NEWS

2023年10月03日 (火)

【ライヴレポート】<NACK5 35th Anniversary&BEAT SHUFFLE 25th Anniversary Live>2023年9月24日(日)大宮ソニックシティ大ホール◆ロック魂とエンタメ魂のふたつを兼ね備える、とびきり芸達者なV-ROCKアーティストたちが大宮ソニックシティ・大ホールに大集結!

REPORT - 18:00:28

■NACK5 35th Anniversary&BEAT SHUFFLE 25th Anniversary Live

2023.09.24(SUN)  大宮ソニックシティ大ホール

 

出演 BREAKERZ / ゴールデンボンバー / NoGoD

DJ 浅井博章

スペシャルレポーター イガグリ千葉(仙台貨物) 

 

 

====================

 

ロック魂とエンタメ魂のふたつを兼ね備える、とびきり芸達者なV-ROCKアーティストたちが大宮ソニックシティ・大ホールに大集結!

 

 このたび、9月24日に開催された[FM NACK5 35th Anniversary & BEAT SHUFFLE 25th Anniversary Live ~ビッフル・ア・ゴーゴー!~]は、そのタイトルどおりにFM NACK5の開局35周年と、名物音楽番組として長く愛されてきている『BEAT SHUFFLE(金曜19:00-20:30)』の25周年を記念する一大イヴェントで、ここにはいずれも番組と深い縁を持つNoGoD、ゴールデンボンバー、BREAKERZの計3組が出揃うことになった。

 

 ちなみに、この『BEAT SHUFFLE』ではDJ・浅井博章氏が一貫して【V-ROCK完全攻略プログラム】をコンセプトにしながら音楽情報を発信し続けてきており、毎週さまざまなアーティストの最新楽曲が続々と紹介されるだけでなく、大宮スタジオアルシェからの公開生放送というかたちで旬なアーティストたちとのトークを展開する内容も、高い人気を集めている点が大きな特徴。リスナーや各アーティストからは、いつしか“ビッフル”の愛称で親しまれるようになった四半世紀も続く老舗プログラムなのである。

 

 かくして、今宵の一番手として颯爽と舞台上に現れたのは、重く激しいサウンドとフロントマンである団長のハイトーンヴォーカル&巧みな話術が我々の心を惹きつける、ヴィジュアル系ヘヴィメタルバンドのNoGoD。最新アルバム『NoW TESTAMENT』に収録されている「Renatsu」のギターリフが場内に響きわたり、ほどなく団長が「ビッフル・ア・ゴーゴー!、始めようか!!」と叫んだのだが……あれ?声が違う?!実はこのとき、ステージセンターで声をあげていたのは団長と同じ白塗りメイクをし、なぜか団長の衣装ジャケットまでしっかりと着込んでいた浅井氏だったのだ。

 

 

 

 

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょーい!!違う、違う!!!!」(団長)

「あれ?でも今日のこれ、僕のイヴェントよ(笑)」(浅井)

 

 渾身のフェイントを浅井氏がカマしたあとに、すかさず舞台袖から本物の団長が出て来てベタなツッコミを入れるという、いわゆる出落ちコントは見事に成功。客席からは笑いと盛大な拍手が湧きあがり、浅井氏はこのあと団長にジャケットを返しつつ「今日は10年ぶりの番組イヴェントです。最後まで楽しんでいってください!!」とNoGoDにバトンを渡し、渡された側のNoGoDは「カクセイ」の演奏を始めた瞬間にシリアスなモードへとシフトチェンジしてみせ、激音で聴衆を圧倒していくさまは壮観の一言。

 

 

 

「今日、「ようこそ、俺の街へ!」と言えるヴォーカリストは俺だけだ。埼玉県さいたま市岩槻区からやって参りました、濱守康太郎ことNoGoD・団長です!」(団長)

 

 このご時世にあって個人情報ダダ漏れな自己紹介をはさんだあと、団長は「いかに埼玉県民にとって大宮ソニックシティホールのステージ立つことが嬉しいことであるか」を語ってみせ、その喜びの気持ちは観客たちに振付けレクチャーをしたうえで演奏された「If Possible」のパフォーマンスにも、ぶつけられていくことになったものと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

