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2020年01月24日 (金)

【ライヴレポート】<みく アンティック-珈琲店-/【Lc5】~39 for “my family”~>2020年1月6日(月)東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE◆「みなさん、出会ってくれてありがとうございました。僕の一生の宝物です」

REPORT - 12:00:35

「あのころはよかった」というノスタルジーではなく、「この人はやはり歌うべき人だ」という確信。1年ぶりにステージに立ったみくが抱かせてくれたものは、それだ。

 

2019年1月5日&6日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催の「LIVE CAFE 15th Anniversary Year Grand Finale」公演を最後に、アンティック珈琲店16年に及ぶ活動を封印し、みくはステージから遠ざかることになった。

しかし、【Lc5】で共に活動していたドラマー・Akiの声かけをきっかけに、彼は1年ぶりにヴォーカリストとしてステージに立つことを決断。

「みく アンティック珈琲店-/Lc5】~39 for my family”~」と題し、2020年1月6日に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて一夜限りのライヴを行うことを発表すると、チケットは即完売してしまったため、翌日7日には追加公演も行われることに。

ここでは、初日の模様をお伝えする。

 

 

アンティック珈琲店と【Lc5】、2つのバンドのヴォーカリストであるみく。今回のライヴを支えるのは、ドラム・Aki(【Lc5/ Bräymen)、ベース・カノン(アンティック珈琲店)、ギター・Reo(【Lc5】)という、スペシャルな面々だ。

 

メンバーに続き、黒のゴージャスなファーコートをまとい、手を振りながらステージに現れたみく。

「今日は集まってくれてありがとう! 楽しんで帰ってくださいね。僕も楽しんで歌います!」とイントロで笑顔を見せた待望の1曲目は、アンティック珈琲店の「Spring Snow」だ。

マイクスタンドに手を添え、ソリッドなバンドサウンドに負けない歌声で健在ぶりを最初から見せつけた彼、1年ぶりにステージに立つその姿、耳に届く声に、どうしたってグっときてしまう。

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 ハンドマイクに持ち替えた【Lc5】の「Only you ~キミとのキヅナ~」では、「声ちょうだい!」「歌って!」というみくの声に、大きなかけ声で応えるオーディエンス。

場内に漂っていた緊張感が、少しずつ解けていく。

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「久しぶりです!

みんなに会うのが照れくさくてしょうがなかったけど、この1年すごく寂しかったから、今日をすごく楽しみにしていました。

僕は、メンバー、スタッフ、お客さんがいてこそステージに立てます。

あらためてみなさん、ありがとうございます!」

 

ていねいな感謝の言葉から、アンティック珈琲店の「スノーシーン」へ。

Lc5】のデビュー曲「Loveless」、アンティック珈琲店の「Cherry咲く勇気!!」、【Lc5】の「一秒間の愛し方」とエモーショナルなナンバーが続く中、メンバー同士アイコンタクトをする場面も。

コートを脱いでみくもエレキギターを持った「メープルガンマン」では、歪んだリフをかき鳴らしながら「声出せ!」とアオったり、Reoと向き合ったり、Reo、カノンと3人で横並びになったり、華麗にギターソロを奏でたりと、目も耳も楽しすぎる。

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1月5日に誕生日を迎えたばかりのみくを「おめでとう!」と口々にメンバーが祝い、ゆるーいトークで和ませる4人。

「長い間、アンカフェと【Lc5】を混ぜると危険、みたいな雰囲気があったけど(笑)、こうしてみくがまたステージに立ってくれたことがうれしくてうれしくて

Akiが感慨深げに言うと、

「1年前、EX THEATERのステージで、もう歌うのはやめようかと思って。

まさか自分がまたステージに立つなんて想像もしなかったけど、Akiくんからのお声がけがあって、メンバーやスタッフさんが手伝ってくれて、カフェっ仔(アンティック珈琲店– ファンの呼称)、【Lc5】ファンのみんながこうして観に来てくれて、本当に感謝しています」

と、みくも感無量な表情だ。

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Lc5】の切ないバラード「STORY」。

「アンカフェの曲の中で一番好き」と過去にみくが発言し、のちのMCAkiも「リリース当時、すぐ「この曲好き!」ってみくにLINEした曲を演奏できて幸せ」と言った「願い事は1つさ」。

