2020年07月07日 (火)
【ライヴレポート】<NICOLAS>「UMBRA TOUR -47 Pref.-」FINAL ◆2020年7月4日(土)新宿BLAZE無観客ライヴ◆「みんなに残せるものがあると思ってここに立っている」
REPORT - 15:00:54本当なら最新アルバム「UMBRA」を手に、NICOLASは47都道府県ワンマンツアー「UMBRA TOUR -47 Pref.-」を行ない、7月4日の活動一周年記念日に新宿BLAZEで華々しくツアーのファイナル公演を行うはずだった。
ご存じのように、コロナ禍の影響によって全国ツアーはすべて中止に。
その間、NICOLASは「無観客ライブ生配信」を3本実施。
本当なら観客たちの前へ示すはずだった「UMBRA TOUR -47 Pref.-」の内容を、毎回角度を変え伝えてきた。
今回、NICOLASは新宿BLAZEを舞台に、同ツアーのファイナル公演「UMBRA TOUR -47 Pref.-」FINALをこれまで同様「無観客ライブ生配信」という形を取りながら行った。
先に新しいお知らせをしておこう。
NICOLASは、7月15日より通販限定ミニアルバム「銃声が消えたこの街で」を発売する。
全国各地の人たちの手元へ確実に届ける術として、彼らは通販という形を選択した。
中には、2万字を超える超ロングインタヴューも記されている。
8月以降は、観客を入れたライブも徐々にだが再開する予定でいる。
そこは今後の状況を見つつなので、逐次、NICOLASの情報を追いかけていただきたい。
ここからは、「UMBRA TOUR -47 Pref.-」FINAL公演の模様を記そうか。
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その楽曲は心を射抜く魅力と破壊力を持って胸に突き刺さった。
真昼に観る蜃気楼とは、こんな目眩を呼び起こすような感覚…なのかも知れない。
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無人の場内へ猛々しく流れだすSE。
その音に触れ、気持ちが騒ぎだす。
ゆっくりと歩を進めながら舞台に現れたメンバーたちは、カメラ越しに自身の姿を観客たちへアピール。
そして…。
SAKUの登場に合わせ、ライブはNICOLASの始まりを告げた「真昼の蜃気楼」から幕を開けた。
身体を射抜くような攻撃的な音を突きつけ走り出す楽曲。
気持ち馳せる演奏に乗せ、SAKUが挑む姿で歌声を、沸きだす感情をぶつけだす。抑揚を抱いた熱情的でメロディアスな曲調だ。
その楽曲は爆音に乗せ生を授かったとたん、心を射抜く魅力と破壊力を持って胸に突き刺さった。
真昼に観る蜃気楼とは、こんな目眩を呼び起こすような感覚…なのかも知れない。
演奏は、そのまま重く鋭い音を突きつけるように「INSANITY NIGHTMARE」へ。とてもアグレッシブでパンキッシュな楽曲だ。
重厚な音の牙を観ている人たちへ突きつけるメンバーたち。
モニターに足を乗せ、カメラの向こうにいる連中を煽るSAKU。
そこがどんな空間だろうと、どんなシチュエーションであろうが、何時だって彼らは心を野獣に塗り替え、相手を狩るように挑みかかる。
攻撃的な姿を具現化した音の塊が、腹の奥底へズンズン染み渡る。
この感覚がたまらない!
勢いは止まらない。
NICOLASが叩きつけたのはモッシュナンバーの「VITAL SIGNS」。
デジタルな要素を活かし華やかさを醸しながらも、本質的にラウド&パンキッシュな楽曲のように、その音は、観ている側の騒ぎたい欲求を煽り続ける。
SAKUの瞳には、目の前で声を張り上げ、頭を振り乱す観客たちの姿が映っていたに違いない。
メンバーそれぞれに煽る姿も、想像の中、目の前で暴れ狂う連中に向けられていた。
不協和音がフロアに流れだす。その音を煽るように響くZEROのベース。楽曲はミドルヘヴィな「因果応報」へ。
黒い音の波が次々と押し寄せる中、呪詛を唱えるように言葉を吐きだすSAKU。
感情の内側を鈍い金槌で打ちつけるような楽曲だ。重いその衝撃が、今はとても痛く心地好い。
「頭、振れ!」SAKUの声を合図に楽曲は一気にバースト。「MURDER IMPULSE」が凄まじい速さで駆けだした。
ここで一気に攻めたて、そのままKOしてやろうと言わんばかりの姿勢と勢いを持って、メンバーたちはどす黒い音を次々と重ねだす。
彼らの勢いに煽られ、身体が大きく波打ちだす。
気持ちを煽情する演奏に、沸き立つ闘争心が収まらない!
