2023年05月04日 (木)
【ライヴレポート】<HOWL ONEMAN LIVE 2023「ロゼッタ=ストーン」>2023年5月2日(火)Spotify O-WEST◆──「あなたが熱くなれるものは見つかりましたか?」
REPORT - 21:00:065月2日、会場にはHOWLの初O-WEST公演を見届けるべく、多くの”はうるんるん”が集まった。 シングル「アンダーテイカー」を提げ、自身最長となる全国11箇所、12会場のツアーを走り抜けてきたHOWL。そのひとまわりも、ふたまわりも大きくなった背中を、この大きな会場で見ることができることは、なんとも嬉しいことである。そんな急成長を遂げているHOWLのO-WEST公演の模様をお届けしたい。
定刻に映像が始まる。映像が終わるとともに、ステージに現れたよっぴ、ゆうと、yuki。“はうるんるん”は声援で彼らを迎える。少し遅れて、真宵も揃い、会場からの声援はより大きくなった。
初めての会場、大きな会場に立っても、落ち着いた様子なのが、今までと違っている。HOWL ONEMAN LIVE2023「ロゼッタ=ストーン」は「An inch ahead」 で幕を開けた。鉄格子などの装飾がされたステージ。そのステージに負けないように、キラキラと輝くメンバーたちの姿があった。「一寸先の闇を照らしていける光なら どんな時もその胸に」の歌詞に合わせて、真宵にのみスポットライトが当たる演出もなんとも憎い。
続けてよっぴのギターから始まる「ふぁぼって人生。」 。照明もキラキラで、とってもHOWLらしくPOPで温かみのあるステージになっている。会場に集まった“はうるんるん”もキラキラした笑顔で、メンバーに応えているようである。歌詞にあるように、きっとHOWLが「笑顔の理由」になっているだろうことが、たやすく予想できる。
真宵の好きなものが詰まった「–宇宙世界–」が続く。ここではアグレッシブでロックなHOWLが届けられる。曲ごとに雰囲気を変えることが自在にできるのがHOWLの面白いところである。
「WEST!最後までよろしく!HOWLです!!」と叫び、曲を締め括る。暗転になると同時に、会場からは鳴り止まない声援が飛んでくる。「こんばんは、HOWLです。WEST、まずは声聞かしてもらっていいか?」「今日がステージ最後だと思って、最後でも後悔しないようにステージに立ってる。」「後悔なんてしてられないよな?」と真宵が熱く語り、「ボクは全肯定霊。」に。可愛いHOWLで、会場に集まった人たちを、これまでにない笑顔へと導いていく。まだまだ笑顔にし足りないと「DARLIN’!!」 が続く。会場はタオルを回したり、ジャンプをしたりと、大盛り上がり!
HOWLの活動は一番脂が乗りそうな、美味しいタイミングでコロナがやって来てしまい、なんともいたたまれない状況が続いた。そんなマイナスな要因を跳ね除けているように、ライブを見ていて感じられた。思ったように、思い描いたような順風満帆な道は歩けていないかもしれない。でも「今だからできる最大限」を常に披露し、会場に集まる人をたくさん笑顔にしている。それは、会場に駆けつけた“はうるんるん”だけではない。
会場の空気を一気にしっとりした大人な空気に変えて、披露された「閲覧禁止」。最新シングルの楽曲ではあるが、ツアーの各所で披露されていただけあり、すっかりHOWLの楽曲の一員になっていた。今まで披露されていなかったのが、信じられないくらいである。
楽曲が終わり、暗転になると、自然に湧き上がるメンバーへの声援。このツアーを通じての最大の変化かもしれない。「めちゃめちゃ楽しんでます。みんな、色んな気持ち、持ち寄ってきたでしょ?ライブハウスは、そういう感情を心置きなく発散して良い場所です。お互いの熱い気持ちをぶつけて来たよな!今日こそ最大限の共鳴見せようぜ!」と「honey❤︎drunker」へ。“はうるんるん”もくるくる回りながら、ジャンプしながら、メンバーと一緒に熱い空間を作っている。曲中、お決まりのメンバーコールが繰り広げられる。なんと、ゆうとは投げキッスを投げ続ける。「そんな感じだっけ?」と曲中でもお構いなしに、“はうるんるん”を煽る真宵。きっと全国を駆け巡り、“はうるんるん”が出来ることを知っているから、つい煽ってしまうのだろう。その期待に応え、「かかってこいよ!」の掛け声で折り畳みを繰り広げる“はうるんるん”。HOWLはメンバー4人だけでライブをしているのではなく、会場に集まった全員で幸せな空間を作っているんだなと、再び実感させられる瞬間だった。続く「先天性君症候群」では、ゆうとの掛け声に合わせ、さらに会場を熱くしていく。この曲のサビは可愛いフリがついている。真宵のお手本がなくても、完璧に踊る“はうるんるん”達がなんとも心強い。
