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2019年04月06日 (土)


【ライヴレポート】石月 努<TSUTOMU ISHIZUKI First Live 2019 【創世記】僕とあなたの7日間、サヨナラ平成。>2019年3月30日(土)SHIBUYA gee-ge

REPORT - 22:40:04

201922日(土)から毎週末、SHIBUYA gee-geにて昼と夜の2部編成で開催された「TSUTOMU ISHIZUKI First Live 2019 【創世記】僕とあなたの7日間、サヨナラ平成。」。

1月にリリースしたベストアルバム『TSUTOMU ISHIZUKI BEST WORKS 2016-2018 EPISODE 2】』がメインのライブかと思いきや、7日間のライブと平行して51日にリリースされるミニアルバム『創世記』をレコーディングしてしまうというもの。

その最終公演が330日(土)に行われた。

 

場内は立ち見客が出るほど超満員の観客で埋め尽くされ、サポートミュージシャンのKiyohito(guitar)BeBe(pianoKeybord)を従え、客席の合間を縫ってステージに登場した石月 努。

ファン総立ちの中、タイトルチューン「創世記」からライブはスタートした。お立ち台に上がり、僕等は七日間かけて 新しい世界をつくろう。♪と呼びかけるように歌う石月。

前半は『創世記』収録曲の新曲を中心に演奏していった。

“1日目にみんなのコーラスを録ったりとか、そういう自由なライブなんですけど。プロセスをみんなと一緒に楽しみたくて。レコーディングに参加しながら、ライブを重ねて曲が進化していく過程も観せたかったのもあってと石月。

とはいえレコーディングしているからとかしこまった感じは一切なく、最終日になると新曲たちもすでにコアなファンに浸透し、通常のライブ同様に熱い盛り上がりを観せた。

 

ファンへの感謝の気持ちを言葉にした後、人生最大の絶望を味わい、家族を失い、友達を失い、鬱にもなり、ペンを持てなくなる日もありましたと、重い話をピアノの伴奏をバックにユーモアを持って語り出した石月。

この時代に生きてるから、大なり小なり皆さん絶対に心に悩み事を抱えてるわけですよ。別に僕が特別なわけではなく。僕の場合、救われたのは、曲だけは書けたから。それがなかったらたぶん……月世界に帰っていたかもしれない。自負しますけど(笑)、その代償として素晴らしい曲がたくさん生まれたので、今日はそれをみんなで祝おうじゃないでしょうか!と言うと、ファンは力強い拍手で答えた。

そして、みんなを楽しませるようなこととか、いい曲を作りますよ、今年は!と言ってファンを喜ばせた。

 

後半はベストアルバム『TSUTOMU ISHIZUKI BEST WORKS 2016-2018 EPISODE 2】』収録曲を中心に披露。

気心知れたサポートメンバーとの軽快なトークを交えながら、各楽曲の世界を躍動感あふれる歌とサウンドで表現していく。

何よりも驚かされたのは、天性の歌唱力に加え、さまざまな経験を経てさらに歌が持つパワーが増したこと。

キーボードorグランドピアノ、ギター、曲によっては同期モノというシンプルな編成だからこそ、そんな彼の魂のこもった歌がよりダイレクトに伝わってきた。

 

アンコールではその場でファンからのリクエストに応えて演奏。

ラスト「東京タワー」を歌い終え、ここから始まるぜ!これからみんなの人生は始まるんだぜ!と力強い言葉をファンに投げかけた石月。

そう、新旧の楽曲たちを通して、どんな困難なことでも生きている限り乗り越えられるよ。一緒に新しい世界をつくろうというメッセージがファン11人に届けられた今回のライブ。

51日にリリースされるミニアルバム『創世記』は、石月 努の今のリアルな想いと、ファンと創り上げるライブ空間が詰まった作品になることだろう。

 

オフィシャルサイト

http://tsutomuishizuki.com/