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2019年06月21日 (金)


【ライヴレポート】NAZARE◆2019年6月16日(日)高田馬場AREA◆<5大都市ONEMAN TOUR 真 FINAL【荊海 CODA】>始動僅か半年で高田馬場AREAワンマン公演を開催、見事に完売!突きつける、「生きる」ための想い────。

REPORT - 19:55:34

  2019112日に池袋BlackHoleにて行われた始動ワンマンライブ「NAZARE始動ONEMAN LIVE【荊海】」を即日ソールドアウト。その勢いを受け、NAZAREは「NAZARE始動ONEMAN LIVE追加公演 5大都市ONEMAN TOUR【荊海 BEYOND】」を発表。同ツアーのファイナル公演となった428日に池袋EDGEにて行われたワンマンライブも即日ソールドアウトを記録した。その勢いを示すように、NAZARE616()高田馬場AREAを舞台にした「5大都市ONEMAN TOUR FINAL【荊海 CODA】」を行った。この日のチケットも完売したように、東京を舞台にしたソールドアウト伝説は、今も継続中だ。ここからは、616()に行われた高田馬場AREA公演の模様をお伝えしよう。

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  SE「成れの果て」を受け、フロア中に流れだした重厚な調べ。厳かな『駁-baku-』の旋律に合わせ、腹の奥底までズーンと響き渡る演奏が会場中を支配する。澪のグロウルを軸に次第に荒々しさを増す演奏が、身体の奥底へ奥底へと鋭い牙を突き刺してゆく。いきなり幾つもの鉛を身体へズシッと乗せられたような衝撃だ。重く低く唸る演奏と、その上でがなる澪の歌声が、フロアへ荘厳とした空気を描き出した。

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  表情は、一変。澪の叫びを合図に、演奏は一気にアクセルを踏み込んだ。重さを維持したまま、NAZAREは観客たちを奈落の底へ引き込みだす。突き刺す音も刺激的な『a Vain you』に触発され、身体の奥底から沸きだす昂りを舞台上へぶつける人たち。早くも会場には、重厚な音に触発され乱れ狂う様が生まれていた。「生きてるかー!!」と叫ぶ澪、雄々しい声が、騒ぎたい感情をさらに煽る。暴れ狂う演奏の中へ胸を揺さぶる歌を組み込んだ『Believing』が、もっともっと熱くなろうぜと嬉しく誘いをかける。フロアから突き上がる無数の拳。彼らの熱い誘いに、感情のリミッターは早くも壊れだしていた。

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  SE「茨の海」を合図に、NAZAREが叩きつけたのが『軽蔑された愛情と、』。嘆くように歌う澪の歌声に心が強く惹かれる。哀切さと重厚な音の重なり合う演奏が、身体を痛く打ちつける。心の慟哭を投影した楽曲へ切なさを覚えながらも、その歌は感情を熱く掻き乱していった。

 

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 凄まじい勢いで演奏が轟きだした。「潰しにこい!!」と叫ぶ澪。その言葉へ戦いを挑むように、荒れ狂う『neglect』の演奏に乗せ、観客たちが激しく拳を突き上げ、身体を折り畳み続けていた。感覚を痛く麻痺させる螺子の壊れた演奏だ。サビに描いた感情剥き出しの歌声も胸を痛く締めつける。箍の外れた演奏は、観客たちの気持ちの枷もぶち壊していった。華やかな同期の音色が響きだす。ふたたび叫んだ「潰してこい!!」の言葉を合図に、鉛をぶち蒔けたような重い音の上で、呪詛を唱えるように『寡黙と眠り翻弄』を歌いだす。澪へ導かれるように身体を激しく折り畳み、頭を振り乱す観客たち。誰もが理性を忘れ、沸きだす気持ちのままその身を揺さぶっていた。その様は、まるで儀式のようだ。

 

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  メロディアスな歌の上で、想いを唱える言葉が「生きること」を強く主張していた。NAZAREの音楽へ強く惹かれる魅力が、轟音の中でさえ心を揺さぶる歌が生きていること。『メアリ』のように心の痛みを解き放つ歌に触れていると、嘆く想いへ素直に寄り添いたくなる。共に心の痛みを癒しながら、轟音の海の中へ素直に溺れていたくなる。これまでの熱狂から、一変。厳かな、でも美しい音色をNAZAREは会場中へ染み渡らせる。澪は、嘆く心のままにバラードの『災禍論』を歌いだした。シンフォニックで美しい音色と身体へズーンと染み込む重厚な音が絡み合う中、澪は言葉のひと言ひと言を噛みしめるように歌いかける。むせび泣く妖のギターの旋律が、触れた人たちの心に涙を誘い出す。身体を大きく逸らし、壊れそうな声を感情的に響かせる澪。「生きていますか」と歌うその言葉が、深く刺さった刺のように、抜くことが出来なかった。

