2018年08月31日 (金)
【ライヴレポート】<CLØWD FINAL LIVE「CLØWD NINE」>2018年8月25日(土)渋谷CLUB QUATTRO◆「CLØWDで気持ちを人に伝えることができて、この5人でバンドをやっていてよかった」(KØU)
NEWS - 13:43:39常に全力で駆け抜けてきた3年8ヵ月――CLØWDがその時間に終止符を打つことを発表したのが、3月から行われていたTOUR「百戦錬磨」中、6月30日の柏ThumbUp公演でのことだった。
ただただ衝撃が走ったあの日からあっという間に時が経ち、迎えた8月25日 渋谷CLUB QUATTRO。
もともと「誘惑」というタイトルを据えて、バンドが挑むべき次なる目標の1つであったこの日がFINAL LIVE「CLØWD NINE」となった。
ただし、“解散”が決定してもなお、メンバーは最後の瞬間までCLØWDの最高の姿を追い求め続けていたはずだ。
それは、これからお伝えする気迫のこもった約2時間半のラストランが何よりの証拠である。
5人が一斉に登場すると、KØUが噛みしめるようにひとつ大きく息をついた。
幕開けを飾ったのは、『RUDENESS RESORT』。歌も演奏もまったく隙がなく、外しがない。
彼らが誇る楽曲をもってのド直球勝負を見せつけるかのように『ワットインテンション』『ケミカルZOO』と間髪入れずに攻めていく。
『エルゴ領域』でも、増していく勢いにとても“ラスト”を感じる余裕などない。
しかし、『狼煙』への前振りとしてKØUが叫んだ「俺たちの最後の“狼煙”をあげよう!」という言葉に、大好きなCLØWDの楽曲をダイレクトに受け止められるのは紛れもなくこの日が最後となるという現実を実感する……。
ドラムに向き合った5人の結託した思い――自分自身や目の前の壁と戦い続けてきた軌跡があるからこそ、“この戦争に終わりが来たら告白をしよう”というフレーズがとても印象的に響いてきた。
かと思えば、『Drive for Dream』では晴れやかな気持ちにさせてくれたり、タオルが舞った『レッドホット・ディスコ』では常夏なハイテンションぶりを発揮したり、一層ラウドな表情を見せた『Marburg』と、やはり感傷的になる隙を与えてはくれない。
会場の暗転から、ひとたび空気がチェンジ。ここで披露されたのは、CLØWDをネクストレベルに押し上げた楽曲たちだった。
まずは、繊細な旋律にのせてファンに寄り添う気持ちを届けた『One』をじっくりと聴かせ、次に樹が後方で指揮を振る仕草にピタリと息が合って突入した『NO BORDER』は、彼らが目指していた“世界”を意識した曲。
2曲を通して抜群の壮大感を感じさせたのち、CLØWDが自らの“楽曲”に対する魅力へ視点をグッと定めるきっかけとなった『紅い意図』をKØUのアカペラからスタートさせた。曲中のブレイクでバンドの呼吸を感じさせると同時に冬真が時折ギターをアレンジするなどして、耳にする度に進化を重ねていくプレイだったが、もちろんこの日も最高の形で完成させていたように思う。
そして、一連の緊張感の中で朗らかなシーンを見られたのが『NEVER ENDING STORY』でのこと。
次の曲をスタートさせるジャッジを任された猟平が観客に頭上で手拍子するように促すと、「見たことある!クアトロって感じがする!」と笑顔を誘い、メンバーが顔を見合わせる場面も多く生まれていく中で、「もう少し1つに」と、いつでも皆で歩んでいくような一体感を生んできた『Tomorrowland』へと続いた。
鋭い眼差しで『ANTITHESE』で後半戦へ突入。
『BXXXes』でも庵が飛び道具感覚のコーラスを交える印象的なシーンもあり、会場中のテンションが一層高騰していく。
『Phantom pain』は、文字通り「心の傷をえぐり合ってきた俺たちがすべてをもって音楽にして伝えてきた。
そんな傷ついた俺たちがお前たちに挑戦してやるよ!」と告げ、力強く攻め立てていった。
そんなヒリヒリとした熱い気持ちをぶつけた後に、感謝の気持ちを『GIFT』に込め、「愛してるぞ、おまえら!!」と曲中に挟んで披露してしまうからニクい。
