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2019年09月02日 (月)

【ライヴレポート】<ユナイト 2019 SUMMER ONEMAN TOUR 「みんなのおと」ファイナル>2019年8月23日(金)東京・渋谷WWWX◆

REPORT - 23:30:44

ユナイトの全国ツアー〈ユナイト 2019 SUMMER ONEMAN TOUR 「みんなのおと」〉が、8月23日(金)に東京・渋谷WWWXでファイナルを迎えた。
同ツアーは、7月10日にリリースされたダブルAサイドシングル「シトラス/Eyes_Tea_Bitter_Brown」を引っ提げて、全国16会場を巡り開催されたもの。
ツアー・ファイナルでは、ユナイトらしい温かさに溢れる内容になったのはもちろんのこと、ライヴの最後に観客もあっと驚く情報が解禁されたのだった。

 ユナイト_2

オープニングSE「funky!!!」に合わせてステージに登場したメンバー。
その堂々とした姿からは、今回のツアーが実りあるものになったことがうかがえる。
そのまま「ビリブオアノ」を1曲目に持ってくると、明るい雰囲気が会場一帯を包んでいく。
曲の途中で「LiNくん、決めちゃって!」と結(Vo)が声を掛けると、ギター・ソロを弾くLiN(G)に向かってU’s(ユナイトファンの総称)は指でハートマークを作って歓声を投げかける。
こうした愛のある様子を見ながら「東京、会いたかったよ~」と結も嬉しそう。

 

レトロポップな「-ハロミュジック-」では、「さぁ、一緒にジャンプしてみようか!」との後で、「始まりました〈みんなのおと〉ツアー・ファイナル。今日もみんなで一緒に最高の音を作っていきましょう、よろしく」と、これから面白いことが始まるぞという合図を出す。
結の歌唱力が以前に比べて上がったことにより、ユナイトのポテンシャルが最大限に引き出された楽曲となった。
だからこそ、この後のMCで結が放った「ユナイト、パワーアップして帰ってきました!」という言葉も一層力強く聞こえる。

 結_1

今回のツアーは〈みんなのおと〉というタイトルを掲げているだけに、いつも以上にU’sとユナイトで作り上げている感じが強く見られた。
次の「silence dreamer」では曲調に合わせてフロアを右に左にモッシュするU’sの元気いっぱいな様子に、メンバーからも思わず笑みがこぼれる。
天井にあるミラーボールが回り出した「Romantic☆Trampoline」は、歌詞に出てくる言葉遊びの楽しさを噛みしめるようにU’sは思い思いに体を揺らしながら曲の世界観にひたっていく。

 

続いてもアルバム『NEW CLASSIC』より、「ubique」。
結が元気よく「さぁ皆さん、タオルの準備はいいですか?」とフロアに向かって声を掛けると、U’sは持っていたタオルをそのまま頭上に動かしていく。
LiNは定位置から上手側へと移動するとそのままお立ち台にサッと上がりギターを振りながらU’sを盛り上げていった。

LiN_2 

その後、暗転を挟むと、ミディアムナンバーの「ジャスミン」と「クオリア」が立て続けに披露された。
「ナユタの秘密」に入る前には、猫耳の髪型を作った椎名未緒(G)が「お前らいくぞ!」と見た目の可愛らしさとは裏腹に男っぽいノリを見せる。
手拍子と掛け声で盛り上がっていくU’sに対して、安定した演奏力で魅せる莎奈(Dr)。

 椎名未緒_2

こうしたライヴノリが抜群な楽曲も、スローなテンポの楽曲も、莎奈の手にかかれば大丈夫という絶対的な安心感がある。
そのことをユナイトのメンバーが理解しているからこそ、歌詞や楽曲で存分に遊ぶことができるのだろう。
それはLiNが作曲した「Cocky-discuS」などが良い例で、譜割り的に難解とも取れる楽曲をここまで楽しく演奏できるのは、ユナイトの特権ではないだろうか。
「すごい、ステージが揺れてる」との驚きと共に、「まだまだ感情を振り上げていける? OK、輪っか作って!」という結の呼び掛けでU’sは一斉に親指と人指し指で輪を作ってみせた。

