2023年11月17日 (金)
★びじゅなび特別対談★【YUKKE(MUCC)× 山内秀一】<Mr.JACK presents 斬ふぇす’23>&<Visual Rock is not “DEAD”003>開催記念対談が実現!両イベントをプロデュースする2人がそれぞれのイベントを語る。──「出演バンドのいつもとは違う顔が見れると思う。」
NEWS - 20:00:08ヴィジュアル系ロックシーンの歴史の中でも異彩を放つMUCC。その中でもひと際、強烈な個性でバンドの濃度を深めてきたYUKKE。ベーシストとしての実力と共に、奇抜なアイデア、多彩な表現方法はSNS全盛の令和においてもオリジネイターとしていまだ他の追随を許さない。
そんなYUKKEと対談するのはinterfm「#V系って知ってる?」等で活動中の山内秀一。「大好き!五つ子」シリーズなどでお茶の間の認知を得た“V系愛好家俳優”は今年4月、自ら<Visual Rock is not “DEAD”>というイベントを立ち上げた。
そしてYUKKEもまた過密を極めるスケジュールの中で、自身が扮する手袋型キャラクター=Mr.JACKの冠番組「Mr.JACKが斬る!」より派生した<Mr.JACK presents 「斬ふぇす’23」>をオーガナイズする。
MUCCのベーシストと、MUCCに憧れた俳優。あまりに異なる立場の2人が同時期に新世代のバンドをフィーチャーしたイベントを行う。この、世にも奇妙な対談の模様をお届けする。
◆ ◆ ◆
────まずお二人の出会いや関係性について教えて下さい。
YUKKE:多分山内君と会うようになったのはここ最近で、去年DEZERTのSORAがオーガナイズした「V系って知ってる?」関連でちょこちょこ見かけるようになって、今年は多い時週4くらいで会うこともあったよね。MUCCのライヴにもよく来てくれるし。
山内:ファンの方にはお馴染みの、多数の“人格”を操るYUKKEさんの活動によくお供してます。僕は子どもの頃から俳優をやっていたんですけど、一度高校受験を期にお休みして、多感な時期でなかなか芸能界に復帰する踏ん切りがつかなかったんですよ。そんな時に武蔵小杉のTSUTAYAで『是空』を借りて・・・
YUKKE:あ、そんな昔の話するの(笑)
山内:すいません(笑)その時期に「この線と空」に奮い立たせられて芸能の世界に戻ってきたので、YUKKEさんは恩人であり憧れであり…だから初めてお会いしたのは昨年の「#V系って知ってる?~出張編~」というラジオだったんですけど、内心は“YUKKEさん”じゃなくて“YUKKEだ・・・”というぐらい緊張したのを覚えてます。
YUKKE:あーそうなんだ。でも、そういう気持ちはすごいわかる。
────なるほど。山内さんにとって憧れの存在との対談という形になりますが、今回お二人は偶然にも同時期にイベントのオーガナイズを務めることになっています。YUKKEさんは中の人としてMr.JACK主催の<Mr.JACK presents「斬ふぇす’23」>、そして山内さんは<Visual Rock is not “DEAD”003>。
山内:そうなんですよね。ちなみにMr.JACKってそもそも何きっかけで生まれたんですか?
YUKKE:「JACK IN THE BOX 2021」を盛り上げる企画として生まれたんだけど、最初はスタッフから“YUKKEさんがYUKKEさんのぬいぐるみを持って進行する番組やりませんか?”って提案だったんだけど、それなら普通に俺が出ればよくない?って思って。
山内:確かに(笑)その絵もカオスでちょっと興味ありますけど。
YUKKE:それで所属事務所の大石代表(通称:JACK)を模したぬいぐるみを使おうってことになって、身体の大きさも何十分の一、もちろん知性も何十分の一っていう設定で。
山内:令和のパペットマペットさん的な(笑)
YUKKE:こういう手法って意外となかったから新鮮だなって。声もボイスチェンジャーで大石代表とは全然違うようにして、このキャラクターにどんどん人格やディティールが生まれ…って俺、“中の人”みたいになってるけどいいのかな(笑)
スタッフ:(苦笑)
YUKKE:ま、いっか。
────先日公開された「斬ふぇす開催記念特番」ではついに、Mr.JACKの番組をYUKKEさんが司会進行するカオスっぷりになっていました(笑)
『Mr.JACKが斬る!』も毎回楽しく拝見させていただいております。
【斬ふぇす’23 開催記念特番】切り裂きJACKたん #1
https://www.youtube.com/watch?v=RSEYsVlGSXI
【Mr.JACKが斬る!】特設ページ
https://archive.visunavi.com/mr_jack/
山内:あの番組の特色だと思うんですけど、これまで縁がなかったようなバンドやアーティストに特化してるじゃないですか。YUKKEさんご自身的には交わってこなかったような若いアーティストとの出会いってどうなんですか?
