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2021年08月01日 (日)

【ライヴレポート】<AIOLIN×Rides In ReVellion 2MAN LIVE「永遠の二重奏~Eternal Violinism~」>2021年7月22日(木)池袋EDGE◆自身の音楽に対して、確固たる美学を持つ2バンドの「二重奏」──。

REPORT - 00:51:27

722日、東京・池袋EGDEにて、AIOLIN×Rides In ReVellion 2MAN LIVE 「永遠の二重奏~Eternal Violinism~」が開催された。

 

AIOLINRides In ReVellionによる2MANシリーズ「革命の二重奏」の最終章となる本公演。

翌日に解散を控えているAIOLIN、そして彼らとシーンを共に疾走し続けているRides In ReVellion

好敵手盟友、あるいは共闘者”……様々な言葉で呼ぶことのできる唯一無二の関係せいである2バンド。

そんな彼らの最後の真剣勝負、両バンド、そしてそのファンにとって忘れられない一夜となった。

 

幕が開くと、AIOLINRides In ReVellionのメンバーが勢揃い。

ロマンティックなイントロが流れると、EXILEのバラード曲「約束~promises~」のカバーが披露された。

これまで何度も共演してきたこともあり、息もピッタリ。

 

AIOLINのヒカリト(Vo/G/Vn/Pf)とRides In ReVellionの黎(Vo)が、これまでの思い出を語り合い、「「バンド活動の中で、こんなに仲良くなれて、高め合えるバンドに出会えて幸せ」」というヒカリトに、「(そういう話はもっと後にするはずだったのに)ホロリと来てしまいましたね」と黎。

 

この日のためにヒカリトが音を、黎が動画編集を手掛けたカバー動画がYouTubeチャンネルで公開されているのだが、これまでの2バンドの思い出を振り返るような内容になっている。

それを見たヒカリトは「どこか恋人の記念日動画みたいだよね」とコメント。

黎としては「作っていて、急にそれっぽくなった(笑)」という。

 

https://www.youtube.com/watch?v=HBhSYn0NK3E

 

 

続いてAIOLINのバラード「Faded」へ。

切ない別れの曲を全員で魂を込め奏であげていく。

オーディエンスからは大きな拍手が沸き上がった。

 

そして、「互いのバンドがぶつかり合う、その音を、全身に浴びて、忘れられない一日にできたら」とヒカリトの言葉に皆が同意するように頷き、幕は閉じられた。

 

先攻はAIOLIN

ヒカリトによる繊細かつ超絶技巧なヴァイオリンソロ「イザイ ヴァイオリンソロ第3番」がフロアに響きわたる。

そして流れるようにドラマティックに『Over The Destiny』が始まると、ステージ上の熱気はすでに最高潮だ。

自身の感情を吐き出すようシャウトをし、音を奏でる悠(Gt)とレイス(Ba)、SeiyaDr)。

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楽器隊によるラウドなサウンドの上を華麗に乗りこなすようなヒカリトの声とヴァイオリンがこのバンドの武器である。

それが存分に堪能できる『Stardust Crystal』、静かな導入から一転し激しさを増す『Tear In The Rain』、『Colors』めまぐるしく華々しいイントロは、レイスによるベースソロを筆頭に華麗にヒカリトと悠が背中合わせでお立ち台にたちギターソロで魅せていく。

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実はセットリスト上では『Colors』の前にMCが入る予定だったが、「Seiyaが気持ち入り過ぎて先行っちゃったね」と、軽くジョークをはさむヒカリト。

Rides In ReVellionとはAIOLINが始動した年から出会えたきっかけで、「互いに掲げる信念や理想がシンクロするバンド。ライブを観る度に俺達も負けていられないと、いつも思っていた」と語る。

本公演の翌日、723日に解散するAIOLINだが「このタイミングでの2MAN、俺達も気持ち入っているし、最高の仲間達と出会えて本当幸せだよ。そんな俺達の音のぶつかり合い、掲げた理想が交差する瞬間を、この音たち格好良いと感じる瞬間を、身体に刻み付けて帰って欲しい」と続けた。

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「やりたいだけやっちまおうか!」というヒカリトの言葉で始まった『Bullet』では、全力のヘドバンで応えるオーディエンス。

続いて「頭ぶっ壊せ!」と『Rage On』、『Liar』と畳み掛けていく。声の出せない環境であっても、オーディエンスのバンドの音に対する気持ち、衝動には嘘はつけないといわんばかりにフロアは手拍子やヘドバンで盛り上がっていく。