みくのファルセットが美しく響いた【Lc5】の「refrain」。

メンバーも、オーディエンスも、それぞれに過去の記憶や現在の想いを重ねる時間は、本当に愛おしい。

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「1年前にアンカフェのライヴが終わったあと、自分なりの考え、その軸さえブレなければいいと思っていたんだけど……大切なものを失ったまま生活をしていくうちに、自分の生き方に対しての自信がなくなってしまって。

こういう機会をいただいてまたステージに立てた今回、あらためて自分の目指す道、答えを見つけられたらいいな、と思っています」

 

正直な気持ちを言葉にするみく。

多くのファンの偽らざる願いは、「みくには歌っていてほしい」ということなのではないだろうか。

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「こんな話をして、次はめちゃめちゃポップな曲なんだけど」とい前置きをしたアンティック珈琲店の「ダックのマジカルアドベンチャー」では、みくがドナルドダックの人形を手にアヒル声を繰り出せば、オーディエンスも大きくコール。

曲中、甥や姪にお年玉を挙げるよきおじさんにさなれそうなのは?とみくが投げかけて4人でわちゃわちゃと掛け合ったり、遊び心が止まらない。

 

さらに、「渋谷、まだまだいくぞ!」とみくが気勢を上げると……突然、Reoがバースデーソングのメロディを奏で始め、合唱するオーディエンス。

みくが「え……ありがとう」と驚く中、バースデーケーキを持って登場したのは、なんとアンティック珈琲店takuyaだ。

オーディエンスも騒然とする中、「めっちゃうれしい! せっかくだからギター弾いてよ!」とみくが頼んで、takuyaとゆうきの加入後、初めてリリースした曲「覚醒ヒロイズム」をtakuyaも加わって演奏することに!

みく、Reo、カノンそれぞれと向き合い、ギターソロをセンターで弾くtakuya。各々の道を歩んでいっても、こうしてたまにでも顔を合わせて音を楽しめたら、それはすごく素敵なことである。

 

そして、みくのいかついシャウトが映えた【Lc5】の「TELL ME!!」に続き、オーディエンスのかけ声が水際立ったアンティック珈琲店の「MY HEART LEAPS FORC”」。

キミの笑顔があるから ココにいられる”“キミが不安な時は ボクが唄を歌うというフレーズに込めた愛、「やっぱりライヴは最高だね!」という言葉は、紛れもなく本物だった。

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大きなアンコールに応え、再登場したみくとメンバー。

ラストを飾ったのは、アンティック珈琲店の「スマイル一番イイ」だ。

1階席、2階席の奥のほうまで見渡しながら、大きく手を振りながら、歌を届けてくれたみく。

その心動かす歌声は、時にそっと寄り添い、時に背中を押し、時に救いにもなる。

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「みなさん、本当にありがとうございました!

1年前、自分の足が止まってしまい、なにが自分に残されたのかを考えたりもしたんですけど……自分には大切な仲間がいた、それだけで十分だな、って思ったんですね。

今日も、その幸せを噛みしめながらステージに立っていました。

みなさん、出会ってくれてありがとうございました。僕の一生の宝物です。

心の中で大切にしていくので、これからもよろしくお願いします!」

 

最後にみくが残したメッセージ、それは私たちにとっての希望、だと解釈している。

みくが宝物を大事に想う限り、彼の歌声を生で聴ける機会は、きっとまたある。

 

ライター:杉江優花

カメラマン:折田琢也

ヘアメイク:北瞳

 

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「みく アンティック珈琲店-/Lc5】~39 for my family”~」

202016 (Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

 

<セットリスト>

 

01.Spring Snow

02.Only you ~キミとのキヅナ~

03.スノーシーン

MC

04.Loveless

05.Cherry咲く勇気!!

06.一秒間の愛し方

07.メープルガンマン

MC

08.STORY

09.願い事は1つさ

10.refrain

MC

11.ダックのマジカルアドベンチャー

12.BLACK MONSTER

13.覚醒ヒロイズム

14.TELL ME!!

15.MY HEART LEAPS FOR“C”

 

EN

01.

02.Angel or Devil!?

03.スマイル一番イイ

 

 

みく アンティック珈琲店– /Lc5

https://twitter.com/mikuppy

https://twitter.com/mikuvocal2

 

[メンバー]

Vo.みく ( アンティック珈琲店– /Lc5)

Gu.Reo (Lc5)

Ba.カノン ( ex.アンティック珈琲店-)

Dr.Aki (Lc5/ Bräymen)











2020年01月15日 (水)

【ライヴレポート】INORAN◆2019年12月30日渋谷duo MUSIC EXCHANGE:オフィシャルファンクラブ会員限定ライブ『NO NAME? PRIVATES? #35 COWBOY PUNI-SHIT “THE FINAL BULLET”』◆2020年秋、<INORAN 50th anniversary bash!-Tokyo 5 nights ->決定!