YUKKE:バラエティ的なものを経験するのが初めてって言う子たちも多くて、それこそ“ピンマイクつけるのが初めてです~“って子が多いし、バンド活動はもちろんだけど、これまでMUCCでもやってきたようなバラエティ寄りの一面っていうのも楽しいんだよってことは伝えてあげたいなと思います。
山内:オンステージとは違うパーソナルな部分が垣間見えるのが良いですよね。ラジオ「#V系って知ってる?」もそういう要素を取り込んでいるんですけど。
YUKKE:司会とかするのがもともと好きだったんだけど、全く関わりのないバンドを迎えてそれをやるっていう経験はなくて、だからめっちゃ下調べとかしてる(笑)最初のうちはすごい緊張して毎回汗かいてましたね。
────特にヴィジュアル系は難しい名前も多いですよね。
山内:曲名とかもすごいですよね。ちなみにYUKKEさんが初めていわゆるメディアに出た時のことって覚えてますか?
YUKKE:多分「HOT WAVE」かな。もうガチガチに緊張したの覚えてる。
山内:爪痕残さなきゃみたいな。
YUKKE:そう!めっちゃめちゃ空回りした。SNSとかでたまに当時の流れてきますけど、あれだけは観れない!
山内:消せない過去ですね(笑)
YUKKE:あれはねみんなやるの!「HOT WAVE」出ると爪痕残そうとして空回りするやつ。
山内:あはははは(笑)凄まじい空気のやつですね、覚えてます。でも、「Mr.JACKが斬る!」でも出演するバンドからすると爪痕残さなきゃって緊張しそうですよね。
YUKKE:でも2回目に出てくれた、ぶえっていうバンドはむしろノリが良くて、アイツらこういうの好きなんだな~て思った。ずっとツッコんでたら成立するのが楽しかったかな。
山内:憧れのアーティストと一緒に番組するって今まさに僕もそういうラジオ番組をやっているんですけど、ホストとしてお迎えするのとゲストとして出ていくのは違った重圧はあると思いますよ、やっぱり。
YUKKE:まあ、あの人が司会!って身構えちゃう人もいるかもね。俺がその立場だったら何日か前から一生懸命ネタを仕込んでいくと思う。それで空回る(笑)空回るぐらいでいいんですよそういう場は。
◆ ◆ ◆
────YUKKEさんはヴィジュアル系界の中を見渡しても無二な立ち振る舞いと言いますか、引き出しの多さももってらっしゃいますが、そのあたりについても今日はお聞きしたいと思います。
山内:Mr.JACKもそうですし、輸血子さん(※)とかの活動をそばで見ていて思うんですけど、Mr.JACKなら“ジャンルの壁を”、輸血子さんなら“シーンの内部の隔たりを”ぶっ壊そうとしているように感じるんですけど…実際どうなんですか?輸血子さんのことをYUKKEさんに聞くのもアレですけど。
※輸血子のLove Reportシリーズ連載(https://ch.nicovideo.jp/visunavi/blomaga )
YUKKE:なんか10年前とかからジャンルの壁を壊そう壊そうっていう流れが生まれている気がするんだけど、MUCCに関していうとそういうつもりはなくてあくまで自分たちがやりたいことをやっていた結果、他ジャンルから誘われることが多かったかな。結成15周年の時に<SIX NINE WARS –ぼくらの七ヶ月間戦争–>でそれまで対バンしたことないようなバンドをこっちから誘ったりはしたけど、壁を壊すって意識ではなかったかな。
────バンドの方向性として。
YUKKE:うん。昔からそんなに一点ばっかりを見てなかったかな。ヴィジュアル系ばっかりでやっていこうというつもりもなかったし、やりたいことをやる。そこに壁があることすら気が付かずにいた…恵まれていたのかも知れないですね。
山内:他のジャンルの人も臆せずヴィジュアル系と一緒にやってくれたら面白いのになって思います。
YUKKE:そこはお互い様かもね。それこそ今の若いバンドの子たちの中にはアイドルさんとかと一緒にやって親和性がある人もいるだろうし。
山内:そこは同感なんですよね。僕は普段からアイドルさんも良く聴いたりライヴを観に行くんですけど、ヴィジュアル系と同様にジャンルが音楽性を指し示していない分自由度が高くてかなり陰鬱とした世界感のグループも多いんですよ。それこそMUCCを好きなアイドルファンの方は実は多いですし、DIR EN GREYやlynch.のTシャツを着た男の子たちをアイドル現場で見かけたりもします。