 莎奈_1

そのまま「ノゾキアナ?」に入ると、ユナイトのダークネスな部分が顔をのぞかせる。
ハク(B)は水を得た魚のように優雅な動きを見せながらベースを奏でると、結が「ねぇ、東京! 僕は最高な気持ちなんだけど、 みんなは楽しんでる?」と、フロアに向かって盛り上がりを再度確認していく。

ハク_1
テンションが最高潮になったところで、「嘘つきのプレイリスト」を。
ここでは未緒がギターを背中越しにクルリと回すという得意技を披露してU’sを湧かせる。
その後も激しい曲調の楽曲を並べると「それでは渋谷の皆様~、イタダキマス!」と言って「ice」へ。
波のように繰り返すフロアのヘッドバンギングを見て、結がポツリと「もう何年もこの景色見てるけど、何年経ってもこの姿が愛しいね」とつぶやく。
また、本編後半では、LINE LIVEでこの日の様子を配信するなど積極的な試みも見られた。

 

「ファイナル東京、楽しんでる?

ほんと幸せなんだけどさ、こんな幸せでいいのかな。こんな気持ちにさせてくれてありがとう。
この夏、U’sとユナイトでとことん〈みんなのおと〉を作り上げてきたわけじゃん。
で、僕らはパワーアップしたと思ってるの。
だから、このパワーアップしたU’sとユナイトを画面の向こう側に届けたいと思っているんだけど、まだ付き合ってくれる? ユナイトすげぇんだってさ、外に思い切り発信していこうよ!」

と「Eyes_Tea_Bitter_Brown」を筆頭に、爽やかな「starting over」まで一気に駆け抜けた。

 

結_2

椎名未緒_1

LiN_1

ハク_2

莎奈_2

「いつもいつも幸せな気持ちをありがとう。君たちと出会えたことが本当に幸せで嬉しいです。

今日も素敵な音をありがとう!」

と感謝の気持ちを述べると、ラストの「シトラス」へと繋げていった。
歌っている結にちょっかいを出しに行く未緒の姿も微笑ましく、何よりも、このツアー1番ともいえる大きな声でU’sがこの曲に合わせて歌っていたのが見ていて本当に気持ち良かった。

「全国廻って、みんなと一緒に〈みんなのおと〉が作れて幸せでした。
ユナイト、来年の3月で9周年だけどみんなと歩いてきて本当に良かったと思えました。
ここが僕らにとっても君たちにとっても、僕らの居場所だ。最高の時間をありがとう!」

と、盛大に締め括ったのだった。

 

ライヴ終演後には、結が10月5日から開催される予定であった<ユナイト 2019 AUTUMN ONEMAN TOUR 「アンコール」>の全出演を取り止めることを発表した。
とまどうフロアに突如流れる謝罪の映像。
そこには、ユナイトの代打として黒ユナイトが出演するという告知が。

 

黒ユナイトとはユナイトが期間限定で活動するプロジェクトなのだが、ポップで明るい世界観を提示するユナイトとは違い、ダークな世界観で往年のヴィジュアル系バンドを彷彿とさせる見た目で人気を博している。
2年振りの復活、さらには初のワンマン・ツアーとして秋のツアー・タイトルを「アンコール」から「アンコーク」(暗黒)へと変えるという。
しかも、10月2日にはミニ・アルバム「黒ノ彷徨」をリリースすることも同時発表されたのだから、U’sはその場で歓喜の声を上げた。

<ユナイト 2019 SUMMER ONEMAN TOUR 「みんなのおと」>を経てU’sとユナイトが見つけたもの、それは“ライヴがみんなにとっての生き甲斐であり、たくさんの幸せをくれる場所”だということ。
それだけに、これからのユナイトの活動からも目が離せない。