REPORT - 15:02:35

 12月30日、INORANが渋谷duo MUSIC EXCHANGEで、オフィシャルファンクラブNO NAME?の会員限定ライブ『NO NAME? PRIVATES? #35 COWBOY PUNI-SHIT “THE FINAL BULLET”』を行い、2020年にニューアルバムをリリースすることと50歳を記念した特別ライブ企画、『INORAN 50TH ANNIVERSARY BASH! -TOKYO 5 NIGHTS-』を開催することを宣言した。

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19年にリリースされた12thアルバム『2019』は、INORANの現在の音楽性を象徴するバラエティ豊かで、生々しいロックサウンドを内包。その音像は、アルバム完成後の『TOUR2019 「COWBOY PUNI-SHIT」』のライブを重ねるごとに、さらに密度の濃さが増し、よりシャープに磨き込まれていった。2月26日リリースのBlu-ray作品『INORAN TOUR 2019 COWBOY PUNI-SHIT LIVE in TOKYO』には、そんな圧巻のライブの模様が克明に記録されている。

 

多くのライブを経て、劇的な進化を遂げた『2019』の銃弾のようにスリリングなサウンドは、今回の『NO NAME? PRIVATES? #35 COWBOY PUNI-SHIT “THE FINAL BULLET”』で、ようやくINORANの望む“理想形”として完成した…そう断言できるほど、当日の会場の盛り上がりと一体感は凄まじかった。

 

開演時刻を少し過ぎた頃、「Are you ready to rock?」のメッセージが会場に流れ、Ryo Yamagata(ds)、u:zo(b)、Yukio Murata(g)、INORANがステージに登場。『2019』のファーストナンバー、「Gonna break it」でライブはスタートする。

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Ryoの力強いタムロールから始まるこの曲のイントロで、INORANは「ヘイヘイ、東京!」と観客を煽り、u:zoの地鳴りのように激しくウネるベースラインに、切れ味鋭いギターリフを、Murataと共に絶妙な間合いで合わせていく。

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19年の『TOUR2019 「COWBOY PUNI-SHIT」』では、作詞を手掛けた来門(ROS)がゲストボーカルとして本曲に参加。リズミカルなフロウで観客を沸かせたが、この日の「Gonna break it」は、INORANとu:zoのツインボーカルで披露され、10年以上一緒に音を合わせてきたこのバンドの強固な結束力が、よりしっかりとサウンドに宿っていた。

 

その後、INORANが「オイオイ、行こうぜ!」と大きく叫び、「COWBOY PUNI-SHIT」のギラっとして、危険な輝きを帯びるギターイントロを弾き、オーディエンスのボルテージはさらにヒートアップしていく。

 

『2019』の完成時、INORANは「このアルバムによって、ライブのファンと自分達の距離がさらに近づくと思う」と語っていた。その言葉通り、序盤で披露された本作収録の「Gonna break it」と「COWBOY PUNI-SHIT」は、バンドとオーディエンスがひとつになるためのライブの“マストソング”になっている。

 

その後、INORANが「元気だったか? またこの4人でこのライブができて、本当に嬉しいです。今日はブチ上がっていこうぜ」と語り、観客の士気をさらに鼓舞させる強力なナンバー「Awaking in myself」と「2Lime s」をプレイ。

 

ソロデビュー作の『想』(97年)以降、INORANはミクスチャー、ヒップホップ、アンビエント、アコースティックなど、様々な要素を融合させながら、自身の音の探求を続け、8thアルバムの『Teardrop』(11年)以降は、現在の音楽性において重要な要素であるグランジ/オルタナに深く傾倒していった。また、18年のライブ映像作品『Override』以降、彼は自身の感情をよりストレートに演奏に込めるようになり、以降のライブはその激しい音の中に、より明確な説得力を宿すようになっていった。

 

なぜ彼が、よりピュアで初期衝動溢れる音を表現するようになったのか? その答えは間違いなく、この日のライブ演奏に集約されていた。そう確信できるほど、この演奏は今まで以上にエモーショナルで、その純粋な音の表情に心は強く揺さぶられた。そして、このライブを観たことで、彼の音楽性の進化と深化の全てに合点がいったような気がした。