YUKKE:ただジャンルミックスは難しいんでしょうね。どこで声かけていいかわかんないだろうし。昔は「音楽と人」のイベントだったりでそういう構図が生まれてたけど。
山内:そのジャンルミックスの“冠”になる存在も限られているなか、番組から派生した<Mr.JACK presents「斬ふぇす’23」>がその役割も担ってますよね。
YUKKE:Mr.JACKのフェスって、YUKKEが考えるものでもないし、輸血子さんが考えるものでもないと思っていて。バラエティ的な要素から生まれたものだし、“セッションやりません!”みたいなバチバチの空気感ではなくて、色々混ざり合っていいんだよっていうイベントですよね。
山内:Nicori Light ToursのyouさんとkiyoさんにMr.JACKを交えてのトークパートもありますもんね。Mr.JACKが生でyouさんとkiyoさんを斬りまくるの観たいです(笑)
YUKKE:うん、その可能性もある。ってJACKが言ってました(笑)
山内:僕の方のイベントは<Visual Rock is not “DEAD”>というタイトル通りガチンコ感で押しているんですよ。
YUKKE:8月にHAPPY FARMで出たイベントだ。
山内:その節はありがとうございました。(https://archive.visunavi.com/0812_ebisu/)
今回はその第3弾で、いわゆる同世代で酒席などではもちろん楽しく飲み交わすし、互いにリスペクトはあるけど、絶対にライバルという5バンドで。うちは全バンド勝負しに来るから緊張感が凄いので、「斬ふぇす」の在り方って新鮮だなって思うんですよ。ミックスジャンルも空気感も。ある種楽しみ方が上手じゃないと成立しない洒落た感じというか。夢烏(MUCCファンの呼称)さんって何でも自分達の楽しみ方を見つけるのが上手…というか物事に対して能動的に感度が高い印象があって。
YUKKE:うん、そう思う。
山内:今回は夢烏の方にも届けたい気持ちが強いのかなって。
YUKKE:それもある。けど、今回出演してくれるバンドのお客さんに自分の好きなバンドがよそでは見せないような顔をしているところを見せてあげたいなって思ってる。“普段そんな風に笑わないでしょ”っていうところとか。それがバラエティから生まれたイベントの醍醐味かな。番組もだけど。
◆ ◆ ◆
────それでは<Mr.JACK presents 「斬ふぇす’23」>の出演バンドについて教えてください。
YUKKE:THE 南無ズは曲が面白い。彼岸田さんと涅槃崎さんは、普段はドドんっていうお笑いコンビですけど芸人さんが片手間にやっているバンドの印象はなくて、有名な「てら・テラ・寺」の他にも面白い曲作ってるし、出演が発表されたときにも反響が大きかったですね。
THE 南無ズ「てら・テラ・寺」MV
https://www.youtube.com/watch?v=ifcFGuLek-M
山内:ドドんは10年ぐらい前によくお笑いライヴで拝見していましたが、本物のお坊さんであるが故のネタが見事で好きです。
YUKKE:やっぱりMr.JACKのイベントには芸人さんがやってるバンドとかいてほしいんですよね。番組内でもすごい頼りになりますし。
山内:我楽多は純然たる若手V系バンドですけど、番組を拝見している限り控えめな印象に見えたんですよね。見た目派手なのにおとなしいぞ…アレって(笑)
YUKKE:我楽多はそんなにガツガツ何かするってわけじゃないけど5人のキャラクターが何か立ってるのよちゃんと。この前も特番にヴォーカルのKōjiとベースのりく君が来てくれましたけどイジりがいのあるバンドだなと。普段人をイジらない俺でもイジれる何かがあるんですよ。
山内:YUKKEさん普段はイジられる側ですもんね。楽屋とかで逹瑯さんにカンチョ―されてるのとかよく見ます。
YUKKE:多分この一週間でもされてると思う。最初に気になったのはギターのウズ君なんですけど、彼はまだ隠してる気がする。曲だけ聴くとかっこいい正統派なんだけど、今回は番組を通して人柄を知った状態でお客さんも観るのでそのあたりも楽しんでもらえるといいな。
我楽多「灰色の詩」LIVE MV
