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2021年01月15日 (金)

【ライブレポート】<SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~>2021年1月14日(木)◆「今日のみんなの歌声はすごく心に響きました。乗り越えようね、今を一緒に。そして必ず会いましょう」

REPORT - 12:00:24

114日、シドの無観客配信ライブ<SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~>が開催された。

2004114日にシドが現在の4人で活動を本格始動して、17回目の結成記念日を迎えたこの日。

本当だったら同じ空間に集ってみんなで賑やかに盛大にお祝いしたいところだが、コロナ禍でそれが叶わないのが現状。

しかし、それでも大切な記念日をファンと共に過ごしたいという想いから配信で開催された、シド史上初の結成記念日ライブ。

初の試みとなった配信ライブは生とも異なる臨場感やライブ感、配信ならではのサウンドや演出で魅せ、4人の熱い想いがしっかりファンに届いた貴重で大切な一夜となった。

シド_2020Nov24_0809[1] 

開演時間となり、薄暗い照明に照らされて映ったのは、ライブハウスのフロアまで広く使った無観客ならではのステージセット。

SEが鳴り、ゆうや(Dr)、明希(Ba)、ShinjiGt)、そしてマオ(Vo)と順に登場するメンバー。

昨年の1月以来、シドとしてライブが出来ていなかった4人がステージに並ぶ。

画面の前で見守るファンの中には、この光景だけで感極まってしまった人も多いはず。

一瞬の静寂から、静かに力強く始まった1曲目は「涙雨」。

一音一音、丁寧に気持ちを込めて鳴らされるサウンド、真っ直ぐな目でカメラを見据えて歌い出すマオの切なく美しいヴォーカル。

激しく優しく感情を乗せた演奏とともに、伸びやかで感傷的な歌声が胸に刺さる。

続いて、イントロのストリングス・サウンドにShinjiと明希がカメラに指差し合図し、軽快な歌と演奏で空気を一変したのは「アリバイ」。

演奏することの楽しさや喜びを抑えきれない4人から笑顔が溢れる。

後半パートでマオが両耳に手を当ててファンの合唱を誘うと、無観客の会場からファンの歌声が聴こえた気がした。

 マオ_2020Nov24_2171s[1]

「初めてのシドの配信ライブに集まってくれてありがとうございます。

みんなもこの会場にいるつもりで楽しんでくれたらと思います」とマオが短いMCを挟み、始まった曲は結成記念日のこの日にぴったりの「ANNIVERSARY」。

ファンへのありがとうの気持ちを届けたこの曲に続き、アグレッシブな歌と演奏で魅せたのは「V.I.P」。

ゆうやと明希が目で合図しながら鳴らす重厚なビートにShinjiがザクザクとリフを刻み、マオのたくましい歌声が響く。

配信ながらビシバシ伝わるライブ感と普段は観ることの出来ない角度や距離感からの臨場感溢れる映像が気持ちを高揚させる。

「前半から盛り上がってきましたね」とマオが満足そうに語ったMCでは、メンバーそれぞれが自己紹介。

「久しぶりだし、元気な姿を見せたいと思ってます」とShinji

「みなさんのいる場所はおウチだけど、心は間違いなくライブハウスにいる」と明希。

「おウチだと声が出せるので、思う存分叫んでください」とゆうやが言葉を送って家で見守るファンとの距離を縮めると、「みんなに会いたい気持ちをそのままにしておくのはイヤなので、曲にしました」というマオの曲紹介から、新曲「声色」を披露。画面の前の一人ひとりに届ける優しく温かい歌声、溢れる感情を表現したギターソロ。

今の真正直な気持ちと感情を乗せた歌と演奏が胸に突き刺さる。

Shinji_2020Nov24_1003 

紫の照明が包む中でドラマチックに聴かせた「紫陽花」、メランコリックなギターと艶っぽい歌声が歌謡テイストを醸し出した「土曜日の女」と続き、「シドって本当に曲の幅が広いよね」と語るマオ。

「初めてデモで聴いた時、ぶっ飛んだもんな」と、作曲者の明希と「土曜日の女」の思い出話をすると「まさか17年後、無観客ライブでやるとは思いもしなかったね」と感慨深げに語る。

