2023年09月11日 (月)
【ライヴレポート】<Luv PARADE「DEVIL’S NEW WORLD」>2023年9月9日(土)Veats Shibuya◆「今日はD’ESPAIRSRAYっていう最高のバンドの結成記念日なんですけど、Luv PARADEはD’ESPAIRSRAYを忘れさせないための大事な活動でもあったりして……」
REPORT - 18:00:01「今日はD’ESPAIRSRAYっていう最高のバンドの結成記念日なんですけど、Luv PARADEはD’ESPAIRSRAYを忘れさせないための大事な活動でもあったりして……」
アンコールの際、Karyu(Gt)はそう語った。2023年9月9日、Veats Shibuya——。D’ESPAIRSRAY結成24年目のこの日にLuv PARADEは新たな世界を切り開いた。これまでカバー曲だけで活動してきた彼らが初となるオリジナル曲を発表したのだ。今になって、なぜオリジナル曲なのだろうか?その答えがこのライブにあった。2023年のLuv PARADE最後のライブ『DEVIL‘S NEW WORLD』だ。
TSUKASA(Dr)のトライバルなリズムに合わせて、ZEROがずっしりとグルーヴを重ね、Karyuのエキゾチックな旋律が乗っていく。さらにTAKA(Vo)が妖艶な低音ボーカルを響かせる「DAMNED」(D’ESPAIRSRAY)だ。重心の低いアンサンブルでライブは幕開ける。D’ESPAIRSRAY楽曲が多めのセトリになることは事前に告知されていたが、1曲目からの思わぬ選曲にフロアは歓喜の熱狂に包まれる。
「ようこそ、『DEVIL’S NEW WORLD』へ。行こうぜ!」
早くも興奮気味のフロアを満足げに眺めるTAKAの、歓迎のひとことを合図に、「Poker Face」、「Toxic」と、すっかりLuv PARADEの代表曲となった洋楽カバーで攻め立てていく。
「今夜は2023年ラストパレードなんで、全部出し切って帰ってください。一緒に歌って踊って楽しんで帰れよ!」
軽快なリズムのシーケンスに合わせて、TAKAが呪文のように歌い出す「Dub-I-Dub」。キャッチーなメロディであるのに、けたたましく音圧を重ねていくKaryu。メリハリをつけながらタイトにビートをキメていくTSUKASAに合わせて、フロアが上下に揺れていく。グラマラスなロックチューンと化した「BAD GUY」といい、原曲のメロディやイメージを壊すことなく、Luv PARADEとして昇華していく手腕にあらためて脱帽だ。
「DEVILS’ PARADE」、「DEATH POINT」と、D’ESPAIRSRAYのアッパーソングを畳み掛けたあとの、「HYPER BALLAD」、「My Herat Will Go On」は、Luv PARADEが激しさだけでないことを知らしめる一幕だった。TAKAの色香に溢れた艶やかな歌声とともに、巧みなアレンジメントと貫禄と余裕のあるアンサンブルでオーディエンスを魅了した。
「ちょうど1年くらいLuv PARADEをやってまいりましたけど、みなさんわかってますよね? 今日から新しい世界を踏み出そうと思ってます。新しい世界、踏み出して行こうぜ!」
TAKAのそうした言葉から披露されたのは、Luv PARADEとして初のオリジナル曲「NEW WORLD」だ。ラウドでヘヴィなリフと妖しくも美しいメロディが交差しながら徐々に激しくなり、一気に美麗なサビへと解放されていく。混沌としたブレイクダウン、性急と緩急が織りなす4人が鳴らす音は、Luv PARADEにしかなし得なかったものだ。Luv PARADEというバンドは、この先もカバー曲をやり続けていくものだと思いこんでいたのだが、この「NEW WORLD」を聴いてオリジナル曲が誕生したのは必然のことなのだと。強く感じた。D’ESPAIRSRAYの3人と、盟友defspairalのフロントマンTAKAの信頼関係から生まれたような楽曲だ。
そうしたお互いの関係性を確かめ合うよう、「MIRROR」(D’ESPAIRSRAY)、「BITE THE BULLETE」(the Underneath)と、2バンドへのリスペクトを表しながらエッジィなナンバーを続けざまに送ると、「LOVE IS DEAD」からD’ESPAIRSRAY曲オンパレードのラストスパートを畳み掛ける。
