2019年08月02日 (金)
【ライヴレポート】<マオ from SID Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」>2019年7月30日(火)東京・マイナビBLITZ AKASAKA◆「ここで得たものは必ずシドに還元します」
REPORT - 23:00:29シドのヴォーカリスト、マオによるソロプロジェクト、マオ from SIDが『Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」』のファイナル公演を、7月30日東京・マイナビBLITZ AKASAKAで行なった。
この「箸休めNight」のツアーが開催されたのは約2年ぶり。
全5都市6公演(2部制)を回り、東京公演は“女性Vocalist Cover”と“男性Vocalist Cover”の2つのテーマで行った。
最終日は“男性Vocalist Cover”。
ギター、キーボード、ヴァイオリンによるアコースティック編成のシンプルなサウンドの中、珠玉のラブソングの数々を温かみのあるヴォーカルで歌い上げ、ヴォーカリスト・マオとしての真骨頂を見せた。
2nd SHOWの終演後には日本橋三井ホールで12月11日(水)にアコースティック編成の「X’mas Acoustic Live 2019」、12日(木)にバンド編成による「X’mas Premium Live 2019」を開催することを発表し、会場を沸かせた。
静寂が流れる会場で、微かに聴こえるアコースティックギターとヴァイオリンの調弦の音。
シドの華やかなステージとは一線を画す、マオのソロツアーのステージはとてもシンプルで、座席に座る観客の姿勢も思わずピンと立つ。ほどよい緊張感が広がる中、マオがステージに登場し、柔らかな笑顔で両手を広げてみせると、瞬時に温かな空気が会場を包み込んだ。
ツアー最終日のこの日は「男性Vocalist Cover」の日。
その一曲目に選んだのは藤井フミヤの「TRUE LOVE」。
名イントロと名高いあのギターのフレーズから始まるマオの甘い歌に、会場は早くも酔いしれているようで微動だにせず聴き入っている。
平成の名ラブソングの一つと言われるこの曲は、藤井フミヤがバンドの解散で悲しませてしまったファンのことを思って書いた曲だと当時語っていた。
いつもファンを大切にしているマオの思いと、この曲の背景を重ねて思わず胸が熱くなった。
続いてピアノのイントロから福山雅治の「Squall」へ。
「TRUE LOVE」同様、静かに想いを高めていくような楽曲はマオの中低音がとても活きる。
「すごくリラックスした空間なので、普段の嫌なことも忘れて、俺の歌で浄化されてください。ラブソングが続きます」と、次に披露したのは久保田利伸の「Missing」。
曲が進むにつれ熱を帯びていくマオのヴォーカル。
歌い始めや終わりの声が微かにハスキーになるところなんかは、なんとも色っぽかった。
すっかり魅了された会場は、相変わらず静かに聴き入っている。
そんな空気を打ち消すように、「ありがとね、ベイビー。ベイビー! ベイビー!」と呼び掛けて笑いを誘うマオ。
「この箸休めNightってMCを普通にやればめちゃめちゃロマンチックになるはずなのわかってるけど、作れない。俺、そんなの作れない」と照れ隠し。そんなところが彼の愛される所以だろう。
会場を和ませたところで、ツアー中、他では演奏されなかった井上陽水の「少年時代」を披露。
ピアノとヴァイオリンによるイントロや、マオの肩の力の抜けた歌が、夏の日の涼やかな情景を描いていた。
さらに夏をテーマにセレクトしたユニコーンの「自転車泥棒」や、大人の切ないラブソング、シャ乱Qの「シングルベッド」と歌い綴る。
この日、歌い終わるたびに「ありがとう」と口にしていたマオだったが、その心境を「歌っている間に想いがあふれてきて、『ありがとう』って気持ちになる」と語っていた。
それはきっと、ファンに向けてのみならず、愛すべき音楽に対しての感謝でもあったのだろう。
そんな言葉の後に披露したのは、自身が初めて作曲に挑戦した「最後の恋」。
「自分の存在が誰かの何かのきっかけになれば」。そんな想いを託し、一つ一つの言葉に愛を込めて歌う姿が印象的だった。
続くソロ曲「サヨナララスト」ではマオに合わせて観客が左右に手を振り、着席ながらも一体感を生んだ。
そして、安全地帯の「ワインレッドの心」、尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」と、名バラードをじっくりと聴かせた。
楽曲の持つ情景を鮮やかに描くヴァイオリンの門脇大輔、ギター友森昭一、キーボードのnishi-kenによるアンサンブルと、情感豊かなマオのヴォーカルは相性もよく、チームワークの良さはMCでのメンバーとのやり取りでも垣間見ることができた。
共有した楽しい時間を終わりにしたくないマオは、急遽予定になかった「違う果実」をプラス。
今回のツアーで大きな手応えを実感したマオは、「ここで得たものは必ずシドに還元します」と宣言。
ラストはピアノのイントロからしっとりと始まる「月」。
夜空に輝く星のようなミラーボールの光の中、慈愛に満ちた歌声を響かせ、ステージを締めくくった。
最後に「今日はかなり出し切った感が強いライブでした」と満足気な表情を見せたマオ。
ヴォーカリストとしての深みや表現力、そして強い求心力をこのツアーで見せてくれた彼が、今後どんなふうにさらなる進化を遂げるのか楽しみでならない。
写真◎今元秀明
文◎大窪由香
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マオ from SID
Acoustic Tour 2019 「箸休めNight」<2nd SHOW>
セットリスト
01. TRUE LOVE
02. Squall
03. Missing
04. 少年時代