続いて「この曲をキッカケに俺たちのバンド人生は大きく変わったんじゃないか?と思います」と始まった曲は、08年リリースのメジャーデビュー曲「モノクロのキス」。積み重ねたキャリアとスキルで表現力や説得力を増した、現在の歌と演奏で魅せる13年目のキスが聴く者の胸を締め付ける。

懐かしい曲たちに続いて披露されたのは、新曲「siren」。

悲痛でエモーショナルな心の叫びがリアルに響くこの曲は、今だから表現できるシドの最新系サウンド。

新旧楽曲が入り交じることで結成17年にしてなお曲の幅を広げ、進化変化し続けているシドの現在もよく見える。

 明希_2020Nov24_1900

ゆうや_2020Nov24_1437

演奏後、「siren」も収録された、昨年12月リリースのシングル「ほうき星」について和気あいあいと語った4人。

「こっからいよいよ後半戦、行けるかい?」と始まったライブ後半は、メンバー紹介でファンの名前を呼ぶ声や歓声を待つと「聴こえる、お前らの声が聴こえるぞ!」とマオが笑顔を見せ、そのまま「循環」に突入。回っているファンの姿が見えているかのように指を回し微笑むマオ、会場を駆け回って自ら循環するShinjiと、ステージを広く使った自由すぎるパフォーマンスは配信ならでは。

エネルギッシュかつ正確なゆうやのドラムプレイが光った「プロポーズ」、「さぁお前ら、拳上げる準備出来てるか?」と煽る明希が力強い掛け声とベースプレイで魅せた「dummy」と続き、激しさと熱量を増していく4人のステージは配信であることを忘れるほどの迫力とライブ感。

「ラスト行くぞ!」のマオの叫びから始まった本編ラストは「Dear Tokyo」。「Dear お前ら!」と曲紹介して始まったこの曲は、<きっと大丈夫>と歌う歌詞にファンへのエールや熱いメッセージが込められていたと同時に、手拍子や合唱のパートが会えないファンとの一体感を感じさせた。

「みんなに会いたいよ!」と叫ぶマオの声がファンにもどかしさを感じさせながら、幸福感に満ちたエンディングとなった。

 

アンコールは星空のように瞬くミラーボールの光の下、事前に募集したファンの歌声と共に熱唱した「その未来へ」でスタート。

遠く離れていても曲を通じて繋がる心。ファンの美しすぎる歌声と歌に込めた気持ちを両手を広げて受け止めたマオは「今日のみんなの歌声はすごく心に響きました。乗り越えようね、今を一緒に。そして必ず会いましょう」と、感謝と約束の言葉を送った。

会いたい気持ちとまた会える日への希望を込めた新曲「ほうき星」は、勇ましいバンドサウンドと願うように祈るように歌う前向きな言葉たちが胸に響く。

この日最後となったMCでは「辛いこと、悲しいことがあった時、元気になれる場所が俺たちのライブ会場だったわけで、やり場のない気持ちがあると思う。時には逃げる場所も必要で、その逃げる場所がシドだったらいいなと思って配信ライブをやりました」と、ライブを開催した意味と意義を語ったマオ。

「何かあったら、俺たちのところに帰ってきてください」と最後に届けた曲は「live」。

たっぷり気持ちを込めた歌と演奏、壮大なサウンドで想いを届けたこの曲。

<ここでまた逢おう>の言葉は力強く希望に溢れていた。

 

SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~>はニコニコ生放送、ローチケ LIVE STREAMING、イープラス Streaming+にて、119(火) 2359までアーカイブを視聴可能。通常チケットの販売期間はプラットフォームによって異なっており、ニコニコ生放送の視聴チケットは118(月) 2359までの販売となっている。

詳細はシド オフィシャルサイトをチェックしよう

また、115(金) 000より、ライブ登場SEresidence」の配信リリースがスタートした。

ぜひ手にとって、配信ライブの余韻に浸ってほしい

 

515日、16日には山梨・河口湖ステラシアターにて、昨年延期となってしまったSID LIVE 2020 -Star Forest->の振替公演も決定しているシド。