TSUAKAの高速ビートから一気に暴走していく「浮遊した理想」で、フロアのボルテージは最高潮へ……と思いきや、「マニア(D’ESPAIRSRAYファンの呼称)、そんなもんじゃないって聞いてるけど?」とTAKA。ZEROも「そんなもんじゃなかったよね? 俺もっとすげえ景色知ってるけど? 今日は見せてくれねぇの? 今年最後だぞ?」と煽りに煽り、真っ赤に照らされた会場はカオティックな様相を見せた。「Forbidden」のどこか刹那さを感じるようなメロディを、Karyu、ZEROは巧みなコーラスワークでなぞっていき、本編を終えた。
新曲は「NEW WORLD」だけでなく、もう1曲あるけど今日は演奏しないという、ZEROの言葉で始まったアンコール。TAKAは、Karyuに「うちのボーカル」と紹介され、さらに「この4人の新しい世界をぶっ飛んでやっていきたい」というKaryuの想いに「やっていきましょう」としっかりとした口調で応えた。そうした4人の結束を表すように「凍える夜に咲いた花」、「KAMIKAZE」と、D’ESPAIRSRAY曲を丁寧に熱く披露すると、TAKAは「さっき、D’ESPAIRSRAYの曲をやってるとき、十数年前に客席から見ていたのを思い出していた」と感慨深い表情を見せた。
さらに「今までカバーやセルフカバーをやってきた変わったバンドのオリジナル曲、この4人のなんたるかを見せつけていきたい」という強い決意を表したTAKAから、来年早々にツアーを行うことが発表されると、会場は大いに沸いた。
「Ske8er boi」、「THE NEVAER ENDING STORY」で大団円、と思いきや、TAKAがフロアに声をかける。
「みなさん、あれ持ってる? スマホ持ってる?」
最後の最後はオーディエンスのスマホ撮影OKでの「NEW WORLD」を再び披露した。アグレッシヴながらも的確にリズムを刻むつTSUKASA、地を這うような低音でグルーヴを生み出すZERO、ヘヴィなサウンドとともに身を沈めながらギターを掻きむしるKaryu。3人の獰猛なアンサンブルの中、優雅に妖しくも美しくTAKAが歌う。先ほどよりも荒々しく気迫に満ちた演奏は、まさにこの4人が切り開く新たな世界へ向かっていくものであった。2024年、4人は我々にどんな世界を見せてくれようとしているのだろうか。
ライブレポ:冬将軍/写真・岡本麻衣(ODD JOB LTD.)
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◆セットリスト◆
01. DAMNED/D’ESPAIRSRAY
02. Poker Face/Lady Gaga
03. Toxic/Britney Spears
04. Dub-I-Dub/Me & My
05. BAD GUY/Billie Eilish
06. DEVILS’ PARADE/D’ESPAIRSRAY
07. DEATH POINT/D’ESPAIRSRAY
08. Hyperballad/Björk
09. My Heart Will Go On/Celine Dion
10. NEW WORLD
11. MIRROR/D’ESPAIRSRAY
12. BITE THE BULLET/the Underneath
13. LOVE IS DEAD/D’ESPAIRSRAY
14. 浮遊した理想/D’ESPAIRSRAY
15. Forbidden/D’ESPAIRSRAY
En
01. 凍える夜に咲いた花/D’ESPAIRSRAY
02. KAMIKAZE/D’ESPAIRSRAY
03. sk8er boi/Avril Lavigne
04. The NeverEnding Story/Limahl
05. NEW WORLD
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「DEVIL’S NEW WORLD」アーカイブにて配信中!
◆チケット発売
2023年10月9日(月)21:00まで
◆アーカイブ最長
2023年10月9日(月)23:59まで
https://parade.zaiko.io/e/DNW-0909
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<ライブ撮影企画について>
9月9日「DEVIL’S NEW WORLD」公演での「NEW WORLD」撮影動画を、オリジナルサイズにて(縦型撮影希望)下記アドレスまでお送りください。
締め切り:2023年9月30日(土)
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<ライブ情報>
■Luv PARADE Tour 2024「WAKE UP and REVOLT」
2024年
1月5日(金)新横浜NEW SIDE BEACH!!
