V系って知ってる? びじゅなび特別インタビュー

<第1弾>暁(アルルカン)

──現在、アルルカンは全国ツアー[9th ANNIVERSARY TOUR「決意を前に」 ]のファイナルとなる豊洲PIT公演を11月26日に控えているところですが、ここに至るまでの間にも今年はさまざまな出来事がありましたよね。それらを経てきた中で、今の暁くんがバンドに対して抱いている率直な心情とはどのようなものですか。

生かされてるなぁと思います。バンドに。追い込まれるんですけど、それを乗り越えようと心が動く。身体は言うこと聞くしかない(苦笑)。今日は総括的なインタビューって聞いてたんでこのあいだあらためてバイオグラフィをちょっと見返してたんです。そうしたら、リアルに思い出すのはシンドイことばっかりなわりに、スケジュールの流れ自体はめちゃくちゃ良い感じになってるやん、って感じたんですよ。

──それに近いことは、今年8月にシングル『PICTURES』を発表された際にもおっしゃっていたように思います。

『PICTURES』を実際にライヴやってみた時に自分の中のバンドに対する思いがどんどん更新されていって。これはそもそも想いを曝け出す言葉を乗せることで更に“伝わる”曲だし、こういう曲を今バンドでやれてることや、ここまでアルルカンがやって来た9年間を振り返った時に、俺らって恵まれてるなぁっていうことを今回のツアーでは日々実感してるんです。

──バンドに追い込まれている自分と、バンドで9年間やって来られたことを恵まれていると感じる自分。その両方が暁くんの中には混在しているのですね。

だと思うんです。『PICTURES』をやってる時にふと、過去のいろんなこと全部ひっくるめて“愛しい”って思えるようになったというか。今になって、自分の中でのいろんな答え合わせが出来るようになったっていうことなのかもしれない。それこそ、今回のツアーでは始まる直前に堕門が居なくなる事件もありましたけど。どんな時も結局「ファンの存在がなければ成り立たないんだ。9年やって来られたのはアルルカンを求めてくれる人たちが常にいてくれたからなんだ」っていう、当たり前の現実に直面したわけなんですよね。ただ、そこに対してあんまり「ありがとう」ばっかり言ってる男って面白くないじゃないですか。

──演歌歌手ならば「ありがとうございます」の連呼もサマになるのでしょうが、ロックミュージシャンの場合は度を過ぎると“カッコ良い”感じではなくなってしまうかも?

そんな男になるつもりはなくて(笑)。
そのかわり、誰かに届くように歌おう!って心底から思えるようになってきた今の気持ちをライヴにぶつけたいんです。歌うっていうのはもちろん自分のためでもあるんだけど、求めてくれる人の為に歌いたいってここまで切実に感じるようになりました。ほんとに最近の話になんですけど。

──具体的な節目は何時だったのです?

下北沢で11月3日にやった、今回のツアー初日振替公演の時です。なんていうか…昔から自分の痛みを歌にすることで、それが誰かの薬になればいいみたいなことは思ってましたけど、堕門がいなくなった時、それでもやるのか・やらないのかっていう話をしたり、ファンに向けてどんな言葉を投げるんだとか、いろんなことを考えたし、そこから堕門が戻ってきてツアーを再開してじっくり考える余裕もないくらい“やってみないと何もわからない”状態からツアーに出てライヴを重ねたうえでの初日振替公演をやった時、まさに歌ってる瞬間に確信に変わったんですよ。「今の自分が歌ってるのは、何よりこの目の前にいる人たちのためなんだ」って。

──暁くんが今その想いを胸にすることが出来るようになったということは、ご自身の中にあらたな太い柱のようなものが増えたことを意味するのではありません?

そういうものが出来かけて来てる感じはします。今までの自分にとって大きな原動力になってた闘争心はまた別に、なんか新しいのが1個出来かけてますね。

──ちなみに、今回のツアータイトル「決意を前に」 を引き合いに出すならば。ファイナルを目前にした今、その言葉と暁くんの距離感はどのようなものになりますか。

もはや、前にしてる状態ではないですね。
ど真ん中に居て、決意を蹴り上げて更に進もうとしてるみたいな。もともとは、自分たちにとってひとつの目標として掲げた武道館や、そこに辿り着くまでの道のりを見据えた意味でつけたツアータイトルなので、今回のツアーに向けた言葉そのものでもあったけど、諸々の状況も重なって「決意を前に」してる場合じゃないぞ、とにかく今やれよ!ってなりました(苦笑)