さらに『セブンスセンス』を通し、『バタフライ・エフェクト』では「いつかこの5人でよかったなと思えるようなそんな未来にしたいと思います」と、今までリスナーの背中を押すように励ましてくれた楽曲が、どこか今はメンバーの背中をも押しているようにも思えてくる。
こうして、それぞれの未来へ歩んでいくためのスタートライン、つまりCLØWDとしてのゴールラインが見えてきた……。
ただし、クライマックスに用意したのは「暴れるぞ!」と叫びあげた『Worry?』と、バンドと観客とが極限まで感情を吐き出せる『我武者羅』だった。
最後まで、“攻める”ことを辞めなかった彼らの生き様を投影したような白熱した情景に、胸が晴れるような思いさえ感じられる。
「お前たちの音楽はお前たちの中で生き続けるからな! スゲー色々考えたんだけど、感謝しかないんだわ」(KØU)と、本編の締めくくりに用意したのが『Film of Life』。
歌詞にもあるように、まさに柔らかい旋律が“最高のエンドロール”を飾る。
「また会おうな!」という言葉を素直に受け取るのであれば、不思議と悲しさよりも、旅立ちの日のような強さを秘めたエンディングであった。
アンコールでは、全員がなんとスーツ姿で登場!
「この5人はめちゃくちゃクセがあって、個性が強くて、それでぶつかり合ったりすることも毎日のようにあったんですけど、それがCLØWDらしさなんじゃないかなと思うので。僕らはそれぞれの未来にむかって進んでいくんですけど、僕らの音楽は一生死なないんで。
自分でも苦しいなとか悲しいなっていうときにCLØWDの曲聴くと元気になる……そこには自信があるので。
そういう曲をたくさん作ってきたから、これからもそういう曲たちも皆さんの人生とともに歩んでほしいなと思います。
俺たちの音楽を愛してくれてありがとう!」(KØU)
この5人で初めて作った曲である『WAKE UP』をおなじみの「目覚めようか!」という掛け声からスタートさせ、何度も何度も掛け合いでぶつかり合った『傷声』や、『#夏の微熱』と続く。
「これが本当のラストだ! お前らのその雄姿、見せつけろ!
どんなときも君たちと作りあげてきた曲――」と『キミトボクラ』もまた、笑顔でのフィナーレとなった。
「ありがとう」という言葉にすべての気持ちを込め、持ち前の明るさを振りまいた樹。
声を詰まらせながら猟平は「君たちは僕らの誇りだから、生きて。これからもCLØWDを忘れないで時々聴いて。
今まで本当にありがとうございました――またね!」と話した。
「この5人で3年8ヵ月やってきたことを誇りに思います。死んだわけじゃないんで、悲しくはないです。またいつか会える機会があったら、俺だけじゃなくて他のメンバーも応援してあげてください。ありがとうございました!」とスッと前を向いて伝えた庵。
「皆さんのおかげで幸せでした。ありがとうございました」と感謝を言葉にした冬真。
そして、KØUは「僕は、みんなと同じ人間なんです。悲しいこともあれば辛いこともあり……人間だからね、気持ちを伝えるってすごく難しくて。
――でも、CLØWDで気持ちを人に伝えることができて、この5人でバンドやっててよかったなって思います。
みんながいるから僕らは生きてこれたし、好きな音楽をメンバーとできて、たまにぶつかり合ったりふざけあったり笑いあったり、僕のこの人生の中ですごく幸せでした。(解散を)発表してから悩んで悩んで……あぁ俺も弱い人間なんだなと思って。
メンバーの言葉だったり今まで作ってきた音楽、友達だったりがいろんな言葉をかけてくれて、愛されてたんだなって思って。
本当に、感謝の言葉しかないです。ありがとうございます。メンバーそれぞれの未来に向かって歩んでいく姿をどうか、これからも応援よろしくお願いします!今日は本当にありがとうございました」と1人1人の言葉を残して、締めくくる……。
しかし、会場の明かりがついてもなお鳴りやまないアンコールに応えて、ダブルアンコールで披露した『Worry?』が、CLØWDの正真正銘のラストプレイとなった。
演奏を終え、凛と前を向いてステージを5人が去ったとき、その空間に残ったものは涙よりも前を向く強い気持ちが勝っていたのではないだろうか。