1月7日(日)仙台ROCKATERIA
1月13日(土)名古屋SPADE BOX
1月14日(日)OSAKA MUSE
1月20日(土)SHIBUYA DIVE
※チケット等の詳細は追って発表
ファンクラブ限定イベント「DEVIL’S TALK」
2024年1月21日(日)新横浜NEW SIDE BEACH!!
出演:Luv PARADE (TAKA、Karyu、ZERO、TSUKASA)
内容:トーク&アコースティックライブ、5ショットチェキ撮影会
チケットエントリー&FC会員募集中!
https://parade.bitfan.id/contents/118461
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■Luv PARADE Official SITE
■Luv PARADE Official X(旧Twitter)
https://twitter.com/parade_official
■Luv PARADE Official YouTube
https://www.youtube.com/@luvparade4143
2023年09月09日 (土)
【ライヴレポート】<覚醒アリア初ワンマン『アリアと過ごす夏』>2023年8月29日(火)新宿HEIST
REPORT - 00:00:258月29日(火)新宿HEISTにて、1部では屋台による催し物、2部では始動2ヶ月で行われた覚醒アリアの初ワンマンLIVE<アリアと過ごす夏>が開催された。
8月29日(火)新宿HEISTワンマン
当日の模様はYouTubeにてダイジェストが公開されている。
1部『夏祭り』
https://youtu.be/d_4vJItO0_k?si=qxl7ojA-A5HeirxO
2部 『ワンマンライブ』
https://youtu.be/cCcLY0JEwEc?si=8Yh4Sd1tOX4P9KxF
今回は2部のワンマンの様子をレポートする。
1曲目の『覚醒アリアはじめます。』は、Vo.がっくんによるオタクコールから始まり、各メンバー紹介をしていく楽曲。
▲左からBa.エレン、Gt.紅凪、Vo.がっくん
2曲目『ガチ恋エモーショナル』はペンライトを使う楽しい曲!!
▲真剣に歌うVo.がっくん
3曲目は『最強最大無能女子』。可愛いタイトルとは裏腹に、ライブの盛り上がりに拍車をかけるアップテンポなナンバー!
4曲目『亡レハテ』は新宿をテーマをした楽曲で、静かな前奏から中盤に炸裂する逆ダイなど激しい振りが特徴。対バンイベントでも欠かせない1曲。
▲Ba.Eren
5曲目『脳漿カタルシス』は拳ヘドバンを取り入れた新曲で、覚醒アリアのキラーチューンになる事間違いなし!
▲Dr.えんどぅー
「脳漿カタルシス」の後は勢いのまま6曲目「ハロパ」に繋ぐ予定であったが、機材トラブルで中止…急遽、Gt.紅凪によるMCで会場を盛り上げた。
▲Gt.紅凪
7曲目『恋華 Koibana』は夏の定番曲、安定の盛り上がりを見せた!
▲Gt.こうき
Vo.がっくんの激しい煽りから8曲目「ドグマ」、覚醒アリアの人気の暴れ曲をドロップ!