MCのたびに声を張り上げるSAKUとRITSU。この螺子の壊れたコンビの騒ぎっぷりは最狂だ。
ただ、どこか緩いトークも加えてゆくところが、意外と「いい人」さを隠せない2人の良さ。
ここではあえて書かないが、どーしようもないギャクも加えてゆくトークは、ぜひ生で体感していただきたい。
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さぁ、心乱れるままに踊り、騒いでくれ!
それが、快楽への一番の近道なのだから!
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披露したのが、新曲の「銃声が消えたこの街で」。
ピアノ演奏も折り込み、緩急(激烈と切ない表情を)巧みに折り込みながら、楽曲は高揚したドラマを描くように進んでいく。とても情感豊かな楽曲だ。
激しい演奏の中から見え隠れする刹那な表情へ振れるたび、胸がキュッと疼く感覚を覚えていた。
続けて突きつけたのが、NICOLASの…というよりも、このメンバーの根源となる意志を歌に投影した「クソッタレ イズ バック」。荒ぶるパンキッシュな楽曲だ。
理屈も屁理屈も関係ない。
無礼講万歳な姿勢のままに、彼らはサイコパンクな楽曲を「クソッタレ!」と叫びながらぶつけてきた。
彼らの意識下に潜む悪辣で悪たれな感情が、この楽曲を通して甦ったようで嬉しいじゃない!
これまでの狂気じみた表情から一変。
悲哀を覚える切ない旋律に乗せ、NICOLASはアルバムのタイトル曲「UMBRA」を演奏。とても内省的な楽曲だ。
黒く濁った感情を抉り出しては、それを目の前へ差し出すように、彼らは歌を、演奏を届けてきた。
体感的な叫びだけがNICOLASの音楽ではない。
むしろ、心の奥底に隠していた痛い本音へ寄り添い、共に切なさを共有してゆく姿こそ、NICOLASだからこそ持てる絶対的な強さと魅力。
暴れるだけが正義じゃない、こういう姿勢にこそ、耳を、心を傾けたい。
NICOLAS流昭和歌謡ナンバー「罠」の登場だ。華やかなブラスの音色が、極彩な色を場内へ濃密に描きながらスウィングしてゆく。
場末のダンスホールで彼らと淫らに絡み合う、そんな妖しい風景さえ見えてきそうだ。
途中、ZEROとSAKUが舞台上で実際に絡み合う場面も。
さぁ、心乱れるままに踊り、騒いでくれ!
それが、快楽への一番の近道なのだから!
「あ・た・ま!」の言葉を受け、ふたたび豪快で重厚な音が舞台上からあふれだす。
猛々しい音を響かせ、NICOLASは「死考回路」を突きつけた。
本当なら、目の前にいる観客たちと絶叫のやり取りをしながら騒ぎ狂っていたのかも知れない。
でも、どんな環境だろうと、彼らの思考回路には騒ぐ観客たちの姿が映し出されていた。
だからこそSAKUが、メンバーらが声を張り上げ、カメラへ向かって煽り続けていたわけだ。
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歌は心の枷を壊し、自由を授けてくれる。
そう、この歌のように…。
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ライブの後半は、切々とした音色に心が打ち震えるバラードの「Begonia」から。
静謐とした音色の上で、語り部となり雄々しく歌うSAKU。
悲哀を抱いた壮大なドラマを嘆くように歌うその姿に、何時しか心が引き寄せられていた。
楽曲が進むたびに昂る感情。
そして…。
演奏は、ふたたび熱を生み出しながら、ゆっくりと感情のベダルを踏み出した。
愛しき想いを紡ぐように「モザイク」を歌うSAKU。
その揺れる心模様を、演奏陣が優しく、でもしっかり前へ押し上げるように支えていた。
胸にチクチクと痛心地好く刺さるSATSUKIのギターの旋律が、心に嬉しい高揚を与える。
SAKUの歌声も次第に抑揚を増してゆく。
その歌に、心がずっと捉えられていた。
RITSUの叩き出すドラムビートに乗せ、SAKUがカメラの先の人たちを煽りだす。
SAKUの煽りに呼応し、叫ぶメンバーたち。
勢いを加速させるように演奏は「ブリリアントワールド」へ。
彼らは、一緒に心を開放し、共に心の翼を広げ飛び立とうと呼びかけてきた。
魂を無条件に開放するサビ歌に触れ、解き放たれた気持ちのまま心は跳ね続けていた。
この感覚、絶対に目の前で一緒に味わい、共にその景色を作りたい。
そんな欲求が止まらなかった。
「ここから先の未来を照らします」の言葉を受け、彼らが解き放ったのが「ネオン」。その楽曲は大きな二つの翼を持っていた。
その翼を大きく羽ばたかせ、歌に触れた人たちの気持ちを、彼らは彼方の世界へグイグイと引っ張ってゆく。
どんな感情を抱いてようと、この歌に振れたとたん、心は自由になれる。
きっと誰もが無邪気な気持ちのまま、笑顔を浮かべ、心の両翼を広げ、開放された気持ちのまま自由にその場を舞っていたに違いない。
歌は心の枷を壊し、自由を授けてくれる。そう、この歌のように…。
「本当はここにいるみんなに聞かせたかった。
でも、何もしないわけにはいなかった。
こうして画面越しでも作れるものは絶対にある。
みんなに残せるものがあると思ってここに立っています」
(SAKU)
「熱くなりましょう!ラストまでかかってこい!」
ふたたび空気を塗り替えるように、AKANEのギターが轟音を掻き鳴らす。
勢いを取り戻すように、演奏は「SACRIFICE」へ。
凛々しく、雄々しい様で歌をぶつけるSAKU。
メンバーたちも、挑みゆく姿勢のもと全身全霊で楽器を掻き鳴らしていた。
荒れ狂う感情がどんどん興奮を重ねていく。
さぁ上がれ、上がれ、もっともっと魂を燃やし尽くせ!!