それはきっと、8月25日に目に焼き付けたCLØWDが“人生の最終更新日”のごとく最高潮な姿であったこと。
そして、CLØWDの楽曲に秘められている人生につまずいたときにヒントとなるメッセージが、知らず知らずのうちにリスナーである我々に蓄積されていたことを実感したからだ。
生き続けていくために、バンドとして強くなるために、必要なものに気づいては確実に自分たちの手で掴んできた、本当に人生を描いたようなバンドであったと思う。
それを支えるようにして彼らの主軸にあり続けた、バンドに憧れた“夢”やかなえたいと強く願い続けた“夢”、たくさんの“夢”をエネルギーにずっと戦い続けて得てきた力は、間違いなく本物であり、失われることはない。
だからCLØWDのメンバーも、CLØWDを愛した皆も、この先の未来へと強く生きていける。きっと、大丈夫だ。
写真◎Seka
文◎平井綾子(Cure編集部)
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CLØWD FINAL LIVE「CLØWD NINE」
2018.8.25 渋谷CLUB QUATTRO
-SET LIST-
SE
1.RUDENESS RESORT
2.ワットインテンション
3.ケミカルZOO
4.エルゴ領域
5.狼煙
6.Drive for Dream
7.レッドホット・ディスコ
8.Marburg
9.One
10.NO BORDER
11.紅い意図
12.NEVER ENDING STORY
13.Tomorrowland
14.ANTITHESE
15.BXXXes
16.Phantom pain
17.GIFT
18.セブンスセンス
19.バタフライ・エフェクト
20.Worry?
21.我武者羅
22.Film of Life
En01.WAKE UP
En02.傷声
En03.#夏の微熱
En04.キミトボクラ
W En.Worry?
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■『CLØWD COMPLETE BOX「CLØWD NINE」』
CLØWDラストアイテムとなる、FINAL LIVE を含む5枚組DVD BOX、
完全受注生産限定スペシャルパッケージで発売!
価格:19,800円(税込) 送料別800円
形態:DVD5枚組+24Pブックレット
<DVD収録内容>
DISC-1 <CLØWD FINAL LIVE「CLØWD NINE」at SHIBUYA CLUB QUATTRO –Ⅰ->
DISC-2 <CLØWD FINAL LIVE「CLØWD NINE」at SHIBUYA CLUB QUATTRO –Ⅱ->
DISC-3 <CLØWD 3rd ANNIVERSARY LIVE「REVENGE」at TSUTAYA O-WEST>
DISC-4 <CLØWD HISTORY 2015.01.08~2018.8.25>
DISC-5 <CLØWD ALL CLIPS>
※PHOTO BOOKLET <THE GALLERY -1326->
商品詳細はコチラ <https://clowd.tokyo/music/107121>
https://clowd.tokyo/music/107121
受付サイト <https://store.maverick-dci.com/> https://store.maverick-dci.com/
受付期間:2018年8月25日(土)~2018年10月1日(月)23:59
※WEB予約の場合は、当日会場予約特典は付きませんのでご注意下さい。
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■ FINAL LIVE「CLØWD NINE」ライヴフォト発売!
オフィシャルカメラマンが撮影した最後のライヴフォトから、メンバーそれぞれが厳選したソロカット3枚セットと、それら全カットをまとめたコンプリートセットを完全受注生産でプリントして販売!