──一方で、11月26日の豊洲PIT公演をもってアルルカンはいよいよ10周年のタームに突入していくことになるそうですが、今そこに向けてのヴィジョンについてはどのように見据えていらっしゃいますか。

まさにこれからの話をしよう。ってところなのでまずは豊洲PITのファイナルで未来を感じられるライヴを見せます。そして10周年へ向かっている今、このツアーで気づいた自分の周りへの“ありがとう”や気持ちが更なる原動力になりそうな気がめちゃくちゃしてるんで、その想いを言葉だけじゃなく行動で示したい。これまでアルルカンに関わってくれた人達には、あの時間があったから今も続けられてて、今はこんなことしてるんだよ。見てくれよカッコいいだろって伝えたいし、これから出会う人達にはこんなカッコいいヴィジュアル系バンドが居るんだって思わせたいし、野心のまま突き進んでそんな出会いを創りたい。関わってくれる全ての人を巻き込んでワクワク出来るような10周年にしたいです。

──なるほど。では、敢えてここからは少しだけ昔話をさせてください。アルルカンは2019年8月に自主レーベルを設立しシングル『ANIMA』発表しましたよね。また、コロナ禍の発生前に制作された2020年3月にはシングル『怒り』を出すことになり、それらはいずれも明確な意思表示の場となっていた記憶があります。特に、後者については自分自身に対して感じる焦燥感や不甲斐なさを怒りという言葉で打ち出していたところがとても印象的で、個人的にその頃からアルルカンとは“無難でいられないバンド”であるという認識を持つようになったところがあるのですよ。

あの頃の『怒り』っていうのは自分自身に対しての怒りでしかなかったですね。シングルとかブランディングとかマーケティングとか吹っ飛ばして、純粋に自分の思うところ、自分の気持ちを発信するんだっていう姿勢でやってましたね。

──しかも、そのスタンスは2021年8月のマキシシングル『世界の終わりと夜明け前/サイレン』や、今年8月に出たシングル『PICTURES』でより顕著になって来たのではないかと思います。『PICTURES』に至っては賛否両論が吹き荒れましたし、一方でドラマー・堕門くんの1件は無難どころかアルルカンにとっての重大な有事でもありました。これは宿命なのか体質なのか…今のところアルルカンの“無難でいられないバンド”ぶりは激化するばかりに思えます。

僕はその“無難でいられないバンド”っていう言葉、嬉しいですよ。なんでだろうなぁ。多分、僕はバンドを始める前から世の中で正しいとされるものや、無難とされるもの、それらに対してずっと疑いを持ってたからかもしれない。自分が心の中で思っていることでも建前を意識したら言えないとか、そういう気持ち悪さから目が離せないというか。ただ、自分のこういう性分とヴィジュアル系は相性悪いのかって感じてるところは少なからずあります(笑)。本来、ヴィジュアル系ってミステリアスな要素のあるものだと思うし。

──V系=ミステリアスのイメージを機軸にすると、暁くんの赤裸々なスタンスは逆のベクトルに位置していますものね。

本当のことを言おうとすると、どんどん言葉は綺麗な比喩とかじゃなくなっていくし。今の自分がやるべきことを追求していくと、剥き身になっちゃうんですよね。もちろん、そこを上手くやってる人もいるのはわかってるんです。じゃないと、殺人者を演じる人は人を殺さなきゃいけなくなっちゃう。つまり、大事なのはそれが事実かどうかよりその人が本当に感じていることがリアリティなんじゃないか?って、僕は思うんですよ。

──それは一理ありますね。

これは自分の例ですけど。
ヴィジュアル系っていうのはこういうものだよとある程度カテゴライズされたヴィジュアル系を僕は好きになって、よし俺もヴィジュアル系やるぞ!って始めると自然ともう派手な衣装を着て、メイクをしてステージに立つ。そしたらもうヴィジュアル系をやるっていう目標は達成出来てしまってたんですよ。ファッションで始まったが故に。

──ところが、というその先があったわけですか。

そう、やっていくうちに気付くんですよ。どうやら俺のやりたいことは、ヴィジュアル系と相性があまり良くないみたいだぞと。何か工夫をしないと、ちゃんと自分のオリジナリティを確立したり、それをアップデートさせることは難しいだろうなって思うようになるわけです。
でも結局、そのあたりのバランスを上手く取れないところが“無難じゃない”のかもしれない。でも立ち止まらず、今の状態で訴求力の高い楽曲を打ち出すには『PICTURES』が必要だったし、あれは生まれるべくして生まれたものだけど、でも次にまた訴求力の高いものを出すんだとしたら、あれとは別のかたちのモノを作るんですよ。

