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2023年05月01日 (月)


【ライヴレポート】<nurié 染谷生誕単独公演「紫電一閃、轟く音のその向へ」>2023年4月22日(土)渋谷近未来会館◆「俺たちのドラマーを世界一幸せにしてね!」

REPORT - 22:00:02

4月21日に誕生日を迎えた、nuriéのドラム、染谷悠太の生誕を祝うワンマンライブは、奇しくも、新型コロナウイルスの影響で封じられていた「声」を出すことが可能になってから、初の東京でのワンマンライブとなった。故に、ライブでの盛り上げの声はもちろんのこと、この日の主役「悠太」の名前を呼ぶ声が会場で何度も何度も叫ばれていた。

 

 

 

▲染谷悠太(Dr)

 

 

セットリストは、ヴォーカル大角龍太朗の言葉で表現するなら、「バースデーボーイ」の染谷によって考えられた。大角の「かかってこい!」の一言から始まった1曲目は、4月5日にリリースされたミニアルバム『瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで』のオープニングトラックでもある「akuma」。「俺たちのドラマーを世界一幸せにしてね」の声から「今宵、未来の為に歌おう。」へ。赤と青の光の組み合わせによって、この日のライブタイトルでもあり、染谷のメンバーカラーでもある紫の輝きが生まれ、彼の誕生日を祝う空間が演出されていく。続く「ミルクティートリップ」で、さらにパーティー感を盛り上げ、バースデーライブにふさわしい華やかなきらめきを放っていた。

 

 

▲廣瀬彩人(G)

 

 

大角もこの日のMCは、終始笑顔。生誕単独公演ならではの楽しさをメンバー自身も堪能していることが表情からも伝わってくる。全力で楽しめる曲「うさちゃんず」から、「骨太もんちっちくん」の会場が一体となる振り付けで、nuriéのライブならではの楽しさでフロアを満たし、オーディエンスがタオルを回して応える「R.A.M.I」へ。多くの人たちの盛り上がりから、一気に2人きりの陶酔へと誘う「カンセツショウメイ」。続く、雨音のSEから切なさを醸し出す「傘はいらない」では、ギターの廣瀬彩人のディレイが聴く者の心をあっという間に捉え、陶酔感へと誘う。クールなドラミングでありながらも、染谷が曲の世界に入り込んだ表情も垣間見せた「阿呆やん。」と、じっくりと曲を聴かせてくれるゾーンを展開した。

 

 

お祝いムードで進んできた染谷の生誕単独公演といえど、後半は、これぞnuriéの勢いのある楽曲「命に値段を貼られ生きる。」、「愛を歌わせろ人生」、「生き継ぎ」と畳み掛けたあとに、ミニアルバム『瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで』のクロージングチューンである、バラード「あくび」を披露するという意外な展開へ。「人として人で在る様に」から、本編ラストは、ミニアルバム『瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで』の表題曲であり、MVが公開されてから、ハイペースで再生回数を伸ばし続けている、「瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで」。「ライブは目に見えないものを受け止められる場所」と大角が言うように、その人だけの悦びの景色を鮮明に描き出す痛恨の一撃となる歌声が轟いた。

 

 

 

アンコールでは、染谷が1人ステージに戻り、ドラムソロを披露。スピードを緩めることなくアグレッシブな音を響かせ、「【ばいばい】」のイントロのドラミングへ。と、そこに、大角が、肉が好きな染谷のために、メガ盛りの牛丼にろうそくを飾った、バースデー牛丼を持って「ハッピーバースデー、染谷悠太!」とサプライズ。思わぬ展開に驚きつつも、染谷は満面の喜びの笑顔を見せていた。そして、この日のライブは、友達を2人ライブに連れてきた人には、「透明に混ざる。」を染谷悠太が歌った音源のプレゼントがあったのだが、ここでまさかの「透明に混ざる。」を染谷がステージで歌うというファンへのビッグサプライズ。大角とのツインヴォーカルになる場面もあり、まさに生誕単独公演ならではのスペシャルな瞬間が生まれた。「いっぱいいっぱいボーイ」、「RooM-6-」と、アンコールの熱量をおもいっきり上げて、「1番幸せにしたい奴はこいつだ!」と再度、大角が染谷の誕生日を叫ぶように祝い、「白を溢す。」でこの日を締め括った。

 

 

 

▲大角龍太朗(Vo)

 

 

nuriéは、5月16日(火)高田馬場CLUB PHASEから、MINI ALBUM RELEASE ONEMAN TOUR「アンチヒーロー」がスタートする。このツアーは、彼らの結成4周年の記念日となる、新宿BLAZEでファイナルを迎える。染谷の生誕単独公演では、ミニアルバム『瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで』からの曲も演奏されたが、それはあくまでもプロローグにすぎない。「アンチヒーロー」、正義のヒーローではないということを敢えて自分たちに訴えかけるためにつけたという、このツアータイトルと共に、ミニアムバムの曲たちがステージで本当の牙を向けてくるときが、もうすぐそこまで迫ってきている。大角は、7月29日の新宿BLAZEで「成功する瞬間を見に来て欲しい」と語る。真の攻撃性を帯びたnuriéが、ステージでどんな姿を見せるのか。全ての公演から、その激情を感じて欲しい。

 

 


(文・武村貴世子)

 

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◆セットリスト◆

01. akuma


02. 今宵、未来の為に歌おう。


03. ミルクティートリップ


04. うさちゃんず


05. 骨太もんちっちくん


06. R.A.M.I


07. カンセツショメイ


08. 傘はいらない
09. 阿呆やん。
10. 命に値札を貼られ生きる。
11. 愛を歌わせろ人生
12. 生き継ぎ
13. あくび
14. 人として人で在る様に
15. 瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで

 

En
01【ばいばい】
02. 透明に混ざる。


03. いっぱいいっぱいボーイ


04. RooM-6-
05. 白を溢す。

 

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【Release情報】

 

★2023年4月5日Release
1st Mini Album 瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで

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<収録曲>
1.akuma
2.うさちゃんず
3.R.A.M.I
4.瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで
5.あくび

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定価¥2,000(税抜) NRNR-007

 

 

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【LIVE情報】

■Mini Album Release Oneman Tour
「アンチヒーロー」
2023年5月16日(火)【東京】高田馬場CLUB PHASE
2023年6月6日(火)【愛知】名古屋ell.SIZE
2023年6月17日(土)【宮城】LIVE HOUSE enn 2nd
2023年6月25日(土)【埼玉】浦和ナルシス
2023年7月13日(木)【大阪】心斎橋FANJ
2023年7月29日(土)【東京】新宿BLAZE【Tour Final】

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全日程チケット情報
◎sketchbook FC先行チケット(抽選)
受付期間4月1日(土)10:00~4月16日(日)23:59
当落発表4月18日(火)
入金受付4月19日(水)~4月23日(日)
◎一般発売4月29日(土)10:00
(仙台、新宿公演のみ7月8日(月)10:00〜)

 

 

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