「今日のお客さんは最高だぜ!このイヴェントはタイバンもいいしな。でもね、やっぱりあんだけ印税が入ってくるという彼のことを俺は嫉んでしまうところがあるし。生まれも育ちも顔も良くて、奥さんも美人…そんな彼のことを嫉んでしまう夜もある(笑)。そうさ、俺ってヤツはダメ人間なのさ!」(団長)

 

 暗にというよりは、あからさまにゴールデンボンバーの鬼龍院翔と、BREAKERZのDAIGOに対する羨望感情を自虐ギャグにしながらも、真摯に〈開花させられるかどうかは自分次第 強く咲き誇れ〉と歌ってみせた「球根」に漂っていた説得力。彼らのライヴには欠かすことが出来ない、鉄板曲「神風」で彼ら5人が一丸となってみせた頼もしい力強さ。それらでNoGoDとしてのカッコ良さを存分に発揮しつつも、最後の最後には団長が「♪あなたの街にある 埼玉りそな銀行♪がNoGoDのライヴ終了をお知らせします」と、FM NACK5の時報をオマージュしたリスナーのみに伝わるネタで締めくくり、終始とても面白いのにちゃんとメタルなステージングを彼らは完遂してくれたと言っていい。

 

 

「トップバッターをつとめてくれましたNoGoDに、あらためて大きな拍手をお願いします!それから、今日はここからスペシャルレポーターとしてこの人も参加してくれることになりましたので、ご紹介しましょう。仙台貨物のイガグリ千葉さんです!!」(浅井)「どんも、どんもー。千葉さんもNACK5ファミリーだがらね。今日は来させでもらいましだ!」(イガグリ千葉)

 

 

 

 おなじみの真っ赤なツナギ姿と、仙台弁がトレードマークになっているイガグリ千葉は、本人だけではなく兄であるNIGHTMAREのYOMIともどもビッフルとは密な関係にあるそうで、今回はもともと出演予定がなかったもののスケジュールをやりくりし、なんとか出演へとこぎつけてくれたのだという。

 

「さて、そろそろ次のアーティストの準備が出来たようです。っていうか、ステージの準備といっても彼らはアンプとか使うのかな(笑)」(浅井)

 

 

本日の出演者のうち、アンプを使わないアーティストといえば。当然、希代のエアバンド・ゴールデンボンバーに決まっている。仮に初見だったとしても、絶対にサビでは誰もが盛り上がれるポップでアッパーな「Hey Yo!」では喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二の順でそれぞれ派手にラップをキメてみせ、しょっぱなから彼らは会場をパーティー空間へと変えてしまうのだから恐れ入る。だが、それでもこれはまだまだ序の口。

 

「NACK5開局35周年とビッフルの25周年、おめでとうございます!ということで、やって参りました埼玉!埼玉といえば、ガリガリくんで有名な赤城乳業さんの工場があるの知ってます?ガリガリくんには美味しい食べ方があるんですよ。ガリガリくんを器に入れて炭酸を注ぐとシャーベットになってめちゃめちゃ美味いんです!あぁ、食べたくなってきちゃったなぁ。まぁ、その話は置いときまして。今日はせっかくのイヴェントですから、みなさん最後まで楽しんでいってください!!」(喜矢武豊)

 

 

 

 

「今日はNoGoDさん、BREAKERZさんとご一緒出来てほんとに嬉しいです。ありがとうございます!DAIGOさんは「また一緒にライヴやろうね」って言ってくれていたので、僕はそんなDAIGOさんのためにBREAKERZさんの「BUTTERFLY」を一生懸命練習してきました。今日は初めて披露するので、前よりも成長した姿をぜひDAIGOさんに見てもらいたいです」(樽美酒研二)

 

 

 

 

「DAIGOさんには「あの素晴らしい朝をもう一度」のMVにも出てもらいましたしね。我々はほんとにお世話になってますから、今日はふざけませんので」(鬼龍院翔)

 

 

 

「絶対ふざけませんよ!安心してください!!」(歌広場淳)

 

 

 

 