 

INORANは、その“ありのままの感情”を正直かつ、ロックな音で表すことを突き詰めていった結果、このスタイルに向かうようになり、その表現は『2019』のライブを経て、最も鮮明かつリアルに、オーディエンスへと届けられるようになったのだと…。

 

中でも、特に印象に残ったのが「Don’t Know What To Say…」だ。この曲は、Aメロにポジティブパンクを彷彿させる陽気なメロウさが宿り、この部分をバンドは笑い合い大いに楽しんでいた。そして、Bメロからサビの暴れるような大きな盛り上がりでは、何かに怒っているような荒々しい感情を表していたし、ラストのMurataのギターソロはどこか切ない哀愁に満ち、そんな喜怒哀楽を実直に音に込めた演奏が実に痛快だった。

 

その後、INORANは「ライブって楽しいね。皆は楽しい? 皆もさ、日々の生活で人付き合いとか、大切な人とかの間でこうして欲しいとか、色々と思うことがあると思う。でも、人生って求めることよりも、与える方が大事で、それはいかなる時も同じ。実は俺今年はちょっと弱っているというか、色々あって疲れちゃったんだけど(笑)、こういう時こそ、与えることが大切なんだよね。だから、今ここにある美しい時のために、この曲を捧げます『Beautiful Now』」と語り、「Beautiful Now」を演奏。

 

「Beautiful Now」がプレイされたライブ中盤以降は、「Don’t you worry」「Starlight」といった新作『2019』を象徴するナンバー、Ryo、u:zo、Murataのバンドメンバーによるセッションを経て、「Daylight」「raize」「Rightaway」といったファンお馴染みのナンバーが披露され、充実のセットリストとなっていた。

 

また、ライブ中盤におけるバンド演奏のタイトさは目を見張るものがあり、豪快かつ時に繊細なアプローチを織り交ぜるRyoのドラムに、グルービーでゴリゴリなベースを信条に、適材適所で高音の複音を加えながら、コーラスでも曲を盛り上げるu:zoの鉄壁なリズム隊。躍動するリズムの波に乗りながら、様々な音の表情を生み出すINORAN、彼と共に色彩豊かなギターのハーモニーを加える、Murataのフレーズセンスは見事だった。

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大きな盛り上がりを見せた「I’m Here for you」の後、INORANは「最高じゃないかお前ら! 俺、今凄い気絶しそう(笑)。この感覚をしばらく忘れていたけど、やっと思い出せた。皆も色々なことがあってさ、普段はハミ出すこととかあまりないでしょ? 日々の生活の中で家族や家庭、その他の様々な付き合いがあったりで。でも、こういうライブな場所でバカやったり、ハメを外したりして、今日、この日を気絶するほど生きていけたら、もう本当にそれでいいと思う」と語り、「こう言ったらさ、少し誤解を招くかもだけど(笑)、今年LUNA SEAをやって、それからこのバンドのファイナルをやって感じたんだけど、LUNA SEAって車で言えばレクサスみたいに、とても快適な感じかもしれない。でも、こっちはさ、このバンドはマスタングみたいな暴れ方をしちゃうけど(笑)、上等じゃないかマスタングで! 俺は大事な人を、皆のことを、こんなにも最高なマスタングに乗せて、どこまでも走っていこうと、今日気絶するほど思いました。そう感じられたのは皆がいてくれたから。だから、その感謝の気持ちを歌います。『Thank you』」と語り、「Thank you」を演奏。このセクションの「Thank you」と「Rise Again」によって、ライブの盛り上がりは一気にピークへ。

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そんな観客の姿を笑顔で眺め、INORANは「気絶するのもいいよね。っていうか、今日3回くらい気絶しちゃったよ(笑)。でも、音楽って素晴らしいと思うし、世界を救えるかもしれないって信じている。俺は、SUGIZOみたいにはストイックじゃないし、歌もそこまで巧くはないかもだけどさ(笑)、音楽が世界を救うことは、もう誰よりも強く信じている。だから、そんな素敵な音楽で時にフザけて、時にマジメに楽しんでいって、皆とこの4人で見る“その先の景色”は、本当に素晴らしいものになるはず。19年はここで終わるけど、また来年もこの4人一緒で帰ってきたい。実は、今もう6曲ほど書き上げていて、誕生日頃にはアルバムを出したいと思っています。来年は、もう『2020』なんてタイトルじゃないけどね(笑)」そして「来年は俺も50歳になるわけだけで、20代、30代、40代は本当に色々あったよ(笑)。だから、50歳になる2020年、この東京で5 NIGHTSの特別なライブをやります」と宣言。そんな2つのサプライズに、オーディエンスから一際大きい歓声が上がる。

