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2023年10月07日 (土)

【ライヴレポート】0.1gの誤算、緑川裕宇Birthday Tour Final公演@日本青年館を完全ソールド。この先ずっと「一人もおいていかない」。

NEWS - 21:00:55

0.1gの誤算が930日、日本青年館にて緑川裕宇バースデーワンマン<天色と摩天楼、夜長月が目覚める刻。>を開催した。

 

本公演は、93日からスタートした緑川裕宇バースデーツアー「BERSERKER!? TRICKSTER!? SEPTEMBER!!!!!~アストライアの襲撃~」のファイナル。西日本エリアを中心に、東京を含め7公演のライヴを経て、この日を迎えた。

幕開けは、イントロから中毒性のある新曲「被告人Aの告白」。YouTubeでミュージックビデオが公開されると、瞬く間にファンの間でも大きな反響を呼んだ曲ともあって、開幕早々から大きく会場を揺らす。

 

「日本青年館、完全ソールド。色んな人がいると思うけど、一人もおいていかないからな、

『一人も』。ヴィジュアル系人生、謳歌していこうぜ」―― 緑川裕宇

 

 

 

続けて、「必殺!からくり七変化」「桜花爛漫!天晴れサムライ応援歌」など華やかなナンバー、「オオカミ男と月兎」「救済バタフライ」など、聴きやすくノリやすいナンバーを繰り出し、本編ラストの「絶望メンブレガール」まで、テンポ良くあっという間に駆け抜けた。

 

通常、ライヴのメインは本編であり、アンコールはあくまでもおまけというイメージがあるが、0.1gの誤算のライヴは違う。世界感を大切にしつつ、四方八方にバンドの魅力を伝える本編に対し、コアな部分をディープに掘り下げていくアンコール。そう、0.1gの誤算のライヴは、ここからが本番と言っても過言ではない。

 

「今日初めて0.1gの誤算のライヴを観に来た人~?」という緑川裕宇の問い掛けに、フロア後方や2階席にいた人が手を挙げて応える。いつも驚かされるのは、その数の多さ。「常に新しいファンを獲得し続けていることの証」をライヴで目にするたび、このバンドの無限の可能性に胸を躍らせるのだ。

 

 

 

 

 

 

「今日、たくさん人がいてすごいと思うじゃん?でも、俺はまだ通過点だと思うの。これがゴールなわけじゃないでしょ?」という緑川裕宇からの問い掛けに、メンバー全員が「そうだよね」と言いながら深く頷く。続けて「もっと大きな会場で0.1gの誤算のライヴを観たいでしょ?もっと上にいきたいよね?」という問い掛けに、今度はファンのみんなから拍手が贈られた。

すると、水田魔梨が「もっと上にいきたいって言ったよね?では、上にいってもらいましょう」と、意味ありげな言葉をぽつり。その後、ステージ袖からスタッフ陣が飛び出し、GoProやワイヤーを手際よく緑川裕宇の身体に取り付け始めた。

「良かったじゃん。前に『やったことない体験してみたい』って言ってたし、今日は誕生日だから」と、メンバーに促される緑川裕宇。自らの「アンコールいけますか~!?」という言葉と同時に、上へ上へと上昇していく中、「男闘魂戦争 燃えよ!誤算光殺法卍」と、タイトルコールを叫び、宙に浮いた状態で振り付けをやってみせた。この緑川裕宇の飛行はメンバーからのサプライズプレゼント。この大掛かりな演出に緑川裕宇は「飛んでるときは怖かったけど、貴重な体験になりました()」と、話した。「怖い」と言うのもそのはず。新曲のコンセプト、和と中を基調とした新衣装に合わせ、この日、ステージにはお寺の入り口にある山門を模したセットが設置されていた。その巨大な山門を跳び越す地上9メートル(マンションの3階の高さほど)まで緑川裕宇は羽ばたいていたのだ。

 

 

 

 

その後は、「利己的メルヘン症候群」「2008年高田馬場AREA」「フルニトラゼパム」と、暴れ曲を畳み掛け、「こんな僕らどうですか」では、ステージの隅から隅まで駆け回り、煽りを入れながらサビのループへ。盛大に会場を沸かせた。

 

「新体制の0.1gの誤算になって、ちょうど2年が経ちました。2021919日、TSUTAYA O-EAST(Spotify O-EAST)で俺たちの第二の0.1gの誤算としての人生が始まりました。今までのバンド活動も楽しいことも辛いこともたくさんあったし、今でも挫折や苦悩はあるけど、この第二の0.1gの誤算の人生は毎日最高だよ。どんなに辛くても、みんなが日々送ってくれるメッセージに励まされてます」――緑川裕宇