05. 自転車泥棒
06. シングルベッド
07. 最後の恋
08. サヨナララスト
09. ワインレッドの心
10. OH MY LITTLE GIRL
11. 違う果実
12. 月
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[マオ from SID information]
■X’mas Acoustic Live 2019
12月11日(水) 日本橋三井ホール
<1st SHOW> 箸休め Silent Night OPEN 16:00 / START 16:30
<2nd SHOW> 箸休め Holy Night OPEN 19:00 / START 19:30
≪国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンサイト≫
https://worldvision.jp/about/celebrity_supporter.html#12
■X’mas Premium Live 2019
12月12日(木) 日本橋三井ホール
<1st SHOW> Premium Silent Night OPEN 16:00 / START 16:30
<2nd SHOW> Premium Holy Night OPEN 19:00 / START 19:30
【ID-S BASIC優先予約】
受付期間 8月2日(金) 12:00~8月6日(火) 16:00
※7月31日(水)時点でID-S BASIC会員の方が対象となります。
【チケット一般発売】 9月1日(日)
[問] キョードー東京 0570-550-799
詳しくはコチラ http://www.maofromsid.com/live.php
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■リリース
New Album「承認欲求」 9月4(日) Release!!
【初回生産限定盤A(CD+DVD)】 KSCL-3180/1 ¥3,611+税
【初回生産限定盤B(CD+写真集)】 KSCL-3182/3 ¥3,611+税
【通常盤(CD)】 KSCL-3184 ¥2,870+税
詳細はコチラ https://sid-web.info/music/217996
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LIVE DVD & Blu-ray「SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ ~その未来へ~」 NOW ON SALE
【初回生産限定盤(2Blu-ray)】 KSXL-281/2 ¥8,300+税
【初回生産限定盤(2DVD)】 KSBL-6332/3 ¥7,300+税
※特典映像DISC <DOCUMENTARY ~その未来へ~ to YOKOHAMA ARENA>
【通常盤(Blu-ray)】 KSXL-283 ¥6,000+税
【通常盤(DVD)】 KSBL-6334 ¥5,000+税
詳細はコチラ https://sid-web.info/music/199720
▼YouTubeダイジェスト映像URL
『SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ ~その未来へ~』DIGEST MOVIE
URL: https://youtu.be/GJUfGMs6Zp0
▼「Legendary」配信 まとめURL: https://kmu.lnk.to/Legendary
▼サブスクリプションサービス 各サイトURL https://kmu.lnk.to/sid_digital
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■ライブ
SID TOUR 2019 –承認欲求–
詳細はコチラ https://sid-web.info/event/205939
【チケット料金】 全席指定 ¥7,500(税込) ※4才以上有料
【プレイガイド5社先行】
ローソンチケット https://l-tike.com/sidtour2019/
イープラス https://eplus.jp/sid2019/
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/sidtour2019/
受付期間 7月31日(水) 12:00~8月6日(火) 23:00
Yahoo!チケット http://r.y-tickets.jp/sidtour2019/
LINE TICKET https://ticket.line.me/sp/sidtour2019/
受付期間 7月31日(水) 12:00~8月5日(月) 23:00
【チケット一般発売日】 8月17日(土)
※9月13日 松戸公演は除く
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マオ from SID オフィシャルサイト http://www.maofromsid.com/
シド オフィシャルサイト http://sid-web.info/
シド オフィシャルTwitter https://twitter.com/sid_staff
シド オフィシャルWeibo https://www.weibo.com/sidofficial
2019年08月02日 (金)
【ライヴレポート】<MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」~COMMUNE Feat.EN Miya 40th SPECIAL~>2019年7月26日(金)東京・新木場STUDIO COAST◆会場を埋め尽くすオーディエンスと共にミヤの誕生日を盛大に祝福!