「画面叩き割っちまえ」
「死んでくれ!」
昂った感情のまま、最後にNICOLASは「遮断」を叩きつけた。
カメラの向こうにいる連中を熱く、激しく煽るSAKU。
その声や演奏を受け取った人たちは、きっと画面の先で思いきり頭を振り、現実を遮断し、NICOLASのライブが生み出す熱狂と快楽に浸りながら心を壊していたに違いない。
彼らの視線は間違いなく追い掛けていた。
目の前で「オイオイ!」と声を張り上げ、化粧の落ちたクシャクシャの笑顔で騒ぐ仲間たちの姿を…。
たとえ目の前に求める人がいなくとも、自分たちが心の手を伸ばせば何時だって求めあえる。
だから、心を遮断することなく、これからも5人を求めて欲しい。
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彼らは、そして僕らも、けっして終わりになど向かっていない。
その先にあるのは……。
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アンコールは「パラノイアドフィロソフィ」からスタート。
ハードコアでパンキッシュな楽曲を突きつけ、NICOLASはふたたび熱を巻き起こす。
マイクスタンドを突きつけ、モニターの先の人たちを煽るSAKU。
SATSUKIが、AKANEが、ZEROがお立ち台へ次々と上がり、観客たちを煽り続ける。
ライブでよく観る一体化を導き出す光景だ。
たとえ人がいなくとも、それをやらなきゃ気持ちが壊れないんだよ!
「この時期、ライブで伝えられることが当たり前じゃないからこそ、今、とても大切にしたいものをみんなからもらっています。
俺たちは、みんながいなかったら活動出来なかった。
自分たちを奮い立たせる理由、ここに立つ理由、これからもやり続ける理由、それは応援してくれるみんながいるからです。
お互い無くちゃならない存在だということを理解しながら、これからも突き進んでいきましょう。
かならずちゃんとしたライブで、もう一度この景色を観ましょう!」
(SAKU)
この瞬間、この喜びを味わえている想いをここで一緒に分かち合おうと、愛しさをたっぷり詰め込みながら、NICOLASはバラードの「ECHO OF SILENCE」を届けてくれた。
SAKUは、今のNICOLASとして抱く想いをしっかり伝えようと、この歌に触れた人たちの心の扉の隙間から、気持ちの奥底へこの歌をじっくり染み渡らせていった。
終盤に生まれた合唱。
きっと誰もが、SAKUと一緒に「ラララ」と歌っていた…と思いたい。
「全員の声を聞かせてくれ!声ー!」の言葉を合図にフロア中に銀テープが舞い飛んだ。
その演出が小憎らしいじゃない。
何より、「セピア」がふたたび観ている人たちの心を解き放ってくれた。
舞台上では一緒に自転車に乗るような姿を見せるなど、メンバーたちもこの場で歌い演奏することに喜びを覚えながら、気持ちを無邪気に開放していた。
弾む気持ちが止まらない。
このワクワクとした解放感がとても心地好い!