──アルルカンの進化は恒常的に続いているのですね。

僕はアップデートし続けたいです。でも、自分が良しとするその姿勢がヴィジュアル系には邪魔だってなったら俺はどうするんだろう?っていう気持ちもあったりはしますよ。まぁ、その時はそこにも挑まなきゃいけないんだろうな。その覚悟はあります。

──今、ひとしきりヴィジュアル系についてのお話が出て参りましたので。ここからは、12月27日に日本武道館にて開催されるイベント[V系って知ってる?]について、暁さんの想いを語っていただくとしましょう。歴史をたどれば既に30年以上も前から日本に根付いてきた音楽文化のひとつではあるものの、その実態は何かとあやふやなところもあり、音楽ジャンルのいちカテゴリーとされる一方で、ヴィジュアル系という言葉自体は特定の音楽性を指さないものでもあります。暁くんにとってのヴィジュアル系とは、どのような概念のもとにありますか。

難しいな。…赦し、かもしれない。音楽性っていうより精神性を表す言葉だとは思うんですけど、僕が知った時にはもうヴィジュアル系ってカテゴライズされていたわけで、その中でどういう主張をするかっていう闘いをいろんなバンドがしてた気がするし、ヴィジュアル系の中にも○○系っていうのがさらに細かくあったじゃないですか。

──名古屋系、ソフビ系、医療系、コテ系、コテオサ系、白塗り系、キラキラ系など、たくさんの枝葉に分かれていきましたね。

俺はそういうのをあんまり詳しく知らないで始めちゃったんですけど(笑)、でもそのくらい「なんでもいいんだよ」っていう器の大きさを持ってたのがヴィジュアル系の世界だったから、それまで抑圧されたり何かに傷つけられたことがあった自分としては、自由とか赦しを感じたんですよ。と同時に、今はヴィジュアル系がもう人生になっちゃってる。アルルカンのヴォーカリストとして生きて、出会って、別れて、死んでいくという。そういう人生だと思ってます。

──今の「「なんでもいいんだよ」っていう器の大きさを持ってたのがヴィジュアル系の世界」という暁くんの言葉は実に素晴らしいものだと思いますし、そうであるはずだとわたしも思うっているのですが、それでいて不思議なことに近々で言えば『PICTURES』が世に出た時には、アルルカンに対して「これはもうヴィジュアル系じゃない」という類の言葉がSNSなどで投げ掛けられたことがありました。賛否両論が出ることは予想していたそうですけれど、あの「これはもうヴィジュアル系じゃない」という言葉について暁くんはどのように感じられたのでしょうか。

そこはリスナーに対してどうこう、っていうのはないです。
「ヴィジュアル系とはこういうもの」っていうカテゴライズがあったからこそ、俺は今ここに辿り着けたし、昔の俺が聞いてもこの良さは分かんなかったかもしれない。いつ頭振んだよこれ!って。だからリスナーじゃなくバンド側のアップデートが起こらないまま、シーン自体の空気みたいなものが定着しちゃったような気がしています。もちろん、音楽を武器にしてアップデートを試みようとしてたバンドは居て。ヒップホップやメタル、他のジャンルにもヴィジュアル系のフォロワーは居るんです。だけど、大きくシーンを覆すところまではいかなったっていうことなんじゃないかな。

──アルルカンは今そこにも挑もとしていることになるのですね。

そういうことだと思います。
僕は憧れてたヴィジュアル系をアルルカンを始めてずっと好きなようにやってたから、こういうことを考える前の曲たちだって僕の中ではどれも正解なんですよ。だからこの続きをちゃんと描いてアルルカンなりの“なんでもあり”の音楽を作っていきたいです。

──かつて、ヴィジュアル系は一旦2000年代にネオ・ヴィジュアル系というかたちで息を吹き返したことがあったものの、その後はマーケットが縮小してV系雑誌やV系ストアも消滅していき今や“衰退”の一途にある、と評する人も少なくありません。そんな中で開催される今回のイベント[V系って知ってる?]は単なるタイバン形式ライヴではなく、アルルカンをはじめとして集うアーティストたちがそれぞれに強い意思表示をしてくれるに場になっていきそうですよね。