REPORT - 14:20:517月26日(金)東京・新木場STUDIO COASTにて、MUCCのリーダーである、ミヤ(Gt)の誕生日を記念した『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」~COMMUNE Feat.EN Miya 40th SPECIAL~』が開催された。
MUCC主催のイベント『COMMUNE』、および『縁』をタイトルに冠し、MUCCと4組の縁深いバンドが集結。
個性豊かな出演バンドは各々の魅力を存分に発揮したライヴアクトで魅せ、会場を埋め尽くすオーディエンスと共にミヤの誕生日を盛大に祝福した。
この日、トップバッターで登場したのは、ミヤ本人も所属する、X SUGINAMI。
“Xの日本一のコピバン”とも称されるこのバンド。ステージの幕が開くと、on Toshl 団長(NoGOD/Vo)が、「on PATA ミヤ(Gt)のバースデイにようこそ!! We are X! ……SUGINAMI」とシャウト。
大量のスモークに包まれる中、高速ビートとハイトーンシャウトが闇を裂き、「BLUE BLOOD」でライヴが始まる。激しく巧みな演奏、息の合った重厚なバンドサウンド。
間奏ではツインリードのギターで魅了し、ファニーなルックスとは裏腹な団長の美声が胸を刺す。
美しいピアノイントロで始まった「Silent Jealousy」、会場中が声を合わせた「Rusty Nail」と続くと、「Xは曲が長いから、あんまり曲数出来ないんだ!」と、早くもラストの曲「X」が始まる。
もはやコピバンの枠を越えた圧倒的ステージング、異常な盛り上がりを見せるフロア。
全員が声を合わせてXジャンプする光景は、壮観のひと言だった。
「メトロノームだぁ! お誕生日おめでとうございます!」とお茶目に登場すると、ポップかつ独創的な1曲目「血空」から、会場を自分色に染めたメトロノーム。
軽快なビートに観客が右に左にステップを踏んだ「孤独氏」で盛り上げると、「こんなめでたい場所に呼んでいただいて、すごく光栄ですが。対バンは戦国じゃないですか!?」とシャラク(Vo)。
なぞなぞ好きのSATOち(MUCC/Dr)になぞなぞの本を与え、ライヴに集中出来なくさせる作戦を告げ、笑いを生む。
「Catch me if you can?」、「さくらん」と続き、「MATSURI」では祭りビートに乗せて、「好きな人もそうでない人もちょっぴり参加してくれれば、ミヤの好きなメトロノームが盛り上がるんだぜ?」とフクスケが煽ると、♪同じアホなら踊らにゃ損損!と会場中が手振りを合わせる。
ラストは「イヤモニ越しでもお前らの声を聴かせてみろ!」と、「強くてNEW GAME」を披露。
熱く激しくエレクトロな彼ららしさ全開の楽曲と堂々とした歌と演奏、パフォーマンスで観客を魅了した。
フロアの突き上げる拳と歓声に迎えられて登場すると、「いきなり飛ばすぜ、イケるか?」と、1曲目「INVADER」で会場の熱をブチ上げたのはlynch.。
「この曲が出た時、40歳がこんな激しい曲をやるなんてあり得なかった。
時代は変わったんです。いや、俺らとお前らが変えたんです」と葉月(Vo)の紹介で始まった曲は、トリビュート盤でもカバーしたMUCCの「茫然自失」。
手拍子と掛け声が上がる中、葉月のシャウトから独自の解釈とアレンジによる愛情たっぷりのカバーで魅せる。
「EXIST」に続く「MIRRORS」の演奏前には「MUCCが『COMMUNE』で僕らを救ってくれた時の曲です」と語った葉月。
ミヤへの愛、そしてMUCCへの愛を込めたこの日のステージングは激しく鋭く、フロアに巨大サークルが出来た「THE FATAL HOUR HAS COME」、激しいプレイで観客と心重ねた「pulse_」と最後まで攻撃の手を緩めることなく、ラスト「GALLOWS」で短いステージを完全燃焼してステージを去った。
メンバーがステージに登場するや、会場の空気をガラッと変えたのは、いまやMUCCの戦友と言える古都のドブネズミ、ROTTENGRAFFTY。