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終盤のハイライトは、ラストの「Long Time Comin」。近年、この場所に位置し、ファンとのシンガロングを盛り上げた「All We Are」から、『2019』完成以降のツアーのラストを担うようになった本曲。曲の終わりに向かい、ジワジワと会場のシンガロングが大きくなる中、INORANの力強いボーカルと、Murataの渋いブルースハープのソロが、曲の高揚感をさらに高めていく。

 

会場に広がる大きなハンドウェーブを満足そうに見つめ、INORANは「渋谷duo、今日はどうもありがとう。また会いましょう」と語りかけ、その後Murataが伴奏を終え「ありがとう!」と叫び、それぞれ会場を後にする。そして、その場に残ったu:zoがRyoに微笑みかけながらベースソロを弾き退場し、Ryoがドラムフィルからラストのスネア1発にありったけの想いを込め力強く叩き、ライブは終了。Ryoはオーディエンスに深々と一礼をして、会場を後にした。

 

INORANがライブで語った、2020年の新作リリース、50歳を記念した5夜の特別ライブ企画『INORAN 50TH ANNIVERSARY BASH! -TOKYO 5 NIGHTS-』は、筆者にとっても大きな驚きだった。特に、50歳記念のスペシャルライブの全容について知るすべは、まだ現段階では何もない。

 

しかし、INORANはこれまでLUNA SEA、自身のソロ、FAKE?、Tourbillon、Muddy Apesなど、異なった様々なキャリアを形成しながら、有言実行で皆の想像をさらに上回る“何か”を常に音楽で提示し続けてきたのは、紛れもない事実だ。

 

そんな彼が、今年にリリースする最新作と、50歳の節目となる『INORAN 50TH ANNIVERSARY BASH! -TOKYO 5 NIGHTS-』で何を企み、どのような形でファンを驚かせてくれるのか? その答えがわかる日が来るのを、今ワクワクしながら待ち続けている…。

 

 

取材・文:細江高広

ライブPhoto by:ヤマダマサヒロ@yamada_mphoto

 

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NEW RELEASE

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■「INORAN TOUR 2019 COWBOY PUNI-SHIT LIVE in TOKYO」

発売日:2020年2月26日(水)

KIXM-419/¥6,800+税/Blu-ray

 

【収録内容】

・INORAN TOUR 2019「COWBOY PUNI-SHIT」〈B-DAY LIVE CODE929/2019〉at TSUTAYA O-EAST ライブ映像

・特典映像 収録予定

 

【収録曲】(予定)

  1. Gonna break it
  2. COWBOY PUNI-SHIT
  3. You’ll see
  4. Awaking in myself
  5. 2Lime s
  6. Don’t Know What To Say…
  7. For Now
  8. Beautiful Now
  9. Don’t you worry
  10. Starlight
  11. Daylight
  12. raize
  13. It Ain’t Easy
  14. Rightaway
  15. I’m Here for you
  16. Thank you
  17. Rise Again
  18. Long Time Comin

 

※収録内容・仕様等は変更になる場合がございます。

 

★「INORAN TOUR 2019 COWBOY PUNI-SHIT LIVE in TOKYO」店舗特典決定!

【メーカー特典】マスクケース

※特典は数に限りがございます。無くなり次第終了となりますのでご了承下さい。

詳細:https://www.kingrecords.co.jp/cs/t/t11955/

 

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■New Album「2019」

発売日:2019年8月7日(水)

 生産限定盤NKCD6868

【完全生産限定盤-PERFECT BOX-】

NKCD-6868/¥10,000+税/CD+DVD+LP

 

[CD]

1.Gonna break it

2.COWBOY PUNI-SHIT

3.You’ll see

4.Rise Again

5.Don’t you worry

6.Starlight

7.It Ain’t Easy

8.For Now

9.Don’t Know What To Say…

10.Long Time Comin

11.Made Of Fire

 

[DVD]

「Starlight」Music Video

 

[LP]