うん、そうしたいと思ってます。今ってネットを使えば簡単に個人レベルで発信が出来るし、わざわざ4人だの5人で集まってバカデカい音出して、衣装着てメイクして、照明呼んで、PAそんに音作ってもらって、なんていうコスパの悪いことをしなくても別にいいわけじゃないですか。

──スマホ1台あれば音もそこそこ作れて、アバターを設定してVTuberになれば顔出しも要りませんものね。

そっちの方が儲かるとか、別のところの方が儲かるってわかって、途中でどこか行っちゃった人もいるのかな。よくわかんないけど。

──事実、人材流出はあれこれと見受けられますよ。元バンドマンがボカロPに転生したり、アイドルの運営に回ったり、アニソンや声優さんの作曲家になったり、配信を生業にしている人がいたり。

そっか。でも、それでもね。いろんなエンタメがあるけど、やっぱりバンドってカッコ良いよね、ヴィジュアル系って面白いよね、ってヴィジュアル系がカッコいいと思ってやってる俺は思わせたいんですよ。そこを強く発信出来る人間になりたいので、もっと自身の目線を上げてバンドをやりたい。それが聴いてくれる人のための楽曲に繋がる気がしていて。そう考えるとこの[V系って知ってる?]はわかりやすいですよね。最初はハッシュタグから始まって、みんな思い思いに好きなバンドについて語りながら盛り上がってる感じにワクワクして。そこからのこのイベントがあって。しかも、今年はMUCCやD’ERLANGERという偉大な先輩方のアニバーサリーとも重なって、まさかのgirugameshがこの日の為に復活して。自分の中にあるヴィジュアル系への敬意がめちゃくちゃ刺激されつつ、参加するからには自分達にもそこへぶつかる野心もありつつという。

aki

──野心、というのは素敵な言葉ですね。

まぁ、理想が野心に変わるまではえらい時間かかりましたけどねぇ(笑)。
今回SORAが凄い動いてるあの姿を見ていても刺激受けてます。

──SORAくんと言えば、現在[V系って知ってる?]の特設サイトでは「声明文」としてSORAくんからアルルカンに対する熱いメッセージも記載されています。暁くんはあれをどのように受け止めました?

喝を入れられた感じがあったし、グッと来ました。SORAって、新曲が出るたびに「ここが良かった」みたいなことを毎回言ってくれるんですよ。今回のオファーに関しても凄い熱い感じで来てくれて、それが嬉しかった。

──いわゆる好敵手という言葉のよく似合う関係性なのでしょうね、アルルカンとDEZERTというのは。

世代が近いっていうのもあるし、お互いに野心も持ってるし、DEZERTも前に「武道館」っていう言葉を口にしてましたよね。

──あれはコロナ禍に入る直前のことでしたが、確かに千秋くんが「必ず満員の武道館でライヴをさせていただきます」と2019年末に発言しておりました。

そういう目線を持って活動してるバンドに対しては、特別な仲間意識を感じますよね。負けたくないけどガッツりかまして、一緒に登って行こうぜ!って気持ちもあるし、向こうもこっちも本気でかかってかなきゃ意味がないわけで。そういう気持ちに応えたくてOKして出さしてもらうし、こっちも当然めちゃくちゃ気合い入れていきますよ。ただ、昔のタイバン相手「全員ブッ殺す!」って思ってたあの殺伐とした感じだけじゃないですね。

──もっと建設的な気持ちでいらっしゃるのでしょうね。

今の自分が持ってるものを全部出し切って、多くの人にカッコ良いと思ってもらえるようなステージをやり、その[V系って知ってる?]っていう言葉のもとに集まってくれたみんなが、最後には「最高に楽しかった!」っていう気持ちになるようにするところまでが“やり切る”っていうことだと思ってます。それをもって成功って言いたいです。

──昨年は、武道館で[DANGER CRUE 40th Anniversary JACK IN THE BOX 2021 supported by MAVERICK DC GROUP]が行われた際に、暁くんと来夢くんがDEZERTのステージにゲスト参加して「「殺意」」をともにパフォーマンスするという一幕がありましたけれど。あの経験を、今度のステージングに活かせそうなところは多少なりともありそうですか?