 

ユナイト_3 

写真◎nishinaga “saicho” isao

文◎水谷エリ

 

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ユナイト 2019 SUMMER ONEMAN TOUR「みんなのおと」
2019.08.23(金) 渋谷WWWX
SETLIST

SE. funky!!!
01. ビリブオアノ
02. -ハロミュジック-
03. silence dreamer
04. Romantic☆Trampoline
05. ubique
06. ジャスミン
07. クオリア
08. ナユタの秘密
09. Cocky-discuS
10. ノゾキアナ?
11. 嘘つきのプレイリスト
12. Love_Duck_Core_Nothing
13. 絶望クリエイター
14. ice
15. Eyes_Tea_Bitter_Brown
16. イオ
17. starting over
18. シトラス

 

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<LIVE情報>

■黒ユナイト2019 AUTUMN ONEMAN TOUR
「アンコーク」
〜暗黒の薔薇が咲き乱れし約束の丘で破滅と絶望の果てに
 千年の封印を経て解放されしあの日の『掟』が守られようとしたその時…
 天空の彼方より顕れしデウス・エクス・マキナがパンドラの匣を開けた日。〜

10月5日(土) 高田馬場AREA
10月11日(金) 名古屋ell.FITS ALL
10月13日(日) 広島SECOND CRUTCH
10月16日(水) 福岡DRUM SON
10月20日(日) ESAKA MUSE
10月25日(金) 仙台MACANA
10月28日(月) 札幌COLONY
11月4日(月・祝) 渋谷ストリームホール

【チケット料金】前売¥4,300(税込・ドリンク代別)
  ※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止・転売チケットの入場不可
【チケット2次先着先行】 受付中~8月25日(日)23:59まで https://00m.in/8FJQW  
【チケット発売中】 http://www.unite-jp.com/news/2019-autumn-oneman-pg

★【遅割キャッシュバック実施】★
夏秋ワンマンツアーにて、遅割キャッシュバックを実施致します。
開演後45分後のご入場で、2,000円をその場でキャッシュバック!

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<リリース情報>

黒ユナイト 1st mini ALBUM 「黒ノ彷徨」

10月2日(水)発売 ¥2,500(税込) / DCUN-23

【収録曲】
01. 赧い蝶 / 02. EARL GREY / 03. 釘 / 04. Ravish Monster / 05. Licks
06. 赧い蝶(off vo.) / 07. EARL GREY(off vo.) / 08. 釘(off vo.) 09. Ravish Monster(off vo.) / 10 Licks(off vo.)

【CD取り扱い店】
littleHEARTS.全店舗 / 自主盤倶楽部 / 音楽処 / fiveStars / マジカルスクエア / SKULL ROSE
通販サイト「ユナハンッッ!!」http://www.official-store.jp/unite

♪発売日直前リリースイベント
・10月1日(火) 渋谷REX ※(当日会場購入者のみ対象)

♪インストアイベント
10月4日(金) 自主盤倶楽部
10月6日(日) littleHEARTS.新宿店
10月10日(木) fiveStars
10月14日(月・祝) マジカルスクエア
10月17日(木) SKULL ROSE福岡店
10月19日(土) littleHEARTS.大阪店
10月24日(木) littleHEARTS.仙台店
10月27日(日) 音楽処

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ユナイト オフィシャルサイト http://www.unite-jp.com/
ユナイト オフィシャルTwitter @official_unite









2019年09月02日 (月)

【キリト(Angelo)】夏のソロツアー終幕!「全てを抱えていくことが、俺の力の源になる」

REPORT - 10:42:16

昨年、約10年ぶりにソロ活動をスタートさせたAngeloのヴォーカリスト、キリト。

今年4月には東京国際フォーラム ホールCにてアコースティックライブを行ったが、今夏はバンド形態でのツアー『KIRITO Club circuit 19’DERIVED」』を開催、91日、TSUTAYA-O-EASTにてファイナルを迎えた。