 

拍手をバンド側も愛おしそうに受け止め、「こんな2MANができる仲間ができたということはかけがえのないこと、何度でもいいます、ありがとう」と感謝の言葉を口にするヒカリト。

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クールダウンさせるように届けられた夏のバラード『Horizon』、続いて演奏された『Voyage』は、Aster(ファンの総称)とバンドによる「#VoyageProject」によってMVが制作されたという楽曲で、「AIOLIN号という船に一緒に乗った時間を思い出してもらって、あなたたち、いや、あなたの背中を押せるような曲であれたら……。一緒に行こう」と曲に対しての想いをヒカリトが語った。

そして光が差し込むように鮮やかなメロディがフロアに広がる。そして『Error World』で締めくくるつもりが、想いが止まらないAIOLIN

「今日は俺たちとRides In ReVellion、そしてあたなたちと、永遠の三重奏」だと、もう1曲『Snowdrop』を投下しステージをあとにした。

 

https://www.youtube.com/watch?v=SgiuFn-i9zg

 

 

 

SEが流れる中、幕が開く。

AIOLINの想いをしっかりと受け取り、堂々たる表情で登場したRides In ReVellion

 

疾走感のあるサビから始まる『NEVER VANISHING BULLET HOLE』でスタート。

決意表明のような曲が、聴く者の心に深く突き刺さる。

AIOLINとのラスト2MAN、とことん楽しんでいきましょう!」と黎。

『最終列車 桜通り 手を振るキミへ』を真っ直ぐに、感情を込めて届け、続いて『-273.15℃』が始まると、待ってましたといわんばかりにヘドバンでこたえるオーディエンス、TaJIGt)と 椿(Gt)の音の重なりがさらに盛り上げていく。

HORIZON』でフロアを揺らし、MCへ。

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「泣いても笑っても今日がAIOLINとの最後のライブです!今この時間をとことん楽しもうと思っています!」と黎。

AIOLINはたくさんの時間をともにして、いろんな感情をともにしてきたバンド」と語る。

黎が先程のAIOLIN・ヒカリトの「永遠の三重奏」という発言にふれると、「タイトル間違ってましたね」とTaJI

そして黎が「いいや、配信もあるから四重奏だ」と宣言。黎とTaJIと楽屋での仲良しぶりを語ると、椿と渚(Ba)も目を合わせ照れ笑い。和やかな空気が流れる。

そして黎が「何回も二重奏を重ねてきているからこそ、僕らにしか出来ないことがある。だからこそ、この日に誘ってくれたんだと思う、ありがとうございます」と、AIOLINに感謝を伝えた。

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「今日は音楽でぶつかる日です!」と『反抗声明』で覚悟を問い、新曲のミディアムナンバー『朝焼けを待つ』を力強く歌い上げ、「AIOLINとこれまで一緒に過ごした時間、絶対に忘れない。これからも胸に抱いて進んでいきます。いつまでも胸に残ってる、そうだろう?」とオーディエンスにまっすぐ呼びかける黎。

そして「今日はどうしてもこの曲をやりたかった」と、地元の友に宛てた曲である『道-TAO-』を披露し、AIOLINとの思い出を嬉しそうに、そして時に声をつまらせながら語り、続いての『N/EVER FOREVER』へ。

「これしかないセットリスト」とMCでも黎が語っていたように、旅立つ盟友に捧げる曲が続き、聴いているこちらの胸を打つ。

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「俺たちの四重奏はこんなもんじゃないよな!飛べよ!飛べよ!」黎の叫びで始まった『Eternal ~渇望の空~ 』、そしてAIOLINのメンバーが再びステージに登場し、ラストの『カレタソレイユ』へ。

過去の「革命の二重奏」でもAIOLINがカバーするなど、彼らにとって大切な曲である。黎とヒカリトの声が美しく重なり、それぞれの想いが交錯する。

オーディエンスの大きな拍手に包まれる中ステージは幕を閉じた。

 

ここでAIOLINのヒカリトがステージ上で語った言葉を紹介したい。

 

 

「ここにいる皆さん、いや、君だ。君にも夢があるかもしれない。

もし一つの夢が終わっても、君の人生を変わりに生きてくれる人は誰もいないんだ。

だから、もし夢を諦めたのだとして、それでも人生が続いていくのだとして、君の人生を生きてほしい。

そして、俺たちも、仲間と、君との時間を一生忘れない。

音楽というものは、君が忘れなければ、永遠の存在になれるんだ」

 