「これからもNICOLASは突き進んでいきます。
楽しんでいきたいです。
かならずまた逢えます。
その日を目指していきましょう」
(SAKU)
最後にNICOLASは、ミニアルバムにも収録した新曲の「終末時計」を演奏。
今、この時期だからこそ伝えたい想いをたっぷりと詰め込んだ、聴く者の琴線に触れ、心に潤いを湛える楽曲だ。
言葉のひと言ひと言に込めた想いは、ぜひ作品を通して受け止めてもらいたい。
彼らが春先以降胸に抱えてきた感情が、そしてこれからも抱えてゆく想いが、ここには深く刻まれている。
この歌に触れ、あなたは何を思うだろうか。
その言葉を、ぜひNICOLASのメンバーらへ伝えて欲しい。
彼らは、そして僕らも、けっして終わりになど向かっていない。
その先にあるのは……。
PHOTO:Kuro
TEXT:長澤智典
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「UMBRA TOUR -47 Pref.-」FINAL
2020年7月4日(土)新宿BLAZE無観客ライヴ
―セットリスト―
SE
01.真昼の蜃気楼
02.INSANITY NIGHTMARE
03.VITAL SIGNS
04.因果応報
05.MURDER IMPULSE
06.銃声が消えたこの街で
07.クソッタレイズバック
08.UMBRA
09.罠
10.死考回路
11.Begonia
12.モザイク
13.ブリリアントワールド
14.ネオン
15.SACRIFICE
16.遮断
EN
17.パラノイアドフィロソフィ
18. ECHO OF SILENCE
19.セピア
20.終末時計
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<リリース>
★2020年07月15日(水)
2nd Mini Album「銃声が消えたこの街で」
収録曲:CD
01.銃声が消えたこの街で
02.VIRTUAL EGO
03.クソッタレ イズ バック
04.奇想天外ブラインドラブ
05.終末時計
品番:NC-007
価格:¥2,420-(TAX IN)
発売元:NICOLAS
…………………………………………
<受付開始日時>
2020年07月12日(日)12:00よりNICOLAS OFFICIAL WEB SHOPにて販売開始、以降順次発送予定
※現状、ライブ会場での販売予定はありません
▼試聴TRAILER
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<ライヴ>
NICOLAS ライブ情報解禁!
2020年08月14日(金)渋谷REX
NICOLAS「MASK PARTY 2020」
2020年12月04日(金)duo MUSIC EXCHANGE
NICOLAS「UMBRA RE:Birth」
2020年12月28日(月)EDGE Ikebukuro
NICOLAS「DELIGHT -SATSUKI’s ALL TIME BEST-」
2020年12月31日(木)目黒鹿鳴館
NICOLAS「蜃気楼」
※詳細および開催形式に関しては未定、後日発表になります。
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<関連リンク>
★NICOLAS Web★https://nicolas-psycho.com/
★NICOLAS twitter★https://twitter.com/NICOLAS_PSYCHO
★NICOLAS YouTubeチャンネル★https://www.youtube.com/channel/UCuBw5I6G0CBv18mrfPWIE-g
2020年06月22日 (月)
【ライヴレポート】<MUCC>圧倒的底力を見せつけた初の無観客配信ライヴ◆2020年6月21日(日) ~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』
REPORT - 21:12:45MUCC、通算15 枚目のアルバム「惡」を引っ提げ、本来であれば、6月21日にぴあアリーナMMにて行われるはずだったワンマンライヴ、「蘇生」。
昨年の「壊れたピアノとリビングデッド」から、長い長い時間を掛けての蘇生が中止になりもう生き返れないのかと思いきや、転んでもタダでは起きないのがMUCC。
「~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』と題し、無観客配信ライヴでの蘇生に踏み切った。
配信会場には各メンバーの機材が四方に設置され、センターには撮影クルーがスタンバイしていた。
ゲストアーティストは別室で演奏と撮影をするという。
定刻になるとメンバーが赤く照らされた照明の中、無言で入場。
アクリル板で仕切られた定位置に各メンバーが横一列に並ぶ。
背景のスクリーンにMVで使われた映像が流れると共に、アルバムのトップナンバー「惡 -JUSTICE-」からスタート。
真上のショットやメンバー四分割など、普段ライヴでは見られない構図の映像を織り交ぜつつのパフォーマンス。
曲が終わると逹瑯(Vo)&ミヤ(G)が移動し、メンバーが四方に散って始まった「CRACK」。
ライヴの熱量が一気に加速していく。