 もはやこれがフリであることは明らかで(笑)、このあとに始まった「抱きしめてシュヴァルツ」では喜矢武がガリガリくんを食べながら炭酸水をガブ飲みをしてゲップをし、それに加勢するかたちで歌広場がシャンパンファイトよろしく炭酸水をさらに頭上からブッかける、という事態が発生。かと思うと、樽美酒は「BUTTERFLY」をBGMに蝶の羽をパタパタとはためかせながらステージへ踊り出たのだが、その羽の下はTバック一丁。ただし、股間部分にはモザイクがわりに浅井氏の顔写真が貼られていた…(唖然)

 

 

 

 

 また、ヴィジュアル系シーンにおけるさまざまなフリを網羅した「毒グモ女(萌え萌え編)」ではDAIGOから頂戴したという“ウィッシュ”ポーズを折り込んだシーンがあったほか、「デスメンタル」では喜矢武が持ち芸のひとつである“ビニールプールでシャンプー”を展開したうえ、これに浅井氏が乱入して泡まみれになるという大胆な一幕も!!

 

 

 

 

 しかし、それでもまだ一向に彼らの攻めの姿勢は緩むことがなく、【V-ROCK完全攻略プログラム】であるビッフルを意識したのであろう選曲の「†ザ・V系っぽい曲†」では、まさに〈ワチゴナビートシャッフォー〉という番組名を組み込んだ歌詞も歌われることになった点も忘れてはいけないところ。ただ、どうやらこの歌詞はゴールデンボンバーがビッフルに初出演するはるか前から勝手に歌われていたものだったらしい(笑)

 

 結果として、全6曲の中にあれこれを詰め込んだ盛りだくさんな中、この夜のゴールデンボンバーはゴールデンボンバーだからこその秀逸なるショウマンシップ、というものを体現してくれたことになる。ふざけるのも大概を通り越してここまでとことんやり尽くせば、これはもう秀でたる芸そのもの。

 

「浅井さん、さっぎあれどうしちゃっだの?シャンプーでヌルヌルぬなっでだでしょ。羨ましいなぁ」(イガグリ千葉) 

「みなさんからはわからなかいもしれないですけど、僕めちゃくちゃ今シャンプーの良い匂いしてます(笑)」(浅井)

 

 番組DJが自ら身体を張ってアーティストたちと共演するという、明らかに他のロックイヴェントとは一線を画する様相をみせてきた、この[FM NACK5 35th Anniversary & BEAT SHUFFLE 25th Anniversary Live ~ビッフル・ア・ゴーゴー!~]において。トリをつとめることになったのは、なんとこの日の夕方まで『みんなのKEIBA』に出演していたというDAIGOが率いるBREAKERZだ。なんでも、生放送終了後に千葉の中山競馬場から埼玉の大宮ソニックシティまで渋滞にハマりながらも無事に急行してくれたのこと。そして、この日のライヴについては出番前に楽屋からの生中継方式の映像で本番に向けての意気込みを語るくだりが各アーティストともあったのだが、とりわけBREAKERZの場合はこの段階から既にエンタメ魂がみなぎりまくっていた。

 

 

「俺たちは、真剣にバンドをやって来て16年なんでね。もう、ふざけんのとか大っキライなんですよ。俺たちは真剣に俺たちらしいロックをブチかまします!」(DAIGO)

 

 そう言いながらも、DAIGOがこの時にかぶっていたのは樽美酒のお面。AKIHIDEはイガグリ千葉、SHINPEIも団長のお面をかぶっており、彼らがまずこの白塗り顔のトリプルアタックで観衆をひと笑いさせてくれたことは言うまでもない。

 

 

 

 

 もっとも、いざ「Everlasting Luv」からライヴが始まってしまえば華やかにしてダイナミックな演奏で聴き手を魅了してくれるのがBREAKERZで、確かにそこには笑いの要素など1ミリもあるはずがなかった。

 

「今日はね、NACK5の35周年と『BEAT SHUFFLE』の25周年ですし、中には僕らと初めましての方たちもいると思いますから。ちょっとここで、みんなに僕たちの25年前と35年前の写真を見てもらおうかな」(DAIGO)

 

 25年前の分についてはSHINPEIがサングラスなしの写真、AKIHIDEが前バンド・FAIRY FORE時代の写真、DAIGOもレアなJZEIL所属時代の写真をおしげもなく披露。さらに、35年前の分ではSHINPEIが幼少期、AKIHIDEがボーイスカウトでの制服写真、DAIGOに至っては祖父である元内閣総理大臣・竹下登氏との2ショットという、それぞれになかなかのインパクトを持った写真たちが場を湧かせることになり、このあたりはBREAKERZの手厚いサービス精神が活かされた場面だったと言えるだろう。