いやー、あれは普通に誘われたから僕ひとりで遊びに来ました、お邪魔しますくらいの感覚だったんで。正直、武道館に立ったっていう感覚はなかったんですよ。今回は5人でのライヴだし、何分もらえるかはまだ聞いてないにしろ、去年とは全く意味合いが違いますね。完全にストロングスタイルで右ストレートぶちかましに行きますよ。ライヴをやってる時に、何時か来るであろうその日を重ねるかどうかは…今の時点だとわかんないな。わかんないけど、どっかで重なる可能性はあるかもしれない。とにかく、今はいろんな人に一撃くらわせに行くぞっていう気持ちの方が強いです。

──中には、初めてアルルカンをご覧になる方もいらっしゃたりして?

それも楽しみですね。ギルガメッシュのファンの人とか、もしかしたらそうなのかな?僕自身、前に喉を壊してツアーを飛ばした時に実はラストライヴにワンマンに一回だけ行けたことあったんですよ。愁さん、Яyoさんはその後お世話になるタイミングが後に来るんですが、バンドとしてそれ以外の接点はないんで昔コピーしたことあったけど、今度が初のタイバンなんで込み上げてくるモノがありますね。あ、あとなんかのライヴで左迅さんにダメ出しされたらしいんですよ(笑)。なので今度はカッコイイとこ観てもらいたいと思います!

──なかなかにそれも胸熱なお話ではないですか。

その日までに考えなきゃいけないことも、準備しなきゃいけないこともそれなりに多いけど、俺にとっての[V系って知ってる?]は相当ワクワクも詰まってますね。楽しみだな。

──では、最後に。ここで[V系って知ってる?]での同世代バンドであるDEZERT・キズに対して暁くんからエール的な言葉を送っていただけますと嬉しいです。

えー。そんなエールとかいります?!(笑)。まぁでも、DEZERTはなぁ…もしDEZERTがいなかったら、と思うとゾッとします。だって、それって[ダブルラリアット](DEZERT×アルルカンの2マンライヴシリーズ)とかもなかったことになっちゃうわけでしょ?俺らその代わりに何してんたんだろ?って思いますよ。そのくらい、アルルカンにとってDEZERTはデカい存在です。

──両者は決して馴れ合い切ることなく、絶妙な距離感を保った関係でもありますね。

僕もそう思ってます。ちょっと少年マンガのライバル同士みたいな関係。千秋さん、これからも周りを振り回してください(笑)

──キズに対してはいかがでしょうか。

キズとは今年一緒にツアーを回って、僕の中ではそこで一気に距離が縮まって。で、そのイベントを組んだ時に来夢が両バンドのメンバーのことを「この9人は家族だ」みたいに言ってて、その時は俺そういうのよくわかんないなって思ってたんですね。でも、ツアーが終わりかけになってきたところでなんとなくではあるんだけど、来夢の言った言葉の意味がわかるようになってきたんですよ。なんか、凄い終わりたくなくて離れ難かったというか。キズとはバンドを始めた時期も違うし、来夢と俺じゃ真逆だし、reikiなんか何考えてるかわかんないのに分かち合えるところがあって、ユエとはふざけあってるだけで、きょうのすけはカワイイやつで…一緒にいると心地いいんです。ほかのバンドとこういう風に付き合えるパターンって、意外と僕はキズが初めてなんですよ。エール…DEZERTは悩んでると思うけど、キズは今までそういう姿は見たことなくて。だから、多分キズにはエール送らなくても大丈夫です(笑)

──その昔には、ヴィジュアル系の四天王ですとか御三家といった言葉でくくられたバンドたちがおりましたけれども。ある意味、アルルカン・DEZERT・キズという今回の[V系って知ってる?]において中核を担っている3バンドは、令和の御三家と呼んでいいような気がしてきました。

なんかそれ、ちょっと嬉しいですね。自分が雑誌とか見てた時、そういう四天王!みたいな記事を読んで「へー、凄いなぁ」みたいに思ってたから。そうか、これからは新御三家として頑張ろうかな(笑)


=イベント情報=

■V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP
2022年12月27日(火) 日本武道館

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OPEN 13:00 / START 14:00

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【出演】
DEZERT https://www.dezert.jp/
キズ  https://ki-zu.com/
アルルカン http://arlequin-web.com/
ムック https://55-69.com/
D’ERLANGER https://www.derlanger.jp/
girugamesh  https://twitter.com/real_girugamesh
V系Respect Super Session

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★チケット:

【プレイガイド3社合同3次先行予約】
<受付期間> 11/16(水)12:00~11/23(水)23:00
<受付URL>
ローソンチケット
イープラス
チケットぴあ