続いて3曲目は14th Album『壊れたピアノとリビングデッド』から「サイコ」。
このアルバムに伴うツアーでは期間限定メンバーだった吉田トオル(Key)のオルガンが、極悪なMUCCサウンドと絡み合い、強烈な化学反応を起こしていく。
彼がオルガンを弾く別室の映像がメンバーの映像と薄っすらと合成されて、さながら亡霊のようである。
そのまま、吉田トオルが「バンドへの置き土産」として作曲した「海月」へ。
この曲では五分割の映像も織り交ぜつつしっかりピアノをフィーチャーしていく。
以前YouTubeでアップされたリモートライヴ映像の構図をオマージュしたりと、遊び心あるカメラワークでライは進んでいく。
メンバーが再びスクリーンの前に集まり、怪しげな洋館の映像をバックに始まった「ヴァンパイア」。
ヨーロッパツアーが中止になり、不完全に終わってしまった「壊れたピアノとリビングデッド」のツアーが新しい形で蘇る。
逹瑯が優雅にソファに座りながらMCをした後は、昨年に会場限定で発売された、逹瑯作詞作曲のバラード「Taboo」が披露された。
ゲストの後藤泰観、琴羽しらすのヴァイオリンも入り、一気にゴージャスな雰囲気に。
このゾーンで特筆すべき点は、逹瑯とミヤが歌やコーラスにコンデンサーマイクを使用しているという点だ。
本来レコーディングで使用されるコンデンサーマイクは、音質は良いが周りの音を過剰に拾ってしまうため、ステージ上が爆音で溢れている普段のライヴで使われることはまずない。
だが今回、ギター&ベースはアンプのキャビネットから音は鳴らさず、メンバーは全てイヤーモニターで各楽器の音をモニタリングしている。
実際のフロアで鳴っているのはSATOち(Dr)のドラムと逹瑯の生歌だけである。
更にお互いの距離も離れているので、解像度の高いマイクを使っても他の楽器の音の回り込みもなく、上質な歌声が収録できるのである。まさに配信ならではの技。
逹瑯の前に置いてあるランタンに灯が灯り、ミヤのピアノで幕を開けた「積想」。
コンデンサーマイクの高い音の解像度が、逹瑯の歌をよりエモーショナルなものに仕立て上げていく。
普段ライヴハウスの爆音では聴こえづらいYUKKE(B)のアップライトベースでの細かいフレーズも、配信ライヴなら音の分離がはっきりしているため聴こえやすく、より曲の雰囲気に陶酔できる。
再びメンバーは四方に戻り、ミヤがフィードバックノイズで空気感を変えると、切り裂くようなベース音で始まった「SANDMAN」。
イントロの特徴的なベースサウンドを作り出すエフェクターの映像など通常のライヴでは見ることは無いだろう。
こういった遊び心あるカメラワークはさすがMUCC。
ヴォーカルの歪んだエフェクトも、より音源に近い感じで再現されているのは流石である。
「スーパーヒーロー」終わりのMCでは、逹瑯やミヤがオーディエンスの居ないライヴは孤独だとしきりに語る。
だが彼等は、世界各国の言語で書かれたタイトルがスクリーンや配信画面に映し出されていく「自己嫌悪」、バンドインの瞬間にフロアに置いたミラーボールが一気に輝きだす「アルファ」と、無観客の配信ライヴでしか出来ない演出を次々と見せつけてくる。
ここまで「惡」「壊れたピアノとリビングデッド」の曲で構成されたセットリストだったが、続いての「ニルヴァーナ」は2012年の曲だ。
この曲はミヤが東日本大震災を受け「影と希望の光」をテーマに制作した。
世界的な災害を受けている今だからこそ届けたい曲なのだろう。
そして「My WORLD」が始まった瞬間、メンバーの後ろのスクリーンに思いを届けたかったファン達の映像がリアルタイムで映し出された。
Zoomを活用し、世界中のオーディエンスと彼らが「今可能な最良な形」で繋がった瞬間だった。
嬉しそうにスクリーンに歩み寄るメンバー達。
ライヴはバンドだけでは決して成立しないものだと、改めて感じさせられる瞬間だった。
全てのファンに逹瑯が「ありがとう」と伝えると、フィードバックノイズを切り裂き始まった本編最後の曲「生と死と君」。
カメラワーク、背景に映し出される映像、配信映像に合成される歌詞などが相まって、
より一層エモーショナルに。まるで一本の映画を見たかのような感覚に襲われた。
少しのインターバルの後、メンバーが今回通販で販売されている「惡」Tシャツに着替えて会場に戻ってきた。
このままアンコールかと思いきや、行われたのはなんと吉田トオル氏の「断髪式」だ。
「壊れたピアノとリビングデッド」にまつわる期間、MUCCのイメージに合わせ髪を伸ばし続けていた彼。
本来ならば4月に予定されていたヨーロッパツアーで「期間限定正式メンバー」の期間が満了するはずだったのだが、
そのツアーがキャンセルになってしまったので、改めてこの日「けじめの日」としてMUCCの為に伸ばした髪の断髪と相成った。
年下のMUCCメンバー達が、冗談を交えながら容赦なく鋏を入れていくシーンは、
先程までの「カッコいいバンド」ではなく、ただの「惡ガキ」である(笑)
和やかなムードの中、12月27日の日本武道館公演が突然発表され、配信上の書き込みやSNSでは喜びの声が溢れた。
Twitterでは「#mucc無観客ライブ」がトレンド入りする状況となった。
祝福の中で始まったアンコールの「蘭鋳」では、メンバー全員がガスマスクとゴム手袋を装着し、アクリル板を飛び越えてメンバー同士が敢えて密になるパフォーマンスも。
