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2021年03月01日 (月)

【Kra】騒ぐ気持ちを誰も制限は出来ない。景夕のバースデーを祝う2部制公演『景夕からアナタヘこの歌を届けよう』より、心の自由とKraと謳歌したメルヘンロックな第一部公演の模様をレポート。

REPORT - 19:00:32

 Kraのヴォーカリスト景夕の誕生日当日に当たる 226()TSUTAYA O-WESTを舞台に景夕のバースデーを祝う2部制公演『景夕からアナタヘこの歌を届けよう~「景夕と結良とメルヘンロック」「景夕と結良とメルヘンポップ」』が有観客/配信ライブとして行なわれた。サポートメンバーに刻(G)と宏崇(Dr)が参加。ここでは、第一部に当たる「景夕と結良とメルヘンロック」の模様をお伝えしよう。

 

 TSUTAYA O-WESTの会場をサーカス小屋へ塗り替えるように、雄々しいマーチング演奏がSEとして鳴り響きだす。その音色へ引き寄せられるように、舞台へ姿を現したメンバーたち。「身体は動けないけど、心で動いていこう。さぁ、行こうか!!」、景夕の声を合図に最初に鳴らしたのが「LOAD MY HEART」。第一部を「メルヘンロック」と題したように、Kraは冒頭から激しく駆けだす楽曲をぶつけ、フロアを埋めつくした人たちの感情へ一気に熱を注ぎ込む。ブラスの音も華やかな演奏の上で、ときにシャウトも交えながら歌い叫ぶ景夕。観ている人たちを攻めるように歌う姿に触発され、気持ちが熱く騒ぎだす。この胸の高ぶり、抑えるなんて到底無理だ!!

 

  刻のギターが激しい音色を掻き鳴らす。Kraが突きつけたのがエキセントリックでクレイジーなグルーヴを描き出す「ミセス」。観ている人たちを妖しく挑発するように歌う景夕、艶かしい歌声と狂気してゆく感情を交錯しながら歌う姿が刺激的。フロア中の人たちの視線が、その姿を熱く追いかけていたのも納得だ。

 

 「みなさんのおかげでようやく二十歳を迎えました。これから活発に活動していこうと思っているこのライブで、さっそく衰えを感じています」という洒落の利いたMCが景夕らしいじゃない。結良も「気持ちとしては18歳」と語っていた。

 

  それまでの熱した表情を塗り替えるように、ジャジーでメロウな「恋の色彩とエレジー」をKraは演奏。相手に振り回されゆく切ない恋心を、景夕が愛しい人へすがるように歌っていた。物語へ気持ちを溶け込ませ、悲劇に身を焦がす女性の心と同化し、嘆くように歌う景夕。次々と転調してゆく曲にも気持ちを重ね合わせ、ときに激情した想いをぶつけながら、景夕は悲劇のヒロインとなり歌の中へ溺れていった。

 

 楽曲は、次々と色を塗り替えてゆく。惑いを覚える不思議な世界へ誘うように、景夕が「Schwarz wald」を妖しく歌いだす。妖艶な様を見せながらサビを歌うときの景夕の表情の、なんて艶(なまめ)かしかったことか。心を次第に乱してゆく景夕の歌声を、タイトでソリッドな演奏が支える。演奏が引き締まっているぶん、余計に景夕の歌声の妖しさが伝わってきた。

 

  奈落へ堕ちてゆくようにヘヴィでダークな音が響きだした。景夕は、今にも壊れそうな気持ちを吐き出すように「逆想のイカロス」を歌唱。揺れ動く気持ちのままに。いや、心の痛みを掻きむしるよう激情し歌う景夕の姿を、会場中の誰もが食い入るように見つめていた。その姿に心が縛りつけられていた。

 

 ここで、景夕の誕生日を祝うバースデーコーナーへ。ここでは、結良が景夕に靴をプレゼントしていた。

 

