2021年09月21日 (火)
【ライヴレポート】<mitsu 親密 vol.6「九月の奏」>2021年9月13日(月)◆7か月ぶりの親密、半年ぶりの有観客ライブ。昭和歌謡が織り交ぜられたセットリスト、ストーリー性がもたらす感動。
REPORT - 19:00:562021年9月13日(月)、mitsuがシリーズで開催している「親密」の6回目となるライブが開催された。
7か月ぶりとなる今回の親密ライブは、ゲストにギタリストの夢時(eStrial/HOLLOWGRAM)を迎え、有観客で開催。同ライブの生配信も行われた。
有観客ライブは3月のみつの日「TRIAL」以来、半年ぶり。会場は5周年記念オンラインライブが行われた三軒茶屋のGRAPEFRUIT MOONだ。
温かみのある照明を配した壁面が印象的な会場は、5周年ライブをオンラインで見ていたファンにとって、実際に目にすることができる嬉しい機会にもなった。
7月に開催されたソロ始動6周年記念ライブ「DEEP LAYER」では、重厚なテーマをコンセプチュアルに表現したmitsu。
ライブ終了後のインタビューで「次は何も考えずに単純に楽しめるライブをやりたい」と語っていたが、今回のライブでは “単純に楽しめる”を超えた感動をプレゼントしてくれた。
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親密史上初! 昭和歌謡が織り交ぜられたセットリスト
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「九月の奏」と題された今回のライブは、mitsuが純粋に“歌いたい”と感じ、さらに演奏や歌唱、音楽そのものの素晴らしさをじっくりと味わえる楽曲でセットリストが組まれた。
昭和歌謡を含むセットリストは、親密メンバーにとっても過去にないラインアップとなった。
オープニングは『時代』(中島みゆき)。
ゆったりと、しかし確実に移り変わっていく時間を歌う名曲でスタートを切った。
優しく、伸びやかな歌唱は2曲目の『時の流れに身を任せ』(テレサ・テン)へと続き、情熱的な愛情を歌い上げる歌声と、優美なバイオリンの音色が溶け合っていた。誰かを想う気持ちは3曲目の『言いたいことも言えずに』へと受け継がれる。
4曲目、それまでとガラッとイメージを変えた演奏で、『異邦人』(久保田早紀)が奏でられる。
ドラマチックなアレンジと力強いmitsuの歌声が、楽曲の個性をよりいっそう引き立てていた。
異国情緒にあふれる雰囲気はそのまま5曲目の『蜃気楼』へと続く。
ライブで披露されるたびに新しいアレンジを聴かせてくれる曲。
ギタリスト・夢時氏が参加する今回のバージョンも必聴だ。
新型コロナウイルス感染予防のため観客は声を出すことができないライブではあるが、そんな状況でも、mitsuにはコミュニケーションを取るのにうってつけの楽曲がある。
6曲目は、観客とともに手拍子でリズムを作る『シュガー』。
mitsuと同じ場所で同じ時間を過ごしていることを強く実感できるひとときとなった。
切ない想いを歌う7曲目の『キンモクセイは君と』は、秋がはじまる今の季節にぴったりの曲でもある。
ぎゅっと胸が締め付けられるような感覚は8曲目『蛍』でさらに強まり、9曲目『会いたい』(沢田千可子)で深い悲しみへと変わっていき、情緒豊かに歌うmitsuの歌声が涙を誘う。
10曲目『さよならの向こう側』(山口百恵)では、別れを悲しむだけではない、心の奥底にある強さを表現していた。
MCをはさみ、11曲目には、愛する人と寄り添う未来を歌う『Hikari』(androp)、さらに12曲目では、これまでの、そしてこれからの人生を大切にしていこうと思わせてくれる『未来へ』(Kiroro)と続く。
優しい曲で手渡された前向きな気持ちは、ラストの曲『Live Your Life』でさらにパワフルになり、これから先を見つめ、歩みを進めるエネルギーになった。
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ストーリー性がもたらす感動
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「九月の奏」のセットリストは、“抗えないもの=時の流れ・時間” “誰かを想う気持ち”“希望を持つこと”の3つのセクションに分けることができ、ストーリー性のある内容だ。
MCでもmitsuは「言葉だけでは伝えきれない想いを曲に込めた」と語っている。
単純に楽しいだけのライブであれば、アップテンポで明るい歌詞の曲ばかりで構成することもできたはずだ。
しかし、“単純に楽しいだけ”にしなかったのは、6周年記念ライブを経たmitsu自身の変化によるところが大きい。
今回のライブ前のインタビューで、「俺が楽しく歌うためには、カバー曲でも自分の曲でも、ストーリー性が欲しくなってしまっている自分に気付いた」と話している。
楽曲セレクトに込められた想いやライブへの意気込みを語ったインタビューは、パンフレット(ネットプリント)で配布しているので、ライブのアーカイブ視聴とともにぜひご一読を。
MCで「音を楽しんで」とも話していたmitsu。
メッセージを込めた楽曲たちは、音楽のそのものの素晴らしさを楽しめる名曲たちでもある。
季節の移り変わりをじっくりと味わうように、心に沁みる演奏と歌声を堪能してほしい。
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【SET LIST】
1.時代(中島みゆき/cover)
2.時の流れに身を任せ(テレサ・テン/cover)
3.言いたいことも言えずに(ν[NEU])
4.異邦人(久保田早紀/cover)
5.蜃気楼
6.シュガー
7.キンモクセイは君と
8.蛍
9.会いたい(沢田千可子/cover)
10.さよならの向こう側(山口百恵/cover)
11.Hikari(androp/cover)
12.未来へ(Kiroro/cover)
13.Live Your Life
Text:板垣可奈子
Photo:KONAN,櫻本麻純
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■親密「九月の奏」
2021年9月13日(月)
ボーカル/mitsu
キーボード/藤原 泰斗
バイオリン/柴 由佳子(チーナ)
ゲスト:ギター/夢時(eStrial/HOLLOWGRAM)
配信視聴チケット:¥4,800-
・購入特典:当日の演奏曲より1曲、楽曲データのダウンロードURLをお送りします
※有観客ライブのチケット購入特典と同じ楽曲となります
チケット購入:https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/96882
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【アーカイブ視聴可能期間】
9月27日(月)23:59まで
会場:GRAPEFRUIT MOON
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【mitsu INFORMATION】
◆mitsu Official Website
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