ラストは「覚醒アリアはじめます。」を再度披露し、最高の盛り上がりをみせて幕を閉じた。
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<覚醒アリア最新スケジュール>
★PICK UP LIVE
9/25(月)新宿HEIST ヤンキー仕様ワンマン
10/3 (火)巣鴨獅子王 始動3ヶ月記念ワンマン
2023年09月05日 (火)
【ライブレポート】<ビバラッシュ「CRAZY GAMBLER」-TOUR FINAL->2023年8月25日(金)新宿BLAZE◆メジャー・デビュー決定!「人生を、ビバラッシュにフルベットする」と誓った「CRAZY GAMBLER」ツアーファイナル開催
REPORT - 12:00:51ビバラッシュが、「CRAZY GAMBLER」と題して行ってきたワンマンツアーのファイナル公演を2023年8月25日、新宿BLAZEにて行った。終演後には、“12月にVAPよりメジャー・デビュー決定”とのビッグニュースも発表され、ツアーの集大成を発揮すると同時に、未来へ大いなる期待を抱かせたライブの模様をレポートする。
◆ ◆ ◆
6月に発売されたシングル「神ノミゾ知ル」に始まり、全19公演を行ったワンマンツアー「CRAZY GAMBLER」までのタームは、一貫して“ギャンブル”がテーマとなっていた。ギラギラとした豪快なイメージで、ビバラッシュにピッタリなテーマだ。でも実は、“ギャンブル”という言葉で彼らが表したかったことは、もっと深いところにあった。
「俺たち4人は、自分たちの人生をビバラッシュに“賭けて”みようと思います。遺すものが無いくらい、フルベットしてみる」
ライブを終える直前、噛みしめるように言ったるいまる(Vo)。今思えば、終演後に映像を通して発表したメジャー・デビューへの意気込みの伏線とも受け取れたが、シンプルに“ギャンブル”というテーマの核心を突く、総括でもあったように思う。何かを得るためには、対価が必要。それを“賭ける”という言葉を用いてファンへ渇を入れるように、あるいは自分たちを奮い立たせるようにライブ中、何度も口にしていた。時間やお金といった物理的なものもそうであるし、何よりも大切な“好き”に対する気持ちを“賭けた”先には格別な“楽しさ”を――ビバラッシュ風に言えば“アゲみ”を必ず手にすることが出来る。そんな全力投球の一瞬一瞬に、アツいものを感じた。
カジノの本場を彷彿させるド派手なステージは、開演前からすでにワクワクを掻き立てていた。いざ開演すると、2人のダンサーが“ARE YOU READY?” / “COME ON DREAMER”と書かれたパネルをそれぞれ掲げて登場し、続けてメンバーがステージへ揃うと、るいまるがバズーカ型のクラッカーを放つハイテンションなオープニングとなった。そこに輪をかけるように、ビバラッシュの代名詞ともいえる“アゲみ集団”を広く知らしめるきっかけとなったと言っても過言ではない「踊らされた人生」が会場の熱を爆上げにし、バンギャルの生き様を示した「それゆけ!バンギャルちゃん」へ一気に駆け抜ける。
「狂ったギャンブラーの皆さん!俺たちのために、君たちの貴重な人生の時間を使ってくれてありがとうございます。お互いがここに持ってきたもの、全力で賭け狂おうぜ!」と、Co2が噴出して勢いを増す中、ハイパワーな最新曲「神ノミゾ知ル」へ。バンドサウンドが鳴り出した途端にフルボルテージへ一気にかっさらっていくような覇気や攻めの選曲を見る限り、メンバーの“マジ”な意気込みが伝わって来た。
続いて、ツアー中の恒例となっていた“ギャンブルセトリ”(ステージ上でくじを引いてその場で演奏曲を決める)では、「流れ的にアゲみな曲が良い」と言った通り「ビ⚡ビ⚡」を引き当てた。直前のMCで、「ビバラッシュは晴れバンド」と雨予報を覆して晴れを引き当てたことを「ギャンブル1つ勝利!」と話していたが、この展開もギャンブル勝利と言って良いほどの引きの強さを発揮した。客席に広がるメンバーカラーのペンライトが“ビリビリ”に合わせて小刻みに揺れ、幸村(Gt)がセリフを挟むタイミングで「ツアーファイナル、派手に楽しめー!」と叫んだのに呼応して、一層高まっていくテンション。そして、“うやほい”の掛け声で盛り上がりながら現在進行形で夏を感じさせた「ボトルシップ」に続いて、「ずっと突っ立ってたら、夏終わっちゃうよ!?」とツッコミを入れるように「なにしてんねん」では、突っ立っている暇が無いほどヘッドバンキングやモッシュ、さらにグリコのポーズで一体感を生んだ。