ファンの方に感謝を述べた後、「こういう時じゃなきゃ言えないから」と、今度はメンバーのほうへ向きを変え、照れ笑いしながら「みんな本当にいつもありがとう」と、感謝を述べた。

 

「新体制になって、より周りのサポートが必要になってきた中で、ステージに立ってるとき以外の仕事を俺に代わってやってくれて、本当に感謝しかありません。俺のほうが年上だけど、これからも甘えさせてください」と、水田魔梨、眞崎大輔に深く頭を下げた。続けて、「別に約束とかしなくても、何か行動を起こす時にはまず俺と友雪が先人を切ってます。これからもまずは2人で壁をぶっ壊していこう」と、河村友雪へ、「俺とまさしって似てるところが多いんだけど、似てる者同士ってなかなか一緒にステージに立つことは難しいんだよね。だから、これは奇跡だと思う。人生最後のバンドのドラマーがお前で良かったわ」と、サポートドラマーのまさしへ、言葉を贈った。

 

 

 

 

そして最後は次のように締め括られた。

 

「この5人で0.1gの誤算をこれからもやっていきます。人生背負ってこれからも一緒に歩んでいきましょう。寂しいけど、クライマックスです。でも、この先何度でもこの感動を味わえる、俺はそんな気がしてます」――緑川裕宇

ドラムセットの前へ集まったメンバーが白い照明に照らされ、シルエットだけが浮かび上がる。柔らかく始まった「アストライアの転生」。みんなへの想いを込め、再び語りかけるように優しく歌い上げられた。

濃厚すぎるステージはダブルアンコールというかたちでその後も続き、「有害メンヘラドール」で幕を閉じた。

 

約一か月間のバースデーツアーを終え、緑川裕宇から、メンバー、ファンの皆さんへの感謝の気持ちが溢れたこの日、冒頭で彼が言った「色んな人がいると思うけど、一人もおいていかない」という言葉を全身全霊で体現したライヴだったように思う。

 

実はこの日、緑川裕宇が宙を舞うサプライズ演出に加え、もう一つ新しい試みが行われていた。初めてライヴに来た人向けの「暴れないゾーン」や、知ってる曲だけ暴れたい人向けの「マイペースゾーン」の設置、子どもが安全に楽しめる「小学生以下限定ワンマン」の開催など、ファンの皆さんの属性、状況を考え、「色んな人が来やすい環境」をつくるべく独自の方法で常にオーディエンスのニーズに応えてきた0.1gの誤算。この日は2階席最前列の方限定でお手持ちのカメラ、スマートフォンで写真、動画を好きなだけ録ることができる「撮影席」が用意されていた。近年、ライヴ中に1曲のみ撮影可能にする企画は目にすることが増えたが、ライヴの最初から最後までいつでも撮影OKというのは、シーンの中でも初めての挑戦ではないだろうか。特にヴィジュアル系バンドはメンバー全員がフルメイクに派手なヘアセットをしてステージに立つわけだが、ライヴ中は頻繁にお直しをするような時間は勿論ない。そのような意味でも他ジャンルのバンドと比べ撮影のハードルが高い彼らが、「色んな人に観てもらいたい」「色んな楽しみ方をしてもらいたい」という一心で導入した出血大サービスだったのだ。

 

常に「色んな人が楽しむため」の工夫を凝らし、メンバー自身も「本気の遊び」を楽しむ。これこそが、「話題の尽きないバンド」「チケットが取れないバンド」と言われる今の0.1gの誤算をつくり出す元になっているのだろう。

 

0.1gの誤算の次なる目的地は2024327日の豊洲PIT。それまでにも新曲「被告人Aの告白」を含むミニアルバム『被告人は、心神喪失の状態にあり』の配信、沖縄ファン旅行やクルーザーイベント、コンセプトワンマンなど、見逃せないイベントが続いていく。

この先の旅路も0.1gの誤算と共に。「一人残らず」次のステージへ。

 

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[SET LIST]

  • 被告人Aの告白
  • 必殺!からくり七変化
  • 桜花爛漫!天晴れサムライ応援歌
  • アストライアの入滅
  • 噓とシアン
  • オオカミ男と月兎
  • 救済バタフライ
  • Le Diable~太陽を裁く者~
  • NEVER ENDING
  • 絶望メンブレガール

(encore1)

  • 男闘魂戦争卍燃えよ誤算光殺砲卍
  • 誤算節
  • 利己的メルヘン症候群
  • 2008年高田馬場AREA
  • フルニトラゼパム
  • こんな僕らどうですか?
  • アストライアの転生

