2019年04月02日 (火)
【ライヴレポート】AIOLIN・ヒカリト、唯一無二の単独アコースティック公演開催。正統派ヴァイオリンリサ イタル様式から歌唱まで圧巻のステージ
REPORT - 12:34:14
■AIOLIN ヒカリト単独公演「Starlight Acoustic」
2019年3月29日(金)御茶ノ水KAKADO
ライヴレポート
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「Starlight Acoustic」と銘打たれた本公演はAIOLINの中心メンバーであるヒカリト(Vo/ Gu/Vn/Pf)が、自身のルーツであるクラシックからバンド楽曲に加えてカバーなども披露 する、オリジナリティ溢れるアコースティックライブ企画。
場内は開演前から期待感に包 まれる。ピアノのオープニングフレーズが始まるとフォーマルなスーツ姿でヴァイオリン を手に登場したヒカリトが一礼。
一曲目に演奏したのはクラシックの名曲「序奏とロン ド・カプリチオーソ」。
高い技術を要求される難曲だが流石は東京藝術大学卒のエリート、 巧みに完成された圧巻の演奏を聴かせてくれた。
続いて「シンドラーのリスト」。
憂いの帯 びた旋律を感情込めて聴かせ、チェリストを呼び込むと「白鳥」「オブリビオン」とクラシックの名曲達を演奏。
深みのある響きが会場を包み込む。
”大好きな曲なのでこのピアノトリオ編成で聴いて欲しい”と「誓い~サンレス水郷」、AIOLINとして活動を始める前に作ったというオリジナル楽曲「道」を演奏し1部は幕を閉じた。
2部は装いも新たにAIOLIN「Stardust Crystal」から幕開け。
前奏でピアノ、チェロ、ヴァイオリンの音色がきらびやかに溶け合う中、「やっと目を覚ましたかい?」とマイクに語るように歌い出す。
アコースティックギター弾き語りでAimer「カタオモイ」を演奏すると、さらに中島美嘉「桜色舞うころ」、荘厳な雰囲気にアレンジされたlynch.「from the end」と次々にカバーを披露。
1部のクラシカルなステージからガラッと別人のように変わる世界観は、ヒカリトのアコースティックならではの醍醐味だろう。
現在制作中のアルバムから新曲バラード「Someday」を歌い上げ、最後は”ここにしかない唯一無二のアコースティックを届けます” と代表ナンバーのひとつ「Remember The Name」を演奏。
ヴァイオリンのイントロから曲の世界観に引き込み、アコースティックながらシャウトまで聞かせるスタイルは少々荒削りかもしれないが、彼にしかできないであろう非常に面白いスタイルで、もっと知りたい、もっと聞いてみたいと思わせられる。
アンコールでは彼らのライブでもお馴染み「イザイ無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」を演奏すると、最後は明るいオリジナルナンバー「音の輪」で、感謝の言葉とともに幕を閉じた。
このイベント「Starlight Acoustic」、次回は「~夏唄編~」と題して8/10(土)に開催。
またこの日はヒカリト初のフォトブック制作&発売も発表された。こちらはCD音源付きの作品となるそうだ。
AIOLINは3枚目のアルバム「Fate」を5/1にリリース、そしてこの夏は初となる東名阪ワンマンツアーを開催する。
ファイナルは9/8(日)池袋EDGEにて開催する。
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★AIOLIN Official HP★
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〔Setlist〕
■第1部
序奏とロンド・カプリチオーソ / サン=サーンス
シンドラーのリスト / ジョン・ウィリアムズ
白鳥 / サン=サーンス
オブリビオン / アストル・ピアソラ
誓い~サンレス水郷 / FINAL FANTASY XIII
道 / 洸斗
■第2部
Stardust Crystal / AIOLIN
カタオモイ / Aimer
桜色舞うころ / 中島美嘉
from the end / lynch.
Someday / AIOLIN
Remember The Name / AIOLIN
■アンコール
無伴奏ヴァイオリンソナタ第三番「バラード」 / ウジェーヌ・イザイ
音の輪 / 洸斗