 

 それにくわえ、このライヴでは声出し解禁となった今のタイミングに合わせて作られたものであることがうかがえる新曲「RESTART OF LIBERTY」が供されたうえ、MCでの「実は僕たち、NoGoDやゴールデンボンバーの曲をリハでやったりしてるんですよ」というDAIGOのフリから、NoGoDの「ノーゴッド」とゴールデンボンバーの「毒グモ女」を一部分カバーするくだりまであり、これには各バンドのファンも大喜び(注・後者についてはフリまで完コピ!)。つくづく、BREAKERZは人心掌握術に長けている。

 

 

 

 

 

 

 その後、後半戦に入るところで演奏された「BAMBINO~バンビーノ~」では、かつてのDAIGOがソロアーティスト・DAIGO☆STARDUSTとして活躍していた時代のギラギラした衣装を浅井氏が着用し、ダンサーとして参加するというこのイヴェントならではの見せ場もあったが、オーディエンスが曲にあわせてタオル回すことになった「灼熱」や、DAIGOが客席まで降りて歌ったラストの「DESTROY CRASHER」で、あたかもBREAKERZのワンマンを観ているような気分になったのは何も筆者だけではないはず。

 

 

 

 むろん、こうなってくるとアンコールの声がホール内に響きわたったのは当然のことで、これに対しては当日の全出演者が再登壇してゴールデンボンバーの「女々しくて」を大セッションする、という豪華な企画が打ち出されることに。

 

 BREAKERZチームが牽引する生演奏にあわせ、キリショー、浅井氏、DAIGO、イガグリ千葉、団長の順でメインヴォーカルをとっていきつつ、全出演者が大宮ソニックシティ・大ホールの舞台上を“例の振り付け”で右往左往したり、最後は全員で定番の決めフォームを構える様子に、全観客が狂喜乱舞する光景は圧巻なことしきり。

 

「いやー、今日は浅井さんが各バンドぬいろいろイジられでだねぇ。千葉さん、ほんどぬ羨ましがっだなぁ(笑)」(イガグリ千葉)

「あらためて、今日はみなさんありがとうございました。今後も36年目のNACK5、26年目の『BEAT SHUFFLE』をよろしくお願いします!」(浅井)

 

 このたび[FM NACK5 35th Anniversary & BEAT SHUFFLE 25th Anniversary Live ~ビッフル・ア・ゴーゴー!~]に顔を揃えてくれたロック魂とエンタメ魂のふたつを兼ね備える、とびきり芸達者なV-ROCKアーティストたちの動向は、ぜひ今後も【V-ROCK完全攻略プログラム】である『BEAT SHUFFLE』にて随時チェックされたし。毎週金曜日の19時はFM79.5にtune in!!!

 

 

TEXT     杉江由紀

PHOTO 土田紘

 

====================

 

FM NACK5(埼玉 79.5MHz BEAT SHUFFLE

毎週金曜日 19:00-20:30 大宮スタジオアルシェから公開生放送

 

https://www.nack5.co.jp/

https://twitter.com/beat_shuffle


2023年10月02日 (月)

【イベントレポ!!】<びじゅなび主催トークライブ「おいでよ!V系#3」>2023年9月30日(土)新宿LOFT PLUSONE◆11月23日池袋EDGE前哨戦!色々な十字架、孔雀座、MAMA.のキーマンがロフトプラスワンで禁断トーク!!