  宏崇のドラムビートが強く鳴り響く。後半のブロックは、気持ちを騒がせる妖しくもメルヘンロックした「不思議な世界からの招待状」よりスタート。緩急を付けた演奏で高揚へ導くドラマを描きながら、観ている人たちの視線を釘付けにしてゆくメンバーたち。気持ちの熱を上げ続ける曲調のように、演奏に刺激を受け、フロアでも多くの手の花が頭上高く揺れていた。

 

 結良の超絶スピーディなスラップベースが炸裂。心を妖しく騒がせる演奏を魅力に飛びだしたのが、「彷徨えど夜」。純粋ゆえに男にとって都合のよい存在に成り果てた女性の心模様を、景夕が、切ない恋とわかりながらも恋心を燃やす女性の心情となり、熱情した気持ちのままに歌っていた。消えない火を心に灯したままに歌い続ける景夕の姿に触発され、観ている側の気持ちも同じように奮い立つ。

 

  「もっといこうか!!」。妖艶に跳ねたリズムの上で、甘く艶(なまめ)かしく、景夕が「空中ブランコ」を歌いだす。時代を遡るように、その空間を古のサーカス小屋へと塗り替えてゆく。昭和歌謡のようなレトロ感を持った曲調も心地好い。弾む妖艶な演奏を通し、Kraはこの空間をノスルジックな絵の具で華やかに染め上げていった。

 

  とても妖しくも華やかなSHOW TIMEの始まりだ。Kraはジャジーでソウルフルなダンスロックナンバー「Cab.D」を通し魔性の香りを振りまき、騒ぎたい誘惑に溺れる観客たちの心や身体を華やかに彩ってゆく。演奏が進むごとに感情を高ぶらせ、触れた人たちの心をグイグイと惹きつけるメンバーたち。何時しか景夕は食らいつくような様で煽りながら、観ている人たちの視線やハートを釘付けにしていった。

 

  最後にKraは「ショータイム」を突きつけ観客たちの頭を揺らし、熱狂へと連れ出した。その場から動けない環境とはいえ、大勢の人たちが頭を振り、手の花を咲かせ、煽る景夕の姿へ全力で気持ちをぶつけていた。声を出せない中でのやり取りだろうと心は何にも縛られないように、胸の奥で声を張り上げながら、Kraと会場中の人たちが気持ちを一つに熱を交わしあっていた。絶叫変わりに大きく手拍子をしながら、心の中で互いに乱れ狂っていた。

 

  メルヘンロックというテーマに相応しい、意識や身体を狂喜に染め上げた熱いライブをしっかり味わえたのが嬉しかった。どんな制限下だろうと、心を縛ることは誰にも出来やしない。その自由を、Kraと一緒に勝ち取れた公演だった。

 

 

PHOTO: NORI

TEXT:長澤智典

 

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<セットリスト>

 

LOAD MY HEART

「ミセス」

「恋の色彩とエレジー」

Schwarz wald

「逆想のイカロス」

「不思議な世界からの招待状」

「彷徨えど夜」

「空中ブランコ」

Cab.D

「ショータイム」

 

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★インフォメーション★

 

コロポックルPRESENTS景夕バースデイ企画

『景夕からアナタヘこの歌を届けよう』

 

1部>「景夕と結良とメルヘンロック」

2部>「景夕と結良とメルヘンポップ」

 

2021 226() TSUTAYA O-WEST

[全出演] Kra { サポート:Gt.刻・Dr.宏崇 }

配信サイトURLhttps://www.kips.fun/mall/event/1069

アーカイヴ配信、購入視聴期限:2021 303()まで

 

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期間限定のオンラインガチャをぜひお楽しみください!!!