「行こうぜWEST!お前らの声、ここまで届けてこいよ!持てる力全部ぶつけようぜ!Are You Ready??」と真宵が雄々しく叫び「UNVENUS」が始まった。ステージをところ狭しと動くメンバー。大きな会場に負けていないパフォーマンスに、全国でいかに鍛えられて来たかが、伝わってくる。きっと大変な会場もあっただろう。でもそのネガティブでさえ、力に変え、こうしてWESTに立っている。そんな姿に勇気をもらえるような気がした。そんな力強いパフォーマンスになっていた。もちろん、これまでのように幸せ溢れる空間であるのは、もちろん。さらにカッコいい一面まで持ち合わせるようになったのだ。 続く「ENIGMA」でも、会場のボルテージをあげていく。ライブアレンジで真宵が歌い上げ、思わず鳥肌が立ちそうになる。ラストはお立ち台下のライトが怪しく緑に光り、妖艶な雰囲気で締め括る。本編終盤は新曲が続く。まずは「隷従エスコート」 。会場の盛り上がりもMAXか!?早いスピードの折り畳み、続くヘドバンもお手の物である。HOWLを盛り上げようとしているのが、伝わってくる。「こんなんじゃ、これまでの12本に失礼だと思いませんか?」「疲れちゃったの??じゃあ、後ろいけ!」とこれまでのHOWLでは見られなかったような、真宵の煽りが続く。ゆうと、よっぴも目を合わせたり、ステージ中央で楽しそうである。
本編ラストに向かう前にMCを挟む。もちろん暗転になると、会場からは声援が鳴り響く。その声をたちきり、「偉そうにしたかいいたんじゃなくて、あなたとの距離を縮めたかった、そんな11曲でした。縮まったよな、WEST?」と語りかける真宵。そして本編最後の「アンダーテイカー」が始まる。まるでこれまで映画を見てきて、そのエンディングのような展開である。そんなグッと観る人の心を掴むような楽曲である。ぜひ会場で、実感していただきたい。
鳴り止まないアンコール。メンバーの登場に合わせて、映像が流れる。「あなたが熱くなれるものは見つかりましたか?」のメッセージ。そして、真宵にピンライトがあたり、アカペラから始まった「アーティスト」 。こんな粋な演出が見れるのは、大きな会場でのワンマンならではある。雄々しく叫ぶ真宵、しっかりと音楽を支えるyuki、妖艶なギターを奏でるよっぴ、リズムを的確に刻むゆうと。そんな4人の個性がしっかりと見られたライブだった。
「アンコール、ありがとう」と真宵の一言でMCが始まる。ここで、メンバーが話をする。 まずはよっぴ。感謝とこれからの抱負を語る。「ありがとう。これからもよろしく」と締め括る。続いてゆうと。フライングではしゃぐ。一人、謎の行動に出て、一同をドン引きさせる。あまりの長いMCに、思わず照明さんもゆうとにピンスポットを当てる。一体感が半端ない。次はyuki。ツアーを振り返る。ツアーを通して自信がついたという、なんとも心強いエピソードを聞くことができた。最後は真宵。いいライブをしているのに、もっと行けると思ってるからこそ、悔しいと話す。「簡単に忘れさせてくれないような、他の誰にも真似できないような共鳴作りたいと思ってる。熱く出来るか??やれるか??」と、心を揺さぶる。
「絶景を見に行こう」と「絶景FLAGS」 を奏でる。もちろん、ここで終わるようなHOWLではない。MCで真宵が話していた悔しさを胸に、どんどん大きくなっていくことだろう。そんなことを考えさせられるような、重く感じられる1曲だった。今日が「絶景」でないわけではもちろんない。でも今よりももっと素敵な絶景が、この先、たくさん見られるんだろうなと確信出来る、そんな瞬間だった。