(encore2)

  • 21gの感傷
  • 混沌的極悪暴曲ヴィジュアロックパロディウス
  • 有害メンヘラドール

 

写真◎株式会社At sense 田口雅大

文◎藤代冬馬

 

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メンバープロデュースワンマン

1014()池袋EDGE(眞崎大輔プロデュース)

1015()池袋EDGE(水田魔梨プロデュース)

114()池袋EDGE(河村友雪プロデュース)

115()池袋EDGE(緑川裕宇プロデュース)

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「突撃小旅行~滋賀、岐阜編~」

1021()滋賀USTONE

1022()YANASEGAWA ANTS

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ハロウィンワンマン「イケハロVSゴサハロ~2023~」

1029()池袋EDGE

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北海道ワンマンツアー「北の大地大進行」

1120()旭川CASINO DRIVE

1122()札幌SPiCE

1123(木・祝)札幌SPiCE

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クリスマスワンマンツアー「プレゼントを忘れたゴサンタ」

128()福岡DRUM Be-1

129()福岡DRUM Be-1

1216()大阪BananaHall

1217()名古屋SPADE BOX

1222()渋谷WWWX

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「誤算ギャ&誤算ギャ男 大増殖計画~初心者にも優しいワンマン~」

開催決定!!

1211()Zepp Shinjuku

…………………………………………

水田魔梨バースデーワンマン「猫の生活~転生編~」

1230()渋谷WOMB

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8th Anniversary ONEMAN

2024327()豊洲PIT

 

 

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オフィシャルサイト

https://gosan.g1-corp.com/

オフィシャルX

@0153_official

YouTube 緑川ゆうch

https://www.youtube.com/channel/UCNNI7XtOshk_gN9FuuLrn7A


2023年10月06日 (金)

【ライヴレポート】<HOWL 酸欠五大都市LIVE TOUR「快楽物質」-Tour Final- >2023年10月2日(月)渋谷club asia◆「間違いかも知れない俺たちが、死にたくないと言えるまで心を鳴らしていこう!」HOWL、年間3度目の“酸欠”全国ツアーファイナル。“コンプレックス”を切り裂いた結晶の夜。

REPORT - 20:00:53

「これからもお互い生きていこうよね。一人じゃ無理でも誰かとだったら生きていける。」

 

この夜のラストシーン、オーディエンスの目を見つめながらフロントマン=真宵が放った言葉である。HOWLというバンドがずっと抱えていたというコンプレックスを吐露し、自身を否定するような言葉をも経て、やっとたどり着いた孤高の地。

大げさな話ではない。この日、結成5周年を迎えた、どうにも器用に生きることが苦手な男たちが歩いてきた長い道のりの果ての景色だ。

 

 

 

HOWLが今年3度目となる全国ツアーのファイナルを東京・渋谷club asiaで行った。

バンドが年間に3度もツアーを行うこと自体が異例であるが、地道にライヴを繰り返すことでしか確認出来ないものがそこにはあった。

ステージとフロアの意志交換を経て、圧倒的な高みに到達する未来を予感させた夜の模様をお届けする。

 

 

102日、平日の夕刻にも関わらず多くのオーディエンスが会場に詰め掛けた。

その光景と同様に目を惹いたのはステージセットである。これまでO-WEST公演では背面に無骨さを想起させる鉄柵が、池袋harevutaiでは大型LEDヴィジョンと派手な演出が印象的だったが、この日は趣向が変わりyuki(Dr)の要塞の隣にDJセットが配置されている。

開演時刻を過ぎるとほどなくしてその謎は解ける。この日はスペシャルゲストとしてHOWLと古くから縁のあるKERWINDJとして参加するファイナルならではのレアな試みが用意されていたのだ。金髪をなびかせ西洋の騎士のような出で立ちのKERWINがポジションにつくや否やビートを増すキック音に合わせてフロアからは煌びやかなリングライトのハンドクラップが巻き起こる。

 

 

 

 

 

ステージから放たれるレーザーとフロアを彩るリングライトのマッチアップはそれだけで壮観であったが、club asiaは元来、日本・渋谷のカルチャーを代表する老舗クラブだ。

公演のサブタイトル「-PARTY-」に申し分ない空気のなかメンバーが登場するとオープニングで披露されたのは「人間退職」。

3ヶ月連続リリースの最終作にしてHOWLの最新作だが、人間なんかやめたいと連呼される上にお前に響く歌詞を教えてくれという放逐的なリリックが衝撃的だ。

黒と白を基調にした装いのメンバーのシルエットも相まって今までにないシックなムードを醸しながらも、一聴しただけでツアーを経てヴォーカリストとしてスケール感が増したことが解る真宵(Vo)は拡声器を使用し聴衆に己の言葉を叩きつける。