「やりたいようにやってくれ、ぶっ飛べ!」とN∀OKI(Vo)が叫び、聴き慣れたギターイントロから投入された1曲目はMUCCの「蘭鋳」。
沸き立つフロアに拳と掛け声が上がる中、エッジィなサウンドとまくし立てるツインボーカル、攻撃的なラップが高揚感を煽る。さらに「PLAYBACK」、「夏休み」とヘヴィかつダンサブルな曲が続き、まさにやりたいように暴れ踊る観客。
幾つものサークルモッシュが出来た「D.A.N.C.E」、重厚なサウンドで心震わせた「世界の終わり」でフロアを揉みくちゃにすると、「誰よりも愛しく、誰よりも激しく祝いに来たROTTENGRAFFTYです!」とN∀OKIが改めて挨拶。
激ヘヴィな「THIS WORLD」ではNOBUYA(Vo)がフロアに飛び込み観客の頭上で熱唱し、「金色グラフティー」では巨大サークルモッシュにフロアが渦巻き、混沌と熱狂の中、ライヴはフィニッシュ。
終演後も会場に熱気が残る中、MUCCにバトンが繋がれた。
「壊れたピアノ」のピアノ生演奏で静かに始まった、MUCCのステージ。
一人ずつメンバーが登場して音を重ね、最後に登場した逹瑯(vo)がハーモニカを吹き鳴らす。
バイオリンを従えた「サイコ」の演奏が始まる頃には、すでにMUCCの世界観に染まっていた会場。
激しく美しい演奏、伸びやかな歌声に魅了されていると、「塗り潰すなら臙脂」、「アイリス」と激しく感情揺らす曲が続き、夏の到来を告げるような「謡声」でしっかり聴かせる。
続いてミヤの印象的なギターと逹瑯の曲紹介で演奏された曲は、この日会場限定で発売された新曲「アメリア」。
SATOち(Dr)とYUKKE(Ba)の突き上げるビート、逹瑯のアジテーションのようなボーカルから美しいサビへ。
さらにミヤの鋭いギターからハードコアに展開するなど一曲に様々な表情を詰め込んだ大作に、フロアはより一層の盛り上がりを見せる。
MCでは「ミヤ~~!」と黄色い声が上がる中、「特別な日にようこそ」と逹瑯が笑顔を見せ、真夏のような晴天に恵まれたこの日を指して「ミヤが夏を連れてきました。溶けちまいましょう!」と挨拶すると、多幸感溢れる「ハイデ」で会場を包む。「MAD YACK」でフロアに降りたミヤが観客に担がれて演奏すると、観客が周りを囲むようにモッシュ。「カウントダウン」では巨大なサークルで大暴れするなど、フロアがカオスな有り様の中、「蘭鋳」の曲中にはこの日の出演者がステージに集い、ミヤがケーキに顔を埋めたり、それぞれが自由に暴れまくって、ステージもカオスな有り様。
ファンも出演者も一体となって、ミヤの誕生日を賑やかに騒々しくお祝いすると、ラストは「Living Dead」の激しく美しいMUCCの世界観で再び魅了し、特別な夜をしっかり締めくくった。
『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT2019「40」』は今後、8月12日(月/祝)東京 豊洲PITにて行われる<SATOち day>、8月21日(水)大阪 なんばHatchにて行われる<逹瑯day>、11月5日(火)TSUTAYA O-EASTにて行われる<YUKKE day>と続く。
それぞれの個性が発揮された内容と会場限定リリースされる新曲たちが楽しみだ。
文◎フジジュン
写真◎西槇太一
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『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』<ミヤ day> ~COMMUNE Feat.EN Miya40TH SPECIAL~
7月26日(金) 東京 新木場STUDIO COAST
SETLIST
X SUGINAMI
SE~World Anthem
1.BLUE BLOOD
2.Silent Jealousy
3.RustyNail
4.X
メトロノーム
1.血空
2.孤独氏
3.Catch me if you can?