初の無観客配信ライブもこんな機会が無ければ観ることの出来なかった貴重なライブとなったが、今を乗り越えた先にある生のライブで再び会える日が本当に楽しみだ。ゼロを楽しもう、また始めよう。

 シド_2020Nov24_2263[1]

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SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~

2021114日(木) SETLIST

 

01. 涙雨

02. アリバイ

03. ANNIVERSARY

04. V.I.P

05. 声色

06. 紫陽花

07. 土曜日の女

08. モノクロのキス

09. siren

10. 循環

11. プロポーズ

12. dummy

13. Dear Tokyo

             

En01. その未来へ

En02. ほうき星

En03. live

 

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≪配信ライブ情報≫ 

 

SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~

※アーカイブ放送は2021119日(火) 2359まで

 

【チケット料金】通常視聴チケット ¥3,000(税込)

 

【ニコニコ生放送 通常視聴チケット】

受付期間 2021118日(月) 2359まで

視聴・購入 https://live.nicovideo.jp/watch/lv329202357 

※ニコニコプレミアム会員は¥2,400(税込)となります。

 

【ローチケ LIVE STREAMING 通常視聴チケット】

受付期間 2021119日(火) 1900まで

視聴・購入 https://l-tike.com/sid20210114/ 

 

【イープラス Streaming+ 通常視聴チケット】

・クレジットカード決済の場合

受付期間 2021119日(火) 2100まで

視聴・購入 https://eplus.jp/sid20210114/st/ 

 

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≪配信リリース情報≫

 

■『residence 2021115日  Release!! 作曲 ゆうや

配信まとめURL https://kmu.lnk.to/OnMrYI 

 

 

≪ニューシングル『ほうき星』リリース情報≫

■『ほうき星』 20201223日 Release

【初回生産限定盤(CD+写真集)】 KSCL-3285/6 ¥2,273+

【通常盤(CD)】 KSCL-3287 ¥1,364+

 

CD収録内容>

■初回生産限定盤(CD+写真集) KSCL-3285/6 ¥2,273+税

CD> 1. ほうき星 2. siren 3. 声色

<写真集> 撮り下ろしブックレット付属

 

■通常盤(CD KSCL-3287 ¥1,364+税

1. ほうき星  2. siren 3. 声色

 

『ほうき星』予約購入まとめ https://kmu.lnk.to/Fj0uqUT7 

 

 

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シド オフィシャルサイト http://sid-web.info/ 

シド オフィシャルTwitter https://twitter.com/sid_staff 

シド オフィシャルInstagram https://www.instagram.com/sid_official_jp 

シド オフィシャルWeibo https://www.weibo.com/sidofficial 

 








2021年01月13日 (水)

【DASEIN】JOEのバースデー単独公演も決定!DASEINの大晦日に行なった配信カウントアップ単独公演をレポート!

REPORT - 18:00:01

 DASEINが年末恒例で行なっている年越し単独公演。2020年は、コロナ禍の影響もあり無観客ライブ配信という形で開催。その変わり、例年のよう1日だけではなく、2020年は1230日と31日の2日間行なった。ここでは、1231日の公演の模様をお伝えしたい。

 

 ライブの幕開けを告げたのが、「ー再生-prologue-ー」。DASEIN20年間の歩みをスクロールしてゆくように流れだした音が、DASEINと自分たちとの記憶を行き来しだす。そこへJOEのドラムが加わり、他の演奏陣が音を重ねながら、楽曲は「唯、此処に在る事が愛しくて」へ。大切な仲間たちとの出逢いへ感謝の想いを告げるように歌うその曲を。彼ら自身の未来へ向かう道しるべとなる想いを告げるこの歌を。何より、こうやって出会えたことへの喜びを、彼らは、20年間というDASEINの歴史を支え、共に歩んでくれた人たちへ向け、感謝の想いを伝えるように歌っていた。DASEIN結成20周年の年であり、2020年を締めくくるライブの始まりを飾った「唯、此処に在る事が愛しくて」が心を潤す歌として胸に響いていた。Rickyの繋がりたい想いを届けるように歌う声にも、心が熱く揺さぶられた。「共にあることが僕のすべて」、その言葉を、そのままDASEIN2人に愛を持ってお返ししたい。