https://www.youtube.com/watch?v=Z8LZz0gln6k
────あとはSAISEIGAとnuriéですね。
山内:個人的にも注目のSAISEIGAは、我楽多とは対照的でガツガツした感じに見えます。
YUKKE:SAISEIGAは…色々頑張ってくれてるな、と。SNSとかもすごい更新してくれるから絡みやすいし、自分もMUCCで色々なイベントに出る時に“あっ主催者の気持ちってこういう感じなんだ!”って発見になった。すごい助かる。
山内:あはははは(笑)YUKKEさんに主催者魂の芽生えが。でも実際そうですよね。うちのイベントだと皆さん一生懸命盛り上げて下さってるんですけど、とりわけ色々な十字架のSNSがヤバくて。21日にやる自分たちのリキッドルームワンマンと同じくらいの勢いで宣伝しまくってくれてて、いいのかなって?(笑)でも、そういう前のめりな気持ちを感じると一緒にイベントの熱を生んでいる気持ちになれるし、一層応援したくなっちゃいます。僕も主催者さんの気持ちが少しわかってきました(笑)
YUKKE:うん。SAISEIGAはバラエティ的な番組も初めてらしくて楽しんでくれているのも嬉しい。
山内:大喜利の回答数もすごかったです。
YUKKE:あれは手上げればマルもらえるから(笑)ベースのKatsukiはあの日ちゃんと1位になろうとしてましたね。
【斬ふぇす’23 開催記念特番】切り裂きJACKたん 最終回
https://www.youtube.com/watch?v=_1Q4S9ok4XE
山内:ライヴ盤を聴いたんですけど、痺れました。音楽的にもMUCCを好きな方にもスッと入ってきそうな、
[Official Video] SAISEIGA – HANABI
https://www.youtube.com/watch?v=bmbHPiWj2MA
YUKKE:メタルだよね。番組のコメントでも反応大きかったし、当日Regan(Vo)のシャウトにみんなびっくりするんじゃないかな。お客さんの反応も楽しみ。当日物販来てくれたお客さんに新曲のデモCD-Rプレゼントするって言ってたよね。そんなの俺も欲しいもん。SAISEIGAが入ってくれることでまたイベントの幅が広がったと思う。
山内:これは僕じゃ企画できないですよ(笑)
YUKKE:放っておいたら誰も組まないラインナップだもんね(笑)ライヴはバチバチでいこう!とは言うものの、もうみんなで一個のファミリーじゃないけど、一つのイベントを盛り上げようっていうところで団結出来てる気がする。俺もそういうの初めて。
山内:番組を盛り上げるっていうところですでに団結感ありますもんね。僕のイベントには皆無ですね。みんな思ってるのかな・・・。口では仲間だと言いつつ内心超バチバチでカマしてくるバンドばっかりな気がします。
YUKKE:THE 南無ズのヴォーカルの盆ちゃんが番組の時に“みんなせっかくこれだけ仲良くなったんだから当日素っ気ないのとかやめましょうね!”って言ってて、あるあるでしょ?
山内:ははははは!!我楽多とか怪しそうですね~。超丁寧に腰低く来そう。もう挨拶は“おはよー!”とかで統一してもいいかも知れない。
YUKKE:我楽多は怪しいな(笑)
山内:当日どうなることか・・・。さて、そして今回両方のイベントに出演するnuriéはYUKKEさんから見てどんなバンドですか?
nurié – 瞳に映らない形と性質、それを「」と呼んで (official video)
https://www.youtube.com/watch?v=14jaYXripyU
YUKKE:もともと前から名前は知ってたし、頭の良い子達だし、一人一人のスキルがすごく高くて「斬ふぇす」では正直かなり頼りにしてる。みんなに是非観てほしいバンド。あと喋っても面白いよね。関西弁だし。
山内:ギターの廣瀬さんとかかなり明るいですよね。
YUKKE:あのね、廣瀬彩人くんが一番怖い(笑)バラエティ的な話をしている時も俺のツッコミとかに対して“なんやねんそれ!”とか思われてるんじゃないかってビクビクする(笑)喋り口調とかが杉本善徳くん味を感じる(笑) 良いですよね。
────<Visual Rock is not “DEAD”003>の出演者はいかがでしょうか?
