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2019年12月20日 (金)


【ライヴレポート】マオ from SID<X’mas Premium Live 2019>2019年12月12日(木)東京・日本橋三井ホール◆史上最長となる全国ツアー<Acoustic Tour 2020 「箸休めNight」>来夏、開催決定!

REPORT - 19:00:57

シドのマオがソロプロジェクトの“マオ from SID”名義で1212日に東京・日本橋三井ホールにて「X’mas Premium Live 2019」を開催した。

2日間にわたって行われたスペシャルクリスマスライブは計4公演。

前日の11日はアコースティック編成による“箸休めSilent Night”と“箸休めHoly Night”の2公演が行われ、カヴァー曲がふんだんに盛りこまれたセットリスト。

Premium Silent Night”と“Premium Holy Night”と銘打たれた12日は、初披露の新曲を混じえたオリジナル曲の構成で楽しませた。

 

 

ファイナル公演の開演は1930分。ステージにクリスマスカラーの照明が降り注ぎ、BGMも聖なる夜の雰囲気を演出する中、サポートメンバーとシックな黒の衣装に身を包んだマオがステージに登場した。

ショーは初のミニアルバム『Maison de M』収録曲のラグジュアリーな夜にピッタリの甘いラブソング「chandelier」で幕を開けた。

ジャジーでムーディな「マニキュア」へと移行し、ドラム、ベース、ギター、キーボード、サックス、ヴァイオリン、女性コーラス隊というゴージャスな編成がマオのオトナで洗練された世界観を豊かに彩っていく。

 

 

MCはマオが「メリー!」と呼びかけると客席から「クリスマス!」という声が返ってくる挨拶から。

「オシャレしてきた?」と問いかけて上がった声に「僕も今日は生地をキラキラさせてます」と返し、「ソロは時間帯的にも染みてくるような曲が多いので楽しんで帰ってください」と告げた。

 

 

ロマンティックなナンバーや別れを選んだ男女の情景を描いたほろ苦い曲が披露され、音源化されていない「rule」ではハンドクラップで盛り上がり、サックスとギターソロがフィーチャー。エンディングで手を掲げ、ターンをキメたマオのスタイリッシュなパフォーマンスも印象的だった。

 

 

マオを呼ぶ声がだんだん増えていく中、紹介されたのは実力派揃いのサポートミュージシャンたち。

ひとりひとりの名前をオーディエンスが呼ぶスタイルで進行していったのだが、マオのいじりもあって和気藹々としたムード。

ギタリストの友森昭一とベーシストの安達貴史が揃って半ズボン姿だったためマオが「お2人は兄弟ですか?」と突っ込み「僕も今度、夏に(短パンに)挑戦してみようかな」と沸かせたり、ヴァイオリニストの門脇大輔を呼ぶ声援が大きかったことにやや拗ねてみたり。

笑いがあふれる中、「何年たっても“キャーッ”という歓声が嬉しい」と笑顔を見せた。

 

 

そして「新曲持ってきました」という言葉とともに中盤で披露されたのはブルーの照明の中、深い場所に吸い込まれるような歌で惹きつけた「深海」。

鍵盤とヴァイオリンの音色がマオの声に気持ちよく溶け合い、そのセンシティブで切ない世界に客席も静かに聴き入っていた。

 

 

「あなたへの想いがどこまで潜っても届かない。

息が苦しいっていう悲しくて切ないラブソングなんですけれど、最後が朝で終わるのが自分的には気に入っています。

僕が歌う曲は悲しい内容ばかりではなく最後にはちょっと希望を持てる。

この曲もそういう歌詞にしてみました」

 

 

新曲について語り、みんなにいったん座ってもらい、切なくもドラマティックなラブバラード「最後の恋」、軽快なタッチの「朝帰り」とライブでしか披露されていない曲で魅了し、“朝帰り”というワードからマオが好きなバブル時代のトレンディードラマへの話題へと。

リラックスした空気の中、繰り広げられる飾らないトークもソロの醍醐味のひとつだ。

当時のドラマを象徴するアイテムとしてバドワイザーとフラワーロックを挙げてみたもののジェネレーションギャップのためか「知らないか?」とやや落胆気味!?