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  流れだしたSE「遺言」。命の胎動にも似た音色を受け、楽曲は『幸福論』へ。「俺たちはここから始まったんだよ」、澪の叫びを合図に、身体を激しく揺さぶる轟音が襲いかかった。重さを増し続ける演奏が全身を痛く揺さぶる。サビ歌では、会場中の人たちが心を熱く震わせていた。激しさを塗り重ねるように、NAZAREは『anotherDAY』を演奏。緩急巧みに表情を変えながら楽曲は突き進む。唸りを上げた演奏と澪の叫び声に触発された観客たちが、荒れ狂う曲へ寄り添いながら、身体を大きく揺らし続けていた。

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 乱れる気持ちのままに歌う澪。その想いを投影するように流れだしたのが、儀式にも似た荘厳な雰囲気を描き出す『JUDAS』だ。正義に背いた心へ問いかけるように、NAZAREは錯綜する感情を演奏へダイレクトに投影。気持ちが迷走するたびに演奏も乱れれば、強い意志を持った想いが熱を放つのに合わせ、演奏も強固な力を持って襲いかかる。なんて感情と深く、熱く、痛く、激しくシンクロした楽曲だ。揺れる心模様を音に投影、その様を『JUDAS』はくっきりと映し出していた。「もっとこーい!!」「かかってこーい!!」。荘厳シンフォニックなイントロを受け、楽曲が激しく暴走。澪の「飛ばせー」の叫びを合図に、『Beyond the lost happiness』が飛び出した。とても振幅深い揺れを持った楽曲だ。サビで祈るように歌を唱える澪の声が、心を痛く騒がせる。激しく荒れ狂いながら螺旋を描くよう奈落へ堕ち続けてゆく演奏へ、誰もが嬉しく呑み込まれていた。荘厳重厚な楽曲に身を預け、観客たちも恍惚へと導く激しい音の唸りの中に溺れていった。

 

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  SE「麗酷」を合図に、物語は終盤へ。奈落の底から嘆く声を響かせるように、NAZAREは歌心を持った『unknown』を届けてきた。それは、闇の中から僅かな光を放つようにも見えていた。愛しい人への想いを振り返るように、痛む心へ悲しみと少しの光を注ぐよう歌いあげる澪。大切な存在を求めるように、力いっぱい手を伸ばし歌う、その姿を誰もがジッと凝視していた。

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  その身へ光を降り注ぐよう、NAZAREは『Blink』を演奏。輝きと激しさ持った楽曲へ飛び乗った観客たちが、歓喜した想いをつかむように一斉に手を振りかざし飛び跳ねだす。沸きだす高揚。鋭い牙を剥き出しに、NAZAREは『Sense of distrust』を突きつけた。感情的な歌声に気持ちが嬉しく震えだす。身体を熱く揺さぶる演奏へ全身を委ね、拳を振り上げ続けたい。「生きてるかー」と澪は叫んでいた。魂に、身体に熱い血潮が滾るたび、誰もが生きている実感を強く覚えていた。

 

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  熱と速度を上げて暴れだす演奏。乱れ狂いたい感情を一気に暴発させるように、NAZAREは『Break it down』を叩きつけた。高揚と興奮どころか、暴動にも似た感情を導き出す楽曲へ触発された観客たちが、これまで以上に大きく飛び跳ね、絶叫飛び交う中、思い切り野生の魂を剥き出しに騒いでいた。澪が先導者となり、会場中の人たちの魂を開放してゆく。誰もが舞台上のメンバーたちへ想いを捧げていた。その声や演奏へ導かれるままに歓喜を示す手を高く掲げ、全力で跳ね続けていた。

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  「生きてるか!!」、興奮へさらに興奮を塗り重ねるように、最後にNAZAREは感情暴発興狂曲『Adolfism.』を突きつけた。澪の導きのもと、フロア中の人たちが右へ左へと駆けまわる。この時間を、この瞬間を余すことなく味わい尽くそうと、会場中の人たちが絶叫を上げ、メンバーらと共に熱狂の中へ溺れていった。

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  アンコール前には、澪の誕生日を祝うサプライズも。彼はケーキとワイヤレスマイクをプレゼントされ、痛く感激。照れた澪の表情に、ライブ中とは異なる愛らしい姿が見えていた。さらに、「高田馬場AREAがソールドしてすごく嬉しいです」「まだ半年かって感じだよね」「NAZAREのメンバーに会ってからちょうど1年。半年でこの場をソールド出来て嬉しく思います」「こんな景色が観れるとは思わなかったよね」と、この日の感想をメンバーらが口にしていた。

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  ライブでは、73日に発売する1stシングルの表題曲『IDEAL』をいち早く披露。NAZAREらしい轟音響かせる感情高揚曲のように、激しく唸りを上げる楽曲が生み出したうねりの中へ、会場中の人たちが嬉しく巻き込まれていた。サビに刻んだ、触れた人たちの気持ちを高揚へ導く歌も嬉しく心を震わせた。