 

自身の音楽に対して確固たる美学を持つ2バンドの「二重奏」は一旦ここで終止符を打つが、黎が最後にステージで口にした「約束はできない、願望かもしれないけど、またこの4人と一緒に音楽ができることを楽しみにしています」という言葉のとおり、またいつか彼らが同じ場所に集い音を奏でることを、願ってやまない。

 

 

PHOTO:RINethics

TEXT:藤谷千明

 

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永遠の二重奏~Eternal Violinism

ライブ配信アーカイブ 視聴期限: 202185() 23:59 まで

https://twitcasting.tv/official_rir/shopcart/89843










2021年07月30日 (金)

【ライヴレポート】<ACME Live 2021「ACME×GRIMOIRE 2マンLIVE」>2021/07/23(fri)@Shibuya Milkyway◆ACMEが世界に轟かせたラウドミュージック

REPORT - 21:00:38

 「これが俺たちの音楽だ」

 

言葉に出さなくても一瞬で理解する事が出来た圧倒的なパフォーマンスだった。

 

多くの人がそれぞれに様々な思いを抱えざるを得ない20217月、ACME2日間連続のライブを決行した。

 

初日は旧友「GRIMOIRE」をゲストに迎えた2マンライブ。2日目は「キラキラ1部」と「コテコテ2部」とそれぞれ題した2公演のワンマンライブだ。

ライブ活動が当たり前では無くなってしまったこの状況をACMEがどのようにサバイブしているのかを楽しみに初日の会場に向かった。

感染症対策として大幅に客席の数を抑えられ、マスクの着用や大きな発声の自粛など色々と制限の多い中でのACMEなりのパフォーマンスを実際に感じたかったのだ。

偶然にも東京2020オリンピック開会式の日程でもあったこの日、まずはゲストのGRIMOIREがステージに登場した。

 

序盤から独特の言語感覚による世界観と一筋縄ではいかないポップセンスが織りなすダークファンタジーとも言うべき曲たちを次々と畳み掛けていくセットリストでフロアを沸かせる。

目に映るステージでのメンバーの佇まいと耳に飛び込んでくるどこか懐かしささえ感じるサウンドとのコントラストが不思議な感覚を呼び起こす素晴らしいライブだった。

 

演奏するメンバーの眼差しはとても真摯で、ACMEとの対バンを単なる2マンライブとは捉えてなく、まるで「ミュージシャンシップにのっとり正々堂々と戦うことを誓います。」と宣言しているような演奏だった。

インターバルを挟みステージに登場したACMEもその気持ちに応えるような顔つきだった。

 

「一発目から弾けていこうや!」

 

ライブの冒頭、CHISAVo)はフロアに向かってそう叫んだ。

1曲目の「ADVENTURE TIME」からバンドのグルーヴは最高潮。これでもかという爆音をフロアに叩きつける。

CHISA 

「もしもまだ そこにいるのなら 絶望 失望 今すぐstand up

雨も吹雪にも 立ち向かえ」

 

このフレーズに思わずハッとした。

彼らはロックバンドとしてステージに立つ事が出来る喜びを身体中で表現しながら演奏していた。

 

1曲の中で様々な表情を見せる将吾(G)のプレイをRIKITOB)とHALDr)の鉄壁のリズム隊が支え、オーディエンスもその音に身を委ねる。

世界レベルのラウドミュージックと例えても過言では無いとてつもない音の塊が会場を包み込む姿はまさに圧巻だった。

CHISAのボーカルはまるでオーディエンスの一人一人に歌いかけているようだ。

筆者もフロアで見ていながらボーカリストとこんなにも「目があった」と感じたライブは正直初めてだった。

当日、会場に来る事の出来ないファンの為にオンラインでもこのライブは配信されたのだが、画面の向こう側にいるオーディエンス達もきっとそう感じたはずだ。

 SHOGO

続く「嘘顔」そして最新シングルの「Come Back to You」と息つく間も無く攻撃を仕掛けていく展開に浴衣姿も見られた当日のフロアの熱気は早くもピークに達していく。演奏するメンバーの姿はとても頼もしく、「RISING SUN」のような重厚なギターリフからデスボイスそしてメロディアスパートを織り込みながら進んでいくドラマティックな構成の曲も以前より数倍に膨れ上がって世界に響いているように感じた。