NEWS - 21:00:58

びじゅなびが主催するトークライブ「おいでよ!V#3」が新宿ロフトプラスワンにて開催された。

 

 

▲左から山内秀一/命依/tacato/未羅

 

 

今年2月より始動しているびじゅなび主催のトークライブ第3弾が930()の昼に新宿ロフトプラスワンで開催された。

 

 

 

 

今回登壇した、tacato(色々な十字架)、未羅(孔雀座)、命依(MAMA.)1123日に池袋EDGEで開催される「VISUNAVI presents Visual Rock is not “DEAD”003」で共演予定。

旧知の中である未羅と命依がtacatoを挟んでのクロストークはV系遍歴をハブにして思わぬ展開に。

函館出身の未羅は「GLAYの街で初めてR指定のコピーバンドをしました!」と貴重な過去のエピソードも。

hideからの影響を公言しし者であるtacatoからは“deadmanがかっこいい。Laputaも大好きという発言、命依は10代半ばにthe GazettEのコピーバンドでライブハウスデビューをするも「Beautiful 5 [shit]ers」をSEで使用するつもりが誤って「32口径のピストル」が流れたというハプニング話も。

 

 

 

▲この日限りのSPメニュー

 

 

1123日池袋EDGE“Visual Rock is not “DEAD”003”で共演するCHAQLA.nuriéの話題になると真剣なモードも!?

 

 

 

 

そしてお酒も入った後半はここでしか聴けない観れないただのバンドマン飲み状態に・・・

必見?かつツイート厳禁(特に後半!)のトークライヴの模様は配信で!

 

 

【配信チケット販売中】(視聴期限:20231014日 土曜日23:59まで)

URL: https://twitcasting.tv/loftplusone/shopcart/260783

 

色々な十字架は1121()に恵比寿リキッドルームでワンマンの開催が発表されている。孔雀座は1120()に無料単独公演、1215()初ワンマンを池袋EDGEで行う。MAMA.130()に新宿BLAZEで主催公演、210()恵比寿リキッドルームでワンマンその他主催ライヴも多数発表中とのこと。

 

シーンの中心に躍り出る気鋭のバンドが集結する1123(木・祝)Visual Rock is not “DEAD”003もお見逃しなく!

チケットはお早めに!

 

====================

 

色々な十字架

 

 

https://twitter.com/kanari_tanbi

 

 

孔雀座

 

 

 

https://qjack-the.com/

 

 

 

MAMA.

 

 

 

http://mama-visual.com/

 

 

 

====================

 

★★★びじゅなび主催★★★

 

 

 

<公演名>

VISUNAVI presents Visual Rock is not “DEAD”003

…………………………………………

<日時>

1123(木・祝) OPEN 16:00 / START 16:30

………………………………………

<会場>

池袋EDGE

…………………………………………

<出演>

CHAQLA./孔雀座/色々な十字架/nurié/MAMA.

…………………………………………

<チケット料金>

前売り¥ 4,800(税込)

オールスタンディング

入場時ドリンク代別途必要

チケットはスマチケのみ、公式リセールは不実施

…………………………………………

★チケット一般発売中

URLhttps://eplus.jp/sf/detail/3926030001-P0030001

 

====================

 

CHAQLA. HP

https://www.chaqla-web.com/

 

<孔雀座 HP

https://qjack-the.com/

 

<色々な十字架 Twitter>

https://twitter.com/kanari_tanbi

 

nurié HP

https://nurie-web.jp/

 

MAMA. HP

http://mama-visual.com/

2023年09月25日 (月)

【ライヴレポート】<DEZERT SPECIAL LIVE 2023 -DEZERT->2023年9月23日(土・祝)LINE CUBE SHIBUYA

REPORT - 20:00:18

木は酸素を生みだし、伸ばした根で森の水源を守り、実をつけることもあれば、鳥たちの休み処や巣にもなるうえ、時には何かを記念する印として植えられたり、伸ばした枝葉の下には人々が集うこともある、どこか特別な植物だと言えよう。

木は自らも年輪を重ねて生き続けながら、多くの生命を支える頼もしい存在でもあるわけだ。

 

このたび、923日にLINE CUBE SHIBUYAにて開催された[DEZERT SPECIAL LIVE 2023 -DEZERT-]のアンコールにおいて、彼らが初披露した新曲には「The Heart Tree」というなんとも象徴的なタイトルが冠せられていた。

〈本当はひとりじゃないんだって 信じたい そう信じたい ここはそんな心が埋まる場所〉〈この場所が あなたの居場所になりますように〉

 

 

 

まだライヴの場で1回聴いただけではあるものの、この「The Heart Tree」なる楽曲の中で歌われているのは、今現在のDEZERTが胸にしているのであろう真摯な願いと誓いの両方であるように思えてならなかった。