 

バンド形態でのソロ公演は、昨夏の『KIRITO Club Circuit 2018REAL CHARACTER」』以来約1年ぶり。

今ツアーはギル(GAngelo)、海(Gvistlip)、MasaBNOCTURNAL BLOODLUST)、AllenDrSerenity In Murder)という布陣で行われてきたわけだが、全5公演という本数ながら既にファミリー感が生まれ、Angeloとはまた別のムードを纏っていた。

 

Suicide View」で幕を開け、様々な場面を経ながらアンコールを含め全21曲が繰り広げられたこの日。

中でも「Hameln」から「COLD」に至るまでの中盤のブロックは、一人ひとりに語りかけるような歌声と、そこに込められたメッセージ、幾度も胸に手を当てるキリトの姿が印象的だった。

そして、本編ラストには「愛おしい君たちに、今日も新しい約束を」という言葉から「EXIT」が届けられたのだった。

キリトという人物は常に前を見て歩み続けてきたが、その自らが辿ってきた道を決して忘れることはない。

 

キリト一人による弾き語りでラストナンバー「Beginning」(Angelo)を披露する直前、彼はこう話した。

 

「これまで、辛いことや楽しいこと、色々な思いと共に歩んできました。

何一つ諦めずに、見捨てずに、何もかも抱えてきたつもりです。

全てを抱えていくことが、そのまま俺の力の源になるから。

もしも焼け野原になったとしても、そこに新しい希望が見えることを知っているから。このツアーは素晴らしいファミリーでしたが、明日からまた本当のファミリーに戻ります。

ここからまた始めたいと思います。

心配するな。全てを失っても、俺についてくれば、何度でも新しい始まりを見せてあげるからね」

 

キリトは全てを背負って、今を生きている。

過去を引きずることと、忘れないでいることは違う。

そんなことを改めて感じた一夜でもあった。

 

ソロ名義での今後の活動は未定だが、Angeloとしては104日にTOKYO DOME CITY HALLにて毎年恒例のアニバーサリー公演開催、116日には待望のニューアルバム『FAUST』リリース、さらに119日からは、その新作を引っさげた全国ツアーの開催が決定している。

Angeloが見せてくれる新たな景色を楽しみに待ちたい。

 

 

文・金多賀歩美

 

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KIRITO Club circuit 19′DERIVED

2019.09.01() TSUTAYA O-EAST

 

セットリスト◆

 

01. Suicide View

02. METHOD

03. Act

04. Awaking bud

05. 毒薬

06. PAST

07. Torque

08. Hameln

09. 再生の朝

10. Cherry trees

11. COLD

12. カンナビス

13. INTER CUTTER

14. PLOT

15. Sea

16. DECIDE

17. EXIT

En

01. GARDEN

02. TEAR

03. Ray

04. BeginningAngelo

Angelo リリース情報】

New AlbumFAUST

2019.11.06 Release

10 Songs Include

 

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Angelo ライブ情報】

 

Angelo 13th AnniversaryIGNITION DEVICE

2019.10.04(金)TOKYO DOME CITY HALL 18:15/19:00

チケット料金:指定/立見席 ¥6,600(税込) ※ドリンク代別

 

Angelo Tour 2019-2020THE CONTRACT DEADLINE

2019.11.09() CLUB CITTA’川崎 17:15/18:00

2019.11.16() TSUTAYA O-EAST 17:45/18:30

2019.11.21() 新宿BLAZE 18:15/19:00

2019.11.22() 新宿BLAZE 18:15/19:00

2019.11.30() umeda TRAD 17:15/18:00

2019.12.07() YOKOHAMA Bay Hall 17:15/18:00

2019.12.08() YOKOHAMA Bay Hall 16:15/17:00

2019.12.14() 札幌 PENNY LANE 24 17:00/17:30

2019.12.19() 名古屋ボトムライン 18:15/19:00

2019.12.20() 広島CLUB QUATTRO 18:15/19:00

2019.12.22() 福岡DRUM LOGOS 16:15/17:00

2019.12.25() TSUTAYA O-EAST(FC限定) 18:00/19:00

2019.12.28() 仙台 Rensa  16:45/17:30

2020.01.04() マイナビBLITZ赤坂 17:15/18:00

2020.01.05() マイナビBLITZ赤坂 16:15/17:00

 