購入URLhttps://lotz.tokyo/posts/16

販売期間: 2021 326()12:00まで

 

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購入URLhttps://www.photoreco.com/kra2021226

販売期間:2021 312()12:00~2021 331()18:00

入会・継続は、コロポックル:https://fckra.emtg.jp/ よりお手続きください。

 

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Kra Web

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Kra twitter

https://twitter.com/kra_staff

景夕 twitter

https://twitter.com/kra_keiyu

結良 twitter

https://twitter.com/yuhra_grooving

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2021年02月28日 (日)

【ライヴレポート】<PENICILLIN LIVE2021 HAPPY BIRTHDAY & VALENTINE’S DAY LIVE SPECIAL>2021年2月14日(日)新宿ReNY◆「今を乗り越えたとき、出来れば30周年を迎えるときには、お互いにパワーアップした姿で楽しみあいたい」(HAKUEI)

REPORT - 18:00:32

 PENICILLINが、213()に結成29周年アニバーサリー「Meet the World」、そして14()に「HAPPY BIRTHDAY & VALENTINE’S DAY LIVE SPECIAL」という2タイトルで2日間、新宿ReNYを舞台にLIVEを開催した。ここでは、214()に行なった「PENICILLIN LIVE2021 HAPPY BIRTHDAY & VALENTINE’S DAY LIVE SPECIAL」公演の模様をお届けしたい。

 

 この日は、椅子席を用意してのライブ。だが、SEが流れだしたとたんに全員が立ち上がり、メンバーたちを熱い拍手で迎え入れた。これも、今やお馴染みの光景だ。

 

 観客たちと熱い音の抱擁を交わそうと、O-JIROのドラムの連打へ呼応するようにHAKUEIが「Sex,Sex,Sex」と叫ぶ。千聖の暴れ狂うパンキッシュかつロックンロールなギターサウンドに乗せ、「Sex」か飛びだした。狙った獲物を確実に仕留めそのまま喰らい尽くす勢いでHAKUEIが声を荒らげ、煽りたてる。何時にも増して荒々しい演奏だ。

 HAKUEI

  O-JIROのドラムがテンポ良いビートを刻むのに合わせ、千聖のギターも一緒に荒ぶる音を重ねながら走り出す。「愛し過ぎて届かなくて 突然の激情の雨 何故か哀しくなって 君の名前叫ぶよ」と歌うHAKUEIの歌声に乗せ、PENICILLINは「Rosetta」をぶち込む。艶(なまめ)かしさと胸を熱く揺さぶる美メロに気持ちが火照れば、疾走し続ける演奏に導かれ身体が燃えるような熱を求めだす。

 O-JIRO

  演奏は、さらに勢いを加速するように「WARP」へ。気持ちを一気に広い空間へ解き放ち一緒に溶けあえる、心地好いその感覚が堪らない。誰もが溜め込んでいた想いをすべて解き放ち、魂の羽を伸ばしながらじゃれあっていた。晴れた気持ちへ導く楽曲に触れるたび、心の枷が取れ自由になれる。両手を翼変わりに伸ばし、自由に羽ばたける。

 

  214日で、ちょうどPENICILLIN29歳になりました。20代最後ですね。20代から30代になる葛藤わかりますか?!来年で30周年になります。PENICILLINを組んでからの人生のほうが長くなるなんて予想もしていなかったこと。長く続けることを目標にバンドを組んだわけじゃなかったけど、好き勝手にやってお客さんと盛り上がることをテーマに積み重ねていったら29周年を迎えていました」(HAKUEI)

 

 

  次のブロックは、「DEAD or ALIVE」からスタート。マイナー調のハード&ロックンロールナンバーを突きつけ、PENICILLINは観客たちに黒い衝撃を与えてゆく。高陽した気持ちをぶつけたサビ歌では、フロア中から数多くの手の花が舞台に向け伸びていた。

 

  シャキシャキッとした千聖のカッティングビートに乗せPENICILLINが届けたのが、軽快でアップビートな「marionnette」。演奏は心地好く疾走してゆくが、HAKUEIの歌がとにかく艶かしい。セクシーなあの歌い方はハートをキュッと締めつける。テンポ良い演奏に気持ちは騒ぎながらも、心はずっとHAKUEIの歌声に魅せられていた。

 Chisato

  闇の世界へ落ちてゆくように重厚な音がフロア中を覆い尽くす。PENICILLINが届けたのが「バラ」。ワイルドな演奏を通し、観客たちを妖しい暗黒な舞台の中へ彼らは引き込んでゆく。美しさの中には魔性の魅力が潜んでいることを示すように、彼らは刺々しい演奏を突きつけ、観客たちの心をジワジワと攻めていった。

