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2023年11月11日 (土)


【ライヴレポート】<Ricky Birthday Live 2023「THE☆IWAINA☆祭夜」~生まれて翔び出てエイリア~ン♡~>10月21日・22日 渋谷REX◆

REPORT - 12:00:47

RIDER CHIPSのシンガーであり、ソロ・アーティストとしても活動しているRickyが<Ricky Birthday Live 2023THEIWAINA☆祭夜」~生まれて翔び出てエイリア~ン♡~>と銘打ったライブを、1021日・22日の2日間にわたって渋谷REXで行なった。

恒例になっているバースデー・ライブだが、Ricky20234月からワンマン・ライブは休止しているため、今年は行なわれないのではと気を揉んだファンは多かったと思う。

 

そんな中、今年もバースデー・ライブは無事開催され、さらに初日はダンサー2名とジャグラー、そしてキーボードにkiyoNicoli Light Toursex.Janne Da Arc)を招いたバンドレス・スタイル、2日目は通常のサポート・メンバーにプラスして初共演となる広末慧(g)を迎えたバンド・スタイルという2ウェイで行われることがアナウンスされた。半年ぶりの公演であると共に、スペシャルという言葉がふさわしい内容ということで渋谷REXには両日ともに多数のリスナーが集まり、華やいだバースデー・ライブとなった。

 

初日のライブは「裸☆KING」で幕を開け、「我儘EMOTION」「NIGHT&DAY」などを続けて聴かせる流れからスタート。打ち込みを主体にしたアーバンなサウンドは心地好さに溢れているし、強い存在感を発しながらエモーショナルな歌声を聴かせるRickyの姿に目を奪われる。オーディエンスもライブが始まると同時に一体感に溢れたリアクションを見せ、場内は瞬く間にRickyの世界へと化した。

 

 

 

「本日の待ち合わせ場所は渋谷REXで、皆さん無事到着。よかったです。そして、僕らも無事このステージに辿り着きました。コロナがあって、こうやってライブにたどり着くことすら奇跡に近いことがわかりました。今日はRickyソロ・ライブをたっぷりとお届けしますので、ぜひぜひ最後まで楽しんでいってくださいませませ」というRickyの挨拶を挟んだ後は、ウォームかつ明るい雰囲気の「メトロリズム」や翳りを帯びたスロー・チューンの「アオイツキ」、無機質なサウンドとRickyの情熱的なボーカルの取り合わせを活かした「iの炎」などが届けられた。

 

 

 

 

 

 スタイリッシュなテイストを保ちつつ様々な情景を描いていく構成に惹き込まれるし、1曲の中で絶妙な抑揚をつけるRickyの歌唱力の高さはさすがの一言。彼がボーカルで楽曲のダイナミクスをコントロールすることで11曲がドラマチックな味わいになり、打ち込み主体のライブでいながら平坦さを感じさせないことが印象的だった。また、Rickyは歌うことが本当に好きなんだなということが全編にわたって伝わってくるのも実によかった。

 

 ライブ後半ではサイバーな雰囲気が香る「覚醒リフレーミング」「HURRY UP!!! 」、ダンサブルな「曖昧モラトリアム」などを相次いでプレイ。気持ちを引き上げるサウンドとダンサーを核にした躍動感に満ちたステージにオーディエンスの熱気はさらに高まり、場内はクラブを思わせる華やかな盛り上がりを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、「世界はいろいろある中で、こうやって1日楽しめるということは中々ないですから。今日は皆さんと一緒にこの1日を楽しみたいと思います。一緒に歌ってください」というRickyの言葉と共に、本編のラストソングとして「I’m Alive」が演奏された。煌びやかなサウンドと熱く歌い上げるRickyのボーカルのマッチングが決まって、場内は感動的な空気に包まれた。

 

 

 

 

 初日のライブはアダルトな雰囲気で、Rickyの美意識がより色濃く反映されたステージという印象だった。深みや抒情性を湛えていながら、決してしんみりとした雰囲気ではなく華があるという独自の世界観は本当に魅力的で、魅せるという言葉が似つかわしいライブをバシッ!と披露した手腕が光っていた。

 

 2日目のライブはクールなEDMチューンの「AGITATOR of Amy」で幕を開けた。初日とは異なるバンド・スタイルということで、1曲目からバーン!といくのかなと思っていたが、こういった惹きこみ系の楽曲でライブをスタートさせる辺りは心憎い。初日同様、ライブが始まると同時にオーディエンスの心がステージに強く惹き寄せられたことが如実に感じられた。

 

 

 

 

 