 

 優しく包み込むおおらかな楽曲から表情を塗り替えるように、DASEINは「アイアイサ」を歌いながら、ここから一緒にはしゃごうかと熱く誘いをかけてきた。エッジ鋭い楽曲が、チクチクと刺激を与えてゆく。一緒に踊ろうぜと誘うように、振りも交え歌うRicky。たとえ画面越しでも、熱い演奏に気持ちを刺激されたら、じっとなんかしてられない。

 

 「各々の場所で、存分に一緒にライブを作っていこう。アゲていこうぜ!!」。Rickyの言葉に続いて届けたのが、「上昇気流」だ。伸びのあるハイトーンヴォイスを高らかに響かせ、DASEINが一緒に空高く舞い上がろうぜと誘いをかけてきた。Rickyが、メンバーたちが飛び跳ねながら歌い、演奏する。本当なら目の前で、彼らと一緒に飛び跳ねていたかった。それが出来ない環境だからこそ、気持ちの中の自分は、右手を高く掲げながら飛び跳ねていた。ときに想像は現実と同じ感動や興奮を与えてゆく。この曲へ触れているとき、間違いなく心の中にいるもう一人の自分が笑顔で跳ね続けていた。たとえネット越しでも、気持ちは繋がれる。心に翼を与え、自由を味わえる。

 

 気持ちを騒がせるエレクトロなロックサウンドが響きだした。頭を思いきり振りたくなるHYPER BEAT RCKナンバー「BREAK OFF!!!」の登場だ。エッジ鋭くも猛々しい演奏の上で、Rickyが煽るように早口で熱い想いをぶつけだす。攻めた姿勢に触発され、身体中を熱い血が駆けめぐる。じっとなんかしてられない。今の環境をぶっ壊し、熱狂の中へ飛び込みたい!!

 

 次に披露したのが、現状DASEINの最新ナンバーとなる「待宵影」。コロナ禍の中で彼らが作りあげたのは、攻めた姿勢を示した楽曲だった。Rickyの歌声にも、かなり力が込められている。ハイトーンヴォイスの魅力を活かしながら、Rickyは挑発するように歌っていた。攻撃的な姿を示す、その様がとても刺激的だ。

 

 勢いをさらに増幅させようと突きつけたのが、情熱的な音色を詰め込んだ「未練」。指につけたハンカチを揺らしながら歌うRickyの姿は、まるで闘牛に挑むマタドールのよう。赤いハンカチを揺らしながら挑発してゆく様が凛々しい。その姿へ見惚れながらも、身体はうずうずしっぱなし。歌詞ではないが、このまま溺れてしまいたい気分だ。JOEの「今でも愛してる」の言葉も、嬉しい言葉として胸をときめかせた。

 

 たとえ画面越しでも、その姿をじっと見つめていたい。そんな気持ちへ寄り添うように、DASEINは胸を切ない色に染めてゆくバラード「じっとみつめたい」を、想いをたっぷりと込めながら歌っていた。愛しい人への想いを熱い感情のまま告白するように歌う。Rickyの、愛おしさをたっぷりと含んだ声が胸を熱く揺さぶっていた。何時しか瞼に潤いを覚えていたのは、全部Rickyの、DASEINのせいだ。それもまた嬉しい感動だ。

 

 JOEのティンパニスティックを用いたタイトな演奏から始まったドラムソロは、いつものスティックへと持ち替えたとたんに激しさを帯びてゆく。途中、観客たちを煽る様も見せてゆくところは、何時もの姿通り、あえて何時も通りの煽る姿を見せてくれたところも嬉しい。途中から、他の楽器陣も演奏に参加。そこからは一気にシンフォニックな世界へ。数分強の中へドラマチックな物語を描き出してゆくJOE。この日はツイキャスからの配信。その様を見て、お茶爆が次々投下されていた。

 

 スリリングな音が場内中を支配する。Rickyが、「狼煙」に乗せ、激しく、雄々しく煽りだす。ここからは、Rickyのシャウト声も加えながらの激しいロックナンバーのゾーンへ。続く、「ケリをつけろ」でもRickyは、感情のストッパーを壊し、沸き立つ熱情をぶつけるように雄々しく歌っていた。 激しく疾走する楽曲の上でシャウトする様は、闘志剥き出しで戦う闘士のよう。彼らに煽られるたび、気持ちが熱く沸き立つ!!