CDと同内容※KING e-SHOP限定販売

販売ページURL:http://kingeshop.jp/shop/g/gNKCD-6868/

 通常盤KICS3829

【通常盤】

KICS-3829/¥3,000+税/CD only

 

[CD]

完全生産限定盤と同内容

 

★ご購入はこちら:https://king-records.lnk.to/2019PR

★配信はこちら:https://king-records.lnk.to/2019_DIID

 

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INORAN OFFICIAL>> http://inoran.org/

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2020年01月14日 (火)

【ライヴレポート】<Royz WINTER ONEMAN TOUR「I AM WHAT I AM」FINAL>2020年1月12日(日)Zepp DiverCity Tokyo◆「俺たちは俺たちをあきらめない。お前らもお前らをあきらめるな」──。

REPORT - 11:08:14

昨年11月に発売したシングル「I AM WHAT I AM」を手に、昨年末まで行なわれた全国ワンマンツアー「Royz WINTER ONEMAN TOUR「I AM WHAT I AM」」。

そのファイナル公演が、年を跨いだ1月12日(日)にZepp DiverCityで行なわれた。

この日の公演の模様をお届けする前に、当日発表になった情報をお伝えしよう。

 

Royzは、3月18日(水)に通算19枚目となるシングル「DAYDREAM」を4-TYPE発売する。

「DAYDREAM」は公大いわく「哀愁漂う春の香りのする楽曲」。

同作品を手に彼らは、新たな全国ワンマンツアー「Royz SPRING ONEMAN TOUR「DAYDREAM」」をリリース後すぐにスタートさせる。

次のツアー・ファイナルの地は、5月9日(土)マイナビBLITZ赤坂に決定。

同ツアー中、3月31日の高松DIME公演時にワンマン通算500回目を迎えることから、この日に「500回記念公演」も行なわれる。

四国のファンたちはもちろん、駆けつけられる方々は足を運び、Royzのメンバーたちと記念公演を楽しんでいただきたい。

 

既発の情報となるが、2月14日にマイナビBLITZ赤坂を舞台に、毎年恒例となったヴォーカル昴の生誕祭「スバフェス2020」が開催になる。

同じく、5月の恒例行事となったドラムの智也の生誕祭が新たに決定。

誕生日当日となる5月11日(月)、新宿BLAZEを舞台に「Royz ONEMAN LIVE「智也生誕祭 〜ワンマン511回目ファイナル直後のパーリナイ!!〜」」と題して行なわれる。

ちょうどワンマン511本目という本数も愛でたいこと。

ワンマン公演のファイナルを迎えた2日後とはいえ、ツアーとは異なるライブを智也がプロデュースしてくれるとのこと、そこはファンも楽しみにしていて欲しい。

 

さらに、RoyzのFC「WINGS」限定のワンマン公演になるが、メンバーらが日本地図へダーツを投げて決めた公演地として今回、宮崎・埼玉・金沢・札幌の4ヶ所でRoyz WINGS限定ONEMAN TOUR 「FC限定!Royzと行くダーツの旅!!」を行なうことも発表。

ここからは、1月12日(日)・Zepp DiverCity公演の模様をダイジェストでお届けしよう。

 

 

 身体をつんざく爆音がフロア中へ響きだす。

昴の「いくぜ!!」の声を合図に飛びだしたのが「Daybreaker」だ。

Royzは冒頭から轟音の洗礼を浴びせ、観客たちを煽りだす。

絶望と希望が交錯する心模様を歌う昴の歌声が、胸をチクチク刺激する。

「これが俺たちの生きる証だ」と叫ぶように飛びだした「ANTHEM」。

立て続けに体感的な楽曲を突きつけるRoyzのステージングへ触発され、フロア中の人たちが爆音に乗せ高く飛び跳ね、手の花を咲かせていた。

 

「崩れ落ちそうな光集めて 目醒めていくこの想いは」と歌う昴の歌声を合図に炸裂。

エレクトロ+ラウドロックな「α」をRoyzはフロアへ叩きつける。

攻めに徹する演奏陣、騒ぎ続ける観客たちの感情をさらに興奮の宴へ先導する昴。

「ヤベェ1日にしようか!!」

昴の言葉を実践するようにRoyzは「OVER DOSE」を投げ、フロアを熱の浮かされた場へ染め上げた。

その様は、互いに牙を剥き出し感情をぶつけあい戦う闘技場の獣たちのようにも見えていた。

「やっちまえ!!」、

SIGN」が流れたとたんフロア中に生まれた、左右へモッシュしてゆく人たちが描く巨大な群れの蠢く風景。

冒頭からRoyzのライブには、熱に浮かされた様が広がっていた。

 