山内:CHAQLA.、孔雀座、色々な十字架、nurié、MAMA.ですね。ライヴの強度と意志に絶対的な信頼をおける5バンドにお願いし、出演してくれることになりました。7月上旬には決まっていたと思います。ありがたいことで、僕は勝手に仲間意識を持ってますね。バンド同士はもちろん皆ライバルなんで、「斬ふぇす」のようなファミリー感は難しくても“俺たち観ないで誰観るの?”ってみんな同じ想いでいるような気がします。
YUKKE:僕がこのイベント002にHAPPY FARM で出た日にすぐこの003が発表されたじゃないですか?このメンツ見て正直“オッ!”とは思いましたね。
山内:YUKKEさんはnurié以外のバンドはご存知ですか?
YUKKE:孔雀座からは勝手にエレファントカシマシを感じましたね!輸血子さんが始動ライヴを観に行ったらしいんだけど、あのアー写の感じからは想像できない未羅(Vo)君の熱いMCも良いし、またライヴやるんだよね?あの会場で。
山内:はい、僕もトークパートで司会しに行きます。アジアンテイストですよね渋谷近未来会館。
YUKKE:そう、あの会場の雰囲気とよく合う!上手ギターの武くんもSinnersのギタリストだった頃のmayaみたいなミステリアスさがあって、うん、かっこいい男らしいバンドですね。あと、CHAQLA.はまだ観たことないんだけど曲が良くて面白い。ドライヴしながら聴いたりしてますよ(笑)
孔雀座「DANCE IN THE DARK」MV FULL
https://www.youtube.com/watch?v=3XqASRXDJ-o
CHAQLA.【太陽の悪魔】OFFICIAL MUSIC VIDEO
https://www.youtube.com/watch?v=l02KoP8v3nM
山内:孔雀座は脆さも内包しているところに心を揺さぶられるというか、不器用なんだけどしっかりと対話をするようなステージ。CHAQLA.も結成から1年満たないのに今や対バンキラーで、ライヴで叩きあげられているバンドだと思います。MVからアートワークから秀逸でヴィジュアル系の天才ですね。YUKKEさんが数年前から話題になっていた色々な十字架の話もこの前されててビックリしました。
色々な十字架『TAMAKIN』 MV
https://www.youtube.com/watch?v=2jo66p7i_tg
YUKKE:バンド名からしてすでにいいよね!気になるもん(笑)最近MUCCのアンコールのMCでもしょっちゅうその話してるんだけど、各方面からも良いと聞くので輸血子さんが気になっているそうですよ。あと、Mr.JACKも。
山内:あるゆる人格から注目を(笑)MAMA.はMUCCからの影響も公言していますが、アルバムがとにかくやばかったです。
YUKKE:MAMA.は輸血子さんがびじゅなびの連載で観に行って、ライヴも音楽も素晴らしいと言ってましたね。あとは楽屋で発してる何気ない一言とかがすごい共感できるとうか、泥臭いバンドだなって思います。それであのライヴ、もっとたくさんの人に見せてあげたいっていう気持ちに駆られたんですよ。いつの日かMUCCと2マンとかやるってなったらうちのお客さんは普通に楽しめるだろうなって思います。そういう爆発しているフロアが目に浮かびます。
MAMA. BLACK DOG. MV FULL
https://www.youtube.com/watch?v=od-02oIX3dE
◆ ◆ ◆
────ここで、若いV系を盛り上げるためにはというテーマでもお話を伺えますでしょうか?