4.さくらん
5.MATSURI
6.強くてNEW GAME
lynch.
1.INVADER
2.茫然自失
3.EXIST
4.MIRRORS
5.THE FATAL HOUR HAS COME
6.pulse_
7.GALLOWS
ROTTENGRAFITY
1.蘭鋳
2.PLAYBACK
3.夏休み
4.D.A.N.C.E
5.世界の終わり
6.THIS WORLD
7.金色グラフティー
MUCC
1.サイコ
2.塗り潰すなら臙脂
3.アイリス
4.謡声
5.アメリア
6.ハイデ
7.MAD YACK
8.カウントダウン
9.蘭鋳
10.Living Dead
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≪MUCC Information≫
<New Single 4タイトル連続リリース>
『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』各会場にて、限定発売!
4公演合わせ、6,940枚限定の発売となります。
※各会場、販売数には限りがございますので、あらかじめご了承ください。
■『アメリア』【配信開始日】8月2日(金)
01.アメリア ¥250+tax
02.(AMERIA)アメリア DEMO ¥200+tax
※各サイトによって配信開始時間が異なる場合があります。
■「My WORLD」 MSHN-063 ¥2,000(tax in)
【販売公演】8月12日(月) <SATOち day>
~じゃっくいんざぼっくす –さとちのおたんじょうかい–~ @豊洲PIT
【収録曲】
01.My WORLD
02.(時の流れ)My WORLD DEMO
03. 遥か(2019.03.31 Zepp Tokyo)
04. 大嫌い(2019.05.02 中野サンプラザ)
05. SATOち
■「taboo」 MSHN-064 ¥2,000(tax in)
【販売公演】8月21日(水) <逹瑯 day>
~Happy Birthday to 逹瑯 –君とムックとあの人とあの人とあの人–~ @なんば Hatch
【収録曲】
01.taboo
02.(Lila)taboo DEMO
03. 鎮痛剤(2019.04.01 Zepp Tokyo)
04. 娼婦(2019.05.19 名古屋特殊陶業市民会館ビレッジホール)
05. 逹瑯
■『例えば僕が居なかったら』 MSHN-066 ¥2,040(tax in)
【販売公演】11月5日(火) <YUKKE day>
~YUKKE限定 LASTGIGS –孤独の40歳児、今日だけは許して下さい–~ @TSUTAYA O-EAST
【収録曲】
01.例えば僕が居なかったら
02.(Twilight)例えば僕が居なかったら DEMO
03. 雨のオーケストラ(2019.05.01 中野サンプラザ)
04. 秘密(2019.05.19 名古屋特殊陶業市民会館ビレッジホール)
05. YUKKE
メンバーバースデイシングル トレーラー映像 https://youtu.be/qCIQCGaf438
<MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」>
■<SATOち day>~じゃっくいんざぼっくす–さとちのおたんじょうかい–~
8月12日(月/祝) 東京 豊洲PIT OPEN 16:00 / START 17:00
【出演】MUCC/AKi/Plastic tree/DEZERT/NOCTURNAL BLOODLUST
ゲスト:左迅(ex.girugamesh)
■<逹瑯 day>~Happy Birthday to 逹瑯 –君とムックとあの人とあの人とあの人–~
8月21日(水) 大阪 なんばHatch OPEN 18:00 / START 19:00
【出演】ゲスト:Kyo (D’ERLANGER)/綾小路 翔(氣志團)/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)
■<YUKKE day>
『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019 Grand Final「40」』
~YUKKE限定 LASTGIGS –孤独の40歳児、今日だけは許して下さい–~
11月5日(火) 東京 TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 / START 19:00
【チケット料金】前売券¥6,939(税込・ドリンク代別)