個人的にこの日のハイライトは「罵詈雑言」~「モノノケレクイエム」と続くライブ終盤のパートだった。

 RIKITO

4人が一丸となって叩きつけるように鳴らす音の塊は、この先行きの見えない時代になんとしてでも「見えない壁」を壊そうと必死に世界に立ち向かっている姿に見え、それがひたすらに美しかった。

日本的なメロディが際立つ「絶唱謳歌」でラストを締めくくり、オーディエンスはそれぞれの思いをのせてフロアに扇子を揺らす。

ACMEらしい爆音のバンドサウンドは、逆に世界にあたたかく響き、次に来るポジティブな季節の訪れを予感させた。

 HAL

最後はこの2マンならではのスペシャルセッションタイムに。

ACMEの呼びかけに試合を終えた選手のような顔つきのGRIMOIREのメンバーがステージに再登場する。お互いの健闘を讃え合うように次回のステージ上での再会を誓った姿が印象的だった。

セッション曲はACMEの代名詞であるROTTEN ORANGE」だった。この時代に対するACMEなりの反骨精神のテーマともいえる曲でこの日の幕は降りた。

ACME-2 

最後にCHISAが「どうにかしてこの闇を抜けていきましょう」と呼びかけた。

その気持ちに一点の曇りも無かったはずだ。

両バンドメンバーが名残惜しそうにステージを去っていく。

オーディエンスからはこの困難な状況の中で現実と対峙しながら精一杯の衝動を燃やし進もうとするバンドの姿に惜しみない拍手が贈られていた。

 

この秋には2年ぶりのアメリカツアー開催が決まっているACME。彼らの「次なる未来」はもうすでに始まっている。

ACMEの圧倒的な轟音がこの暗い世界を明るく照らす日が来るのもそう遠くないはずだ。

 

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-ACME Live 2021「ACME汁祭り」-

ACME/SILHOUETTE FROM THE SKYLIT

2021年08月28日(土)渋谷 CYCLONE

 

[OPEN / START] 17:00 / 17:30

[ADV] 全自由¥3,500-

[Ticket]https://l-tike.com/acme2021/

 

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★ACME OFFICIAL SITE★

https://acme-official.com/

★ACME OFFICIAL Twitter★ 

 https://twitter.com/ACMEOFFICIALJP







2021年07月30日 (金)

【ライブレポート】<Eins:Vier Short Tour 2021“Side Stories”>2021年7月22日(木)渋谷Eggman◆「同じ空間で同じ時間を共有すること」──。

REPORT - 12:00:04

 Eins:Vierが7月にツアー<Eins:Vier Short Tour 2021“Side Stories”>を行なった。

このツアーは、2021年5月のゴールデンウィークに開催するはずだった延期状態のツアー<Eins:Vier LIVE 2020“three stories”>の追加公演として用意されていたサプライズ・ツアーだった。

しかしゴールデンウィークの公演が緊急事態宣言下で再延期となり、サプライズという趣向ではなくなってしまった。

とはいえ、ファンにとって生のライブが1本でも多く開催されるのは嬉しい限り。

ツアー・ファイナルとなった7月22日(木)の渋谷Eggmanのチケットはソールドアウト。

また会場に足を運べない多くのファンに向けて、急遽、生配信も行なわれることになった。

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SEが響くなか、笑顔をこぼしながらステージに登場したLuna(B)とYoshitsugu(G)、そしてサポート・ドラマーの岡本唯史(Apes From Nine)。

岡本の叩くリズムに、フィードバックを響かせながらYoshitsuguが絡み、さらにLunaがベースをとどろかせていく。

そのバンド・サウンドを全身で浴びながらHirofumiが「お待たせいたしました!」と挨拶しながらステージに姿を表わした。

1曲目は「Words for Mary」。

過去に何度も演奏してきたナン バーだが、この日、一段と力強さと輝きを増している。

というのも今回のツアーは、メンバーにとって有観客ライブ自体が1年半以上ぶりとなる。

ミュージシャンにとって曲を届けるべき相手が目の前にいるというのは、最高の喜びのひとつだろう。

その思いは一音ずつ、そして歌詞の一言ずつに自然に宿り、曲をどんどん輝かせているのだ。

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ファンもまた同じ気持ちだ。今回のツアーは、2018年の<Eins:Vier Tour 2018“Searching For You”>以来、約3年ぶりとなる。