「君の目には俺たちが映ってるか!? 俺たちの目には、君たちが映ってるぞ!どこまでも一緒に行こう!」と、まっすぐな思いをぶつけた「FANTASTIC FLY HIGH」が実にエモーショナルで、バンドとファンとが全力を尽くし合ってこそお互いが輝けるということを再確認させた。“100万回”というケタ外れの表現を使って優しく愛を届けた「Say Hello.」だったが、その“100万”のパワーを「100万ドルの瞳に乾杯」では、るいまるとパーミー(Dr)がチルい雰囲気の中でワイングラスを手に“乾杯”しながら歌うという、エンタメ性へと匠にフルチェンジさせるのだから、ただただすごい。
MCでは、4年前にこの新宿BLAZEにて冬也(Ba)が加入したことを振り返った。「あの時の感覚とは、全然違う」と語った冬也は、すっかりサウンド的にもメンタル的にも、バンドを支える柱となっている。感慨に浸っていたのも束の間、るいまる選りすぐりの“関係ない話”2連発で爆笑を誘ったのち、ツアー三昧でこの夏に行けなかった海を会場に呼び起こし、メンバーもアロハシャツを羽織ってすっかり南国ムードになると、パーミーのアコギに乗せてるいまる、幸村、冬也が踊りながらファニーに歌う「マンマ・ミーア♪」へ。
さらに4人で歌う「恋せよシュビドゥバ」では、サークルモッシュが起こる客席へるいまると幸村が混ざり、もはや破天荒にやりたい放題! しかし、ハチャメチャだけじゃないのが、ビバラッシュである。グッと会場の空気を引き締めたのは、「ギガラバチェリハート♡」の可愛らしさを上回る、バチバチのロックサウンドだった。そして、ファンの気持ちをしっかりと受け止めながら“最大級のありがとう”を届けた「THANX」から、ラストスパートへ突入。後ろには、今年現役を引退したベル(Gt)の姿もある5人でのMVが流れていた。彼らの歴史において大切な軌跡の一つであることは間違いなく、「マンマ・ミーア♪」の冒頭でさりげなく流れていた海の音は、ベルがるいまるを助けるようにして探してくれたものだという。姿は目に見えなくとも、しっかりと絆が存在していることに胸を打たれた一幕を経て、ラストは彼らの原点である「Merry-Merry-Merry-Go!!-Round☆」でパワフルに、豪快なエンディングで締めくくった。
アンコールでは、夏が似合う豪快なパーティー感満載の「マドモアゼル」に続き、オープニングに登場したダンサーが再び登場して“ピースサイン”を掲げ合った「シワくちゃギャルうぇぽん」。ラストは、「ダンデライオン」で誰もがこの瞬間に生まれる幸せや楽しさを、踏みつけられても負けない強さを持って全力で掴みに行っていた。その中で、“運命はキミの手の中だ”という歌詞を“運命はその辺にあるよ”と歌い替えたのは、誰もが運命を手にするチャンスを平等に持っているという、ポジティブに背中を押してくれるメッセージであったように思う。
「人生はギャンブルです。いつだって、選択の毎日。君たちは何をするにしても、絶対に最後には自分で決めないといけない。その選択が間違ってたか合ってたか、それは結局神様にしかわかりません。そう、“神ノミゾ知ル”なんです。何かをギャンブルするには、賭けるものが必要。君は何を賭ける?」
この言葉に沿えたのは、「人は、長い人生をなぜか1年単位で考えます」というるいまるの思想で、「勝ち続けなくていい、たまには負けてもいいの。自分を愛してあげて」という、人生を一単位と見た時の戦略法だった。生きていく中で、「ああ、そうか」と気持ちが軽くなるヒントを与えてくれる。そして、いつでも“楽しい”を体を張って音楽と言葉で与えてくれる天才たち、ビバラッシュ。最初に一時のタームという言い方をしてしまったが、“ギャンブル”というのは彼らにとって一生のテーマであるのかもしれない。“究極のエンターテイメント”を生み出すアゲみ集団は、これからも自分たちの生き様へ忠実に人生を賭けて未来を築いていく。夢を追い続ける、自らが“DREAMER”となって。
レポート・文◎平井綾子
写真◎さかもと
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(セットリスト)
1.踊らされた人生
2.それゆけ!バンギャルちゃん
3.神ノミゾ知ル
4.ビリビリ[ギャンブルセトリ]
5.ボトルシップ
6.なにしてんねん
7.FANTASTIC FLY HIGH
8.Say Hello.
9.100万ドルの瞳に乾杯
10.マンマ・ミーア♪
11.恋せよシュビドゥバ
12.ギガラバチェリハート♡
13.THANX
14.Merry-Merry-Merry-Go!!-Round☆
En-1.マドモアゼル
En-2.シワくちゃギャルうぇぽん
En-3.ダンデライオン