最後に、普段見る事のないメンバーの円陣からのカーテンコールで、熱狂の配信ライヴは幕を閉じた。
この数ヶ月間に色々なアーティストの配信ライヴを観て、私自身も配信ライヴをやったからこそ分かるが、このクオリティは尋常ではない。
改めてMUCCというバンドの底力を思い知らされた。
年末に武道館ワンマンという未来に繋がる嬉しい発表もあったが、正直まだその時期には通常通りのライヴが開催出来ないかもしれない。
だとしても彼等なら目の前の困難や逆境を全て飲み込んで進んで行くだろう。
そんな彼等にどこまでもついて行こうと、このライヴを観た人達は誓ったに違いない。
文◎団長/NoGoD
写真◎田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
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~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』
2020年6月21日(日) SETLIST
1.惡-JUSTICE-
2.CRACK
3.サイコ
4.海月
5.ヴァンパイア
6.taboo
7.積想
8.SANDMAN
9.スーパーヒーロー
10.自己嫌惡
11.アルファ
12.ニルヴァーナ
13.My WORLD
14.生と死と君
En1 蘭鋳
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≪MUCC INFORMATION≫
■MUCC有料配信LIVE
~Fight against COVID-19 #2~『惡-THE BROKEN RESUSCITATION』
【ZAIKO】 https://muccofficial.zaiko.io
※6月24日(水)21:00までチケット購入可能、アーカイブ配信で視聴可能。
【ニコニコ生放送】 https://secure.live.nicovideo.jp/event/lv326425127
※7月20日(月)23:59までチケット購入可能、アーカイブ配信で視聴可能
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■2020年12月27日(日) 日本武道館公演、開催決定!
※詳細は後日発表致します。
※本公演決定に伴い、2020年6月21日(日)ぴあアリーナMMにて開催を予定しておりました
「蘇生」公演は中止となり、チケットは全て払い戻しとなります。
※払い戻しに関する詳細は後日お知らせさせて頂きます。
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■ニューアルバム『惡』 NOW ON SALE
「惡-JUSTICE-」MUSIC VIDEO https://youtu.be/SK3HpOmDAu0
<全曲試聴トレーラー>https://youtu.be/eEmHDXejwZg
<16曲収録>
1. 惡 -JUSTICE- 2. CRACK 3. アメリア (惡 MIX) 4. 神風 Over Drive 5. 海月
6. Friday the 13th 7. COBALT 8. SANDMAN 9. 目眩 feat. 葉月(lynch.)10. スーパーヒーロー
11. DEAD or ALIVE 12. 自己嫌惡 13. アルファ 14. My WORLD (惡 MIX)
15. 生と死と君 (惡 MIX) 16. スピカ 17.※SECRET TRACK Terrace
<初回生産限定盤>(CD+DVD) MSHN-077~8 ¥3,500+tax 特製スリーブケース仕様
・MUSIC VIDEO「惡 -JUSTICE- 」収録
・レコーディングドキュメント収録
<通常盤>(CD only) MSHN-079¥3,000+tax
<初回プレス特典>
[初回生産限定盤][通常盤]初回プレス分にアルバム収録曲16曲、
更にアルバム未収録曲となる「taboo (惡 MIX)」「例えば僕が居なかったら (惡 MIX)」の
2曲を加えた全18曲分の ハイレゾ音質 (96kHz/32bit)と
CD音質 (44.1kHz/16bit)の楽曲データ(共にMastered By Miya)がダウンロードできるエムカード封入。
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■受注生産限定シングル『娼婦 2020』
1st シングル「娼婦」誕生20周年を記念して伊藤潤二氏描き下ろしジャケットにて発売決定!
MSHN-081 ¥1,200+tax
受注受付期間:2020年6月9日(火)22:00~6月23日(火)23:59
<4曲収録>1.娼婦 2020 2.娼婦 2006 3.娼婦 2000 Original Mix 4.娼婦 1999 Demo
詳細はこちら https://55-69.com/news/327542
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<イベント情報>
■MUCC『惡』タワーレコード購入者対象イベント「ワンミニッツ!個別リモート惡手会!」
【内容】オンラインでMUCCメンバーとマンツーマンで1分間のおしゃべり!