前回のツアーは、もともと“ラスト・ツアー”と銘打たれていたもので、ファンにとってバンドが終わってしまう悲しみも常に並走していた。

しかし今は違う。

Eins:Vierは2020年に結成30周年を記念したミニ・アルバム『five sights』を発表し、再び動き始めた。

コロナの影響で予定されていたライブやツアーが延期になっているものの、今はEins:Vierと一緒に未来のストーリーを描いていくことができる。

Eins:Vierとファンがほとばしらせる喜びと幸せがガッチリと噛み合いながら、ライブは高揚感で上昇し続ける。

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またライブ前半には『five sights』からの曲たちも、もちろん披露。

ご存じだと思うが、最初はEins:Vierとして 21年ぶりに新曲を作るというのはイメージできなかったというメンバー。

しかし作曲に取り組んでいったところ、 曲となるカケラたちに自分自身が突き動かされ、いつしか自発的にのめり込んでいった。

結果、形になったのが『five sights』。

背伸びとチャレンジを繰り返した若き日とは違って、メンバー3人とも自然体の自分自身を各楽曲に投影させてもいる。

フレーズや音がまとう空気はUKロックに通じる艶っぽさもありながら、生命力に満ち溢れている。

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「今日、1回こっきりで配信をやっているんですけど、正直言うと、今、この同じ空間で同じ時間を共有することに、ライブをやる意味があると思うんですよ。

配信もどうするか迷ったけど、今、いろんな事情がある人もいると思います。

配信では同じ空間を共有できていないかもしれへんけど、同じ時間だけは共有できているから。

次々に起こることにうろたえて、去年は俺もおかしくなりそうになったけど、もうここらへんで、俺らはこうやっていくんやってのを心に決めて、芯を一本通して、俺らにとってとても大切な場所があるってことを誇りに思い、 ここから先を進んでいけたらと思っています」(Luna)

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ライブ中盤にLunaはメンバーを代表して語った。その大切な場所に向けるメンバーそれぞれの熱い気持ちと情熱はライブ・パフォームにも表われている。

メロウな曲であっても会場にいるファン一人ひとりと視線を合わせ、あるいは今までのライブだったらコーラスも自然に起こるような場面では、歓声を出せないファンに代わってメンバーがでかい声で口ずさみながら演奏も繰り広げる。

その間もずっとファンと表情を確かめ合っている。

そして全身を汗で光らせるHirofumiは、客席に飛び込んじゃう一歩手前の勢い。

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「今日、今までにないぐらい熱いライブしているよ。こういうとき声援あったらええなと思うけど。

また声援出せるときも来るでしょ。でも、この一瞬ってのは二度と訪れるもんでもないからね。

“またある”って、ライブに限らず、人生の中からそんな考えは捨て去ったほうが、深く、濃い人生を送れるなと思って。50歳すぎてそう思い 始めました」(Hirofumi)

 

大切に思うからこそ全身全霊を尽くす。その考えが貫かれたライブは、Eins:Vierらしからぬといってはなんだ が、ハジけるエネルギーの凄さが常にあった。

サプライズという本来の趣向と違うツアーになってしまったが、 Eins:Vierが聴かせる音も見せるライブ・パフォームもサプライズばかり。

結成から30周年を超えて、さらにバン ドとして活性化し続けるEins:Vierを体感した。

また2度に渡って延期になっていた結成30周年記念ツアーは、9月から開催されることも決まっている。

 

 

文◎長谷川幸信

写真◎小松陽祐(odd job)

 

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<Eins:Vier Short Tour 2021“Side Stories”>

2021年7月22日 渋谷Eggman

セットリスト

 

01.Words for Mary
02.メロディー
03.Notice

04.three stories

05.100年の幻想

06.and I’ll
07.Not saved yet

08.碧い涙

09.Passion

10.L.e.s.s.o.n

11.after

12.Dear song

ENCORE
01.I mean what I say
02.touch or don’t touch you know

03.In your dream
04.In a void space

 

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『Eins:Vier Live 2020“three stories”』

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9月04日(土) 東京・渋谷WWW X

開場 16:00/ 開演 16:30

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9月05日(日) 東京・渋谷WWW X

開場 16:15/開演 17:00

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10月02日(土) 大阪・OSAKA MUSE

開場 16:00/開演 16:30

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10月03日(日) 大阪・OSAKA MUSE

開場 16:45/開演 17:30

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チケット再販:6/5(土)各プレイガイド

 

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【オフィシャルHP】 https://eins-vier.wixsite.com/eins-vier

【five sightsデジタル配信】 https://linkco.re/T7D7R9S2

【five sightsティザー映像】 https://youtu.be/CcY4C0krUE4

【Eins:Vier Youtube Channel】