※オールスタンディング
※大阪なんばHatch公演は、1Fスタンディング・2F指定席
【チケット発売中】詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/211718
<LIVE>
■MUCC 2019 Lock on snipe tour #6『中部型壊れたピアノとリビングデッド収監6days』
8月27日(火) 長野 CLUB JUNK BOX
8月29日(木) 名古屋 Electric Lady Land
8月30日(金) 名古屋 Electric Lady Land
9月1日(日) 四日市 CLUB ROOTS
9月6日(金) 浜松 窓枠
9月8日(日) 岐阜 club-G
詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/209940
■MUCC 2019 Lock on snipe tour #7『九州型壊れたピアノとリビングデッド収監9days』
9月14日(土) 沖縄 桜坂セントラル
9月15日(日) 沖縄 桜坂セントラル
9月18日(水) 宮崎 WEATHR KING
9月19日(木) 鹿児島 SR HALL
9月21日(土) 長崎 DRUM Be-7
9月23日(月/祝) 福岡 DRUM LOGOS
9月25日(水) 佐賀 GEILS
9月27日(金) 熊本 B.9 V1
9月28日(土) 大分 DRUM Be-0
詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/209941
■MUCC 2019 Lock on snipe tour #8『関西型壊れたピアノとリビングデッド収監7days』
11月10日(日) 和歌山 CLUB GATE
11月12日(火) 滋賀 U☆STONE
11月14日(木) 神戸 太陽と虎
11月15日(金) 神戸 太陽と虎
11月17日(日) 奈良 NEVERLAND
11月19日(火) 大阪 味園ユニバース
11月30日(土) 京都 KBSホール
詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/169124
■「ウッサン!ウムサン!ウィールキサン!MUCCと行く日帰り収監バスツアー in沖縄」
開催日:9月16日(月/祝)
朱ゥノ吐会員限定 8月5日まで受付中! 詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/201679
■『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』出演決定
8月10日(土) 国営ひたち海浜公園 OPEN 8:00 START 10:30 CLOSED 19:30(予定)
オフィシャルサイトはコチラhttp://rijfes.jp/
<Release>
■『壊れたピアノとリビングデッド』NOW ON SALE
【通常盤】(CD ONLY) MSHN-057 ¥3,000+tax
※CD収録曲は朱ゥノ吐VIP会員限定受注生産盤と通常盤共通となります。
■Digital Demo Tape『HOTEL LeMMON TREE DEMO』配信中
『HOTEL LeMMON TREE DEMO』 MSHN-061 ¥200+tax
■『タイトル未定』
「壊れたピアノとリビングデッド feat. 殺シノ調べ」6月9日(日) グランキューブ大阪公演が映像化!
※詳細は後日発表いたします。
<Subscription Service>
メジャー音源を含むMUCCの楽曲をApple Music、Spotify、LINE MUSIC、Prime Musicなどで配信中!
<Official HP> http://www.55-69.com/
<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial
<Official Instagram> https://www.instagram.com/mucc_official/
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<Official Weibo> https://www.weibo.com/muccofficial
2019年07月29日 (月)
【ライヴレポート】<怪人二十面奏 単独公演巡業二〇一九「汎幸聲命」千穐楽>2019.7.25 TSUTAYA O-WEST