 

  変拍子の利いたビートを叩き出すO-JIRO。流れ出したのが、「月千古輝」。とても妖しく幻想的な雰囲気を醸しだす楽曲だ。その曲に触れている間中ずっと、幻惑する魔境に迷い込み彷徨い続ける感覚を覚えていた。フロア中の人たちも彼らの演奏に魅了されるまま、ゆっくりと身体を揺らしながら音に身を寄せていた。

 

  彷徨う異境の地から抜け出し、ふたたび光へ向かって歩み出すように、PENICILLINは「WILL」を演奏。こちらも、艶かしさを抱いた感情的な楽曲だ。抑揚し、揺れ動く気持ちのままに歌声を響かせるHAKUEI。千聖のギターを筆頭に、演奏陣はダークに攻めた演奏を突きつける。

 

  千聖のギターが気持ちを強く煽るリフを刻むと同時に、O-JIROがタイトなビート叩きだす。HAKUEIの声を合図に、楽曲は「JUMP」へ。思いきり感情を解き放てる開放的な曲に触発され、フロア中の人たちも手を高く掲げ騒ぎだす。晴れた気分のまま、その場で飛び跳ね続けたい。いいよね、感情を無邪気に開放し、楽しいに心を染め上げる楽曲って。

 

  「今日は、みんなに会えて嬉しいです。改めてこういうときに気付かされました、PENICILLINは逆境に強いバンドであると。事務所が独立したときにはまわりも冷たくて、リリースも出来なくて。でもライブは出来るので、途切れさせずにライブをやり続けていた中で感じたのが、ファンのみんながいれば俺たちの音楽は出来るんだ。こうやって活動が出来るんだということ。それを昨年の経験で思い出していました。きっと今を乗り越えたとき、出来れば30周年を迎えるときには、お互いにパワーアップした姿で楽しみあいたいです」(HAKUEI)

 

  HAKUEIの言葉を受け、ライブも終盤戦へ。飛びだしたのが、超ハードエッジでパンキッシュなPENICILLINの最新ナンバー「Just a kiss on your3rd eye」。今回の2日間の公演の中、唯一2日続けて演奏した楽曲だ。それだけ、今のPENICILLINにとってこの曲が、ライブに熱狂を作りあげるうえで大きな鍵を握る楽曲という認識を持っている現れ。HAKUEIはモニターに足を乗せ、身体を前のめりに歌っていた。それだけ彼の中に、いや、メンバー全員の意識が戦闘モードに入ってたということだ。

 

 会場中に生まれた熱気へさらに熱を加えるように、PENICILLINは「スペードKING」を突きつけた。胸をつかむキャッチーさを持ちながら。でも、気持ちを心地好くアップライズしてゆく極上のハード&ロックンロールな楽曲だ。フロア中の人たちが次々と手の花を咲かせ、華やかなパーティ空間の中ではしゃいでいた。何時か余計な意識も消え去り、PENICILLINが示したパーティーロックに触れながら楽しく騒ぎ祭っていた。

 

 O-JIROの激しいドラムロールから、楽曲は「For Beautiful Mad Human Life」へ。本編最後もPENICILLINは、極上のハード&ロックンロールな世界へ観客たちを連れだした。HAKUEIと千聖による歌と叫びの掛け合いも刺激的だ。スリリングながらもロックンロールの衝動を詰め込んだ演奏に触発され、騒がずにいれない。フロア中の人たちが身体を折り畳み、熱した演奏に身も心も捧げながら、みずからを思う存分開放していった。

 

 アンコールは、PENICILLIN29歳の誕生日をみんなで祝うパースデーコーナーから。アンコールでも激しく攻めるように、PENICILLINはスーパーハードコアナンバーの「XXX」を突きつけた。凄まじい速さの演奏が身体中を刺激してゆく。HAKUEIの歌声も、かなり野生味を帯びている。攻めに徹した彼らの姿勢に触発された観客たちは、大きく手を振り上げ、激しく想いをぶつけていた。

 