随分変わったな…”初手にしてこれまでのバンド像が大きく刷新された印象に気を取られてしまったが、観客は縦ノリで大きく応えた。

 

 

 

 

 

続いた「ランドリーペイン」ではCO2の柱が立ちこめ熱気はさらに加速。感情のままに打ち鳴らし疾走するyuki(Dr)に共鳴するように巻き起こるモッシュ、ヘドバンの嵐をお立ち台から支配者のように不敵に見下ろす真宵の姿がいつにも増して艶めかしく妖しい。

 

 

 

Vo.真宵

 

 

確かにスケール感が増しているのだが、どこか何かがこれまでのバンド像と異なっている難解なまちがい探しのように思案していたその違和感の答えは、次なる「先天性君症候群」で早くも明らかになる。フロア爆発扇動専用機として機能する定番曲、よっぴ(Gt)がマイクを使いそんなもんか!?と煽る場面こそあったもののメンバーは実に自然体なのだ。

これまでは愛すべき燃費の悪さと不器用さを以って導火線に着火するのがHOWL流のエモーショナルとして魅力になっていたが、年間3本目となるツアーの最終地にその姿はもはやなかった。5大都市酸欠ツアーと銘打たれた今回は各地で酸欠になるほどに暴れ乱れることが推奨された“TRIP ZONE”、ライヴ初心者向けの”GALLERY ZONE”とフロアにエリア分けがされていたのだが、当然、バンドのライヴである以上“GALLERY  ZONE”の観客をも熱狂の渦に巻き込むことがひとつの正解とも考えられるが、彼らにその気負いは一切なかったのだ。そんな次元にはもうとっくにいないんだよとばかりに自分たちの音楽を的確に鳴らし届けることに注力する姿がそこにあった。

 

 

役目を全うし陽気なMCで会場を和ませステージを去ったKERWINMV製作の指揮を取ったと紹介されたのは「閲覧禁止」

https://www.youtube.com/watch?v=2akjAXsyALg

HOWL 『閲覧禁止』(MUSIC VIDEO)

 

 

ミドルチューンでひと際存在感を放つゆうと(Ba)の余白を活かしたフレージングはこの日もエロティック。対照的によっぴのギターソロはシャワーのように微かな熱を帯びたもので、押し引きの妙が巧みなyukiとの楽器隊の駆け引きが真宵の歌声をセクシーに響かせる至高のものだった。ラウドな楽曲以上にミドル系の楽曲における表現の精度は前回ツアーから引き続き進化を見せていて今のHOWLの引き出しの多さに結実していると言える。

 

空気を再びハードネスに一変させたのは「シャーデンフロイデ」。

サイレンのように赤い照明が廻るステージ上からの全員で今日のパーティーをお祝いしてくれないか?の問いにフロアもヘドバンの風力でアンサーを送る。

初披露時にはアンコールも含め合計3度プレイしている曲だけあって、ライヴでの強度が段違いでありながらサビメロが流麗で耳に残るHOWL節もまた健在でこれまでになかったタイプの曲だ。

 

 

 

 

▲よっぴ(Gt)

 

 

 

ステージとフロアで鍛え抜かれた楽曲と言えばこれでしょ!のハードチューン連打は「ENIGMA」、「隷従エスコート」。

フロントメンバーがyukiの周りに集まり火力の高いグルーヴで扇動していく。コロナ禍に生まれた前者、パンデミック終焉の兆しが見えた今年春にドロップされた後者、それぞれの年輪は異なるものの、爆発的なノリを生む二枚看板として並んでいることがこの5年の歴史を感じさせる。気が付けば先述した“TRIP ZONE””GALLERY ZONE”に体温の差はなく、会場全体がよっぴのリフに合わせて頭を振りしきっている。

 

HOWLの4人が持って生まれた端正で時に可愛らしくもあるヴィジュアルへの反骨心から、暴動的なライヴを演出したいのではないか・・・酸欠と名付けられたツアータイトルを知った時にそう邪推したものだが、そんな浅はかな思考など鼻で嘲笑うように彼らは生真面目に自分たちの音楽に向き合うことで、言葉ではなく音で景色を切り拓いた。いや、切り拓いているのだ。

 

 

 

 

▲ゆうと(Ba)

 

 

 

