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2018年12月25日 (火)


【ライヴレポート】<umbrellaメンバープロデュースワンマン【Case唯「持論」】>2018年12月23日池袋手刀◆

REPORT - 14:59:15

 今年10月からメンバーそれぞれがプロデュースするワンマンライヴを連続して行うという企画をスタートさせたumbrella

その締め括りとなる【Case唯「持論」】と名づけられた公演が、1223日にネオ東京池袋手刀ドームで行われた。

歌を核に据えたバンドのヴォーカリストによるプロデュースライヴとなれば、相当観応えのあるライヴになるに間違いない。そんな期待を胸に会場へと足を運んだ。

 

暗転した場内にオープニングSEの「雨に唄えば」が流れ、ステージにメンバー達が登場。

客席から拍手が湧きあがる中、艶やかなギターの音色が響き、ライヴは翳りを帯びたミディアム・テンポの「月」から始まった。

落ち着いた雰囲気の幕開けに少し意表を突かれたが、深みのある唯の歌声やタイトさと躍動感を併せ持った良質なサウンド、感情を込めて演奏するメンバー達の姿などがひとつになって生まれるエモーショナルな世界は実に魅力的。

ライヴが始まると同時に、強くステージに惹き寄せられた。

 唯(Vo.G) 1

柊(G) 1

春(B) 1

将(Dr) 1

 

その後は疾走感を押し出した「箱庭」と洗練された味わいの歌中と力強いサビの対比を活かした「anima」に続けて、唯がumbrellaの前に在籍していたバンドLOKIの「荊」と「カナリア」を披露。

パワフルなサウンドと抑揚を効かせたヴォーカルのマッチングをフィーチュアした「荊」もスローチューンの「カナリア」も完成度が高くて、唯が昔からコンポーザーとして秀でていたことを実感できた。

また、LOKI時代の楽曲も織り交ぜて様々な表情を見せながら深度を深めていく流れも秀逸で、それを実現させるumbrellaの表現力の高さも見事。

MCを挟むことなく、ひたすら世界観を見せつけるライヴでオーディエンスを強く魅了したのはさすがといえる。

 

ライヴ中盤ではアッパー&キャッチーな「ヨルノカーテン」やハードチューンの「シェルター」、パワフルにいきあげる「叩けば誇り。」などをプレイ。唯プロデュース・ライヴということで、歌をじっくり聴かせるナンバーやバラードを並べたライヴになるのかなという気もしていたが、激しいナンバーも入れ込む辺りは彼らしい。

この辺りからは“静と動の両方を表現してこそROCK”という唯のスタンスがうかがえた。

 

多面性をアピールしつつ、全編を通してよりヴォーカルにスポットをあてた曲が多いことも印象的だった。

深みのある声質や幅広い声域、安定したピッチ、繊細系から力強い歌声まで自在に使い分ける表情の豊かさ、心地好いビブラート等々、唯のヴォーカリストとしてのポテンシャルの高さは群を抜いている。

抑揚を効かせて歌いあげるバラードはもちろん、ハードチューンでも“響く歌”を聴かせることに圧倒された。

 唯(Vo.G) 2

「次の曲は、昔の僕と今の僕を繋げてくれた曲です。これを歌うと、自分と向き合える気がします」

という唯の言葉が添えられたスロー・チューンの「管」からライヴは後半へ。

煌びやかな「WALK」やメロディアスかつせつない味わいの「レジスタンス」(LOKI曲)、ウォームなバラードの「レクイエム」などが演奏された。

激しくいきあげるパターンとは異なり、美しさを湛えた情景を描いていく後半も実にいい。

オーディエンスもumbrellaが構築するエモーショナルな世界に浸る喜びを味わっていることが伝わってきた。

 唯(Vo.G) 2

柊(G) 2

春(B) 2

将(Dr) 2

その後は、本編のラストソングとしてスローチューンの「夕立」をプレイ。

訴えかけるようなヴォーカルと抒情的なサウンドでオーディエンスを強く惹き込んで、感動的な余韻を残してメンバー達はステージから去っていった。

 