というのも、この曲が奏でられる前にはフロントマンの千秋が近々のライヴ情報などを報告したその流れで、かなり唐突かつサラリとではあったが以下の発表をしたからだ。

「来年、2024年の1月に日本クラウンからメジャーデビューします」(千秋)

 

あまりにしれっと、もとい自然な口調で告げられた重大発表であったため、オーディエンスの多くは当初やや当惑気味に「え?ん?えーっ?!」と、祝福モードというよりは驚きを含んだ雰囲気のリアクションをすることに()。  

「いや、別にしてもえぇやろ!なんや、あかんのけ。もう12年もやってねんぞ。それに、俺らどっちか言うたらメジャー寄りやろ?

まぁ、別に曲調変えろとかは言われてないんで。もし、テレビに出たら「「殺意」」を歌うから()」(千秋)

 

 

 

 

 

インディーズのフィールドで長く活動してきたとはいえ、今回のLINE CUBE SHIBUYA公演については見事に3階席も含めて全席ソールドアウトしており、ここまでには完成度の高い音源もコンスタントに生み出し続けていることなどをかんがみると、ともすればファンの方々の中には「今さらメジャーデビューの必要ってある?」的な疑問を感じる方がいるやもしれない。

だが、そこについては千秋がこの場でこうはっきりと述べてくれたのだった。

「一緒に音楽を作りたい人と出会った、っていうことです。アルバムはもう録り終えてるので、乞うご期待」(千秋)

 

ちなみに、話は前後してしまうがこの夜のライヴは「君の脊髄が踊る頃に」から始まった本編も聴きどころ・見どころ満載で、今年6月から始まり827日の大阪公演まで続いた[DEZERT LIVE TOUR 2023“きみの脊髄と踊りたいんだっ!!ツアー”]を経てきた成果というものが、全編にわたり活かされていたと言っていい。

「大々的にはうたってないけども、俺たちはこの9月で結成12周年なんですよ。まぁ、わりと真面目な話をするとその中ではたくさん別れもあり、たくさん出会いもあり、でもそんなことはバンドを始めた時の俺はどうでもよくて。

自分のことばっか、自分がどう幸せになるのかのために始めたバンドやねんけども、活動していくと否応なしに人が減って、人が増えてを繰り返していって、そのたびにキュッと心がしめつけられることもあるんですが、それでも俺を信じてくれる仲間がいるからね。

今日はスペシャルって言っても俺らの全部を出し切るとかじゃなく、演出とかも含めた意味でのスペシャルなライヴを楽しんでいってください」(千秋)

 

 

 

 

なお、このたびの[DEZERT SPECIAL LIVE 2023 -DEZERT-]は3年前の20201123日に開催されたDEZERT SPECIAL LIVE 2020 The Today ]とのつながりも持っていたという意味でもスペシャルなライヴだったようで、千秋はこのような言葉もMCにて発していた。

「時が経つのは早いもので、2019年からの記憶をたどるともうあれが4年前なんですけどね。11月に『black hole』というアルバムを出して、2020年の3月からツアーが始まった頃に世界がちょっとああいう感じになって、

ライヴが出来なくなって、そこから初めてライヴやった場所がここやってんな」(千秋)

 

コロナ禍にあっても無観客配信ライヴの類いを敢えて一切やらず、ようやく9ヶ月ぶりのライヴとして行っ[DEZERT SPECIAL LIVE 2020 The Today”]で彼らがみせた勇姿は、今思い出してもつい胸が熱くなる。50%キャパ制限を遵守し、公演中には換気時間を設け、来場者全員の検温を実施。

もちろん、場内ではマスク必須で声出しも禁止で規制だらけ。それでも彼らの気迫を感じる熱演は、どこまでもリアルだった。

 

「あの時は、初めて「ミザリィレインボウ」を本編の最後でやったんですよ。そこから2021年もずっとやり続けて、個人的には俺の心が救われた曲になったんでね。

今日もその曲で本編が終われたので、ちょっと感慨深かったです」(千秋)

 

Miyakoの弾く温かなギターの音が沁みるように響いた未音源化レア曲「ともだちの詩」、Sacchanのクセツヨで最高にクールなベースワークがはじけた「モンテーニュの黒い朝食」、