 「AGITATOR of Amy」を聴かせた後、ステージにバンド・メンバー達が姿を現し、爽やかな「キミリテラシー」やサンバ・テイストが心地好い「人の振り見て我がREFRECTION」、アッパーかつエモーショナルな「洗脳ビリーヴァー」などが相次いで演奏された。生バンドならではの生き生きとしたサウンドとRickyの情熱的なボーカルにオーディエンスの熱気も高まり、場内はいいムードで盛りあがる。惹き込んでから、一気にハジケるという流れが奏功して、ライブは上々の幕明けとなった。

 

 

 

 

 

 その後はRickyの「昨日はバンドレスで、これぞRickyワールドという世界観をお届けしましたが、今日はバンドです。最強の仲間を揃えています。よろしくお願いします」というMCも挟みつつウォームなバラードの「夢・見・事」や、緊迫感を放つ「生命の声明」、ダークな歌中とメロディアスなサビのコントラストを活かした「Ga.rA.Ku.tA」などが演奏された。昨日以上にメリハリの効いた構成は観応えがあえるし、気持ちを駆り立てる力に満ちている。それぞれの楽曲のエモーションを巧みに表現するRickyのボーカルとサポート陣の演奏力の高さも相まって、中だるみなどは一切ないライブになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 パワフルな「ヨウコソサヨウナラ」で幕を開けたライブ後半ではスタイリッシュな「サイレント・トーク」や、デカダンスが香る「↑UPSIDEDOWN」などを畳みかけるようにプレイ。ステージ中央に立ち、力強い歌声を聴かせるRickyとフィジカルなステージングを織り成すメンバー達の姿とアッパーなサウンドにオーディエンスも熱いリアクションを見せ、場内の熱気はどんどん高まっていった。

 

 

 

 

 その後はメロディアス&ドラマチックな「RMY WORLD 」が届けられた。情熱的に歌い上げるRickyのボーカルの聴き応えは圧倒的で、強く心に響く。昨日と同じく、心地好い余韻を残してRickyはステージから去っていった。

 

 

 

 

 2日目のライブはバンド・スタイルだったが、ただ単に勢いがあるだけではなく、打ち込みとバンド・サウンドを巧みに融合させて透明感を湛えた独自の世界を創出していることが印象的だった。どんな形態であれRickyらしさを打ち出す辺りはさすがで、彼が表現したいものが明確なことをあらためて感じることができた。

 

 2デイズ公演でそれぞれ大きく異なったアプローチを採りつつ、共に上質なライブを披露してみせたRicky。バースデー・ライブにふさわしくアンコールでバースデー・ケーキが登場するシーンなどもあったが、ライブ全体としては企画色は薄く、あくまで音楽でオーディエンスを魅了したことも心に残った。Rickyの魅力を改めて実感できたこともあり、早い時期に本格的な活動を再開することを強く願わずにいられない。

 

 

取材:村上孝之

カメラマン:Lestat CM Project

 

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10/21_SET LIST

 

SE_R.I.C.K.Yのテーマー

01_裸☆KING

02_我儘EMOTION

03_NIGHT&DAY

 ーMCー 

04_メトロリズム

05_雨のスパイラル

 ーMC

06_アオイツキ

07_iの炎

08_覚醒リフレーミング

09_HURRY UP!!!

10_SYNCHRO2CITY

11_曖昧モラトリアム

12_I’m Alive

 ーEC①ー 

13_愛の手紙

14_ヨウコソサヨウナラ

15_Hi-Techno-Boy

16_UPSIDEDOWN

 ーEC②ー

17_ALIEN from TOKYO

18_RMY WORLD

19_My name is・・・

 

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<出演者>

VoRicky

Mnp&Gt:巧

DancerKO-HEY

DancerKAZUKI

PerformarKay

Sax:津田征吾

Keykiyo(Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)

 

 

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10/22_SET LIST

 

01_AGITATOR of Amy

02_キミリテラシー→

03_人の振り見て我がREFRECTION

04_洗脳ビリーヴァー

05_SING A SONG

 ーMC

06_夢・見・事

07_生命の声明

08_愛しのEMERGENCY

09_Ga.rA.Ku.tA

 ーソロセッションー

10_ヨウコソサヨウナラ

11_サイレント・トーク

12_UPSIDEDOWN

13_RMY WORLD

 ーEC①ー 

14_独りかくれんぼ

15_ソラノカケラ

16_未来☆ワールド 

17_銀河ノ果

18_ALIEN from TOKYO

 ーEC②ー

19_O.1.OOnly One Ocean

20_ラブ♥︎ドッキング

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<出演者>

VoRicky

Mnp:巧

Gt:広末慧

BaYUCHI (sukekiyo)

DrMINAMI

Key:おおくぼけい (アーバンギャルド)

 

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Official YouTube
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