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2018年11月02日 (金)


【ライヴレポート】Ricky主催イベント<SOLODIERS~ソロジャーに花束を~>

REPORT - 22:51:45

2018年 2月に立ち上げられたHYPER NEO SOLOIST Rickyの主催イベント「SOLODIERS~ソロジャーに花束を~」が10/20(土) 白金SELENE b2にて開催された。

今回で4回目を迎えるこのSOLODIERS(ソロジャーズ)だが、タイトルにーRicky BIRTHDAY NIGHTーとあるように、この日は同イベントの主催者、Rickyの誕生日当日でもあった。会場も今までよりキャパを上げ、ステージ壁面に常設されたLEDモニターには真っ赤な薔薇とイベントロゴのVJ映像がゴージャスに映し出され、さらには約3時間近いSHOWをできるだけゆっくり観てもらうために座席を設けるなど、開演前の雰囲気作りからもこの日に賭けるRickyの拘りや情熱が伝わってくる。

そんな細部まで洗練された演出をぶち壊すかのように勢いよく登場したのがWARM UP SOLODIERのしーも。いわゆる前説である。

この日の注意事項やライブを盛り上げるための声出し、座席でありながらモッシュ(横移動)曲が来た際の動きの確認などを施し、最後は両手から無数の紙テープが飛び出す宴会芸的パフォーマンスで前説終了。

果たして彼を前説に抜擢した事は正しかったのだろうか…(笑)

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5分ほどのインターバルを置き、照明が暗転する中、徐ろに現れたのはTELLER SOLODIERの松本寛也。ステージ上に散らばる手紙の中から一通を破き中身を取り出す。

そこに書かれた文章に目を向けると、どこからともなくその手紙を読む声(ナレーション)が聞こえてくる。

その声を追いかけるようにテラーが手紙を読み重ねていく。さらにPIANO SOLODIER のsatoruが奏でるピアノの旋律でドラマチックな物語へと昇華させ、なんともシアトリカルなアプローチで本編は始まった。

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ステージ壁面のLEDモニターに満月が映し出されると同時にRickyのソロデビュー曲「唯我独SONG」のミニマルなサウンドが会場を包み込み、そんな幻想的な空間を浮遊するかのようにゆっくりと登場したのが今回の主役Ricky。

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ステージ上に唯ひとり立ち尽くしたまま淡々と歌を紡いでゆくその様は、まさしくソロイストであり、孤独という虚無感を帯びながらも力強く己を表現するその歌声にはもはや貫禄すら漂っている。

そのまま「NIGHT&DAY」までを1人で歌いきり、「裸☆KING」のイントロではBAND SOLODIERのYUJI、巧(タクミ)、YUCHI、広保宣(ヒロヤスセン)、DANCE SOLODIERのKO-HEY、KAZUKI、PERFORM SOLODIERのkay(ケイ)が登場。1人の孤独な世界から一瞬で大所帯のパーティーモードに突入!

そのまま「メトロリズム」「HURRY UP!!!」「雨のスパイラル」と立て続けに披露し、「君がいたColors~はじまりの朝~」ではYUJIのドラムとRickyの歌声がシンクロし、間奏からはダンサーのKAZUKIがその世界観をさらに躍動させる。

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各ソロセッションのあと、先日リリースされたニューシングル「曖昧モラトリアム」でオーディエンスのギアが1つ2つあがり、そのテンションのままGUEST SOLODIERとRickyとのコラボ(デュエット)コーナーに突入。

まず1人目は3月以来二度目の出演となる緋村剛(21g)。彼の持ち歌である「21Genoration」でロックな様相を呈したかと思えば、次に登場した戦隊ヒーローソングでお馴染みの谷本貴義と「空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go」を披露し、たちまち会場はヒーローショーに早変わり。

3人目はSOLODIERS初出演となるnero。

ここではsatoruのピアノ生演奏による「らいおんハート」を弾き語りバージョンで披露。

これまたヒーローショーからディナーショーさながらの大人の世界に様変わり…私は一体何のショーを観せられているのか…。

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そしてゲストのトリを飾るのはソロデビュー以来ひたすらソロイストとして突っ走ってきたRickyの盟友コタニキンヤ.。

この日披露したのは約2年ぶりにリリースしたばかりのニューシングル「metropolitan cowboy」。

作曲はあの浅倉大介氏が担当しているとあって、サウンドもエレクトロなE.D.M的アプローチのダンスチューンな仕上がり

。アグレッシブなVJと相まって会場はまるでDJフェスのような盛り上がり。

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曲ごとにこんなにも世界観が変化し、それだけ見ると極めてカオスでチグハグなショーに思えるのだが、場面転換ごとに設けられたテラーの語りにより、さり気なく1つのストーリーとして調整されていくというなんとも不思議で絶妙な演出である。

 

後半戦は、Rickyが以前テロリスト役で出演した音楽舞台劇『Sing Equally Under the Sky. 』用に書き下ろした「生命の声明」から端を発し、「Hi-Techno-Boy」「↑UP←SIDE→DOWN↓」とお馴染みのキラーチューンで会場のボルテージは最高潮。

先程のコラボとは逆にRickyの持ち歌をRicky with ALL GUESTで歌うという一見よくある対バンイベントの大セッションのようなスタイルなのだが、その全てがSOLODIERSという物語の中に組み込まれているため、なんとなく1つのミュージカルのようにも見えてくるから面白い。

