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2020年01月07日 (火)


【ライヴレポート】<HERO完全復活>2019年12月6日(金)恵比寿LIQUIDROOM◆“精一杯 笑って 泣いて 君を愛していたいな” 未来へ踏み出した大きな一歩。

REPORT - 20:00:43

たくさんの人たちが、この日を長く心待ちにしていた。

その期待を示す通り、チケットは瞬く間にSold Outを記録。

12月6日(金)恵比寿LIQUIDROOM、歩みを止めていたHEROが約2年ぶりに駆けだした。

 

ここは「HERO完全復活」という言葉に心踊る人たちで埋めつくされた空間。

開演前からフロア中のあちこちで再会を懐かしむ会話や、これから始まるライブへの期待を胸いっぱいに膨らませ、開演のときを笑顔で心待ちにしている人たちの姿があった。

そんな彼女彼らの期待を覆い隠すように、場内が闇に包まれだした。

 

ライブはステージ前方を覆ったスクリーンに映し出された「25億秒の使い方」のMVを背景に、その楽曲を生演奏で届けるスタイルで始まった。

MVが流れてのスタート??と思ったのも束の間、フロア中に響くのは生音らしい臨場感を持った音の響き。

むしろ映像を生音と生歌で再現しているような、どこか不思議な感覚を覚えていた。

JINの愛らしい歌声に触れながら感じていた、「お帰りなさい」の気持ち。

後半、スクリーンが落ちると同時にメンバーらがヒロイン(ファン)たちの前へと姿を現した。

それを観て観客たちのテンションも一気に上昇。

フロア中から黄色い歓声が飛びだした。

 

その声へさらに熱を加えるように「色合わせの法則」を演奏。

沸き立つ気持ちを熱い手拍子に変え、メンバーへぶつける観客たち。

JINは「きっと後何年経った時も 僕たちは笑って居れるんだろうな ずっとこのままで居れる様に」と歌いかけてきた。

その言葉通り、約2年ぶりの再会とはいえ、互いの関係には笑顔があった。

むしろ「嬉しいという笑顔」しかなかった。

JINは「僕が好きな君のままでいて。」と歌を投げてきた。

その約束を果たすようにフロア中の人たちが、4人の好きな熱狂という姿をぶつけていった。

JINは「相変わらずブスだな」と照れ隠しの皮肉をMCで呟いていたのも、らしいじゃない。

1 

「罪と罰」が流れたとたんフロア中の人たちが跳ねながら左右へモッシュ、45度の深いお辞儀並の折り畳みやヘドバンをぶち噛ましだす。

「オイオイオイオイ」と熱い声が響き渡る場内。

そう、この光景だよ。

心無邪気に無鉄砲な気持ちで騒ぐ観客たちの姿を観て、あの楽しさが戻ってきたんだなと感じていた。

2年間という空白が一瞬にして縮まった。

いや、消え去ったと言ったほうが良いだろうか。

あの頃に味わっていた楽しさが、また上書きされて帰ってきたのが嬉しかった。

今回の復活は決してノスタルジーではない。

未来へずっと歩み続けていくための新たな一歩。

だから彼らは、胸をドキドキさせる「魔法をかけて」のような新曲も生み出し、新しいときめきをヒロインたちへ届けてくれた。

2 

この日のライブは、ファンはもちろん、HEROのメンバー自身が空白の2年間を作り出す前に走り続けた10年間の日々を、改めて身体や感覚や焼き直す意味も含めていた。

「めっちゃめっちゃ」「めっちゃ好き」と熱いやりとりを交わした「めっちゃ好き」や、気持ち滾る演奏をぶつけ、互いに熱を感じあった「Listen to me」に「セツナウタ」。

激しく攻める「翼が折れて迷宮に迷い込んだ漆黒の天使」の演奏を通して作りあげた熱狂の光景に、「ロンロンロロン」と歌声を交わしあった「ロン」。

シリアスなモードで描き出した「笑わなかった少年」では、拳を振り上げ「オイオイ」絶叫する声をぶつけあう様も生まれていた。

どれも、身体に染み込んだ懐かしい風景だ。

「大きな声で」「出てこいやー」の声の掛け合いと共に始まった「超過激愛歌~Hyper Ultra Lovesong~」に触れながら、何時になっても、この関係を深く深く結び合っていけることに喜びを覚えていた…と書きつつ、じつはそんなことを考える間もないくらい、メンバーらと熱愛した関係の中ではしゃぎ合うことを誰もが全力で楽しんでいた。