 

  熱した勢いを維持したまま、気持ちを開放するようにDASEINは「冷静になれ」を歌いだす。高ぶった熱はそのままに、DASEINは観ている人たちを挑発し続けてゆく。間奏ではRickyがダンスも披露していた。Rickyは「冷静になれ」と口にするが、冷静でいられるわけがない。気持ちはもうてんてこ舞いだ。そんな気持ちへ寄り添うにように、DASEINは「転手古舞」を演奏。、彼らの祭りモードに触発され、何時しかわちゃわちゃした気持ちに染まっていた。

 

  「俺たちこそが天下無双」の言葉を合図に飛びだしたのが、「天下無双」。Rickyは、手にした羽根扇子を舞い踊らせる。DASEINは、観ている人たちを在りし日のレイブパーティへと連れ出した。身体が華やぐ、気持ちが熱く騒ぎだす。DASEINが生み出したロックなダンスパーティへ身を投じ、大きく手を振り上げ、身体を揺らし、熱狂の中で溺れたい。

 

  アンコールでは、Rickyの別プロシェクトRAPの「闇」をカバー。凛々しく、攻めるような姿を示しながら、Rickyは雄々しく歌声を響かせていた。スケール大きな楽曲へ、彼の歌声が気持ちを躍動させるドラマを描き加えてゆく。強さと温かさ2つの表情を巧みに交ぜながら、DASEINは観ている人たちの視線を惹きつけていった。

 

 DASEINは、202111日に、デビューから20年目を迎える。次に披露したのが、DASEIN20年前に歌い、デビューを飾った「夢つれづれ」。彼らの始まりの歌を、20年経った今のモードで披露。そこにあったのは、懐かしさではなく、存在感と貫祿と深みを増した「夢つれづれ」の姿だった。Rickyの歌声の艶めきにも、より妖しさが増している。進化したその歌に、心が溺れそうだ。

 

  次に披露したのが、202111日に配信リリースした「泡沫なる夢幻」。この楽曲を、ライブでいち早く披露。デビュー曲に続いて、20年後の最新ナンバーを並べて届ける姿勢がいかすじゃない。DASEIN20年間の歩みを綴った想いは、ぜひ歌詞を読みながら聞いて欲しい。心に雄大な景観を描きだす楽曲に、気持ちが嬉しく吸い込まれてゆく。熱狂というよりは、聞くほどに世界観へ身を浸し、酔いたくなる曲だ。Rickyも、いろんな想いを思い出しながら、噛みしめるように歌っていた。雄大な楽曲とは裏腹に、激しい音を叩き出すJOEのドラムにも注目したい。「泡沫なる夢幻」、またもDASEINの音楽のライブラリーに、刺激を与えながらも心を濡らす楽曲が並んだ。

 

 「立ち止まらないでいきましょう!!」「生きてるかー!!」。ふたたび熱した気持ちを分かち合おうと、Rickyは「GO GO GO  GO ON!!」と煽りだす。その煽りを受け、コメント欄には数多くの「555」の数字が次々と流れていた。飛びだしたのがとても華やかな、でも気持ちを熱く騒がせるDASEIN流のパーティーロックチューンの「555」だ。タオルを手に煽るRicky。コメント欄には、止まることなく「555」の文字が流れ続ける。そこに距離があろうと、一体感なんていくらでも作っていける。きっと、555と打ち込んでいた大勢の人たちが、指先に熱い気持ちを込めながらキーボードを叩いていたに違いない。さぁ、そのままアガり続けろ!!