※ご応募の際、お客様自身でメンバーをお選びいただけます。
【イベント開催予定日時】2020年7月から8月にかけての土曜日、日曜日、祝日を予定。
※詳細はこちら https://55-69.com/news/327221
■MUCC × TOWER RECORDS CAFE 「MUCC CAFE」
▼TOWER RECORDS CAFE 表参道店
日時 6月9日(火)~7月5日(日)12:00~20:40
▼TOWER RECORDS CAFE 名古屋栄スカイル店
日時 6月16日(火)~7月1日(水)11:20~20:00
詳細はこちら https://tower.jp/article/news/2020/06/01/c101
■「MUCC『惡』発売記念楽器展」
▼タワーレコード新宿店 7F下りエスカレーター脇ショーウィンドー
【開催日程】
<第一弾> 6月23日(火)~6月29日(月)展示内容:ミヤ使用ギター2本、YUKKE使用ベース
<第二弾> 6月30日(火)~7月6日(月)展示内容:逹瑯使用マイク、SATOち使用スネア
詳細はアルバム特設サイトまで https://aku.55-69.com/
====================
<Official HP> http://www.55-69.com/
<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial
<Official Instagram> https://www.instagram.com/mucc_official/
<Official Facebook> https://www.facebook.com/facemucc
<Official YouTube Channel> http://www.youtube.com/channel/UCExoaicqsoRZbKdFehPmmEQ?sub_confirmation=1
<Official Weibo> https://www.weibo.com/muccofficial
2020年03月30日 (月)
DIR EN GREYが自己初となる無観客ライヴ生配信を敢行!全世界のファンがひとつになった歴史的な一夜。
REPORT - 12:00:193月28日、横浜市に新設されたKT Zepp YokohamaにてDIR EN GREYが無観客ライヴを実施した。その模様はバンドのYouTube公式チャンネルを通じて生配信され、まさしく世界規模の大きな反響を集める結果となった。
DIR EN GREYはそもそも3月27、28日に組まれていた同会場での二夜公演を皮切りに、『TOUR20 疎外』と銘打たれた今年最初の国内ツアーを実施することになっていた。が、新型コロナウィルスが猛威を振るうなか、その事態終息が見込めないことから同17日の時点で両公演とそれに続く仙台、札幌の延期が発表され、さらに24日には大阪での各公演についても同様の措置が取られたことが報じられていた。そんな中、3月23日に明かされたのが、この無観客ライヴと全世界に向けての生配信実施だった。DIR EN GREYにとっては無観客状態での公演実施も、ライヴの生配信自体も、史上初の試みということになる。また、KT Zepp Yokohamaは3月7日に開業を迎えているが、こうした事態により公演見送りや延期などが相次ぎ、結果的にはこれが同会場で最初に実施されたライヴ・パフォーマンスということになった。
当日の配信は、午後2時半よりスタート。ふたつの連続的プログラムのような形式がとられ、まずは4時間以上にわたりメンバーやバンド関係者たちのインタビュー、普段ならば決して目撃することのできないサウンド・チェックやリハーサルの模様などがドキュメンタリー的に紹介された。もちろんこちらもすべて生配信である。そして午後7時からはライヴがスタート。新たなツアーの開幕を待ち焦がれていた日本国内のファンのみならず、国外からも桁外れのアクセスがあり、同夜のうちにドキュメンタリーは13万、ライヴは15万を超える視聴回数を記録。その後も数字を伸ばし続ける結果となった。
また、ライヴ放映中にはTwitterにおいても話題を独占し、「これが音楽の力!」「明日への活力をもらえた」といったポジティヴなメッセージを集め、国内トレンドの首位を独走。同様にメキシコ、ポルトガル、中国でも1位を記録し、全世界のトレンド3位になった(ちなみにドイツでは24位、ブラジルでは33位、アメリカでも37位を記録)。加えてこの模様は中国最大級の動画配信プラットフォームであるDouyu TV(斗魚直播)を通じても同時に配信され、大きな反響を集めた。ライヴ配信中には視聴者数ランキングの1位を記録しているが、現地の担当者によれば、単体のアーティストによるライヴ配信での首位獲得は、中国においてはごくまれなことなのだという。
この公演には『The World You Live In』というタイトルが掲げられていた。すなわち『TOUR20疎外』と同じ時間軸上にはありつつも、独立したものという解釈なのだ。当然ながら演奏内容は現時点においての最新オリジナル・アルバムにあたる『The Insulated World』(2018年9月リリース/通算第10作)を軸とする内容のものとなった。また、この公演タイトル自体は、昨年9月にリリースされたシングル“The World of Mercy”の歌詩に含まれる〈お前らの生きてる世界〉がそのまま英訳されたものだが、実際、世界がこのような状況に追い込まれていなければ実施されることもなかったはずのライヴでもあるだけに、その意味深長さも広く伝わったことだろう。DIR EN GREYはかならずしも社会的なメッセージ発信を主たる目的とするバンドではないが、デビュー当時から人間が抱えるさまざまな〈痛み〉というものをテーマのひとつとしてきた。その彼らが、視聴者たちに〈自分たちの暮らす世界〉の現状に目を向けるよう促すかのような言葉をこの公演に掲げていた事実からも、深刻化する一方の事態に対する危機感、問題意識の強さが感じられた。ことにすべての演奏終了後、メンバーたちが去ったステージ背景にこのツアー・タイトルだけが浮かんでいたラスト・シーンには、とても示唆的なものがあった。