チケット料金:スタンディング/2F指定席 ¥6,300(税込) ※ドリンク代別

 

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KIRITO オフィシャルサイト http://interplaymembers.jp/kirito/info.php

Angelo オフィシャルサイト http://angeloweb.jp



2019年08月27日 (火)

【ライヴレポート】<『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』〜Happy Birthday to 逹瑯 -君とムックとあ の人とあの人とあの人- 〜>2019年8月21日(水)なんばHatch◆「一緒に年を重ねて行きましょう。」

REPORT - 19:10:02

8月21日(水)大阪・なんばHatchにて、MUCCのボーカリストである逹瑯の誕生日を記念した『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』〜Happy Birthday to 逹瑯 -君とムックとあの人とあの人とあの人- 〜』が開催された。

タイトル通り、MUCCに加えてkyo(D’ERLANGER)、綾小路 翔(氣志團)、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)と、豪華ゲストボーカルを迎えて行われたこの日。逹瑯とあの人が歌う貴重なカバー曲など、この日しか見ることの出来ないスペシャルなステージで逹瑯の誕生日を祝った。

 

開演時間となり、幻想的な光とSEに包まれて登場したMUCC。

ミヤ(Gt)のギターイントロで静かに激しく始まった1曲目は「睡蓮」。

SATOち(Dr)の突き上げるビート、YUKKE(Ba)の重厚なベースに乗せて、本日の主役である逹瑯が艶っぽく力強い歌声で圧倒的な存在感を放つ。

「梟の揺り篭」、「零色」と続き、振り幅ある選曲で観客の心を揺さぶり、会場を熱くすると、新曲「アメリア」を投下。

もはやライヴ定番と言えるこの曲のラウドな演奏に観客が頭を揺らし、開放的なサビにフロア中の手が挙がる。矢継ぎ早に放たれる楽曲たちに熱狂する観客から絶叫に近い歓声が上がる中、「今日は大阪であなたたちとたくさんの仲間たちに囲まれて、 誕生日を迎えられて幸せです。ありがとうございます」と感謝を述べた逹瑯。

「今日、発売されたばかりの新曲をやりたいと思います」と披露した曲は、重厚なピアノの音と美しく悲痛な歌声で始まる新曲「taboo」。

逹瑯の感傷的な歌声と繊細かつダイナミックな演奏が壮大な楽曲世界を描く、夏をテーマとしたロックバラードで観客を魅了すると闇に包まれた会場に蝉の声が響き、夏の終わりの切なさを演出した。

 

SATOちのカウントでステージに再び照明が当たると、逹瑯と並んでステージに立っていたのは、最初の“あの人”となるkyo(D’ERLANGER)。

耽美に妖しく魅惑的なツインボーカルで披露した曲は、BUCK-TICK「蜉蝣」のカバー。

真夏の夜にもピッタリな抜群の選曲と、二人の立ち姿のカッコ良さと美しさに観客は陶酔。

演奏が終わると「kyoさま〜〜!」の声がフロアに飛び、「ちょっとだけお邪魔します。盛り上がってくれると、おじさまも気持ちよく帰れます」とkyoがにっこり笑う。

「僕も大台に乗りますけど、今日はこの人たちを見てるとポジティブに年を取っていけるなという先輩を3人お招きしました」と逹瑯がこの日の趣旨とkyoを呼んだ理由を語り、「MUCCの曲を一緒にやりたいとお願いしたら、この曲を選んでくれました。まさかの真冬の曲です」と「ホリゾント」の演奏が始まる。