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  「今は、今しかねぇんだよ、ぶち込んで来い」。澪の言葉を受けるように飛び出した、荘厳かつ壮麗な響きを携えた重厚曲『無慈悲な蒼空』でも、観客たちが理性の留め金を外し、メンバーらへ導かれるままに飛び跳ねてゆく。サビに描いた、絶唱する祈りにも似た歌声に嬉しく心が震えた。胸を揺さぶる美しくも印象深いフレーズを刻む妖のギター。激しく高揚した楽曲の中にも、魂を歓喜させる魅力をNAZAREは描き出していった。

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  「目を背けるな」、壱世のドラムカウントを合図に飛び出した『They Don’t Know About Us』でも、激しく疾走する演奏に身を預けた観客たちが、終始身体を揺さぶり、歓喜の表情を浮かべては、恍惚という絵の具を全身にまぶしながら熱狂へその身を染め上げていった。高揚した気持ちのままに歌い上げた澪の声から、演奏は『受難』へ。メンバーらが、観客たちが、剥きだした感情を互いにぶつけ合い、熱狂の中での存在を強く知らしめながら、轟音の中、熱した互いの魂を抱きしめてあっていた。NAZAREの歌は、みずからを前へ突き動かす力を与えてゆく、その力が、何時しか轟音となり外へ解き放たれていく。

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  「やれるか!!」「責任は俺がとってやるよ」「かかってこい!!」、フロアを左右に分かつ澪。「3.2.1.GO!!」の言葉と『色失』の演奏を合図にフロアへ産まれたウォール・オブ・デスの光景。その後も、フロア中から無数の拳が舞台上へ突き上げられていた。暴れろ、暴れろ、暴れ尽くせ。頭を振り、乱れ続けろ。誰もが理性という言葉を消し去り、身体中から沸き上がる歓喜の気持ちへ打ち震えながら、熱狂の中で野獣となり暴れ続けていた。

 

  「そんなもんじゃねぇだろ、生温いんだよ!」「やれんだろ!!」「もっと声を響かせてくれ!!!「悔い残すな!!!!」。最後の最後にNAZAREは『SAD[ist.]』を突きつけた。会場中を右へ左へと飛び跳ねれば、全力で拳を高く突き上げ、澪と一緒に声を張り上げる観客たち。魂が歓喜に打ち震える。騒ぐことも正義だが、魂を興奮と情熱で染め上げる楽曲やライブなのが、何よりも嬉しいこと。その熱した色に染まりたくて、瞬く間にこれだけの人たちが増えたということだ。誰もが、NAZAREの突きつける「生きる」ための想いに声や心を預け、終始熱狂に溺れ続けていた。

 

 NAZAREの伝説は、まだまだ分厚い本の最初のほうへ綴った程度だ。でも、その中身がとても色濃いように、歩みを綴る本がどんなに膨大な文字量になるのか、これからがとても楽しみになってきた。

 

LIVE PHOTO: 内野優輝

TEXT:長澤智典

 

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IDEAL(MV Full)

https://youtu.be/Vl4z4Yx2MRw

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NAZARE official Twitter

@nazare_official

(https://twitter.com/nazare_official)

NAZARE Web

http://www.nazare-official.com/

 

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★インフォメーション★

 

2020112()

渋谷TSUTAYA O-WEST

NAZARE 1st Anniversary ONEMAN LIVERevolutionary IDEAL】決定!

 

開場 17:00 / 開演 17:30

前売\3,500 / 当日\4,000(D代別)

 

チケットプレイガイド

イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/2976280001?P6=001&P1=0402&P59=1

1次抽選先行 【受付期間】6/17()12:006/23()18:00

【入金期間】6/25()13:006/30()21:00

2次抽選先行

【受付期間】7/3()12:007/10()18:00

【入金期間】7/12()13:007/16()21:00

一般発売 7/20()10:00

 

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1st Single “IDEAL” (アイデアル)

2019.7.3 Release

1.IDEAL

2.閉鎖的、屈辱の雨

3.INSOMNIA

 

IDEAL 初回限定盤(CDDVD)\2,000 (Tax in) / NZR-5

DVD

幸福論(Music Video)

IDEAL(Music Video)

幸福論(making)

IDEAL(making)

 

IDEAL 通常盤(CD ONLY)

\1,500 (Tax in) / NZR-6

発売元:unknown words

販売元:ダイキサウンド

全国のCD SHOPで取扱になりますが、必ず全国の店舗に商品が並ぶ訳ではございませんので、ご購入予定の方は必ずご購入店舗でのご予約をお願い致します。

詳細、購入、インストア詳細はこちら↓

http://www.nazare-official.com/discography/

 

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セットリスト―

SE「成れの果て」

『駁-baku-

a Vain you

Believing

SE「茨の海」

『軽蔑された愛情と、』

neglect

『寡黙と眠り翻弄』

『メアリ』

『災禍論』

SE「遺言」

『幸福論』

anotherDAY

JUDAS

Beyond the lost happiness

SE「麗酷」

unknown

Blink

Sense of distrust

Break it down

Adolfism.

-ENCORE-

IDEAL

『無慈悲な蒼空』

They Don’t Know About Us

『受難』

『色失』

SAD[ist.]

SE「終わりの未来」