身体や意識に染み込んだ楽しさをまた引っ張りだして楽しむことに、メンバーも観客たちも素直に夢中になっていた。

3 

HEROは、ここから止まることなく歩みを続けるように、1月21日にシングル「魔法をかけて…」を発売する。

この日、先に表題曲を演奏。

さらにここで、C/Wへ収録する「裁かれる者裁かれざる者」も披露してくれた。

「やっていいこと」「合法」「やっちゃだめなこと」「違法」と声を交わしあい、一緒に熱を上げてゆくパンキッシュな楽曲だ。

歌詞に詰め込んだメッセージも、屁理屈屋なJINらしいひねった面白さ。

この日のライブでもJINの歌に合わせ、会場中の人たちが「合法」「違法」と叫んでいた。

もちろんこの歌、ライブを通し気分をナチュラルにアップさせる合法ナンバーですから、ご安心を。

 

終盤に披露した「BEST FRIEND」を通しわちゃわちゃとはしゃぐ光景を生み出せば、「to you…」では両隣の人たちと肩や手を組んで左右に飛び交う、お馴染みの光景も登場。

本編最後に届けた「Life」でJINが歌った「精一杯 笑って 泣いて 君を愛していたいな」ではないが、HEROのライブ会場には間違いなく精一杯笑って愛しあえる楽しさが満ちあふれていた。

それを改めて笑顔で噛みしめあえていたことが、素直に嬉しかった。

4 

アンコールの最初に披露したのが、「タイムカプセル」だ。

2年前の公演では何時再会の時が来るのか、もしかしたら永遠に来ないのかも知れないという不安も抱えたままに歌っていた。

あのときは10年後も思い出の中にHEROという存在がいてくれたなら、あわよくば復活してくれたらと、切ない展望を抱いて観客たちはこの歌を受け止めていた。

でもこの日は「タイムカプセル」を、未来へと繋ぐ希望を抱いた歌としてHEROは届けていた。

環境が変われば、歌の内容も変化してゆく。

それを、改めて4人は感じさせてくれた。

 

「オイオイ」と熱狂する声が飛び交い、フロア中に満開の手の花を咲かせた「カントリーロード」。

終始、観客たちと出会ってくれてありがとうの気持ちを込め一緒に歌い続けた「カゾエウタ」。

最後にHEROは再会を約束するように、ファンたちと共に「ソプラノ」を歌いながら、楽しい花を会場中へ咲き誇らせ、改めて大きな一歩を未来へ踏み出していった。

 

この日のタイトルへ「HERO完全復活」と名付けたように、HEROはすでに2020年以降の動きもいろいろと発表している。

4人ともHEROを軸に据えながらも、休止中にメンバーそれぞれが新たに始めた活動も継続しており、以前ほどHEROとしてのライブ本数も、活動ペースも多くはない。

そのぶん、一つ一つの内容に濃さを増して表現しているのが、今のHEROでもある。

この日も、6月7日に「笑顔の日」と題した新宿BLAZEでのワンマン公演を発表。

告知された一本一本のライブをじっくりと味わいながら、また彼らと一緒に長い人生の旅を続けてもらいたい。

 

 

PHOTO:菅沼剛弘

TEXT:長澤智典

 

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「魔法をかけて..」MV

 

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<音源情報>

 

★2020年1月21日発売

「魔法をかけて…」

 

HECD-001 / ¥1,650(税込)

1.「魔法をかけて…」

2.「木漏れ日に願う」

3.裁かれる者と裁かれざる者

 

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<LIVE情報>

 

■ザ・バレンタイン

2020.2.9(日)渋谷REX

 

■新人って名乗った方が売れんじゃね?初めまして!僕たちHEROです!ツアー

2020.3.8(日)柏ThumbUp

2020.3.20(金)上野音横丁

2020.4.4(土)西川口Hearts

2020.4.24(金)目黒THE LIVE STATION

2020.5.13(水)渋谷GUILTY

2020.5.23(土)Music Lab.濱書房

 

■笑顔の日

2020.6.7(日)新宿BLAZE

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■第二次FCモバイル先行(抽選制) ※枚数制限 4枚

受付期間:1/10(金)12:00~1/27(月)23:59     

 

■プレオーダー(抽選制) ※枚数制限 4枚

受付期間:1/10(金)12:00~1/27(月)23:59   

 https://eplus.jp/hero-izm/ 

受付期間:1/10(金)12:00~1/27(月)23:59     

入金期間:1/29(水)13:00~2/02(日)21:00

 

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★HERO Official HP★

https://hero-izm.com/