貫禄の歌声で自身の曲かのように歌い始めるkyo、負けじと応戦する逹瑯。

ラスト、二人が向き合ってハイトーンを重ねるシーンは鳥肌ものだった。

kyoと歌う最後の曲は、逹瑯のリクエストによるD’ERLANGER「dummy blue」のカバー。

ヘヴィな演奏にツインボーカルがドライブ感を増し、観客は大熱狂。

kyoは大きな拍手に包まれて、ステージを後にした。

 kyo・逹瑯_MUCC_'190821@なんばHatch wit KYO (15 - 31)

kyo・逹瑯・YUKKE_MUCC'190821@なんばHatch wit kyo (6 - 31)

「次はこの人! 俺んとこ来ないか!?」と逹瑯の呼び込みで登場した2人目の“あの人”は、綾小路 翔(氣志團)。

逹瑯とハイタッチで挨拶すると、4つ打ちのビートに乗せた綾小路の「俺んとこ来ないか?」のセリフで、氣志團「One Night Carnival」カバーが始まる。逹瑯も綾小路の振り付けを真似ながら、二人で歌い踊ったこの曲。

観客も振り付けを真似て大いに盛り上がり、会場に笑顔が溢れる。

曲の最後にはMUCCメンバーもポーズを決めて大きな歓声が起きる中、「難しい! 覚えることがいっぱいあるぜ」と一人呟く逹瑯。続いて、「翔やんが歌うMUCCの曲と言えばあの曲! この季節といえばあの曲でしょう!」の紹介で始まった曲は、MUCCのトリビュート盤『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』で氣志團がカバーした「謡声(ウタゴエ)」。

力強く憂いある歌声で熱唱する綾小路、観客を煽りまくる逹瑯。間奏では逹瑯が綾小路の肩を抱くと、ミヤとYUKKEも肩を寄せる微笑ましいシーンも。

MCでは「今日なんて俺とkyoさんとNOBUYAくんって、ヤンキーしか集まってないんだから。ヤンキー大集合ですよ!」と笑わせた綾小路。

最後に演奏する曲について、「まさかこの曲をリクエストしてくるとは思いませんでした!」と逹瑯が振ると、「俺がこの曲を歌う逹瑯がただ見たいだけだから!」と返す綾小路。

始まった曲はなんとゴールデンボンバー「女々しくて」のカバー!

意外な選曲に沸き立つフロア、綾小路にリードされて少し照れながら歌い踊る逹瑯。

ボンボンを振って踊る逹瑯の姿は貴重かつキュートだった。

綾小路 翔_MUCC'190821@なんばHatch wit 翔やん (12 - 46)

綾小路 翔・MUCC_MUCC'190821@なんばHatch wit 翔やん (15 - 46)

綾小路 翔・MUCC_MUCC'190821@なんばHatch wit 翔やん (18 - 46) 

「ラストのあの人行こうか!?」と逹瑯が叫び、ミヤの激しくエフェクティブなギターをSEに最後に登場した“あの人”は、NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)。

「行こうぜ、大阪!」とNOBUYAが叫び、始まった曲はhide with Spread Beaver「ピンクスパイダー」のカバー。

たくましさと色気を併せ持つ両者による、愛とリスペクトを感じるカバーに会場は大熱狂。

MCでは「達ちゃんお誕生日おめでとう! 大きくなったなぁ」と逹瑯を祝うNOBUYAに、「こういう先輩がいるから、まだまだ頑張れるなと思います。周りにやべぇ先輩ばっかりいて、恵まれてますね。俺もやべぇ先輩になっていきたいです」と抱負を語る逹瑯。