REPORT - 10:44:02アルバム『聲命力』の発売から一ヶ月。ワンマンツアーを終えて、怪人二十面奏が東京へ戻ってきた。ツアーファイナルの会場は、TSUTAYA O-WEST。ワンマンでは初となるこの会場を自分たちの色に染め上げた、熱い一夜の模様をお届けしよう。
開演時間ちょうどに暗転すると、ファンの声が暗闇いっぱいに溢れる。鼓動の音に続いて、SEが流れ出すと共に幕は開いた。その中央に立っていたのは、手足を紐でつながれた、操り人形そのものと化したマコトの姿! ライヴハウスのステージという場所からは異様とも言えるその光景に、一気に目を奪われる。
SEが止まった一瞬の間に紐が切れると、生気のない手足がその拘束から解かれた。と、思った途端、「ダムド」が始まり、いよいよライヴはスタート。マコトも、怪人二十面奏のヴォーカリストである、いつものマコトに生まれ変わったかのようにイキイキと動き出す。
このオープニングは、江戸川乱歩の作品の登場人物を模したバンド名や、ステージの背景やアルバムジャケットに使用されている丸尾末広のイラストといった、彼らの世界観に通じるもの同様、その個性を語る上で重要なポイントであることは間違いない。けれどもこの日、ロックバンドとしての彼らが持つ魅力も、いかんなく発揮されたことは声を大にして伝えておきたい。それは、最初から激しいステージングで、その気合いを剥き出しにして見せたKENの姿にもはっきりと表れていた。
「ダムド」から「狼」へとなだれ込むと、オーディエンスは元気いっぱいのジャンプで応える。続いて、ニュースを告げる、古いアナウンスのような語りで始まったのは、「G,J クローバー連続殺人事件」。独特の空気感とマコトらしいメロディが堪能できる一曲だ。
最初のMCでは、ちょうど一ヶ月前、6月26日に発売したアルバム『聲命力』の曲たちが、ツアーを経てさらに成長したことを満足そうに告げた。今日は、そんなツアーの最後を飾る大事なファイナル。千穐楽のこの夜に、さらに盛り上がっていきましょうと、マコトが呼びかけた。
リズミカルに、そしてサビではスピード感いっぱいに、心地よく流れ、照明も含めたキメで見せ場も作った「想望カルト」、勢いたっぷりにパワフルなシャッフルで体を動かした「アヴストラクト シニシズム」、さらにスピードをあげつつもメロディをきちんと聴かせた「明日へ」と続く。
「見えない未来を受け止めよ」という意味深な言葉から、タイトルコールに導かれて始まったのは「近代的極東唱歌」。気迫のこもった歌声が会場いっぱいに広がる。うっすらと予感させた不穏な空気は、赤い照明がステージを染め上げ、サイレンが鳴り響いたところで、明確なものとなる。KENのつまびくフレーズが、「一銭五厘ノ命ノ価値ハ」の始まりをドラマチックに告げた。朗々とした歌声で、何のための命なのかと訴えかけるマコト。この曲の背景にあるであろう、昭和の暗い一時代を生きた人々になりきるように語った台詞は、凄みさえ感じさせた。
一転、ピアノの音色から「命日」が始まると、悲しみをたたえた世界が広がっていく。つぶやくような、問いかけるような歌声は、人間臭い感情に満ち満ちている。最後のKENのギターの音色から、次の「噫無情」へ。アルバム『聲命力』収録のこの曲は、個性的なメロディが多い怪人二十奏の曲の中では、ある意味キャッチーとも言えるメロディを聴かせる曲。マコトのエモーショナルな歌声が、メロディのよさを素直に届けてくれた。
曲が終わると、少しリラックスした様子で、「晴れてよかったね」と話し始めたマコト。話を振られたKENは、「ヤバいっすね」と口にすると、このステージを満喫している気持ちを口にする。このツアー中にMCでよくしゃべるようになったそうだが、曲中とはガラッと雰囲気を変えて、マコト曰く“小粋なトーク”(笑)を楽しませてくれるのは、ファンにとってもうれしいことだろう。
「行くぞ~っ!」というKENの気合いいっぱいの声から、とうとう後半戦。急き立てるような「可不可」では、オーディエンスのノリもいよいよ激しさを見せていく。それに応えるように、KENはステージ前の柵へと足をかけ、フロアへと前のめりになってプレイ。マコトとKENが一緒になって煽ったのは、「ヲルガン坂に見る夢は」。オーディエンスは赤い小さなメガホンを手にし、ステージに応える。「ブラックアウトヒステリーアワー」、さらに「死せるCecile セルシン摂氏0度」と、ますます勢いをつけてクライマックスへと疾走していった。
「まだまだ行くで、最高の景色を作りましょう!」と、マコトがさらにオーディエンスを焚きつけたところで、「劣等感」が始まる。赤いペンライトならぬ、包丁ライトをオーディエンスが、楽しそうに陽気に見えるのは、少々不思議な光景。畳みかけるような「消心叫奏シネマ」のマコトの歌は、切々と訴えかけてくる。怪人二十面奏で聴かせるマコトの歌は、どれも濃く、鋭い感情に満ち満ちている。一方KENのギターは、ふっと耳をかすめ、深く印象に残るフレーズをあちこちに忍ばせているのが特徴と言えそうだ。