お前ら快楽物質出過ぎて頭オカシなったんかー!?と感情が高ぶった真宵も広島弁を隠さずに語りかける。どこまでも自然体なのである。

オルゴール的なBGMをそのままイントロの導入に使用する演出が絶妙な「ボクラノシンフォニー」では弦楽器隊がアイコンタクトを取りながら“Wow oh wow”と野太いコーラスを取る姿も。

 

 

 

 

yuki(Dr)

 

 

 

多幸感に溢れた会場を見渡し真宵がマイクを取った。

 

“102日、俺たちちょうど今日5周年を迎えるんだけど、ずっと見つからないものがあったの。ヴィジュアル系バンドって大体コンセプトとかあるでしょ?わかりやすいキャッチコピーみたいな。自分らもずっと欲しいと思ってたのよ。でも全然見つからなくてさ語弊があるかも知れないけど、俺たち仲の良い4人で集まったバンドだからテーマとかなくて。でも5年活動してきて、最近やっとこれじゃないかって言うのが見つかりました。

 

活動してきてどこのジャンルにも界隈にも属せなかったってコンプレックスがあってキラキラした時期もあったかと思えば、その真逆の時もあったりしました。その時その時でやりたいことをやってるんだけれど孤独があったのHOWLはずっと。俺一人の人間としても。もしかしたら君たちは俺たちのそういうところに共鳴して足を運んでくれてるのかなって。

 

俺たちの今の心境で、感情で、…HOWLは間違い側の僕らが、死にたくないと言えるまでそう思ってこれから音楽を作っていきます。俺たちメンバー4人が例え間違い側だったとしても、死にたくないそう思って活動をしていくことが俺たちの正義かなと、そう思いました。

 

なんか今年すごい自分らが、自分が間違ってるんじゃないかなって、どっから間違えたんだって思う機会が多くてラスト、みんなに届ける曲も負の感情から生まれました。けれどライヴで共鳴してくれる人がたくさんいる、俺のど真ん中に刺さるそんな曲に育ちました。だから5周年ラストはみんなにこの曲を届けたいなと思います。

 

 

披露されたのはもちろん「アンダーテイカー」。

https://www.youtube.com/watch?v=4tBkWZhjCqI

 

HOWL「アンダーテイカー – live at Spotify O-WEST “ロゼッタ=ストーン” 2023.05.02

「アンダーテイカー」については過去のレポートを是非参照いただきたい。

HOWL 過去の公演のレポートはこちら

https://archive.visunavi.com/news/456830/

https://archive.visunavi.com/news/459533/

 

 

あまりに美しいメロディを、持ちうる全ての体重を乗せることで初めて意味を成す2023年を代表する稀代の名曲。

真宵の鬼気迫るココロ鳴らしていこうぜ!の叫びに魂の稲妻が落ちたラストソング。

蒼白いレーザーの中で吠え叫びながらも丁寧な歌唱に感情過多なプレイが重なる。

これまでのライヴでは外へ外へと放出するエネルギーの爆発で心臓を突き刺す実に燃費が悪く、泥臭く、愚直な手触りだったが、club asiaに鳴り響いた「アンダーテイカー」は真宵、よっぴ、ゆうと、yukiが自己との対峙に没頭するかのようのプレイで圧倒した。

「アンダーテイカー」はリトマス試験紙のような扱いをできるような楽曲でないのは周知のことであるが、自己との対峙への没頭が誰かに届ける想いとして鳴っている事実が、まだ若い彼らの生き様そのものがメッセージとして昇華されていることに気が付く。奇しくもこの名曲を介して彼らの成長を思い知ることになるとは

 

残響のなか、うつろげでありながらもしっかりと客席を見渡した真宵の姿が消える。

本編終了。

 

 

いつもは間髪おかずとんでもない声量でかかることが特徴であるアンコールも、「アンダーテイカー」に圧倒されひと時の沈黙が訪れた。

2024年3月4日()の渋谷WWWワンマンを含む今後のライヴ予定がスクリーンに投影されたのち、少しの間を置いて始まったアンコールではついに音源化が発表された「いきたくない」を披露。

 

https://www.youtube.com/watch?v=xi5SxLujycQ

HOWL「いきたくない」(MUSIC VIDEO

 

 

情感たっぷりに届けられた優しいバラードを経て再度MCが。

 

 

 

 

 

言っていいのかわかんないけど(真宵が)俺のせいで売れなくてごめんって。いや、そんなことないよ!絶対そんなことないよって、俺らで頑張ろうよ!って言いながらも確かに間違い側、人生でいっぱいあったよなって。キラキラ系にもなれなかったし、ロックバンドのイベント出たらヴィジュアル系じゃんって言われるし