 

 

瞬く間に後半戦に突入し、これも初披露の新曲「Closet」は、レトロで哀愁のあるメロディとジャジーで躍動感のあるサウンドがマオらしいナンバーで場内の温度は上昇。

ギターリフで持っていく8ビートのロックンロール「不埒な体温」では、モニターに足をかけてシャウト気味に歌い、声援に耳を当てるジェスチャーでアグレッシヴに煽るパフォーマンスに客席もエキサイト。

その熱いリアクションのせいか、いつかソロでスタンディングのライブもやってみたいという発言も飛び出した。

 

 

「寂しいね。もうすぐ終わりだね。一緒に朝帰りしたいね。

ソロを始めた頃のことをよく思い出すんですけど、いろいろな声がありました。

その声をちゃんと受け止めて前に進んだ結果が今やれていることなのかなと思います。

シドという母体のバンドがありますが、よかったらソロも応援してくれたら嬉しいです」と明希、ゆうや、Shinjiの近況についても言及し、シティポップ感が心地いい「サヨナララスト」では客席にマイクを向け、コール&レスポンス。サポートメンバーのソロ回しも盛り込まれ、大喝采となった。

 

 

あたたかい気持ちになってほしいとミラーボールの光が回る中、ショーの締めくくりに会場を包みこむように歌いあげられたのは名バラード「月」。

 

温かく力強い拍手の中、一足早いクリスマスライブにピリオドが打たれ、感謝の言葉を告げたマオは「みんなにプレゼントがあります」と言い残してステージを去った。

余韻の残る会場のスクリーンに映し出されたのはマオ from SID史上、最長となる全国ツアー「Acoustic Tour 2020 「箸休めNight」」のスケジュール。

思いがけないプレゼントに再び歓声が沸き起こった。

 

 

写真◎今元秀明
文◎山本弘子

 

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20191212日(木) 日本橋三井ホール

X’mas Premium Live 2019

2nd SHOW Premium Holy Night

SET LIST

 

01. chandelier

02. マニキュア

03.

04. 違う果実

05. rule

06. 深海

07. 最後の恋

08. 朝帰り

09. Closet

10. 不埒な体温

11. サヨナララスト

12.

 

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<マオ from SID INFORMATION

 

Acoustic Tour 2020 「箸休めNight」 開催決定

2020718日(土)恵比寿 The Garden Hall(東京都)

2020719日(日)恵比寿 The Garden Hall(東京都)

2020723日(木・祝)小樽GOLD STONE(北海道)

2020725日(土)青森クォーター(青森県)

2020726日(日)仙台Rensa(宮城県)

202081日(土)松山 W studio RED(愛媛県)

202082日(日)岡山CRAZYMAMA KINGDOM(岡山県)

202088日(土)新潟LOTS(新潟県)

202089日(日)金沢EIGHT HALL(石川県)

2020815日(土)熊本B.9 V1(熊本県)

2020816日(日)久留米シティプラザ 久留米座(福岡県)

2020822日(土)名古屋ダイアモンドホール(愛知県)

2020823日(日)梅田CLUB QUATTRO(大阪府)

2020828日(金)マイナビBLITZ AKASAKA(東京都)

 

※詳細は後日発表。

 

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Valentine Party in 恵比寿 act*square開催

 

2020214日(金) 恵比寿 act*square

LUNCH SHOW> OPEN 1230 / LUNCH 1300 / SHOW 1410

DINNER SHOW> OPEN 1800 / DINNER 1830 / SHOW 1940

 

<参加ミュージシャン>

 BandmasterPiano nishi-ken

 Cello 内田麒麟

 SaxFlute 庵原良司

 

【チケット料金】 ¥25,000(全席指定・税込) 

 ※コース料金込 ※未就学児童入場不可

 

ID-S BASIC2次先行予約】

 受付期間 20191217日(火) 12001223日(月) 1600

 ※20191215日(日)時点でID-S BASIC会員の方が対象となります。

 ※クレジットカード決済のみ

 

【問】 キョードー東京 0570-550-799

 

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マオ from SID オフィシャルサイト

http://www.maofromsid.com/