千秋がDEZERT初期の頃を彷彿とさせるようなパフォーマンスで聴衆を煽り倒した「infection」、

SORAが上半身裸になってソリッドな筋肉美とその鍛えられた身体を駆使してパワフルなプレイを展開した「Dark In Black Hole」。

 

 

 

 

そして、観衆によるシンガロングで場内がいっぱいに充たされた「「遺書。」」に、千秋がわざわざ「バンドが綺麗事を歌わねぇで誰が歌うんだよ!」と訴えてから演奏されることになった「僕等の夜について」。

今宵「ミザリィレインボウ」までの間に演奏された曲たちも、どれもこれもわたしたちの心を揺さぶり、惹きつけるものばかり。

「俺たちDEZERTの物語は、12年前から始まりました。いろんなことがあったけど、コイツ(※Miyakoを指差す)が入ってくれたり、SORAくんが支えてくれたり、Sacchanはまぁいいか()1度きりの人生、もう鬱々しく生きるのは厭なんで。

本音を言いますと、あなたたちにもDEZERTという物語の一部になっていただきたい。

きっと多分、また俺はダメなことをすると思うんだよ。そんな俺を支えてとは言わないけど、一緒にこの時代に生まれて生きてるんだから。あんたらもDEZERTになってよ。俺たちはそういうバンドだよ」(千秋)

 

 

 

さて。再びここで話は前後するが、アンコールでメジャーデビュー発表をしたあとに「The Heart Tree」を提示し、

ひとつの意思表明をした彼らが当夜その直後に「「殺意」」を選曲していたことも実は非常に重要なポイントであったと思われる。

なにしろ、ここでは本来〈量産型の音楽だけ金に変えて生きる君を…君を~〉と歌われる曲後半部分が、

意図して〈量産型の音楽だけ金に変えて生きる僕を…僕を~〉と歌い替えられていたのだ。

一見この自虐的にも思えるくだりは、つまり“絶対にそうはなるものか”という千秋自身による戒めであったと同時に、

もしDEZERTのメジャー進出に対してなにかしら非を唱える者たちがいるのだとしたら、それらに向けてのシニカルな投げ掛けでもあった…とみるのは少々穿った考えだろうか。

 

2020年、あの時ここに置いてきた何かを今日は拾いに来たんだけど。それが何かはわかんねーからさ。とりあえず、この曲をぶっぱなして素敵な夜にしようぜ」(千秋)

なお、ここで聴けた「TODAY」というのが実に不思議な曲で、これはその時のバンドの状況や、ライヴの雰囲気によって、さまざまに聴こえ方が変わる特徴を持つものとなる。過去にはヒリついた緊張感、そこはかとない悲壮感、はたまた優しい包容力をも醸し出してきた曲だが、この時の「TODAY」に漂っていたのは圧倒的な頼もしさ。

「最後にひとことだけ。俺たちDEZERTは必ず!近い将来、日本武道館でワンマンライヴをしようと思ってます。

そこを新しい出発点にするために目指してるんです。だから着いてこいとかは言わないよ。

もし、その時が来たら最後は絶対に次にやる曲で終わるからさ。今日はその前哨戦だ!」(千秋)  

 

実際に、このライヴが終了すると同時にLINE CUBE SHIBUYAの舞台上LEDには“2024 日本武道館”の文字とバンドロゴが踊ったというのに。

アンコールの最後で彼らが投下したのは、三つ子の魂を感じさせる鬱屈激烈チューン「「切断」」。

 

 

 

 

 

 

要するに。DEZERTを木にたとえるなら、葉は食用、樹皮は薬用、秋には観覧植物としても黄葉を楽しめる一方、枝や芽には外敵から身を守る鋭い棘を装備した針桐あたりに近いのかもしれないが。

自らも年輪を重ねながら、多くの人々の心を支え、その木の下には人が自然と集うかのような存在感を持つバンドとして、ここからのDEZERTはさらに飛躍するべく枝葉や幹をより強く逞しく育んでいくことになるはずだ。

 

 

 

 

 

PHOTO◎西槇太一 
TEXT◎杉江由紀

 

====================

 

 

DEZERT SPECIAL LIVE 2023 -DEZERT-

2023 9 23 (土・祝) LINE CUBE SHIBUYA

<SETLIST>

 