エレクトロ/ホラー/ラウドな要素をミックス。

Royzは「cosmetic surgery」を通し、触れた人たちをダークロマン/ハードバイオレンスな世界へ連れだした。

Royzの中へ巣くう暗黒浪漫な物語のページを次々めくるように飛びだしたのが、ゴージャスなブラス音飛び交う「DOLL」。

華やかで妖艶な宴へ浮かれ騒ぐ観客たち。

「ヤッちゃって」の昴の煽りと、激しく疾走する「JOKER」に合わせヘドバンに興じる様も登場。

「熱く激しく求め乱れる」の歌詞通り、誰もが熱狂の中へ「身を捧げ」ていた。

「普通じゃないくらいが丁度いい」と昴が煽る。

会場中の人たちが「@bnormality」へ飛び乗りタオルを振り回し、熱狂と熱風をフロア中に作りあげてゆく。

客席を埋めつくした人たちが心一つに身体を折り畳み、飛び跳ねる様のなんて壮観だったことか。

 

「ちょっと大人になったのか、真っ直ぐに誰かの幸せを願えるようになった。この曲を、心を込めて送ります」。

昴の言葉を受けて流れたのが、幸せな香りをたっぷり詰め込んだ壮麗なバラードナンバーの「BLESS」。

「二人はとけることのない魔法へかけられて」と昴は歌う。

幸せを心で噛みしめたいときに、この歌を側へ寄り添えたくなる。

歌の結婚指輪を贈られた気分になれたのも嬉しい。

 

愛しさを抱き締めるように流れた「Silent Snow」。

冬の季節に降り注いだのは、幸せに満ちた想い。

降り積もる雪の結晶が一つ一つの恋しい心模様に変わり、溶けない想いとして胸の中へ膨らんでいった。

ロマンチックな恋物語を締めくくったのは、壮麗な音色がフロア中へ降り注いだ「SINFONIA」。

心を愛しい想いで染め上げる楽曲ばかりをワンブロックへ投影。

その時間、ずっと昴の言葉へ優しく抱き締められている気分だった。

 

興奮へ導くギアをふたたび押し込むように噛ましたのが「IGNITE」。重厚な幕開け。

昴のグロウルを合図に楽曲は激しい表情へ。

緩急巧みに使い分けながら、Royzはフロアへ熱を沸かせてゆく。

激しさへ加圧するようにぶつけた「ラストリアクタンス」では、昴の揺れ動く気持ちのまま熱唱してゆく姿が強烈に瞼へ焼きついた。

 

さぁ、己の本能をすべて開眼せよ。

昴の「お目覚めの時間だ、さぁ吠えろ!!」の声を合図にRoyzは「開眼」を突きつけ、フロア中を暴れ騒ぐ風景へふたたび染め上げた。

「俺たちはお前たちの希望になりたい」

きらびやかな光を放つように「ステラ」が飛びだした。

メンバー自身が光源となり、会場中を眩しい熱狂という光で包み込む。

その光にはまだまだ欠けた面があるのをメンバーたちは知っている。

その欠けた黒い部分を埋めるように「ANTITHESIS」を熱唱。

「まだ生きて歌いたい まだ生きて答えたい たとえこれが悲しいだけの運命だとしても」と絶唱する昴。

メンバーらが、観客たちが、互いに欠けた闇を熱狂で埋めるように、想いを叫びに変えぶつけあっていた。

 

「僕たちはそれぞれ生まれた環境、育った環境も違ってる。

人は違うからこそ、その手を繋げられると思っています。

僕たちは他の誰でもない。僕たちです」。

昴の言葉を受け、本編最期にRoyzは「I AM WHAT I AM」を朗々と歌いあげた。

その歌や演奏は、僕が僕であることに自信や誇りを持とうと手を伸ばしてきた。

少なからず会場を埋めつくした人たちは、心に抱いていたはずだ。

「僕らしくいる、私らしくいる。それでいいんだ」と。

一つとして同じ歌もステージもない。

人だって、自分と同じ存在は一人としていない。

だからこそ、他人を認める心を持てれば、自分を誇る自信を掲げられる。

フロア中から響いた合唱は、Royzの想いを受け止めた返答にも聞こえていた。

 