続いて、「MUCCの曲をガッチリとデュエットしたいと思います、いいですか?」と、逹瑯のシャウトで始まった曲は「咆哮」。

逹瑯とNOBUYAのパワフルで真っ直ぐな歌声に、会場中が拳を上げて咆哮で応える。

声を合わせて心を重ねて、気持ちがひとつになった会場の一体感をさらに強固にしたのは、「のぶじぃが来たら、これだろう?」と逹瑯が叫び、NOBUYAの「歌ってくれ!」の声に観客の大合唱が起きたROTTENGRAFFTY「金色グラフティー」。

ラウドな演奏と逹瑯&NOBUYAの攻撃的なボーカルに、フロアは激しく渦巻きカオス状態。

最高潮の盛り上がりを見せる中、NOBUYAは満足そうにステージを後にした。

 NOBUYA_MUCC'190821@なんばHatch wit NOBUYA (15 - 16)

NOBUYA・ミヤ_MUCC'190821@なんばHatch wit NOBUYA (14 - 16)

ゲストボーカルを迎えてのステージを終え、再び4人でステージに立ったMUCC。

新曲「My WORLD」に続く「名も無き夢」では、曲中にSATOちが、「逹瑯のバースデーだ、コラ! 40の誕生日を静かに終わらせたくねぇんだよ!」と

煽り、フロアにさらなる盛り上がりと大合唱を生む。

MCでは「人を祝うのがすごい好きなんですけど、自分が祝われるのは気恥ずかしくて、あまり好きじゃないです」と照れながら語った逹瑯。

「一緒に年を重ねて行きましょう。ありがとう」と告げると、気持ちいっぱいに「ハイデ」を熱唱。

ラストはピアノに乗せた感傷的な歌声で始まり、逹瑯の渾身の絶叫が心に響いた「Living Dead」で会場に余韻をたっぷり残して、本編をフィニッシュ。

 MUCC_821MUCC_190827_0043

逹瑯_821MUCC_190827_0156

逹瑯&ミヤ_821MUCC_190827_0131 

ミヤ_821MUCC_190827_0148

YUKKE_821MUCC_190827_0166

SATOち_821MUCC_190827_0144

 吉田トオル_821MUCC_190827_0021

本編終了後、鳴り止まないアンコールに再び登場した4人。

重厚なイントロから始まり、渾身の力で披露した「TONIGHT」で会場をひとつにすると、ステージにはあの人たちが運ぶ逹瑯のバースデーケーキが登場。

綾小路のリードで観客が「Happy Birthday」を歌うと、逹瑯は出演者と観客、そしてメンバーに向けて「今日は本当にありがとう!」と喜びと感謝の気持ちを叫んだ。

 

『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』はこの後、11月5日(火)TSUTAYA O-EASTにて行われる、YUKKEの誕生日イベント「〜YUKKE限定 LASTGIGS -孤独の40歳児、今日だけは許して下さい-〜」を残すのみ。

11月5日には、会場限定となる最新シングル「例えば僕が居なかったら」も発売される。

 

 

写真◎JON 

文◎フジジュン

 

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<逹瑯 day>〜Happy Birthday to 逹瑯 -君とムックとあの人とあの人とあの人-〜

8月21日(水) 大阪 なんばHatch 

SETLIST

01 睡蓮  

02 梟の揺り篭

03 零色  

04 アメリア

05 taboo

06 蜉蝣            w/kyo(D’ERLANGER)

07 ホリゾント         w/kyo(D’ERLANGER)

08 dummy blue         w/kyo(D’ERLANGER)

09 One Night Carnival   w/綾小路 翔(氣志團)

10 謡声(ウタゴエ)   w/綾小路 翔(氣志團)

11 女々しくて         w/綾小路翔(氣志團)

12 ピンクスパイダー  w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)  

13 咆哮              w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)

14 金色グラフティー  w/NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)

15 My WORLD

16 名も無き夢

17 ハイデ

18 Living Dead

EN1 TONIGHT

 

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≪MUCC Information≫

 

<New Single 4タイトル連続リリース>

 

『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」』各会場にて、限定発売!