  勢いをさらに増幅するように、PENICILLINは結成して初めてのオリジナル曲、超絶パンキッシュナンバー「Imitation Queen」を突きつけ、フロア中に騒ぎ狂う熱狂の様を描きだしていった。熱く高ぶった感情と感情とをぶつけあう光景が、そこには広がっていた。声を出せない、互いに距離感を保ったうえでという条件はありながらも、そこには変わらぬ熱狂が生まれていた。

 

  もっともっと満たされたいと熱狂を求める観客たちの想いへ応えようと、最後にPENICILLINは熱く攻める「FLY」を突きつけ、フロア中を、激しく乱れ騒ぐ人たちが織りなす凄まじい風景に染め上げていった。

 

  止まない手拍子を受け、メンバーたちが舞台へ。「心の中で一緒にこの歌を歌ってくれたら嬉しいです」の言葉に続き、最後の最後にPENICILLINは「天使よ目覚めて」を演奏。「天使よ目覚めて」とサビ歌が始まったとたん、フロア中で無数の手の花が大きく揺れていた。誰もが声にならない声で、HAKUEIと一緒に歌を掛け合っていた。誰もが愛しい想いを、温かい気持ちをメンバーたちに捧げていた。想いと想いを交わしあうこの姿を見るたびに心がほっこり温かくなる。何時までもこの関係を築き続けていきたい。最後の最後に、とても優しい気持ちに包まれたことも嬉しかった。

 

 今後のPENICILLINだが、昨年行なうはずが、コロナ禍によって中止になった「新しい宿」を、ついに5月に再開する。日程は、516日に新宿ロフト、521日に新宿BLAZE522日に新宿ReNY。こちらも見逃せない

 

さらに、WOWOWで放送中「ヴィジュアル系主義」関連で、PENICILLIN3月から3ヶ月連続でテレビ放送と配信番組の両方で特集になる。詳しくは、Webをチェックしてください。

 

 

PHOTO:コザイリサ

TEXT:長澤智典

 

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<セットリスト>

 

01 Sex

02 Rosetta

03 WARP

04 DEAD or ALIVE

05 marionnette

06 バラ

07 月千古輝

08 WILL

09 JUMP

10 Just a kiss on your3rd eye

11 スペードKING

12 For Beautiful Mad Human Life

-ENCORE.1-

01 XXX

02 Imitation Queen

03 FLY

-ENCORE.2-

01 天使よ目覚めて

 

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★インフォメーション★

 

WOWOW3月~3カ月連続特集が決定!

PENICILLIN×WOWOW「ヴィジュアル系主義」スペシャル

 

・ヴィジュアル系主義 –Member’s ver.-:メンバーごとの配信限定版

 配信:317日~  3週連続オンデマンド配信

 

・ヴィジュアル系主義 PENICILLIN60分の放送版

 放送:4月予定

 

PENICILLIN 結成29周年アニバーサリーライブ「Meet the World」2月13日収録

 放送:5月予定

 

PENICILLIN Music Video Collection  

 放送:5月放送

 

https://www.wowow.co.jp/visual/

 

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<LIVE>

 

■「新しい宿」

延期していた「新しい宿」の日程が決まりました。

516日 新宿LOFT

521日 新宿BLAZE

522日 新宿ReNY

詳細は後日発表

 

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PENICILLIN オフィシャルサイト
https://www.penicillin.jp/
PENICILLIN Twitter
https://twitter.com/PENICILLIN_info
PENICILLIN YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/DDJincMusicVideo
PENICILLIN facebook
https://www.facebook.com/PENICILLIN.official





2021年02月28日 (日)

【ライヴレポート】<NOCTURNAL BLOODLUST “THE DAWN OF A NEW AGE”>2021年2月23日(火・祝)Veats Shibuya

REPORT - 13:00:42

去る223日、NOCTURNAL BLOODLUSTが東京・Veats Shibuyaにて“THE DAWN OF A NEW AGE”と銘打ちながら二回の公演(開演時刻はそれぞれ15時半/18時半)を実施した。