具体的な演奏内容については別掲のセットリストをご参照いただきたいところだが、約70分間のライヴ・パフォーマンスのなかでことに印象的だったのは“Ranunculus”から“The World of Mercy”にかけての美しくも壮絶な流れだった。また、通常のライヴでもいわゆるMCというものをほとんど行なわない京が、この夜のステージ上で歌詩意外に口にしたのは、ライヴを締め括った“詩踏み”の前に発された「LAST!」という一言だけだった。カメラを通じて視聴者を扇動するような言葉を吐くことも、何かを語りかけるようなことも、彼は一切しなかった。が、だからこそ逆に彼らが音楽と歌詩、パフォーマンスを通じて表現しようとしているものが、より混じりけのない状態で伝わることになったのではないだろうか。同時に、久しく彼らのライヴから遠ざかっていた人たち、これまでライヴ・バンドとしての彼らに触れたことのなかった人たちにとっても、このバンドの本質的なところを知る絶好の機会になったに違いない。
実際、この3月最後の週末については東京都に限らず各自治体から不急・不要の外出自粛要請が出ていたわけだが、そうした状況はここ日本国内に限ったものではなく、世界各地が同様の問題を抱え、いわば苦悩や不安、葛藤を共有した状態にあったともいえる。そんななか、かねてからワールドワイドな活動を続けてきた彼らの音楽や姿勢に共鳴するファンは、それぞれの国、それぞれの安全が確保された場所から、このライヴの模様を見守っていたわけだ。確かに彼らの演奏中、KT Zepp Yokohamaの場内にいたのは、13台のカメラを操る撮影クルーをはじめとするスタッフのみで、純然たる観客はその場にひとりもいなかった。そうしたオーディエンス不在の状態で行なわれるものを〈ライヴ〉と呼ぶことに抵抗をおぼえる読者もなかにはいるかもしれないが、巨大スタジアムにも収容しきれないほどの数の共鳴者たちの視線を間接的に浴びながら繰り広げられた5人の演奏は、まぎれもなく〈ライヴ〉だったし、ある意味、通常のライヴを超える何かが感じられるほどの特別なものになったように思われる。また、いわゆる配信用のライヴであるとはいえ、映像や照明を駆使した演出なども、実際のライヴにまったく遜色のない、DIR EN GREYならではのクオリティを伴ったもの。会場には彼らのライヴに携わるレギュラー・メンバーのスタッフたちが顔を揃え、この画期的な試みを支えていた。
前述の通り、『TOUR20 疎外』については、すでに横浜、仙台、札幌、大阪での各公演について延期措置が取られ、5月の振替公演日程が発表されている。現状、このツアーは4月16日に組まれている名古屋公演をもって開幕を迎えることになっているが、実際問題、今後の状況次第ではそれも確実とは言い切れないところがある。ただ、バンドや関係者たちが、いつツアーがスタートしても差し支えないように万全の体制を整えた状態にあることは、この日の配信プログラム前半のドキュメンタリー部分でもメンバーの口から語られていた通りだし、現実に彼らのエンジンが停止してなどいないことは、この日の鬼気迫るライヴ・パフォーマンスからも明らかだった。
今は何よりも、バンドの側もオーディエンスの側も、心おきなくライヴを楽しむことのできる環境が一日も早く確保できることを願いたいところだが、同時に、この歴史的な一夜を経たうえで、DIR EN GREYが次にどんなステージを披露してくれるのかが、楽しみでならない。期待は膨らむ一方だが、きっとそれを超えるものを彼らは提示してくれるに違いない。
文●増田勇一 ライブ写真●尾形隆夫
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DIR EN GREY
「The World You Live In」
3月28日(土)14:30~20:30
YouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/user/direngreyweb
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【ライブ情報】
DIR EN GREY
TOUR20 疎外
2020/4/16(木) 【愛知県】Zepp Nagoya
2020/4/18(土) 【静岡県】静岡市民文化会館 中ホール
2020/4/22(水) 【東京都】新木場STUDIO COAST
2020/4/23(木) 【東京都】新木場STUDIO COAST
[振替公演] 2020/5/6(水・振) 【北海道】カナモトホール(札幌市民ホール)
[振替公演] 2020/5/8(金) 【宮城県】仙台GIGS
[振替公演] 2020/5/11(月) 【大阪府】なんばHatch
[振替公演] 2020/5/12(火) 【大阪府】なんばHatch
[振替公演] 2020/5/14(木)【神奈川県】KT Zepp Yokohama –「a knot」& ONLINE only-
[振替公演] 2020/5/15(金)【神奈川県】KT Zepp Yokohama –「a knot」& ONLINE only-
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DIR EN GREY
The Insulated World -The Screams of Alienation-
2020年7月23日(木・祝) 【神奈川県】ぴあアリーナMM
2020年7月24日(金・祝) 【神奈川県】ぴあアリーナMM
Total Info. NEXTROAD 03-5114-7444 (平日14:00~18:00)
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