オフマイクで真宵が感謝を伝える。そして 「もうワンマンでしかやらない曲。ワンマンで、俺たちのことを愛してくれる、あなたにだったら褒められて嬉しいし、褒め合いたい。」との説明で始まるアンコール3曲目は「生きてるだけで褒められたい。」。メンバーが全員マイクを取るし、飛び道具的な要素を持つ楽曲かもしれないが、そこにはとっても熱い思いが込められている。これまで、キラキラした明るい曲だった印象はあるが、今はそれよりもHOWLからの熱い思いの乗った、パッション溢れる楽曲だと感じられる。曲中のコール&レスポンスの間、よっぴとゆうともセンターに集まっていた姿が印象的だった。
みんなから貰った愛情を、HOWLなりに返す「愛情絶対値」 。真宵が“はうるんるん”のことを仲間だと言って、大事にしていることが伝わってくる。本当にこれまで全力で向き合って来たのが伝わってくる真宵のボーカル。もう声が出ずらそうである。それでも大事に大事に一言に魂を込める姿に、思わず胸が熱くなる。
いよいよ楽しかった時間も終わりである。「ラストいけるか?」と煽り、今日からまた走り出すHOWLと“はうるんるん”の始まりのための歌である「#prologue」を大切に奏でる。きっとHOWLの熱い思いは、会場に集まった一人一人に届いただろう。それぞれの持ち味を存分に披露し、最後を締め括る。ステージが、1曲目より狭く見えるのは気のせいだろうか。「ありがとうございました。」と何度も感謝を言葉にする真宵。そして名残惜しそうに「WEST」と何度も叫ぶ。「ここにいる俺たち4人と、あなたと・・・・今日、本気で生きてるからこそ!今日のライブ、最高の世界線、ここがHOWLのライブだ!」と会場にいる文字通り全員と、目を合わせて話しかける真宵。最後を惜しむように、「アンダーテイカー」が会場に流れる。「また会おうぜ」と真宵が叫び、ステージを後にした。
そして会場では今後の気になるHOWLの動向が発表された。これからもHOWLから目が離せない!!
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<セットリスト>
SE
1 An inch ahead
2 ふぁぼって人生。
3 –宇宙世界–
MC
4 ボクは全肯定霊。
5 DARLIN’!!
6 閲覧禁止
MC
7 honey❤︎drunker
8 先天性君症候群
SE
9 UNVENUS
10 ENIGMA
11 隷従エスコート
MC
12 アンダーテイカー
アンコール
en1 アーティスト
MC
en2 絶景FLAGS
en3 生きてるだけで褒められたい。
en4 愛情絶対値
en5 #prologue
SE
Live photo by 千佳 @cka_photo
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OFFICIAL WEBSITE
公式 @HOWL_staff
▲Vo.真宵:@myi_howl
▲Gt.よっぴ:@yoppy_howl
▲Ba.ゆうと:@yuto_howl
▲Dr.yuki:@yuki_howl
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<ライヴ>
■HOWL yuki BIRTHDAY LIVE 2023「snow drop」
6月2日(金) 渋谷REX
https://howl-official.com/schedules/20949
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■「アイラブユーの後遺症」
6/15(木) 新宿Motion
6/19(月) 心斎橋CLAPPER
6/21(水) 今池CLUB 3STAR
6/26(月) 水戸SONIC
7/3(月) HEAVEN’S ROCK 宇都宮VJ-4
7/4(火) 高崎TRUST55
-Tour Final- 7/11(火) 池袋harevutai
詳細は後日発表になります。今しばらくお待ちください。
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<リリース>
★NEW SINGLE “ロゼッタ=ストーン“
2023年夏発売