サイズは豪華大判サイズの2L(127×178mm)、A4(210×297mm)の2種。
さらにコンプリートセットお買い上げの方には、アンコール時に客席とともに撮影された集合写真1枚をプレゼント。
受付サイト https://store.maverick-dci.com/
受付期間:2018年8月25日(土)~2018年10月1日(月)23:59
※DVD BOXの発送は、2018年11月下旬を予定しています。
※DVD BOXとライヴフォトを同時にご注文の場合、発送は11月下旬を予定しています。
※ライヴフォトのみご注文の場合、発送は2018年10月中旬を予定しています。
※複数の商品をご注文いただいた場合、システム上すべての商品が揃い次第発送となります。
発送時期の異なる商品を併せてご注文の場合にはご注意ください。
ご注文を分けた場合それぞれのご注文ごとに送料がかかりますのであらかじめご了承ください。
※発送先は、日本国内に限らせて頂きます。
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■「Farewell CLØWD !!」開催!
ESP Museumにて猟平・冬真・庵の使用楽器の展示会を開催中。
開催期間:2018年8月26日(日)~2018年9月2日(日) 11:00-19:00
会場: 渋谷ESP Museum (東京都渋谷区神南1-20-16 高山ランドビル3F)
問:ESP渋谷クラフトハウス 03-3496-4850
※先着100名様にESPより非売品のプレゼント有り。
※9月1日(土)14時~16時限定 特別「庵」館長就任決定!
※9月2日(日)14時~16時限定 特別「猟平」館長就任決定!
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CLØWDオフィシャルサイト https://clowd.tokyo/
2018年08月27日 (月)
【ライブレポート】2018年08月17日(金)名古屋BOTTOM LINE<麗麗結成十周年記念公演 麗麗×メリーバッドエンド無料ツーマンライブ「巻き起こせ!鯱神ダブルタイフーン!」>メリーバッドエンドの最終章をお届けします。
REPORT - 14:15:49元愛知北FMで「あにびじゅ!」にてナビゲーターをなさっていた緒方こむぎ様より、メリーバッドエンドの最終章、ライヴレポートが到着いたしましたのでお届け致します!
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こんにちは、緒方こむぎです。先日名古屋BOTTOM LINE で行われた麗麗とメリーバッドエンドのツーマンライブにお邪魔しましたので、その時のライブレポートを書きたいと思います。
会場は、愛知県名古屋市にある名古屋BOTTOM LINE 。地下鉄の「今池駅」3番出口を出てすぐのライブハウス。
まず入り口を入るとすてきなお花が飾られていました。ビジュアル系のファン(バンギャさん)のお花は毎回感心するほど手が込んでいて素敵なんです!写真を撮っておけばよかったです><
この日の出演バンドは、この日解散するメリーバッドエンドがトップバッター。物語の終焉を発表してから、いくつもの試練と戦いこの日を迎えた彼らの最終章は、感電音劇魔導士–エレクトリックサモナー–奇凛が真っ暗なステージに光る球体を持って現れて始まった。奇凛が球体で順々にメンバーの魂を宿していく。 メンバー唯一の真・人間、ヒロム。食欲と色欲、どちらが欲望として強いのか興味を持ったロキ様によりその2つの欲望だけを使って作られた神造魔人、贖いのスカーフェイス。そして最後に現れたのが、このバンドの神様、ロキ様だ。
この日のメリーバッドエンドは、「神厄性書」から始まった。メンバーと会場は一体。それぞれが思い思いの気持ちで臨んだこの物語終焉は、誰しもが全力で挑もうと決めているのが伝わってきた。お揃いのバンドTシャツに身を包んだ観客は、もはや体育会系の部活のような気迫。物語終焉の第一章は、「Absolute」と続く。楽器隊の音一つ一つが、ボーカルの発する歌詞の一言一言が、観客の振り付けの一つ一つが重みのあるものに感じた。「Scarification」は、頭が引きちぎれんほどのヘッドバンキングが続く曲だ。