 

「姿は見えなくとも、想いは共有できます」。最後にDASEINは「共鳴り」を演奏。互いに想いを分かち合いながら、こうやってDASEINと同じ時間を、ライブを通して共有できた喜びを、「共鳴り」を聞きながら感じていた。Rickyの煽りに向け、コメント欄に「サマーデイ」と打ち込みながらレスポンスを返すなど、ここでも、しっかり繋がり合っていることをファンたちも伝えていた。Rickyが、「花開くよ」と歌いながら両手で小さく花咲くポーズを作るなど、カメラがあるからこそ見せられる楽しみ方も示すなど、DASEINは双方向のライブを、配信という環境の中であろうとしっかり作りあげていった。

 

  DASEINは、最新配信シングル「泡沫なる夢幻」を発売した。314日にはJOEの生誕祭を。44日には、新たなワンマン公演も決定している。DASEINのデビュー20周年は始まったばかり。彼らが今年どんな一緒に作り上げる楽しみを提示してくれるのか、今は心待ちにしていようじゃないか。

 

 

PHOTO:折田琢矢

TEXT:長澤智典

 

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20201231()

DASEIN PRESENTS

年末2DAYS配信ワンマンLIVE 2020

Shimekukul DASEIN

~全集チュウ de ギュウの呼吸~

 

「ー再生-prologue-ー」

「唯、此処に在る事が愛しくて」

「アイアイサ」

「上昇気流」

BREAK OFF!!!

MC

「待宵影」

「未練」

「じっとみつめたい」

Drum solo

「狼煙」

「ケリをつけろ」

「冷静になれ」

「転手古舞」

「天下無双」

-ENCORE-

「闇」(RAP cover)

MC

「夢つれづれ」

「泡沫なる夢幻」

555

「共鳴り」

 

 

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★インフォメーション★

 

「泡沫なる夢幻」

品番:SOCO-0008

作詞:DASEIN

作曲:DASEIN

編曲:都啓一 (RayflowerSOPHIA)

Gt RecYUKI(RayflowerDUSTAR-3)

ジャケットデザイン;ZERO (THE MICRO HEAD 4N’S)

 

配信中

https://linkco.re/tqs4E8xg

 

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<作品紹介>

200111日、デビューシングル「夢つれづれ」のリリースからちょうど20年目を迎える202111日にリリースされる記念すべき今作は、【泡沫夢幻(ほうまつむげん)】という日本語特有の文化でもある四字熟語をモチーフに、DASEINとしての20年間の軌跡を描いた作品となっている。人生とは泡沫の夢のようであるが、そんな幻の如きリアルな世界でJOERickyは出会い、DASEINが生まれ、ザイナー(ファンの呼称)と出会い、解散の時を超え、またこうして同じ夢を見ながら音楽を奏でていられる事への喜びと感謝が綴られた歌詞が印象的。

 

 そんな歌詞の儚さとDASEIN王道の哀愁を帯びた歌謡メロディー、JOEのアグレッシブかつ繊細なドラム、ハートウォームゆえにどこかノスタルジックなRickyのハイトーンボイスが、デビュー当初の古き良きを感じさせながらも、今回初めてDASEINの楽曲アレンジを手掛けた都啓一氏(RayflowerSOPHIA)のサウンドメイクにより、さらに深みを増した古き良き新しきHYPER BEAT ROCKに仕上がっている。

 

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DASEIN schedule 2021

 

2021314()

DASEIN presents

JOE Birthday LIVE EVENT

WELCOME TO THE FACE 2021

ー祝・49歳で益々シクヨロです!!!

 

<日程> 2021314()

<時間> 18:00 配信スタート予定

<配信チケット> 4,900

<出演> JOERicky

サポートメンバー後日発表

 

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202144()

DASEIN Oneman Live

 

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DASEIN  オフィシャルサイト

http://dasein-offical.com

DASEIN  twitter

https://twitter.com/dasein_555

Ricky オフィシャルサイト

http://hyperneosoloist.com/ricky/

Ricky BLOG

https://ameblo.jp/ricky-soloist

Ricky twitter

https://twitter.com/Ricky_A_Prmkv

HyperNeoSoloist YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/HYPERNEOSOLOIST










2021年01月11日 (月)