想定外の紆余曲折を重ね、一時期はバンド自体の存続の危機にも瀕してきた彼らは2年以上にわたり通常のライブ活動から離れていたが、水面下で着々と態勢を整え、昨年10月にはValtzYu-taroという2人の新ギタリストを擁する現ラインナップを公式に発表。

12月にはミニ・アルバム『The Wasteland』の発売を経て、新布陣のお披露目となる無観客配信ライブも実施している。

そして、いよいよ満を持しての有観客形式でのライブがこの日に実現に至ったというわけだ。

会場のVeats Shibuya20199月開業という新しいライブハウスで、彼らがそのステージに立つのも当然ながら初のこと。

〈新たな時代の夜明け〉という意味合いの公演タイトルが象徴するように、まさしく“初”ずくめのライブとなった。

 尋

 

二回の公演を通じての内容に極端な差異はなく、いずれも『The Wasteland』を軸としながら、そこに収録されていた6曲、そして同作に先駆けて序章的に連続配信リリースされていた“ONLY HUMAN”、“Reviver”、“Life is Once”という3曲のシングルを軸に据えた演奏プログラムが組まれていた。

が、たとえば両公演の幕開けを飾っていたのが1stアルバム『GRIMORE』(2013年)に収録の“Pleasure of Torture”、2ndアルバム『THE OMNIGOD』(2014年)からの選曲となる“Punch me if you can”、そして2015年に会場限定シングルとして発売されていた“銃創”へと続く過去の代表曲の三連打だった事実からも明らかであるように、今回の新局面突入が過去との決別とイコールではないことも示されていた。

実際、そうした従来のライブを彩ってきた鉄板曲たちと『The Wasteland』の世界が違和感も温度差もなく溶け合っているさまが印象的だった。

 

ただ、当然ながらそうした状態が成立しているのは3曲の配信シングルやThe Wasteland』の制作を通じて改めてお互いの共通項や特性を確かめあい、バンドとしていっそう音楽的に焦点の絞られた状態にある5人が、過去の楽曲群を2021年という現在に似つかわしい状態へとアップグレードさせることに成功していたからこそだといえる。

実際、個々のテクニカルな演奏と、それが重なり合った際の整合性や音圧といったものについては、かねてから欧米の同時代的バンドと比較しても遜色のないものを持っていた彼らだが、現在のたたずまいは記憶の中にあるそれ以上に説得力に満ちたものになっている。

しかもアグレッションやヘヴィネスばかりではなく、このバンドなりの緩急といったものが、的を射た曲順構成により見事に活かされ、その音世界の奥行きや立体感が存分に伝わってくるライブとなっていた。

 6

Yu-taro

同時に驚かされるのは5人のスタミナについてだ。

当然ながら一日に二回公演を行なうというのはロック・バンドにとって普通のことではないし、フロントマンの尋もMCの中で認めていたが、彼ら自身も当初は無理だと感じていたのだという。

実際、彼らのように攻撃的なライブでの完全燃焼を身上とするタイプのバンドの場合、第一部で本当に全力を使い果たしてしまっては第二部を燃料切れの状態で迎えることになるし、逆にそこで第二部に向けて余力を残すことを意識しすぎれば第一部が生半可なものになってしまい兼ねない。

しかしこの夜の彼らは、どちらのケースとも違い、どちらのステージでもエネルギーのすべてを放出しているように感じられた。

それはもちろん実際の体力や精神力の強さとも無関係ではないはずだが、何よりも念願の有観客ライブが実施できたという喜び、ずっと自分たちの主戦場としてきたライブ・ステージへの帰還を果たすことができたという感慨が、この日の彼らをいっそう強くしていたのではないだろうか。

 Masa

Natsu

実際、Veats Shibuyaは本来、スタンディング形式でのライブ開催を前提としている会場ではあるものの、この日はフロアに椅子が並べられ、来場者たちは着席のまま観覧することまでは強いられなかったものの、その場から移動することが叶わない状態にあった。

ライブで味わうことを心待ちにしてきた曲を一緒に合唱することはおろか、歓声をあげることすらも禁じられていた。

が、マスク着用を義務付けられ、大声をあげられない状態でも、ステージに近付いたりモッシュ・ピットを作ったりすることはできなくても、その空間にはライブならではの極上の熱が渦巻いていた。