と想いの丈を吐露したのはよっぴだった。

かつて数字上はソールドアウトした渋谷WWW公演の実情と、それでも興行として大成功と言わなくてはならなかった葛藤までもを愛するファンの前で赤裸々に語るのが真面目なよっぴらしいところでもある。

 

 

 

よっぴはこの日ステージで映像のVJも行った。

学校でバンギャルなんて少数派でしょ?俺らが夢を叶えたらみんなを幸せにできると思う。だから夢を叶えなきゃいけない。みんなにバンギャルやってて良かったって思わせたい。そう思わせるにはWWWを成功させなきゃいけないけど、今日こんなに来てくれるならいける気がする!ありがとう!と締めくくった。

 

続いたのはベースのゆうと。ゆうとは非常にトークに定評があり、その圧倒的な愛され力と実直で明るい人間性でこの日も場の空気にそぐわない(恐らく天然)ボケて(天然であってほしい)ボケまくっての大立ち回りで超大爆笑をかっさらった。

結果、内容は見事に1文字も記事に出来ない。否、彼らしい明るさで武道館という言葉が飛び出した前向きな事実は記しておきたい。

ドラムのyukiは「時期とかじゃなくて出会ってくれてありがとう。確かに自分が(その時)正しいと思っていた道が間違いだったかも知れないけど、これだけは間違ってなかったこの4人でHOWLというバンドをできたことです。」と熱い想いを集約した。

 

真宵は「胸を張って今までで一番良いツアーだった」と少ない言葉で締めくくった。

素直な言葉を経た「ロゼッタ=ストーン」には、真宵の歌唱とポップなメロディが伸びやかに心地よく響き、MCにもあったような何かしらの系統・界隈などに棲み分けることが不要な説得力を感じた。

 

 

 

 

どんなに躓いてもまた走りだせるための音楽を!とラストに届けられたのは「#prologue」。

メンバーとオーディエンスが互いの想いを確かめ合うような空間は、ステージにもフロアに隔たりなど微塵もなく甘酸っぱくも爽やかなフィナーレに包まれた。

 

 

 

 

 

余談だが、以前メンバーがバンドの顔とも言えるとあるキラーチューンを超える曲を作りたい語っていたことがある。

この日のセットリストを見るとそのキラーチューンは存在しない。終演後、真宵にその意図を尋ねたところ他意はなく封印でもないようだ。数か月前に課題にしていたことなどちっぽけでどうでもいい次元までバンドが進化したことの一端と言えるかも知れない。

 

自分たちのアイデンティティに悩み、探求の旅に今年3度も出た彼らが手にした自然体の説得力、もちろんその裏に挫折や苦悩もあっただろう。

しかし、この活動期間には得たものも大いにあったはずだ。

在りのままのHOWLでいることが最たる存在意義に変わった夜のラストシーン。

「これからもお互い生きていこうよね。一人じゃ無理でも誰かとだったら生きていける。」

真宵は去る前に続けてこう叫んだ。

「間違いかも知れない俺たちが死にたくないと言えるまでお互い心を鳴らしていこうぜ!!」

 

有名アスリートの名言に自信が確信に変わりましたというものがある。

歩みは人それぞれかも知れないが今のHOWLにもそんな日が近く訪れるかも知れない。

大晦日には<V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023->への出演も発表された。

 

準備運動は終わりだ。

覚醒した彼らを、時代が見つけるのが先か?それともアナタが見つけるのが先か?

6年目の逆襲が今、始まる。

 

 

 

文◎山内秀一

 

 

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<セットリスト>

 

SE.快楽物質

1.人間退職

2.ランドリーペイン

3.先天性君症候群

4.宇宙世界

5.閲覧禁止

6.honeydrunker

7.シャーデンフロイデ

8.UNVENUS

9.ENIGMA

10.隷従エスコート

11.ボクラノシンフォニー

12.アンダーテイカー

 

EN1.いきたくない

EN2.ロゼッタ=ストーン

EN3.ANOTHER BIRTHDAY

EN4.メロドラマ

EN5.#prologue

 

 

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■HOWL ALBUM TOUR

間違い側の僕らが、死にたくないと言えるまで

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2024220()【愛知】今池CLUB 3STAR

2024221()【大阪】心斎橋CLAPPER

2024227()【宮城】仙台Space Zero

202434()【東京】渋谷WWW

 

 

 

 

公演名:異分子共鳴

日程:2023127()

会場:渋谷RING

 

 

 

 

 

公演名:HOWL YUTO BIRTHDAY LIVE LOVE & PEACE

日程:2024212(月・祝)

会場:池袋EDGE

 

 

 

 

真宵単独主催公演決定!