4公演合わせ、6,940枚限定の発売となります。

※各会場、販売数には限りがございますので、あらかじめご了承ください。

 

■「アメリア」【配信開始日】8月2日(金) 

 01.アメリア ¥250+tax

 02.(AMERIA)アメリア DEMO ¥200+tax

 

■「My WORLD」 【配信開始日】8月19日(月) 

 01.My WORLD

 02.(時の流れ)My WORLD DEMO

 

■「taboo」【配信開始日】8月28日(水)

 01.taboo

 02.(Lila)taboo DEMO

 

■『例えば僕が居なかったら』 MSHN-066 ¥2,040(tax in)

【販売公演】11月5日(火) <YUKKE day>

 〜YUKKE限定 LASTGIGS -孤独の40歳児、今日だけは許して下さい-〜 @TSUTAYA

O-EAST

【収録曲】

 01.例えば僕が居なかったら

 02.(Twilight)例えば僕が居なかったら DEMO

 03. 雨のオーケストラ(2019.05.01 中野サンプラザ)

 04. 秘密(2019.05.19 名古屋特殊陶業市民会館ビレッジホール)

 05. YUKKE

メンバーバースデイシングル トレーラー映像 https://youtu.be/qCIQCGaf438 

 

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<MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019「40」>

 

■<YUKKE day>

『MUCC BIRTHDAY CIRCUIT 2019 Grand Final「40」』

 〜YUKKE限定 LASTGIGS -孤独の40歳児、今日だけは許して下さい-〜

 11月5日(火) 東京 TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 / START 19:00

【チケット料金】前売券¥6,939(税込・ドリンク代別)

 ※オールスタンディング

 ※大阪なんばHatch公演は、1Fスタンディング・2F指定席

【チケット発売中】詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/211718 

 

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<LIVE>

 

■MUCC 2019 Lock on snipe tour #6『中部型壊れたピアノとリビングデッド収監

6days』

8月27日(火) 長野 CLUB JUNK BOX

8月29日(木) 名古屋 Electric Lady Land

8月30日(金) 名古屋 Electric Lady Land

9月1日(日) 四日市 CLUB ROOTS

9月6日(金) 浜松 窓枠

9月8日(日) 岐阜 club-G

詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/209940

 

■MUCC 2019 Lock on snipe tour #7『九州型壊れたピアノとリビングデッド収監

9days』

9月14日(土) 沖縄 桜坂セントラル

9月15日(日) 沖縄 桜坂セントラル

9月18日(水) 宮崎 WEATHR KING

9月19日(木) 鹿児島 SR HALL

9月21日(土) 長崎 DRUM Be-7

9月23日(月/祝) 福岡 DRUM LOGOS

9月25日(水) 佐賀 GEILS

9月27日(金) 熊本 B.9 V1

9月28日(土) 大分 DRUM Be-0

詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/209941

 

■MUCC 2019 Lock on snipe tour #8『関西型壊れたピアノとリビングデッド収監

7days』

11月10日(日) 和歌山 CLUB GATE

11月12日(火) 滋賀 U☆STONE

11月14日(木) 神戸 太陽と虎

11月15日(金) 神戸 太陽と虎

11月17日(日) 奈良 NEVERLAND

11月19日(火) 大阪 味園ユニバース

11月30日(土) 京都 KBSホール

詳細はコチラ→ https://55-69.com/news/169124

 

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<Release>

 

■『壊れたピアノとリビングデッド』NOW ON SALE

【通常盤】(CD ONLY) MSHN-057 ¥3,000+tax

※CD収録曲は朱ゥノ吐VIP会員限定受注生産盤と通常盤共通となります。

 

■Digital Demo Tape『HOTEL LeMMON TREE DEMO』配信中

『HOTEL LeMMON TREE DEMO』 MSHN-061 ¥200+tax 

 

■『タイトル未定』

「壊れたピアノとリビングデッド feat. 殺シノ調べ」6月9日(日) グランキューブ大

阪公演が映像化!

※詳細は後日発表いたします。

 

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