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【チケット料金】 全席指定:前売6,600円(税込) / 当日7,700円(税込)
※4歳以上有料
※出演者の変更に伴うチケットの変更、払い戻しはできません。ご了承ください。

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【チケット一般発売日】 2022年12月11日(日)

【問】 SOGO TOKYO 03-3405-9999

★V系って知ってる? 特設サイト★
https://www.vkei.jp/

★V系って知ってる? オフィシャルTwitter★
https://twitter.com/vkei_jp

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=アルルカン情報=

<LIVE>

■11月26日(土) 豊洲PIT 9th ANNIVERSARY TOUR「決意を前に」TOUR FINAL
※会場限定盤「CHAOSDIVE」 配布

開場16:30 / 開演17:30
前売¥5,800(税込/D別) / 当日¥6,300(税込/D別)

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■12月10日(土) DANCE HALL新世紀 暁 birthday show「歌詩訴歌-utautautauta-2022」
來堵 birthday live「kuruto birthday party」

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■1月8日(日) 、9日(月祝) at 新宿BLAZE 「Anthology~10th Anniversary Special Night~」
1月8日公演 【1部】Anthology -ラズルダズル-【2部】Anthology -真っ赤な嘘-
1月9日公演 【1部】Anthology -puzzle- 【2部】Anthology -PARANOIA-

各公演の詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
http://arlequin-web.com

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<RELEASE情報>

2022年12月21日(水) RELEASE!
ARLEQUIN 10th Anniversary Best「- Anthology -」
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【完全限定生産盤】¥8,800 tax out / ANMA-019A
・トールデジトレイ/スリーブケース仕様 / 歌詞カード+20P撮り下ろしフォトブック / ランダムトレーディングカード封入

DISC1.(CD):1.SE / 2.Eclipse / 3.ステラ / 4.墓穴 / 5.Alive / 6.ジレンマ / 7.道化ノ華 / 8.クオリア /
9.PARANOIA / 10.境界線 / 11.カルマ / 12.真っ赤な嘘 / 13.影法師 / 14.価値観の違いは唯一の救いだった / 15.puzzle
DISC2.(CD):1.exist / 2.Antidote. / 3.Rem / 4.ラズルダズル / 5.息の根 / 6.怒り / 7.イン・ザ・ミラー /
8.刻ヲ紡グ唄 / 9.無花果 / 10.世界の終わりと夜明け前 / 11.サイレン / 12.MONSTER / 13.PICTURES / 14.CHAOSDIVE
DISC3.(CD):1.SynonyM / 2.像 / 3.ダメ人間 / 4.リビドー / 5.あの窓に教わった事 / 6.エンヴィー / 7.人形-ヒトガタ- /
8.白い鬱 / 9.「私」と“理解” / 10.omit / 11.残響 / 12.gossip /13.世界の端 / 14.mymy / 15.ビロード / 16.とどめを刺して / 17.TARANTULA
DISC4.(DVD):2022.8.27 アルルカン Presents「束の世界-SONOSEKAI-2022」 at なんばHatch LIVE映像+
「CHAOSDIVE」MUSIC CLIP+ MVOFF SHOT
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【通常盤】¥4,500 tax out / ANMA-019B
・ジュエルケース仕様 / 歌詞カード / ランダムトレーディングカード封入

DISC1.(CD):1.SE / 2.Eclipse / 3.ステラ / 4.墓穴 / 5.Alive / 6.ジレンマ / 7.道化ノ華 / 8.クオリア /
9.PARANOIA / 10.境界線 / 11.カルマ / 12.真っ赤な嘘 / 13.影法師 / 14.価値観の違いは唯一の救いだった / 15.puzzle
DISC2.(CD):1.exist / 2.Antidote. / 3.Rem / 4.ラズルダズル / 5.息の根 / 6.怒り / 7.イン・ザ・ミラー /
8.刻ヲ紡グ唄 / 9.無花果 / 10.世界の終わりと夜明け前 / 11.サイレン / 12.MONSTER / 13.PICTURES / 14.CHAOSDIVE
DISC3.(CD):1.SynonyM / 2.像 / 3.ダメ人間 / 4.リビドー / 5.あの窓に教わった事 / 6.エンヴィー / 7.人形-ヒトガタ- /
8.白い鬱 / 9.「私」と“理解” / 10.omit / 11.残響 / 12.gossip /13.世界の端 / 14.mymy / 15.ビロード / 16.とどめを刺して / 17.TARANTULA

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★アルルカン OFFICIAL SITE★
http://arlequin-web.com