山内:うーん、今は認めあえる仲間たちとタッグを組み、その中で切磋琢磨し“個”ではなく“集団”として土台を固めているタームのバンドが多いようにも見えます。ヴィジュアル系はバンド数の問題もあると思うんですけど。
YUKKE:その流れはXとか見ててもわかる。ただ良くも悪くもなんだけど毎回タイムラインに流れてくる良いイベントの顔ぶれが同じかなとは思う。それっていつの時代にもそういうことはあるし、俺たちの時代にもあった。だから当時ジャンルを跨ぐイベントを組んでくれた方々に感謝ってことではあるんだけど。やっぱり一生同じ顔触れではやっていけないから、本田圭佑が“日本人はみんな海外チームでサッカーをやった方がいい”という旨のこと言ってたけど、どこかで違う世界を見てみるということは必要になると思う。もっと違うジャンルのイベントに出て初めてのものと交わった時に得たもの、見た景色を互いに持ち寄って再び集結するとまたそこでさらに新しいものが生まれるんじゃないかな。あと色んなジャンルの人と交わるのは若ければ若いほど良いと思う。・・・でもお客さんの気持ちを考えると難しいんですよね。この前DEZERTの渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)観に行って、大晦日のライヴ(<V系って知ってる! -VISUAL ROCK COUNT DOWN 寸前GIG 2023->)の出演バンド名が発表されるたびにお客さんみんな“キャー!”だったもん。好きなバンドがたくさん出てる方が行きやすいし、嬉しいよねっていうのもすごくわかるから。
山内:Visual Rock is not “DEAD”も来年以降の在り方を考えてしまいますよね。
YUKKE:いや、山内くんのイベントはシーンのど真ん中を突くやつでいいと思うよ。どっちも大事だから。だからMr.JACKなのか他のメディアなのかが、新しい刺激を与えることが出来ればいいよね。もっと広い世界はあると思う。
山内:(頷く)
YUKKE:でも、MCとか聞いてると今の子達ってちゃんとモチベーションが高いと思うんですよ。“次のワンマンは●●でやりたい!”とか“ここが売り切れるまで続ける”とかストイックで。ちゃんと良いものをやっているのにフロアとの温度差があるというか、お客さんが思っている以上にすごく良いライヴしてるんだよっていう気持ちにはなっちゃう。
山内:はい。今ライヴシーンにいるバンド、良いバンドすごく多いんですよね。ちゃんと自分の生き様とか魂で勝負していて、お仕事の関係でここ1年ぐらい急激にライヴ観させていただく回数が増えたんですけど、V系盛り上がってないとか嘘じゃん!大盛り上がりする直前じゃない?って思います。これを届けていかないといけなくて、
YUKKE:20年前と今を比べたって一緒なわけないんだけどね。でも、最近若いバンド当日券無料っていうライヴが多いじゃないですか。あれきっと本人たちは悔しいでしょうね。
山内:YUKKEさんととある会場で会った帰りに“このライヴが無料なんておかしい。”と我が事のようにおっしゃっていた姿が印象的です。批判的な意味ではなくて。
YUKKE:みんなこの無料っていうのをいつかやめたいと思っていると思うんですよ。人それぞれだけど普通にチケット代以上に価値のあるライヴしてるじゃん!って。もちろん一つの手法なのも分かるんだけど、なんか歯痒い気持ちはありますよね。状況が変わるきっかけはひょんなことなんだろうなって思うから余計に悔しいな。MUCCも最初は40人とかしかイベントで呼べなかったのが東京で初めてワンマンやるってなったら急に280人とか入ったので。何かのきっかけですよね。
────そのきっかけ探しもまた難儀な環境も生まれているのでしょうか?
YUKKE:現状よりも外に目を向けてみるとか、先輩や周りの人からアドバイスもらったりでも全然いいと思うし。自分達も事務所に入って色々細かいことを教えてもらって気が付いたことがたくさんありました。
山内:今、シーンにはMUCCを聴いて育った子どもたちもたくさんいますからね。
YUKKE:そう、そういうのを聞くとどうにかしてあげたい…って俺もアドバイスとかする側になったんだなぁ。
山内:しみじみと(笑)
YUKKE:MUCCがずっと廻ってた「Timeless」っていうツアーにはMr.JACKの縁や輸血子さんが観てきたバンド達も“観に行っていいですか~”って来てくれるようになってそういうのは嬉しいです。
山内:なんかYUKKEさんと若いバンドの方でこういう話をする場を作りたいですね。
YUKKE:ね!あのトークライヴやりたい。山内くんロフトプラスワンでやってるやつ!