その場から動くことが叶わなくても頭を振ることはできるし、拍手をすることは可能だ。

しかも、前後左右に余裕のある環境でステージに全神経を集中させているからこそ味わえるもの、発見できるものというのもある。

当然ながらバンド側もオーディエンスの側も、世の中がパンデミックに見舞われることになる以前と同じ環境でライブの醍醐味を味わいたいはずではあるが、こうした逆境だからこそ発揮される力というのもあるはずなのだ。

 

第一部の冒頭、尋は「気合入れてけよ! コロナなんて糞喰らえだ。テメエらが溜めてきたもの、全部吐き出せ!」と観衆を煽っていた。

そして第一部でも第二部でも、すべての演奏を終えてステージを去る間際の彼は、まさしくすべてを吐き出し終えたかのような様子で、客席に向けて深々と長い礼をしていた。

そのステージ上では、次回の公演決定も告知されたが、こうしてライブのある日常を取り戻せつつあること、そして会場を後にしないうちに次の再会の機会が約束されていることの喜びを、同じ場所に居た誰もが感じていたに違いない。

次回の公演会場、SHIBUYA PLEASURE PLEASUREも、NOCTURNAL BLOODLUSTにとっては初めての場所であり、しかもあらかじめ座席が設えられている場所だ。が、そうした環境での演奏経験も、今後、本来謳歌できるはずの自由を勝ち取った際に、間違いなく彼ら自身に何かしらのポジティヴな影響をもたらすことになるに違いない。

この“夜明け”を経た先にどのような未来が拡がっているのかを楽しみにしていたいところである。

 

 

PHOTO:nonseptic inc.

TEXT:増田勇一

 

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NOCTURNAL BLOODLUSTTHE DAWN OF A NEW AGE

223日(火・祝)Veats Shibuya

 

【第1部】SETLIST

01.Pleasure of Torture

02.Punch me if you can

03.銃創

04.PROPAGANDA

05.Left behind

06.REM

07.The Wasteland

08.FACELESS

09.ZeTeS

10.Malice against

11.Feel myself alive

12.Life is Once

13.Deep inside

14.Reviver

 

【第2部】SETLIST

01.Pleasure of Torture

02.Punch me if you can

03.銃創

04.ONLY HUMAN

05.REM

06.PROPAGANDA

07.The Wasteland

08.FACELESS

09.ZeTeS

10.Malice against

11.Ignis heart

12.the strength I need

13.Life is Once

14.Reviver

15.VENOM

 

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Live Information

 

NOCTURNAL BLOODLUST 2 DAYS ONEMAN LIVE NEW WORLD ORDER

2021525 (火)・26日(水)SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

※公演詳細・チケット受付詳細は後日発表

 

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Release

 

★Mini AlbumThe Wasteland」発売中!

【初回生産限定盤】(デジパック仕様) DCCA-76 2,500(税別)

【通常盤】 DCCA-77 2,500(税別)

<収録曲>全6

01. The Wasteland

02. FACELESS

03. PROPAGANDA

04. REM

05. Left behind

06. Feel myself alive

 

販売サイト https://linktr.ee/TheWasteland 

配信サイト https://ncbl.lnk.to/TheWasteland 

オフィシャルYouTube FACELESS MusicVideo)“ https://youtu.be/oXNhrT6GiIM 

 

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Digital Single Life is Once」発売中!

配信サイトhttps://lnk.to/LifeisOnce 

オフィシャルYouTubeOfficial Visualizer) https://youtu.be/9lVRYfqEOrk 

Digital Single ONLY HUMAN」発売中!

配信サイトhttps://lnk.to/only-human 

オフィシャルYouTubeLYRICVIDEOhttps://youtu.be/5UyYfjEmIxg 

Digital Single Reviver」発売中!

配信サイトhttps://lnk.to/reviver 

オフィシャルYouTubeOfficial Visualizerhttps://youtu.be/fx5fL8pmWPM 

 

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NOCTURNAL BLOODLUST

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