 

 アンコールは、何時だってここから始めようと「THE BEGINNING」からスタート。

スリリング&ハードエッジな演奏を突きつけ、Royzはフロア中を大騒ぎの風景に染め上げた。

演奏は、止まることなく「0」へ。

フロア中が、飛び跳ねる観客たちにより波打つ様へ染め上げられてゆく。

 

「またここから、答えのない旅に出ます。

俺たちは俺たちをあきらめない。お前らもお前らをあきらめんな」。

 

最期にRoyzは「アンタイヒーロー」をブースト。

改めて自分らしく生きようとメッセージしながら、この会場に足を運んだすべての人たちのことを変わりのいないヒーローだと讃えながら、熱狂を相棒にライブの幕を閉じていった。

 

 

Royzは、何時だって、何時までも、答えのない答えを求め続けていく。

そのとき毎につかんだ答えを歌にしながら、僕らに突きつけてゆく。

次の「DAYDREAM」へ詰め込んだ彼らの答えを、楽しみにしていようか。

 

 

PHOTO: 上溝恭香

TEXT:長澤智典

 

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―セットリスト―

 

「Daybreaker」

「ANTHEM」

「α」

「OVER DOSE」

「SIGN」

「cosmetic surgery」

「DOLL」

「JOKER」

「@bnormality」

「BLESS」

「Silent Snow」

「SINFONIA」

「IGNITE」

「ラストリアクタンス」

「開眼」

「ステラ」

「ANTITHESIS」

「I AM WHAT I AM」

-ENCORE-

「THE BEGINNING」

「0」

「アンタイヒーロー」

 

 

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★音源情報★

 

Royz 19th maxi single

「DAYDREAM」

2020年3月18日(水)4type同時発売

 

■Atype【初回限定盤】CD+DVD

¥1,800(税別)/BPRVD-386 JANコード:4582281548663

CD2曲+DVD「DAYDREAM」MV・メイキング

[封入]全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ

 

■Btype【初回限定盤】CD+DVD

¥1,800(税別)/BPRVD-387 JANコード:4582281548762

CD2曲+DVD

[封入]全タイプ購入特典応募券「B」

 

■Ctype【通常盤】

¥1,500(税別)/BPRVD-388 JANコード:4582281548861

CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲

[封入]全タイプ購入特典応募券「C」

 

■Dtype【通常盤】 JANコード:4582281548960

¥1,500(税別)/BPRVD-389

CD2曲+ボーナストラック+インスト3曲

[封入]全タイプ購入特典応募券「D」

 

★全タイプ共通封入特典:トレカ2枚(全8種)

★全タイプ購入応募特典有                                 

 

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★LIVE情報★

 

Royz SPRING ONEMAN TOUR「DAYDREAM」

 

3月21日(土)  【神奈川】新横浜 NEW SIDE BEACH!!

3月22日(日)  【千葉】 柏 PALOOZA

3月26日(木)  【静岡】浜松 窓枠

3月28日(土)  【大阪】umeda TRAD

3月31日(火)  【香川】高松DIME~ONEMAN LIVE500回記念~

4月02日(木)  【広島】広島SECOND CRUTCH

4月05日(日)  【福岡】福岡DRUM Be-1

4月07日(火)  【岡山】岡山IMAGE

4月09日(木)  【京都】KYOTO MUSE

4月11日(土)  【愛知】名古屋E.L.L

4月15日(水)  【長野】長野JUNK BOX

4月17日(金)  【新潟】新潟GOLDEN PIGS RED STAGE

4月19日(日)  【宮城】仙台JUNK BOX

5月03日(日・祝)【群馬】高崎clubFLEEZ

-TOUR FINAL-

5月09日(土)  【東京】マイナビBLITZ赤坂

 

Royz ONEMAN LIVE 「智也生誕祭 〜ワンマン511回目ファイナル直後のパーリナイ!!〜」

5月11日(月)          【東京】新宿BLAZE

                            

Royz WINGS限定ONEMAN TOUR 「FC限定!Royzと行くダーツの旅!!」

 

2月22日(土)  【宮崎】宮崎SR BOX

2月29日(土)  【埼玉】HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

3月07日(土)  【石川】金沢vanvanV4

3月14日(土)  【北海道】札幌COLONY

 

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Royz Web

http://royz-web.net/

Royz twitter

https://twitter.com/Royz_official