山内:マジですか?是非お願いしたいです!あと僕の中で輸血子さんにもフェスをやってほしいなって想いがあるんですよ。
YUKKE:あ~それは、Mr.JACKのフェスが決まった時に“私もやりたいわ”って輸血子さんも言ってました。“私だったらMr.JACKと真逆にするわバチバチよ。”って(笑)
山内:実現する日が楽しみです(笑)
◆ ◆ ◆
────最後に両イベント開催に向けてメッセージをお願いします。
山内:今日YUKKEさんとお話させていただいたからこそ、ますますヴィジュアル系の中心部に突き刺さるイベントにしなくてはと思いました。23日と27日でそれぞれ違った魅力があると思います。なので、27日の「斬ふぇす’23」も観に行きます。楽しみです。
うちのイベントに関しては、今回出演して下さる5バンドのことを僕は信じているので、オーディエンスの方も自分の愛するバンドとその音楽を信じて23日は池袋EDGEへお越し下さい。セッションも記念撮影もありません。サブタイトルに-WHO’S NEXT ?-とついているのですが、誰がこの日を持っていくのかトッパーからトリまでグッタリするような危険な消耗戦を体感し、この一番ヤバいイベントの目撃者になって下さい。お待ちしてます。輸血子さんも来てくれるって言ってました。
YUKKE:<Mr.JACK presents 「斬ふぇす’23」>に関しては、異種格闘技って謳ってるわけでもないですし、シンプルに4つのバンドを楽しんでほしいです。Mr.JACKが見て光るところがあると思う4バンドだから自信があるんですよ。知らないジャンルに触れる一歩目って重たいし、勇気がいるんですけど、人となりは番組を観れば分かるし、それぞれのバンドのファンの人はいつもと違う顔を見に、来てくれるであろう夢烏の方は…夢烏が絶対好きなイベントになるのでいつもの感じで自由に楽しんで下さい。あの8人が奏でるセッションといい、あまり体験したことがないライヴになることも含めて楽しみやすい土壌は作れたなと思ってます。
このバンドのフリがわからないとかもあるんですけど、そんなことは関係なく楽しんで下さい。あ、「てら・テラ・寺」はフリありますけど、そこは皆さんの持ち前の対応力でお願いします!(笑)
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■Mr.JACK presents「斬ふぇす’23」
【日時】
2023年11月27日(月)
OPEN17:30/START18:00
【会場】
新宿Zirco Tokyo
…………………………………………
【出演】
■LIVE STAGE
我楽多
SAISEIGA
THE 南無ズ
nurié
■TALK STAGE
Mr.JACK
ゲストMC:you&kiyo(Nicori Light Tours)
…………………………………………
【チケット】
前売¥4,500 (入場時別途ドリンク代)
当日¥5,000(入場時別途ドリンク代)
…………………………………………
■一般発売中
~11月26日(日)18:00まで
https://eplus.jp/sf/detail/3932830001-P0030001P021001?P1=1221
<バンド予約受付中 >
※予約方法はLIVE STAGE出演バンドのSNSをご確認ください
【Mr.JACK公式X】
https://twitter.com/MrJACK_KILL
【Mr.JACKが斬る!特設ページ】
https://archive.visunavi.com/mr_jack/
【斬ふぇす’23 開催記念特番 切り裂きJACKたん】公開中!
YouTube https://www.youtube.com/playlist?list=PLhUeDGe0yRioIHQLFJcnbl4rKPWbTsOfs
ニコニコ動画 https://www.nicovideo.jp/series/438573
<公演名>
■VISUNAVI presents Visual Rock is not “DEAD”003
<日時>
11月23日(木・祝) OPEN 16:00 / START 16:30
<会場>
池袋EDGE
…………………………………………
<出演>
CHAQLA. / 孔雀座 / 色々な十字架 / nurié / MAMA.
…………………………………………
<チケット料金>
前売り¥ 4,800(税込・ドリンク代別)
※チケットはスマチケのみ、公式リセールは不実施
…………………………………………
■一般発売中
~11月22日(水)18:00まで
https://eplus.jp/sf/detail/3926030001-P0030001
【山内秀一公式X】
https://twitter.com/s_yammauchi
【Visual Rock is not “DEAD”003特設ページ】
https://archive.visunavi.com/shusai_003/