本編最後を飾ったのは、アルバムのタイトル曲でもある「生命力」。マコトもKENも全力をぶつけるようにステージに挑んでいく。お立ち台の上でしゃがみこんで、力を振り絞り、全てを出し切るように声を発し続けたマコト。「生命力」というタイトルにふさわしい、自身の命や存在そのものを賭けた、圧巻のパフォーマンスだった。全てを出し切ったからだろうか、曲が終わるとすぐさまステージから去り、KENもそれに続いて行った。
アンコールを求める声に応えて、ツアーTシャツに着替えてステージに戻った二人。「砂の街」を聴かせた後、マコトは改めてこのワンマンについて振り返った。怪人二十面奏にとってO-WESTでのワンマンは通過点でしかないこと、まだまだ夢を見たいこと。過去には、もっと大きな会場でワンマンをした経験もある二人だ。当時と今では、シーンを取り巻く状況がまるで異なることは、二人はもちろんファンもわかっていることだろう。けれどもマコトは、「本気で夢見てます」と語った。それは、世の中の流れなど無視して高みを目指して突き進む、という力強い宣言だ。その心意気をおおいに買いたいと思う。
「哀しきトリックスター」の後、「ここからまた始まります、ありがとう!」と告げて、最後は「其の証」。マコトならではのメロディに乗せて感情をまき散らし、KENも激しいコーラスで一緒に声を届ける。今の自分たちの全てを出し切るかのような、そんな二人の姿は清々しくさえあり、2ndアルバムである『聲命力』が、そして作品を引っさげたこのツアーが、大きな節目となったことが伝わってきた。
マコトが「ありがとう」と高らかに吠えて、ステージを去った後、早くも次のワンマンツアーの告知映像が流れ、今日の勢いのまま、彼らが突き進んでいくことが約束された。これでこの日のワンマンはすべて終了。けれども、アンコールを求める声は全くおさまる様子がない。
延々と続く声に応えるように、予定外のアンコールのため、再び二人がステージに登場する。最後の最後に贈られたのは、「愛憎悪」。この予定外のプレゼントで、この日の夜は幕を下ろした。結成4周年を迎え、5年目の活動へと向かう怪人二十面奏は、このライヴの成功を糧に、ますます力強く進んで行くことだろう。前を、上をみつめ、ひたすら前進しようとするその姿勢に、大きな声援を送り続けたい。
文:村山 幸
撮影:米田 光一郎
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■Setlist
1.ダムド
2.狼
3.G,Jクローバー連続殺人事件
MC
4.想望カルト
5.アヴストラクト シニシズム
6.明日へ
7.近代的極東唱歌
8.一銭五厘ノ命ノ価値ハ
9.命日
10.噫無情
MC
11.可不可
12.ヲルガン坂に見る夢は
13.ブラックアウト ヒステリーアワー
14.死せるCecile セルシン摂氏0度
15.劣等感
16.消心叫奏シネマ
17.生命力
アンコール1
18.砂の街
19.哀しきトリックスター
20.其の証
アンコール2
21.愛憎悪
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- LIVE情報
■BadeggBox presents『BEGINNING BRILLIANT AUTMUN TOUR 2019』
9.22(日)渋谷DESEO
出演:The Benjamin/怪人二十面奏/ザ・シンナーズ/マツタケワークス/マルコ
10.04(金)仙台HOOK
出演:The Benjamin/怪人二十面奏/THE NOSTRADAMNZ/マルコ
10.05(土)宇都宮HELLODOLLY
出演:The Benjamin/怪人二十面奏/マツタケワークス/マルコ
■怪人二十面奏濱書房籠城スリーデイズツーマン企画「怪人とXXX」
9.27(金)Music Lab.濱書房 出演:怪人二十面奏 /The THIRTEEN
9.28(土)Music Lab.濱書房 出演:怪人二十面奏 /蘭図
9.29(日)Music Lab.濱書房 出演:怪人二十面奏 /ホタル
■怪人二十面奏 単独公演巡業二〇一九 秋 「ネオ・シュルレアリスム」
11.28(木)池袋EDGE
11.30(土)京都MOJO
12.01(日)大阪心斎橋FANJ
12.16(月)新宿BLAZE
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