情熱的に叫び、時にノーマイクで歌い、圧倒的に勢いのあるステージを展開していく。終盤に差し掛かったステージでは、暗闇の中一人照らされたTAKAの歌唱から、ドラマチックに「PHANTOM」が展開されていく。「想いのままに生きていきましょう。一度きりの人生です。今日はありがとう。最後の曲です。心のままに」と「METEOR」にてフィナーレを迎えた。

 

 鳴り止まない彼らを求めるアンコールに応え再びステージに姿を現した4人。フロアの熱量はまだまだ高いまま「AQUA」ではハジケ飛び、踊り、声を上げる。「嘘つき・・・」と官能的にhideの楽曲「DOUBT」の冒頭のセリフをTAKAが囁やけば、黄色い声混じりの歓声が沸き起こる。8周年を記念するこのライブはまだまだ勢いを増すかのよう。

 

「いろんな巡り合わせが会って今日この日を、みんなと過ごせています。心からありがとう。そんなみんなに贈ります。」とスペイン語での意味を持つ「ESTRELLA」が披露される。タイトル通り壮大な夜空に輝く星々を彷彿とさせるような時間に、会場はみな聴き惚れる。惜しみない拍手が贈られる中ステージを降りていくメンバー。

 

 しかし、それでも彼らを求める声は止まない。三度ステージに現れたdefspiral8年間で4枚のアルバムをリリースし、それぞれのアルバムの違い、それらを通して自身らの成長具合を振り返り、最近はよりアダルトになってきた、とアコースティック、アップライトベース、カホンのアコースティック編成にて「GALAXY」を披露。特別で穏やかな空気が会場を包む。今秋より20182度目の全国ツアーの実施、それに先立っての新音源の発売も発表され、フロアには笑顔の花が咲く。その空気感をそのままに爽やかなロックナンバー「brilliant」が8周年記念ライブのフィナーレに花を添える。

 

8周年を迎えてますます10周年が見えてまいりました!8年前に出会った人々に、20年前に出会った人にも、今日初めて出会った人にも全員に感謝したいと思います。そんなみんなにこの曲を贈ります!」とライブラストの定番楽曲「CARNAVAL」が披露され、全員が真っ白な光の中で、思いのままに身体を揺らす。周年ライブの度に10周年ライブという一つの目標を掲げてきたdefspiral始まりのファンファーレが再び鳴り響いた。defspiralFreaksの旅は、まだまだここからも続いていくと感じさせられた8周年記念ライブとなった。

 

 defspiralは、614()628()75() iceソロプロジェクト本格始動主催ツアー「inspire」への出演が発表されており、722()にはベースRYOの生誕ライブ「RYO BIRTHDAY PARTY 2018」を横浜BAYSISにて開催する。

 

PhotoHIROYUKI UENOnonfix creative

 

====================

 

defspiral 8th Anniversary Live -Dear Freaks-

2018525 目黒鹿鳴館

 

1. DIVE INTO THE MIRROR

2. READY OR NOT

3. MASQUERADE

4. PARADISE

5. 花とリビドー

6. 月とヴィーナス

7. INNOCENT

8. VOYAGE

9. STORM

10. NIGHTMARE

11. Misty

12. VERMILLION

13. RAINBOW

14. GLARE

15. MELODY

16. トワイライト

17. RESISTANCE

18. PROGRESS

19. REVOLVER

20. BREAK THE SILENCE

21. SALVAGE

22. STORY

23. REASON

24. LOTUS

 

…………………………………………

 

2018526 目黒鹿鳴館

 

1. AURORA

2. PULSE

3. NEW DAYLIGHT

4. FAR AWAY

5. DREAM OF YOU

6. THANATOS

7. Hollow

8. MOBIUS

9. LABYRINTH

10. GHOST

11. カナリア

12. 陽炎

13. AFTERGLOW

14. IN FLAMES

15. SILVER ARROW

16. SERENADE

17. PHANTOM

18. METEOR

19. AQUA

20. DOUBT

21. ESTRELLA

22. GALAXY (Acoustic Ver.)

23. brilliant

24. CARNAVAL

 

====================

 

全国ツアー<TO THE GALAXY -RECONNECT-

詳細近日発表

 

====================

 

<新音源リリース>

詳細近日発表

 

====================

 

iceソロプロジェクト本格始動主催ツアー「inspire」>

[出演]ice / defspiral / ウミユリ

2018614() 渋谷Milky way

2018628() 池袋EDGE

20187 5() 渋谷REX

 

RYO BIRTHDAY PARTY 2018

2018722日(日)横浜BAYSIS

 

★defspiral★

http://www.defspiral.com/index.php