唯が歩んできた道のりを示すライヴで、バンドとしての懐の深さや楽曲クオリティーの高さなどを改めて見せつけたumbrella

ライヴ中のMCで唯は「LOKIといい、umbrellaといい長く続けてきて、僕がやってきたことが色褪せてないということを確信できました」と語ったが、その言葉は間違いではない。

今回のライヴはLOKI時代の曲も織り交ぜたためオーディエンスは知らない曲が多かったと思うが、常にいい反応を見せていたことが心に残った。

 

もう一つ、今回のメンバープロデュースライヴという企画は、彼らに大きなものをもたらしたと思う。

それぞれの個性を活かしたライヴをすることで、メンバー達は改めてumbrellaの魅力に気づいたり、バンドは秘めている可能性を感じたに違いない。

今回のシリーズを経て、彼らが次はどんな顔を見せてくれるのか本当に楽しみだ。

 

 

文◎村上孝之

写真◎やわらかゆーすけ

 

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2018.12.23 池袋手刀

umbrella Member Produce OneManCase 「自論」】

SETLIST

 

01.「月」remix

02.箱庭

03.anima

04.荊(LOKIカバー)

05.カナリア(LOKIカバー)

06.ヨルノカーテン

07.イト。

08.「シェルター」改

09.叩けば誇り。

10.真夜中衛星(LOKIカバー)

-MC-

11.「管」

12.WALK

13.レジスタンス(LOKIカバー)

14.レクイエム

15.夕立

 

EN01.Frontier

EN02.ユキノシロ(LOKIカバー)

EN.03Powdery Snow

 

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umbrella INFORMATION

 

<リリース情報>

 

★2019324日発売 

会場限定アコースティックCD

※タイトル未定

価格:1300

収録曲2曲をファン投票によって決定

↓投票フォームhttps://xxumbrellaxx.futureartist.net/acreleaseproject  

投票期間201812/23()201913()

 

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LIVE情報> 

 

■危険因子~東京アウトブレイク~

124() EDGE Ikebukuro 開場18:00 開演18:30

【出演】Mr.ChickenHat TimersTHE NOSTRADAMNZumbrella

【チケット料金】 前売:¥3500 当日:¥4000 (ドリンク代別途)

【チケット発売中】イープラス https://goo.gl/fjEmtE  

 

■危険因子~大阪アウトブレイク~

131() 北堀江Club Vijon 開場18:00 開演18:30

【出演】Mr.ChickenHat TimersTHE NOSTRADAMNZumbrella 

【チケット料金】 前売:\3500 当日:¥4000 (ドリンク代別途)

【チケット発売中】イープラス https://goo.gl/GTRSZt 

 

umbrella 唯 生誕祭 【アマヤドリ~とある唄うたいの一日~】

2019 217() EDGE Ikebukuro  開場 16:30 開演 17:00

【出演】umbrella、ユメリープ、MoreUCHUSENTAI:NOIZ、白塗り傘〈団長(NoGoD)&(umbrella)

 

umbrella 将 生誕祭 【アマヤドリ~人生~】

2019 223() アメリカ村 BEYOND  開場 16:30 開演 17:00

【出演】umbrella$Casper.for severe addicts only、ピノキヲ、タソガレニ鳴ク。

【チケット料金】 前売¥3,500 / 当日¥4,000  (入場時ドリンク代別途)

【チケット発売中】

 217日公演 http://u0u0.net/OHKZ 

 223日公演 http://u0u0.net/OHL  

 

umbrella 9th anniversary All songs onemanChapter.8「全部」

2019324() 高田馬場AREA 

OPEN 15:00 START 15:30

【チケット料金】前売4000円 当日4500円 ※来場者に全曲解説DVD配布

【チケット発売中】イープラスhttp://ur2.link/MKoR 

 

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<配信情報>

 

「キネマトグラフ」、「アラン」、「ヨルノカーテン」、「Frontier」、「管」

旧譜計5タイトルが各音楽配信サイトにて、ダウンロード&サブスクリプションにて順次配信開始。

詳細 https://xxumbrellaxx.com/news/120719  

 

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★umbrellaオフィシャルサイト★http://xxumbrellaxx.com/