この後のMCで奇凛は、「今日で、メリーバッドエンド最後のライブになります。解散が決まって、結構ここまで来るのにいろいろ大変なこともあったけど、メンバー全員でここに立ってるのが嬉しいです。みんなありがとう。」と。ボーカルロキ様の体調不良でボーカル不在のライブもいくつか乗り越えてきたという経験をした彼らにとって、メンバー全員でステージに立っている事は、当たり前ではないのだ。
第二章は、メリーバッドエンドの雰囲気とは違うということであまりライブでやることのない曲「般若心経理解度Lv1」。麗麗と対バンの時ぐらいしか演奏する機会がないということで選ばれた楽曲だ。久々に演奏されるということで振り付けを奇凛がセンターで披露しながら演奏が始まった。ロキ様は、お立ち台を降りて歌う形だ。ロキ様の後に続いて、奇凛と観客が一緒になって歌う。さっきまでの激しい振りつけとはまた違う楽しそうな雰囲気だ。
「デウス=エクス=マキナ」では、逆ダイからのヘッドバンキングで会場はまた熱気に包まれる。ロキ様の「さあ、懺悔しろ。人間ども」の声で一斉に観客が地面に膝をつき、お祈りのポーズをしながらヘッドバンキングする。圧巻。神巫と呼ばれるメリーバッドエンドのファン(バンギャ)独特の振り付けだ。次の曲は、「G.D.F」。ロキ様の「殺せ!殺せ!」に神巫達が、呼応するところから始まった。これはとってもストレス発散できそうな曲だ。日々のストレスをここで発散しているのだろうか?声を枯らしながらもロキ様は、「殺せ!殺せ!」と叫び続ける。
次は、「Why?」。終始さらに激しい曲だ。ロキ様の「人間ども、円を作れ」の合図で、一斉に会場が動き始める。全員で手をつなぎ、大きな円ができる。ロキ様が「準備はいいか?人間ども!いくぞ!」と声をかけると、神巫達は、「うぉぉい!」と応える。もはや、部活の円陣。円陣の中心に向かってヘッドバンキングが始まる。そして一斉に同じ方向にぐるぐると走り出す。そう、これがサークルモッシュだ。まさにタイフーン。「失敗作は夢を見る」ベストアルバムにも入っている楽曲だ。
残り一曲となったところで、MC。メンバーそれぞれが、思いを語った。
メンバー個人個人が、思いと感謝を話したMCでは、メンバー自身も観客も涙したシーンがあった。体調不良でまだまだやりたいことがあったにも関わらず、断念しなくてはいけない悔しさ、名古屋をもっと盛り上げたかったという思い。いろいろな思いを抱えながらも、次に進むために、メリーバッドエンドは最終章に入った。最終話を飾るのは、「誓約」。ロキ様がマイクを客席に向け、神巫達と一緒に歌う。何度ももう一回、もう一回と一緒に歌う姿は、言葉の一つ一つ、みんなの声をかみしめている様だった。
メンバーがステージに並び、静かに幕は降りた。メリーバッドエンド、物語の最終章は、こうして終わった。幕が下りてから、神巫達の拍手とありがとうの声がやまなかった。
今回は、メリーバッドエンドの最終章をお送りしました。メリーバッドエンドは、9月にベストアルバムを発売します。今回のライブを見た人も見てない人も、是非チェックしてくださいね(^ω^)
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メリーバッドエンド 公式ホームページ
http://merrybadend.com/top.html
緒方こむぎ 公式ブログ
https://lineblog.me/k0mug1k0/aucasu
こむぎこちゃんねる
https://www.youtube.com/channel/UCjCwEtXoreiy0U86T_YKld
2018年08月21日 (火)
【ライヴレポート】<K(ex.BORN)2018年8月19日「K 2nd Anniversary ONEMAN LIVE『TIME OF AWAKENING』」高田馬場CLUB PAHSE>ソロ活動2周年記念のワンマン公演、灼熱のステージを展開!12月に主催イベント<-The Kingdom Fes,-』vol.4>開催、来年2月にはTSUTAYA O-WESTでも新たな仕掛け!