日程:2024215()

会場:渋谷REX

 

 

 

 

公演名:V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023-

日程:20231231()

時間:OPEN 12:30 / START 13:30

終演時間:21:00予定

会場:EX THEATER ROPPONGI

出演:HOWL/DEZERT/キズ/甘い暴力/色々な十字架/鐘ト銃声/グラビティ/ビバラッシュ/Ashmaze./CHAQLA./nurié/VIRGE

 

 

 

 

2023年冬、NEW ALBUM RELEASE!!

 

 

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HOWL OFFICIAL HP

https://howl-official.com/

 

HOWL OFFICIAL Twitter

@HOWL_staff


2023年10月06日 (金)

【ライヴレポート】2023年9月16日〜17日・新宿ReNY◆PENICILLINがO-JIROの誕生日公演である恒例[とのさまGIG]を今年も盛大に開催!

REPORT - 12:00:42

 あっぱれなるパフォーマンスで、とのさまが大活躍。このたび、9月16~17日にわたり新宿ReNYにて開催された2デイズライヴ[PENICILLIN とのさまGIG 2023]は、久しぶりに声出し解禁での開催が実現した“とのGIG”だったこともあり、例年以上の盛況ぶりをみせたと言っていいだろう。

 

「昨日と今日の2日間は[とのさまGIG]ということで、O-JIROくんのバースデーライヴです!なんか、彼の衣装もかなり主役っぽい感じがします(笑)。そんなO-JIROくんは、9月14日にめでたく51歳になられました。かれこれ、28年前に始まった[とのさまGIG]は1回だけ2020年はコロナでやれませんでしたけど、今年でもう27回目ですよ。そう考えると、ちょっとおそろしいですね(笑)。(中略)とにかく、今日はO-JIROくんの誕生日を祝う気持ちと、ライヴで盛り上がる気持ちが掛け算になるように、思いっきり楽しんでいってください。いいですか!!」(HAKUEI)

 

 

 

 

 ちなみに、O-JIROの誕生日ライヴが何故[とのさまGIG]と命名されたのかというと。これはかつて、HAKUEIが音楽雑誌に掲載していたマンガ『すすめ!!とのさま』に由来する。1997年には単行本化もされているこの作品は、とのさまことO-JIROを主人公としたシュールにして秀逸なギャグ作品で、たびたびPENICILLINのメンバーも登場する内容となっていたのだった。

 

 ただ、今でこそO-JIROが“とのさま”と呼ばれることはほとんどない。近年は主に“Oちゃん”とファンから呼ばれることが圧倒的に多いものの、それでもPENICILLINファンにとっては毎年9月=[とのさまGIG]というのは欠かす事の出来ない大切な行事で、今年も多くの人々が祝意を胸にライヴ会場へと集ってくれたのである。

 

 なお、ホスピタリティ精神の強いPENICILLINは今回のDay1とDay2でそれぞれに異なるセットリストを組んでくれており、17日の公演については〈ハートに火をつけろ〉といHAKUEIが歌った「NEW FUTURE」からスタートすることに。そして、現状での最新楽曲の部類にあたる「anti catastrophe」から、初期代表曲のひとつ「99番目の夜」に至るまで、彼らはこの場で新旧のライヴ映えする楽曲たちを存分に届けてくれたのだった。さらに、本編後半で聴けた「heart beat」では、O-JIROの叩くマーチングドラム的なフレーズが活かされていたのも象徴的な場面だった気がする。

 

「O-JIROさん、誕生日おめでとうございます。今思うと、この[とのさまGIG]が始まった1996年あたりにメンバーのバースデーライヴをやってるバンドって、ヴィジュアル系と呼ばれてるジャンルではあんまりいなかったんだよね。だから、ある意味で俺らは先駆者なのかね(笑)」(千聖)

「そうだねぇ。最近だと歳は隠しても誕生日は隠さない、っていう感じが多い気はするけど(笑)」(O-JIRO)

 

 

 

 

 確かに。ミステリアスかつ年齢不詳であることがひとつの“お約束”となりやすいヴィジュアル系のシーンにおいて、PENICILLINのように正々堂々と「今年で51歳!」などとうたうケースはそう多くない。もっとも、彼らの場合はメンバー全員が50歳超えのアラフィフだとしても、そもそも“そうはとても見えない”ところがもはやひとつの武器にもなっているのではなかろうか。

 

 見た目のみならず、HAKUEIの色気漂う刺激的なヴォーカリゼイションに、千聖の攻撃的で先鋭的なギタープレイはもちろん、“とのGIG”の主役であるO-JIROの精緻で頼もしいリズムワークにしても、PENICILLINの錆びつかなさ加減は半ば異常なほど、と言ってもなまじ過言ではないはず。