01. 君の脊髄が踊る頃に

02. 再教育

03. 胃潰瘍とルソーの錯覚

04. Sister

05. ともだちの詩

06. モンテーニュの黒い朝食

07. infection

08. Dark In Black Hole

09. 眩暈

10. 感染少女

11. 肋骨少女

12. 「君の子宮を触る」

13. 「遺書。」

14. 僕等の夜について

15. ミザリィレインボウ

 

EN1. The Heart Tree

EN2. 「殺意」

EN3. 「秘密」

EN4. TODAY

EN5. 「切断」

 

 

 ====================

 

DEZERT 最新リリース情報》

 

20241 メジャー1stアルバム発売決定

詳細後日発表

 

 ====================

 

DEZERT 最新ライヴ情報》

 

2024 日本武道館

詳細後日発表

 

DEZERT PARTY vol.14 -EXTRA Edition- DEZERT vs MUCC LAST SHINJUKU BLAZE

20231124日(金)新宿BLAZE

OPEN 18:15 / START 19:00

 

【出演】DEZERT / MUCC

【チケット料金】 オールスタンディング ¥6,600(税込)

※入場時ドリンク代別途必要

※未就学児入場不可

※営利目的の転売禁止

 

DEZERT ひまわり会 FC1次・MUCC 朱ゥノ吐+SWAMP会員先行】

   受付期間:2023923(/)21:00101()21:00

DEZERT ひまわり会 FC2次・MUCC 朱ゥノ吐+会員先行・虚無僧DU MODE会員先行】

  受付期間:2023105()13:001011()21:00

 

【各バンドオフィシャルHP先行受付(抽選)

  受付期間:20231014()13:001022()21:00

 

詳細はDEZERTMUCC オフィシャルサイトをご確認ください。

e+抽選受付 12 ※スマチケのみ ※分配可 ※同行者登録有り

 

【一般発売日】 2023114()

 

V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023-

20231231日(日)EX THEATER ROPPONGI

OPEN 12:30 / START 13:30  CLOSE 21:00予定

 

【出演】DEZERT、キズ、甘い暴力、色々な十字架、鐘ト銃声、グラビティ、ビバラッシュ、Ashmaze.CHAQLA.HOWLnuriéVIRGE

【チケット料金】 アリーナスタンディング 8,000(税込)  指定席 10,000(税込) (入場時ドリンク代別途必要)  

  ※再入場 1回有効(再入場詳細は後日発表します)

 

DEZERT 2024 LIVE SCHEDULE

 

?????????

2024113()渋谷 WWW X

2024114()渋谷 WWW X 

 

Album Release Tour Phase_1

202423(仙台darwin

2024210() 福岡 BEAT STATION

2024212(月・祝) 広島セカンドクラッチ

2024217() 名古屋 DIAMOND HALL

2024224() 大阪 BIGCAT

202432(渋谷 Spotify O-EAST

202439(札幌 cube garden

2024310() 札幌 cube garden

 

Album Release Tour Phase_2

2024329() 渋谷 CLUB QUATTRO

2024414() 沖縄 Output 

2024420() 金沢 AZ

2024421() 岐阜 CLUB ROOTS

2024428() 目黒鹿鳴館

2024429(月・祝) 目黒鹿鳴館 

2024511() 新潟 NEXS

2024512() 長野 CLUB JUNK BOX

2024518() 鹿児島 SR HALL

2024519() 熊本B.9 V2

2024522() 岡山 ペパーランド

2024523() 神戸 太陽と虎

2024525() 高松DiME

2024526() 松山 サロンキティ

202461(静岡 Sunash

202462(新横浜 NEW SIDE BEACH!!

202468(京都 MUSE

202469(奈良NEVERLAND

2024615() 青森 Quarter

2024616() 盛岡 the five morioka

2024622() 三郷市文化会館 大ホール

 

====================

 

DEZERTオフィシャルサイトhttp://www.dezert.jp 

DEZERT YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/dezert_official 

DEZERT 公式 X(Twitter)  https://twitter.com/DEZERT_OFFICIAL 

DEZERT 公式 Instagram  https://www.instagram.com/dezert_official/?hl=ja 

DEZERTオフィシャルファンクラブ「ひまわり会」 詳細はこちらhttps://www.dezert.jp/