REPORT - 22:10:59BORNの解散から3ヶ月後となった2016年8月19日、Kはソロアーティストとして初ライブを行うため新宿ReNYの舞台に立っていた。
あれから2年の歳月が経過。
8月19日、Kは「K 2nd Anniversary ONEMAN LIVE『TIME OF AWAKENING』」と冠した公演名のもと高田馬場CLUB PAHSEのステージにいた。
この日は、『K LIVE MINI ALBUM 2018.05.24渋谷WWW「未発表音源集」』と名付けた未発表ライブ音源集も会場及び通販限定で発売。
この公演では、同作品へ収録した曲たちも含め、Kの2年間の歩みを集約したステージングを見せてくれた。
胎動…その音色は、何かが起きようとしている調べ…いや、報せだった。
猛々しい音を響かせたSE『afect』に乗せ、ギターのCazqui(NOCTURNAL BLOODLUST)と千歳(Chanty)、ベースのIvy、ドラム匠という個性の強いメンバーたちが次々と舞台へ登場。
「全員で派手に演ろうぜ!」
鼓膜をつんざく轟音ギターの音を合図にKが叩きつけたのが『Rebirth』だ。
みずからの生きざまを示すように、轟音の翼を羽ばたかせた音楽が、フロアー中の人たちの感情を一瞬で昂らせた。
拳を振り上げ飛び跳ねる観客たち。
音の翼は心に、意識へ、自分の弱さを超えたその先にある楽園へ羽ばたく力を授けてゆく。
轟く音を響かせた演奏は、さらに力を増す。破壊的な衝動を携えた演奏を背に、煽るように『fame』を歌うK。挑発的なその姿は、すっかりヴォーカリストとしての存在感を放っていた。
「2年前の新宿ReNYのライブから2周年です。今日も、思いきり暴れて帰ってくれよ」。
その言葉を示すように、これまで以上にラウドな音を背負い、Kは『Raging pain』を突き付けた。
身体をつんざく刺激的な音に触発され、理性がどんとん剥がれていく。
気取った装いなど捨て去り、昂る気持ちのままに頭を振り、野太い声を張り上げる観客たち。破壊的な演奏が、言葉にならない嬉しい痛みを身体中へ刺してゆく。
地を這う重いベース音を合図に、重厚なサウンドを活かしながら、Kは演奏の速度をさらに上げだした。
爆走する『Higher』へ飛び乗り、一緒にブッ飛べばいい。
激しく吠える演奏に身を、心を預けた観客たちは、疾走する楽曲から振り落とされまいと激しく跳ね続けていた。
終盤にはフロアーへ巨大なサークルモッシュも誕生。理性…そんな言葉はどんどん記憶から消し去ってしまえ。
トリプルギター編成で叩きつけたのが、『HARMFUL』。この曲では、K流のロックンロールなスタイルを提示。
激しくドライブする演奏に飛び乗り、K自身もニヒルな笑みを浮かべ、ビートの上でメロディアスな歌を駆け巡らせた。
まさに、イカしたロックンロールなセッション風景じゃないか!