 

 

 

 

「ありがとうございます!無事に“とのGIG”の本編が終わって、ようやく51歳になったんだなぁと実感が湧いてきました。これからもより自由な感じでやっていけたら良いなと思っていますので、みなさんどうぞよろしくお願いします!!」(O-JIRO)

 

 アンコールの呼びかけのかわりに、ファンの方々による♪ハッピーバースデー to Oちゃん♪の歌が場内に大きく響きわたったあと、メンバーからゴージャスなケーキが贈られると、O-JIROが発したのはこの言葉だ。

 

 その後には、1996年リリースのメジャーファーストアルバム『VIBE ∞』に収録されていた、O-JIROによる初の作曲楽曲「吸血鬼」を含む2曲がアンコールとして演奏されたほか、ダブルアンコールではO-JIROの踏む2バスが痛快に轟いた「FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE」までが披露され、あっぱれなるパフォーマンスの数々を堪能出来た“とのGIG”は見事に大団円を迎えた次第である。

 

 しかしながら、PENICILLINの動きは今年後半戦も加速していくばかりなようで、まずは来月10月7~8日に今度は千聖の誕生日を祝う[千聖BIRTHDAY LIVE「ROCK ROCK 19Z!(行くぜ!)」]が恵比寿LIQUIDROOMにて行われることが決定しているうえ、11月23日からは[PENICILLIN 2023 WINTER TOUR(タイトル未定)]も始まるとのこと。しかも、そのツアーファイナルは12月26日に[HAKUEI Birthday LIVE SUPER HEART CORE’23]と題し、横浜1000CLUBで開催されるそう。

 

「次のツアーは、今までにない試みをしたいと思ってます。この場でどこまで言っていいかはわかんないけど、今年7月に30周年のライヴを終えたうえでの新たな段階っていう時なんで、ロックバンドとしていろんなことにチャレンジしたり、これまでやってなかった面白いことをぶち込んでいきたいなということで、今そういう気持ちで新曲も作ってますからね。だから…まぁ、これは言っちゃってもいいか。次のツアーでは、いきなりみんなが知らない曲をやったりするかもしれません。僕らが結成した頃って、そんな感じだったんですよ。新曲が出来たらまずライヴでお披露目するみたいな。そういうのってドキドキするじゃない。まだ実現するかどうかはわかんないですけど、いろいろ考えているので冬のツアーもぜひ楽しみにしててください!」(HAKUEI)

 

 先日には公式Xにて「新曲のMV撮影”を行った」との情報があがっていたことを思うと、ますます期待は膨らむばかり。引き続き、PENICILLINの動向を注視するとしよう。

 

 

 

 

 

PHOTO:折田琢矢

TEXT:杉江由紀

 

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SET LIST

2023 916 新宿ReNY

SE 黙示録

1、Just a kiss on your 3rd eye

2、夢現激

3、秘蜜のデザート

4、墓標

5、BLACKHOLE

6、NICE IN LIP+L

7、Little Grey

8、火の鳥

9、Too young to die! Screaming Dead

10、Screaming Dead

11、Lucifer ~光をもたらす者

12、憂鬱と理想

13、heartbeat

14、DEAD COASTER

15、DEATH DANCE

EN1

1、吸血鬼

2、BVB

EN2

1、Blood Red Snow White

2023 917 新宿ReNY

SE 黙示録

1、NEW FUTURE

2、聖・MARIAN HURRICANE

3、夢現激

4、墓標

5、anticatastrophe

6、99番目の夜

7、Little Grey

8、心

9、Too young to die!

10、Screaming Dead

11、若きウェルテルの悩み

12、憂鬱と理想

13、heartbeat

14、Just a kiss on your 3rd eye

15、イナズマ

EN1

1、吸血鬼

2、BVB

EN2

  • FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE

 

 

 

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千聖BIRTHDAY LIVEROCK ROCK 19Z!(行くぜ!)」
107() 恵比寿LIQUID ROOM
108() 恵比寿LIQUID ROOM

チケット発売中!

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配信チケットご購入はこちら

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PENICILLIN WINTERツアー決定

1123(木祝) 西川口Hearts ★FC[QUARTER DOLL]限定

1125() 新横浜NEW SIDE BEACH!!

1126() PALOOZA

1201() 名古屋ell.FITSALL

1202() 江坂MUSE

 

■HAKUEI Birthday LIVE SUPER HEART CORE’23

1216() 横浜1000 CLUB

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FC[QUARTER DOLL]会員先行(抽選)

受付期間:927()12:001010()23:59