 

最後はRickyの「今この場所からまた新たな未来へ向かいます!よかったら一緒についてきてください!」というMCとともに「「現在」~此ノ場所~」が届けられ、手拍子と大合唱で会場が1つになり感動のフィナーレを迎える中、全出演者がステージを後にする。

空になったステージに再びテラーが現れると「今日を無事に生き抜き、Ricky生誕の夜を盛大に盛り上げてくれたここにいる全てのソロジャー達に感謝と祝福の花束を」という言葉で本編は締め括られた。

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オーディエンスの「もう一回!」の声に応えるようにRickyがひとりでステージに登場。

今日に到るまでの想いや経緯、そして来たるソロデビュー10周年に向けての今後の活動方針や決意なども語られた。

その後はRickyがメンバーを呼び込み、自作自演のハッピーバースデータイム!

自らバースデーソングを歌い、ケーキを出すタイミングまでもRickyのさじ加減というなんとも彼らしい照れ隠し的な演出である。おそらく彼はサプライズされるのが苦手なのであろう。

お約束のお祝いタイムが終わり曲にいこうとしたところ、それを遮るかのようにテラーの松本寛也がステージに乱入し一通の手紙を読み始める。

その送り主は約18年前、Rickyをこの音楽の世界に導いてくれたDASEINのJOEであった。

テラーが文章を読み進めるとRickyの目には涙が溢れ…と思ったのも束の間、あり得ない誤字や不可解な言葉遣いによりせっかくの感動のシーンがあっという間にお笑い劇場と化した(笑)。

これまたJOEらしいJOEならではの演出だったのかもしれない。

もちろん笑いだけではなく「おまえがパートナーで俺は誇らしく思う」など、Rickyに対する熱い想いも綴られていた。

さすがのRickyもこの手紙までは予想していなかったようで、驚き照れながらも喜びを隠しきれない様子。

そんな笑いと感動の流れからソロの代表曲「R☆MY WORLD」を披露し、オーラスには昨年声帯手術で活動休止していた時期に作られたという未発表曲「My name is・・・」にて「君が僕のマイホーム」と声高らかに歌い上げ、Ricky生誕の夜は幕を閉じた。

 

「生きるために戦い 戦うために生きる」これはRickyがSOLODIERSのコンセプトとして掲げた言葉である。

その他にもテラーが語る文章の中にはRickyの考えや想いが随所に散りばめられており、彼の中の「1つのライブイベントを通して確固たるメッセージを伝える」という一貫した信念を窺い知ることができる。

今回に限ってはVJや座席という新たなスタイルも加わった事でさらにエンターテインメント色が濃くなったこのSOLODIERS、正直こんなにもカオスで風変わりなライブイベントは他ではなかなか体験できないし、少なくともヴィジュアルシーンではかなり異色のショースタイルといえる。

次回はまだ決まっていないとの事だが、このようなイベントを企画演出したRickyのアーティストとしてのポテンシャルにはもはや期待せざるを得ないだろう。

願わくば今後も臆することなくこの音楽シーンで唯一無二の異彩を放ち続けていってほしいものである。

 

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10/20(土) 白金SELENE b2

SOLODIERS~ソロジャーに花束を~

ーRicky BIRTHDAY NIGHTー

<SET LIST>

 

ーPIANO&TELLER①ー

1.唯我独SONG

2.NIGHT&DAY

3.裸☆KING

4.メトロリズム

5.HURRY UP!!

6.雨のスパイラル

ーPIANO&TELLER②ー

7.僕には僕の世界がある

8.君がいたColors~はじまりの朝~

9.BLACK ANT

BAND SESSION

10.曖昧モラトリアム

11.21Genoration

12.空・前・絶・後

13.らいおんハート

14.metoropolitan cowboy

ーPIANO&TELLER③ー

15.生命の声明(間奏でIN)

16.Hi-Techno-Boy

17.↑UP←SIDE→DOWN↓

18.「現在」 ~此ノ場所~

ーPIANO&TELLER④ー

19.R☆MY WORLD

20.My name is・・・

 

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ーRickyスケジュール2018ー

 

<Rickyソロ>

10/27(土) クレモンハロウィン@新宿ReNy

10/31(水) クレモン・アワード@横浜O-SITE

12/02(日) THE☆KAKIGORI☆CKYリベンジ@渋谷REX

12/31(月) 「Dufu vs Ricky」@初台DOORS

03/08(金) WING WORKS 2MAN「機密の花園 with Ricky」@四谷LOTUS

 

<DASEIN>

11/11(日) Badegg Box 6th Anniversary@渋谷DESEO

11/13(火) ブルゼッケンハチ番勝負!!!!!!!!@渋谷REX

12/08(土) DASEIN TOUR@長崎プラザおおむら

12/09(日) DASEIN TOUR@長崎プラザおおむら

12/15(土) DASEIN TOUR@名古屋HeartLand

12/16(日) DASEIN TOUR@大阪MUSE

12/31(月) 年末カウントUP↑スペシャル@初台DOORS

 

<RIDER CHIPS>

11/16(金) RIDER CHIPS VS 仮面ライダーGIRLS@渋谷クラブクアトロ

01/23(水) 超英雄祭@日本武道館

 

<OTHER>

01/29(火) 新春シャンソンショウ@TSUTAYA O-EAST