ダウナーでノイジックなSEに乗せ、自由に音を重ね合うメンバーたち。その荘厳な音色は、次第に歪んだ音を吐き散らすヘヴィでミッドグルーヴな『Mirror』へと深化。
奈落へ引き込む重苦しく歪んだ演奏の上で、Kは悲哀を込めた歌声をメロディアスに響かせてゆく。
深く深く身体を沈める楽曲の上で流れるKの歌声は、闇や絶望の中に見えた希望の光や手綱のようにも感じれた。
なんて切なくも美しさを届ける歌だろう。
歌い手Kとしての魅力の一面を味わえた気分だ。
深遠な世界で重くゆったりとそよぐ音色。
重苦しい空気に優しく光を注ぐように、Kはメロウで哀愁味を抱いた歌声を魅力に、小さな抑揚を覚える歌『Lily』を射し込んだ。
心を支配していた闇が次第に薄れてゆく。
Kが伸ばした歌の手に導かれた僕らは、何時しかみずからの身体へ輝く光をまとっていた。
Kが、僕ら自身の心へ希望という光を次々と放ちだす。
その光が膨らみ花のように広がることへ喜びを覚える中、僕らは口元を優しく揺らしていた。
告白にも似たKの想いに心奪われたフロアー中の人たちが、舞台上のKをジッと見つめながら、心の中で彼に想いの手を伸ばしていた。
「解き放つようにSTORY」。
光をまとった演奏が、Kの優しい歌声を合図に一気に強烈な輝きを放ちだす。
モノクロな世界をカラフルに染め上げるように、失くしたいろんな心の欠片を、『STORY』が希望という想いで修復してゆく。
『STORY』へ触れるたびに僕らは、明日へ向かって歩む気持ちになれる。
沸き上がる強い感情を激しい演奏に乗せ吐き出すKの歌声に触発された観客たちが、光のシャワーを浴びながら、眩しい想いに手を伸ばし続けていた。
熱狂を連れたまま、演奏は『4/4 party』へ。Kが、観客たちがタオルを振りながら、もっともっと熱い世界へ飛び込もうと共にはしゃぎだす。
理屈も屁理屈も全部消し去り、舞台上から放たれるロックンロールなパーティナンバーへ身を預け、一緒に騒げばそれでいい。
楽しむこと以外、他に何が必要だと言うんだ。だって、ここはライブ会場だぜ。
轟く『雀羅』の演奏に合わせ、観客たちを煽るK。
ふたたびギターを置いてヴォーカリストに専念したKは、ラウドなパーティロックナンバーをぶつけ、観客たちを暴れゆく熱狂の渦の中へ連れだした。
BORNの頃から得意としていた観客巻きこみ型の暴走ナンバーは、Kにとても似合う戦闘服だ。
「YEAH! YEAH! YEAH!」と心のままに叫び、騒ぎまくれ。
それが、この世界で楽しむ最強のルールだ。
続く『the beatiful hate』は、まさに肉体の限界へ挑戦する激烈ナンバー。
ふたたびギターを手にしたKは、意識を昇天させる勢いでクレイジーな爆音曲を豪快に叩きつけ、観客たちを熱狂の中へ巻き込んでゆく。
途中、機材トラブルからもう一度演奏を演り直すことにはなったが、むしろ、そのハプニングが観客たちの暴れたい感情へさらに火を注いだ結果に。
誰もが、限界のその先へ飛び込む勢いで騒ぎ続けていた。
流れだしたのが、気持ちをカラッと開放させる超アッパーでパンキッシュなロックチューンの『PP』。
途中からラウドな姿に転化してゆく様もイカすじゃない。
ギターを置いたKは、台の上に立ち、今にも客席へ飛び下りんばかりの姿で観客たちを熱く熱く煽り続けていた。
Kの挑みかかる姿勢へ、同じく 全力で頭を振り、手バンしながら想いをぶつける観客たち。
途中、サポートメンバーの千歳がKの変わりに観客たちを煽る場面も登場。
勢いの止まらない千歳は、客席へダイブどころ、そこいら中で叫び狂っていた。
何時しかフロアーには、今年の猛暑以上の熱気が生まれていた。
最後にKは、彼自身を応援してくれるファンたちへの想いを、照れくささを隠すため激しい音に乗せて伝えようと『深愛』を届けてきた。
Kが心に何時も秘めている想いを、「ただ君に会いたくて」「愛してる」というシンプルだけど素直な気持ちを、彼は歌に乗せ届けてゆく。
照れ屋なKの精一杯の告白?!。だからこそ、それを歌に乗せて伝えるしか出来ない不器用さが微笑ましいじゃない。
アンコールでも、火のついた勢いはおさまるどころか、さらに激しさを増してゆく。
誰もが爆走する『Screaming for~』に身を預け、頭を振り乱す。
サビではキャッチーな歌に合わせ一緒に口づさみながらも、終始、爆裂した演奏に合わせ、満面の笑顔で無邪気に跳ね続けていた。
その勢いは、とんでもなく進化した姿となって舞台上から解き放たれた。