Angelo、コロナ禍での全国ツアー完走! 「大切な人たちを守りたいから闘っている」

REPORT - 01:16:19

コロナ禍でのツアーの実施、それが容易なことではないというのは紛れもない事実。「最後まで乗り切れるかわからないですが、できるところまでやり切ります」とは昨年1117日、Angelo Tour 2020-2021THE FORCED EVOLVE」初日にキリト(Vo)が発した言葉だ。これまでの約1年間、Angeloは歩みを止めずにコロナ禍での新たな表現方法を模索しながら、スタジオライブの生配信から始まり、段階を経て、感染予防対策を徹底した有観客ライブを再開、その全ての公演を成功させてきた。そんな中、ツアーファイナルとなる1910TSUTAYA O-EAST公演2daysを直前に控えた17日、首都圏13県に緊急事態宣言が再発令されることとなった。

 

政府による指針の正式発表を前に、「どの業種の人たちも生きるために努力と工夫をしてきたはずです。その時間が無駄だったなんて事にはならないでほしいなと感じるわけです。ライブが出来ないならやらない。出来るならやる。世論や政治には忖度しない。音楽やエンタメが人にとって不要不急ではない事を証明する為に」とキリトがTwitterに綴ったように、予定通り開催されることとなったファイナル公演。その第一夜で彼は「今日は大事な日。ここからまた戦いが始まるからね」「やると決めたからには、覚悟と責任を持って貫きたいと思っています」と告げたのだった。

 

今ツアーは11月にリリースしたニューアルバム『[evolve]』を引っさげ行われたもので、1ステージのセットリスト前半は、その最新作を収録曲順に披露。一つの物語のようなドラマティックな展開を見せる『[evolve]』は、未曾有の2020年にAngeloが感じてきた様々な思いが詰め込まれた作品であり、力強くも優しさと愛情に溢れた楽曲たちが、生のライブを通して、より心の奥深くに温かなものを届けてくれた。また、怒涛のハードナンバーを繰り出した後半においても、そこに描かれたメッセージは私たちが生きる上での道標となり得るものであり、その変わらない思いこそがAngeloというバンドの核なのだ。

 

二度目の緊急事態宣言下でライブの開催を決断したことについて、先述の通り状況に応じて変化しながら活動を続けてきたAngeloは、様々な選択肢があることは承知の上、これまで積み重ねてきた時間があるからこそ「1年前とは違う」「同じことを繰り返すわけにはいかない」とし、「今動けない人たちを守るために、動ける俺たちがリスクを背負って戦わなければいけない」「大切な人たちを守りたいから戦っているんです」と、キリトはその真意を述べたのだった。また、「こんなご時世なのに、このツアーを最後まで走り抜けることができたのは、大切なファンの皆さんのおかげです。一緒に戦ってくれる仲間がいるから、これからも強くやっていけると思います」という言葉も。

 

この2公演は生配信も同時に行われており、多くの人々がAngeloのツアー完走を見届けたわけだが、ツアー初日と比較しても、現地では人数制限と声出しの禁止を除けば、コロナ以前とほぼ変わらない光景が広がっていたことが、何より嬉しいことだった。なお、19日公演の模様はLIVE DVDBlu-rayとしてリリースされることが決定。そして、224日には恒例のキリト生誕祭がTOKYO DOME CITY HALLにて行われる。2021年もAngeloは変わらぬ思いのもと進化し続けるだろう。まずは次なるステージを楽しみに待ちたい。

 

 

(文・金多賀歩美)

 

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[Release]

 

LIVE DVDBlu-ray
Angelo Tour 2020-2021THE FORCED EVOLVE
2021.4.21 Release

 

受注生産限定盤(WEB限定)
Blu-rayANXB-00015 / 8,000+税 別途配送料
特殊パッケージ、32Pブックレット
収録内容:1/9 LIVE映像全編
受注期間:~3/21()23:59
詳細・お申込はこちら→ https://www.ffb.tokyo/angelo/
お届けは4/21()頃を予定しております。

通常盤
DVDIKCB-80030 / 6,300+税

 

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[LIVE]

 

Angelo LIVE at TOKYO DOME CITY HALLTHE EXIT OF DYSTOPIA
2021.02.24() TOKYO DOME CITY HALL 1745開場/1830開演

ディスクガレージ 050-5533-0888

なお、開催に変更が生じる可能性もありますのでオフィシャルHP等にてご確認ください。

問い合わせ:http://angeloweb.jp