倍増した勢いを持って、Kは『Higher-高速Ver-』をブースト。
K自身も頭を振り、客席へ飛び込まんばかりの姿勢で歌をぶつけていた。中盤に生まれたすさまじいヘドバンの大波。
猛り狂った演奏が、身体をガツガツ直撃する。何時しかフロアーではくるくるまわりはしゃぐ人たちも。
これぞ、最高の熱狂パーティソングじゃないか。
最後にKが叩きつけたのが、『MY WORLD』だ。
壊れた世界の中、これからも一緒に歩むことを確かめるように。
何より、激しさの中へ温かみを覚える歌声や演奏を通し、Kは、はしゃぐ観客たちの熱した感情をしっかりと抱きしめていた。
止まないアンコールの声を受け,予定外に行った二度目のアンコールでは、ふたたび『Rebirth』を通し、観客たちとヘドバンや折り畳みなど熱狂のバトルを再開。
感情的な演奏を剥きだしたままに叩きつけながら、共に絶叫の果てへ身を投じていった。
Kが、ファンたちが、この2年間の日々を共に歩んできたことへ喜びを覚え、また一緒に歩み続ける約束を確かめあった、この日。
今後のKだが、12月22日(土)に高田馬場AREAを舞台に『-The Kingdom Fes,-』vol.4の開催を発表。
来年2月にはTSUTAYA O-WESTでも何かしら仕掛けてゆくようなので、今後の発表を楽しみに待ってていただきたい。
PHOTO:五十嵐あい
TEXT:長澤智典
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K Web
http://www.pscompany.co.jp/k/
K twitter
https://twitter.com/_BORN_K
K Blog
https://ameblo.jp/k-guitar-0526/
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★INFORMATION★
◆2018年12月22日(土) 高田馬場AREA
『-The Kingdom Fes,-』vol.4
CAST
・K
・Soanプロジェクトwith芥
・C+K{ UNIT : 景夕(Kra)+ K }
・GTB
・TAKASHI
・マクラカ壊死
■開場16:00 / 開演 16:30
■スタンディング 前売 ¥4,200(税込・1Drink代別)
■プレオーダー
【受付期間】09月09日(日)12:00~09月16日(日)23:59
【入金期間】09月18日(火)13:00~09月20日(木)21:00
■一般発売
2018年10月07日(日)~
■URL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002269459P0030001
WONDER NIGHT CLUB
(アコースティックライヴ)
千歳(Chanty), Ivy, K
12/24(月)大阪 歌う魚
12/25(火)名古屋 鑪ら場
X月X日(X) 都内某所
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◆通販リリース詳細
K LIVE Mini ALBUM 2018.05.24渋谷WWW
「未発表音源集」
1.MY WORLD 2.4/4Party 3.Mirror 4.PP 5.深愛
特典:M∞card付(STORY MV-UNENDINGSTORY Ver.-)
\3,000(tax in)PSKK-0031
・K -OFFICIAL ONLINE SHOP-
http://psshop.jp/products/detail.php?product_id=489
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◆2018.08.19(日)高田馬場CLUB PAHSE
K 2nd Anniversary ONEMAN LIVE
『TIME OF AWAKENING』
–セットリスト–
1.Rebirth
2.fame
3.Raging pain
4.Higher
5.HARMFUL
6.Mirror
7.Lily
8.STORY
9.4/4 party
10.雀羅
11.the beatiful hate
12.PP
13.深愛
-ENCORE-
14.Screaming for~
15.Higher-高速Ver-
16.MY WORLD
-W ENCORE-
17.Rebirth